JP5218863B2 - 乗員検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートに着座した乗員を検知する乗員検知システムに関するものである。
従来、車両の乗員検知システムは、マット状の静電センサと乗員検知ECU(電子制御ユニット)とを備え、このうち、静電センサは、シート内部に配置したメイン電極と車両ボディとの間に発生させた微弱電界の乱れを、電流又は電圧として出力するようになっている。乗員検知システムは、例えば、特開平11−271463号公報(特許文献1)に記載されている。
例えば、シートが空席の場合、静電センサの一対の電極間には、空気が介挿されることになる。また、シートにCRS(Child Restraint System、年少者拘束システム)が搭載されている場合、静電センサの一対の電極間には、CRSが介挿されることになる。また、シートに乗員が着座している場合、静電センサの一対の電極間には、乗員の人体が介挿されることになる。ここで、空気の比誘電率は、約1である。また、材質にも依るがCRSの比誘電率は、約2〜5である。更に、人体の比誘電率は、約50である。このように、空気、CRS、人体の比誘電率は、それぞれ異なる。従って、介挿物の種類により、静電センサの一対の電極間の静電容量も異なる。
この静電容量の差異により発生する電極間の微弱電界の乱れを電流又は電圧として出力し、この出力された電流値又は電圧値に基づいて、乗員検知ECUが乗員判別を行っている。即ち、乗員検知ECUは、シートが空席か、シートにCRS(1歳児が乗っているCRSも含む)が搭載されているか、シートに大人が着座しているかを判別している。この乗員検知ECUの判別結果に基づき、エアバックECUがエアバッグの展開許可/禁止を決定する。具体的には、シートが空席の場合又はシートにCRSが装着されている場合は、エアバッグを展開禁止状態とする。一方、シートに大人が着座している場合は、エアバッグを展開許可状態とする。
特開平11−271463号公報
ここで、シート内部には、導体に電流を流すことでシートを暖めるヒータが配置されている場合がある。この場合、シート内部には、ヒータ及び静電センサの電極が配置されることになる。ヒータは電流を流す導体を有しており、電極間の微弱電界に影響を及ぼす。乗員検知ECUは、ヒータの導体による影響を考慮して乗員を判別するように設定されている。
しかしながら、ヒータが断線した場合、上記微弱電界に対するヒータの導体による影響度は変化する。乗員検知ECUは、ヒータが断線していない状態を前提として乗員を判別するよう設定されており、断線状態のまま乗員判別を続行すると乗員を誤検知する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、シート内部に配置されたヒータが断線したか否かを判別することができる乗員検知システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両のシート内部に配置され微弱電界を発生させる電極を有し、当該微弱電界の大きさ又はその変化に応じた電流又は電圧を出力値とする静電センサと、前記電極に電圧を供給し、前記静電センサの出力値に基づいて前記シートの乗員を判別する判別部と、前記シート内部で前記電極と並列に又は前記電極の下側に配置され、導体に電流を流して加熱するヒータと、を備える乗員検知システムであって、前記判別部は、前記シートの乗員を判別する前に、前記静電センサの出力値に基づいて前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする。
この構成によれば、電極と車両ボディ(車両グランド)の間に微弱電界が発生し、乗員の有無等による電極間の静電容量の変化から、乗員を判別することができる。ここで、ヒータが断線すると、電極間の微弱電界が変化する。本構成では、乗員判別を始める前に当該変化をチェックし、乗員判別を始める前にヒータが断線したことを検知することができる。つまり、本発明によれば、ヒータが断線したか否かを判別することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記判別部は、前記静電センサの出力値が予め設定された閾値より小さくなった場合に前記ヒータの断線と判別することを特徴とする。
この構成によれば、空席時にヒータの断線により低下する電極間の静電容量と、予め設定した閾値とを比較することで、ヒータの断線を検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記判別部は、前記静電センサの出力値が予め設定された閾値より小さくなった場合、所定時間後に再度前記静電センサの出力値と前記閾値とを比較し、予め設定された回数連続して、前記静電センサの出力値が前記閾値より小さくなった場合に前記ヒータの断線と判別する。
この構成によれば、判別部は、静電センサの出力値が複数回連続して閾値を下回った場合に初めて「断線有」と判別する。したがって、より正確な断線判別が可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記静電センサが、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合に、前記サブ電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする。
この構成によれば、乗員の判別は、判別部が例えばメイン電極、サブ電極、及びガード電極から微弱電界を発生させ、メイン電極と車両ボディ間、及びサブ電極と車両ボディ間の静電容量の変化に基づいて行われる。本構成では、ヒータの断線をサブ電極と車両ボディ間の静電容量の変化に基づいて判別する。この構成によれば、サブ電極の下方にはガード電極が配置されておらず、電極に並列又は電極の下方に配置されたヒータの断線を検知する上で、ガード電極が邪魔にならない。したがって、ヒータの断線を直接的に監視することができ、判別の正確性は向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記静電センサは、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合に、前記メイン電極からの出力値と前記サブ電極からの出力値の比に基づいて前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする。
この構成によれば、メイン電極と車両ボディ間、及びサブ電極と車両ボディ間の静電容量の変化に基づいて断線を判別することができる。メイン−ボディ間の静電容量は、メイン電極の下方にガード電極があるため、ヒータの断線に対して変化の度合いが小さい。一方、サブ−ボディ間の静電容量は、サブ電極の下方にガード電極がなく、ヒータの断線に対して変化の度合いが大きい。つまり、ヒータの断線によって両者の比は変化する。判別部は、これを検知することで断線を判別することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2又は3において、前記静電センサが、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、前記判別部は、前記メイン電極及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合、前記メイン電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする。
この構成によれば、ヒータが断線状態において、空席時のメイン−ボディ間の静電容量が低下し、判別部は、それを検知することで断線を判別することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2又は3において、前記静電センサが、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合、前記ガード電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする。
この構成によれば、ガード−ボディ間の静電容量の変化を監視することで、ヒータの断線を判別することができる。ガード電極の下方には電極が配置されておらず、直接的にヒータの断線を検知することができる。
請求項8に記載の発明は、前記判別部が前記ヒータの断線と判別した場合に乗員に故障を知らせる警報部をさらに備え、前記判別部が、前記ヒータの断線と判別した場合、乗員判別を停止することを特徴とする。
この構成によれば、乗員は乗員検知システムの故障を確認することができ、乗員判別が停止することで誤検知は防止される。
乗員検知システム1の構成を示す構成図である。 静電センサ2及びヒータ4を示す模式断面図である。 検出物の等価回路図である。 サブ電極22からの出力値を示す図である。 断線検知モードの処理フローを示す図である。 サブ電極22からの出力値を比で表したときの図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態の乗員検知システム1について図1〜図5を参照して説明する。まずは、車両のシートの構成について説明する。図1に示すように、シート9は、乗員が着席する座面部91と、乗員が背中をもたれる背もたれ部92と、を備えている。そして、座面部91の底部には、車両ボディA(車両グランド)に導通する座部シートフレーム91aが備えられている。また、背もたれ部92には、車両ボディAに導通する背部シートフレーム92aが備えられている。
乗員検知システム1は、図1に示すように、主に、静電センサ2と、乗員検知ECU3(本発明における「判別部」に相当する)と、ヒータ4と、警報部5と、を備えている。
静電センサ2は、静電容量式のセンサであって、全体がシート形状に形成されている。静電センサ2は、シート9の内部、具体的には座面部91の上部の図示せぬ表皮とクッションとの間に配置されている。
静電センサ2は、図2に示すように、ベースフィルム2aと、メイン電極21と、サブ電極22と、ガード電極23と、を備えている。具体的に、静電センサ2は、ベースフィルム2aの座面部91表皮側にメイン電極21とサブ電極22とを備え、ベースフィルム2aのクッション側にガード電極23を備えている。メイン電極21は、ベースフィルム2a上で全体に亘って略波形状に配置されている。
サブ電極22は、メイン電極21と離隔し、メイン電極21に隣り合うように配置されている。サブ電極22は、メイン電極21よりも表面積が小さくなっている。サブ電極22は、主に、メイン−サブ間の静電容量の変化からシート9の被水を検知するために用いられる。
ガード電極23は、メイン電極21に離隔して対向配置され、且つ、メイン電極21と座部シートフレーム91aとの間に配置されている。ガード電極23は、メイン電極21と同じ表面積となっている。ガード電極23は、メイン電極21と座部シートフレーム92aとの電界形成を防止するために用いられる。
乗員検知ECU3は、電子制御ユニットであって、主に乗員の有無又は乗員の種類を判別するためのものである。乗員検知ECU3は、所定のタイミングで静電センサ2に交流電圧(正弦波)を印加する。静電センサ2と乗員検知ECU3とは、ワイヤハーネスBで接続されている。
本実施形態では、乗員を検知するとき(乗員検知モード)は、メイン電極21、サブ電極22、及びガード電極23に同じ電圧が印加される。ただし、乗員検知モードは、メイン電極21とガード電極22に電圧を印加することでも実行できる。また、シートの被水を検知するとき(被水検知モード)は、サブ電極22に電圧が印加される。乗員検知ECU3は、スイッチ(図示せず)を切り替えることによって、電圧を印加する電極21〜23を選択する。
ここで、静電センサ2により検知される人体、被水等の検出物の等価回路は、図3に示すように、抵抗(実数項:コンダクタンス)RMXと容量(虚数項:サセプタンス)CMXの並列回路で示される。従って、検出物の静電容量を検出するというよりも、実際には、実数項Rと虚数項Cを持ったインピーダンスZを検出していることとなる。この検出物に、乗員検知ECU3から正弦波を印加すると、検出物のインピーダンスZに応じて、乗員検知ECU3内の電流検出抵抗器(図示せず)に電位差が発生する。ここで、検出物のインピーダンスZに実数項Rのみが存在する場合、電流検出抵抗器に発生した電位差には、信号源VSG(正弦波)に対して位相進み成分が含まれず、信号源VSGと同位相の実数項Rサンプリングタイミングにより、電流検出抵抗器に発生した電位差を抽出すると、実数項Rのみの大きさに応じた出力が得られる。
また、検出物のインピーダンスZに虚数項Cのみが存在する場合は、電流検出抵抗器に発生した電位差に、信号源VSGに対して位相進み成分が含まれ、信号源VSGに対して、90°進んだ虚数項Cサンプリングタイミングにより、電流検出抵抗器に発生した電位差を抽出すると、虚数項Cのみの大きさに応じた出力が得られる。実際の検出物は、実数項Rと虚数項Cとから成る為、上記の様な位相を持ったインピーダンスZとして計測される。
このように乗員検知ECU3によって、静電センサ2から発生する電気力線によりシート9上の検出物の静電容量を測定する。つまり、上記における正弦波からの供給信号に応じて電流検出抵抗器に流れる電流を、電圧に変換して行われる。
乗員検知ECU3は、乗員検知モードにおいて、まず、メイン電極21と車両ボディAの間の静電容量を測定し、次にサブ電極22と車両ボディAの間の静電容量を測定する。換言すると、乗員検知ECU3は、まず電流検出抵抗器をメイン電極21に接続し、メイン電極21からの出力値を測定する。その後、乗員検知ECU3は、電流検出抵抗器をサブ電極22に接続し、サブ電極22からの出力値を測定する。本実施形態において、乗員検知モードでは、両電極21、22の出力値を足した値を静電センサ2の出力値として扱う。
続いて、乗員検知ECU3は、被水検知モードに切り替え、サブ電極22とメイン電極21の間の静電容量を測定する。換言すると、乗員検知ECU3は、サブ電極22にのみ電圧を提供し、電流検出抵抗器をサブ電極22に接続してサブ電極22からの出力値を測定する。
乗員検知ECU3には、乗員を判別する閾値と、被水を判別する閾値が記憶されている。乗員検知ECU3は、静電センサ2の出力値と当該閾値に基づいて乗員及び被水を判別する。図1に示すように、乗員検知ECU3にはエアバッグECU8が接続されており、エアバッグECU8は、乗員の有無や種類によってエアバッグ81の展開許可状態か展開禁止状態かを決定する。具体的には、空席又はCRS装着状態と判別された場合、エアバッグECU8がエアバッグ81を展開禁止状態とし、大人着座状態と判別された場合は、エアバッグ81を展開許可状態とする。
乗員検知ECU3は、さらに、ヒータ4(導体42)の断線を検知する断線検知モードを有しているが、詳細には後述する。乗員検知ECU3は、起動後から、断線検知モード→乗員検知モード→被水検知モードを1サイクルとして、各モードを順次実行する。
ヒータ4は、シート形状のベース41に対して波形状に導体42(ワイヤ)が配置されて構成されている。ヒータ4は、図2に示すように、シート9内部において、ウレタンマットWを介して静電センサ2の下方に配置されている。ヒータ4は、導体42に電流を流すことで自身が加熱し、シート9を暖める。
警報部5は、運転手等の乗員が視認できる位置に設けられたランプ等であって、乗員検知ECU3が断線と判別した場合に、乗員検知ECU3の指令により点灯する。警報部5は、乗員に乗員検知システム1が故障したことを知らせることができる。警報部5は、例えば、インストルメントパネル内に設けられている。
ここで、断線検知モードについて説明する。乗員検知ECU3は、断線検知モードにおいて、メイン電極21、サブ電極22、及び、ガード電極23に電圧を印加する。そして、乗員検知ECU3は、電流検出抵抗器をサブ電極22に接続し、サブ電極22からの出力値を測定する。ヒータ4が断線していない場合、サブ電極22は、車両ボディAとの間に電界を形成する。
一方、ヒータ4が断線している場合、断線により車両グランドに導通する導体42部分とサブ電極22との間に電界が形成される。これにより、空席時において電極間の静電容量が減少し、サブ電極22からの出力値は減少する。
図4に示すように、ヒータ4が電源を供給される側(車両後方)からヒータ4全長の1/4の位置で断線した場合、サブ電極22からの出力はおよそ1pF減少した。また、全長の1/2の位置で断線した場合、およそ8pF減少した。また、全長の3/4の位置で断線した場合、およそ15pF減少した。
乗員検知ECU3には、断線の有無を判別するための閾値(以下、故障閾値と称する)が設定されている。本実施形態において、故障閾値は、−0.5pFに設定されている。
ここで、本実施形態の処理フローについて図5を参照して説明する。イグニッションがオンされると、乗員検知ECU3は、まず、断線検知モードにより断線診断を開始する。乗員検知ECU3は、各電極21〜23に電圧を供給し、サブ電極22からの出力値を取得する(S101)。続いて、乗員検知ECU3は、当該出力値と故障閾値とを比較する(S102)。出力値が故障閾値より大きい場合(S102:No)、乗員検知モードに移行し、乗員判別を開始する。
一方、出力値が故障閾値より小さい場合(S102:Yes)、出力値<故障閾値となったのがN回続いたか否かをチェックする(S103)。Nは、2以上の自然数である。出力値<故障閾値の関係がN回未満の場合(S103:No)、再度、現在のサブ電極22の出力値を取得し、故障閾値と比較する(S101、S102)。
出力値<故障閾値の関係がN回続いた場合(S103:Yse)、乗員検知ECU3は、ヒータ4の断線と判別する。つまり、乗員検知ECU3は、出力値<故障閾値の関係が連続して複数回続いた場合にのみ、ヒータ4の断線と判別する。これにより、断線判別の信頼性が向上する。
本実施形態では、乗員検知ECU3は、断線と判別した場合、警報部5を点灯させ、乗員判別を停止する。乗員検知ECU3の乗員判別が停止すると、乗員検知ECU3に接続されたエアバッグECU8は、エアバッグ81を展開禁止状態とする。
このように、本実施形態によれば、空席時において、乗員検知を始める前に、ヒータ4の断線を検知することができる。サブ電極22は下方にガード電極23が配置されておらず断線による出力値の減少が大きいため、本実施形態の乗員検知ECU3は、高精度に断線を検知することができる。なお、乗員がシート9に着座している場合、サブ電極22の出力値が上昇するため、本実施形態において断線判別をすることはできない。乗員が着座中に断線検知モードになっても、サブ電極22からの出力値が故障閾値を下回ることがなく、断線と判別されることはない。したがって、本実施形態は、例えば助手席において、空席のとき、あるいは、助手席の乗員が席を離れたときに有効となる。
本実施形態は、上記に限られず、例えば乗員検知ECU3は、図6に示すように、断線無しの状態の出力値に対する比に基づいて、断線を判別するようにしてもよい。断線時には、サブ電極22の出力値が減少し、断線無し状態に対して比が減少する。断線無し状態の出力値を1とすると、断線時の出力値は1未満となる。乗員検知ECU3は、出力比の閾値を記憶することで、断線判別をすることができる。
また、乗員検知ECU3は、出力値<故障閾値の関係が1回でも成立すれば、断線であると判別するようにしてもよい。また、静電センサ2の電極は、メイン電極21だけであってもよい。この場合、ヒータ4に断線があった場合、空席時のメイン電極21と車両ボディ間の静電容量は減少し、静電センサ2の出力値も減少する。したがって、乗員検知ECU3は、静電センサ2の出力値に基づいて断線を判別することができる。同様に乗員検知ECU3は、本実施形態における断線検知モードで、メイン電極21からの出力値に基づいて断線を判別してもよい。
また、乗員検知ECU3は、本実施形態における断線検知モードで、ガード電極23からの出力値に基づいて断線を判別してもよい。断線検知モードにおいて、ガード電極23は、座部シートフレーム91a(又は/及び車両ボディA)との間に電界を形成する。ここで、ヒータ4が断線すると、上記同様、ガード電極23からの出力値は減少する。この場合、乗員検知ECU3は、断線検知モードにおいて、電流検出抵抗器をガード電極23に接続し、ガード電極23からの出力値を測定する。
また、この場合、ガード電極23の下方には他の電極がなく、より直接的に断線を検知することができる。具体的には、出力値の減少度がメイン電極21の減少度よりも大きく、乗員検知ECU3は高精度に断線を検知できる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、第一実施形態と同様の構成であって、乗員検知ECU3の断線判別方法が第一実施形態と異なっている。したがって、第二実施形態について、第一実施形態同様、図1を参照して説明する。
乗員検知ECU3は、断線検知モードにおいて、メイン電極21、サブ電極22、及びガード電極23に電圧を供給する。そして、乗員検知ECU3は、乗員検知モード同様、まずメイン電極21の出力値を測定し、続いてサブ電極22の出力値を測定する。ただし、順番はどちらが先でもよい。
ここで、ヒータ4に断線があった場合の出力値の減少度は、メイン電極21とサブ電極22とで異なり、サブ電極22のほうが大きい。これを利用し、乗員検知ECU3は、メイン電極21の出力値とサブ電極22の出力値の比を計算し、予め設定された比の故障閾値と比較する。そして、乗員検知ECU3は、出力値の比が故障閾値を下回る(上回る)か否かで断線を判別する。
例えば、乗員がシート9に着座しているとき、メイン電極21の出力値はおよそ150pFであり、サブ電極22の出力値はおよそ50pFである。つまり、正常時において、サブ電極22の出力値は、メイン電極21の出力値の1/3程度となる(メイン電極21:サブ電極22=3:1)。
一方、ヒータ4断線時には、メイン電極21の出力値が少し減少し、サブ電極22の出力値が多く減少するため、サブ電極22の出力値がメイン電極21の出力値の1/5程度となる(メイン電極21:サブ電極22=5:1)。ここで、故障閾値を例えば1/4(メイン電極21:サブ電極22=4:1)に設定すると、断線時に故障閾値を下回り、ヒータ4の断線を検知することができる。
このように、第二実施形態の乗員検知システム1は、メイン電極21からの出力値とサブ電極22からの出力値の比に基づいてヒータ4が断線したか否かを判別する。第二実施形態によれば、乗員がシート9に着座している場合でも、ヒータ4の断線を検知することができる。
1:乗員検知システム、
2:静電センサ、21:メイン電極、22:サブ電極、23:ガード電極、
3:乗員検知ECU、
4:ヒータ、5:警報部

Claims (8)

  1. 車両のシート内部に配置され微弱電界を発生させる電極を有し、当該微弱電界の大きさ又はその変化に応じた電流又は電圧を出力値とする静電センサと、
    前記電極に電圧を供給し、前記静電センサの出力値に基づいて前記シートの乗員を判別する判別部と、
    前記シート内部で前記電極と並列に又は前記電極の下側に配置され、導体に電流を流して加熱するヒータと、
    を備える乗員検知システムであって、
    前記判別部は、前記シートの乗員を判別する前に、前記静電センサの出力値に基づいて前記ヒータが断線したか否かを判別することを特徴とする乗員検知システム。
  2. 前記判別部は、前記静電センサの出力値が予め設定された閾値より小さくなった場合に前記ヒータの断線と判別する請求項1に記載の乗員検知システム。
  3. 前記判別部は、前記静電センサの出力値が予め設定された閾値より小さくなった場合、所定時間後に再度前記静電センサの出力値と前記閾値とを比較し、予め設定された回数連続して、前記静電センサの出力値が前記閾値より小さくなった場合に前記ヒータの断線と判別する請求項1に記載の乗員検知システム。
  4. 前記静電センサは、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、
    前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合に、前記サブ電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別する請求項2又は3に記載の乗員検知システム。
  5. 前記静電センサは、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、
    前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合に、前記メイン電極からの出力値と前記サブ電極からの出力値の比に基づいて前記ヒータが断線したか否かを判別する請求項1に記載の乗員検知システム。
  6. 前記静電センサは、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、
    前記判別部は、前記メイン電極及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合、前記メイン電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別する請求項2又は3に記載の乗員検知システム。
  7. 前記静電センサは、前記電極として、メイン電極と、前記メイン電極に離間且つ隣り合うように配置されたサブ電極と、前記メイン電極の下方に離間して対向配置されたガード電極と、を備え、
    前記判別部は、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記ガード電極から微弱電界を発生させた場合、前記ガード電極からの出力値を前記静電センサの出力値として前記ヒータが断線したか否かを判別する請求項2又は3に記載の乗員検知システム。
  8. 前記判別部が前記ヒータの断線と判別した場合に乗員に故障を知らせる警報部をさらに備え、
    前記判別部は、前記ヒータの断線と判別した場合、乗員判別を停止する請求項1〜7の何れか一項に記載の乗員検知システム。
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