JP3476681B2 - 乗員検知システム及び乗員検知方法 - Google Patents

乗員検知システム及び乗員検知方法

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JP3476681B2
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信洋 小代田
隆 伊能
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗員検知システム
及び乗員検知方法に関し、特にエアバッグ装置を搭載し
た自動車の助手席における乗員の着席状況に応じて、エ
アバッグ装置のエアバッグを展開可能な状態又は展開不
可能な状態に設定し得る乗員検知システム及び乗員検知
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は自動車の衝突
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
【0003】このエアバッグ装置は、例えば図14に示
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
【0004】このエアバッグ装置によれば、何らかの原
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
【0005】ところで、このエアバッグ装置ではシ−ト
への乗員の着席の有無に関係なく、自動車の衝突時によ
ってエアバッグが展開するように構成されているため
に、例えば助手席に大人の乗員が着席している場合には
衝突時に上述のような乗員の保護効果が期待できるもの
であるが、乗員が子供の場合には頭部位置が低いことか
ら、エアバッグの展開による子供への影響が懸念され
る。従って、仮に自動車が衝突してもエアバッグは展開
させないことが推奨されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来において
は、このような問題に対応するために、例えば図15に
示すようなエアバッグ装置が提案されている。このエア
バッグ装置は、助手席に乗員が着席しているか否かを検
出するセンサSDを設置し、このセンサSDの検出信号
に基づいて制御回路CCが助手席への乗員の着席状況を
判断し、自動車が衝突した場合に、エアバッグを展開可
能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセット
するように構成されている。特に、センサSDとして
は、重量を測定する重量センサを用いるものと、シ−ト
に着席している乗員をカメラで撮影して画像処理により
大人か子供かの判定を行うものとが提案されている。
【0007】前者の方法によれば、乗員が大人か子供か
の大まかな判定は可能であり、この結果に基づいてエア
バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
か一方にセットし、自動車の衝突時における不測の事態
を回避することができるものの、体重は個人差が大き
く、仮に子供でも大人より重い場合もあり得ることか
ら、正確性に欠けるという問題がある。
【0008】又、後者の方法によれば、乗員の着席状
況,乗員が大人か子供かの判断をかなり正確に行なうこ
とができるものの、カメラで撮影した撮像デ−タを画像
処理し各種パタ−ンとの比較判断を行なわなければなら
ないために、処理装置が複雑かつ高価になるし、乗員の
着衣が厚着になったり,体形が異なったりした場合には
判断処理が一層に複雑化するという問題がある。
【0009】それ故に、本発明の目的は、シ−トへの乗
員の着席状況を、着衣,体形などにあまり影響されるこ
となく的確に判定できる上、この判定結果に基づいてエ
アバッグ装置を適切に制御可能な乗員検知システム及び
乗員検知方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、シ−トの背もたれ部に上下方
向にほぼ一定の間隔で離隔して配置した複数の帯状のア
ンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生さ
せるための電界発生手段と、複数のアンテナ電極を一つ
づつ順次選択して、該選択されたアンテナ電極の周辺に
微弱電界を発生させ、この電界に基づいて流れる電流を
検出する電流検出回路と、電流検出回路から取り込まれ
たそれぞれのアンテナ電極に流れる電流に関連する信号
デ−タの総和に対するそれぞれの信号デ−タとの比率を
求め、この比率デ−タと予め記憶されている乗員の着席
状況に関連するしきい値デ−タとを比較することによ
り、乗員の着席状況を判定する制御回路とを具備したこ
とを特徴とする。
【0011】又、本発明の第2の発明は、シ−トの背も
たれ部に上下方向にほぼ一定の間隔で離隔して配置した
複数の帯状のアンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微
弱電界を発生させるための電界発生手段と、複数のアン
テナ電極を一つづつ順次選択して、該選択されたアンテ
ナ電極の周辺に微弱電界を発生させ、この電界に基づい
て流れる電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路
から取り込まれたそれぞれのアンテナ電極に流れる電流
に関連する信号デ−タの総和に対するそれぞれの信号デ
−タとの比率を求め、この比率デ−タと予め記憶されて
いる乗員の着席状況に関するしきい値デ−タとを比較す
ることにより、乗員の着席状況を判定する制御回路と、
衝突に基づいてエアバッグを展開させる機能を有するエ
アバッグ装置とを具備し、前記制御回路の検知結果に基
づくデ−タをエアバッグ装置に送信し、エアバッグ装置
のエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態の
いずれか一方にセットすることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の第3の発明は、シ−トの
背もたれ部に上下方向にほぼ一定の間隔で離隔して配置
した複数の帯状のアンテナ電極を一つづつ順次選択し
て、該選択されたアンテナ電極の周辺に微弱電界を発生
させ、この電界に基づいて流れる電流を検出するステッ
プと、それぞれのアンテナ電極に流れる電流に基づく信
号デ−タの総和を求めるステップと、この総和デ−タに
対するそれぞれのアンテナ電極による信号デ−タとの比
率を求めるステップと、この比率デ−タと乗員の着席状
況に関するしきい値デ−タとを比較することにより、乗
員の着席状況を判定するステップとを含むことを特徴と
する乗員検知方法であり、第4の発明は、前記判定ステ
ップの判定結果に基づくデ−タをエアバッグ装置に送信
し、エアバッグ装置のエアバッグを展開可能な状態又は
展開不可能な状態のいずれか一方にセットすることを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の基本原理について
図1を参照して説明する。この発明にかかる乗員検知シ
ステム及び乗員検知方法は、基本的にはシ−トに配置さ
れたアンテナ電極に発生させた微弱電界(Electric F
ield)の乱れを利用するものである。まず、同図(a)
に示すように、アンテナ電極E1に発振回路OSCから
の高周波低電圧を印加することにより、アンテナ電極E
1の周辺には微弱電界が生ずる結果、アンテナ電極E1
の側には電流Iが流れる。この状態において、同図
(b)に示すように、アンテナ電極E1の近傍に物体O
Bを存在させると、電界に乱れが生じてアンテナ電極E
1の側には電流Iとは異なった電流I1 が流れることに
なる。
【0014】従って、自動車のシ−トに物体OBが乗っ
ている場合と乗っていない場合とでは、アンテナ電極E
1の側に流れる電流に変化が生ずるものであり、この現
象を利用することにより、シ−トへの乗員の着席状況を
検知することができるものである。特に、アンテナ電極
を増加させることによって、シ−ト上の物体(乗員)に
ついての多くの情報を得ることが可能となり、シ−トへ
の乗員の着席状況をより的確に検知することができる。
【0015】次に、この原理を利用した本発明にかかる
乗員検知システムの実施例について図2〜図5を参照し
て説明する。尚、図14〜図15に示す従来例と同一部
分には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。図2〜図3は本発明にかかる助手席(運転席)のシ
−トを示しており、このシ−ト1は主として着席部1a
と背もたれ部1bとから構成されている。着席部1a
は、例えば前後にスライド可能なベ−ス2に固定された
シ−トフレ−ム3と、シ−トフレ−ム3の上部に配置さ
れたクッション材と、クッション材を覆う外装材とから
構成されており、背もたれ部1bは、例えばシ−トフレ
−ムの前面側にクッション材を配置すると共に、クッシ
ョン材を外装材で被覆して構成されている。特に、背も
たれ部1bには複数の帯状のアンテナ電極4(4a,4
b・・・4f)が、ほぼ水平状態で互いに上下方向に離
隔し、かつ背もたれ部の幅方向の広い範囲に亘って位置
するように配置されている。尚、このアンテナ電極4は
外装材の内側の他、外側に配置したり、或いは外装材自
身に設けることもできる。又、シ−トフレ−ム3ないし
その近傍には後述する制御ユニット10が配置されてい
る。
【0016】このアンテナ電極4は、例えば導電性の布
地にて構成されているが、糸状の金属を背もたれ部1b
のシ−ト布面に織り込んだり、布面に導電性ペイントを
被着したり、金属板を配置したりして構成することもで
きる。特に、このアンテナ電極4は、例えば図3に示す
ように、絶縁部材よりなるベ−ス部材5の一方の面に同
一サイズの帯状(例えば幅30mm,長さ280mm)
のアンテナ電極4a,4b・・・4fを互いに上下方向
に所定の間隔(例えば10mm)だけ離隔して配置し、
一体化することによって構成することが望ましく、背も
たれ部1bの外装材の内側に配置される。特に、アンテ
ナ電極4a,4b・・・4fからはリ−ド線6(6a,
6b・・・6f)が独立して導出されており、後述する
制御ユニット10のコネクタ(或いは端子)19a,1
9b・・・19fに接続されている。
【0017】上述のシ−ト1のシ−トフレ−ム3ないし
その近傍には制御ユニット10が配置されており、この
制御ユニット10は、例えば図4に示すように、例えば
周波数が100KHz程度で電圧が5〜12V程度の高
周波低電圧によってアンテナ電極4の周辺に微弱電界を
発生させる電界発生手段(例えば発振回路)11と、発
振回路11からの送信信号の電圧振幅をほぼ一定に制御
する振幅制御回路12と、送信信号の送信電流を検出す
る電流検出回路15と、電流検出回路15の出力信号を
直流に変換するAC−DC変換回路16と、AC−DC
変換回路16の出力信号を増幅する増幅器17と、電流
検出回路15に接続され、かつ複数のスイッチング手段
18a,18b・・・18fを有するアンテナ電極4a
〜4fの切換回路18と、切換回路18のスイッチング
手段18a〜18fに接続され、かつ制御ユニットのハ
ウジングに配置されたコネクタ19a,19b・・・1
9fと、MPUなどを含む制御回路20と、ハウジング
に配置され、図示しないバッテリ電源に接続されるコネ
クタ21と、コネクタ21と制御回路20などとの間に
接続された電源回路22とから構成されている。この制
御ユニット10の制御回路20には、例えば図5に示す
構成のエアバッグ装置30が接続されている。尚、切換
回路18におけるスイッチング手段18a〜18fの選
択的な切換は制御回路20からの信号に基づいて行われ
る。
【0018】この制御ユニット10において、振幅制御
回路12は、例えば送信信号の電圧振幅を可変する振幅
可変回路13と、送信信号の電圧振幅を検出する振幅検
出回路14とから構成されている。そして、振幅可変回
路13は、例えばプログラマブルゲインアンプ(PG
A)よりなる振幅可変部13aから構成されており、振
幅検出回路14は、例えばオペアンプなどよりなる電圧
振幅の検出部14aと、検出部14aの出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路14bと、AC−DC変
換回路14bの出力信号を増幅する増幅器14cとから
構成されている。尚、増幅器14cの出力信号は制御回
路20に供給され、振幅可変部13aに対する振幅可変
信号は制御回路20から出力される。
【0019】又、この制御ユニット10において、電流
検出回路15は、例えば回路(送信信号系)に直列に接
続されたインピ−ダンス素子例えば抵抗15aと、抵抗
15aの端子電圧を増幅する差動増幅器などの増幅器1
5bとから構成されている。この電流検出回路15の出
力側はAC−DC変換回路16,増幅器17を介して制
御回路20に接続されている。そして、電流検出回路1
5における抵抗15aの出力側は切換回路18を介して
コネクタ19a〜19fに接続されている。
【0020】このように構成された乗員検知システム
は、次のように動作する。まず、発振回路11から高周
波低電圧が送信されると、それの電圧振幅が振幅検出回
路14の検出部14aにて検出され、その検出信号はA
C−DC変換回路14bにて直流に変換され、増幅器1
4cにて増幅されて制御回路20に入力される。制御回
路20では検出された電圧振幅が所定の振幅値になって
いるか否かを判断し、所定の電圧振幅に修正するための
振幅可変信号が振幅可変部13aに出力される。これに
よって、送信信号の電圧振幅は所定の振幅に修正され、
以後、振幅可変回路13及び振幅検出回路14の連携動
作により、一定の振幅に制御される。
【0021】電圧振幅が一定化された送信信号は電流検
出回路15,切換回路18,コネクタ19a〜19fを
介してアンテナ電極4に供給され、その結果、アンテナ
電極4の周辺には微弱電界が発生される。この際に、切
換回路18は制御回路20からの信号によって開閉制御
が行われ、最初にスイッチング手段18aのみが閉成さ
れ、次にスイッチング手段18bのみが閉成され、次に
スイッチング手段18cのみが閉成され、以下同様にし
て順次に特定のスイッチング手段のみが閉成されると同
時にその他のスイッチング手段は開放されるように選択
的に切換制御される。従って、特定のスイッチング手段
(18a〜18f)が閉成された場合には、電圧振幅が
一定化された送信信号は電流検出回路15,特定のスイ
ッチング手段(18a〜18f),特定のコネクタ(1
9a〜19f)を介して特定のアンテナ電極(4a〜4
f)に供給され、その結果、特定のアンテナ電極(4a
〜4f)の周辺には微弱電界が発生され、シ−ト1に着
席している乗員の着席姿勢に応じた異なったレベルの電
流が流れる。即ち、乗員の背中,肩,首,頭部の誘電率
の違いに応じた電流が流れる。この電流は電流検出回路
15によって検出され、AC−DC変換回路16にて直
流に変換され、増幅器17にて増幅されて制御回路20
に次々と入力される。
【0022】この制御回路20には、予め、シ−ト1が
空席(Empty)であるか否かの識別に関するしきい
値(しきい値デ−タ)THeと、乗員の頭部の識別に関
するしきい値(しきい値デ−タ)TH1と、乗員の識別
(子供と大人の区別)に関するしきい値(しきい値デ−
タ)TH2,TH3,TH4とが格納(記憶)されてい
る。
【0023】即ち、空席であるか否かに関するしきい値
THeに関しては、子供又は大人の乗員がシ−トに着席
することによって、複数のアンテナ電極4(4a〜4
f)に流れる電流に基づく出力信号の総和Sが一定以上
になることから、この総和を基準にして設定されてい
る。このしきい値THeは具体的には例えば20に設定
されており、現実の総和Sが20より大きければ乗員が
着席していると判定され、現実の総和が20より小さけ
れば空席と判定される。
【0024】乗員の頭部の識別に関するしきい値TH1
に関しては、乗員の頭部,首,肩,背中におけるシ−ト
(アンテナ電極)との接触面積(対向面積)の違いによ
ってそれぞれのアンテナ電極4a〜4fに流れる電流の
レベルが異なる上、そのパタ−ンが子供と大人では特徴
的な差異を呈することを利用して設定されている。即
ち、子供の乗員の場合には、図6(a)に示すように、
肩から下の部位では同部に対応するアンテナ電極4c〜
4fに流れる電流のレベルが最も高く、次に頭部(アン
テナ電極4a)であり、首(アンテナ電極4b)は最も
低いレベルとなり、大人の乗員の場合には、図7(a)
に示すように、頭部に対応するアンテナ電極が存在せ
ず、首から下の部位では同部に対応するアンテナ電極4
a〜4fに流れる電流のレベルが首から肩,背中と下方
になるほど高くなっている。従って、上下に隣接するア
ンテナ電極同志の出力信号を比較し最も低いレベルの隣
(上方側)に頭部があると識別されることから、そのレ
ベルに対する比較基準としてしきい値TH1が設定され
る。特に、アンテナ電極に流れる電流は乗員の着衣の厚
さ,体形などによって左右されるものであり、その影響
を緩和するために、それぞれのアンテナ電極に流れる電
流に関する信号デ−タは、図6(b)及び図7(b)に
示すように、上述の出力信号の総和Sに対する比率に変
換されている。このしきい値TH1は具体的には例えば
0.13に設定されており、それより小さい信号デ−タ
を出力したアンテナ電極部分が首であって、その上側の
アンテナ電極部分が頭部であると判定される。
【0025】乗員の識別(子供と大人の区別)に関する
しきい値TH2,TH3,TH4に関しては、図6
(b)及び図7(b)に示すように、子供と大人では複
数のアンテナ電極に流れる電流パタ−ンが異なることを
利用して設定されている。即ち、子供SPの場合には、
頭から背中の上部に対応するアンテナ電極4a〜4dの
出力信号(比率デ−タ)は小さく、背中の中部以下に対
応するアンテナ電極4e〜4fの出力信号(比率デ−
タ)は大きくなっており、大人Pの場合には、子供の場
合のように部分的に突出した出力信号(比率デ−タ)は
見られない。従って、アンテナ電極4a〜4dの出力信
号が一定値より小さく、かつアンテナ電極4e〜4fの
いずれかの出力信号が一定値より大きければ、乗員は子
供であると判定でき、その条件を満たしていない上に、
アンテナ電極4a〜4fのすべての出力信号が一定値よ
り小さければ乗員は大人(又はGRAY)であると判定
される。これらの一定値がそれぞれしきい値TH2,T
H3,TH4に相当し、具体的には、しきい値TH2は
例えば0.15に、しきい値TH3は例えば0.3に、
しきい値TH4は例えば0.3に設定されている。特
に、着席時における子供SPの頭部位置が安定しにくい
ことから、判定処理に際しては、予め、頭部デ−タが除
去される。従って、図6(c)に示すように、頭部デ−
タを除外したそれぞれのアンテナ電極に流れる電流に関
する信号デ−タの総和Sumに対するそれぞれの信号デ
−タの比率を計算し、これに基づいてしきい値TH2,
TH3が設定される。
【0026】従って、制御回路20に取り込まれた複数
のアンテナ電極4a〜4fに流れる電流に関する現実の
信号デ−タは各種の演算処理が行われる。例えば信号デ
−タの総和Sはしきい値THeと比較され、シ−ト1が
空席(Empty)であるか否かが判断される。又、現
実の信号デ−タの総和Sに対する個々の信号デ−タの比
率はしきい値TH1と比較され、乗員の頭部位置が識別
される。さらに、頭部デ−タを除去した信号デ−タの総
和Sumに対する個々の信号デ−タの比率はしきい値T
H2,TH3,TH4と比較され、乗員が子供であるか
大人であるかが判断される。この判断結果に基づいて、
図5に示すエアバッグ装置30は制御回路20からの送
信信号によって、エアバッグが展開可能又は展開不可能
なるようにセットされる。即ち、制御回路20からの送
信信号はエアバッグ装置30の制御回路CCに入力さ
れ、乗員が子供の場合には助手席側の半導体スイッチン
グ素子SW2のゲ−トに信号を供給しないように、乗員
が大人の場合には同スイッチング素子SW2のゲ−トに
信号を供給するようにセットされる。従って、子供の場
合には助手席側のエアバッグは展開されないし、大人の
場合には展開される。尚、運転手席側エアバッグは助手
席側の状況に関係なく、展開される。
【0027】次に、この乗員検知システムの処理フロ−
について図8〜図13を参照して説明する。まず、図8
に示すように、イグニッションスイッチをONにし、ス
タ−トする。ステップS1でイニシャライズし、ステッ
プS2に進む。ステップS2では制御回路20とエアバ
ッグ装置30との通信系にかかる初期診断を行う。ステ
ップS3ではエンジンがスタ−トしたか否かの判断を行
い、エンジンがスタ−トしていると判断した場合にはス
テップS4に進み、スタ−トしていないと判断された場
合には戻る。ステップS4では複数のアンテナ電極4
(4a〜4f)の周辺に選択的に発生させた微弱電界に
基づいて流れる電流に関する信号デ−タが制御回路20
に取り込まれる(受信される)。ステップS5では取り
込んだ信号デ−タの演算処理デ−タに基づいて、シ−ト
への乗員の着席の有無,乗員の頭部位置,乗員が子供で
あるか否かの判定が行われる。さらに、ステップS6で
はステップS5の判定結果に基づき、エアバッグ装置
(SRS)30との間でSRS通信が行われる。ステッ
プS6が終了すると、再びステップS4に戻り、ステッ
プS4からステップS6の処理が繰り返し行われる。
尚、ステップS3は省略することもできる。
【0028】図8における初期診断は、例えば図9に示
すように行われる。まず、ステップSA1では固定デ−
タを制御回路20からエアバッグ装置30の制御回路C
Cに送信する。ステップSA2ではエアバッグ装置30
からの送信デ−タを受信する。そして、ステップSA3
では制御回路20からエアバッグ装置30に送信した固
定デ−タとエアバッグ装置30からの受信デ−タとが一
致するか否かを判断する。それぞれのデ−タが一致する
と判断されると、処理フロ−が継続される。それぞれの
デ−タが一致しないと判断されると、通信系に異状があ
ると判断され、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警
告灯などが点灯される。尚、この初期診断はエアバッグ
装置30から制御回路20に固定デ−タを送信し、制御
回路20からの送信デ−タをエアバッグ装置30の制御
回路CCにて、その一致性について判断させるようにし
てもよい。
【0029】図8における信号受信は、例えば図10に
示すように行われる。まず、ステップSB1では、制御
回路20からの信号に基づいて、切換回路18のスイッ
チング手段18a〜18fを、スイッチング手段18a
のみ,スイッチング手段18bのみ,スイッチング手段
18cのみ・・・のように特定のスイッチング手段のみ
を順次に選択的に閉成し、特定のアンテナ電極4a,4
b,4c・・・4fが順次に選択される。ステップSB
2ではそれぞれのアンテナ電極4a〜4fに流れる電流
に関する信号デ−タ(t1 ,t2 ・・・t6 )が制御回
路20に取り込まれ、ステップSB3に進む。ステップ
SB3では切換回路18のスイッチング手段18a〜1
8fの選択的な閉成に基づくアンテナ電極4a〜4fの
切換がすべて終了したか否かが判断される。切換がすべ
て終了したと判断されると、乗員判定フロ−に継続され
る。切換がすべて終了していないと判断されると、ステ
ップSB1に戻る。
【0030】図8における乗員判定は、例えば図11〜
図12に示すように行われる。まず、ステップSC1で
は選択されたアンテナ電極4a〜4fに流れる電流に関
する信号デ−タtnについてn=1からk(アンテナ電
極4aからアンテナ電極4fまでの6)までの個々の信
号デ−タ(t1 ,t2 ・・・t6 )の総和Sが計算され
る。ステップSC2では総和Sがシ−トが空席か否かの
識別に関するしきい値THeと比較され、総和Sがしき
い値THeより大きいか否かが判断される。総和Sがし
きい値THeより大きいと判断されると、ステップSC
3に進み、大きくないと判断されると、ステップSC1
5に進む。ステップSC3では総和デ−タSに対する個
々の信号デ−タ(t1 ,t2 ・・・t6 )との比率(T
n=T1,T2 ・・・T6 )が計算され、ステップSC
4に進む。ステップSC4ではアンテナ電極の数nが1
から6について5より小さいか否かが判断される。nが
1〜4の場合には、nは5より小さいと判断されてステ
ップSC5に進み、nが5〜6の場合には、nは5より
小さくないと判断されてステップSC6に進む。ステッ
プSC5では比率デ−タTnがTn+1より大きく、かつ
比率デ−タTn+1がしきい値TH1より小さいかが判断
される。例えば図6(b)に示すように、n=1の場合
には、比率デ−タT1 はT2 より大きく、比率デ−タT
2 はしきい値TH1より小さいから、比率デ−タT2
対応するアンテナ電極4b部分が首であり、その上に隣
接して位置するアンテナ電極4a部分が頭部であると判
断されてステップSC7に進む。ステップSC7ではそ
のデ−タNTn(デ−タT1 )は、図6(c)に示すよ
うに、0として除外される。尚、ステップSC5におい
て、nが2以上の場合、上記条件は満たされないため
に、ステップSC6に進む。ステップSC6ではそのデ
−タNTnはTn(デ−タT2 ,T3 ・・・T6 )とさ
れる。ステップSC8では頭部デ−タを除去したデ−タ
NTnについてn=1〜k(6)までの個々のデ−タ
(T1 =0,T2 ,T3 ・・・T6 )の総和Sumが計
算され、ステップSC9に進む。ステップSC9では総
和デ−タSumに対する個々の信号デ−タNTnとの比
率(Tn=T1 ,T2 ・・・T6 )が計算され、ステッ
プSC10に進む。ステップSC10では比率デ−タT
1 〜T4がしきい値TH2より小さく、かつ比率デ−タ
5 又はT6 がしきい値TH3より大きいかが判断され
る。この条件が満たされると、ステップSC11にて乗
員は子供であると判断され、この条件が満たされない
と、ステップSC12に進む。ステップSC12ではす
べてのデ−タT1 〜T6 がしきい値TH4より小さいか
が判断される。この条件が満たされると、ステップSC
13にて乗員は大人であると判断され、この条件が満た
されないと、ステップSC14に進み、大人でもなく子
供でもない灰色(GRAY)であると判断される。例え
ば図6(c)では、比率デ−タT1 〜T4 がしきい値T
H2より小さく、かつ比率デ−タT5 又はT6 がしきい
値TH3より大きくなっていることから、乗員は子供で
あることが識別できる。又、図7(b)では比率デ−タ
1 〜T6 がすべてしきい値TH4より小さいことか
ら、上記条件を満足せず、乗員が大人であることが識別
できる。尚、ステップSC2において、信号デ−タの総
和Sがしきい値THeより大きくない場合にはステップ
SC15にてシ−トが空席(Empty)であると判断
される。ステップSC11において、乗員が子供である
と判断されると、ステップSC16に進み、エアバッグ
装置30のエアバッグが展開しないようにするためのO
FFデ−タがセットされると共に、SRSデ−タ通信フ
ロ−に継続される。ステップ12において、乗員が大人
であると判断されると、ステップSC17に進み、エア
バッグ装置30のエアバッグを展開させるためのONデ
−タがセットされると共に、処理フロ−が継続される。
尚、空席の場合もGRAYの場合もステップSC17に
進むが、ステップSC16に進むように構成することも
できる。
【0031】図8におけるSRSデ−タ通信は、例えば
図13に示すように行われる。まず、ステップSD1で
は乗員検知ユニット側(制御回路20)からエアバッグ
装置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置30のエア
バッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にする
ためのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ−
タが送信される。ステップSD2ではエアバッグ装置側
からの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOKデ
−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、ス
テップSD3に進む。ステップSD3では乗員検知ユニ
ット側からエアバッグ装置側に送信したON/OFFデ
−タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッグ
装置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが判
断される。正常(通信系に異状がない)と判断される
と、処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判
断されると、ステップSD4に進み、フェ−ルセ−フタ
イマがゼロになったか否かが判断される。尚、この通信
系の異状検出は、例えば3回に設定されている。従っ
て、フェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断される
と、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが
点灯される。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになって
いないと判断されると、ステップSD5に進み、フェ−
ルセ−フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続
される。
【0032】一方、ステップSE1ではエアバッグ装置
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路2
0)から、エアバッグ装置30のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSE2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSE3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側に送信される。ステップSE2で通信系に
異状がないと判断されると、ステップSE3のOKデ−
タ送信ステップを経てステップSE4に進む。このステ
ップSE4ではOKデ−タに基づいてエアバッグ装置側
のデ−タが更新される。これによって、エアバッグは展
開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に
更新セットされる。又、ステップSE2で通信系に異状
があると判断されると、ステップSE3のNGデ−タ送
信ステップを経てステップSE5に進む。このステップ
SE5ではフェ−ルセ−フタイマがゼロになったか否か
が判断される。尚、この通信系の異状検出は、例えば3
回に設定されている。従って、フェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったと判断されると、フェ−ルセイフ処理が行
われ、例えば警告灯などが点灯される。又、フェ−ルセ
−フタイマがゼロになっていないと判断されると、ステ
ップSE6に進み、フェ−ルセ−フタイマのカウントが
行われ、処理フロ−が継続される。
【0033】この実施例によれば、シ−ト1の背もたれ
部1bに配置された複数の帯状のアンテナ電極4(4a
〜4f)には高周波低電圧の印加により生じた微弱電界
に基づいて電流が流れ、この電流に関する個々の信号デ
−タは総和デ−タSとの比率に変換されており、乗員の
各種判定に対するしきい値TH1,TH2,TH3,T
H4は比率に対して設定されている。このために、例え
ば乗員の着衣が厚着になることによって、図6(a)及
び図7(a)において、点線で示すように個々の信号デ
−タの絶対値が変動しても、比率デ−タは図6(b)及
び図7(b)に示すように殆んど変動しない。従って、
乗員の着衣の厚さは勿論のこと、体形などによって個々
の信号デ−タの絶対値が変動しても、その都度、乗員の
各種判定に対するしきい値を変更する必要はなく、信頼
性の高い判定が期待できる。
【0034】又、シ−ト1に着席している乗員の頭部,
首,肩,背中などに対向するアンテナ電極4(4a〜4
f)にはそれぞれの部位のシ−ト(アンテナ電極)との
接触面積(対向面積)などの違いに応じた電流が流れる
ことから、それぞれの電流に関する信号デ−タの大小関
係を比較すれば、首部分の位置を容易に検出することが
できる。従って、この位置から乗員が子供であるか否か
を的確に判断できる。
【0035】特に、着席状態における子供の頭部位置は
安定性に欠ける傾向にあることから、頭部に関する信号
デ−タも信頼性が低いものである。従って、乗員が子供
か否かの識別判定に先立って、頭部デ−タを他の人体部
位デ−タから除去すれば、乗員の頭部姿勢にあまり影響
されることなく、乗員が子供であるか否かを的確に判定
することができるし、その際に、上述のように個々の信
号デ−タを、信号デ−タの総和Sumに対する比率に変
換すれば、乗員の着衣,体形などによる出力信号の絶対
値の変動に影響されることなく、判定の信頼性を一層高
めることができる。従って、エアバッグ装置30のエア
バッグは、的確な乗員判定に基づいて、展開可能な状態
又は展開不可能な状態のいずれか一方に確実に設定で
き、不所望な展開を未然に防止できる。
【0036】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えばシ−トへのアンテナ電極の配置
数は適宜に増減できる。又、電界発生手段は高周波低電
圧を発生させる発振回路の他、制御回路からのパルス信
号に基づいてスイッチング動作させることにより正電源
のみでほぼ方形波の高周波低電圧を発生させるように構
成することもできるし、それの出力周波数も100KH
z以外の適宜の周波数に設定することもできるし、その
電圧も5〜12Vの範囲外でも使用できる。又、振幅制
御回路はシステム電源の精度,システムに期待される機
能などによっては省略することもできる。又、乗員判定
フロ−において、ステップSC2,ステップSC4〜S
C9は省略できるし、大人の判定フロ−としてステップ
SC10の条件を満たさない場合、大人と判断するよう
に構成することもできる。さらには、シ−トの端部(シ
−トサポ−ト部)にアンテナ電極を配置して子供の寝込
みを検出し、サイドエアバッグの展開を防止するように
構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シ−ト
の背もたれ部に配置された複数の帯状のアンテナ電極に
微弱電界を発生させることに基づいて流れる電流に関す
る個々の信号デ−タは総和デ−タとの比率に変換されて
おり、しかも、乗員の各種判定に対するしきい値はこの
ような比率デ−タに対して設定されている。このため
に、乗員の着衣,体形などによって個々の信号デ−タの
絶対値が変動しても、比率デ−タは殆んど変動しない。
従って、乗員の着衣の厚さ,体形などによって個々の信
号デ−タの絶対値が変動しても、その都度、乗員の各種
判定に対するしきい値を変更する必要はなく、信頼性の
高い判定が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗員検知システムの基本動作を
説明するための図であって、同図(a)はアンテナ電極
の周辺の電界分布を示す図、同図(b)はアンテナ電極
の近傍に物体が存在した時の電界分布を示す図。
【図2】本発明にかかる乗員検知システムの車室内部分
を示す図であって、同図(a)はシ−トへのアンテナ電
極の配置状態を示す側面図、同図(b)は同図(a)の
正面図。
【図3】図2に示すアンテナ電極の具体的構成図であっ
て、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の断
面図。
【図4】本発明にかかる乗員検知システムの回路ブロッ
ク図。
【図5】図4に示すエアバッグ装置の回路ブロック図。
【図6】シ−トに子供が着席している場合の電流パタ−
ン図であって、同図(a)は各アンテナ電極に流れる電
流に基づく信号デ−タ図、同図(b)は総和に対する比
率デ−タ図、同図(c)は頭部デ−タを除去した状態を
示す信号デ−タ図。
【図7】シ−トに大人が着席している場合の電流パタ−
ン図であって、同図(a)は各アンテナ電極に流れる電
流に基づく信号デ−タ図、同図(b)は総和に対する比
率デ−タ図。
【図8】本発明にかかる乗員検知システムによる乗員検
知のフロ−チャ−ト。
【図9】図8に示す初期診断のフロ−チャ−ト。
【図10】図8に示す信号受信のフロ−チャ−ト。
【図11】図8に示す乗員判定の前半部分のフロ−チャ
−ト。
【図12】図8に示す乗員判定の後半部分のフロ−チャ
−ト。
【図13】図8に示すSRS通信のフロ−チャ−ト。
【図14】従来例にかかるエアバッグ装置の回路ブロッ
ク図。
【図15】従来例にかかる改良されたエアバッグ装置の
回路ブロック図。
【符号の説明】
1 シ−ト 1a 着席部 1b 背もたれ部 4(4a,4b・・・4f) アンテナ電極 5 ベ−ス部材 6(6a,6b・・・6f) リ−ド線 10 制御ユニット 11 電界発生手段(発振回路) 15 電流検出回路 16 AC−DC変換回路 17 増幅器 18(18a,18b・・・18f) 切換回路 19a,19b・・・19f コネクタ(端子) 20 制御回路 22 電源回路 30 エアバッグ装置 SS1,SS2 セ−フィングセンサ SQ1,SQ2 スクイブ SW1,SW2 半導体スイッチング素子 CC 制御回路 GS 電子式加速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 努 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 小代田 信洋 埼玉県和光市中央1丁目4番地1号 株 式会社本田技術研究所内 (72)発明者 伊能 隆 埼玉県和光市中央1丁目4番地1号 株 式会社本田技術研究所内 (72)発明者 磯永 一誠 埼玉県和光市中央1丁目4番地1号 株 式会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平11−334451(JP,A) 特開 平11−258354(JP,A) 特開2000−25557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 G01B 7/00 G01V 3/08 B60N 2/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−トの背もたれ部に上下方向にほぼ一
    定の間隔で離隔して配置した複数の帯状のアンテナ電極
    と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための
    電界発生手段と、複数のアンテナ電極を一つづつ順次選
    択して、該選択されたアンテナ電極の周辺に微弱電界を
    発生させ、この電界に基づいて流れる電流を検出する電
    流検出回路と、電流検出回路から取り込まれたそれぞれ
    のアンテナ電極に流れる電流に関連する信号デ−タの総
    和に対するそれぞれの信号デ−タとの比率を求め、この
    比率デ−タと予め記憶されている乗員の着席状況に関連
    するしきい値デ−タとを比較することにより、乗員の着
    席状況を判定する制御回路とを具備したことを特徴とす
    る乗員検知システム。
  2. 【請求項2】 シ−トの背もたれ部に上下方向にほぼ一
    定の間隔で離隔して配置した複数の帯状のアンテナ電極
    と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための
    電界発生手段と、複数のアンテナ電極を一つづつ順次選
    択して、該選択されたアンテナ電極の周辺に微弱電界を
    発生させ、この電界に基づいて流れる電流を検出する電
    流検出回路と、電流検出回路から取り込まれたそれぞれ
    のアンテナ電極に流れる電流に関連する信号デ−タの総
    和に対するそれぞれの信号デ−タとの比率を求め、この
    比率デ−タと予め記憶されている乗員の着席状況に関す
    るしきい値デ−タとを比較することにより、乗員の着席
    状況を判定する制御回路と、衝突に基づいてエアバッグ
    を展開させる機能を有するエアバッグ装置とを具備し、
    前記制御回路の検知結果に基づくデ−タをエアバッグ装
    置に送信し、エアバッグ装置のエアバッグを展開可能な
    状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセットする
    ことを特徴とする乗員検知システム。
  3. 【請求項3】 シ−トの背もたれ部に上下方向にほぼ一
    定の間隔で離隔して配置した複数の帯状のアンテナ電極
    を一つづつ順次選択して、該選択されたアンテナ電極の
    周辺に微弱電界を発生させ、この電界に基づいて流れる
    電流を検出するステップと、それぞれのアンテナ電極に
    流れる電流に基づく信号デ−タの総和を求めるステップ
    と、この総和デ−タに対するそれぞれのアンテナ電極に
    よる信号デ−タとの比率を求めるステップと、この比率
    デ−タと乗員の着席状況に関するしきい値デ−タとを比
    較することにより、乗員の着席状況を判定するステップ
    とを含むことを特徴とする乗員検知方法。
  4. 【請求項4】 前記判定ステップの判定結果に基づくデ
    −タをエアバッグ装置に送信し、エアバッグ装置のエア
    バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
    か一方にセットすることを特徴とする請求項3に記載の
    乗員検知方法。
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