JP3346464B2 - 乗員検知システム及び乗員検知方法 - Google Patents
乗員検知システム及び乗員検知方法Info
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Description
及び乗員検知方法に関し、特にエアバッグ装置を搭載し
た自動車の助手席における乗員の着席状況などに応じ
て、エアバッグ装置のエアバッグを展開可能な状態又は
展開不可能な状態に設定し得る乗員検知システム及び乗
員検知方法の改良に関する。
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
への乗員の着席の有無に関係なく、自動車の衝突によっ
てエアバッグが展開するように構成されているために、
例えば助手席に大人の乗員が着席している場合には衝突
時に上述のような乗員の保護効果が期待できるものであ
るが、乗員が子供の場合には大人に比べて座高が低いこ
とに伴って頭部位置も低いことから、仮に自動車が衝突
してもエアバッグは展開させないことが望ましい。
は、このような問題に対応するために、例えば図14に
示すようなエアバッグ装置が提案されている。このエア
バッグ装置は、助手席に乗員が着席しているか否かを検
出するセンサSDを設置し、このセンサSDの検出信号
に基づいて制御回路CCが助手席への乗員の着席状況を
判断し、自動車が衝突した場合に、エアバッグを展開可
能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセット
するように構成されている。特に、センサSDとして
は、重量を測定する重量センサを用いるものと、シ−ト
に着席している乗員をカメラで撮影して画像処理により
大人か子供かの判定を行うものとが提案されている。
の大まかな判定は可能であり、この結果に基づいてエア
バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
か一方にセットし、自動車の衝突時における不測の事態
を回避することができるものの、体重は個人差が大き
く、仮に子供でも大人より重い場合もあり得ることか
ら、正確性に欠けるという問題がある。
況,乗員が大人か子供かの判断をかなり正確に行なうこ
とができるものの、カメラで撮影した撮像デ−タを画像
処理し各種パタ−ンとの比較判断を行なわなければなら
ないために、処理装置が複雑かつ高価になるという問題
がある。
有無,シ−トに着席している乗員が大人か子供かなどの
識別などを的確に行うことができる上、この判定結果に
基づいてエアバッグ装置を適切に制御可能な乗員検知シ
ステム及び乗員検知方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、 シートの着席部に組込ま
れた複数のアンテナ電極及び/又は背もたれ部に組込ま
れた複数のアンテナ電極と、前記複数のアンテナ電極の
うち、特定のアンテナ電極を選択的に制御ユニットに切
替・接続し、前記特定のアンテナ電極以外のアンテナ電
極に直流電位又はアース電位を付与できる切換回路と、
該切換回路に接続され前記特定のアンテナ電極に流れる
電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路を介し
て前記特定のアンテナ電極に送信信号を供給する発振回
路と、前記電流検出回路の検出した電流に基づいて前記
シートへの乗員の有無、着席状況などを判定する制御回
路とを具備することを特徴とする。
部に組込まれた複数のアンテナ電極及び/又は背もたれ
部に組込まれた複数のアンテナ電極と、前記複数のアン
テナ電極のうち、特定のアンテナ電極を選択的に制御ユ
ニットに切替・接続し、前記特定のアンテナ電極以外の
アンテナ電極に直流電位又はアース電位を付与できる切
換回路と、該切換回路に接続され前記特定のアンテナ電
極に流れる電流を検出する電流検出回路と、該電流検出
回路を介して前記特定のアンテナ電極に接続される発振
回路と、前記電流検出回路の検出した電流に基づいて前
記シートへの乗員の有無、着席状況などを判定する制御
回路と、衝突に基づいてエアバックを展開させる機能を
有するエアバック装置とを具備し、前記制御回路の判定
結果に基づくデータを前記エアバック装置に送信し、前
記エアバック装置のエアバックを展開可能な状態又は展
開不可能な状態のいずれか一方にセットすることを特徴
とする。
部に組込まれた複数のアンテナ電極及び/又は背もたれ
部に組込まれた複数のアンテナ電極のうち、選択された
特定のアンテナ電極の周囲に電界を発生させ、電界を発
生させたアンテナ電極以外のアンテナ電極に直流電位又
はアース電位を付与し、この電界に基づいて前記アンテ
ナ電極に流れる電流を検出し、各アンテナ電極に流れた
電流情報により前記シートへの乗員の有無、着席状況な
どを判定することを特徴とする。
の発明において、前記着席状況とは大人が着席している
か子供が着席しているかを示すことを特徴とする。本発
明の第5の発明は、シートに組み込まれた複数のアンテ
ナ電極と、前記複数の電極のうちの特定のアンテナ電極
を電流検出回路を介して発振回路の出力に接続し、前記
特定のアンテナ電極以外の電極を直流電位または接地電
位に接続する切換回路と、前記電流検出回路により検出
された前記特定のアンテナ電極に流れる電流値に基づい
て前記シートへの乗員着席の有無や着席状況を判断する
制御回路とを備えていることを特徴とする。 又、本発明
の第6の発明は、上記第5の発明において、前記切換回
路は前記制御回路からの指示により前記複数の電極を順
次特定のアンテナ電極として切り換えることを特徴とす
る。 さらに、本発明の第7の発明は、上記第5又は第6
の発明において、前記発振回路と前記電流検出回路との
間には、前記制御回路により制御され前記発振回路が出
力する電圧振幅を制御する振幅制御回路が接続されてい
ることを特徴とする。
図1を参照して説明する。この発明にかかる乗員検知シ
ステム及び乗員検知方法は、基本的にはシ−トに配置さ
れたアンテナ電極に発生させた微弱電界(Electric F
ield)の乱れを利用するものである。まず、同図(a)
に示すように、アンテナ電極E1に発振回路OSCから
の高周波低電圧を印加することにより、アンテナ電極E
1の周辺には微弱電界が生ずる結果、アンテナ電極E1
の側には電流Iが流れる。この状態において、同図
(b)に示すように、アンテナ電極E1の近傍に物体O
Bを存在させると、電界に乱れが生じてアンテナ電極E
1の側には電流Iとは異なった電流I1 が流れることに
なる。
ている場合と乗っていない場合とでは、アンテナ電極E
1の側に流れる電流に変化が生ずるものであり、この現
象を利用することにより、シ−トへの乗員の着席の有無
を検知したり、乗員が大人であるか又は子供であるかな
どの識別などを行うことができるものである。特に、ア
ンテナ電極を増加させることによって、シ−ト上の物体
(乗員)についての多くの情報を得ることが可能とな
り、シ−トへの乗員の着席状況をより的確に検知するこ
とができる。
乗員検知システムの実施例について図2〜図5を参照し
て説明する。尚、図13〜図14に示す従来例と同一部
分には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。図2〜図3は本発明にかかる助手席(運転席)のシ
−トを示しており、このシ−ト1は主として着席部1a
と背もたれ部1bとから構成されている。着席部1a
は、例えば前後にスライド可能なベ−ス2に固定された
シ−トフレ−ム3と、シ−トフレ−ム3の上部に配置さ
れたクッション材と、クッション材を覆う外装材とから
構成されており、背もたれ部1bは、例えばシ−トフレ
−ムの前面側にクッション材を配置すると共に、クッシ
ョン材を外装材で被覆して構成されている。特に、着席
部1aには複数のアンテナ電極4(4a,4b)が、背
もたれ部1bには複数のアンテナ電極4(4c,4d)
がそれぞれ離隔して配置されている。尚、このアンテナ
電極4は外装材の内側の他、外側に配置したり、或いは
外装材自身に設けることもできる。又、シ−トフレ−ム
ないしその近傍には後述する制御ユニット10が配置さ
れている。
地にて構成されているが、糸状の金属を着席部1a及び
背もたれ部1bのシ−ト布面に織り込んだり、布面に導
電性ペイントを被着したり、金属板を配置したりして構
成することもできる。特に、このアンテナ電極4は、例
えば図3に示すように、絶縁部材よりなるベ−ス部材
5,5の一方の面に同一サイズ(例えば幅70mm,長
さ400mm)のアンテナ電極4a〜4b,4c〜4d
を所定の間隔(例えば50mm)だけ離隔して配置し、
一体化することによって構成することが望ましく、着席
部1a及び背もたれ部1bの外装材の内側に配置され
る。尚、ベ−ス部材5,5は一体化することもできる。
特に、アンテナ電極4a〜4dからはシ−ルド線などの
リ−ド線6(6a〜6d)が独立して導出されており、
後述する制御ユニット10のコネクタ(或いは端子)1
9a〜19dに接続されている。
その近傍には制御ユニット10が配置されており、この
制御ユニット10は、例えば図4に示すように、例えば
周波数が100KHz程度で電圧が5〜12V程度の高
周波低電圧によってアンテナ電極4の周辺に微弱電界を
発生させる電界発生手段(例えば発振回路)11と、発
振回路11からの送信信号の電圧振幅をほぼ一定に制御
する振幅制御回路12と、送信信号の送信電流を検出す
る電流検出回路15と、電流検出回路15の出力信号を
直流に変換するAC−DC変換回路16と、AC−DC
変換回路16の出力信号を増幅する増幅器17と、電流
検出回路15に接続され、かつ複数のスイッチング手段
18a〜18dを有するアンテナ電極4a〜4dの切換
回路18と、切換回路18のスイッチング手段18a〜
18dに接続され、かつ制御ユニットのハウジングに配
置されたコネクタ19a〜19dと、MPUなどを含む
制御回路20と、ハウジングに配置され、図示しないバ
ッテリ電源に接続されるコネクタ21と、コネクタ21
と制御回路20との間に接続された電源回路22とから
構成されている。特に、切換回路18において、スイッ
チング手段18a〜18dに対応する一方の端子aは電
流検出回路15に、他方の端子bは電源回路22に接続
されており、端子bには電源回路22から例えば5V程
度の直流電圧が付与されている。この制御ユニット10
の制御回路20には、例えば図5に示す構成のエアバッ
グ装置30が接続されている。尚、切換回路18におけ
るスイッチング手段18a〜18dの端子a,bへの選
択的な切換は制御回路20からの信号に基づいて行われ
る。
回路12は、例えば送信信号の電圧振幅を可変する振幅
可変回路13と、送信信号の電圧振幅を検出する振幅検
出回路14とから構成されている。そして、振幅可変回
路13は、例えばプログラマブルゲインアンプ(PG
A)よりなる振幅可変部13aから構成されており、振
幅検出回路14は、例えばオペアンプなどよりなる電圧
振幅の検出部14aと、検出部14aの出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路14bと、AC−DC変
換回路14bの出力信号を増幅する増幅器14cとから
構成されている。尚、増幅器14cの出力信号は制御回
路20に供給され、振幅可変部13aに対する振幅可変
信号は制御回路20から出力される。
検出回路15は、例えば回路(送信信号系)に直列に接
続されたインピ−ダンス素子例えば抵抗15aと、抵抗
15aの端子電圧を増幅する差動増幅器などの増幅器1
5bとから構成されている。この電流検出回路15の出
力側はAC−DC変換回路16,増幅器17を介して制
御回路20に接続されている。そして、電流検出回路1
5における抵抗15aの出力側は切換回路18(端子
a,スイッチング手段18a〜18d)を介してコネク
タ19a〜19dに接続されている。
は、次のように動作する。まず、発振回路11から高周
波低電圧が送信されると、それの電圧振幅が振幅検出回
路14の検出部14aにて検出され、その検出信号はA
C−DC変換回路14bにて直流に変換され、増幅器1
4cにて増幅されて制御回路20に入力される。制御回
路20では検出された電圧振幅が所定の振幅値になって
いるか否かを判断し、所定の電圧振幅に修正するための
振幅可変信号が振幅可変部13aに出力される。これに
よって、送信信号の電圧振幅は所定の振幅に修正され、
以後、振幅可変回路13及び振幅検出回路14の連携動
作により、一定の振幅に制御される。
出回路15,切換回路18,コネクタ19a〜19dを
介してアンテナ電極4に供給され、その結果、アンテナ
電極4の周辺には微弱電界が発生される。この際に、切
換回路18は制御回路20からの信号によって開閉制御
が行われる。即ち、最初にスイッチング手段18aのみ
が対応する端子aに接続され、次にスイッチング手段1
8bのみが対応する端子aに接続されるように以下同様
にして順次に特定のスイッチング手段のみが対応する端
子aに接続されると同時に、その他のすべてのスイッチ
ング手段は対応する端子bに接続されて直流電圧が付与
されるように選択的に切換制御される。従って、特定の
スイッチング手段が対応する端子aに接続された場合に
は、電圧振幅が一定化された送信信号は電流検出回路1
5,特定のスイッチング手段,特定のコネクタを介して
特定のアンテナ電極(4a〜4d)に供給され、その結
果、特定のアンテナ電極の周辺には電界が発生され、乗
員の着席の有無,シ−ト1に着席している乗員の着席姿
勢,乗員が大人か子供かなどに応じて異なったレベルの
電流が外来ノイズの影響も少なく安定的に流れる。この
電流は電流検出回路15によって検出され、AC−DC
変換回路16にて直流に変換され、増幅器17にて増幅
されて制御回路20に次々と入力される。
有無,乗員の着席姿勢,乗員の識別(大人と子供などの
区別)などに関するしきい値(しきい値デ−タ),着席
パタ−ンなどが格納(記憶)されている。例えば乗員の
着席の有無に関しては、乗員の着席状態ではアンテナ電
極に流れる電流のレベルが未着席状態に比較して高くな
ることから、電流に関する信号デ−タが一定値を越えて
いるか否かを基準にして設定されるが、それぞれのアン
テナ電極に流れる電流パタ−ンにも特徴的なパタ−ンが
現われることから、そのパタ−ンを利用することも可能
である。又、乗員の着席姿勢,乗員の識別に関しては、
乗員の体形,着席位置などに対応してそれぞれのアンテ
ナ電極に特徴的な電流が流れることから、その特徴的な
電流を基準にして設定されるが、電流パタ−ンを利用す
ることも可能である。
のアンテナ電極4a〜4dに流れる電流に関する現実の
信号デ−タは各種の演算処理が行われる。例えば現実の
信号デ−タは予め記憶されている乗員の着席の有無,乗
員の識別などに関するしきい値デ−タなどと比較され、
乗員が大人であるか子供であるかなどが判断される。こ
の判断結果に基づいて、図5に示すエアバッグ装置30
は制御回路20からの送信信号によって、エアバッグが
展開可能又は展開不可能なるようにセットされる。即
ち、制御回路20からの送信信号はエアバッグ装置30
の制御回路CCに入力され、乗員が子供の場合には助手
席側の半導体スイッチング素子SW2のゲ−トに信号を
供給しないように、乗員が大人の場合には同スイッチン
グ素子SW2のゲ−トに信号を供給するようにセットさ
れる。従って、子供の場合には助手席側のエアバッグは
展開されないし、大人の場合には展開される。尚、運転
手席側のエアバッグは助手席側の状況に関係なく展開さ
れる。
について図6〜図10を参照して説明する。まず、図6
に示すように、イグニッションスイッチをONにし、ス
タ−トする。ステップS1でイニシャライズし、ステッ
プS2に進む。ステップS2では制御回路20とエアバ
ッグ装置30との通信系にかかる初期診断を行う。ステ
ップS3ではエンジンがスタ−トしたか否かの判断を行
い、エンジンがスタ−トしていると判断した場合にはス
テップS4に進み、スタ−トしていないと判断された場
合には戻る。ステップS4では複数のアンテナ電極4
(4a〜4d)の周辺に選択的に発生させた微弱電界に
基づいて流れる電流に関する信号デ−タが制御回路20
に取り込まれる(受信される)。ステップS5では取り
込んだ信号デ−タの演算処理デ−タに基づいて、シ−ト
への乗員の着席の有無,乗員が大人であるか子供である
かなどの判定が行われる。さらに、ステップS6ではス
テップS5の判定結果に基づき、エアバッグ装置(SR
S)30との間でSRS通信が行われる。ステップS6
が終了すると、再びステップS4に戻り、ステップS4
からステップS6の処理が繰り返し行われる。尚、ステ
ップS3は省略することもできる。
すように行われる。まず、ステップSA1では固定デ−
タを制御回路20からエアバッグ装置30の制御回路C
Cに送信する。ステップSA2ではエアバッグ装置30
からの送信デ−タを受信する。そして、ステップSA3
では制御回路20からエアバッグ装置30に送信した固
定デ−タとエアバッグ装置30からの受信デ−タとが一
致するか否かを判断する。それぞれのデ−タが一致する
と判断されると、処理フロ−が継続される。それぞれの
デ−タが一致しないと判断されると、通信系に異状があ
ると判断され、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警
告灯などが点灯される。尚、この初期診断はエアバッグ
装置30から制御回路20に固定デ−タを送信し、制御
回路20からの送信デ−タをエアバッグ装置30の制御
回路CCにて、その一致性について判断させるようにし
てもよい。
すように行われる。まず、ステップSB1では、制御回
路20からの信号に基づいて、切換回路18のスイッチ
ング手段18a〜18dを、スイッチング手段18aの
み,スイッチング手段18bのみ・・・のように特定の
スイッチング手段のみを順次に対応する端子aに接続
し、特定のアンテナ電極(4a〜4d)が順次に選択さ
れる。尚、特定のスイッチング手段以外のすべてのスイ
ッチング手段は対応する端子bに接続され、特定のアン
テナ電極以外のすべてのアンテナ電極に直流電圧が印加
される。ステップSB2ではそれぞれのアンテナ電極4
a〜4dに流れる電流に関する信号デ−タが制御回路2
0に取り込まれ、ステップSB3に進む。ステップSB
3では切換回路18のスイッチング手段18a〜18d
の端子a,bへの選択的な接続に基づくアンテナ電極4
a〜4dの切換がすべて終了したか否かが判断される。
切換がすべて終了したと判断されると、乗員判定フロ−
に継続される。切換がすべて終了していないと判断され
ると、ステップSB1に戻る。
すように行われる。まず、ステップSC1では、選択さ
れたアンテナ電極4a〜4dに流れる電流に関する信号
デ−タの総和Sがしきい値THeより大きいか否かが判
断される。信号デ−タの総和Sがしきい値THeより大
きいと判断されると、シ−トには乗員が着席していると
してステップSC2に進む。信号デ−タの総和Sがしき
い値THeより小さいと判断されると、ステップSC4
に進む。ステップSC2ではそれぞれのアンテナ電極に
流れる電流に関する信号デ−タに基づいて乗員が大人で
あるか否かが判断される。大人と判断されると、ステッ
プSC3に進み、大人ではなく子供と判断されると、ス
テップSC4に進む。ステップSC4では乗員が大人で
あることからエアバッグ装置30のエアバッグを展開す
るためのONデ−タがセットされると共に、SRS通信
フロ−に継続される。一方、ステップSC4では乗員が
子供(ないしは空席)であることからエアバッグ装置3
0のエアバッグが展開しないようにするためのOFFデ
−タがセットされると共に、処理フロ−に継続される。
尚、空席の場合、ステップSC3に進むように構成する
こともできる。
図10に示すように行われる。まず、ステップSD1で
は乗員検知ユニット側(制御回路20)からエアバッグ
装置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置30のエア
バッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にする
ためのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ−
タが送信される。ステップSD2ではエアバッグ装置側
からの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOKデ
−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、ス
テップSD3に進む。ステップSD3では乗員検知ユニ
ット側からエアバッグ装置側に送信したON/OFFデ
−タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッグ
装置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが判
断される。正常(通信系に異状がない)と判断される
と、処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判
断されると、ステップSD4に進み、フェ−ルセ−フタ
イマがゼロになったか否かが判断される。尚、この通信
系の異状検出は、例えば3回に設定されている。従っ
て、フェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断される
と、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが
点灯される。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになって
いないと判断されると、ステップSD5に進み、フェ−
ルセ−フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続
される。
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路2
0)から、エアバッグ装置30のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSE2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSE3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側に送信される。ステップSE2で通信系に
異状がないと判断されると、ステップSE3のOKデ−
タ送信ステップを経てステップSE4に進む。このステ
ップSE4ではOKデ−タに基づいてエアバッグ装置側
のデ−タが更新される。これによって、エアバッグは展
開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に
更新セットされる。又、ステップSE2で通信系に異状
があると判断されると、ステップSE3のNGデ−タ送
信ステップを経てステップSE5に進む。このステップ
SE5ではフェ−ルセ−フタイマがゼロになったか否か
が判断される。尚、この通信系の異状検出は、例えば3
回に設定されている。従って、フェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったと判断されると、フェ−ルセイフ処理が行
われ、例えば警告灯などが点灯される。又、フェ−ルセ
−フタイマがゼロになっていないと判断されると、ステ
ップSE6に進み、フェ−ルセ−フタイマのカウントが
行われ、処理フロ−が継続される。
a及び/又は背もたれ部1bに離隔して配置された複数
のアンテナ電極4a〜4dの周辺には選択的に微弱電界
が発生させられ、この電界に基づいて流れる電流に関す
る信号デ−タの演算処理により、乗員の識別などが行わ
れるのであるが、特定のアンテナ電極(例えばアンテナ
電極4a〜4dのうちの1つ)を選択した際に、特定の
アンテナ電極以外のすべてのアンテナ電極には直流電圧
が付与されるために、外来ノイズなどの影響を緩和でき
る上、特定のアンテナ電極の周辺に発生させた電界が安
定となり、これに基づいて流れる電流も安定化する。従
って、この電流に関する信号デ−タに基づく乗員の有
無,乗員の識別などの検出ないし判定精度を高めること
ができる。特に、エアバッグ装置30を搭載している場
合には、判定結果に基づいてエアバッグ装置30のエア
バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
か一方に確実に設定でき、不所望な展開を未然に防止で
きる。
ないすべてのアンテナ電極には直流電圧が印加されるの
であるが、この直流電圧を電源回路22で発生させ、し
かも発振回路11,制御回路20などと同一電圧(例え
ば5V程度)に設定すれば、電界を安定させるための直
流電源として特別の電源回路を用いることなく、低コス
トで容易に得ることができる。尚、この直流電圧(直流
電位)に代えてア−ス電位を付与するように構成しても
上述と同様に電界の安定化効果がすることもできる。
振回路11,直流電圧(22)との選択的な接続は制御
回路20からの信号に基づく切換回路18のスイッチン
グ操作によって行われるために、スイッチング手段18
a〜18dの端子a,bへの選択的な接続を迅速かつ的
確に行うことができる。従って、特定のアンテナ電極に
流れる電流を電流検出回路15によって確実に検出し、
この電流に関する信号デ−タを制御回路20に的確に取
り込むことができる。
例を示すものであって、シ−ト1の着席部1aには複数
のアンテナ電極4a〜4dが上下左右が互いにほぼ対称
となるように離隔して配置されているが、背もたれ部1
bにはアンテナ電極は配置されていない。尚、これらの
アンテナ電極に電界,直流電位(又はア−ス電位)を選
択的に付与する制御ユニットは基本的に図4に示す実施
例と同じである。
の着席位置(パタ−ン)によって、それぞれのアンテナ
電極(4a〜4d)に流れる電流のパタ−ンは着席パタ
−ンにほぼ対応したパタ−ンになることから、着席姿勢
が正常か否かを外来ノイズにあまり影響されることなく
的確に判定できる。
なった実施例を示すものであって、シ−ト1の背もたれ
部1bには複数のアンテナ電極4a〜4dが上下左右が
互いにほぼ対称となるように離隔して配置されている
が、着席部1aにはアンテナ電極は配置されていない。
尚、これらのアンテナ電極に電界,直流電位(又はア−
ス電位)を選択的に付与する制御ユニットは基本的に図
4に示す実施例と同じである。
席姿勢に基づく乗員とアンテナ電極4a〜4dとの対向
面積(対向パタ−ン)によって、それぞれのアンテナ電
極(4a〜4d)に流れる電流のパタ−ンは対向パタ−
ンにほぼ対応したパタ−ンになることから、着席姿勢が
正常か否かを外来ノイズにあまり影響されることなく的
確に判定できる。
されることなく、例えばシ−トへのアンテナ電極の配置
数は適宜に増減できる。又、電界発生手段は高周波低電
圧を発生させる発振回路の他、制御回路からのパルス信
号に基づいてスイッチング動作させることにより正電源
のみでほぼ方形波の高周波低電圧を発生させるように構
成することもできるし、それの出力周波数も100KH
z以外の適宜の周波数に設定することもできるし、その
電圧も5〜12Vの範囲外でも使用できる。又、振幅制
御回路はシステム電源の精度,システムに期待される機
能などによっては省略することもできる。さらには、乗
員判定に基づいてエアバッグ装置のエアバッグを展開又
は非展開のいずれか一方に制御する他に、シ−トベル
ト,警報装置などを制御するように構成することもでき
る。
の着席部及び/又は背もたれ部に離隔して配置された複
数のアンテナ電極の周辺には選択的に微弱電界が発生さ
せられ、この電界に基づいて流れる電流に関する信号デ
−タの演算処理により、乗員の識別などが行われるので
あるが、特定のアンテナ電極を選択した際に、特定のア
ンテナ電極以外のすべてのアンテナ電極には直流電位な
いしア−ス電位が付与されるために、外来ノイズなどの
影響を緩和できる上、特定のアンテナ電極の周辺に発生
させた電界が安定となり、これに基づいて流れる電流も
安定化する。従って、この電流に関する信号デ−タに基
づく乗員の有無,乗員の識別などの検出ないし判定精度
を高めることができる。特に、エアバッグ装置を搭載し
ている場合には、判定結果に基づいてエアバッグ装置の
エアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のい
ずれか一方に確実に設定でき、不所望な展開を未然に防
止できる。
ないすべてのアンテナ電極に直流電位を付与する場合に
は、この直流電位をシステム電源を利用して発生させ、
それらと同一電圧に設定すれば、電界を安定させるため
の直流電源として特別の電源回路を用いることがないた
めに、経済性を高めることができる。
段,直流電位との選択的な接続は制御回路からの信号に
基づく切換回路のスイッチング操作によって行うように
構成すれば、スイッチング手段の、対応する端子への選
択的な接続を迅速かつ的確に行うことができる。従っ
て、特定のアンテナ電極に流れる電流を電流検出回路に
よって確実に検出し、この電流に関する信号デ−タを制
御回路に的確に取り込むことができる。
説明するための図であって、同図(a)はアンテナ電極
の周辺の電界分布を示す図、同図(b)はアンテナ電極
の近傍に物体が存在した時の電界分布を示す図。
を示す図であって、同図(a)はシ−トへのアンテナ電
極の配置状態を示す側面図、同図(b)は同図(a)の
正面図。
て、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の断
面図。
ク図。
知のフロ−チャ−ト。
面図。
例を示す正面図。
ク図。
回路ブロック図。
Claims (7)
- 【請求項1】 シートの着席部に組込まれた複数のアン
テナ電極及び/又は背もたれ部に組込まれた複数のアン
テナ電極と、前記複数のアンテナ電極のうち、特定のア
ンテナ電極を選択的に制御ユニットに切替・接続し、前
記特定のアンテナ電極以外のアンテナ電極に直流電位又
はアース電位を付与できる切換回路と、該切換回路に接
続され前記特定のアンテナ電極に流れる電流を検出する
電流検出回路と、該電流検出回路を介して前記特定のア
ンテナ電極に送信信号を供給する発振回路と、前記電流
検出回路の検出した電流に基づいて前記シートへの乗員
の有無、着席状況などを判定する制御回路とを具備する
ことを特徴とする乗員検知システム。 - 【請求項2】 シートの着席部に組込まれた複数のアン
テナ電極及び/又は背もたれ部に組込まれた複数のアン
テナ電極と、前記複数のアンテナ電極のうち、特定のア
ンテナ電極を選択的に制御ユニットに切替・接続し、前
記特定のアンテナ電極以外のアンテナ電極に直流電位又
はアース電位を付与できる切換回路と、該切換回路に接
続され前記特定のアンテナ電極に流れる電流を検出する
電流検出回路と、該電流検出回路を介して前記特定のア
ンテナ電極に送信信号を供給する発振回路と、前記電流
検出回路の検出した電流に基づいて前記シートへの乗員
の有無、着席状況などを判定する制御回路と、衝突に基
づいてエアバックを展開させる機能を有するエアバック
装置とを具備し、前記制御回路の判定結果に基づくデー
タを前記エアバック装置に送信し、前記エアバック装置
のエアバックを展開可能な状態又は展開不可能な状態の
いずれか一方にセットすることを特徴とする乗員検知シ
ステム。 - 【請求項3】 シートの着席部に組込まれた複数のアン
テナ電極及び/又は背もたれ部に組込まれた複数のアン
テナ電極のうち、選択された特定のアンテナ電極の周囲
に電界を発生させ、電界を発生させたアンテナ電極以外
のアンテナ電極に直流電位又はアース電位を付与し、こ
の電界に基づいて前記特定のアンテナ電極に流れる電流
を検出し、各アンテナ電極に流れた電流情報により前記
シートへの乗員の有無、着席状況などを判定することを
特徴とする乗員検知方法。 - 【請求項4】 前記着席状況とは大人が着席しているか
子供が着席しているかを示すことを特徴とする請求項3
に記載の乗員検知方法。 - 【請求項5】 シートに組み込まれた複数のアンテナ電
極と、前記複数の電極のうちの特定のアンテナ電極を電
流検出回路を介して発振回路の出力に接続し、前記特定
のアンテナ電極以外の電極を直流電位または接地電位に
接続する切換回路と、前記電流検出回路により検出され
た前記特定のアンテナ電極に流れる電流値に基づいて前
記シートへの乗員着席の有無や着席状況を判断する制御
回路とを備えていることを特徴とする乗員検知システ
ム。 - 【請求項6】 前記切換回路は前記制御回路からの指示
により前記複数の電極を順次特定のアンテナ電極として
切り換えることを特徴とする請求項5に記載の乗員検知
システム。 - 【請求項7】 前記発振回路と前記電流検出回路との間
には、前記制御回路により制御され前記発振回路が出力
する電圧振幅を制御する振幅制御回路が接続されている
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の乗員検知シス
テム。
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