JP3394967B2 - 乗員検知システム - Google Patents
乗員検知システムInfo
- Publication number
- JP3394967B2 JP3394967B2 JP24589298A JP24589298A JP3394967B2 JP 3394967 B2 JP3394967 B2 JP 3394967B2 JP 24589298 A JP24589298 A JP 24589298A JP 24589298 A JP24589298 A JP 24589298A JP 3394967 B2 JP3394967 B2 JP 3394967B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- occupant
- circuit
- electric field
- detection circuit
- antenna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
に関し、特にエアバッグ装置を搭載した自動車の助手席
における乗員とダッシュボ−ドとの離隔状況に応じて、
エアバッグ装置を所定の動作モ−ドに設定し得る乗員検
知システムの改良に関する。
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
れている場合には、衝突時に、助手席への乗員の着席の
有無に関係なく、エアバッグが展開する。乗員が着席し
ていない場合にはエアバッグの展開は無意味なものとな
り、それを復旧させるための修理費が必要になる。
乗員検知装置を設けてシ−トに乗員が着席しているか否
かを確認し、乗員が着席していない場合にのみ、衝突し
てもエアバッグ装置が展開動作しないようにすればよ
い。
乗員の着席の有無を検知する乗員検知装置としては各種
の提案がなされている。例えば特開平4−46843号
公報,実開平3−52266号公報,特開昭61−11
3527号公報には荷重センサをシ−トの内部に組み込
んだ乗員検知装置が開示されている。又、特表平9−5
09118号公報にはシ−トの着席部と背もたれ部とに
電極を配置すると共に、電極間又は電極と車両のシャ−
シとの間に発振回路を接続した乗員検知装置が開示され
ている。
荷重が作用していると荷重センサが反応し、シ−トに荷
重が作用していないと荷重センサが反応しないことか
ら、乗員の着席の有無を荷重センサによって的確に検知
することができる。後者の乗員検知装置によれば、シ−
トに乗員が着席していると電極間ないし電極とシャ−シ
との間の静電容量が増加し、シ−トに乗員が着席してい
ないと電極間ないし電極とシャ−シとの間の静電容量が
減少することから、静電容量の変化に基づく発振周波数
の変化を検出することにより、乗員の着席の有無を的確
に検知することができる。従って、助手席に乗員が着席
していない時には、エアバッグ装置の展開動作を未然に
防止でき、上述のような無駄を省くことができるもので
ある。
た自動車に衝突などによる衝撃が付与された際には、エ
アバッグ装置をシ−トへの乗員の着席姿勢などに応じて
適切に制御できることが望まれている。例えば図7にお
いて点線で示すように、乗員Pが寝込んだりして上半身
がダッシュボ−ドDBにかなり接近している状態では、
仮に自動車が衝突しても、エアバッグ装置のエアバッグ
を展開させないことが望ましい場合がある。
ドア部分にサイドエアバッグ装置が搭載されている場合
には、図8において点線で示すように、乗員Pが寝込ん
だりしてドアDrにかなり接近している状態では、仮に
自動車の側部に衝撃が付与されても、サイドエアバッグ
装置のエアバッグを展開させないことが望ましい場合が
ある。
て点線で示すような着席姿勢となった場合、上述の先行
技術に開示されている荷重センサ及び静電容量の検出セ
ンサ(電極)では、乗員の着席の有無は検知できても、
着席している乗員の着席姿勢まで的確に検知することは
できないという問題がある。
−ドやドアに接近しすぎている場合でもエアバッグ装置
やサイドエアバッグ装置を適切に制御できる乗員検知シ
ステムが望まれている。
員の着席状況を的確に検知できる上、この検知結果に基
づいてエアバッグ装置を適切に制御可能な乗員検知シス
テムを提供することにある。
は、シ−トの背もたれ部のほぼ全体に亘って互いに離隔
して配置した複数のアンテナ電極と、アンテナ電極の周
辺に微弱電界を発生させるための電界発生手段と、複数
のアンテナ電極のうち、特定のアンテナ電極に電界発生
手段を選択的に切換・接続する切換回路と、切換回路の
切換動作によって選択されたアンテナ電極の近傍に位置
する物体の電気的特性に応じて該アンテナ電極に流れる
電流を検出する電流検出回路と、電界発生手段からの送
信信号とアンテナ電極への出力信号との位相差を検出す
る位相差検出回路と、電流検出回路及び位相差検出回路
から出力される複数の出力信号に基づいてシ−トへの乗
員の着席状況を判断する制御回路とを具備したことを特
徴とする。
たれ部のほぼ全体に亘って互いに離隔して配置した複数
のアンテナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発
生させるための電界発生手段と、複数のアンテナ電極の
うち、特定のアンテナ電極に電界発生手段を選択的に切
換・接続する切換回路と、切換回路の切換動作によって
選択されたアンテナ電極の近傍に位置する物体の電気的
特性に応じて該アンテナ電極に流れる電流を検出する電
流検出回路と、電界発生手段からの送信信号とアンテナ
電極への出力信号との位相差を検出する位相差検出回路
と、電流検出回路及び位相差検出回路から出力される複
数の出力信号に基づいてシ−トへの乗員の着席状況を判
断する制御回路と、衝突に基づいてエアバッグを展開さ
せる機能を有するエアバッグ装置とを具備し、前記制御
回路の判断結果に基づくデ−タをエアバッグ装置に送信
し、エアバッグ装置のエアバッグを展開可能な状態又は
展開不可能な状態のいずれか一方にセットすることを特
徴とする。
発生手段,電流検出回路,制御回路を含み、かつこれら
回路を同一ハウジングに収納して制御ユニットを構成
し、この制御ユニットをシ−ト部分に配置したことを特
徴とし、第4の発明は、前記制御回路では、予め記憶さ
れている乗員の各種着席パタ−ンと、電界発生手段から
それぞれのアンテナ電極に流れる電流に関連する送信信
号デ−タに基づいて算出された乗員の着席パタ−ンとを
比較し、該当する着席パタ−ンを抽出することにより乗
員の着席状況を判断することを特徴とする。
説明する。この発明にかかる乗員検知システムは、基本
的にはシ−トに配置されたアンテナ電極に発生させた微
弱電界(Electric Field)の乱れを利用するものであ
って、具体的にはシ−トの背もたれ部に離隔して配置し
た複数のアンテナ電極の周辺に選択的に微弱電界を発生
させ、これらのアンテナ電極の近傍に位置する物体の電
気的特性によってそれぞれのアンテナ電極に流れる電流
に基づいて乗員のシ−トへの着席状況を検知するもので
ある。
知システムの実施例について図1〜図4を参照して説明
する。図1〜図2は本発明にかかる助手席(或いは運転
席)のシ−ト及びアンテナ電極の配置構成を示してお
り、シ−ト1は主として着席部1aと背もたれ部1bと
から構成されている。着席部1aは、例えば前後にスラ
イド可能なベ−ス2に固定されたシ−トフレ−ム3と、
シ−トフレ−ム3の上部に配置されたクッション材と、
クッション材を覆う外装材とから構成されており、背も
たれ部1bは、例えばシ−トフレ−ムの前面側にクッシ
ョン材を配置すると共に、クッション材を外装材で被覆
して構成されている。特に、背もたれ部1bには複数の
アンテナ電極4(4a〜4n)が外装材の内側に互いに
離隔し、かつ左右がほぼ対称となるように配置されてい
る。尚、このアンテナ電極4は外装材の内側の他、外側
に配置したり、或いは外装材自身に設けることもでき
る。又、シ−トフレ−ム3ないしその近傍には後述する
制御ユニット10が配置されている。
地にて構成されているが、糸状の金属を背もたれ部1b
のシ−ト布面に織り込んだり、布面に導電性ペイントを
被着したり、金属板を配置したりして構成することもで
きる。特に、このアンテナ電極4は、例えば図2に示す
ように、絶縁部材よりなるベ−ス部材5の一方の面に同
一サイズの四角形のアンテナ電極4a〜4nを互いに離
隔して配置し、一体化することによって構成することが
望ましく、背もたれ部1bの外装材の内側に配置され
る。それぞれのアンテナ電極4a〜4nからはリ−ド線
6(6a〜6n)が独立して導出されており、後述する
制御ユニット10のコネクタ(或いは端子)19a〜1
9nに接続されている。
その近傍には制御ユニット10が配置されており、この
制御ユニット10は、例えば図3に示すように、例えば
周波数が120KHz程度で、電圧が5〜12V程度の
高周波低電圧を出力し、アンテナ電極の周辺に微弱電界
を発生させるための電界発生手段(例えば発振回路)1
1と、発振回路11からの送信信号の電圧振幅をほぼ一
定に制御する振幅制御回路12と、送信信号の送信電流
を検出する電流検出回路15と、電流検出回路15の出
力信号を直流に変換するAC−DC変換回路16と、A
C−DC変換回路16の出力信号を増幅する増幅器17
と、電流検出回路15に接続され、かつ複数のスイッチ
ング手段18a〜18nを有するアンテナ電極4a〜4
nの切換回路18と、切換回路18のスイッチング手段
18a〜18nに接続され、かつ制御ユニットのハウジ
ングに配置されたコネクタ19a〜19nと、電流検出
回路15の振幅制御回路側(発振回路側)及び切換回路
側(アンテナ電極側)に接続され、発振回路からの送信
信号とアンテナ電極への出力信号との位相差を検出する
位相差検出回路20と、位相差検出回路20の出力信号
を増幅する増幅器21と、CPU,外部メモリなどを含
む制御回路22と、ハウジングに配置され、図示しない
バッテリ電源に接続されるコネクタ23と、コネクタ2
3と制御回路22などとの間に接続された電源回路24
とから構成されている。この制御ユニット10の制御回
路22にはエアバッグ装置30が接続されている。尚、
切換回路18におけるスイッチング手段18a〜18n
の選択的な切換は制御回路22からの信号に基づいて行
われる。
回路12は、例えば送信信号の電圧振幅を可変する振幅
可変回路13と、送信信号の電圧振幅を検出する振幅検
出回路14とから構成されている。そして、振幅可変回
路13は、例えばプログラマブルゲインアンプ(PG
A)よりなる振幅可変部13aから構成されており、振
幅検出回路14は、例えばオペアンプなどよりなる電圧
振幅の検出部14aと、検出部14aの出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路14bと、AC−DC変
換回路14bの出力信号を増幅する増幅器14cとから
構成されている。尚、増幅器14cの出力信号は制御回
路22に供給され、振幅可変部13aに対する振幅可変
信号は制御回路22から出力される。
検出回路15は、例えば回路(送信信号系)に直列に接
続されたインピ−ダンス素子例えば抵抗15aと、抵抗
15aの端子電圧を増幅する差動増幅器などの増幅器1
5bとから構成されている。この電流検出回路15の出
力側はAC−DC変換回路16,増幅器17を介して制
御回路22に接続されている。そして、電流検出回路1
5における抵抗15aの出力側は切換回路18を介して
コネクタ19a〜19nに接続されている。
4(a)に示すように、発振回路11からの送信信号及
びアンテナ電極4(4a〜4n)への出力信号を別々に
正弦波から方形波に波形整形する波形整形回路20a,
20aと、第1のフリップフロップ回路20b1と、第
2のフリップフロップ回路20b2と、積分回路20c
とから構成されており、しかも、波形整形回路20a
は、例えば同図(b)に示すように構成されている。
尚、発振回路11の出力たる高周波低電圧が、例えば+
5Vの単電源からスイッチング操作などによって生成さ
れ、その波形が方形波の場合には、波形整形回路20a
は省略できる。
は、次のように動作する。まず、発振回路11から高周
波低電圧が送信されると、それの電圧振幅が振幅検出回
路14の検出部14aにて検出され、その検出信号はA
C−DC変換回路14bにて直流に変換され、増幅器1
4cにて増幅されて制御回路22に入力される。制御回
路22では検出された電圧振幅が所定の振幅値になって
いるか否かを判断し、所定の電圧振幅に修正するための
振幅可変信号が振幅可変部13aに出力される。これに
よって、送信信号の電圧振幅は所定の振幅に修正され、
以後、振幅可変回路13及び振幅検出回路14の連携動
作により、一定の振幅に制御される。
出回路15,切換回路18,コネクタを介してアンテナ
電極4に供給され、その結果、アンテナ電極4の周辺に
は微弱電界が発生される。この際に、切換回路18は制
御回路22からの信号によって開閉制御が行われ、最初
にスイッチング手段18aのみが閉成され、次にスイッ
チング手段18bのみが閉成され、以下同様にして順次
に特定のスイッチング手段のみが閉成されると同時にそ
の他のスイッチング手段は開放されるように切換制御さ
れる。従って、特定のスイッチング手段(18a〜18
n)が閉成された場合には、電圧振幅が一定化された送
信信号は電流検出回路15,特定のスイッチング手段
(18a〜18n),特定のコネクタ(19a〜19
n)を介して特定のアンテナ電極(4a〜4n)に供給
され、その結果、特定のアンテナ電極(4a〜4n)の
周辺には微弱電界が発生され、シ−ト1に着席している
乗員Pの着席姿勢に応じた異なった値の電流が流れる。
この電流は電流検出回路15によって検出され、AC−
DC変換回路16にて直流に変換され、増幅器17にて
増幅されて制御回路22に次々と入力される。
圧)、即ち振幅制御回路側における発振回路11からの
送信信号及び切換回路側(アンテナ電極側)におけるア
ンテナ電極4への出力信号が位相差検出回路20に入力
されると、正弦波信号は、図5(a)に示すように、波
形整形回路20aによって方形波に整形され、第1,第
2のフリップフロップ回路20b1,20b2に出力さ
れる。送信側の方形波出力の立ち上がりエッジ(図示矢
印)が第1のフリップフロップ回路20b1の端子CK
にて検出され、端子Qバ−はハイ(High)出力とな
る。一方、受信側も、同図(b)に示すように、方形波
出力の立ち上がりエッジ(図示矢印)が第2のフリップ
フロップ回路20b2の端子Bにて検出され、端子Qバ
−からは一瞬だけロウ(Low)出力がワンショット出
力される。この出力信号が第1のフリップフロップ回路
20b1の端子RESに入力されることにより、第1の
フリップフロップ回路20b1の端子Qバ−の出力は、
同図(c)に示すように、ロウに反転される。この出力
が位相量(位相差)となり、積分回路20cを通すこと
により電圧に変換され、増幅器21を介して制御回路2
2に入力される。尚、この位相量の検出動作は、電流検
出回路15による各アンテナ電極への送信電流の検出動
作に対応して順次に行われる。
着席している乗員Pの各種着席パタ−ン及び電流検出回
路15への送信信号とアンテナ電極への出力信号との位
相差に関するしきい値(しきい値デ−タ)が格納されて
いる。具体的には、着席パタ−ンに関しては、例えば図
6(a)に示すように、斜線が付与されているアンテナ
電極への送信電流のレベルが高く、斜線の付与されてい
ないアンテナ電極のレベルが格段に低い場合には、シ−
ト1に着席している乗員Pは大人の乗員であり、その着
席パタ−ンは正常な着席パタ−ンであるとして設定され
ている。このパタ−ンで、アンテナ電極4b,4c,4
f,4gの電流レベルが正常な着席パタ−ンの場合より
やや低い場合には、シ−ト1に着席している乗員は大人
の乗員であり、その着席パタ−ンは上体がダッシュボ−
ドDBに向けた前傾姿勢の着席パタ−ンであるとして設
定されている。又、同図(b)に示すように、斜線が付
与されているアンテナ電極群が左側に位置ずれしている
場合には、シ−ト1に着席している乗員Pは大人の乗員
であり、その着席パタ−ンは上体がドアDrに接近して
いる着席パタ−ンであるとして設定されている。さらに
は、これ以外のパタ−ンでは、乗員は大人ではないとし
て設定されている。
20によってシ−ト1に乗員が着席している時に検出さ
れる平均的な位相差と、人以外の存在によって検出され
る平均的な位相差との間の任意値が人が着席していると
判断するしきい値として設定されている。尚、シ−トの
状態(例えば水濡れなど)によっては、しきい値に上限
と下限とを設定することもでき、その範囲内に位相差デ
−タが存在する場合には人が着席していると判断され
る。従って、制御回路22では、このような予め記憶さ
れた着席パタ−ン及び位相差に関するしきい値デ−タ
と、入力された電流に基づく着席パタ−ン及び位相差デ
−タとが比較されることにより、シ−ト1に着席してい
る乗員が大人か否か及び乗員の着席パタ−ン(例えば着
席姿勢)が精度よく判断される。尚、電流検出回路15
による検出電流は乗員Pとアンテナ電極4との離隔距離
が小さくなると増加し、離隔距離が大きくなると減少す
る。又、位相差については、シ−ト1に乗員Pが着席し
ている場合には増加し、荷物の載置や未着席の場合には
減少し、両者の間には明らかなレベル差が存在するもの
である。
デ−タが、予め記憶されている着席パタ−ンと比較さ
れ、該当するパタ−ンが抽出される。抽出された着席パ
タ−ンが、例えば図6(a)に示すようなパタ−ンであ
る場合には、乗員が大人であり、正常な着席姿勢である
と判定され、エアバッグ装置30は制御回路22からの
送信信号によって、エアバッグが展開可能なるようにセ
ットされる。逆に、抽出パタ−ンが図1(a)の点線又
は図6(b)に示すようなパタ−ンである場合には、乗
員がダッシュボ−ドDB又はドアDrに接近しすぎてお
り、正常な着席姿勢でないと判定され、エアバッグ装置
30は制御回路22からの送信信号によって、エアバッ
グが展開不可能にセットされる。尚、抽出パタ−ンが大
人の着席パタ−ンでない場合にも、エアバッグ装置30
は制御回路22からの送信信号によって、エアバッグが
展開不可能にセットされる。
部1bにはほぼ全体に亘って複数のアンテナ電極4(4
a〜4n)が互いに離隔して配置されており、それぞれ
のアンテナ電極には順番に高周波低電圧の印加により微
弱電界が発生されるために、アンテナ電極4(4a〜4
n)にはシ−ト1に着席している乗員Pの着席パタ−ン
(着席姿勢)に応じた電流が流れる。従って、これらの
電流パタ−ンによって、大人の乗員Pの着席パタ−ンを
容易に検知することができる。
びアンテナ電極側における発振回路からの送信信号とア
ンテナ電極4への出力信号との位相差はシ−ト1に存在
する物体によって異なる。特に、その物体が人の場合に
はそれ以外の物体に比較して識別可能な程度のレベル差
の位相差を有する。従って、位相差検出回路20にて位
相差を検出することによって、検出電流に基づく着席パ
タ−ンに関連する信号デ−タとの判断と相俟って簡易的
に乗員のシ−ト1への着席の有無を確実に検知すること
ができる。
は、乗員Pが大人か否かの判断に基づいて、展開可能な
状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に設定され
る。例えば乗員Pが大人でないと判断されると、エアバ
ッグ装置30のエアバッグは展開不可能な状態に設定さ
れる。従って、仮に自動車が衝突しても、エアバッグは
展開されないために、乗員が大人か否かに応じてエアバ
ッグ装置の展開動作を適切に制御できる。
(4a〜4n)が配置されており、それぞれのアンテナ
電極に送信される電流の大きさに基づく電流パタ−ンか
ら、乗員がシ−ト1に図6(b)に示すような着席パタ
−ンで着席していても、容易に検知できる。従って、サ
イドエアバッグ装置を搭載している場合には、同図のよ
うに運転席又は助手席の乗員PがドアDrに必要以上に
接近している状態で、自動車の側面に他の車両が衝突し
たとしても、乗員が大人であってもサイドエアバッグ装
置のエアバッグを展開しないように構成することができ
る。
点線のような状態になった場合、背もたれ部1bの上方
に配置されたアンテナ電極に流れる電流が減少するもの
の、下方に配置されたアンテナ電極に流れる電流はそれ
ほど減少しないことから、そのパタ−ンに基づいて乗員
の上半身がダッシュボ−ドDBに接近しているか否かを
容易に検出できる。従って、上述と同様にエアバッグ装
置の展開動作を適切に制御できる。
24による単電源をシステム電源として利用する上に、
発振回路11において正電源のみでほぼ方形波の高周波
低電圧が生成されるように構成すれば、電源回路24,
発振回路11は勿論のこと、ユニットの回路構成が簡略
化でき、システムのコストをも大幅に低減できる。
される送信信号の電圧振幅は振幅制御回路12にてほぼ
一定になるように制御されるために、電流検出回路15
にて検出された電流に関連するデ−タと制御回路22に
記憶されている着席パタ−ンデ−タとの比較・判断が容
易になり、信頼性,精度の高い検知が可能となる。
テナ電極4に送信される電流に基づくシ−ト1への乗員
の各種着席パタ−ンが予め記憶されているために、電流
検出回路15によって検出される各アンテナ電極4に流
れる電流に基づく電流パタ−ンとを比較し、該当するパ
タ−ンを抽出することによって、乗員の着席パタ−ンを
的確に判断することができる。
されることなく、例えばシ−トに配置されるアンテナ電
極の形状は矩形状の他、円形,楕円状,四角を除く多角
形状に形成することもできるし、それの配置数は16個
より適宜に増減できる。又、電界発生手段は発振回路の
他、制御回路からのクロック信号などを利用して正電源
をスイッチング操作することによってほぼ方形波の高周
波低電圧を発生させるように構成することもできるし、
それの出力周波数も車室内などの状況などに応じて12
0KHz以外に設定することもできるし、その電圧も5
〜12Vの範囲外でも使用できる。さらには、振幅制御
回路,位相差検出回路はシステム電源の精度,システム
に期待される機能などによっては省略することもでき
る。
の背もたれ部には複数のアンテナ電極が互いに離隔して
配置されており、それぞれのアンテナ電極には順番に高
周波低電圧の印加により微弱電界が発生されるために、
それぞれのアンテナ電極にはシ−トに着席している乗員
の着席パタ−ンに応じた電流が流れる。従って、これら
の電流パタ−ンによって、乗員が大人か否か,正常な着
席姿勢であるか否かなどの着席状況を的確に検知するこ
とができる。
員の着席状況に基づく判断によって、展開可能な状態な
いし展開不可能な状態のいずれか一方に設定される。例
えば乗員が大人でない,着席姿勢がドア側などに片寄る
など正常でないなどと判断されると、エアバッグ装置の
エアバッグは展開不可能な状態に設定される。従って、
仮に自動車が衝突しても、エアバッグは展開されないた
めに、乗員に対しより適切なエアバッグの制御を行うこ
とができる。
電極に送信される電流に基づくシ−トへの乗員の各種着
席パタ−ンが予め記憶されているために、電流検出回路
によって検出される各アンテナ電極に流れる電流に基づ
く電流パタ−ンとを比較し、該当するパタ−ンを抽出す
ることによって、乗員の着席パタ−ンを的確に判断する
ことができる。
を示す図であって、同図(a)はシ−トへのアンテナ電
極の配置状態を示す側面図、同図(b)は同図(a)の
正面図。
て、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の断
面図。
ク図。
例な回路ブロック図、同図(b)は波形整形回路の回路
ブロック図。
めの図であって、同図(a)は送信信号及び第1のフリ
ップフロップ回路の出力信号の波形図、同図(b)は出
力信号及び第2のフリップフロップ回路の出力信号の波
形図、同図(c)は第1,第2のフリップフロップ回路
の出力信号から位相量の検出状態を示す図。
ための図であって、同図(a)は正常な位置に着席して
いる状態を示す図、同図(b)はドア側に位置ずれした
状態を示す図。
す概略側面図。
席状態を示す概略正面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 シ−トの背もたれ部のほぼ全体に亘って
互いに離隔して配置した複数のアンテナ電極と、アンテ
ナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界発生手
段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテナ電極
に電界発生手段を選択的に切換・接続する切換回路と、
切換回路の切換動作によって選択されたアンテナ電極の
近傍に位置する物体の電気的特性に応じて該アンテナ電
極に流れる電流を検出する電流検出回路と、電界発生手
段からの送信信号とアンテナ電極への出力信号との位相
差を検出する位相差検出回路と、電流検出回路及び位相
差検出回路から出力される複数の出力信号に基づいてシ
−トへの乗員の着席状況を判断する制御回路とを具備し
たことを特徴とする乗員検知システム。 - 【請求項2】 シ−トの背もたれ部のほぼ全体に亘って
互いに離隔して配置した複数のアンテナ電極と、アンテ
ナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための電界発生手
段と、複数のアンテナ電極のうち、特定のアンテナ電極
に電界発生手段を選択的に切換・接続する切換回路と、
切換回路の切換動作によって選択されたアンテナ電極の
近傍に位置する物体の電気的特性に応じて該アンテナ電
極に流れる電流を検出する電流検出回路と、電界発生手
段からの送信信号とアンテナ電極への出力信号との位相
差を検出する位相差検出回路と、電流検出回路及び位相
差検出回路から出力される複数の出力信号に基づいてシ
−トへの乗員の着席状況を判断する制御回路と、衝突に
基づいてエアバッグを展開させる機能を有するエアバッ
グ装置とを具備し、前記制御回路の判断結果に基づくデ
−タをエアバッグ装置に送信し、エアバッグ装置のエア
バッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態のいずれ
か一方にセットすることを特徴とする乗員検知システ
ム。 - 【請求項3】 前記電界発生手段,電流検出回路,制御
回路を含み、かつこれら回路を同一ハウジングに収納し
て制御ユニットを構成し、この制御ユニットをシ−ト部
分に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載
の乗員検知システム。 - 【請求項4】 前記制御回路では、予め記憶されている
乗員の各種着席パタ−ンと、電界発生手段からそれぞれ
のアンテナ電極に流れる電流に関連する送信信号デ−タ
に基づいて算出された乗員の着席パタ−ンとを比較し、
該当する着席パタ−ンを抽出することにより乗員の着席
状況を判断することを特徴とする請求項1または2に記
載の乗員検知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24589298A JP3394967B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 乗員検知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24589298A JP3394967B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 乗員検知システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000075043A JP2000075043A (ja) | 2000-03-14 |
JP3394967B2 true JP3394967B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=17140376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24589298A Expired - Fee Related JP3394967B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 乗員検知システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394967B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6329914B1 (en) * | 1999-10-05 | 2001-12-11 | Nec Technologies, Inc. | Thickness measurement system and method for vehicle occupant detection |
JP3885642B2 (ja) * | 2001-08-06 | 2007-02-21 | 松下電工株式会社 | 人体検知センサ及びその人体検知センサを備えた座席 |
JP4393965B2 (ja) * | 2004-10-18 | 2010-01-06 | 本田技研工業株式会社 | 乗員保護装置 |
JP4539614B2 (ja) * | 2006-02-07 | 2010-09-08 | 株式会社デンソー | 乗員検知システム |
EP1857329A1 (en) * | 2006-05-17 | 2007-11-21 | Hitachi Computer Products (Europe) S.A.S. | Method for improving the localisation of a target in regard of a sensor |
JP5094808B2 (ja) * | 2009-09-28 | 2012-12-12 | 株式会社ホンダエレシス | 乗員検知システム及び乗員検知方法 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP24589298A patent/JP3394967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000075043A (ja) | 2000-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6161070A (en) | Passenger detection system | |
US6208249B1 (en) | Passenger detection system | |
JP3346464B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3347071B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3347069B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3358517B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3394967B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3458323B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3329370B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3482590B2 (ja) | 乗員検知システムにおける乗員検知方法 | |
JP3739930B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3322297B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3413479B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3282659B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3476682B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3553379B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP2000025560A (ja) | 乗員検知システム | |
JP3346456B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP3443698B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3476681B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3322296B2 (ja) | 乗員検知システム及び乗員検知方法 | |
JP3328875B2 (ja) | 乗員検知システム | |
JP2000153749A (ja) | 乗員検知システム | |
JPH11278203A (ja) | 乗員検知システム | |
JP3235657B2 (ja) | 乗員検知システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021029 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120207 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130207 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |