JPH10236272A - 乗員検知システム - Google Patents

乗員検知システム

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Publication number
JPH10236272A
JPH10236272A JP9042652A JP4265297A JPH10236272A JP H10236272 A JPH10236272 A JP H10236272A JP 9042652 A JP9042652 A JP 9042652A JP 4265297 A JP4265297 A JP 4265297A JP H10236272 A JPH10236272 A JP H10236272A
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JP
Japan
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electrode
circuit
electrodes
transmission
current
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Pending
Application number
JP9042652A
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English (en)
Inventor
Kazunori Jinno
和則 甚野
Shinko Ofuji
眞弘 大藤
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd, Nippon Electric Co Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
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Priority to US09/028,282 priority patent/US6043743A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01532Passenger detection systems using field detection presence sensors using electric or capacitive field sensors

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】チャイルドシ−トへの子供の着席状態などを判
断できる乗員検知システムを提供する。 【解決手段】シ−トと、シ−トの表面側に離隔して配置
した複数の電極E1〜E4と、選択された電極間に微弱
電界を発生させるための発振回路と、発振回路から流れ
る負荷電流を検出する負荷電流検出回路と、電極間に変
位電流を検出し、電圧に変換する電流・電圧変換回路
と、複数の電極を発振回路及び電流・電圧変換回路に選
択的に切り換え接続する送信・受信切換回路と、負荷電
流検出回路及び電流・電圧変換回路の出力信号に基づい
てシ−トへの着席状況を検知する制御回路と、エアバッ
グ装置とを具備し、送信・受信切換回路を制御回路から
の信号に基づいて切り換え制御し、かつ制御回路に取り
込まれた信号デ−タに基づく検知結果デ−タをエアバッ
グ装置に送信し、エアバッグを展開可能又は不可能な状
態にセットするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗員検知システム
に関し、特にエアバッグ装置を搭載した自動車の助手席
における乗員などの着席状況に応じて、エアバッグ装置
のエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態に
設定し得る乗員検知システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は自動車の衝突
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
【0003】このエアバッグ装置は、例えば図21に示
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
【0004】このエアバッグ装置によれば、何らかの原
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
【0005】ところで、このエアバッグ装置によれば、
例えば図22(a)に示すように、シ−ト1に大人Pが
着席している場合には、衝突時に上述のような乗員の保
護効果が期待できるものである。しかしながら、同図
(b)に示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチ
ャイルドシ−ト2に幼児SPが後向きに座っている場合
ear acing nfant eat :以下、RFISと呼
称する)にはエアバッグの展開によって幼児SPへの悪
影響が懸念されることから、仮に自動車が衝突してもエ
アバッグが展開しない方が望ましい。又、同図(c)に
示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチャイルド
シ−ト2に子供SPが前向きに座っている場合(orwa
rd acing hild eat :以下、FFCSと呼称す
る)にはエアバッグの展開によってエアバッグが子供S
Pの顔面を覆うことが懸念されることから、RFISの
場合と同様に仮に自動車が衝突してもエアバッグが展開
しない方が望ましいものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来において
は、このような問題に対応するために、例えば図23に
示すようなエアバッグ装置が提案されている。このエア
バッグ装置は、助手席に乗員が着席しているか否かを検
出するセンサSDを設置し、このセンサSDの検出信号
に基づいて制御回路CCが助手席への乗員の着席状況を
判断し、自動車が衝突した場合に、エアバッグを展開可
能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセット
するように構成されている。特に、センサSDとして
は、重量を測定する圧電素子などの重量センサを用いる
ものと、シ−トに着席している乗員をCCDカメラで撮
影して画像処理することにより大人Pか子供SPか、さ
らには着席姿勢などの判定を行うものとが提案されてい
る。
【0007】前者の方法によれば、重量区分により乗員
が大人Pか子供SPかの大まかな判定は可能であり、こ
の結果に基づいてエアバッグを展開可能な状態又は展開
不可能な状態のいずれか一方にセットし、自動車の衝突
時における不測の事態を回避することができる。しかし
ながら、体重は個人差が大きく、仮に子供でも大人より
重い場合もあり得ることから、正確性に欠けるのみなら
ず、RFIS,FFCSのいずれの状態であるかを判断
することができないという問題がある。
【0008】又、後者の方法によれば、乗員の着席状
況,乗員が大人Pか子供SPかの判断,チャイルドシ−
トの子供がRFIS,FFCSの状態か否かの判断をか
なり正確に行なうことができるものの、CCDカメラで
撮影した撮像デ−タを画像処理し、各種パタ−ンとの比
較判断を行なわなければならないために、処理装置が複
雑かつ高価になるという問題がある。
【0009】それ故に、本発明の目的は、乗員の着席状
況,乗員が大人か子供かの区別,チャイルドシ−トへの
子供の着席状態などを的確に判断でき、しかも比較的に
安価に構成できる乗員検知システムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、シ−トと、少なくともシ−ト
の表面側に離隔して配置した複数の電極と、複数の電極
のうち、特定の電極と特定の電極以外の電極との間に微
弱電界を発生させるための発振回路と、特定の電極と特
定の電極以外の電極との間に発生させた微弱電界に基づ
いて流れる変位電流を検出し、電圧に変換する電流・電
圧変換回路と、特定の電極を送信電極として発振回路
に、特定の電極以外の電極を受信電極として電流・電圧
変換回路に選択的に切り換え接続する送信・受信切換回
路と、主として電流・電圧変換回路の出力信号に基づい
てシ−トへの乗員などの着席状況を検知する制御回路と
を具備し、前記送信・受信切換回路を、制御回路からの
信号に基づいて切り換え制御することを特徴とする。
【0011】又、本発明の第2の発明は、シ−トと、少
なくともシ−トの表面側に離隔して配置した複数の電極
と、複数の電極のうち、特定の電極と特定の電極以外の
電極との間に微弱電界を発生させるための発振回路と、
発振回路から特定の電極に流れる負荷電流を検出する負
荷電流検出回路と、特定の電極と特定の電極以外の電極
との間に発生させた微弱電界に基づいて流れる変位電流
を検出し、電圧に変換する電流・電圧変換回路と、特定
の電極を送信電極として発振回路に、特定の電極以外の
電極を受信電極として電流・電圧変換回路に選択的に切
り換え接続する送信・受信切換回路と、負荷電流検出回
路及び電流・電圧変換回路の出力信号に基づいてシ−ト
への乗員などの着席状況を検知する制御回路と、衝突に
基づいてエアバッグを展開させる機能を有するエアバッ
グ装置とを具備し、前記送信・受信切換回路を制御回路
からの信号に基づいて切り換え制御し、かつ制御回路に
取り込まれた信号デ−タに基づく検知結果デ−タをエア
バッグ装置に送信し、エアバッグ装置のエアバッグを展
開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセ
ットすることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の第3の発明は、前記発振
回路は高周波低電圧を発生するように構成されており、
選択された特定の電極を高周波低電圧が印加される送信
電極とすると共に特定の電極以外の電極を受信電極と
し、この送信電極と受信電極との間に高周波低電圧を印
加することにより、微弱電界を発生させるようにしたこ
とを特徴とし、第4の発明は、前記電極をシ−トの着席
面及び背もたれ面にそれぞれ2つ離隔して配置し、選択
的に特定された1つの電極を高周波低電圧が印加される
送信電極とし、それ以外の電極を受信電極とすることを
特徴とし、第5の発明は、前記送信・受信切換回路は、
少なくとも特定の電極を発振回路に選択的に接続する複
数の第1のスイッチング手段と、特定の電極以外の電極
を電流・電圧変換回路に選択的に接続する複数の第2の
スイッチング手段とを含み、それぞれのスイッチング手
段を制御回路からの信号に基づいて切り換え可能に構成
したことを特徴とし、第6の発明は、前記制御回路は、
予め記憶されている各種着席パタ−ンと、制御回路に取
り込まれた信号デ−タに基づいて算出された着席パタ−
ンとを比較し、該当する着席パタ−ンを抽出することに
より乗員などの着席状況を検知するように制御すること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の基本原理について
図1〜図2を参照して説明する。この発明にかかる乗員
検知システムは、基本的にはシ−トに配置された2つの
電極間に発生させた微弱電界(Electric Field)の乱
れを利用するものである。まず、図1(a)に示すよう
に、電極E1に高周波低電圧を発生する発振回路10を
接続すると共に、電極E2をグランドに接続すると、電
極E1,E2には電極間の電位差に基づいて電界が発生
し、電極E2の側には変位電流Idが流れる。この状態
において、同図(b)に示すように、電界中に物体OB
を存在させると、電界に乱れが生じて電極E2の側には
同図(a)の変位電流Idとは異なった変位電流Id1
が流れることになる。殆んどの物体OBは、電気的には
コンダクタンスとキャパシタンスで表され、グランドと
はキャパシタンスを介して結合されることになる。この
時の電流経路は図2に示すように表される。
【0014】自動車のシ−トに物体OBが乗っていない
場合には、グランドに流れるシャンティング電流はほぼ
ゼロであり、電極E2の側に流れるトランスミッティン
グ電流(変位電流)は増加する。もし、シ−トに物体O
Bが乗っている場合には、図2に示すように、シャンテ
ィング電流が生じるために、電極E2の側に流れるトラ
ンスミッティング電流が減少する。従って、この現象を
利用することにより、シ−トへの乗員の着席状況を検知
することができるものである。特に、電極を増加させる
ことによって、シ−ト上の乗員などを含む物体について
の多くの情報を得ることが可能となり、シ−トへの乗員
の着席状況をより的確に検知することができる。
【0015】次に、この原理を利用した本発明にかかる
乗員検知システムについて図3〜図6を参照して説明す
る。尚、図21〜図23に示す従来例と同一部分には同
一参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。図3は
本発明にかかるシ−トを示しており、助手席のシ−ト1
の表面側には複数の電極が配置されている。具体的に
は、着席面1aには例えば矩形状の電極E1,E2が、
背もたれ面1bにはほぼ同形状の電極E3,E4がそれ
ぞれ離隔して配置されている。尚、前面1cにも電極E
5,E6を追加・配置することもできる。これらの電極
は乗員の座り心地を考慮して導電性の布地にて形成され
ているが、糸状の金属をシ−ト布面に織り込んだり、布
面に導電性ペイントを被着したり、金属板を配置したり
して構成することもできる。これらの電極E1〜E4は
図4(図5)に示す回路に接続され、組み込まれてい
る。
【0016】図4において、乗員検知システムは、例え
ば周波数が100KHz程度で、電圧が10〜12V程
度の高周波低電圧を発生させる発振回路10と、負荷電
流検出回路11と、送信・受信切換回路12と、増幅機
能を有する電流・電圧変換回路13と、バンドパス機能
及びAC−DC変換機能(不要ノイズ除去機能)を有す
る検波回路(復調回路)14と、増幅回路15と、オフ
セット変換回路16と、MPUなどの制御回路17と、
エアバッグ装置18とから構成されている。図5は図4
の回路をさらに具体化したものであり、増幅回路15
を、例えばゲインGが1倍及び100倍の第1の増幅回
路15A及び第2の増幅回路15Bから構成すると共
に、第1,第2の増幅回路15A,15Bの出力信号を
選択するアナログ選択回路19が設けられており、アナ
ログ選択回路19は制御回路17によって制御される。
【0017】このシステムにおいて、負荷電流検出回路
11は、例えば回路に直列に接続されたインピ−ダンス
素子例えば抵抗11aと、抵抗11aの端子電圧を増幅
する増幅器11bとから構成されており、発振回路10
から選択された特定の電極に供給される電流(負荷電
流)が検出される。送信・受信切換回路12は、例えば
電極E1〜E4のうち、選択された1つの電極(送信電
極と呼称する)を発振回路10の出力側に接続するため
の第1のスイッチング手段Aa〜Adと、送信電極以外
の電極(受信電極と呼称する)を電流・電圧変換回路1
3に接続するための第2のスイッチング手段Ba〜Bd
とから構成されており、それぞれのスイッチング手段の
切り換えは制御回路17によって制御される。尚、送信
・受信切換回路12は例えばマルチプレクサ回路で構成
することが望ましい。電流・電圧変換回路13は、例え
ば受信電極側に流れる変位電流を電圧に変換するインピ
−ダンス素子例えば抵抗13aと、変換された電圧を増
幅する増幅器13bとから構成されており、それぞれの
電極E1〜E4に対応して設けられている。アナログ選
択回路19は、例えば第2の増幅回路15Bの出力側に
一斉に選択・接続される4つの第1のスイッチング手段
19aと、第1の増幅回路15Aの出力側に一斉に選択
・接続される4つの第2のスイッチング手段19bとか
ら構成されており、例えばマルチプレクサ回路で構成す
ることが望ましい。
【0018】このように構成されたシステムは、次のよ
うに動作する。まず、制御回路17からの信号に基づい
て送信・受信切換回路12の第1のスイッチング手段の
うち、スイッチング手段Aaのみが発振回路10の出力
側に接続され、第2のスイッチング手段のうち、スイッ
チング手段Bb〜Bdが電流・電圧変換回路13に接続
されると、発振回路10から送信電極E1に高周波低電
圧が印加され、受信電極E2〜E4には変位電流が流れ
る。この電流は抵抗13aで電圧に変換され、増幅器1
3bで増幅されると共に、検波回路14に出力される。
一方、送信電極E1に流れる負荷電流は負荷電流検出回
路11によって検出され、後述するデ−タR(1,1)
として検波回路14に出力される。この検波回路14で
は、例えば100KHz程度の信号がバンドパスされる
と共に、AC−DC変換機能に基づいて不要なノイズ成
分が除去され、第1,第2の増幅回路15A,15Bに
出力される。この第1,第2の増幅回路15A,15B
の出力信号は、オフセット変換回路16とアナログ選択
回路19との動作によって適宜に選択され、制御回路1
7に出力される。例えば検波回路14からの出力信号が
フルレンジで測定可能な程度の場合にはアナログ選択回
路19の4つの第2のスイッチング手段19bのみが一
斉に第1の増幅回路15Aの出力側に選択・接続され
る。又、出力信号が小さくてフルレンジでの微妙な変化
の測定が困難な場合にはアナログ選択回路19の4つの
第1のスイッチング手段19aのみが一斉に第2の増幅
回路15Bの出力側に選択・接続される。そして、制御
回路17では第1,第2の増幅回路15A,15Bから
の出力信号がA/D変換された後、メモリに記憶され
る。
【0019】次に、制御回路17からの信号に基づいて
送信・受信切換回路12の第1のスイッチング手段のう
ち、スイッチング手段Aaを開放し、スイッチング手段
Abのみを発振回路10の出力側に接続し、第2のスイ
ッチング手段のうち、スイッチング手段Ba,Bc,B
dを電流・電圧変換回路13に接続・変更すると、発振
回路10から送信電極E2に高周波低電圧が印加され、
受信電極E1,E3,E4には変位電流が流れる。この
電流は抵抗13aで電圧に変換され、増幅器13bで増
幅されると共に、検波回路14に出力される。尚、送信
電極E2に流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によ
って検出され、後述するデ−タR(2,2)として検波
回路14に出力される。上述と同様に処理され、アナロ
グ選択回路19を介して制御回路17にデ−タとして取
り込まれる。次いで、スイッチング手段Acのみを発振
回路10の出力側に接続し、スイッチング手段Ba,B
b,Bdを電流・電圧変換回路13に接続・変更する
と、発振回路10から送信電極E3に高周波低電圧が印
加され、受信電極E1,E2,E4には変位電流が流れ
る。尚、送信電極E3に流れる負荷電流は負荷電流検出
回路11によって検出され、後述するデ−タR(3,
3)として検波回路14に出力される。さらに、スイッ
チング手段Adのみを発振回路10の出力側に接続し、
スイッチング手段Ba,Bb,Bcを電流・電圧変換回
路13に接続・変更すると、発振回路10から送信電極
E4に高周波低電圧が印加され、受信電極E1,E2,
E3には変位電流が流れる。これらの変位電流は抵抗1
3aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅されると共
に、検波回路14に出力される。尚、送信電極E4に流
れる負荷電流は負荷電流検出回路11によって検出さ
れ、後述するデ−タR(4,4)として検波回路14に
出力される。上述と同様に処理されアナログ選択回路1
9を介して制御回路17にデ−タとして取り込まれる。
【0020】そして、制御回路17ではこれらのデ−タ
を演算処理することにより、着席パタ−ンが算出され
る。この制御回路17には、予め各種の着席パタ−ンが
記憶されており、電極E1〜E4における送信電極と受
信電極との各種の組合せに基づく受信信号デ−タ及び送
信信号デ−タにより算出された着席パタ−ンを予め記憶
された着席パタ−ンと比較し、該当する着席パタ−ンを
抽出し、判定する。この制御回路17では、例えば図7
〜図10に示す着席パタ−ンが判定の対象となる。具体
的には、図7に示すようにシ−ト1に乗員が着席してい
ない空席(Empty)パタ−ン、図8に示すようにチ
ャイルドシ−ト2に子供SPがFFCSの状態で着席し
ているFFCSパタ−ン、図9に示すようにチャイルド
シ−ト2に幼児SPがRFISの状態で着席しているR
FISパタ−ン、図10に示すようにシ−ト1に大人P
が着席しているPersonパタ−ンであり、それぞれ
の電極E1〜E4を適宜に選択して送信電極と受信電極
との各種の組合せによって、図11(b)〜(e)に示
すようなデ−タが得られる。尚、図11(a)はこれら
デ−タを表す一般式R(i,j)であり、i=jは送信
デ−タを、i≠jは受信デ−タを示しており、しかも、
iは送信電極を、jは受信電極を表している。制御回路
17ではそれぞれのパタ−ン毎に16個のデ−タを利用
して演算処理が行われ、着席パタ−ンの特徴が抽出され
る。この着席パタ−ンの特徴抽出には、例えばFFCS
の場合、図12に示すように、各種の閾値TH1〜TH
9とR(i,j)とが比較され、図示条件を満たす時に
FFCSの着席パタ−ンと判定される。
【0021】制御回路17において、着席パタ−ンが検
知・特定されると、それに基づく信号デ−タがエアバッ
グ装置18に送信される。例えば着席パタ−ンが空席パ
タ−ン,FFCSパタ−ン,RFISパタ−ンの場合に
はエアバッグ装置18に、仮に自動車が衝突しても、エ
アバッグが展開しないようにセットするための信号が送
信され、それ以外のパタ−ンではエアバッグが展開する
ようにセットするための信号デ−タが送信される。これ
らの信号デ−タはエアバッグ装置18の制御回路CCに
入力され、前者のパタ−ンの場合には衝突時に助手席側
の半導体スイッチング素子SW2にゲ−ト信号を供給し
ないようにセットされる。尚、運転席側の半導体スイッ
チング素子SW1にはゲ−ト信号が供給される。後者の
パタ−ンの場合には半導体スイッチング素子SW1,S
W2の両方にゲ−ト信号が供給されるようにセットされ
る。
【0022】次に、この乗員検知システムの処理フロ−
について図13〜図17を参照して説明する。まず、図
13に示すように、イグニッションスイッチのONによ
ってスタ−トし、ステップS1でイニシャライズされて
ステップS2に進む。ステップS2では制御回路17と
エアバッグ装置18との通信系にかかる初期診断が行わ
れる。ステップS3ではエンジンがスタ−トしたか否か
の判断が行われ、エンジンがスタ−トしていると判断さ
れた場合にはステップS4に進む。スタ−トしていない
と判断された場合には再確認する。ステップS4では送
信電極と受信電極との各種組合せに基づく信号デ−タの
受信が行われ、ステップS5に進む。ステップS5では
取り込んだデ−タに基づいて乗員の着席パタ−ンが判定
される。そして、ステップS6ではステップS5の判定
結果に基づき、エアバッグ装置18との間でデ−タ通信
が行われる。ステップS6が終了すると、再びステップ
S4に戻り、ステップS4からステップS6の処理が適
宜のタイミングで繰り返し行われる。
【0023】図13における初期診断は、例えば図14
に示すように行われる。まず、ステップSA1では固定
デ−タが制御回路17からエアバッグ装置18の制御回
路CCに送信される。ステップSA2ではエアバッグ装
置18からの送信デ−タが受信される。そして、ステッ
プSA3では制御回路17からエアバッグ装置18に送
信された固定デ−タとエアバッグ装置18からの受信デ
−タとが一致するか否かが判断される。それぞれのデ−
タが一致すると判断されると、処理フロ−が継続され
る。それぞれのデ−タが一致していないと判断される
と、通信系に異状があると判断され、フェ−ルセイフ処
理が行われ、例えば警告灯などが点灯される。尚、この
初期診断はエアバッグ装置18から制御回路17に固定
デ−タを送信し、制御回路17からの送信デ−タをエア
バッグ装置18の制御回路CCにて、その一致性につい
て判断させるようにしてもよい。
【0024】図13における信号受信は、例えば図15
に示すように行われる。まず、ステップSB1では第1
のスイッチング手段Aa〜Adによってシ−トに配置し
た複数の電極E1〜E4の中から特定された1つの送信
電極が選択される。ステップSB2では第2のスイッチ
ング手段Ba〜Bdによって送信電極以外の3つの電極
が受信電極として選択される。そして、ステップSB3
ではアナログ選択回路19を介して各受信電極の受信信
号デ−タ及び送信電極の送信信号デ−タが制御回路17
に取り込まれる。さらに、ステップSB4では各電極E
1〜E4に対する送信電極,受信電極の選択・組み合せ
の切換がすべて終了したか否かが判断される。切換がす
べて終了したと判断されると、乗員判定フロ−に継続さ
れる。切換がすべて終了していないと判断されると、ス
テップSB1に戻る。
【0025】図13における乗員判定は、例えば図16
に示すように行われる。まず、ステップSC1では着席
状態の受信パタ−ン(RVパタ−ン)が制御回路17に
予め記憶されているFFCSパタ−ンと等しいか否かが
判断される。両パタ−ンが等しいと判断されると、ステ
ップSC2に進み、エアバッグ装置18のエアバッグが
展開しないようにするためのOFFデ−タがセットされ
ると共に、処理フロ−が継続される。又、ステップSC
1で両パタ−ンが等しくないと判断されると、ステップ
SC3に進む。ステップSC3では着席状態の受信パタ
−ン(RVパタ−ン)が制御回路17に予め記憶されて
いるRFISパタ−ンと等しいか否かが判断される。両
パタ−ンが等しいと判断されると、ステップSC2に進
み、エアバッグ装置18のエアバッグが展開しないよう
にするためのOFFデ−タがセットされる。又、ステッ
プSC3で両パタ−ンが等しくないと判断されると、ス
テップSC4に進む。ステップSC4では着席状態の受
信パタ−ン(RVパタ−ン)が制御回路17に予め記憶
されている空席(Empty)パタ−ンと等しいか否か
が判断される。両パタ−ンが等しいと判断されると、ス
テップSC2に進み、エアバッグ装置18のエアバッグ
が展開しないようにするためのOFFデ−タがセットさ
れる。又、ステップSC4で両パタ−ンが等しくないと
判断されると、ステップSC5において、エアバッグ装
置18のエアバッグを展開させるためのONデ−タがセ
ットされると共に、SRS通信フロ−に継続される。
【0026】図13におけるSRSデ−タ通信は、例え
ば図17に示すように行われる。まず、ステップSD1
では乗員検知ユニット側(制御回路17)からエアバッ
グ装置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置18のエ
アバッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にす
るためのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ
−タが送信される。ステップSD2ではエアバッグ装置
側からの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOK
デ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、
ステップSD3に進む。ステップSD3では乗員検知ユ
ニット側からエアバッグ装置側に送信したON/OFF
デ−タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッ
グ装置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが
判断される。正常(通信系に異状がない)と判断される
と、処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判
断されると、ステップSD4に進み、フェ−ルセ−フタ
イマがゼロになったか否かが判断される。尚、この通信
系の異状検出は、例えば3回に設定されている。従っ
て、フェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断される
と、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが
点灯される。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになって
いないと判断されると、ステップSD5に進み、フェ−
ルセ−フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続
される。
【0027】一方、ステップSE1ではエアバッグ装置
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路1
7)から、エアバッグ装置18のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSE2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSE3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側(ステップSD2)に送信される。ステッ
プSE2で通信系に異状がないと判断されると、ステッ
プSE3のOKデ−タ送信ステップを経てステップSE
4に進む。このステップSE4ではOKデ−タに基づい
てエアバッグ装置側のデ−タが更新される。これによっ
て、エアバッグは展開可能な状態ないし展開不可能な状
態のいずれか一方に更新セットされる。又、ステップS
E2で通信系に異状があると判断されると、ステップS
E3のNGデ−タ送信ステップを経てステップSE5に
進む。このステップSE5ではフェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったか否かが判断される。尚、この通信系の異
状検出は、例えば3回に設定されている。従って、フェ
−ルセ−フタイマがゼロになったと判断されると、フェ
−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが点灯され
る。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになっていないと
判断されると、ステップSE6に進み、フェ−ルセ−フ
タイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続される。
【0028】この実施例によれば、シ−ト1の表面側に
は複数の電極E1〜E4が配置されており、選択された
1つの送信電極と送信電極以外の受信電極との間には高
周波低電圧の印加により微弱電界が発生されているため
に、受信電極側にはシ−トへの乗員の着席パタ−ンに関
連する変位電流が流れる。従って、この変位電流の特徴
的なパタ−ンを判断することによって乗員の着席パタ−
ンを的確に検知することができる。このために、エアバ
ッグ装置18のエアバッグを展開可能な状態ないし展開
不可能な状態のいずれか一方に設定することができる。
【0029】特に、複数の電極E1〜E4のうち、発振
回路10に接続される特定の電極及び電流・電圧変換回
路13に接続される特定の電極以外の電極の選択は、制
御回路17によって制御される送信・受信切換回路12
の第1,第2のスイッチング手段Aa〜Ad,Ba〜B
dの接離動作に基づいて行われるために、受信信号デ−
タ及び送信信号デ−タの制御回路への取り込みを迅速に
行うことができるのみならず、電極数をむやみに増加し
なくても多くの情報を得ることができ、乗員の着席状況
を精度よく的確に判定できる。
【0030】又、制御回路17で着席パタ−ンを判断す
るに当たって、送信電極に流れる負荷電流が負荷電流検
出回路11で検出され、この検出信号デ−タが受信信号
デ−タと共に制御回路17に取り込まれるために、得ら
れるデ−タ数が増加し、乗員の着席状況を精度よく検知
することができる。例えばシ−ト1には4個の電極E1
〜E4が互いに離隔して配置されている関係で、送信電
極と受信電極との組み合せを図11(a)に示すように
16通りにでき、得られるデ−タ数も16個になり、着
席状況の検知性能や信頼性を向上できる。
【0031】さらには、制御回路17には、例えば図7
〜図10に示す4通りの着席パタ−ンに基づいて各電極
に流れる電流によって特徴付けられる電流パタ−ンが着
席パタ−ンとして予め記憶されているために、送信・受
信切換回路12による送信電極と受信電極との適宜組み
合せによって得られる各種信号デ−タと予め記憶された
各種の着席パタ−ンとを比較し、該当する記憶着席パタ
−ンを抽出することによって精度よく現実の着席パタ−
ンを検知することができる。
【0032】ところで、上述の4通りの着席パタ−ンに
ついては、的確に着席パタ−ンを判定できるものの、例
えばシ−ト1に水濡れが発生した場合には受信電極側に
流れる変位電流が増加し、図10に示す着席パタ−ン
(Personパタ−ン)との識別が困難になることが
ある。このような場合には、例えば図18〜図19に示
す乗員検知システムが好適する。このシステムは、基本
的には図4〜図5に示すシステムとほぼ同じである。異
なる点は、発振回路10の出力信号及び電流・電圧変換
回路13の出力信号に基づいて位相量を検出する位相検
出回路20を追加したことと、アナログ選択回路19A
に位相検出回路20の出力信号を選択するスイッチング
手段19cを追加したことである。この位相検出回路2
0は、例えば送信信号及び受信信号を別々に正弦波から
方形波に波形整形する波形整形回路20a,20aと、
第1のフリップフロップ回路20b1と、第2のフリッ
プフロップ回路20b2と、積分回路20cとから構成
されている。
【0033】このシステムによる位相検出方法は、次の
ように行われる。送信,受信の正弦波信号が波形整形回
路20a,20aに入力されると、正弦波信号は、図2
0(a)に示すように、方形波に整形され、第1,第2
のフリップフロップ20b1,20b2に出力される。
送信側の方形波出力の立ち上がりエッジ(図示矢印)が
第1のフリップフロップ20b1の端子CKにて検出さ
れ、端子Qバ−はハイ(High)出力となる。一方、
受信側も、同図(b)に示すように、方形波出力の立ち
上がりエッジ(図示矢印)が第2のフリップフロップ回
路20b2の端子Bにて検出され、端子Qバ−からは一
瞬だけロウ(Low)出力がワンショット出力される。
この出力信号が第1のフリップフロップ回路20b1の
端子RESに入力されることにより、第1のフリップフ
ロップ回路20b1の端子Qバ−の出力は、同図(c)
に示すように、ロウに反転される。この出力が位相量と
なり、積分回路20cを通すことにより電圧に変換さ
れ、制御回路17に位相デ−タとして取り込まれる。
尚、このデ−タは、図15のステップSB3において、
各受信電極の受信信号デ−タ及び送信信号デ−タと共に
制御回路17に取り込まれる。
【0034】この実施例によれば、デ−タ数が送信電極
と受信電極との組み合わせによる16個にさらに送信信
号と受信信号との位相差デ−タが12個追加されるため
に、デ−タ量は著しく増加することになる。このため
に、乗員の着席パタ−ン,姿勢,シ−ト1の水濡れなど
を詳細に検出することが可能となり、乗員の検知性能及
び判定の信頼性を向上させることができる。
【0035】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えばシ−トに配置される電極の形状
は矩形状の他、円形,楕円状,四角を除く多角形状に形
成することもできる。又、電極の配置数は4個,6個以
外の複数個に増減することもできる。送信電極は1つの
電極が選択されるように構成されているが、複数の電極
を送信電極として選択するように構成することもでき、
この場合、得られるデ−タは著しく増加することにな
る。発振回路の出力周波数は、検知対象などに応じて1
00KHz以外に設定することもできる。さらにはエア
バッグ装置は電子式加速度センサの他に、機械式センサ
を使用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シ−ト
の表面側には複数の電極が配置されており、選択された
1つの送信電極と送信電極以外の受信電極との間には高
周波低電圧の印加により微弱電界が発生されているため
に、受信電極側にはシ−トへの乗員の着席パタ−ンに関
連する変位電流が流れる。従って、この変位電流の特徴
的なパタ−ンを判断することによって乗員の着席パタ−
ンを的確に検知することができる。このために、エアバ
ッグ装置のエアバッグを展開可能な状態ないし展開不可
能な状態のいずれか一方に設定することができる。
【0037】特に、複数の電極のうち、発振回路に接続
される特定の電極及び電流・電圧変換回路に接続される
特定の電極以外の電極の選択は、制御回路によって制御
される送信・受信切換回路の第1,第2のスイッチング
手段の接離動作に基づいて行われるために、受信信号デ
−タ及び送信信号デ−タの制御回路への取り込みを迅速
に行うことができるのみならず、電極数をむやみに増加
しなくても多くの情報を得ることができ、乗員の着席状
況を精度よく的確に判定できる。
【0038】又、制御回路で着席パタ−ンを判断するに
当たって、送信電極に流れる負荷電流が負荷電流検出回
路で検出され、この検出信号デ−タが受信信号デ−タと
共に制御回路に取り込まれるために、得られるデ−タ数
が増加し、乗員の着席状況を精度よく検知することがで
きる。例えばシ−トに4個の電極を互いに離隔して配置
すれば、送信電極と受信電極との組み合せを16通りに
でき、得られるデ−タ数も16個になり、着席状況の検
知性能や信頼性を向上できる。
【0039】さらには、システムの制御回路には、例え
ばRFIS,FFCS,Person,Emptyの着
席パタ−ンに基づいて各電極などに流れる電流によって
特徴付けられるパタ−ンが着席パタ−ンとして予め記憶
されているために、送信・受信切換回路による送信電極
と受信電極との適宜組み合せによって得られる各種信号
デ−タと予め記憶された各種の着席パタ−ンとを比較
し、該当する記憶着席パタ−ンを抽出することによって
精度よく現実の着席パタ−ンを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗員検知システムの基本動作を
説明するための図であって、同図(a)は電極E1,E
2間の電界分布を示す図、同図(b)は電極E1,E2
間に物体が存在した時の電界分布を示す図。
【図2】図1(b)の概略的な等価回路図。
【図3】本発明にかかる乗員検知システムのシ−トの斜
視図。
【図4】本発明にかかる乗員検知システムの回路ブロッ
ク図。
【図5】図4の具体的な回路ブロック図。
【図6】図5に示すエアバッグ装置の詳細な回路ブロッ
ク図。
【図7】本発明にかかるシ−トに乗員が存在しない時の
電極間の電界分布を示す図であって、同図(a)は電極
E1を送信電極とし、電極E2〜E4を受信電極とした
時の電界分布図、同図(b)は電極E2を送信電極とし
た時の電界分布図、同図(c)は電極E3を送信電極と
した時の電界分布図、同図(d)は電極E4を送信電極
とした時の電界分布図。
【図8】本発明にかかるシ−ト上のチャイルドシ−トに
子供がFFCSの状態で着席している時の電極間の電界
分布を示す図であって、同図(a)は電極E1を送信電
極とし、電極E2〜E4を受信電極とした時の電界分布
図、同図(b)は電極E2を送信電極とした時の電界分
布図、同図(c)は電極E3を送信電極とした時の電界
分布図、同図(d)は電極E4を送信電極とした時の電
界分布図。
【図9】本発明にかかるシ−ト上のチャイルドシ−トに
子供がRFISの状態で着席している時の電極間の電界
分布を示す図であって、同図(a)は電極E1を送信電
極とし、電極E2〜E4を受信電極とした時の電界分布
図、同図(b)は電極E2を送信電極とした時の電界分
布図、同図(c)は電極E3を送信電極とした時の電界
分布図、同図(d)は電極E4を送信電極とした時の電
界分布図。
【図10】本発明にかかるシ−トに大人の乗員が着席し
ている時の電極間の電界分布を示す図であって、同図
(a)は電極E1を送信電極とし、電極E2〜E4を受
信電極とした時の電界分布図、同図(b)は電極E2を
送信電極とした時の電界分布図、同図(c)は電極E3
を送信電極とした時の電界分布図、同図(d)は電極E
4を送信電極とした時の電界分布図。
【図11】本発明にかかるシ−トの各種着席パタ−ンで
のそれぞれの電極が受信した信号デ−タを示す図であっ
て、同図(a)は信号デ−タを表す記号図、(b)は図
7の状態の信号デ−タ図、同図(c)は図8の状態の信
号デ−タ図、同図(d)は図9の状態の信号デ−タ図、
同図(e)は図10の状態の信号デ−タ図。
【図12】本発明にかかるシ−トの各種着席パタ−ンの
うち、FFCSパタ−ンを判定するための計算式。
【図13】本発明にかかる乗員検知方式の乗員検知を行
うフロ−チャ−ト。
【図14】図13に示す初期診断のフロ−チャ−ト。
【図15】図13に示す信号受信のフロ−チャ−ト。
【図16】図13に示す乗員判定のフロ−チャ−ト。
【図17】図13に示すSRS通信のフロ−チャ−ト。
【図18】本発明にかかる乗員検知方式の異なった実施
例を示す回路ブロック図。
【図19】同図(a)は図18に示す位相検出回路の具
体的な回路図、同図(b)は同図(a)の波形整形回路
の具体的な回路図。
【図20】図19(a)の位相検出の動作を説明するた
めの図であって、同図(a)は第1のフリップフロップ
の出力信号波形を示す図、同図(b)は第2のフリップ
フロップの出力信号波形を示す図、同図(c)は第1,
第2のフリップフロップの出力信号から位相量を検出す
る状態を示す図。
【図21】従来例にかかるエアバッグ装置の回路ブロッ
ク図。
【図22】各種の着席パタ−ンを示す図であって、同図
(a)はシ−トに大人の乗員が着席している状態を示す
図、同図(b)はRFISの状態を示す図、同図(c)
はFFCSの状態を示す図。
【図23】従来例にかかる改良されたエアバッグ装置の
回路ブロック図。
【符号の説明】
1 シ−ト 2 チャイルドシ−ト 10 発振回路 11 負荷電流検出回路 12 送信・受信切換回路 13 電流・電圧変換回路 14 検波回路 15 増幅回路 16 オフセット変換回路 17 制御回路 18 エアバッグ装置 19 アナログ選択回路 20 位相検出回路 E1〜E6 電極 SS1,SS2 セ−フィングセンサ SQ1,SQ2 スクイブ SW1,SW2 半導体スイッチング素子 CC 制御回路 GS 電子式加速度センサ
フロントページの続き (72)発明者 大藤 眞弘 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地25 日本電気ロボットエンジニアリン グ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−トと、少なくともシ−トの表面側に
    離隔して配置した複数の電極と、複数の電極のうち、特
    定の電極と特定の電極以外の電極との間に微弱電界を発
    生させるための発振回路と、特定の電極と特定の電極以
    外の電極との間に発生させた微弱電界に基づいて流れる
    変位電流を検出し、電圧に変換する電流・電圧変換回路
    と、特定の電極を送信電極として発振回路に、特定の電
    極以外の電極を受信電極として電流・電圧変換回路に選
    択的に切り換え接続する送信・受信切換回路と、主とし
    て電流・電圧変換回路の出力信号に基づいてシ−トへの
    乗員などの着席状況を検知する制御回路とを具備し、前
    記送信・受信切換回路を、制御回路からの信号に基づい
    て切り換え制御することを特徴とする乗員検知システ
    ム。
  2. 【請求項2】 シ−トと、少なくともシ−トの表面側に
    離隔して配置した複数の電極と、複数の電極のうち、特
    定の電極と特定の電極以外の電極との間に微弱電界を発
    生させるための発振回路と、発振回路から特定の電極に
    流れる負荷電流を検出する負荷電流検出回路と、特定の
    電極と特定の電極以外の電極との間に発生させた微弱電
    界に基づいて流れる変位電流を検出し、電圧に変換する
    電流・電圧変換回路と、特定の電極を送信電極として発
    振回路に、特定の電極以外の電極を受信電極として電流
    ・電圧変換回路に選択的に切り換え接続する送信・受信
    切換回路と、負荷電流検出回路及び電流・電圧変換回路
    の出力信号に基づいてシ−トへの乗員などの着席状況を
    検知する制御回路と、衝突に基づいてエアバッグを展開
    させる機能を有するエアバッグ装置とを具備し、前記送
    信・受信切換回路を制御回路からの信号に基づいて切り
    換え制御し、かつ制御回路に取り込まれた信号デ−タに
    基づく検知結果デ−タをエアバッグ装置に送信し、エア
    バッグ装置のエアバッグを展開可能な状態又は展開不可
    能な状態のいずれか一方にセットすることを特徴とする
    乗員検知システム。
  3. 【請求項3】 前記発振回路は高周波低電圧を発生する
    ように構成されており、選択された特定の電極を高周波
    低電圧が印加される送信電極とすると共に特定の電極以
    外の電極を受信電極とし、この送信電極と受信電極との
    間に、高周波低電圧の印加により、微弱電界を発生させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗
    員検知システム。
  4. 【請求項4】 前記電極をシ−トの着席面及び背もたれ
    面にそれぞれ2つ離隔して配置し、選択的に特定された
    1つの電極を高周波低電圧が印加される送信電極とし、
    それ以外の電極を受信電極とすることを特徴とする請求
    項1又は2記載の乗員検知システム。
  5. 【請求項5】 前記送信・受信切換回路は、少なくとも
    特定の電極を発振回路に選択的に接続する複数の第1の
    スイッチング手段と、特定の電極以外の電極を電流・電
    圧変換回路に選択的に接続する複数の第2のスイッチン
    グ手段とを含み、それぞれのスイッチング手段を制御回
    路からの信号に基づいて切り換え可能に構成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の乗員検知システム。
  6. 【請求項6】 前記制御回路は、予め記憶されている各
    種着席パタ−ンと、制御回路に取り込まれた信号デ−タ
    に基づいて算出された着席パタ−ンとを比較し、該当す
    る着席パタ−ンを抽出することにより乗員などの着席状
    況を検知するように制御することを特徴とする請求項1
    又は2記載の乗員検知システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044584A1 (en) * 1999-01-27 2000-08-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Occupant detecting device
FR2888789A1 (fr) * 2005-07-20 2007-01-26 Peugeot Citroen Automobiles Sa Matelassure de siege de vehicule automobile et procede de realisation d'une telle matelassure

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WO2000044584A1 (en) * 1999-01-27 2000-08-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Occupant detecting device
US6490515B1 (en) 1999-01-27 2002-12-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Passenger detecting apparatus
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