JPH11308013A - 集中定数型非可逆回路素子 - Google Patents
集中定数型非可逆回路素子Info
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- JPH11308013A JPH11308013A JP11290698A JP11290698A JPH11308013A JP H11308013 A JPH11308013 A JP H11308013A JP 11290698 A JP11290698 A JP 11290698A JP 11290698 A JP11290698 A JP 11290698A JP H11308013 A JPH11308013 A JP H11308013A
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- Japan
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- capacitor
- lumped
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて単純な構造で、広帯域化を計ると共に
高調波の高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回
路素子を提供する。 【解決手段】 互いに絶縁状態で所定角度で重ねられた
複数の中心導体、該中心導体に密接して配置される磁性
体、該磁性体に直流磁界を印加する永久磁石を基本構造
とし、磁性ヨークに収納されて構成され、入力側および
/または出力側の前記中心導体の他端に、インダクタと
コンデンサを直列に接続し、広帯域化を計るとともに高
調波の高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回路
素子。
高調波の高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回
路素子を提供する。 【解決手段】 互いに絶縁状態で所定角度で重ねられた
複数の中心導体、該中心導体に密接して配置される磁性
体、該磁性体に直流磁界を印加する永久磁石を基本構造
とし、磁性ヨークに収納されて構成され、入力側および
/または出力側の前記中心導体の他端に、インダクタと
コンデンサを直列に接続し、広帯域化を計るとともに高
調波の高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回路
素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などのマ
イクロ波通信機器などに使用されるサーキュレータ、ア
イソレータなどの集中定数型非可逆回路素子に関し、特
に、広帯域化を計りかつ2倍波、3倍波の高調波を抑制
することができる集中定数型非可逆回路素子に関するも
のである。
イクロ波通信機器などに使用されるサーキュレータ、ア
イソレータなどの集中定数型非可逆回路素子に関し、特
に、広帯域化を計りかつ2倍波、3倍波の高調波を抑制
することができる集中定数型非可逆回路素子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーキュレータ、アイソレータな
どの集中定数型非可逆回路素子は、特定方向にのみ電力
を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有し、マイクロ
波通信機器に使用されている。この集中定数型非可逆回
路素子は、互いに絶縁状態で、120度間隔で重ねられ
た3つの中心導体を磁性体上に配置し、その磁性体に直
流磁界を印加する永久磁石を有し、これらを磁性ヨーク
となるケース内に収納して、構成されている。
どの集中定数型非可逆回路素子は、特定方向にのみ電力
を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有し、マイクロ
波通信機器に使用されている。この集中定数型非可逆回
路素子は、互いに絶縁状態で、120度間隔で重ねられ
た3つの中心導体を磁性体上に配置し、その磁性体に直
流磁界を印加する永久磁石を有し、これらを磁性ヨーク
となるケース内に収納して、構成されている。
【0003】従来の一例の集中定数型非可逆回路素子の
分解斜視図を図7に示す。この従来例は、集中定数型ア
イソレータであり、上ケース1と下ケース2の間に、円
板状ガーネット7からなる磁性体上に3つの中心導体8
を互いに絶縁状態で重ね、この中心導体部をセラミック
基板3の透孔に配置し、セラミック基板3とともに下ケ
ース2上に配置している。このとき、各中心導体8の一
端は下ケースに接地される。また、各中心導体8の他端
は、セラミック基板3上に形成された静電容量形成電極
4に接続されている。一つの静電容量形成用電極4a
は、ダミー抵抗5を介して接地電極6に接続され、終端
されている。また、磁性体に直流磁界を印加する永久磁
石9が上ケース1に配置され、この上ケース1と下ケー
ス2を接合させて、集中定数型アイソレータが構成され
ている。
分解斜視図を図7に示す。この従来例は、集中定数型ア
イソレータであり、上ケース1と下ケース2の間に、円
板状ガーネット7からなる磁性体上に3つの中心導体8
を互いに絶縁状態で重ね、この中心導体部をセラミック
基板3の透孔に配置し、セラミック基板3とともに下ケ
ース2上に配置している。このとき、各中心導体8の一
端は下ケースに接地される。また、各中心導体8の他端
は、セラミック基板3上に形成された静電容量形成電極
4に接続されている。一つの静電容量形成用電極4a
は、ダミー抵抗5を介して接地電極6に接続され、終端
されている。また、磁性体に直流磁界を印加する永久磁
石9が上ケース1に配置され、この上ケース1と下ケー
ス2を接合させて、集中定数型アイソレータが構成され
ている。
【0004】この上ケース1と下ケース2は、磁性体で
あり、磁性ヨークとして働き、永久磁石の磁力をガーネ
ット7からなる磁性体に印加する磁気回路を構成してい
る。また、3つの中心導体のうち、2つの中心導体8の
一端は延長されて突出し、入出力端子として用いられ
る。また、この中心導体は、円形の板状体から突出する
3つの中心導体からなり、その板状体上に磁性体を配置
し、その磁性体を包み込むように折り返されて、重ねら
れ、構成されている。
あり、磁性ヨークとして働き、永久磁石の磁力をガーネ
ット7からなる磁性体に印加する磁気回路を構成してい
る。また、3つの中心導体のうち、2つの中心導体8の
一端は延長されて突出し、入出力端子として用いられ
る。また、この中心導体は、円形の板状体から突出する
3つの中心導体からなり、その板状体上に磁性体を配置
し、その磁性体を包み込むように折り返されて、重ねら
れ、構成されている。
【0005】この集中定数型非可逆回路素子は、携帯電
話などのマイクロ波通信機器において使用される場合、
高調波成分を抑制するローパスフィルタなどが入力端子
側、又は出力端子側に接続されて使用される場合が多
い。このローパスフィルタとしては、集中定数型非可逆
回路素子が実装される基板上に、構成されることが多か
った。
話などのマイクロ波通信機器において使用される場合、
高調波成分を抑制するローパスフィルタなどが入力端子
側、又は出力端子側に接続されて使用される場合が多
い。このローパスフィルタとしては、集中定数型非可逆
回路素子が実装される基板上に、構成されることが多か
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、携帯電話
は、近年すさまじい勢いで普及し、その小型化も急速に
進んでいる。そして、その携帯電話に使用される集中定
数型非可逆回路素子も小型化が要求されている。また、
小型化のみならず、低コストであることが要求されてい
る。また、加入者数の増加による周波数帯の拡張に対応
するため、構成部品に対して従来よりも広帯域をカバ−
する性能が要求されている。
は、近年すさまじい勢いで普及し、その小型化も急速に
進んでいる。そして、その携帯電話に使用される集中定
数型非可逆回路素子も小型化が要求されている。また、
小型化のみならず、低コストであることが要求されてい
る。また、加入者数の増加による周波数帯の拡張に対応
するため、構成部品に対して従来よりも広帯域をカバ−
する性能が要求されている。
【0007】従来の非可逆回路素子を広帯域化するため
の回路構成として、図8に示す等価回路が知られてい
る。この従来例では、全ての入出力端に直列共振回路5
1、52、53を接続している。これにより、双峰特性
が得られ、広帯域化することができる。尚、この従来例
では、共振回路53の他端は終端抵抗Rで終端されてい
る。
の回路構成として、図8に示す等価回路が知られてい
る。この従来例では、全ての入出力端に直列共振回路5
1、52、53を接続している。これにより、双峰特性
が得られ、広帯域化することができる。尚、この従来例
では、共振回路53の他端は終端抵抗Rで終端されてい
る。
【0008】このように、従来の集中定数型非可逆回路
素子では、広帯域化するために、各入出力端、つまり全
ての中心導体に対し、共振回路を接続しており、構成部
品が多く、小型化、低コスト化に対し不利な構造であっ
た。また、高調波成分を抑制するためにも、非可逆回路
素子の実装基板上に、ローパスフィルタを接続する構造
であり、小型化、低コスト化に対し不利な構造であっ
た。
素子では、広帯域化するために、各入出力端、つまり全
ての中心導体に対し、共振回路を接続しており、構成部
品が多く、小型化、低コスト化に対し不利な構造であっ
た。また、高調波成分を抑制するためにも、非可逆回路
素子の実装基板上に、ローパスフィルタを接続する構造
であり、小型化、低コスト化に対し不利な構造であっ
た。
【0009】本発明は、集中定数型非可逆回路素子に広
帯域化しかつ高調波成分を減衰させる機能を付加し、集
中定数型非可逆回路素子の外部で接続されるローパスフ
ィルタを無くし、全体の小型化を達成できる集中定数型
非可逆回路素子を提供することを目的とし、しかも、極
めて単純な構造で、広帯域化をはかると同時に高調波の
高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回路素子を
提供することを目的とするものである。
帯域化しかつ高調波成分を減衰させる機能を付加し、集
中定数型非可逆回路素子の外部で接続されるローパスフ
ィルタを無くし、全体の小型化を達成できる集中定数型
非可逆回路素子を提供することを目的とし、しかも、極
めて単純な構造で、広帯域化をはかると同時に高調波の
高減衰を得ることができる集中定数型非可逆回路素子を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに絶縁状
態で所定角度で重ねられた複数の中心導体、該中心導体
に密接して配置される磁性体、該磁性体に直流磁界を印
加する永久磁石を基本構造とし、磁性ヨークに収納され
て構成される集中定数型非可逆回路素子において、前記
各中心導体は、一端が接地され、他端に一端が接地され
た整合コンデンサが接続されており、更に入力側のみ、
または出力側のみ、または入力側及び出力側のみにおい
て、前記中心導体の他端に、インダクタとコンデンサの
直列回路を接続し、広帯域化を計りかつ高調波の高減衰
を得ることができる集中定数型非可逆回路素子である。
態で所定角度で重ねられた複数の中心導体、該中心導体
に密接して配置される磁性体、該磁性体に直流磁界を印
加する永久磁石を基本構造とし、磁性ヨークに収納され
て構成される集中定数型非可逆回路素子において、前記
各中心導体は、一端が接地され、他端に一端が接地され
た整合コンデンサが接続されており、更に入力側のみ、
または出力側のみ、または入力側及び出力側のみにおい
て、前記中心導体の他端に、インダクタとコンデンサの
直列回路を接続し、広帯域化を計りかつ高調波の高減衰
を得ることができる集中定数型非可逆回路素子である。
【0011】また本発明は、前記インダクタとコンデン
サの直列回路において、インダクタとコンデンサの順を
変えても同様に広帯域化を計りかつ高調波の高減衰を得
ることができる集中定数型非可逆回路素子である。
サの直列回路において、インダクタとコンデンサの順を
変えても同様に広帯域化を計りかつ高調波の高減衰を得
ることができる集中定数型非可逆回路素子である。
【0012】また本発明は、前記インダクタとして、フ
レキシブル基板上に形成したコイル、またプリント基板
上に形成したコイル、またチップインダクタ、また銅線
で作製されたコイルを用いることができる。
レキシブル基板上に形成したコイル、またプリント基板
上に形成したコイル、またチップインダクタ、また銅線
で作製されたコイルを用いることができる。
【0013】また本発明は、前記インダクタおよびコン
デンサとして、一体の積層チップ型を用いることができ
る。
デンサとして、一体の積層チップ型を用いることができ
る。
【0014】また本発明は、前記インダクタおよびコン
デンサの一部または全部は、実装する基板上に外付けと
することができる。
デンサの一部または全部は、実装する基板上に外付けと
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明では、集中定数型非可逆回
路素子のみでなく、その入力側又は出力側に接続される
ローパスフィルタを合わせて小型化することを検討し
た。また、簡易な回路で広帯域化できないかを検討し
た。そして、磁性ヨークに収納され、ワンパッケージ化
された集中定数型非可逆回路素子内において、入力側の
み、又は出力側のみ、又は入力側及び出力側のみの中心
導体の端部に直列にインダクタおよびコンデンサを接続
することにより、広帯域化と高調波の高減衰を得ること
を可能としたものである。
路素子のみでなく、その入力側又は出力側に接続される
ローパスフィルタを合わせて小型化することを検討し
た。また、簡易な回路で広帯域化できないかを検討し
た。そして、磁性ヨークに収納され、ワンパッケージ化
された集中定数型非可逆回路素子内において、入力側の
み、又は出力側のみ、又は入力側及び出力側のみの中心
導体の端部に直列にインダクタおよびコンデンサを接続
することにより、広帯域化と高調波の高減衰を得ること
を可能としたものである。
【0016】本発明において、中心導体の端部に接続さ
れるインダクタとコンデンサの直列回路は、従来のよう
に、全ての中心導体に共振回路を接続する構造とは異な
り、選択的にインダクタとコンデンサの直列回路を接続
するのみであり、部品点数を削減できる。しかも、本発
明では、高調波の高減衰を得ることができ、従来のよう
なローパスフィルタの接続を不要とするものである。
れるインダクタとコンデンサの直列回路は、従来のよう
に、全ての中心導体に共振回路を接続する構造とは異な
り、選択的にインダクタとコンデンサの直列回路を接続
するのみであり、部品点数を削減できる。しかも、本発
明では、高調波の高減衰を得ることができ、従来のよう
なローパスフィルタの接続を不要とするものである。
【0017】つまり、本発明では、インダクタとコンデ
ンサの直列回路が広帯域化を計り、しかも高調波の高減
衰を得る作用を有している。
ンサの直列回路が広帯域化を計り、しかも高調波の高減
衰を得る作用を有している。
【0018】本発明のインダクタとコンデンサの直列回
路のインダクタは、例えば、フレキシブル基板上あるい
はプリント基板上に銅箔のパタ−ンでコイルを形成し、
用いることができる。また、このインダクタは、チップ
インダクタでも良いし、銅線を用いて構成しても良い。
路のインダクタは、例えば、フレキシブル基板上あるい
はプリント基板上に銅箔のパタ−ンでコイルを形成し、
用いることができる。また、このインダクタは、チップ
インダクタでも良いし、銅線を用いて構成しても良い。
【0019】本発明のインダクタとコンデンサの直列回
路のコンデンサの他端は、例えば入力又は出力端子と接
続され、インダクタと共に磁性ヨ−ク内に収納される。
このコンデンサは、例えば誘電体の薄板の両面に電極を
設けた単板コンデンサを用いることができる。また、こ
のコンデンサはチップコンデンサでも良いし、誘電体基
板の一部に電極パタ−ンを設けて構成してもよい。
路のコンデンサの他端は、例えば入力又は出力端子と接
続され、インダクタと共に磁性ヨ−ク内に収納される。
このコンデンサは、例えば誘電体の薄板の両面に電極を
設けた単板コンデンサを用いることができる。また、こ
のコンデンサはチップコンデンサでも良いし、誘電体基
板の一部に電極パタ−ンを設けて構成してもよい。
【0020】このインダクタとコンデンサは、一体の積
層チップで構成しても良い。
層チップで構成しても良い。
【0021】このインダクタとコンデンサの接続順序は
逆でも良い。
逆でも良い。
【0022】このインダクタとコンデンサはアイソレ−
タの入力側と出力側の両方に接続することが望ましい
が、入力側または出力側のみに接続しても良い。
タの入力側と出力側の両方に接続することが望ましい
が、入力側または出力側のみに接続しても良い。
【0023】このインダクタとコンデンサの一部または
全部は、アイソレ−タが実装される基板上に外付けにし
ても良い。
全部は、アイソレ−タが実装される基板上に外付けにし
ても良い。
【0024】
【実施例】本発明に係る第1実施例の分解斜視図を図1
に示す。また、この実施例の等価回路図を図2に示す。
この実施例は、集中定数型アイソレータである。この実
施例は、下ケース11上に樹脂ケース12が配置され
る。この樹脂ケース12は、各部品挿入用の穴等が形成
され、外部に臨む部分に外部接続端子13が処要数形成
され、その外部接続端子13の他端は、樹脂ケース12
の内部で、部品接続用に露出している。その樹脂ケース
12の部品挿入用の穴に中心導体部14、コンデンサ1
5、16、17、18、19、抵抗20が配置される。
に示す。また、この実施例の等価回路図を図2に示す。
この実施例は、集中定数型アイソレータである。この実
施例は、下ケース11上に樹脂ケース12が配置され
る。この樹脂ケース12は、各部品挿入用の穴等が形成
され、外部に臨む部分に外部接続端子13が処要数形成
され、その外部接続端子13の他端は、樹脂ケース12
の内部で、部品接続用に露出している。その樹脂ケース
12の部品挿入用の穴に中心導体部14、コンデンサ1
5、16、17、18、19、抵抗20が配置される。
【0025】この中心導体部14は、ガーネットからな
る磁性体21を包み込むように、3つの中心導体22が
折り込まれている。この中心導体22は、このガーネッ
トからなる磁性体21の一面上で、各中心導体は間に絶
縁シートを挟んで互いに絶縁され、所定角度で交差して
いる。この中心導体部14は、樹脂ケース12の中央の
穴部に配置され、各中心導体22の端部は、コンデンサ
15、16、17に接続される。このコンデンサ15、
16、17は上面と下面に電極が形成され、その上面の
電極に中心導体が接続され、下面の電極は接地される。
一つの中心導体22aは、コンデンサ15に接続される
とともに、抵抗20に接続される。この抵抗20は、接
地され、この端子は終端される。また一つの中心導体2
2bは、コンデンサ16に接続されるとともに、チップ
インダクタ23が接続される。この中心導体22bの接
続部分の拡大平面図を図3に示す。中心導体22bの端
部は、コンデンサ16上に配置され、接続される。更に
そこにチップインダクタ23の一端23aが配置され、
接続される。そして、そのチップインダクタ23の他端
23bは、外部接続端子13に導通した電極部13a上
に配置されたコンデンサ18に接続される。このコンデ
ンサ18、19は上面と下面に電極が形成され、その上
面の電極にチップインダクタが接続され、下面の電極は
外部接続端子13に導通した電極部に接続される。もう
一つの中心導体22cの端部も同様に、コンデンサ17
上に配置され接続されるとともに、チップインダクタ2
4の一端に接続され、インダクタの他端はコンデンサ1
9に接続される。
る磁性体21を包み込むように、3つの中心導体22が
折り込まれている。この中心導体22は、このガーネッ
トからなる磁性体21の一面上で、各中心導体は間に絶
縁シートを挟んで互いに絶縁され、所定角度で交差して
いる。この中心導体部14は、樹脂ケース12の中央の
穴部に配置され、各中心導体22の端部は、コンデンサ
15、16、17に接続される。このコンデンサ15、
16、17は上面と下面に電極が形成され、その上面の
電極に中心導体が接続され、下面の電極は接地される。
一つの中心導体22aは、コンデンサ15に接続される
とともに、抵抗20に接続される。この抵抗20は、接
地され、この端子は終端される。また一つの中心導体2
2bは、コンデンサ16に接続されるとともに、チップ
インダクタ23が接続される。この中心導体22bの接
続部分の拡大平面図を図3に示す。中心導体22bの端
部は、コンデンサ16上に配置され、接続される。更に
そこにチップインダクタ23の一端23aが配置され、
接続される。そして、そのチップインダクタ23の他端
23bは、外部接続端子13に導通した電極部13a上
に配置されたコンデンサ18に接続される。このコンデ
ンサ18、19は上面と下面に電極が形成され、その上
面の電極にチップインダクタが接続され、下面の電極は
外部接続端子13に導通した電極部に接続される。もう
一つの中心導体22cの端部も同様に、コンデンサ17
上に配置され接続されるとともに、チップインダクタ2
4の一端に接続され、インダクタの他端はコンデンサ1
9に接続される。
【0026】さらに、樹脂モールド25で永久磁石26
を位置決めし、上ケース27を被せて、集中定数型アイ
ソレータを構成した。この実施例では、従来の構造に対
し、入力側および出力側にチップインダクタ23、2
4、およびコンデンサ18、19を直列に接続した構造
であり、従来と同サイズで集中定数型アイソレータを構
成することができた。
を位置決めし、上ケース27を被せて、集中定数型アイ
ソレータを構成した。この実施例では、従来の構造に対
し、入力側および出力側にチップインダクタ23、2
4、およびコンデンサ18、19を直列に接続した構造
であり、従来と同サイズで集中定数型アイソレータを構
成することができた。
【0027】この実施例では、3.9mmφのガーネッ
ト、5.5mmφの永久磁石を用い、7mm角、高さ2
mmの小型、薄型集中定数型アイソレータであり、88
9〜960MHz(f0:924.5MHz)帯用のア
イソレータを構成し、表1に示す特性を得た。
ト、5.5mmφの永久磁石を用い、7mm角、高さ2
mmの小型、薄型集中定数型アイソレータであり、88
9〜960MHz(f0:924.5MHz)帯用のア
イソレータを構成し、表1に示す特性を得た。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、本発明の実施例では、
挿入損失はやや増加するもののVSWRを広帯域化し、
かつ、中心周波数(f0)の2倍波の減衰量および3倍
波の減衰量を大幅に向上させることが出来ている。この
表1の比較例は、実施例のチップインダクタ23、2
4、コンデンサ18、19を接続しない構造の場合であ
る。
挿入損失はやや増加するもののVSWRを広帯域化し、
かつ、中心周波数(f0)の2倍波の減衰量および3倍
波の減衰量を大幅に向上させることが出来ている。この
表1の比較例は、実施例のチップインダクタ23、2
4、コンデンサ18、19を接続しない構造の場合であ
る。
【0030】本発明に係る第2実施例の分解斜視図を図
4に示す。この実施例は、図1に示した実施例とほぼ同
構造であり、インダクタとしてチップインダクタの代わ
りにポリイミドシ−ト上に貼り付けられた銅箔でインダ
クタパタ−ンを形成したフレキシブル基板28を用いた
ものである。インダクタの各端部にはスル−ホ−ルが設
けられ表面のパタ−ンと裏面の端子が導通する構造とな
っている。中心導体22bの端部をコンデンサ16に接
続するとともに、フレキシブル基板28に接続したもの
である。この中心導体22bの接続部分の拡大平面図を
図5に示す。中心導体22bの端部は、コンデンサ16
上に配置され、接続される。更にその端部にフレキシブ
ル基板上に形成されたインダクタの一端28aがスル−
ホ−ルを介して接続され、そのインダクタの他端28b
は外部接続端子13に導通している電極部13aの上に
接続されたコンデンサ18の一端とスル−ホ−ルを介し
て接続される。
4に示す。この実施例は、図1に示した実施例とほぼ同
構造であり、インダクタとしてチップインダクタの代わ
りにポリイミドシ−ト上に貼り付けられた銅箔でインダ
クタパタ−ンを形成したフレキシブル基板28を用いた
ものである。インダクタの各端部にはスル−ホ−ルが設
けられ表面のパタ−ンと裏面の端子が導通する構造とな
っている。中心導体22bの端部をコンデンサ16に接
続するとともに、フレキシブル基板28に接続したもの
である。この中心導体22bの接続部分の拡大平面図を
図5に示す。中心導体22bの端部は、コンデンサ16
上に配置され、接続される。更にその端部にフレキシブ
ル基板上に形成されたインダクタの一端28aがスル−
ホ−ルを介して接続され、そのインダクタの他端28b
は外部接続端子13に導通している電極部13aの上に
接続されたコンデンサ18の一端とスル−ホ−ルを介し
て接続される。
【0031】また本発明に係る第3実施例の分解斜視図
を図6に示す。この実施例は、図1に示した実施例とほ
ぼ同構造であり、インダクタとコンデンサを一体に積層
した積層チップ29、30を用いたものである。
を図6に示す。この実施例は、図1に示した実施例とほ
ぼ同構造であり、インダクタとコンデンサを一体に積層
した積層チップ29、30を用いたものである。
【0032】本発明の実施例によれば、単に入力側の
み、または出力側のみ、または入力側及び出力側のみに
インダクタとコンデンサを直列に接続することにより、
広帯域化を計るとともに、2倍波、3倍波といった高調
波を抑制することが出来、従来別部品として付加されて
いたローパスフィルタといった部品を排除出来、集中定
数型非可逆回路素子の高機能化と、マイクロ波装置の小
型化を達成することができる。また、本発明のインダク
タは、種々の構成を採用することができる。
み、または出力側のみ、または入力側及び出力側のみに
インダクタとコンデンサを直列に接続することにより、
広帯域化を計るとともに、2倍波、3倍波といった高調
波を抑制することが出来、従来別部品として付加されて
いたローパスフィルタといった部品を排除出来、集中定
数型非可逆回路素子の高機能化と、マイクロ波装置の小
型化を達成することができる。また、本発明のインダク
タは、種々の構成を採用することができる。
【0033】上記実施例では、入出力端側にインダクタ
とコンデンサを接続したが、入力端側あるいは出力端側
のいずれか一方のみに接続しても良い。また、上記実施
例では、アイソレータで説明したが、サーキュレータで
あっても同様である。
とコンデンサを接続したが、入力端側あるいは出力端側
のいずれか一方のみに接続しても良い。また、上記実施
例では、アイソレータで説明したが、サーキュレータで
あっても同様である。
【0034】上記実施例では、インダクタとコンデンサ
の直列回路を集中定数型非可逆回路素子内に配置する構
造について説明したが、そのインダクタ、コンデンサの
一部ないし全部を集中定数型非可逆回路素子が実装され
る基板上に形成することでも同様の効果を得ることがで
きる。
の直列回路を集中定数型非可逆回路素子内に配置する構
造について説明したが、そのインダクタ、コンデンサの
一部ないし全部を集中定数型非可逆回路素子が実装され
る基板上に形成することでも同様の効果を得ることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、集中定数型非可逆回路
素子において、入力側および/または出力側の中心導体
にインダクタとコンデンサを直列に接続することによ
り、広帯域化を計るとともに高調波の高減衰を得ること
ができる集中定数型非可逆回路素子を得ることができ
る。ひとつのパッケージである集中定数型非可逆回路素
子に高調波の高減衰を得ることができる機能を加えたの
で、従来2つの部品が必要だったものを1つの部品で達
成することができる。また集中定数型非可逆回路素子と
しても従来と同サイズで、しかも簡単な構造で達成され
るものであり、機器の小型化、低コスト化に極めて有益
である。
素子において、入力側および/または出力側の中心導体
にインダクタとコンデンサを直列に接続することによ
り、広帯域化を計るとともに高調波の高減衰を得ること
ができる集中定数型非可逆回路素子を得ることができ
る。ひとつのパッケージである集中定数型非可逆回路素
子に高調波の高減衰を得ることができる機能を加えたの
で、従来2つの部品が必要だったものを1つの部品で達
成することができる。また集中定数型非可逆回路素子と
しても従来と同サイズで、しかも簡単な構造で達成され
るものであり、機器の小型化、低コスト化に極めて有益
である。
【図1】本発明に係る第1実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の等価回路図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の部分拡大平面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る第2実施例の分解斜視図である。
【図5】本発明に係る第2実施例の部分拡大平面図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る第3実施例の分解斜視図である。
【図7】従来例の分解斜視図である。
【図8】従来の一例の等価回路図である。
11 下ケース 12 樹脂ケース 13 外部接続端子 14 中心導体部 15、16、17、18、19 コンデンサ 20 抵抗 21 ガーネット(磁性体) 22 中心導体 23、24 チップインダクタ 25 樹脂モールド 26 永久磁石 27 上ケース 28 フレキシブル基板 29、30 LC積層チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 洋一 鳥取県鳥取市南栄町70番地2号日立金属株 式会社鳥取工場内
Claims (12)
- 【請求項1】 互いに絶縁状態でかつ所定角度で重ねら
れた複数の中心導体、該中心導体に密接して配置される
磁性体、該磁性体に直流磁界を印加する永久磁石を基本
構造とし、磁性ヨークに収納されて構成される集中定数
型非可逆回路素子において、前記各中心導体は、一端が
接地され、他端に一端が接地された整合コンデンサが接
続されており、更に入力側の前記中心導体の他端のみ
に、インダクタとコンデンサの直列回路を接続し、広帯
域化を計りかつ高調波の高減衰を得ることができる集中
定数型非可逆回路素子。 - 【請求項2】 互いに絶縁状態でかつ所定角度で重ねら
れた複数の中心導体、該中心導体に密接して配置される
磁性体、該磁性体に直流磁界を印加する永久磁石を基本
構造とし、磁性ヨークに収納されて構成される集中定数
型非可逆回路素子において、前記各中心導体は、一端が
接地され、他端に一端が接地された整合コンデンサが接
続されており、更に出力側の前記中心導体の他端のみ
に、インダクタとコンデンサの直列回路を接続し、広帯
域化を計りかつ高調波の高減衰を得ることができる集中
定数型非可逆回路素子。 - 【請求項3】 互いに絶縁状態でかつ所定角度で重ねら
れた複数の中心導体、該中心導体に密接して配置される
磁性体、該磁性体に直流磁界を印加する永久磁石を基本
構造とし、磁性ヨークに収納されて構成される集中定数
型非可逆回路素子において、前記各中心導体は、一端が
接地され、他端に一端が接地された整合コンデンサが接
続されており、更に入力側及び出力側の前記中心導体の
他端のみに、インダクタとコンデンサの直列回路を接続
し、広帯域化を計りかつ高調波の高減衰を得ることがで
きる集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項4】 前記中心導体の他端に接続されたインダ
クタとコンデンサの直列回路において、前記中心導体側
にインダクタが接続されていることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項5】 前記中心導体の他端に接続されたインダ
クタとコンデンサの直列回路において、前記中心導体側
にコンデンサが接続されていることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項6】 前記インダクタとコンデンサの直列回路
が接続されない中心導体のうち、少なくとも1つの中心
導体の他端は抵抗に接続されて終端されていることを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の集中定数型非
可逆回路素子。 - 【請求項7】 前記インダクタは、フレキシブル基板上
に形成したコイルであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項8】 前記インダクタは、プリント基板上に形
成したコイルであることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項9】 前記インダクタは、チップインダクタで
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項10】 前記インダクタは、銅線で作製された
コイルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項11】 前記インダクタおよびコンデンサは、
一体の積層チップであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに集中定数型非可逆回路素子。 - 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかに記載の非可
逆回路素子において、前記直列回路のインダクタおよび
コンデンサの一部または全部は、非可逆回路素子を実装
する基板上に外付けとすることを特徴とする集中定数型
非可逆回路素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11290698A JPH11308013A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 集中定数型非可逆回路素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11290698A JPH11308013A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 集中定数型非可逆回路素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308013A true JPH11308013A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14598464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11290698A Pending JPH11308013A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 集中定数型非可逆回路素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11308013A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431144B1 (ko) * | 1999-12-09 | 2004-05-12 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 비가역 회로장치 및 이를 사용하는 통신장치 |
US6819198B2 (en) * | 2000-02-25 | 2004-11-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Nonreciprocal circuit device and high-frequency circuit apparatus |
US6965276B2 (en) | 2002-07-04 | 2005-11-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Two port type isolator and communication device |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP11290698A patent/JPH11308013A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431144B1 (ko) * | 1999-12-09 | 2004-05-12 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 비가역 회로장치 및 이를 사용하는 통신장치 |
US6819198B2 (en) * | 2000-02-25 | 2004-11-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Nonreciprocal circuit device and high-frequency circuit apparatus |
US6965276B2 (en) | 2002-07-04 | 2005-11-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Two port type isolator and communication device |
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