JPH11278203A - 乗員検知システム - Google Patents

乗員検知システム

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JPH11278203A
JPH11278203A JP10083799A JP8379998A JPH11278203A JP H11278203 A JPH11278203 A JP H11278203A JP 10083799 A JP10083799 A JP 10083799A JP 8379998 A JP8379998 A JP 8379998A JP H11278203 A JPH11278203 A JP H11278203A
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JP
Japan
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electric field
antenna electrode
circuit
antenna
occupant
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JP10083799A
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English (en)
Inventor
Yoshitake Oka
義剛 岡
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01532Passenger detection systems using field detection presence sensors using electric or capacitive field sensors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員の着席状況を的確に検知できる上、この検
知結果に基づいてエアバッグ装置を適切に制御可能な乗
員検知システムを提供すること。 【解決手段】シ−トに配置したアンテナ電極の周辺に電
界を発生させるための電界発生手段11と、アンテナ電
極に電界発生手段を接続することによってその周辺に電
界を発生させ、この電界に基づいてアンテナ電極に流れ
る電流に関連する送信系の交流のライン電圧を直流に変
換するAC−DC変換回路15と、AC−DC変換回路
から出力される信号を取り込み、この信号デ−タに基づ
いて乗員の着席状況などを判断する制御回路16と、制
御回路の判断結果に基づいてエアバッグを所定の動作モ
−ドに設定し得る機能を有するエアバッグ装置30とで
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗員検知システム
に関し、特にエアバッグ装置を搭載した自動車の助手席
における乗員の着席状況などに応じて、エアバッグ装置
のエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態に
設定し得る乗員検知システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は自動車の衝突
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
【0003】このエアバッグ装置は、例えば図19に示
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
【0004】このエアバッグ装置によれば、何らかの原
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
【0005】ところで、このエアバッグ装置ではシ−ト
への乗員の着席の有無に関係なく、自動車の衝突によっ
てエアバッグが展開するように構成されているために、
例えば助手席に大人の乗員が着席している場合には衝突
時に上述のような乗員の保護効果が期待できるものであ
るが、乗員が子供の場合には大人に比べて座高が低いこ
とに伴って頭部位置も低いことから、エアバッグの展開
による子供への影響が懸念される。従って、乗員が子供
の場合には仮に自動車が衝突してもエアバッグは展開さ
せないことが望ましい場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来において
は、このような問題に対応するために、例えば図20に
示すようなエアバッグ装置が提案されている。このエア
バッグ装置は、助手席に乗員が着席しているか否かを検
出するセンサSDを設置し、このセンサSDの検出信号
に基づいて制御回路CCが助手席への乗員の着席状況を
判断し、自動車が衝突した場合に、エアバッグを展開可
能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセット
するように構成されている。特に、センサSDとして
は、重量センサを用い、この重量センサにて測定した乗
員の重量に基づいて大人か子供かの判定を行うものと、
シ−トに着席している乗員をカメラで撮影して画像処理
により大人か子供かの判定を行うものとが提案されてい
る。
【0007】前者の方法によれば、乗員が大人か子供か
の大まかな判定は可能であり、この結果に基づいてエア
バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
か一方にセットし、自動車の衝突時における不測の事態
を回避することができるものの、体重は個人差が大き
く、仮に子供でも大人より重い場合もあり得ることか
ら、正確性に欠けるという問題がある。
【0008】又、後者の方法によれば、乗員の着席状
況,乗員が大人か子供かの判断をかなり正確に行うこと
ができるものの、カメラで撮影した撮像デ−タを画像処
理し各種パタ−ンとの比較判断を行わなければならない
ために、処理装置が複雑かつ高価になるという問題があ
る。
【0009】それ故に、本発明の目的は、シ−トへの乗
員の着席状況などを的確に検知できる上、この検知結果
に基づいてエアバッグ装置を適切に制御可能な乗員検知
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、シ−ト及び/又はその周辺に
配置したアンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電
界を発生させるための電界発生手段と、アンテナ電極に
電界発生手段を接続することによってアンテナ電極の周
辺に発生させた電界に基づいてアンテナ電極に流れる電
流に関連する送信系の交流のライン電圧を直流に変換す
るAC−DC変換回路と、AC−DC変換回路から出力
される信号を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−
トへの乗員の着席状況などを判断する制御回路とを具備
したことを特徴とする。
【0011】又、本発明の第2の発明は、シ−ト及び/
又はその周辺に配置した複数のアンテナ電極と、複数の
アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界
発生手段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテ
ナ電極に電界発生手段を選択的に切換・接続する切換回
路と、切換回路によって選択された特定のアンテナ電極
の周辺に電界を発生させ、この電界に基づいて特定のア
ンテナ電極に流れる電流に関連する送信系の交流のライ
ン電圧を直流に変換するAC−DC変換回路と、AC−
DC変換回路から出力される信号を取り込み、この信号
デ−タに基づいてシ−トへの乗員の着席状況などを判断
する制御回路とを具備したことを特徴とする。
【0012】又、本発明の第3の発明は、シ−ト及び/
又はその周辺に配置した複数のアンテナ電極と、複数の
アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界
発生手段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテ
ナ電極に電界発生手段を選択的に切換・接続することに
よって送信電極とすると共に、特定のアンテナ電極以外
の任意のアンテナ電極を選択的に受信電極となるように
切換する切換回路と、切換回路によって選択された送信
電極と受信電極との間に電界を発生させ、この電界に基
づいて特定のアンテナ電極に流れる電流に関連する送信
系の交流のライン電圧を直流に変換するAC−DC変換
回路と、AC−DC変換回路から出力される信号を取り
込み、この信号デ−タに基づいてシ−トへの乗員の着席
状況などを判断する制御回路とを具備したことを特徴と
する。
【0013】又、本発明の第4の発明は、シ−ト及び/
又はその周辺に配置したアンテナ電極と、アンテナ電極
の周辺に微弱電界を発生させるための電界発生手段と、
アンテナ電極に電界発生手段を接続することによってア
ンテナ電極の周辺に発生させた電界に基づいてアンテナ
電極に流れる電流に関連する送信系の交流のライン電圧
を直流に変換するAC−DC変換回路と、AC−DC変
換回路から出力される信号を取り込み、この信号デ−タ
に基づいてシ−トへの乗員の着席状況などを判断する制
御回路と、制御回路の判断結果に基づいてエアバッグを
所定の動作モ−ドに設定し得る機能を有するエアバッグ
装置とを具備したことを特徴とする。
【0014】又、本発明の第5の発明は、シ−ト及び/
又はその周辺に配置した複数のアンテナ電極と、複数の
アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界
発生手段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテ
ナ電極に電界発生手段を選択的に切換・接続する切換回
路と、切換回路によって選択された特定のアンテナ電極
の周辺に電界を発生させ、この電界に基づいて特定のア
ンテナ電極に流れる電流に関連する送信系の交流のライ
ン電圧を直流に変換するAC−DC変換回路と、AC−
DC変換回路から出力される信号を取り込み、この信号
デ−タに基づいてシ−トへの乗員の着席状況などを判断
する制御回路と、制御回路の判断結果に基づいてエアバ
ッグを所定の動作モ−ドに設定し得る機能を有するエア
バッグ装置とを具備したことを特徴とする。
【0015】又、本発明の第6の発明は、シ−ト及び/
又はその周辺に配置した複数のアンテナ電極と、複数の
アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界
発生手段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテ
ナ電極に電界発生手段を選択的に切換・接続することに
よって送信電極としての機能を付与すると共に、特定の
アンテナ電極以外の任意のアンテナ電極を選択的に受信
電極となるように切換する切換回路と、切換回路によっ
て選択された送信電極と受信電極との間に電界を発生さ
せ、この電界に基づいて特定のアンテナ電極に流れる電
流に関連する送信系の交流のライン電圧を直流に変換す
るAC−DC変換回路と、AC−DC変換回路から出力
される信号を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−
トへの乗員の着席状況などを判断する制御回路と、制御
回路の判断結果に基づいてエアバッグを所定の動作モ−
ドに設定し得る機能を有するエアバッグ装置とを具備し
たことを特徴とする。
【0016】又、本発明の第7の発明は、前記電界発生
手段を含む送信系に抵抗を直列的に接続すると共に、こ
の抵抗とアンテナ電極の周辺に存在するキャパシタンス
成分とによってCR時定数回路を形成するように構成し
たことを特徴とし、第8の発明は、前記電界発生手段か
ら出力される送信信号の送信系とAC−DC変換回路と
の間にインピ−ダンス変換回路を介在させたことを特徴
とし、第9の発明は、前記インピ−ダンス変換回路を増
幅率がほぼ1倍のオペアンプにて構成したことを特徴と
し、第10の発明は、前記制御回路は、少なくとも、シ
−トへの乗員の着席状況などに関するしきい値デ−タを
記憶する手段と、AC−DC変換回路から出力される信
号を取り込む手段と、取り込まれた信号デ−タとしきい
値デ−タとを比較することにより、乗員の着席状況など
を判断する判断部とを有することを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の第11の発明は、前記電
界発生手段,AC−DC変換回路,制御回路を含み、か
つこれらを同一ハウジングに収納して制御ユニットを構
成し、この制御ユニットをシ−トに組み込んだことを特
徴とし、第12の発明は、前記電界発生手段,AC−D
C変換回路,制御回路,バッテリから単一のVcc電源
を生成する電源回路を含み、かつこれらを同一ハウジン
グに収納して制御ユニットを構成し、この制御ユニット
を構成する要素のうち、電源を必要とする構成要素に電
源回路からVcc電源を供給するように構成したことを
特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の基本原理について
図1を参照して説明する。この発明にかかる乗員検知シ
ステムは、基本的にはシ−トに配置されたアンテナ電極
に発生させた微弱電界(Electric Field)の乱れを利
用するものである。まず、同図(a)に示すように、ア
ンテナ電極Eに発振回路OSCからの高周波低電圧を印
加することにより、アンテナ電極Eの周辺には微弱電界
が生ずる結果、アンテナ電極Eの側には電流Iが流れ
る。この状態において、同図(b)に示すように、アン
テナ電極Eの近傍に物体OBを存在させると、電界に乱
れが生じてアンテナ電極Eの側には電流Iとは異なった
電流I1 が流れることになる。
【0019】従って、自動車のシ−トに物体OBが乗っ
ている場合と乗っていない場合とでは、アンテナ電極E
の側に流れる電流に変化が生ずるものであり、この現象
を利用することにより、シ−トへの乗員の着席状況など
を検知することができるものである。特に、アンテナ電
極を増加させることによって、シ−ト上の乗員などを含
む物体についての多くの情報を得ることが可能となり、
シ−トへの乗員の着席状況などをより的確に検知するこ
とができる。尚、シ−トに物体OBが乗っている場合に
はアンテナ電極Eの側に流れる電流が増加し、シ−トに
物体OBが乗っていない場合にはアンテナ電極Eの側に
流れる電流が減少する。
【0020】次に、この原理を利用した本発明にかかる
乗員検知システムの実施例について図2〜図6を参照し
て説明する。尚、図19〜図20に示す従来例と同一部
分には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。図2〜図4は本発明にかかる助手席(運転席)のシ
−ト及びアンテナ電極の配置構成を示しており、シ−ト
1は主として着席部1aと背もたれ部1bとから構成さ
れている。着席部1aは、例えば前後にスライド可能な
ベ−ス2に固定されたシ−トフレ−ム3と、シ−トフレ
−ム3の上部に配置されたクッション材と、クッション
材を覆う外装材とから構成されており、背もたれ部1b
は、例えばシ−トフレ−ムの前面側にクッション材を配
置すると共に、クッション材を外装材で被覆して構成さ
れている。特に、着席部1aにはほぼ同一形状(例えば
角形)に形成された複数のアンテナ電極4(4a〜4
d)が互いに離隔して対称的に配置されている。尚、こ
のアンテナ電極4は外装材の内側の他、外側に配置した
り、或いは外装材自身に設けることもできる。又、シ−
ト1には後述する制御ユニット10が組み込まれてお
り、例えばシ−トフレ−ム3ないしその近傍に配置され
ている。
【0021】このアンテナ電極4は、基本的には例えば
図3に示すように、少なくとも、不織布などのような絶
縁部材よりなるベ−ス部材5と、ベ−ス部材5の一方の
面に互いに離隔して対称的に配置された導電性を有する
アンテナ電極部4a〜4dとから構成されており、着席
部1aの外装材の内側に配置される。特にアンテナ電極
部4a〜4dは、例えば導電性の布地にて構成されてい
るが、糸状の金属線や導電性を有する繊維などをベ−ス
部材5に織り込んだり、着席部1aのシ−ト布面をベ−
ス部材と見做してこれに織り込んだり、布面に導電性ペ
イントを被着したり、肉厚の小さなフレキシビリティを
有する金属板などによって構成することもできる。これ
らのアンテナ電極部4a〜4dとベ−ス部材5との固定
は接着剤,熱可塑性又は熱硬化性樹脂の加熱による接
着、縫い付け、ホック,ボタン,フックなどによる結
合、マジックテ−プによる結合などによって行われる
が、接着による方法が推奨される。尚、図示例のアンテ
ナ電極4のアンテナ電極部4a〜4dは、例えばほぼ同
一サイズの角形に構成されている。又、以下、説明の都
合上、アンテナ電極部4a〜4dは実質的にアンテナ電
極4とほぼ同様の機能を有することから混同して用いる
ことがある。
【0022】上述のアンテナ電極4は実際面から図3
(a),(b)に示すように構成されている。即ち、ア
ンテナ電極部4a〜4dの一部にはシ−ルド線などのリ
−ド線6(6a〜6d)が、接続端子7,ラグ端子7A
を介して独立して電気的に接続されており、リ−ド線6
(6a〜6d)の導出端にはコネクタ9が接続されてお
り、後述する制御ユニット10のコネクタ(或いは端
子)13a〜13dに接続されている。特に、接続端子
7は金属部材よりなる端子構成部材にてアンテナ電極部
を挟持することによって電気的な接続性を呈するように
構成されており、例えば黄銅などよりなるかしめ鋲,ホ
ックなどが利用できる。
【0023】上述のアンテナ電極4において、それぞれ
のアンテナ電極部4a〜4dとリ−ド線6(6a〜6
d)との接続構造はほぼ同一であるので、アンテナ電極
部4aとリ−ド線6aとの接続例を代表例として具体的
に説明する。接続端子7はアンテナ電極部4a及びベ−
ス部材5に予め形成された孔を貫通するようにかしめ固
定して設けられ、それのかしめ固定に先立ってラグ端子
7Aが装着されており、かしめと同時にラグ端子7Aは
接続端子7を介してアンテナ電極部4aに電気的機械的
に接続される。このラグ端子7Aにはリ−ド線6aが圧
着端子8などを用いて電気的機械的に接続されている。
【0024】又、アンテナ電極部4aとリ−ド線6aと
の接続は、例えば図3(c)及び図4に示すように行う
こともできる。前者は、アンテナ電極部4aの一部に延
在部4aaを形成し、この延在部4aaに接続端子7を
設けることによって行うものである。後者は、アンテナ
電極部4aの一端をベ−ス部材5の裏側に折り返し、こ
の折り返し部4ab,表側のアンテナ電極部4a,ベ−
ス部材5に共通の孔を形成し、この孔に接続端子7を貫
通・位置させた上でかしめ固定するものである。尚、ラ
グ端子7Aはかしめ固定前に予め接続端子7に挿通され
ている。
【0025】上述のシ−ト1には制御ユニット10が組
み込まれており、この制御ユニット10は、例えば図5
に示すように、アンテナ電極部4a〜4dの周辺に微弱
電界を発生させるための電界発生手段(送信電流発生
部)11と、電界発生手段11から出力される送信信号
の送信系に接続され、かつ複数のスイッチング手段12
a〜12dを有するアンテナ電極部4a〜4dの切換回
路12と、閉成動作時に切換回路12のスイッチング手
段12a〜12dに接続され、かつ制御ユニットのハウ
ジングに配置されたコネクタ13a〜13dと、電界発
生手段11から出力される送信信号の送信系(送信ライ
ン)に接続され、アンテナ電極4に送信される送信電流
に関連する交流のライン電圧が取り込まれるインピ−ダ
ンス変換回路14と、インピ−ダンス変換回路14に接
続され、それの交流の出力信号(ライン電圧)を直流に
変換するAC−DC変換回路(平滑回路)15と、CP
U,A/D変換部,外部メモリ(例えばEEPROM,
RAM)などを含む制御回路16と、ハウジングに配置
され、図示しないバッテリ電源に接続されるコネクタ1
7と、コネクタ17に接続された電源回路18とから構
成されている。これらの構成要素は同一のハウジングに
収納されて制御ユニット10を構成しており、例えばシ
−ト1の着席部1aにおけるシ−トフレ−ム3に乗員の
着席側に露呈しないように固定されている。この制御ユ
ニット10の制御回路16には、例えば図6に示す構成
のエアバッグ装置30が接続されている。尚、切換回路
12におけるスイッチング手段12a〜12dの選択的
な切換は制御回路16からの信号に基づいて行われる。
【0026】上述の制御ユニット10において、電界発
生手段11は、例えば電源回路18からの+Vcc電源
(一定の直流電圧)に対して例えば抵抗11aとスイッ
チング手段(例えば電界効果形トランジスタ)11bと
が直列的に接続されており、それのゲ−トには制御回路
16からゲ−ト信号が付与され、ドレインから信号系
(信号ライン),切換回路12を介してアンテナ電極に
方形波の高周波低電圧が出力されるように構成されてい
る。この高周波出力は制御回路16から出力されるPW
M(Pulse Wide Modulation )制御されたゲ−ト信号に
よって決定され、例えばそれの周波数は120KHz程
度の高周波低電圧を発生するように構成されている。
尚、ゲ−ト信号のデュ−ティ比(ONデュ−ティ)は例
えば10%程度に設定されているが、回路定数,周波数
などによっては適宜のデュ−ティ比に変更できる。電界
発生手段11から信号系に出力される高周波低電圧はス
イッチング手段11bがオフ動作の時に出力され、それ
のデュ−ティ比(ONデュ−ティ)はほぼ90%程度に
なる。
【0027】又、制御ユニット10において、インピ−
ダンス変換回路14は、例えば増幅率が1に設定された
オペアンプ14aによって構成されている。従って、イ
ンピ−ダンス変換回路14の出力側は低インピ−ダンス
となり、入力側に影響を与えることなく、制御回路のC
PUが読み取るために必要な電流を取り出すことができ
る。このインピ−ダンス変換回路14の出力側にはAC
−DC変換回路15が接続されており、例えば抵抗15
aとコンデンサ15bとからなる平滑回路によって構成
されている。尚、このAC−DC変換回路15の出力側
は制御回路16に接続されている。
【0028】さらに、制御ユニット10において、電源
回路18はバッテリ電源(12V)を例えば5Vに降圧
して単一のVcc電源を生成するように構成されてお
り、例えば三端子レギュレ−タにて構成されている。こ
の電源回路18にて生成された単一のVcc電源は制御
ユニット10を構成する構成要素のうち、電源を必要と
するすべての構成要素に供給されている。尚、このVc
c電源は単一化することが望ましいが、異なった電圧に
設定することも可能である。
【0029】このように構成された乗員検知システム
は、次のように動作する。まず、制御回路16から電界
発生手段11のスイッチング手段11bには図7(a)
に示すようなゲ−ト信号が適時に付与される。ゲ−ト信
号がハイ(High)になると、その都度、スイッチン
グ手段11bはオンとなり、それのドレインが接地レベ
ルとなり、送信系には出力されない。尚、この際に、後
述する選択された特定のアンテナ電極の周辺に存在する
キャパシタンス成分に充電された電荷がスイッチング手
段11bを介して放電される。一方、ゲ−ト信号がロウ
(Low)となると、スイッチング手段11bはオフと
なり、送信系には例えば同図(b)に示すようなほぼ方
形波の高周波低電圧(例えば120KHz,+5V)が
出力される。この高周波出力は送信系,切換回路12
(12a〜12d),コネクタ13a〜13dを介して
アンテナ電極4(4a〜4d)に供給され、その結果、
アンテナ電極4(4a〜4d)の周辺には微弱電界が発
生される。この際に、切換回路12は制御回路16から
の信号によって開閉制御が行われ、最初にスイッチング
手段12aのみが閉成され、次にスイッチング手段12
bのみが閉成され、以下同様にして順次に特定のスイッ
チング手段のみが閉成されると同時にその他のスイッチ
ング手段は開放されるように切換制御される。従って、
特定のスイッチング手段(12a〜12d)が閉成され
た場合には、送信信号は電界発生手段11の抵抗11
a,送信系(送信ライン),特定のスイッチング手段
(12a〜12d),特定のコネクタ(13a〜13
d)を介して特定のアンテナ電極4(4a〜4d)に供
給され、その結果、特定のアンテナ電極4(4a〜4
d)の周辺には微弱電界が発生され、シ−ト1への乗員
の着席の有無,乗員の識別(大人か子供かの区別),乗
員の着席姿勢などの着席状況に応じて異なったレベルの
電流が流れる。
【0030】例えばシ−ト1に乗員が着席していない空
席状態の場合には、特定のアンテナ電極の周辺に存在す
る浮遊容量に基づいてレベルの低い電流が流れる。この
際に、信号系の高周波低電圧の立ち上がりは、図7
(b)に示すように、浮遊容量のキャパシタンス成分と
電界発生手段11の抵抗11aとによるCR時定数に基
づいて若干鈍る。一方、シ−ト1に乗員が着席している
場合には、特定のアンテナ電極の周辺には空席状態時の
浮遊容量に比較して大きなキャパシタンス成分が存在す
るようになり、レベルの高い電流が流れることになる。
尚、乗員のキャパシタンス成分は大人の方が子供に比較
して大きくなり、アンテナ電極に流れる電流のレベルも
高くなる。この際に、送信系の高周波低電圧の立ち上が
りは、同図(c)に示すように、浮遊容量に比べて大き
なキャパシタンス成分と電界発生手段11の抵抗11a
とによるCR時定数に基づいて指数関数的になり、大き
く鈍る。尚、この立ち上がりの鈍り方は、大人と子供と
の間でキャパシタンス成分が異なることから、大人の場
合には大きく、子供の場合には小さくなる。
【0031】このように電界発生手段11を含む送信
系,アンテナ電極系におけるCR時定数に基づいて各種
のパタ−ンを呈する送信系の高周波低電圧(電圧波形)
は1倍の増幅率に設定されたオペアンプ14aよりなる
インピ−ダンス変換回路(バッファ回路)14において
インピ−ダンス変換される。即ち、入力側は高インピ−
ダンス、出力側(AC−DC変換回路15側)は低イン
ピ−ダンスとなり、制御回路16の読み込みに要する電
流を必要に応じて適宜に取り込むことが可能となる。イ
ンピ−ダンス変換回路14の出力(高周波低電圧)はA
C−DC変換回路15に入力される。この回路15で
は、交流のライン電圧は抵抗15aとコンデンサ15b
とを含む平滑回路によって平滑され、図7(d)に示す
ように、直流に変換される。同図において、点線は空席
状態時の直流変換レベルを、実線は乗員の着席状態時の
直流変換レベルをそれぞれ示しており、両者の間には判
別可能な程度のレベル差を有している。尚、この直流変
換レベルは、上述のCR時定数において抵抗11aの抵
抗値を一定に設定すれば、アンテナ電極の周辺に存在す
るキャパシタンス成分の大きさに依存し、例えば大人の
ようにキャパシタンスが大きい場合には小さくなり、逆
に、子供のようにキャパシタンスが小さい場合には大き
くなり、シ−ト1が空席状態の場合には最も大きくな
る。このAC−DC変換回路15の直流出力は制御回路
16に次々と取り込まれ、A/D変換され、メモリに格
納される。
【0032】この制御回路16には、予め、例えばシ−
ト1に着席している乗員の着席状況(着席の有無,大人
か子供かの識別など)に関するしきい値(しきい値デ−
タ)などが格納されている。具体的には、乗員の着席の
有無に関するしきい値に関しては次のように設定され
る。例えば図8(a)及び(b)に示すように、シ−ト
1にそれぞれ大人の乗員P及び子供の乗員SPが着席し
ている場合には、それぞれのアンテナ電極に対向する面
積などの違いによってそれぞれのアンテナ電極の周辺に
存在するキャパシタンス成分に差異が生ずる。この結
果、アンテナ電極に流れる電流のレベルが異なり、大人
の乗員Pの場合には子供の乗員SPの場合に比べて電流
のレベルが高くなるのみならず、CR時定数の差異に関
連して、送信系のライン電圧(高周波低電圧)の電圧波
形における立ち上がりも異なった曲線となり、AC−D
C変換回路15から出力される直流レベルも異なったレ
ベルとなる。従って、子供SPの場合の電流レベルに関
連する直流出力と図7(d)において点線で示す空席状
態時の直流出力との間のレベルが乗員の着席の有無に関
するしきい値として設定される。尚、直流出力デ−タが
このしきい値より小さければ乗員が着席していると判定
され、大きければ着席していないと判定される。特に、
このしきい値はそれぞれのアンテナ電極に流れる電流に
関連するAC−DC変換回路15からの直流出力の総和
に対して設定することが望ましいが、アンテナ電極毎に
設定することも可能である。尚、後述する乗員判定フロ
−では省略されている。
【0033】又、乗員の識別に関するしきい値に関して
は次のように設定される。例えば図8(a)及び(b)
に示すように、シ−ト1にそれぞれ大人の乗員P及び子
供の乗員SPが着席している場合には、それぞれのアン
テナ電極に対向する面積などの違いによってそれぞれの
アンテナ電極の周辺に存在するキャパシタンス成分に差
異が生ずる。この結果、アンテナ電極に流れる電流のレ
ベルが異なり、大人の乗員Pの場合には子供の乗員SP
の場合に比べて電流のレベルが高くなるのみならず、C
R時定数の差異に関連して、送信系のライン電圧(高周
波低電圧)の電圧波形における立ち上がりも異なった曲
線となり、AC−DC変換回路15から出力される直流
レベルも異なったレベルとなる。従って、大人Pと子供
SPとの中間的な電流レベルに関連する直流出力を識別
に関するしきい値として設定される。尚、直流変換デ−
タがこのしきい値より小さければ大人Pと判定され、大
きければ子供SPと判定される。特に、このしきい値は
それぞれのアンテナ電極に流れる電流に関連するAC−
DC変換回路15からの直流出力の総和に対して設定す
ることが望ましいが、アンテナ電極毎に設定することも
可能である。
【0034】従って、制御回路16に取り込まれた乗員
の着席状況などに関する信号デ−タは、予め制御回路1
6に記憶されている乗員の着席状況などに関するしきい
値デ−タと比較され、例えば図8(a)に示すように、
すべてのアンテナ電極4a〜4dの電流レベルが高いこ
とに関連してAC−DC変換回路15からの直流出力は
低く、かつ着席の識別に関するしきい値より低い場合に
は、シ−ト1に着席している乗員は大人Pであると判断
される。これによって、図6に示すエアバッグ装置30
は制御回路16からの送信信号によって、エアバッグが
展開可能なるようにセットされる。逆に、図8(b)に
示すように、すべてのアンテナ電極4a〜4dの電流レ
ベルが低いことに関連してAC−DC変換回路15から
の直流出力は高く、かつ着席の識別に関するしきい値よ
り高い場合には、シ−ト1に着席している乗員は子供S
Pであると判断される。これによって、図6に示すエア
バッグ装置30は制御回路16からの送信信号によっ
て、エアバッグが展開不可能なるようにセットされる。
即ち、制御回路16からの送信信号はエアバッグ装置3
0の制御回路CCに入力され、後者の場合には自動車の
衝突時に助手席側の半導体スイッチング素子SW2にゲ
−ト信号を供給しないようにセットされる。尚、運転席
側の半導体スイッチング素子SW1にはゲ−ト信号が供
給される。前者の場合には半導体スイッチング素子SW
1,SW2にゲ−ト信号が供給されるようにセットされ
る。
【0035】次に、この乗員検知システムの処理フロ−
について図9〜図13を参照して説明する。まず、図9
に示すように、イグニッションスイッチをONにし、ス
タ−トする。ステップS1でイニシャライズし、ステッ
プS2に進む。ステップS2では制御回路16とエアバ
ッグ装置30との通信系にかかる初期診断を行う。ステ
ップS3ではエンジンがスタ−トしたか否かの判断を行
い、エンジンがスタ−トしていると判断した場合にはス
テップS4に進む。スタ−トしていないと判断された場
合には戻る。ステップS4では複数のアンテナ電極4a
〜4dのうち、特定のアンテナ電極の周辺に発生させた
微弱電界に基づいてそれぞれ特定のアンテナ電極に流れ
る電流に関連する送信系の交流電圧の直流への変換出力
に関する信号デ−タの受信が行われる。ステップS5で
は、取り込んだそれぞれのデ−タに基づいて、シ−トへ
の乗員の着席の有無,乗員が大人か子供かなどの着席状
況が判定される。さらに、ステップS6ではステップS
5の判定結果に基づき、エアバッグ装置(SRS)30
との間でSRS通信が行われる。ステップS6が終了す
ると、再びステップS4に戻り、ステップS4からステ
ップS6の処理が適宜のタイミングで繰り返し行われ
る。尚、ステップS3は省略することもできる。
【0036】図9における初期診断は、例えば図10に
示すように行われる。まず、ステップSA1では固定デ
−タを制御回路16からエアバッグ装置30の制御回路
CCに送信する。ステップSA2ではエアバッグ装置3
0からの送信デ−タを受信する。そして、ステップSA
3では制御回路16からエアバッグ装置30に送信した
固定デ−タとエアバッグ装置30からの受信デ−タとが
一致するか否かを判断する。それぞれのデ−タが一致す
ると判断されると、処理フロ−が継続される。それぞれ
のデ−タが一致しないと判断されると、通信系に異状が
あると判断され、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば
警告灯などが点灯される。尚、この初期診断はエアバッ
グ装置30から制御回路16に固定デ−タを送信し、制
御回路16からの送信デ−タをエアバッグ装置30の制
御回路CCにて、その一致性について判断させるように
してもよい。
【0037】図9における信号受信は、例えば図11に
示すように行われる。まず、ステップSB1では制御回
路16からの信号に基づいて切換回路12のスイッチン
グ手段12a〜12dを、スイッチング手段12aの
み,スイッチング手段12bのみ・・・のように特定の
スイッチング手段のみを順次に選択的に閉成し、特定の
アンテナ電極(4a〜4d)が順次に選択される。そし
て、ステップSB2ではそれぞれのアンテナ電極への送
信の際における送信系のライン電圧を取り込み、この交
流の直流への変換出力に関する信号デ−タ(送信信号デ
−タ)が制御回路16のメモリに取り込まれる。さら
に、ステップSB3では切換回路12のスイッチング手
段12a〜12dの選択的な閉成に基づくアンテナ電極
4a〜4dの切換がすべて終了したか否かが判断され
る。切換がすべて終了したと判断されると、乗員判定フ
ロ−に継続される。切換がすべて終了していないと判断
されると、ステップSB1に戻る。
【0038】図9における乗員判定は、例えば図12に
示すように行われる。まず、ステップSC1ではすべて
のアンテナ電極4a〜4dに流れる電流に関連するAC
−DC変換回路15からの直流出力に関する信号デ−タ
と乗員の着席状況などに関するしきい値とを比較し、現
実の信号デ−タがしきい値より大きいか否かが判断され
る。現実の信号デ−タがしきい値より小さいと判断され
るとステップSC2に進み、小さくないと判断されると
ステップSC3に進む。ステップSC2において、シ−
トに着席している乗員が大人であると判定されると、ス
テップSC4に進み、エアバッグ装置30のエアバッグ
を展開させるためのONデ−タがセットされると共に、
SRSデ−タ通信フロ−に継続される。又、ステップS
C3において、シ−トに着席している乗員が子供SPで
あると判定されると、ステップSC5に進み、エアバッ
グ装置30のエアバッグが展開しないようにするための
OFFデ−タがセットされると共に、処理フロ−が継続
される。
【0039】図9におけるSRSデ−タ通信は、例えば
図13に示すように行われる。まず、ステップSD1で
は乗員検知ユニット側(制御回路16)からエアバッグ
装置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置30のエア
バッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にする
ためのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ−
タが送信される。ステップSD2ではエアバッグ装置側
からの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOKデ
−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、ス
テップSD3に進む。ステップSD3では乗員検知ユニ
ット側からエアバッグ装置側に送信したON/OFFデ
−タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッグ
装置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが判
断される。正常(通信系に異状がない)と判断される
と、処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判
断されると、ステップSD4に進み、フェ−ルセ−フタ
イマがゼロになったか否かが判断される。尚、この通信
系の異状検出は、例えば3回に設定されている。従っ
て、フェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断される
と、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが
点灯される。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになって
いないと判断されると、ステップSD5に進み、フェ−
ルセ−フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続
される。
【0040】一方、ステップSE1ではエアバッグ装置
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路1
6)から、エアバッグ装置30のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSE2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSE3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側に送信される。ステップSE2で通信系に
異状がないと判断されると、ステップSE3のOKデ−
タ送信ステップを経てステップSE4に進む。このステ
ップSE4ではOKデ−タに基づいてエアバッグ装置側
のデ−タが更新される。これによって、エアバッグは展
開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に
更新セットされる。又、ステップSE2で通信系に異状
があると判断されると、ステップSE3のNGデ−タ送
信ステップを経てステップSE5に進む。このステップ
SE5ではフェ−ルセ−フタイマがゼロになったか否か
が判断される。尚、この通信系の異状検出は、例えば3
回に設定されている。従って、フェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったと判断されると、フェ−ルセイフ処理が行
われ、例えば警告灯などが点灯される。又、フェ−ルセ
−フタイマがゼロになっていないと判断されると、ステ
ップSE6に進み、フェ−ルセ−フタイマのカウントが
行われ、処理フロ−が継続される。
【0041】この実施例によれば、電界発生手段11か
ら高周波低電圧が出力される送信系にはインピ−ダンス
変換回路14を介してAC−DC変換回路15が接続さ
れているために、電界発生手段11から送信系を介して
それぞれのアンテナ電極4a〜4dに流れる電流との間
に関連性を有する電圧(電圧波形)を取り込んで直流に
変換し、この変換デ−タに基づいてシ−ト1への乗員の
着席状況などを適切に判断できる。
【0042】又、送信系とAC−DC変換回路15との
間にはインピ−ダンス変換回路14が接続されて入力側
が高インピ−ダンス化され、出力側が低インピ−ダンス
化されているために、AC−DC変換回路15の直流出
力が制御回路16に取り込まれる際に、制御回路16が
読み取りに必要とする電流を取り出しても、送信系にお
ける送信信号に何ら影響を与えることはない。従って、
精度の高い乗員検知が可能となる。
【0043】又、アンテナ電極の周辺に存在するキャパ
シタンス成分はシ−ト1に大人の乗員が着席している
か、或いは子供の乗員が着席しているかによって異なる
ことから、このキャパシタンス成分と電界発生手段11
を含む送信系に接続された抵抗11aとによるCR時定
数を適切に設定することによって、送信ラインにおける
高周波低電圧の立ち上がりにそれぞれの状況に対応する
なまりを発生させることができる。従って、立ち上がり
のなまりによる波形の違いを、AC−DC変換回路15
によって交流から直流に変換することにより、識別可能
な信号デ−タが得られ、この信号デ−タに基づいて乗員
の着席状況などを的確に判断することがてきる。
【0044】特に、乗員の着席状況は制御回路16に取
り込まれたAC−DC変換回路15からの出力信号に基
づいて判断されるのであるが、シ−ト1には複数のアン
テナ電極4(4a〜4d)が配置されており、しかも、
これらのアンテナ電極は切換回路12によって適宜に選
択されるために、制御回路16には多くの信号デ−タが
取り込まれる。従って、制御回路16での判断は多くの
信号デ−タに基づいて行われることから、信頼性の高い
乗員検知が可能となる。
【0045】又、制御ユニット10の構成要素である電
源回路18はバッテリ電源の直流電圧を所定の単一の直
流電圧に降圧してVcc電源が生成されており、制御ユ
ニット10の構成要素のうち、電源を必要とするすべて
の構成要素に電源回路18から同一電圧のVcc電源が
供給されているために、電源回路を例えば三端子レギュ
レ−タにて構成できて回路構成を単純化できるのみなら
ず、ユニットの回路構成も簡略化でき、システムのコス
トを低減できる。
【0046】又、制御ユニット10は同一ハウジング内
に電界発生手段11,切換回路12,インピ−ダンス変
換回路14,AC−DC変換回路15,制御回路16,
電源回路18などの回路要素を収納してコンパクトに構
成されているために、シ−ト1への組み込みが容易にな
る。特に、着席部1aにおけるシ−トフレ−ム3ないし
その近傍には比較的に配置空間を確保し易いことから、
制御ユニット10が少々大きくなっても簡単かつ容易に
組み込むことができる。
【0047】又、シ−ト1に配置された複数のアンテナ
電極4a〜4dに印加される高周波低電圧は電界発生手
段11から出力されるのであるが、その出力は単に電源
回路18からの単一電圧のVcc電源を所望の周波数
(例えば120KHz)のゲ−ト信号によってスイッチ
ング手段11bをスイッチング動作させることによって
得られるために、例えば直流を高周波交流に変換してか
ら方形波に波形整形する構成の発振回路に比べて、電界
発生手段11は勿論のこと、制御ユニットの回路構成が
簡略化でき、システムのコストを有効に低減できる。
【0048】又、複数のアンテナ電極4の配置されたシ
−ト1には制御ユニット10が組み込まれているため
に、アンテナ電極4と制御ユニット10とをリ−ド線6
(6a〜6d)によって電気的に接続するに当たって、
その配線長さを、制御ユニット10をダッシュボ−ド部
分ないしエンジンル−ムなどに配置する場合に比較して
かなり短くすることができる。従って、コストを低減で
きるのみならず、配線長さの短縮化によって外来ノイズ
の影響を軽減でき、システムの乗員検知機能の信頼性を
高めることができる。
【0049】さらには、エアバッグ装置30のエアバッ
グは、乗員が大人か子供かなどの判断に基づいて、展開
可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に設
定される。例えばAC−DC変換回路15の直流出力の
レベルに基づいて乗員が子供SPであると判断される
と、エアバッグ装置30のエアバッグは展開不可能な状
態に設定される。従って、仮に自動車が衝突しても、エ
アバッグは展開されないために、子供がエアバッグによ
って二次的な損傷を受けることを回避できる。
【0050】図14は本発明にかかる乗員検知システム
の他の実施例を示すものであって、このうち、制御ユニ
ット10Aは基本的には図5に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、電界発生手段11Aを発振を利用した
発振回路にて構成したことと、電界発生手段11Aと切
換回路12との間に送信信号の電圧振幅をほぼ一定に制
御する振幅制御回路19を接続したことである。尚、振
幅制御回路19とインピ−ダンス変換回路14の送信系
への接続点との間に積極的にCR時定数を形成する抵抗
を接続することが望ましい。
【0051】この振幅制御回路19は、例えば送信信号
の電圧振幅を可変する振幅可変回路20と、送信信号の
電圧振幅を検出する振幅検出回路21とから構成されて
いる。そして、振幅可変回路20は、例えばプログラマ
ブルゲインアンプ(PGA)よりなる振幅可変部20a
から構成されており、振幅検出回路21は、例えばオペ
アンプなどよりなる電圧振幅の検出部21aと、検出部
21aの出力信号を直流に変換するAC−DC変換回路
21bと、AC−DC変換回路21bの出力信号を増幅
する増幅器21cとから構成されている。尚、増幅器2
1cの出力信号は制御回路16に供給され、振幅可変部
20aに対する振幅可変信号は制御回路16から出力さ
れる。
【0052】この振幅制御回路19は、次のように動作
する。まず、発振回路11Aから高周波低電圧が送信さ
れると、それの電圧振幅が振幅検出回路21の検出部2
1aにて検出され、その検出信号はAC−DC変換回路
21bにて直流に変換され、増幅器21cにて増幅され
て制御回路16に入力される。制御回路16では検出さ
れた電圧振幅が所定の振幅値になっているか否かを判断
し、所定の電圧振幅に修正するための振幅可変信号が振
幅可変部20aに出力される。これによって、送信信号
の電圧振幅は所定の振幅に修正され、以後、振幅可変回
路20及び振幅検出回路21の連携動作により、一定の
振幅に制御される。尚、電圧振幅が一定化された送信信
号は送信系,切換回路12(12a〜12d),コネク
タ13a〜13dを介してアンテナ電極4(4a〜4
d)に供給される。
【0053】この実施例によれば、送信系のライン電圧
(高周波低電圧)の振幅が一定化されるために、AC−
DC変換回路15から安定した直流電圧が出力されるよ
うになる。従って、乗員の検知精度を一層に高めること
が可能となる。
【0054】図15は本発明にかかる乗員検知システム
の他の実施例を示すものであって、このうち、制御ユニ
ット10Bは基本的には図5に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、1つのアンテナ電極4をシ−ト1(着
席部1a又は背もたれ部1b)又はその周辺(例えばダ
ッシュボ−ド又はドア)に配置したことと、アンテナ電
極4が1つであることに伴って電界発生手段11とアン
テナ電極4とを選択的に切換・接続する切換回路12を
省略したことである。
【0055】この実施例によれば、アンテナ電極4が1
つであるために、AC−DC変換回路15から得られる
情報量は少なくなり、乗員の検知精度は若干低下するも
のの、回路構成がシンプルとなり、システムのコストを
低減できる。
【0056】特に、アンテナ電極4をダッシュボ−ド又
はドア又はシ−トのサイドサポ−ト部に配置すれば、例
えば助手席の乗員が寝込んでそれぞれとの間隔が必要以
上に狭くなったことを検出し、エアバッグ装置ないしサ
イドエアバッグ装置の展開動作を停止させることもでき
る。この構成を、シ−ト1に複数のアンテナ電極を配置
した図5又は図14に示す実施例に適用(併用)すれ
ば、乗員の有無,識別のみならず、乗員の着席姿勢の適
否についても検知可能となる。
【0057】図16は本発明にかかる乗員検知システム
の他の実施例を示すものであって、このうち、制御ユニ
ット10Cは基本的には図5に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、複数のアンテナ電極4(4a〜4d)
のうち、特定のアンテナ電極に電界発生手段11を選択
的に切換・接続することによって送信電極とすると共
に、特定のアンテナ電極以外の任意のアンテナ電極を選
択的に受信電極となるように切換する切換回路12Aを
設けたことである。
【0058】この実施例によれば、複数のアンテナ電極
4(4a〜4d)のうち、任意のアンテナ電極を適宜に
送信電極と受信電極とに組合せることができ、この組合
せ量が多いことから得られる情報量も多くなり、乗員の
検知精度,信頼性を高めることが可能となる。尚、切換
回路12Aの制御によっては図5に示す切換回路12と
同様の切換モ−ドとすることも可能であり、このモ−ド
を含めた切換を行えば、さらに多くの情報が得られるよ
うになる。
【0059】図17は本発明にかかる乗員検知システム
の異なった実施例を示すものであって、このうち、制御
ユニット10Dは基本的には図5に示す実施例と同じで
ある。異なる点は、切換回路12を制御回路16と電界
発生手段11との間に設けたことと、電界発生手段1
1,インピ−ダンス変換回路14,AC−DC変換回路
15を複数のアンテナ電極4(4a〜4d)と同数だけ
設けたことと、電界発生手段11の送信系(出力ライ
ン)をコネクタ(端子)13a〜13dを介して直接的
にアンテナ電極4a〜4dに接続したことである。尚、
Vcc電源の各構成要素への接続は省略されている。
又、制御回路16と切換回路12のスイッチング手段1
2a〜12dとは一本の信号線によって接続されている
が、それぞれのスイッチング手段12a〜12dに分離
して接続することもできる。
【0060】この実施例によれば、図5に示す実施例と
同様な効果が得られる上、すべてのアンテナ電極からの
情報を同時に制御回路16に取り込むことが可能とな
り、情報量を拡大でき、例えばアンテナ電極同志の接
触,特定のアンテナ電極の地絡などの不具合を検出で
き、制御回路16での乗員検知の精度,信頼性をさらに
高めることができる。即ち、高周波信号が付与されてい
るアンテナ電極と高周波信号が付与されていないアンテ
ナ電極とが接触している場合にはそれぞれのAC−DC
変換回路15から制御回路16に取り込まれる直流出力
信号が正常時とは異なったレベルとなることから、アン
テナ電極同志の接触を検出できる。又、特定のアンテナ
電極が地絡している場合もAC−DC変換回路15の直
流出力信号が正常時とは異なったレベルとなることか
ら、アンテナ電極の地絡を検出できる。
【0061】特に、この実施例は図14,図16に示す
実施例にも適用することができる。例えば図14に適用
する場合には、電界発生手段11Aと振幅制御回路19
との間に切換回路12が設けられ、振幅制御回路19,
インピ−ダンス変換回路14,AC−DC変換回路15
も複数のアンテナ電極4(4a〜4d)と同数だけ設け
られる。
【0062】図18は本発明にかかる乗員検知システム
のさらに異なった実施例を示すものであって、基本的に
は図2〜図5に示す実施例と同じである。異なる点は、
シ−ト1の背もたれ部1bに複数のアンテナ電極4(4
a〜4d)を離隔して対称的に配置し、着席部1aには
アンテナ電極4を配置しないことである。
【0063】この実施例によれば、同図(a)に示すよ
うに、すべてのアンテナ電極4a〜4dとの対向面積が
広い場合にはアンテナ電極の周辺に存在するキャパシタ
ンス成分が大きくなる関係で、ライン電圧の波形鈍りが
大きくなり、AC−DC変換回路15の直流出力レベル
は小さくなるために、しきい値との比較・判断に基づ
き、シ−ト1に着席している乗員は大人Pであると判定
できる。又、同図(b)に示すように、それぞれのアン
テナ電極4a〜4dとの対向面積が小さい場合にはアン
テナ電極の周辺に存在するキャパシタンス成分が小さく
なる関係で、ライン電圧の波形鈍りが小さくなり、AC
−DC変換回路15の直流出力レベルは大きくなるため
に、しきい値との比較・判断に基づき、乗員は子供SP
であると容易に判定できる。
【0064】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えばシ−トへのアンテナ電極(アン
テナ電極部)の配置数は適宜に増減できるし、その形態
も角形の他、矩形状,帯状などにも形成できるし、ベ−
ス部材に配置されたアンテナ電極部を絶縁性のカバ−部
材によって覆うこともできる。又、電界発生手段は例え
ば制御回路のクロック信号を適宜に分周して高周波信号
を発生させるように構成することもできるし、それの出
力周波数も120KHz以外に設定することもできる
し、その電圧も5V以外の電圧(例えば3〜20V)に
設定することもできる。又、インピ−ダンス変換回路は
システムに期待される機能,精度などによっては省略す
ることもできる。又、制御回路の判断結果に基づいて、
エアバッグ装置に代えてシ−トベルトの装着状態,警告
灯などを制御することもできる。さらには、乗員判定は
予め制御回路に格納されているしきい値と現実のアンテ
ナ電極に流れる電流に関連する信号デ−タとの比較の他
に、乗員のシ−トへの各種着席パタ−ン,着席姿勢など
に関するデ−タを予め格納しておき、これとの比較によ
って、乗員の着席の有無,乗員が大人であるか否かなど
の判定を行うこともできる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電界発
生手段からの送信信号によってアンテナ電極にはアンテ
ナ電極の周辺に存在するキャパシタンス成分などに応じ
た電流が流れ、この際に、送信系に供給されている高周
波低電圧の電圧波形は電界発生手段を含む送信系に接続
された抵抗とキャパシタンス成分とのCR時定数に基づ
いて立ち上がり部分に鈍りが生ずる。このキャパシタン
ス成分は乗員が大人であるか否かによって異なることか
ら、この電圧をAC−DC変換回路にて交流から直流に
変換することにより、識別可能な直流デ−タが得られ
る。このデ−タを制御回路に取り込み、直流デ−タに関
する信号デ−タに基づいてシ−トへの乗員の着席状況な
どを適切に判断することができる。
【0066】又、送信系とAC−DC変換回路との間に
インピ−ダンス変換回路を接続すれば、入力側が高イン
ピ−ダンス化され、出力側が低インピ−ダンス化される
ために、AC−DC変換回路の直流出力が制御回路に取
り込まれる際に、制御回路が読み取りに必要とする電流
を取り出しても、送信系における送信信号に何ら影響を
与えることにない。従って、精度の高い乗員検知が可能
となる。
【0067】又、制御ユニットの構成要素である電源回
路を、バッテリ電源から単一の直流電圧に変換してVc
c電源を生成するように構成すれば、制御ユニットの構
成要素のうち、電源を必要とするすべての構成要素に電
源回路から同一電圧のVcc電源が供給できるために、
電源回路のみならず、ユニットの回路構成も簡略化で
き、システムのコストを低減できる。
【0068】又、制御ユニットは同一ハウジング内に電
界発生手段,AC−DC変換回路,制御回路,電源回路
などの回路要素を収納してコンパクトに構成されている
ために、シ−トへの組み込みが容易になる上、アンテナ
電極との配線長さをも短縮でき、組み込み性の改善が期
待できる。
【0069】さらには、制御回路ではAC−DC変換回
路からの直流出力に関する信号デ−タに基づいてシ−ト
への乗員の着席状況などが判断され、この判断結果がエ
アバッグ装置に通信手段を介して送信される関係で、エ
アバッグ装置を乗員の着席状況に応じて適切に制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗員検知システムの基本動作を
説明するための図であって、同図(a)はアンテナ電極
の周辺の電界分布を示す図、同図(b)はアンテナ電極
の近傍に物体が存在した時の電界分布を示す図。
【図2】本発明にかかる乗員検知システムの車室内部分
を示す図であって、同図(a)はシ−トへのアンテナ電
極の配置状態を示す側面図、同図(b)は同図(a)の
平面図。
【図3】図2に示すアンテナ電極の具体的構成図であっ
て、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の要
部断面図、同図(c)は同図(a)の異なった実施例を
示す要部平面図。
【図4】図3(b)に示すアンテナ電極への接続端子の
結合状態の他の実施態様を示す要部断面図。
【図5】本発明にかかる乗員検知システムの回路ブロッ
ク図。
【図6】図5に示すエアバッグ装置の回路ブロック図。
【図7】図5に示す制御ユニットの動作を説明するため
の図であって、同図(a)は制御回路から出力されるゲ
−ト信号を示す図、同図(b)は空席時における送信系
の信号波形(電界発生手段の出力波形)、同図(c)は
着席時における送信系の信号波形(電界発生手段の出力
波形)、同図(d)はAC−DC変換回路の直流出力を
示す図。
【図8】シ−トにおける乗員の着席状態を説明するため
の図であって、同図(a)は大人の着席状態を示す図、
同図(b)は子供の着席状態を示す図。
【図9】本発明にかかる乗員検知システムによる乗員検
知のフロ−チャ−ト。
【図10】図9に示す初期診断のフロ−チャ−ト。
【図11】図9に示す信号受信のフロ−チャ−ト。
【図12】図9に示す乗員判定のフロ−チャ−ト。
【図13】図9に示すSRS通信のフロ−チャ−ト。
【図14】本発明にかかる乗員検知システムの他の回路
ブロック図。
【図15】本発明にかかる乗員検知システムの他の回路
ブロック図。
【図16】本発明にかかる乗員検知システムの異なった
回路ブロック図。
【図17】本発明にかかる乗員検知システムのさらに異
なった回路ブロック図。
【図18】本発明にかかるシ−トへのアンテナ電極の配
置状態を示すさらに異なった実施例であって、同図
(a)はそのシ−トに大人が着席している状態の正面
図、同図(b)は子供が着席している状態の正面図。
【図19】従来例にかかるエアバッグ装置の回路ブロッ
ク図。
【図20】従来例にかかる改良されたエアバッグ装置の
回路ブロック図。
【符号の説明】
1 シ−ト 1a 着席部 1b 背もたれ部 3 シ−トフレ−ム 4(4a〜4d) アンテナ電極(アンテナ電極部) 5 ベ−ス部材 6(6a〜6d) リ−ド線 7 接続端子 7A ラグ端子 8 圧着端子 9 コネクタ 10,10A,10B,10C,10D 制御ユニット 11,11A 電界発生手段 11a 抵抗 11b スイッチング手段 12(12a〜12d),12A 切換回路 13a〜13d,17 コネクタ(端子) 14 インピ−ダンス変換回路 14a オペアンプ 15 AC−DC変換回路 15a 抵抗 15b コンデンサ 16 制御回路 18 電源回路 19 振幅制御回路 20 振幅可変回路 21 振幅検出回路 30 エアバッグ装置 SS1,SS2 セ−フィングセンサ SQ1,SQ2 スクイブ SW1,SW2 半導体スイッチング素子 CC 制御回路 GS 電子式加速度センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−ト及び/又はその周辺に配置したア
    ンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生さ
    せるための電界発生手段と、アンテナ電極に電界発生手
    段を接続することによってアンテナ電極の周辺に発生さ
    せた電界に基づいてアンテナ電極に流れる電流に関連す
    る送信系の交流のライン電圧を直流に変換するAC−D
    C変換回路と、AC−DC変換回路から出力される信号
    を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−トへの乗員
    の着席状況などを判断する制御回路とを具備したことを
    特徴とする乗員検知システム。
  2. 【請求項2】 シ−ト及び/又はその周辺に配置した複
    数のアンテナ電極と、複数のアンテナ電極の周辺に微弱
    電界を発生させるための電界発生手段と、複数のアンテ
    ナ電極のうち、特定のアンテナ電極に電界発生手段を選
    択的に切換・接続する切換回路と、切換回路によって選
    択された特定のアンテナ電極の周辺に電界を発生させ、
    この電界に基づいて特定のアンテナ電極に流れる電流に
    関連する送信系の交流のライン電圧を直流に変換するA
    C−DC変換回路と、AC−DC変換回路から出力され
    る信号を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−トへ
    の乗員の着席状況などを判断する制御回路とを具備した
    ことを特徴とする乗員検知システム。
  3. 【請求項3】 シ−ト及び/又はその周辺に配置した複
    数のアンテナ電極と、複数のアンテナ電極の周辺に微弱
    電界を発生させるための電界発生手段と、複数のアンテ
    ナ電極のうち、特定のアンテナ電極に電界発生手段を選
    択的に切換・接続することによって送信電極とすると共
    に、特定のアンテナ電極以外の任意のアンテナ電極を選
    択的に受信電極となるように切換する切換回路と、切換
    回路によって選択された送信電極と受信電極との間に電
    界を発生させ、この電界に基づいて特定のアンテナ電極
    に流れる電流に関連する送信系の交流のライン電圧を直
    流に変換するAC−DC変換回路と、AC−DC変換回
    路から出力される信号を取り込み、この信号デ−タに基
    づいてシ−トへの乗員の着席状況などを判断する制御回
    路とを具備したことを特徴とする乗員検知システム。
  4. 【請求項4】 シ−ト及び/又はその周辺に配置したア
    ンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生さ
    せるための電界発生手段と、アンテナ電極に電界発生手
    段を接続することによってアンテナ電極の周辺に発生さ
    せた電界に基づいてアンテナ電極に流れる電流に関連す
    る送信系の交流のライン電圧を直流に変換するAC−D
    C変換回路と、AC−DC変換回路から出力される信号
    を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−トへの乗員
    の着席状況などを判断する制御回路と、制御回路の判断
    結果に基づいてエアバッグを所定の動作モ−ドに設定し
    得る機能を有するエアバッグ装置とを具備したことを特
    徴とする乗員検知システム。
  5. 【請求項5】 シ−ト及び/又はその周辺に配置した複
    数のアンテナ電極と、複数のアンテナ電極の周辺に微弱
    電界を発生させるための電界発生手段と、複数のアンテ
    ナ電極のうち、特定のアンテナ電極に電界発生手段を選
    択的に切換・接続する切換回路と、切換回路によって選
    択された特定のアンテナ電極の周辺に電界を発生させ、
    この電界に基づいて特定のアンテナ電極に流れる電流に
    関連する送信系の交流のライン電圧を直流に変換するA
    C−DC変換回路と、AC−DC変換回路から出力され
    る信号を取り込み、この信号デ−タに基づいてシ−トへ
    の乗員の着席状況などを判断する制御回路と、制御回路
    の判断結果に基づいてエアバッグを所定の動作モ−ドに
    設定し得る機能を有するエアバッグ装置とを具備したこ
    とを特徴とする乗員検知システム。
  6. 【請求項6】 シ−ト及び/又はその周辺に配置した複
    数のアンテナ電極と、複数のアンテナ電極の周辺に微弱
    電界を発生させるための電界発生手段と、複数のアンテ
    ナ電極のうち、特定のアンテナ電極に電界発生手段を選
    択的に切換・接続することによって送信電極としての機
    能を付与すると共に、特定のアンテナ電極以外の任意の
    アンテナ電極を選択的に受信電極となるように切換する
    切換回路と、切換回路によって選択された送信電極と受
    信電極との間に電界を発生させ、この電界に基づいて特
    定のアンテナ電極に流れる電流に関連する送信系の交流
    のライン電圧を直流に変換するAC−DC変換回路と、
    AC−DC変換回路から出力される信号を取り込み、こ
    の信号デ−タに基づいてシ−トへの乗員の着席状況など
    を判断する制御回路と、制御回路の判断結果に基づいて
    エアバッグを所定の動作モ−ドに設定し得る機能を有す
    るエアバッグ装置とを具備したことを特徴とする乗員検
    知システム。
  7. 【請求項7】 前記電界発生手段を含む送信系に抵抗を
    直列的に接続すると共に、この抵抗とアンテナ電極の周
    辺に存在するキャパシタンス成分とによってCR時定数
    回路を形成するように構成したことを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の乗員検知システム。
  8. 【請求項8】 前記電界発生手段から出力される送信信
    号の送信系とAC−DC変換回路との間にインピ−ダン
    ス変換回路を介在させたことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の乗員検知システム。
  9. 【請求項9】 前記インピ−ダンス変換回路を増幅率が
    ほぼ1倍のオペアンプにて構成したことを特徴とする請
    求項8に記載の乗員検知システム。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、少なくとも、シ−ト
    への乗員の着席状況などに関するしきい値デ−タを記憶
    する手段と、AC−DC変換回路から出力される信号を
    取り込む手段と、取り込まれた信号デ−タとしきい値デ
    −タとを比較することにより、乗員の着席状況などを判
    断する判断部とを有することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の乗員検知システム。
  11. 【請求項11】 前記電界発生手段,AC−DC変換回
    路,制御回路を含み、かつこれらを同一ハウジングに収
    納して制御ユニットを構成し、この制御ユニットをシ−
    トに組み込んだことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の乗員検知システム。
  12. 【請求項12】 前記電界発生手段,AC−DC変換回
    路,制御回路,バッテリから単一のVcc電源を生成す
    る電源回路を含み、かつこれらを同一ハウジングに収納
    して制御ユニットを構成し、この制御ユニットを構成す
    る要素のうち、電源を必要とする構成要素に電源回路か
    らVcc電源を供給するように構成したことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の乗員検知システム。
JP10083799A 1998-03-30 1998-03-30 乗員検知システム Pending JPH11278203A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010101862A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Toyota Boshoku Corp シート着座検知システム
WO2020208043A1 (en) * 2019-04-12 2020-10-15 Iee International Electronics & Engineering S.A. Capacitive sensor device with selective loading and coupling measurement mode
LU101321B1 (en) * 2019-07-22 2021-01-25 Iee Sa Capacitive Sensor Device with Selective Loading and Coupling Measurement Mode

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WO2020208043A1 (en) * 2019-04-12 2020-10-15 Iee International Electronics & Engineering S.A. Capacitive sensor device with selective loading and coupling measurement mode
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