JPH053759A - 飼料添加物用コリスチン製剤 - Google Patents
飼料添加物用コリスチン製剤Info
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- JPH053759A JPH053759A JP3158339A JP15833991A JPH053759A JP H053759 A JPH053759 A JP H053759A JP 3158339 A JP3158339 A JP 3158339A JP 15833991 A JP15833991 A JP 15833991A JP H053759 A JPH053759 A JP H053759A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】コリスチンと、ゼラチン、デンプン、セルロー
ス、合成高分子などの保護剤を含んでなり、保護剤は少
なくともコリスチンの表面を被覆することにより飼料中
におけるコリスチンの安定性を改善した飼料添加用コリ
スチン製剤。 【効果】上記の構成の飼料添加用コリスチン製剤によ
り、飼料中での安定性は一層強化される。特に、ペレッ
ト飼料においては、本発明の製剤は、飼料製造時ならび
に飼料中で顕著な効果を奏する。
ス、合成高分子などの保護剤を含んでなり、保護剤は少
なくともコリスチンの表面を被覆することにより飼料中
におけるコリスチンの安定性を改善した飼料添加用コリ
スチン製剤。 【効果】上記の構成の飼料添加用コリスチン製剤によ
り、飼料中での安定性は一層強化される。特に、ペレッ
ト飼料においては、本発明の製剤は、飼料製造時ならび
に飼料中で顕著な効果を奏する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コリスチンの飼料中で
の安定性の改良を目的とした飼料添加用コリスチン製剤
に関する。
の安定性の改良を目的とした飼料添加用コリスチン製剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】コリスチンは、家畜あるいは家禽の成長
促進、飼料効率の改善あるいは幼齢期における特定の病
原微生物による生産性低下の防止などに用いられるもの
である。コリスチンの多くは、何らかの製剤の形で市販
されている。コリスチンでは、製造用原体に米ぬか油か
す、トウモロコシデンプン、トルラ酵母等のうち、1種
または2種以上を混和し、製剤されていた。
促進、飼料効率の改善あるいは幼齢期における特定の病
原微生物による生産性低下の防止などに用いられるもの
である。コリスチンの多くは、何らかの製剤の形で市販
されている。コリスチンでは、製造用原体に米ぬか油か
す、トウモロコシデンプン、トルラ酵母等のうち、1種
または2種以上を混和し、製剤されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、飼料中での
コリスチンの安定性を増すために様々な工夫がなされて
おり、実用上十分安定な製品が製造販売されていた。し
かし、コリスチンの飼料中の安定性を一層強化すること
は望ましいことであった。また近年飼料の使用方法とし
てペレットが増加するにつれ、新たな問題が発生した。
即ち、ペレット製造工程で起こるコリスチンの分解、お
よび成形しないマッシュ飼料中よりペレット飼料中でコ
リスチンの安定性が劣ることが散見されるようになった
ことである。そこで、これらの問題を解決する新たな手
段が必要となった。
コリスチンの安定性を増すために様々な工夫がなされて
おり、実用上十分安定な製品が製造販売されていた。し
かし、コリスチンの飼料中の安定性を一層強化すること
は望ましいことであった。また近年飼料の使用方法とし
てペレットが増加するにつれ、新たな問題が発生した。
即ち、ペレット製造工程で起こるコリスチンの分解、お
よび成形しないマッシュ飼料中よりペレット飼料中でコ
リスチンの安定性が劣ることが散見されるようになった
ことである。そこで、これらの問題を解決する新たな手
段が必要となった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、保護剤で
コリスチンを被覆することにより安定性の改善された飼
料添加用コリスチン製剤を製造できることを見いだし
た。すなわち、本発明はコリスチンの表面が、保護剤で
被覆されていることを特徴とする飼料中におけるコリス
チンの安定性を改善した飼料添加用コリスチン製剤に関
するものである。
めに、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、保護剤で
コリスチンを被覆することにより安定性の改善された飼
料添加用コリスチン製剤を製造できることを見いだし
た。すなわち、本発明はコリスチンの表面が、保護剤で
被覆されていることを特徴とする飼料中におけるコリス
チンの安定性を改善した飼料添加用コリスチン製剤に関
するものである。
【0005】以下、本発明を詳しく説明する。コリスチ
ンは、バチルス属の細菌により生産される、グラム陰性
菌に対して有効な物質であって、飼料添加用抗生物質と
して世界中で使用されている。コリスチンは様々な純度
の製剤が市販されており、所定の濃度を飼料に添加して
用いられる。通常用いられている濃度としては1 〜40
ppm程度である。
ンは、バチルス属の細菌により生産される、グラム陰性
菌に対して有効な物質であって、飼料添加用抗生物質と
して世界中で使用されている。コリスチンは様々な純度
の製剤が市販されており、所定の濃度を飼料に添加して
用いられる。通常用いられている濃度としては1 〜40
ppm程度である。
【0006】コリスチンを所定の濃度に調整するために
は、希釈剤が使用でき、例えば米ぬか油かす、トウモロ
コシデンプン、トルラ酵母、二酸化珪素、結晶性セルロ
ースなどが挙げられる。本発明でいう保護剤としてゼラ
チンあるいはゼインなどのタンパク質;パラフィン;デ
ンプン;オブラート;植物性のガム物質;カルボキシメ
チルセルロースナトリウム(CMC)、メチルセルロー
ス(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、
セルロースアセテートフタレート(CAP)、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート(HPMC
P)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPM
C)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、エチ
ルセルロース(エトセル)、セルロースアセテートなど
のセルロース系コーティング剤;およびポリビニルアル
コール(PVA)、ポリビニルアルコールフタレート、
スチレン−アクリル酸共重合体、メチルアクリレート−
メタクリル酸共重合体(MPM)、ポリビニルアセター
ルジエチルアミノアセテート(AEA)、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート−メチルメタクリル酸共重合体
(オイトラジット)、ポリエチレングリコール、ビニル
類単量体とアクリル酸の共重合体、ポリビニルピロリド
ン(PVP)、ビニルピロリドン−ビニルアセテート共
重合体(PVP/VA)、シェラック、酢酸ビニル樹脂
などの合成高分子コーティング剤があげらる。これらを
単独、あるいは複合して用いることができる。
は、希釈剤が使用でき、例えば米ぬか油かす、トウモロ
コシデンプン、トルラ酵母、二酸化珪素、結晶性セルロ
ースなどが挙げられる。本発明でいう保護剤としてゼラ
チンあるいはゼインなどのタンパク質;パラフィン;デ
ンプン;オブラート;植物性のガム物質;カルボキシメ
チルセルロースナトリウム(CMC)、メチルセルロー
ス(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、
セルロースアセテートフタレート(CAP)、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート(HPMC
P)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPM
C)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、エチ
ルセルロース(エトセル)、セルロースアセテートなど
のセルロース系コーティング剤;およびポリビニルアル
コール(PVA)、ポリビニルアルコールフタレート、
スチレン−アクリル酸共重合体、メチルアクリレート−
メタクリル酸共重合体(MPM)、ポリビニルアセター
ルジエチルアミノアセテート(AEA)、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート−メチルメタクリル酸共重合体
(オイトラジット)、ポリエチレングリコール、ビニル
類単量体とアクリル酸の共重合体、ポリビニルピロリド
ン(PVP)、ビニルピロリドン−ビニルアセテート共
重合体(PVP/VA)、シェラック、酢酸ビニル樹脂
などの合成高分子コーティング剤があげらる。これらを
単独、あるいは複合して用いることができる。
【0007】本発明でいう飼料は、成形しない「マッシ
ュ飼料」あるいは加圧成形された「ペレット飼料」が使
用しうる。ペレットの製造にはペレットミルを用い常法
に従った。即ち飼料に蒸気を通し、所定の状態に調整し
た後、加圧して適当な口径のダイス穴より押し出し、速
やかに乾燥、冷却することによりペレットを製造する。
ュ飼料」あるいは加圧成形された「ペレット飼料」が使
用しうる。ペレットの製造にはペレットミルを用い常法
に従った。即ち飼料に蒸気を通し、所定の状態に調整し
た後、加圧して適当な口径のダイス穴より押し出し、速
やかに乾燥、冷却することによりペレットを製造する。
【0008】以下、本発明の製法を説明する。コリスチ
ンとしては、飼料安全法で規定される精製級あるいは飼
料級のコリスチン原体、またはこれらを前記希釈剤を用
いて所望のコリスチン濃度に希釈した物を用いる。これ
らのコリスチン含有物は粉末のまま、あるいは顆粒に加
工(例えば、圧縮成型し、解砕整粒して)を行なう。以
下、これらのコリスチン含有粉末および顆粒を、それぞ
れ「コリスチン原料(粉末)」および「コリスチン原料
顆粒)」と称する。
ンとしては、飼料安全法で規定される精製級あるいは飼
料級のコリスチン原体、またはこれらを前記希釈剤を用
いて所望のコリスチン濃度に希釈した物を用いる。これ
らのコリスチン含有物は粉末のまま、あるいは顆粒に加
工(例えば、圧縮成型し、解砕整粒して)を行なう。以
下、これらのコリスチン含有粉末および顆粒を、それぞ
れ「コリスチン原料(粉末)」および「コリスチン原料
顆粒)」と称する。
【0009】コリスチン原料(粉末)を用いる場合は、
あらかじめ何らかの方法で顆粒にして(前造粒)から用
いる。例えば、保護剤の使用方法としては、保護剤を適
切な溶媒種、温度および濃度のもとに溶かした溶液、ま
たは、例えば計算量のコリスチン原料(粉末)、希釈剤
および保護剤の混合物に適量の液体を添加しながら攪拌
造粒し(深江工業株式会社製のハイスピードミキサーを
使用した。)、得られた湿潤顆粒を50〜55℃の範囲
で乾燥したものを用いる。次に乾燥顆粒を32〜200
メッシュオンになるよう篩い分けして目的の顆粒を製造
した。
あらかじめ何らかの方法で顆粒にして(前造粒)から用
いる。例えば、保護剤の使用方法としては、保護剤を適
切な溶媒種、温度および濃度のもとに溶かした溶液、ま
たは、例えば計算量のコリスチン原料(粉末)、希釈剤
および保護剤の混合物に適量の液体を添加しながら攪拌
造粒し(深江工業株式会社製のハイスピードミキサーを
使用した。)、得られた湿潤顆粒を50〜55℃の範囲
で乾燥したものを用いる。次に乾燥顆粒を32〜200
メッシュオンになるよう篩い分けして目的の顆粒を製造
した。
【0010】コリスチン原料(顆粒)および前記の前造
粒した顆粒の表面に保護剤を被覆する方法を説明する。
まず、保護剤の使用方法としては、保護剤を適切な溶媒
種、温度および濃度のもとに溶かした溶液、または例え
ば、パラフィンのように保護剤を溶融した溶液を調整し
た。それぞれの保護剤の調整方法についてコリスチン原
料を被覆する方法についてコリスチン原料を被覆する方
法について例示すると(イ)ゼラチンおよびゼインは、
それぞれ水または温水に所定の濃度に溶かした溶液と
し、(ロ)パラフィンは、融点が40から80℃の範囲
にある物を用い、溶融させた溶液とし、(ハ)メチルセ
ルロースは、溶解したときの粘度が10〜10000c
ps、好ましくは、13〜18cpsとなる物を用い、
メチルセルロースを水、適度にアルコールを含有する
水、あるいは塩化メチレンとアルコールの混液に10か
ら100g/lの範囲で所定の濃度に溶かした溶液と
し、(ニ) セルロース系コーテング剤(CAP、CM
C、HEC、HPMCP、HPMC、HPC、エトセ
ル、セルロースアセテート)、あるいは合成高分子コー
テング剤(PVA、PVP、ポリビニルアルコールフタ
レート、スチレン−アクリル酸共重合体、MPM、AE
A、オイトラジット、ポリエチレングリコール、ビニル
類単量体とアクリル酸の共重合体、PVP/VA、シェ
ラック、酢酸ビニル樹脂)は、水、適度にアルコールを
含有する水、塩化メチレンとアルコールの混液、あるい
は酢酸エチルとアルコ−ルの混液のうち適切なものに、
所定の濃度に溶かした溶液として調製した。
粒した顆粒の表面に保護剤を被覆する方法を説明する。
まず、保護剤の使用方法としては、保護剤を適切な溶媒
種、温度および濃度のもとに溶かした溶液、または例え
ば、パラフィンのように保護剤を溶融した溶液を調整し
た。それぞれの保護剤の調整方法についてコリスチン原
料を被覆する方法についてコリスチン原料を被覆する方
法について例示すると(イ)ゼラチンおよびゼインは、
それぞれ水または温水に所定の濃度に溶かした溶液と
し、(ロ)パラフィンは、融点が40から80℃の範囲
にある物を用い、溶融させた溶液とし、(ハ)メチルセ
ルロースは、溶解したときの粘度が10〜10000c
ps、好ましくは、13〜18cpsとなる物を用い、
メチルセルロースを水、適度にアルコールを含有する
水、あるいは塩化メチレンとアルコールの混液に10か
ら100g/lの範囲で所定の濃度に溶かした溶液と
し、(ニ) セルロース系コーテング剤(CAP、CM
C、HEC、HPMCP、HPMC、HPC、エトセ
ル、セルロースアセテート)、あるいは合成高分子コー
テング剤(PVA、PVP、ポリビニルアルコールフタ
レート、スチレン−アクリル酸共重合体、MPM、AE
A、オイトラジット、ポリエチレングリコール、ビニル
類単量体とアクリル酸の共重合体、PVP/VA、シェ
ラック、酢酸ビニル樹脂)は、水、適度にアルコールを
含有する水、塩化メチレンとアルコールの混液、あるい
は酢酸エチルとアルコ−ルの混液のうち適切なものに、
所定の濃度に溶かした溶液として調製した。
【0011】コリスチン原料(顆粒)および前記の前造
粒した顆粒を転動・攪拌造粒機(フロイント産業株式会
社製のスパイラルフローを使用した。)に入れ、上記保
護剤溶液を噴霧し、所望の厚さになるまで保護剤を顆粒
の表面に被覆し、粒径が0.18〜1.00mmになる
ようにし、目的の顆粒製剤を製造した。保護剤を被覆す
る方法においては適切な条件を選べば、保護剤の重量が
顆粒全重量の10wt%以上において、望ましくは20
wt%以上において目的が達成できる。一方、保護剤を
混合する方法においては、保護剤を過剰に用いれば目的
を達成できたが、概ね、被覆方法に比べ2から3倍量の
保護剤を必要とし、望ましくない。
粒した顆粒を転動・攪拌造粒機(フロイント産業株式会
社製のスパイラルフローを使用した。)に入れ、上記保
護剤溶液を噴霧し、所望の厚さになるまで保護剤を顆粒
の表面に被覆し、粒径が0.18〜1.00mmになる
ようにし、目的の顆粒製剤を製造した。保護剤を被覆す
る方法においては適切な条件を選べば、保護剤の重量が
顆粒全重量の10wt%以上において、望ましくは20
wt%以上において目的が達成できる。一方、保護剤を
混合する方法においては、保護剤を過剰に用いれば目的
を達成できたが、概ね、被覆方法に比べ2から3倍量の
保護剤を必要とし、望ましくない。
【0012】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより制限されるものではない。
するが、本発明はこれにより制限されるものではない。
【0013】
【実施例1】コリスチン原料(粉末、純度70%)2.
8kg、結晶性セルロ−ス5kgとメチルセルロ−ス
(MC)2.2kgを混合し、これに水3.5リットル
を加えながら攪拌造粒し、湿潤顆粒を得た。ついで、5
0℃で5時間乾燥した後、30メッシュ篩を通して、コ
リスチン含量が19wt%、MC含量が22wt%の前
造粒物(顆粒)を得た。次に転動・攪拌造粒機を用い、
前造粒で得た顆粒8kgに、MC2kgを水40リット
ルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆した。そ
の結果、コリスチン含量が14wt%、MC被覆量が2
0wt%(MC含量合計38wt%)の顆粒状の製剤を
得た。
8kg、結晶性セルロ−ス5kgとメチルセルロ−ス
(MC)2.2kgを混合し、これに水3.5リットル
を加えながら攪拌造粒し、湿潤顆粒を得た。ついで、5
0℃で5時間乾燥した後、30メッシュ篩を通して、コ
リスチン含量が19wt%、MC含量が22wt%の前
造粒物(顆粒)を得た。次に転動・攪拌造粒機を用い、
前造粒で得た顆粒8kgに、MC2kgを水40リット
ルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆した。そ
の結果、コリスチン含量が14wt%、MC被覆量が2
0wt%(MC含量合計38wt%)の顆粒状の製剤を
得た。
【0014】
【実施例2】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度13%)8kgに、MC2kgを水40リ
ットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆し
た。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コ
リスチン含量が10wt%、MC含量20wt%の顆粒
状の製剤を得た。
(顆粒、純度13%)8kgに、MC2kgを水40リ
ットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆し
た。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コ
リスチン含量が10wt%、MC含量20wt%の顆粒
状の製剤を得た。
【0015】
【実施例3】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度36%)6kgに、MC4kgを水80リ
ットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆し
た。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コ
リスチン含量が20wt%、MC含量が40wt%の顆
粒状の製剤を得た。
(顆粒、純度36%)6kgに、MC4kgを水80リ
ットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をMCで被覆し
た。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コ
リスチン含量が20wt%、MC含量が40wt%の顆
粒状の製剤を得た。
【0016】
【実施例4】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度13%)8kgに、溶融したパラフィン溶
液2kgを噴霧し、パラフィンを被覆した。ついで、3
0メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コリスチン含量1
0wt%、パラフィン含量20wt%の顆粒状の製剤を
得た。
(顆粒、純度13%)8kgに、溶融したパラフィン溶
液2kgを噴霧し、パラフィンを被覆した。ついで、3
0メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コリスチン含量1
0wt%、パラフィン含量20wt%の顆粒状の製剤を
得た。
【0017】
【実施例5】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度18%)6kgに、ゼラチン4kgを温水
160リットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をゼラチ
ンで被覆した。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒
を集め、コリスチン含量が10wt%、ゼラチン含量が
40wt%の顆粒状の製剤を得た。
(顆粒、純度18%)6kgに、ゼラチン4kgを温水
160リットルに溶かした溶液を噴霧し、表面をゼラチ
ンで被覆した。ついで、30メッシュ篩を通過する顆粒
を集め、コリスチン含量が10wt%、ゼラチン含量が
40wt%の顆粒状の製剤を得た。
【0018】
【実施例6】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度13%)8kgに、ポリビニルピロリドン
(PVP)2kgを水40リットルに溶かした溶液を噴
霧し、表面をPVPで被覆した。ついで、30メッシュ
篩を通過する顆粒を集め、コリスチン含量が10wt
%、PVP含量が20wt%の顆粒状の製剤を得た。
(顆粒、純度13%)8kgに、ポリビニルピロリドン
(PVP)2kgを水40リットルに溶かした溶液を噴
霧し、表面をPVPで被覆した。ついで、30メッシュ
篩を通過する顆粒を集め、コリスチン含量が10wt
%、PVP含量が20wt%の顆粒状の製剤を得た。
【0019】
【実施例7】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度15%)9.4kgに、ポリビニルアルコ
−ル(PVA)0.6kgを温水12リットルに溶かし
た溶液を噴霧し、表面をPVAで被覆した。ついで、3
0メッシュ篩を通過する顆粒を集めコリスチン含量が1
4wt%、PVA含量が6wt%の顆粒状の製剤を得
た。
(顆粒、純度15%)9.4kgに、ポリビニルアルコ
−ル(PVA)0.6kgを温水12リットルに溶かし
た溶液を噴霧し、表面をPVAで被覆した。ついで、3
0メッシュ篩を通過する顆粒を集めコリスチン含量が1
4wt%、PVA含量が6wt%の顆粒状の製剤を得
た。
【0020】
【実施例8】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度13%)9kgに、セルロースアセテ−ト
フタレ−ト(CAP)1kgを酢酸エチルとエタノ−ル
(95:5)の混液20リットルに溶かした溶液を噴霧
し、表面をCAPで被覆した。ついで、30メッシュ篩
を通過する顆粒を集め、コリスチン含量が11wt%、
CAP含量が10wt%の顆粒状の製剤を得た。
(顆粒、純度13%)9kgに、セルロースアセテ−ト
フタレ−ト(CAP)1kgを酢酸エチルとエタノ−ル
(95:5)の混液20リットルに溶かした溶液を噴霧
し、表面をCAPで被覆した。ついで、30メッシュ篩
を通過する顆粒を集め、コリスチン含量が11wt%、
CAP含量が10wt%の顆粒状の製剤を得た。
【0021】
【実施例9】転動・攪拌造粒機を用い、コリスチン原料
(顆粒、純度18%)6kgに、カルボキシメチルセル
ロ−スナトリウム(CMC)4kgを水80リットルに
溶かした溶液を噴霧し、表面をCMCで被覆した。つい
で、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コリスチン
含量が10wt%、CMC含量が40wt%の顆粒状処
方物を得た。
(顆粒、純度18%)6kgに、カルボキシメチルセル
ロ−スナトリウム(CMC)4kgを水80リットルに
溶かした溶液を噴霧し、表面をCMCで被覆した。つい
で、30メッシュ篩を通過する顆粒を集め、コリスチン
含量が10wt%、CMC含量が40wt%の顆粒状処
方物を得た。
【0022】
【実施例10〜16】保護剤に、MPM、HEC、HP
MCP、HPMC、HPC、エチルセルロース、AEA
を一種ずつ用いて実施例9と同様に顆粒状の製剤を製造
した。本発明の効果に関する試験方法は次の通りであ
る。飼料は、市販品を適宜用いた。実施例1〜16で作
成した飼料添加用抗生物質製剤をマッシュ飼料について
はコリスチン含量は5ppmとし、ペレット飼料は、こ
のマッシュ飼料から製造した。
MCP、HPMC、HPC、エチルセルロース、AEA
を一種ずつ用いて実施例9と同様に顆粒状の製剤を製造
した。本発明の効果に関する試験方法は次の通りであ
る。飼料は、市販品を適宜用いた。実施例1〜16で作
成した飼料添加用抗生物質製剤をマッシュ飼料について
はコリスチン含量は5ppmとし、ペレット飼料は、こ
のマッシュ飼料から製造した。
【0023】マッシュ飼料およびぺレット飼料中のコリ
スチンの安定性は、マッシュ飼料およびペレット飼料を
40℃、75%相対湿度下で30日間保存し、コリスチ
ン含量の変化を定量して求めた。コリスチンの定量は
「飼料分析基準注解」(社団法人、日本飼料協会発行)
記載のバイオアッセ−法で行った。ペレット飼料中の保
存安定性は、ペレット飼料のコリスチンの初期含量を基
準にして計算し、コリスチン力価の残存率で示した。対
照品としては、本発明の処理をしないコリスチン原料
(顆粒)を用いた。この結果を表1(飼料中での保存安
定性)、および表2(ペレット製造時の安定性)に示し
た。
スチンの安定性は、マッシュ飼料およびペレット飼料を
40℃、75%相対湿度下で30日間保存し、コリスチ
ン含量の変化を定量して求めた。コリスチンの定量は
「飼料分析基準注解」(社団法人、日本飼料協会発行)
記載のバイオアッセ−法で行った。ペレット飼料中の保
存安定性は、ペレット飼料のコリスチンの初期含量を基
準にして計算し、コリスチン力価の残存率で示した。対
照品としては、本発明の処理をしないコリスチン原料
(顆粒)を用いた。この結果を表1(飼料中での保存安
定性)、および表2(ペレット製造時の安定性)に示し
た。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】上記の通りの構成とすることにより、コ
リスチンの飼料中における安定性が一層強化される。特
にペッレト飼料中においては、飼料中のみならず、製造
工程中でも安定性が要求されるが、本発明の構成を採る
ことにより、顕著な効果を奏する。
リスチンの飼料中における安定性が一層強化される。特
にペッレト飼料中においては、飼料中のみならず、製造
工程中でも安定性が要求されるが、本発明の構成を採る
ことにより、顕著な効果を奏する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 コリスチンの表面が保護剤で被覆されて
いることを特徴とし、飼料中におけるコリスチンの安定
性を改善したコリスチンを有効成分とする飼料添加用コ
リスチン製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3158339A JPH053759A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 飼料添加物用コリスチン製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3158339A JPH053759A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 飼料添加物用コリスチン製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053759A true JPH053759A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=15669480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3158339A Withdrawn JPH053759A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 飼料添加物用コリスチン製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053759A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996000506A1 (en) * | 1994-06-29 | 1996-01-11 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Stabilized composition comprising colistin sulfate |
WO2001043766A1 (fr) * | 1999-12-14 | 2001-06-21 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Granules de sulfate de colistine |
JP2001278806A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Kaken Pharmaceut Co Ltd | 硫酸コリスチン安定化製剤 |
WO2010086339A1 (en) | 2009-01-30 | 2010-08-05 | Andersen, S. A. | Process for the preparation of colistin medicated feeds and feeds obtainable by said process |
CN113142419A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-07-23 | 甘肃省畜牧兽医研究所 | 一种禽类饲料添加剂和禽类饲料添加粉剂及制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3158339A patent/JPH053759A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996000506A1 (en) * | 1994-06-29 | 1996-01-11 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Stabilized composition comprising colistin sulfate |
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WO2010086339A1 (en) | 2009-01-30 | 2010-08-05 | Andersen, S. A. | Process for the preparation of colistin medicated feeds and feeds obtainable by said process |
EP2218336A1 (en) | 2009-01-30 | 2010-08-18 | Andersen S.A. | Process for the preparation of colistin medicated feeds and feeds obtainable by said process |
CN113142419A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-07-23 | 甘肃省畜牧兽医研究所 | 一种禽类饲料添加剂和禽类饲料添加粉剂及制备方法和应用 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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