JP3345652B2 - 硫酸コリスチンを含有してなる安定化された組成物 - Google Patents
硫酸コリスチンを含有してなる安定化された組成物Info
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Description
る新規な安定化された組成物に関し、該組成物は、実質
的に複合粒子(composite particles)の形態でありそ
して有用な動物の飼育用の飼料への添加剤として使用す
るに有用でありかつ有用な動物を細菌感染から保護する
ための薬剤として使用するのに有用なものであり、そし
て該組成物中に活性成分として配合された硫酸コリスチ
ンは、該組成物を飼料と混合させ、ついで得られた混合
物を熱い水蒸気の存在において高温への加熱下にペレッ
トの形態に圧縮成形させた場合でさえも、あるいは該組
成物を単独で空気中で40℃の高温に長時間貯蔵させた場
合でさえも、硫酸コリスチンの部分的分解及びその抗菌
活性又は力価の部分的減少を引き起すのを防止し得るよ
うな状態で該組成物中に配合されているものである。本
発明はまた硫酸コリスチンを含有してなるかゝる新規な
安定化された組成物の製造法にも関するものである。
れる既知の環状ペプチド抗生物質である(“メルク・イ
ンデックス”、第11版、第2476頁(1989)参照)。現在
市販で入手可能である硫酸コリスチンは通常は硫酸コリ
スチンA及び硫酸コリスチンBの混合物である。以下に
おいて使用する用語“硫酸コリスチン”は硫酸コリスチ
ンAそれ自体を指すか、又は硫酸コリスチンAと少量の
硫酸コリスチンBとの市販の混合物を意味する。
の飼育用の飼料に、有用な動物の飼育時の成長を促進す
る目的で且つさらに有用な動物への給飼時に飼料の消化
の効率を高める目的で、添加剤として使用を許容された
抗生物質として公示されている。さらに、硫酸コリスチ
ンは、有用な動物を細菌感染によって惹起される下痢
(diarrhoea or scours)による病気から防護する目的
で、該動物に投与するための抗菌薬として広く使用され
ている。
れた配合飼料であって、しかも前述した目的で飼料添加
剤として配合された硫酸コリスチンを含有する慣用の配
合飼料は、これを40℃の高温で1か月又はそれ以上の期
間貯蔵する場合、貯蔵された該配合飼料の有する抗菌活
性又は力価は時間の経過とともに不都合なほどに低い水
準まで低下するおそれがあることが知られており、この
ことは上述したペレット型の配合飼料中に抗菌活性成分
として配合された硫酸コリスチン成分が配合飼料内で安
定ではないことを示している。他方、硫酸コリスチンを
単独で空気中で室温で長期間貯蔵する場合には、硫酸コ
リスチンは実質的な程度までは不活性化されず、しかも
その抗菌的力価は時間が経過しても低下しないことも既
知である。これらの状況下において、硫酸コリスチンを
ペレット型の配合飼料中に添加剤として配合し、ついで
40℃に1か月又はそれ以上の期間保持する場合に硫酸コ
リスチンが安定でないことの正確な理由が何であるかは
今までのところ判明していない。
かも硫酸コリスチン成分がその抗菌活性又は力価を不都
合なほどに低い水準までに低下させないように安定化さ
れ得た新規な安定化された抗菌性組成物を取得すること
の当面の要望がある。しかも、ここで要望されたかゝる
新規な安定化された抗菌性組成物とは、該安定化された
新規抗菌性組成物をペレット型の配合飼料中に配合して
なる配合飼料を、40℃で1か月又はそれより若干長い期
間貯蔵する場合でさえも、貯蔵された配合飼料が貯蔵中
又は貯蔵後に実質的に低下された抗菌活性又は力価を示
さないように保証し得る性質をもつものである。
性質をもち、かつ活性成分として硫酸コリスチンを含有
してなる新規な安定化された抗菌性組成物を提供するに
ある。本発明の別の目的は、硫酸コリスチンを含有する
前記の新規な安定化された抗菌性組成物の製造を、容易
にかつ効率的に工業的に実施し得る方法を提供するにあ
る。本発明のその他の目的はつぎの記載から明らかにな
るであろう。
明者らは広範な研究を行った。その結果として、本発明
者らが認めたところによれば、ペレット型の配合飼料中
に存在する硫酸コリスチン成分は40℃で貯蔵中に時間の
経過と共にその抗菌力価を減少させて、この意味で、該
成分が安定でないことについての推定できる正確な理由
は、製造後のペレット型の配合飼料の貯蔵中に飼料中の
硫酸コリスチン成分が徐々に分解され又は構造的に変化
されてしまい、従って部分的に又は完全に不活性化され
て、コリスチン環状ペプチドの分子構造に何らかの変化
を起こしている点にあり、かつまた硫酸コリスチン成分
の前記の分解及び不活性化が下記のいくつかの事由によ
って生起する点にあることと認めた。
配合飼料中に不純物として又は通常の無機添加剤として
共存する二価金属イオン、たとえば鉄イオン、マグネシ
ウムイオン、カルシウムイオン等が、配合飼料と硫酸コ
リスチンの混合物を加圧下に120℃又はそれに近い高温
で熱い水蒸気の存在下に加熱することによってペレット
の形態に圧縮成形する場合に、併存する硫酸コリスチン
の粒子中に移行して拡散することである。また第二に
は、硫酸コリスチン成分の粒子中に拡散された二価金属
イオンが使用水蒸気から供給される水分の存在下で熱及
び圧力の作用を受けて硫酸コリスチン成分と直接接触し
た上で該成分と反応することであり;第三には、二価金
属イオンと硫酸コリスチン成分との反応が水又はある種
の有機溶剤中に溶解しない未知のキレート化合物を多
分、生成するということであり;そして第四には、二価
金属イオンと硫酸コリスチン成分との上述した反応がペ
レット状の飼料組成物の40℃又はそれに近い高めた温度
での貯蔵中にさらに進行することである。
じて、知見したところによれば、硫酸コリスチンそれ自
体を鉄イオン、マグネシウムイオン等のような二価金属
イオンと25℃以下の周囲温度で大気圧下に接触させた場
合には、硫酸コリスチンは通常その抗菌力価が経時的に
実質上減少しないことを見出だした。
ことを認めた。すなわち、ペレット型の配合飼料におい
て生起することのある硫酸コリスチン成分の上述した分
解及び不活性化は、該飼料中に共存する二価金属イオン
が該ペレット型の配合飼料の製造工程中にならびに製造
後のペレット型の配合飼料の貯蔵期間中において前記の
ように移行して硫酸コリスチン成分との直接接触をする
のを確実に防止できるようにすることによって、抑制又
は防止し得ることを認めた。今般、本発明者らが知見し
たところによれば、二価金属が上述した様式で飼料から
移行して硫酸コリスチン成分と直接に接触をして且つそ
れによって上述の状況下で硫酸コリスチン成分と相互反
応して硫酸コリスチンを分解及び不活性化するのを防止
するためには、硫酸コリスチン成分を下記のような構成
と構造の複合粒子の形態で存在させることが必要である
と認めた。すなわち、硫酸コリスチンの微粒子1重量部
とゲル化状態のα−澱粉0.1〜3重量部とβ−澱粉及び
/又は大豆ミールの微粒子0.5〜5重量部との混合物又
は組成物から各粒子が構成された複合粒子であって、ま
た12重量%以下の低い水含量をもち、そして250μm〜7
50μmの範囲の粒度をもつ複合粒子であり、しかも硫酸
コリスチンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの
微粒子とを、ゲル化状態のα−澱粉よりなる連続相又は
マトリックス内に均一に分散させて、従ってほとんどす
べての硫酸コリスチン微粒子がα−澱粉の連続相又はマ
トリックス中に埋封されたようになり且つ複合粒子の各
々が固体状分散体の構造をもつようになった複合粒子内
部構造を有するような複合粒子の形態で硫酸コリスチン
成分を存在させることが必要であることを認めた。さら
に、上述と同様に製造されて硫酸コリスチン微粒子を分
散状態で含有する複合粒子を配合させるが、但し該複合
粒子の共存成分としてのβ−澱粉及び/又は大豆ミール
の微粒子を省略した形で単独で該複合粒子を飼料に配合
する場合には、あるいは複合粒子中に配合される硫酸コ
リスチン微粒子と、連続相形成のα−澱粉物質とβ−澱
粉及び/又は大豆ミールの微粒子との間の重量比を、予
定された1:0.1〜3.0:0.5〜5.0の範囲から外れさせた場
合には、硫酸コリスチン成分の分解及び不活性化は、硫
酸コリスチンを含有した上記のような複合粒子を配合さ
れて作られた時のペレット型飼料の製造工程中に、なら
びに製造後のかゝるペレット型飼料の貯蔵期間中におい
て有意に生起して終うことを本発明者は認めた。
コリスチンの分散微粒子を含有しかつ上記したごとき所
要の特定の組成と内部構造とをもつような複合粒子は、
本発明者らが新たに開発した下記の方法を用いると容易
に効率よく製造できるのである。すなわち硫酸コリスチ
ンの微細粒子を水にとかしたα−澱粉のペースト様水溶
液と混合し、得られる混合物を撹拌して該硫酸コリスチ
ン粒子をα−澱粉のペースト様水溶液中に良好に分散さ
せ、かつそれによって均一なペーストを形成し、かく得
られた均一なペーストをβ−澱粉及び/又は大豆ミール
の微粒子と混合し、こうして得られる硫酸コリスチン微
粒子、α−澱粉、水とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの
微粒子との混合物を次に混練して、均一な且つドウ(do
ugh)様の混練塊体を形成し、しかも該塊体において
は、硫酸コリスチンの微粒子ならびにβ−澱粉及び/又
は大豆ミールの微粒子が該塊体中のα−澱粉よりなる含
水連続相又はマトリックス内に均一に分散されているよ
うな該ドウ様塊体を形成し、この得られたドウ様塊体を
適当な機械的手段によって小さい細断片に分割し、これ
らの小さい細断片を適切な低い水含量にまで乾燥し、か
く乾燥された細断片を粉砕して、種々の粒度の個々の分
離した複合粒子を含有してなる粉砕物質を取得し、そし
て該粉砕物質を篩分けして、所望の範囲の粒度をもつ個
々の複合粒子を回収する工程からなる本発明者らの新た
に開発した方法を用いると、容易かつ効率的に製造し得
ることを認めた。
コリスチンを含有する粉末又は顆粒の形態の安定化され
た組成物において、粉末の形の該組成物は、硫酸コリス
チンの1重量部と、α−澱粉の0.1〜3重量部と、β−
澱粉又は大豆ミール、あるいはβ−澱粉及び大豆ミール
の混和物の0.5〜5.0重量部とからなる混合物から生成さ
れた複合粒子から成るものであって、しかも該混合物の
重量に基づいて12重量%以下の水含量をもつ個々の該複
合粒子から成るものであり、また該混合物から生成され
た個々の該複合粒子が250μm〜750μmの範囲の粒度を
もつものであり、さらに該混合物から生成された個々の
該複合粒子の各々は、次のような複合粒子の内部構造を
もつものである、すなわち硫酸コリスチンとβ−澱粉及
び/又は大豆ミールとが該混合物の個々の該複合粒子中
に存在するα−澱粉よりなる連続相又はマトリックス内
に均一に分散された個々の微粒子の形で存在し、こうし
て硫酸コリスチンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミ
ールの微粒子とのほとんど全てが前記のα−澱粉よりな
る連続相又はマトリックス中に埋封されたようになる複
合粒子の内部構造をもつものであることを特徴とし、か
つ前記顆粒の形の該安定化された組成物は前記の個々の
複合粒子を顆粒の形に圧縮成形された顆粒から成るもの
であることを特徴とする、硫酸コリスチンを含有する安
定化された組成物が提供される。
化された組成物は、後記のような意味で安定化されてい
るものである。すなわち本発明の新規組成物を配合飼料
と混合せ、得られた混合物を加圧下に熱い水蒸気の存在
下で120℃又はそれに近い高温に加熱することによって
次いでペレットの形に成形させた後の場合でさえも、ま
たさらに、上述のごとく製造された本発明の新規組成物
を配合含有するペレット型の飼料を密封容器に収め、そ
して空気中で75%の高い相対湿度で40℃に1か月又はそ
れより若干長い期間にわたり貯蔵させた場合にも、本発
明組成物の示す抗菌力価が安定しており、有意なほどに
は減少されないという意味で安定化されている。
成物を単独で、なんら飼料と混合させることなしに、上
記の苛酷化した貯蔵条件下で密閉容器中で貯蔵する場
合、40℃で1か月を超える長期間の貯蔵後でさえも、そ
の最初の抗菌力価を保持し得る。したがって、本発明の
新規組成物はそれ自体でも、動物を細菌感染による病気
から防護する目的で動物に直接投与される硫酸コリスチ
ンの安定化された抗菌製剤としても有用である。
使用し得る硫酸コリスチンは、3%又はそれ以上の純度
の硫酸コリスチン粗製品から50%又はそれ以上の純度の
精製品までの種々のものであり得る。本発明の新規な安
定化された組成物中に使用し得るα−澱粉は種々の品質
ものであることができ、そして小麦、米、トウモロコシ
等のような種々の穀物から、及びまたジャガイモ、サツ
マイモ、タロイモ等のような種々のイモ類から由来する
ものであり得る。このことは本発明の新規な安定化され
た組成物中に使用し得るβ−澱粉にも当てはまる。
て配合し得る澱粉は、α−型又はβ−型のいずれかであ
れ、灰分を低含量で含むような澱粉であるのが好まし
い。しかしながら、使用される澱粉の種類に厳密な限定
はない。本発明の新規組成物に使用し得るα−澱粉及び
β−澱粉の好ましい例はコーンスターチのかゝる澱粉で
ある。本発明の新規組成物に使用し得る大豆ミールは様
々な種類の大豆から由来するものであり得る。
かじめ生の澱粉、すなわちβ−澱粉の微粒子を水と混合
しそして得られる水性混合物を95℃又はその程度の温度
に加熱し、得られる糊化した澱粉ペーストを、使用に都
合のよい適当な水含量まで次に脱水し、そして所望なら
ば、かく乾燥されたペーストを粉砕することによって製
造し得る。得られるα−澱粉の乾燥粉末は、水と混合さ
れてα−澱粉のペースト様の水性溶液を形成することが
でき、このペースト様水溶液はさらに本発明の新規組成
物の製造のために他の成分の微粒子と混合し得る。
物中に含まれる個々の分離した複合粒子は、好ましくは
硫酸コリスチン1重量部とα−澱粉0.2〜2重量部とβ
−澱粉又は大豆ミール、あるいはβ−澱粉及び大豆ミー
ルの混和物1〜2重量部とからなる混合物から製造され
たものであり且つ該混合物の重量に基づいて12重量%を
超えない水含量をもつものであるものが好ましい。
コリスチンとα−澱粉とβ−澱粉との重量比は好ましく
は1.0:0.2〜2.0:1.0〜2.0の範囲、より好ましくは1.0:
0.2〜1.0:1.0〜2.0の範囲であり得る。
50重量%の硫酸コリスチンを含有することができ、また
該複合粒子を構成する混合物の重量に基づいて3〜10重
量%の水含量を有するのが好ましい。
mないし750μmの範囲内のある一つの特定の粒度をも
つべきものではなく、250μmないし750μmの範囲内で
ある範囲の粒度を有し得る。該複合粒子は350μmない
し500μmの範囲内の任意の粒度をもつのが好ましい。
硫酸コリスチン及び澱粉に加えて、カルボキシメチルセ
ルロースのような一つ又はそれ以上の追加成分を、これ
らの追加成分が二価金属イオンを遊離せずかつ硫酸コリ
スチン成分に何等の望ましくない作用を与えない限りに
おいて、さらに含有し得る。
たα−澱粉の0.1ないし3重量部のペースト様水溶液と
混合し、そして得られる混合物を、硫酸コリスチン粒子
がα−澱粉のペースト様水溶液中に十分に分散されかつ
部分的に溶解されそして得られる混合物が均一なペース
トを形成するまで撹拌し; (b)硫酸コリスチン、α−澱粉及び水の混合物からこ
のようにして得られた均一なペーストをβ−澱粉の微粒
子及び/又は大豆ミールの微粒子の0.5〜5重量部と混
合し; (c)こうして得られる硫酸コリスチン、α−澱粉、水
と添加されたβ−澱粉及び/又は大豆ミールとの混合物
を混練し、しかも該混練は、混練された混合物が均一な
且つドウ様の塊体になるまで、すなわち硫酸コリスチン
の微粒子及びβ−澱粉の微粒子及び/又は大豆ミールの
微粒子が該塊体中に存在するα−澱粉からなる含水の連
続相又はマトリックス内に均一に分散されてなるドウ様
の塊体になるまで行うものとし; (d)得られた均一なかつドウ様の塊体を小さい細断片
に分割し; (e)得られた細断片を該細断片の重量に基づいて10重
量%以下の水含量になるまで乾燥し; (f)かく乾燥された細断片を粉砕して、そこで形成さ
れたかつ種々の粒度をもつ個々の複合粒子を含有する粉
砕物質を取得し、しかもその複合粒子の各々が、硫酸コ
リスチンと、α−澱粉とβ−澱粉及び/又は大豆ミール
との混合物から生成されて、しかも次のような複合粒子
の内部構造をもつもの、すなわち硫酸コリスチンの微粒
子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの微粒子とが該複合
粒子中に存在するα−澱粉からなる連続相又はマトリッ
クス内に均一に分散されてあり、こうして硫酸コリスチ
ンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの微粒子と
のほとんどすべてが種々の粒度の該複合粒子の各個の中
に存在するα−澱粉の連続相又はマトリックス中に埋封
されているような複合粒子の内部構造、をもつものであ
る複合粒子を含有する前記の粉砕物質を取得し; (g)上記した粉砕物質を篩分けして250μmないし750
μmの範囲の粒度をもつ複合粒子を含有してなる粉末を
回収する; 工程を含んでなることを特徴とする、活性成分として硫
酸コリスチンを含有する安定化された組成物であって、
該組成物が活性成分としての硫酸コリスチンと、α−澱
粉と、β−澱粉及び/又は大豆ミールとの混合物よりな
る個々の複合粒子を含む粉末の形態であり、しかも硫酸
コリスチンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの
微粒子とが該混合物の個々の複合粒子中に存在するα−
澱粉からなる連続相又はマトリックス内に均一に分散さ
れた状態にある、硫酸コリスチンを含有する安定化され
た組成物の製造法が提供される。
(a)及び(b)ならびに工程(c)、(d)、
(f)、(g)及び(h)の各々は、それ自体既知の方
式で、各工程において意図するそれぞれの目的に適する
慣用の装置を使用して室温で行い得る。該方法の乾燥工
程(e)は100℃までまたはそれ以上の高温で、適当な
慣用の乾燥装置中で減圧下で実施し得る。
飼料への添加剤として利用し得る。
含有してなる新規な安定化された組成物は豚、牛及び鶏
のような家畜の飼育用の慣用の飼料中に適当な割合で混
合し得る。かゝる慣用の飼料はコーン(トウモロコ
シ)、小麦、大麦、大豆、米又はその他の穀物、米ぬか
及び小麦ふすまの粉末のような既知の飼料物質であるこ
とができ、あるいはトウモロコシ粉、小麦粉、脱脂大豆
ミール、魚粉、スキムミルク、ビタミン類、無機質類、
たとえば硫酸鉄、炭酸マグネシウム、アミノ酸及び香味
剤を含有してなる乾燥粉末状の、すなわちドライマッシ
ュ型の慣用の配合飼料であることもできる。
された組成物は、慣用の配合飼料に対して、得られる混
合物中に10ppmないし100ppmの硫酸コリスチン含量を与
えるに適するような割合で混合することができ、その得
られる混合物は、ついで慣用のペレット製造機によって
該混合物を120℃又はそれ以上又はそれ以下の高温で熱
い水蒸気の存在下にペレットの形態に圧縮成形できる。
飼料物質中に混合された本発明の新規な安定化された組
成物の硫酸コリスチン成分は、安定化された状態で保持
することができる、すなわち該成分は不都合なほど高度
に不活性化されるのを防止できる。さらに、本発明によ
る硫酸コリスチンの新規な安定化された組成物を配合さ
れてペレットに成形された場合の配合飼料中に存在する
硫酸コリスチン成分は、ペレット状の該配合飼料を不透
湿性の容器中に装入して密閉し、ついで40℃又はその程
度の高温で1か月又はその程度の長時間にわたり貯蔵す
る限りでは、安定化された状態に保持できる、すなわち
不都合なほどに高度に不活性化されるのを防止できる。
定化された組成物の製造 本発明による硫酸コリスチンの新規な安定化された組
成物の代表的な一例を次の工程(i)〜(viii)の方法
によって製造した:− 工程(i)では、微粉砕された生のコーンスターチ
(20g)を水(100g)と混合し、そして得られた混合物
を良く撹拌しながら、生のスターチがα−澱粉の状態に
なるまで糊化されそして水にとかしたα−澱粉のペース
ト様水溶液が形成されるまで95℃に加熱した。
したα−澱粉のペースト様水溶液(全量で120g)を、市
販の硫酸コリスチン(硫酸コリスチンA及び硫酸コリス
チンBの混合物を含有しそして50重量%の硫酸コリスチ
ン含量をもつ)の微粉末100gと混合し、そして得られる
混合物を室温で、硫酸コリスチンがα−澱粉のペースト
様水溶液中に分散されかつ部分的に溶解されて混合物全
体が均一なペーストを形成するまでよく撹拌した。
ペースト(全量で220g)を生のコーンスターチ(上記し
たβ−澱粉としての)の微粉末200gと混合した。
合物(全量で420g)を室温でよく混練し、この混練は、
混練された混合物が均一なかつドウ様の塊体になるまで
行い、すなわち、硫酸コリスチンの微粒子及び生のコー
ンスターチ(β−澱粉としての)の微粒子が該塊体中に
存在するα−澱粉からなるペースト様の含水の連続相内
に平均して又は均一に分散されるまで、行った。
ウ様塊体を押出機及び切断機によってほゞ5mm×5mm×10
mmの適当な寸法をもつ小さい細断片に分割した。
を乾燥機中で減圧下に80℃で水含量5%〜9%まで乾燥
して乾燥細断片を得た。
片を粉砕機中で室温で粉砕して、形成された種々の粒度
をもつ個々の複合粒子を含有する粉砕物質を得た。
粒子と、生のコーンスターチ(β−澱粉として)の微粒
子と、α−澱粉の連続相との混合物又は組成物から生成
されたものであり、かつ硫酸コリスチンの微粒子と生の
コーンスターチ(β−澱粉として)の微粒子とが各個の
複合粒子中に存在するα−澱粉よりなる連続相内に均一
に分散されてなる複合粒子の内部構造又は配置をもつも
のであった。
子を含有する粉砕物質を、適当なメッシュ寸法の数個の
篩を用いて篩分けした。ついで、約250μmないし300μ
mの範囲の粒度をもつ複合粒子を、粉末状の所望の組成
物として回収した。
を含有する上記の所望の組成物は、第一の本発明の硫酸
コリスチンを含有してなる新規な安定化された組成物の
代表的な一例の調合物であり、そして以下においては試
験調合品No.1と呼ぶ。
定して約20重量%であると認め、そしてこの試験調合品
No.1を脱脂米ぬかと、重量比が約1:1になる適量で混合
し、得られた混合物中の硫酸コリスチンの濃度を10重量
%に希釈した。試験調合品No.1と米ぬかとの該混合物を
試験調合品No.2と呼ぶ。
の豚スターター(ドライマッシュ型)”と通称される配
合飼料、すなわち主成分としてトウモロコシ粉、小麦
粉、小麦ふすま、脱脂大豆ミール、魚粉及びスキムミル
クを含み、また添加剤として補填されたビタミン、鉄化
合物、マグネシウム化合物及びその他の無機質、アミノ
酸及び香味量を含む市販の配合飼料の10kgづつとさらに
混合した。このように単に混合して調製された試験調合
品No.2と該配合飼料との混合物は、40ppmの硫酸コリス
チン濃度をもち、粉末型マッシュの形を示すものであ
り、これを以下では試験調合品No.3と呼ぶ。
ット製造機で加圧下のスチーム処理により120℃でペレ
ットに圧縮成形し、それによってペレット型の配合飼料
を直径3mm×長さ2〜4mmの円筒状ペレットの形で得た。
下では試験調合品No.4と呼ぶ。
スチンを含有する顆粒状の普通の市販される組成物と、
市販の硫酸コリスチンと脱脂米ぬかとを混合し、そして
該混合物を流動床中で造粒して硫酸コリスチン40重量%
を含有する顆粒を形成するという方法によって製造し
た。この普通の硫酸コリスチンの顆粒状組成物は、これ
を適量の米ぬかと単に混合することによって、その混合
物が硫酸コリスチン10重量%を含有するようにした。こ
こで得られた混合物を以下では試験調合品No.5(比較
用)と呼ぶ。
験用標準豚スターター(ドライマッシュ型)”と呼ばれ
るものと同じである市販の配合飼料の10kgづつとさらに
混合した。
酸コリスチン濃度をもち、以下では試験調合品No.6(比
較用)と呼ぶ。
で上記と同じペレット製造法によってペレットに成形し
た。直径3mm×長さ2〜4mmの円筒状ペレット型の飼料が
製造され、これを以下では試験調合品No.7(比較用)と
呼ぶ。
の試験法 マッシュ型の試験調合品No.3及びペレット型の試験調
合品No.4、ならびにマッシュ型の試験調合品No.6(比較
用)及びペレット型の試験調合品No.7(比較用)を、そ
れぞれポリエチレンシート製の不透湿性袋中に100gずつ
装入し、ついで袋の開口部を溶封した。
クラフト紙のシート製の袋に収め、ついで該クラフト紙
袋の開口部を封印した。
上記のクラフ紙袋を空気中で75%の相対湿度で40℃で4
週間貯蔵した。4週間までの期間にわたる貯蔵中に、湿
気はポリエチレン袋に収めた試験調合品の本体中には透
過しなかったことが観察された。貯蔵開始時及び貯蔵開
始から1週間、2週間、3週間及び4週間の終了時に各
ポリエチレン袋に収めた各試験調合品から20gづつの2
個の試料を採取した。
濃度を測定した。すなわち該試料をピリジン及びn−ヘ
キサンの混合溶剤で抽出し、それによって活性硫酸コリ
スチンの全量を試料から有機抽出物中に移行しそして該
有機抽出物に存在する活性硫酸コリスチンの量を高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)によって定量分析するこ
とによって測定した。
れた残留濃度の百分率は、試験調合品No.3及びNo.6中の
硫酸コリスチンの当初濃度(40ppm)に基づいて計算し
た。そして、かく計算された百分率を硫酸コリスチンの
“残存率”と呼び、これらの試験調合品について貯蔵時
間の経過ごとに記録した。
た。各試験調合品について得られた四つの数値データを
平均した。硫酸コリスチンの残存率について得られた平
均値を使用して、試験調合品中に存在する硫酸コリスチ
ン成分の安定制を評価した。
ン成分の残存率を上述のごとく評価し、そして残存率を
下記の表1a中に要約する。
の安定化された硫酸コリスチン成分を含有する複合粒子
から成る前記の試験調合品No.2と前記の配合飼料との混
合物をペレットに成形して製造された製品であることに
注目すべきである。
スチン残存率(%)の値が貯蔵1週間目の83.8%から貯
蔵4週間目の78.2%までの範囲で変化して、硫酸コリス
チン成分の残存率の値が許容し得る僅かしかの程度の減
少を示すことが認められた。このことは、試験調合品N
o.4中に配合された本発明の試験調合品No.1の複合粒子
中に存在する硫酸コリスチン成分がある程度にまで安定
化されたことを示す。このような安定化は、試験調合品
No.3を120℃でペレット型の試験調合品No.4に圧縮成形
する方法中に生起した種々の分解反応条件を硫酸コリス
チン成分が受けたにもかかわらず、得られたものであ
る。
技術の顆粒状硫酸コリスチンを含有する試験調合品No.6
(比較用)をペレットに成形することによって製造され
た製品である。この試験調合品No.7(比較用)は、その
4週間の貯蔵中に、その硫酸コリスチン残存率(%)の
値が貯蔵1週間目の69.8%から貯蔵4週間目の50.2%ま
での範囲で変化して、硫酸コリスチン成分の残存率値が
大幅の許容し得ない程度の減少を示したことが認められ
る。そしてこのことは、ペレット型の試験調合品No.7
(比較用)中に存在する硫酸コリスチン成分が、マッシ
ュ型の試験調合品No.6(比較用)を120℃でペレット型
の試験調合品No.7(比較用)に圧縮成形する工程中にお
いても、また試験調合品No.7の貯蔵中においても、不都
合に過度に分解及び不活性化された傾向を有することを
示す。
び試験調合品No.6(比較用)について、硫酸コリスチン
の残存率の値は当初の値100%から4週間目で約97%に
わずかに減少したのみであることが認められる。このこ
とは、おそらくは後記の理由によるものである。すなわ
ち、これらの試験用調合品No.3及びNo.6中に存在する硫
酸コリスチン成分がマッシュ型のこれら試験調合品の製
造工程中においても、またマッシュ型のこれら試験調合
品の上記の貯蔵条件下での貯蔵期間中においても、実質
的に分解されなかった理由によるものである。
組成物の代表的な例である前述の試験調合品No.1それ自
体を、該試験調合品No.1中の硫酸コリスチン成分の安定
性評価のために、前述したと同一の試験方法及び同一の
貯蔵条件下で試験した。
の残存率(%)を上記と同様に、たゞし試験調合品No.1
中の硫酸コリスチンの当初濃度(約20重量%)を基準に
して計算した。
スチン成分は40℃で4週間の貯蔵中も全く安定でありか
つ実質的に分解されなかったことが明らかである。
された試験調合品の安定性の評価について第二の例の系
列として繰返し行った。得られた試験結果を下記の表2
に要約する。
同様の所見を得られたことが明らかである。
定化された組成物の製造 本発明による硫酸コリスチンを含有する新規な安定化
された組成物の別の一例を、実施例1と同様であるが僅
かに変更したつぎの工程(i)ないし(viii)の方法に
よって製造した:− 工程(i)では、α−澱粉の市販の乾燥粉末(20g)
を水(100g)と混合し、そしてこの混合物を、α−澱粉
の粉末が水に溶解されて水にとかしたα−澱粉のペース
ト様水溶液が得られるまで撹拌した。
たα−澱粉のペースト様水溶液(全量で120g)を、市販
の硫酸コリスチン(硫酸コリスチンA及び硫酸コリスチ
ンBの混合物を含有しそして50重量%の硫酸コリスチン
含量をもつ)の微粉末100gと混合し、そして得られた混
合物を室温で、硫酸コリスチンがα−澱粉のペースト様
水溶液中に分散されかつ部分的に溶解されて混合物全体
が均一なペーストを形成するまでよく撹拌した。
ペースト(全量で220g)を生のコーンスターチ(上記し
たβ−澱粉として)の微粉末200gと混合した。
物(全量で420g)を室温でよく混練し、この混練は、混
練された混合物が均一なかつドウ様の塊体になるまで、
すなわち硫酸コリスチンの微粒子及び生のコーンスター
チ(β−澱粉として)の微粒子が該塊体中に存在するα
−澱粉からなるペースト様の含水の連続相内に均等に又
は均一に分散されたようなドウ塊体になるまで行った。
ドウ様塊体を、押出機及び切断機によってほゞ5mm×5mm
×10mmの適当な寸法の小さい細断片に細断した。
を、乾燥機中で減圧下に80℃で水含量5%〜9%まで乾
燥して乾燥細断片を得た。
片を、粉砕機中で室温で粉砕して、種々の粒度をもつ個
々の形成された複合粒子を含有する粉砕物質を得た。
粒子と、生のコーンスターチ(β−澱粉として)の微粒
子と、α−澱粉の連続相との混合物又は組成物から製造
されたものであり、しかも硫酸コリスチン微粒子と生の
コーンスターチ(β−澱粉として)の微粒子が複合粒子
中に存在するα−澱粉からなる連続相内に均一に分散さ
れた複合粒子の内部構造又は配置をもつものであった。
子を含有する粉砕物質を、適当なメッシュ寸法をもつ数
個の篩により篩分けした。ついで、約250μmないし300
μmの範囲の粒度をもつ複合粒子を粉末状の所望の組成
物として回収し取得した。
からなる上記の所望の組成物は、第一の本発明の硫酸コ
リスチンを含有してなる新規な安定化された組成物の別
の代表的な組成物であり、そして以下においては試験調
合品No.8と呼ぶ。
ぞれ実施例1の工程(i)ないし(viii)と次の点以外
では同じである。すなわち、本実施例3の工程(i)で
は市販のα−澱粉の乾燥粉末をまず出発物質として使用
したが、実施例1の工程(i)では、微粉砕した生の澱
粉、すなわちβ−澱粉を出発物質として使用しそしてこ
れを95℃で水で水和することによってα−澱粉に糊化し
た点の外は同じである。
o.8を使用して、それから種々の試験調合品を調製し
た。これらの種々の試験調合品の調製は上記した実施例
1(2)と同一の方法で行った。
は測定して約20重量%と検定した。そしてこの試験調合
品No.8を、得られる混合物中の硫酸コリスチンの濃度が
10重量%になるように希釈されるように、脱脂米ぬかの
適量と混合した。この試験調合品No.8と米ぬかとの混合
物を試験調合品No.9と呼ぶ。
スターター(ドライマッシュ型)”と通称されている実
施例1(2)で使用したと同一の市販の配合飼料の10kg
づつとさらに混合した。
して得られた混合物は、これも40ppmの硫酸コリスチン
濃度としたものであり、粉末型マッシュの形態を示し
た。これを試験調合品No.10と呼ぶ。
ペレット製造機を用いて加圧下でスチーム処理により12
0℃でペレットに圧縮成形し、それによってペレット型
の配合飼料を直径3mm×長さ2〜4mmの円筒状のペレット
の形で得た。このように得た試験調合品No.10を配合、
含有したこのペレット型飼料を以下では試験調合品No.1
1と呼ぶ。
較用)、ならびにペレット型の試験調合品No.7(比較
用)を製造して用意した。これらは、それぞれ実施例1
(2)と同じ方法で調製された試験調合品No.6(比較
用)及び試験調合品No.7(比較用)と同一である。
の試験法 上記において調製した試験調合品中に存在する硫酸コ
リスチン成分の安定性をついで、実施例1(3)に述べ
たと同一の試験法によって評価した。
型の試験調合品No.11、ならびにマッシュ型の試験調合
品No.6(比較用)とペレット型の試験調合品No.7(比較
用)の100gづつをポリエチレンシート製の不透湿性の袋
に装入し、ついで該ポリエチレン袋の開口部を溶封し
た。これらの溶封した袋を別々に、実施例1(3)で使
用したものと同様のクラフト紙シート製の袋に収めた。
べたと同一の貯蔵条件下で40℃で4週間貯蔵した。
gづつの二つの試料を採取した。採取した各試料中に残
存する硫酸コリスチンの残留濃度を実施例1(3)に述
べたと同様の方法で測定した。
の“残存率”を、実施例1(3)に述べたと同様にして
評価して記録した。
有する試験調合品No.8の複合粒子を配合したペレット型
の試験調合品No.11については、硫酸コリスチンの残存
率は貯蔵1週間目の94.4%から貯蔵4週間目の76.9%ま
で減少したことが認められる。試験調合品No.11を40℃
で4週間貯蔵した間に硫酸コリスチンの残存率が上記の
ように約14%だけ減少したことは許容し得るものであ
り、このことは試験調合品No.11中に存在する硫酸コリ
スチン成分が有利な程度に安定化されたことを示してい
る。
調合品No.7(比較用)については、硫酸コリスチンの残
存率は貯蔵1週間目の73.7%から貯蔵4週間目の48.5%
まで減少した。貯蔵4週間目の硫酸コリスチンの残存率
の48.5%の値まで上記のように減少したことは、硫酸コ
リスチン成分が硫酸コリスチンの当初の含量から約半分
という許容し得ない程度まで分解及び不活性化されて終
ったことを示している。
なる新規な安定化された組成物中における硫酸コリスチ
ン成分の安定性が本発明の新規な安定化組成物に含まれ
る複合粒子中に配合される硫酸コリスチンと、α−澱粉
とβ−澱粉との間の相対的割合を変えることによって、
どのように影響されるかを例証するものである。
組成物の製造 本発明の硫酸コリスチンの新規な安定化された組成物
のさらに数例を、実施例3(1)の工程(i)ないし
(viii)を実施例3(1)と同様に行って製造した。
i)及び(viii)を下記のように変更させた。すなわ
ち、工程(i)においては種々の割合量(29g、50g、10
0g又は200g)のα−澱粉の市販の乾燥粉末を水100g中に
溶解するようにさせ、また工程(iii)においては、種
々の割合量(200g、150g、100g又は0g)の微粉砕した生
コーンスターチ(β−澱粉として)を、α−澱粉のペー
スト様水溶液と市販の硫酸コリスチン(実施例1に使用
されたと同一のもの)100gとの混合物に対して混合する
ようにさせ、そして工程(viii)では、それぞれが300
μmないし500μmの粒度をもつ複合粒子を含有する4
種の異なる粉末を粉砕物質から回収するようにして、変
更した。
な安定化された硫酸コリスチン組成物の別の3例、すな
わち試験調合品No.12、No.13及びNo.14が得られた。こ
の工程(viii)から、さらに“比較用”の試験調合品N
o.15も得た。これらの4種の試験調合品No.12ないしNo.
15はそれぞれが、下記の表4に示すごとき割合量で諸成
分を含有する製品である。
o.15のそれぞれを、得られる4種の混合物が硫酸コリス
チン10重量%を含有するように、適量の米ぬかと約1:1
又はその程度の重量比で混合した。
試験調合品No.16、試験調合品No.17、試験調合品No.18
及び“比較用”の試験調合品No.19と呼ぶ。
つを、さらに市販の配合飼料、すなわち実施例1(2)
に述べた前記の実験用標準豚スターター飼料の10kgづつ
と混合し、得られたマッシュ型の4種の混合物(硫酸コ
リスチン:40ppm)を実施例1(2)に述べたと同様の方
法で次にペレットに成形した。
No.20、試験調合品No.21、試験調合品No.22及び“比較
用”の試験調合品No.23が調製された。
o.21及びNo.22は、それぞれ表4の試験調合品No.12、N
o.13及びNo.14から由来する複合粒子を含有する製品で
ある。一方、上記で調製された“比較用”の試験調合品
No3は表4の試験調合品No.15(比較用)から由来する粒
子を含有する製品である。
の試験法 ついで、上記で調製された試験調合品No.20ないしNo.
23中に存在する硫酸コリスチン成分の安定性を、実施例
1(3)に述べたと同一の試験法によって評価した。
0、試験調合品No.21、試験調合品No.22及び試験調合品N
o.23(比較用)のそれぞれの100gづつを、ポリエチレン
シート製の不透湿性袋に装入し、ついで該ポリエチレン
袋の開口部を溶封した。これらの密封した袋を別々に、
実施例1(3)で使用したと同じクラフト紙製の袋に収
めた。
述べたと同一の貯蔵条件下で40℃で2週間貯蔵した。
その20gづつの二つの試料を採取した。採取した各試料
中に残存する硫酸コリスチンの残留濃度を、実施例1
(3)に述べたと同様の方法で測定した。
試験調合品No.7を再び上記と同一の方法で試験した。
の“残存率”を実施例1(3)に述べたと同様の方法で
評価して記録した。
は、表4の試験調合品No.15(比較用)を使用して調製
された試験調合品No.23、すなわちβ−澱粉微粒子を硫
酸コリスチンの使用品に配合するのを省略した製品であ
る試験調合品No.23(比較用)の場合については、40℃
での貯蔵の2週間目ですでに65.4%という不都合な水準
まで減少して終わったことが認められる。
は、それらに配合された硫酸コリスチン成分は、実用上
有用な程度によく安定化されたことが認められる。この
ことによって示される所であるが、本発明の硫酸コリス
チンの安定化された組成物は、上記表4の試験調合品N
o.12、No.13及びNo.14によって実証されるように、硫酸
コリスチンと、α−澱粉とβ−澱粉との間の重量比が1.
0:0.2〜1.0:1.0〜2.0の範囲にあるような組成物である
とが好ましい。
された組成物中に存在する硫酸コリスチン成分の安定性
が該硫酸コリスチン安定化組成物中に含まれる複合粒子
の粒度分布の差によって、どのように影響されるかを例
証するものである。
された組成物の調製 本発明の硫酸コリスチンの安定化された組成物の別の
数例が、実施例1(1)の工程(i)ないし(viii)
を、下記の点以外には同じに繰り返すことによって製造
された。すなわち、篩分け工程(viii)では下記の表6a
に示す種々の粒度分布をもつ複合粒子を含有する粉末型
の7種の相異なる組成物を回収するように実施した点以
外には同様にして製造された。
れぞれ試験調合品No.24、No.25、No.26、No.27、No.2
8、No.29及びNo.30と呼ぶ。
No.5(比較用)を用いた。これは、硫酸コリスチン粉末
と米ぬかとの混合物を流動床処理によって顆粒状にした
もの(硫酸コリスチン含量40%)を別量の米ぬかと混ぜ
て10重量%の硫酸コリスチン濃度にしたことによって調
製された組成物である。
これによって150μmないし500μmの粒度をもつ粉末画
分と、250μmないし710μmの粒度をもつ粉末画分と得
るようにした。これら二つの画分は、それぞれ試験調合
品No.31(比較用)及び試験調合品No.32(比較用)と呼
ぶ。これらの試験調合品No.31及びNo.32は下記の表6bに
示す異なる粒度分布を有していた。
れ使用して、その中の硫酸コリスチンの安定性試験のた
めの種々の試験調合品を調製した。これらの種々の試験
調合品の調製は実施例1(2)に述べたと同じ方法で行
った。
の米ぬかに対して約1:1又はそれに近い重量比で混合し
たが、これで得られる9種の混合物の各々における硫酸
コリスチン濃度は10重量%に希釈されるようにした。得
られた9種の混合物の40gづつを、さらに実施例1
(2)で使用した(乾燥マッシュ型)の実験用標準豚ス
ターターと同じ配合飼料の10kgづつと混合した。
ッシュ型の9種の異なる飼料組成物を調製した。得られ
たマッシュ型の9種の組成物はそれぞれ、実施例1
(2)と同じ方法でペレットに成形した。ペレット型の
9種の飼料組成物を得た。
中に存在する硫酸コリスチン成分の安定性を評価した
が、その評価法は、実施例1(3)に詳述したと同じ要
領で袋に収められて40℃で2週間貯蔵されたペレット型
の飼料組成物中の硫酸コリスチンの残存率を測定するこ
とによって、実施例1(3)におけると同様にして行わ
れた。
酸コリスチンの残存率は、本発明外の150μmないし250
μm未満までの範囲の粒度の複合粒子を含有する試験用
調合品No.25(比較用)を配合されたペレット型の飼料
組成物の場合には、貯蔵1週間目ですでに79.9%という
不都合に低い水準まで減少し、ついで貯蔵2週間目には
59.5%まで減少して終うのである。
のβ−澱粉成分の微粒子を、すべて又は部分的に大豆ミ
ールの微粒子に取り換え得ること、及びある割合のカル
ボキシメチルセルロース(CMC)を本発明による複合粒
子中に追加配合し得ることを例証するものである。
の別の数例を、下記の点以外では、実施例3(1)に述
べたと同様の方法で製造した。すなわち、工程(ii)で
得られた硫酸コリスチン(100g)、α−澱粉(20g)及
び水(100g)の混合物よりなる均一なペーストが表8に
示す種々の割合の生コーンスターチ(β−澱粉として)
の微粉末及び/又は大豆ミールの微粉末と混合され、し
かもこの際には、下記の表8に示す割合のカルボキシメ
チルセルロース(CMC)を同時に添加する又は添加しな
い点以外には、実施例3の工程(i)ないし(viii)を
同様に行うことによって、実施例3と同様に調製した。
物をそれぞれ、次後の工程(vi)で混練すると、下記の
表8に示す6種の均一なドウ様な塊体を得た。
A、B、C、D、E及びFは、これらをそれぞれ、工程
(v)、(vi)、(vii)及び(viii)によって更に処
理した。それによって、粉末型の6種の組成物を得た。
すなわち、約250μmないし300μmの粒度をもち表8に
示された諸成分を含み、5〜9重量%の水含量をもつ複
合粒子を各々が含有してなる粉末型の6種の組成物を得
た。
れぞれ試験調合品No.33、Na.34、No.35、No.36、No.37
及びNo.38と呼ぶ。
それぞれ使用して、その中に存在する硫酸コリスチンの
安定性の試験のための種々の試験調合品を調製した。こ
れら種々の試験調合品の調製は実施例1(2)と同様に
行った。
の米ぬかに対して約1:1又はそれに近い重量比で混合
し、そして得られた6種の混合物の各々の硫酸コリスチ
ン濃度が10重量%になるまで希釈されるようにした。こ
れで得られた6種の混合物の40gづつを、さらに実施例
1(2)で使用したドライマッシュ型の実験用標準部ス
ターターと同じである配合飼料の10kgづつと混合した。
ッシュ型の6種の異なる飼料組成物を調製した。得られ
たマッシュ型の6種の組成物をそれぞれ、実施例1
(2)におけると同様にペレットに成形して、ペレット
型の6種の飼料組成物を得た。
中に存在する硫酸コリスチン成分の安定性を評価した
が、その評価法は、実施例1(3)に詳述したと同じ要
領で袋に収められて40℃で2週間貯蔵されたペレット型
の飼料組成物中の硫酸コリスチンの残存率を測定するこ
とによって、実施例1(3)におけると同様にして行わ
れた。
酸コリスチンの残存率は、試験調合品No.36(表8のド
ウDを使用して調製された)を含有するペレット型の飼
料組成物であって、その硫酸コリスチンの複合粒子がβ
−澱粉のの代わりに大豆ミールの微粒子を含んでなるペ
レット型の飼料組成物の場合には、貯蔵2週間目で79.5
%、すなわち約80%という許容し得る水準に保持された
のである。
リスチン成分は、本発明による硫酸コリスチンの複合粒
子の成分としてβ−澱粉の微粒子のすべてを大豆ミール
の微粒子と取り換えた場合でさえも、有用な程度に安定
化され得たことを示している。
られ大豆ミールを含有した表8のドウB、C及びDは、
大豆ミールの代わりにβ−澱粉を含有したドウA、E及
びFよりも高い粘度又は稠度(consistency)を有する
ものであることが認められた。ドウB、C又はDから取
得された細断片は、ドウA、E又はFの細断片よりも著
しく速やかに、工程(vi)で水含量5〜9重量%にまで
脱水することができた。
る新規な安定化された組成物では、この新規な安定化組
成物の硫酸コリスチン成分は不都合に低い力価までに分
解及び不活性化されないように安定化される。
熱下にペレット型に圧縮成形されるべきマッシュ型の配
合飼料に対して混合するのに有用である。それで得られ
るペレット型の飼料組成物は、長期の貯蔵後でも、それ
の抗菌活性が許容し得る水準に保持できるものである。
Claims (8)
- 【請求項1】活性成分として硫酸コリスチンを含有する
粉末又は顆粒の形態の安定化された組成物において、粉
末の形の該組成物は、硫酸コリスチンの1重量部と、 α−澱粉の0.1〜3重量部と、β−澱粉又は大豆ミー
ル、あるいはβ−澱粉及び大豆ミールの混和物の0.5〜
5.0重量部とからなる混合物から生成された複合粒子か
ら成るものであって、しかも該混合物の重量に基づいて
12重量%以下の水含量をもつ個々の該複合粒子から成る
ものであり、また該混合物から生成された個々の該複合
粒子が250μm〜750μmの範囲の粒度をもつものであ
り、さらに該混合物から生成された個々の該複合粒子の
各々は、次のような複合粒子の内部構造をもつものであ
る、すなわち硫酸コリスチンとβ−澱粉及び/又は大豆
ミールとが該混合物の個々の該複合粒子中に存在するα
−澱粉よりなる連続相又はマトリックス内に均一に分散
された個々の微粒子の形で存在し、こうして硫酸コリス
チンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの微粒子
とのほとんどすべてが前記のα−澱粉よりなる連続相又
はマトリックス中に埋封されたようになる複合粒子の内
部構造をもつものであることを特徴とし、かつ前記顆粒
の形の該安定化された組成物は前記の個々の複合粒子を
顆粒の形に圧縮成形させた顆粒から成るものであること
を特徴とする、硫酸コリスチンを含有する安定化された
組成物。 - 【請求項2】該組成物中に含まれる個々の複合粒子が硫
酸コリスチンの1重量部と、 α−澱粉の0.2ないし2重量部と、β−澱粉又は大豆ミ
ールあるいはβ−澱粉及び大豆ミールの混和物の1ない
し2重量部とからなる混合物から生成され、かつ該混合
物の重量に基づいて12重量%以下の水含量をもつもので
ある請求の範囲1記載の安定化された組成物。 - 【請求項3】該組成物中に含まれる複合粒子は硫酸コリ
スチンと、α−澱粉と、β−澱粉との間の重量比が1.0:
0.2〜2.0:1.0〜2.0の範囲にある硫酸コリスチン、 α−澱粉及びβ−澱粉の混合物から生成されるたもので
ある請求の範囲1又は請求の範囲2記載の安定化された
組成物。 - 【請求項4】硫酸コリスチンが硫酸コリスチンAである
か又は硫酸コリスチンA及び硫酸コリスチンBの混成物
からなる請求の範囲1記載の安定化された組成物。 - 【請求項5】該組成物中に含まれる複合粒子の各々が10
ないし50重量%の硫酸コリスチンを含有する請求の範囲
1記載の安定化された組成物。 - 【請求項6】該組成物中に含まれる複合粒子が該複合粒
子を構成する混合物の重量に基づいて3ないし10重量%
の水含量をもつ請求の範囲1記載の安定化された組成
物。 - 【請求項7】該組成物中に含まれる複合粒子が350μm
ないし500μmの範囲の粒度をもつ請求の範囲1記載の
安定化された組成物。 - 【請求項8】次の工程:− (a)硫酸コリスチンの微粒子の1重量部を水にとかし
たα−澱粉の0.1ないし3重量部のペースト様水溶液と
混合し、そして得られる混合物を、硫酸コリスチン粒子
がα−澱粉のペートス様水溶液中に十分に分散されかつ
部分的に溶解されそして得られる混合物が均一なペース
トを形成するまで撹拌し; (b)硫酸コリスチン、α−澱粉及び水の混合物からこ
のようにして得られた均一なペーストをβ−澱粉の微粒
子及び/又は大豆ミールの微粒子の0.5〜5重量部と混
合し; (c)こうして得られる硫酸コリスチン、α−澱粉、水
と添加されたβ−澱粉及び/又は大豆ミールとの混合物
を混練し、しかも該混練は、混練された混合物が均一な
且つドウ様の塊体になるまで、すなわち硫酸コリスチン
の微粒子及びβ−澱粉の微粒子及び/又は大豆ミールの
微粒子が該塊体中に存在するα−澱粉からなる含水の連
続相又はマトリックス内に均一に分散されてなるドウ様
の塊体になるまで行うものとし; (d)得られた均一なかつドウ様の塊体を小さい細断片
に分割し; (e)得られた細断片を該細断片の重量に基づいて10重
量%以下の水含量になるまで乾燥し; (f)かく乾燥された細断片を粉砕して、そこで形成さ
れたかつ種々の粒度をもつ個々の複合粒子を含有する粉
砕物質を取得し、しかもその複合粒子の各々が、硫酸コ
リスチンと、α−澱粉とβ−澱粉及び/又は大豆ミール
との混合物から生成されて、しかも次のような複合粒子
の内部構造をもつもの、すなわち硫酸コリスチンの微粒
子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの微粒子とが該複合
粒子中に存在するα−澱粉からなる連続相又はマトリッ
クス内に均一に分散されてあり、こうして硫酸コリスチ
ンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの微粒子と
のほとんどすべてが種々の粒度の該複合粒子の各個の中
に存在するα−澱粉の連続相又はマトリックス中に埋封
されているような複合粒子の内部構造、をもつものであ
る複合粒子を含有する前記の粉砕物質を取得し、; (g)上記した粉砕物質を篩分けして250μmないし750
μmの範囲の粒度をもつ複合粒子を含有してなる粉末を
回収する; 工程を含んでなることを特徴とする、活性成分として硫
酸コリスチンを含有する安定化された組成物であって、
該組成物が活性成分としての硫酸コリスチンと、α−澱
粉と、β−澱粉及び/又は大豆ミールとの混合物よりな
る個々の複合粒子を含む粉末の形態であり、しかも硫酸
コリスチンの微粒子とβ−澱粉及び/又は大豆ミールの
微粒子とが該混合物の個々の複合粒子中に存在するα−
澱粉からなる連続相又はマトリックス内に均一に分散さ
れた状態にある、硫酸コリスチンを含有する安定化され
た組成物の製造法。
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