JP3343518B2 - ボールバルブ用樹脂ボール及びその製造方法 - Google Patents
ボールバルブ用樹脂ボール及びその製造方法Info
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Description
脂ボール及びその製造方法に関する。
の構造の一例が示されている。このボールバルブ1は、
内部に備えた一対のパッキン8,8の間に、球体に連絡
路2を貫通形成してなる樹脂ボール3を回転可能に保持
し、例えばその樹脂ボール3の上部に連結された回転シ
ャフト4をバルブ1の外面に一体に備えたモータ5によ
って回転させる構成となっている。そして、図11と図
12とに比較して示すように、樹脂ボール3が180度
反転すると、ボールバルブ1に連なる複数の流路6A,
6B,6Cが前記連絡路2によって連絡されたり、遮断
されたりする。
樹脂成形用の金型7によって成形される。この金型7
は、例えば上型7Aと下型7Bとを備えて両者を型閉じ
及び型開き可能となっており、その型開面7Cに備えた
球状空間7Dに合成樹脂が充填されて樹脂ボール3が成
形される。
3の表面のうち金型7のパーティングラインに対応する
分部には図14に示すように僅かなバリBが発生するこ
とがあり、バリBがあるままの樹脂ボール3をバルブ1
に組み付けると、バリBがバルブ1内で前記パッキン8
に引っかかってしまうという問題が生じる。このため、
従来は樹脂ボール3を金型から取り出した後でバリ取り
工程が必要となり、製作費がかかっていた。
で、ボールバルブ用の樹脂ボールの製作費を削減するこ
とが可能なボールバルブ用樹脂ボール及びその製造方法
の提供を目的とする。
め、請求項1に係るボールバルブ用樹脂ボールの製造方
法であって、ボールバルブに連なる複数の流路同士を連
絡又は遮断するために、前記ボールバルブ内に設けた保
持曲面にて回転可能に保持される樹脂ボールを樹脂成形
用の金型で成形する製造方法において、前記金型の型開
き面に、前記保持曲面に基づく仮想球面を有する球状空
間を設けると共に、その球状空間のうち前記金型のパー
ティングラインに沿った部分を内側に膨らませて前記樹
脂ボールの球表面に帯状のへこみ部を形成して、前記金
型のパーティングラインに沿って生じうるバリを前記仮
想球面の内に収めるようにする方法であって、前記球状
空間に対し前記へこみ部へ通じるランナー溝を通して樹
脂を充填する一方、このランナー溝と反対側において前
記金型の型開き面に沿ってピンをスライドさせることに
よって前記流路のうちの一の流路を成形するところに特
徴を有する。
は、樹脂成形用の金型の型開き面に設けた球状空間に樹
脂を充填することによって形成されて、ボールバルブに
連なる複数の流路同士を連絡又は遮断するために前記ボ
ールバルブ内に設けた保持曲面にて回転可能に保持さ
れ、かつ、前記保持曲面に基づく仮想球面に対応した球
表面を備えると共に、その球表面に前記金型のパーティ
ングラインに沿って帯状に延びるへこみ部を形成して、
前記パーティングラインに沿って生じうるバリを前記仮
想球面の内に収めるようにしたものであって、前記へこ
み部には切り離し可能なランナーの先端部が位置するよ
うにしてあるとともに、前記流路のうちの一の流路は、
前記ランナーが設けられるのと反対側において前記金型
の型開き面に沿ってスライドするピンによって成形され
るものであるところに特徴を有する。
間に溶融状態の樹脂を充填し、その樹脂が固化してから
金型を開くことによって、球状空間に対応した球表面を
有する樹脂ボールが成形される。ここで、金型の球状空
間のうちパーティングラインに沿った部分を内側に膨ら
ませてあるから、樹脂ボールの球表面に帯状のへこみ部
が形成され、パーティングラインに沿ってバリが生じた
場合には、そのバリはへこみ部に配されて仮想球面の内
に収まる。従って、バリ取りを行わずに樹脂ボールをボ
ールバルブに組み付けても、そのバリが保持曲面に引っ
かかることない。
型開き面に設けた球状空間に樹脂を充填することによっ
て形成される。ここで、樹脂ボールの球表面には金型の
パーティングラインに沿って帯状に延びるへこみ部を形
成されているから、金型のパーティングラインに沿って
バリが生じても、そのバリはへこみ部に配されて仮想球
面の内に収まる。従って、バリ取りを行わずに樹脂ボー
ルをボールバルブに組み付けても、そのバリが保持曲面
に引っかかることない。
ば、樹脂ボールの製作工程からバリ取り工程がなくなる
から、樹脂ボールの製作工程が簡略化されて製作費の削
減が図られる。
図10に基づいて説明する。本実施形態の樹脂ボール1
0は、従来の技術で説明したバルブ1(図11及び図1
2参照)と同様のバルブに組み込まれるものであり、図
1には、その樹脂ボール10とバルブ内で樹脂ボール1
0を回転可能に保持するための一対のパッキン11,1
1と樹脂ボール10に回転力を伝えるためのシャフト1
2とが示されている。
脂によって形成され、全体として環状をなし、樹脂ボー
ル10に対面する側に樹脂ボール10に密着可能な保持
曲面13を備えている。そして、図7〜図9に示すよう
に、パッキン11,11同士がバルブ内で保持曲面13
を向かい合わせるようにして配置され、両保持曲面1
3,13が1つの仮想球面によって結ばれるようになっ
ている。
ータによって180度反転されるようになっており、そ
の先端に設けた平板部12Aが樹脂ボール10に設けた
連結溝15に嵌合されて、樹脂ボール10に回転力が伝
達される。
樹脂を図2〜図5に示した樹脂成形用の金型20によっ
て成形してなる。この金型20は、上下に型開きされる
タイプのものであり、例えば図6の上側に示した上型2
1が固定され、下側に示した下型22が上下移動して、
型閉じ及び型開きが行われる。各型21,22の型開き
面21A,22Aには、半球状に窪んだ成形凹所21
B,22Bが形成されており、金型20が型閉じ状態と
なると図2に示すように両成形凹所21B,22B同士
が突き合わされて金型20内に前記仮想球面に対応した
球状空間23が形成される。そして、下型22の型開き
面22Aに形成したランナー溝24を介して、溶融状態
の合成樹脂が球状空間23に充填される。
に副可動部25と主可動部26とに別れており、両者が
接離可能となっている。また、下型22には、樹脂ボー
ル10の内部に連絡路14を形成するための垂直ピン2
7と水平ピン28とが設けられている。垂直ピン27
は、下型22のうち下側に配された主可動部26から上
方に突設されて上側の副可動部25を貫通し、前記球状
空間23の底部から球状空間23の中間部まで突出可能
となっている(図4参照)。
面に沿ってスライド可能でかつ上下方向に移動不能に設
けられている。そして、上型21から斜め下方に延びた
アンギュラピン29とカム連結されており、金型20を
閉じすると図2に示すように水平ピン28の先端が球状
空間23内の中央まで突出して前記垂直ピン27の側面
に設けた凹部27Aに入り込み、金型20を開くと図3
に示すように、水平ピン28が球状空間23から退避す
る。
に、各形成凹所21B,22Bの開口周縁部を全周に亘
り若干内側に膨らませることによって型開き方向に真っ
直ぐ延びるへこみ形成部21C,22Cが設けられてい
る。そして、このへこみ形成部21C,22Cによっ
て、図6に示すように、樹脂ボール10の球表面の一経
線に沿って帯状に延びるへこみ部16が形成される。ま
た、前記ランナー溝24は、下型22側のへこみ形成部
22Cに開口している。
本実施形態の樹脂ボール10は、以下のようにして成形
される。金型20を型閉じ状態とし、金型20内に形成
された球状空間23にランナー溝24を介して溶融状態
の合成樹脂を充填する(図2参照)。そして、樹脂が固
化したら下型22を上型21から下方に移動して型を開
く。すると、図3に示すように、樹脂ボール10は、下
型22に残された状態となって上半分が上型21から型
抜きされる。また、下型22から上型21が離反するこ
とによって、アンギュラピン29と水平ピン28とがカ
ム摺接し、水平ピン28が球状空間23から退避して、
樹脂ボール10の中心から水平方向(図3の左方向)に
延びる水平路14Aが形成される。
部25と主可動部26とが離反されると、垂直ピン27
が球状空間23から退避して、樹脂ボール10の中心か
ら下方に延びる垂直路14Bが形成される。この垂直路
14Bと前記水平路14Aとは、樹脂ボール10の中心
で連通して、バルブに繋がれる複数の流路を連絡する連
絡路14となる。
を主可動部26側に下げると、樹脂ボール10がライナ
ー17と共に下型22から型抜きされる。そして、樹脂
ボール10をライナー17から切り離し、樹脂ボール1
0の製造工程が終了する。この樹脂ボール10の表面に
は、図5及び図6に示すように、球状空間23の内面に
よって仮想球面に対応した球表面18が成形されかつ球
状空間23に設けたくぼみ形成部21C,22Cによっ
て樹脂ボール10の表面に帯状のくぼみ部16が形成さ
れる。このくぼみ部16は金型20のパーティングライ
ンに沿って帯状に形成されるから、図6に示すようにパ
ーティングラインに沿ってバリBが生じても、そのバリ
Bはへこみ部16に配されて仮想球面(図6の符号K参
照)の内側に収まる。従って、図7〜図9に示すよう
に、バリ取りを行わずに樹脂ボール10がバルブに組み
付けられて両パッキン11,11に保持された状態で回
転しても、図10に拡大して示すようにバリBがパッキ
ン11の保持曲面13に引っかかることない。また、本
実施形態の樹脂ボール10では、ランナー17との接離
部分もへこみ部16に配されているから、この接離部分
のバリに関しても同様に、バリ取りを必要としない。
は金型20から樹脂ボール10を取り出したあとで必要
とされたバリ取り工程が不要となり、樹脂ボールの製作
工程が簡略化されて製作費の削減が図られる。 <他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。 (1)前記実施形態の樹脂ボール10は、連絡路14が
水平路14Aと垂直路14Bとから構成されて、三方向
に流路が連結されるバルブ(三方弁)に対応できるもの
であったが、例えば、連絡路が樹脂ボールの水平方向に
貫通形成されてなり、流路が二方向に連結されるバルブ
(二方弁)に対応できる樹脂ボールに本発明を適応して
もよい。 (2)前記実施形態の樹脂ボール10では、ランナー1
7が樹脂ボール10のくぼみ部16に連絡された構成と
することで、ランナーの切り離しによるバリも仮想球面
内に収めていたが、ランナー17を樹脂ボールのうち球
表面18以外の位置(例えば連結溝15の近傍)にラン
ナー17を連絡させることによって、ランナーとの切り
離しによるバリを仮想球面内に収めて同様の効果を得る
こともできる。 (3)前記実施形態の金型20は、上下方向に型開き可
能であったが、水平方向に型開き可能な金型を用いて樹
脂ボールを成形してもよい。
ンの斜視図
状態の側断面図
図
側面図
面図
面図
状態の側断目図
断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 ボールバルブに連なる複数の流路同士を
連絡又は遮断するために、前記ボールバルブ内に設けた
保持曲面にて回転可能に保持される樹脂ボールを樹脂成
形用の金型で成形する製造方法において、 前記金型の型開き面に、前記保持曲面に基づく仮想球面
を有する球状空間を設けると共に、その球状空間のうち
前記金型のパーティングラインに沿った部分を内側に膨
らませて前記樹脂ボールの球表面に帯状のへこみ部を形
成して、前記金型のパーティングラインに沿って生じう
るバリを前記仮想球面の内に収めるようにする方法であ
って、 前記球状空間に対し前記へこみ部へ通じるランナー溝を
通して樹脂を充填する一方、このランナー溝と反対側に
おいて前記金型の型開き面に沿ってピンをスライドさせ
ることによって前記流路のうちの一の流路を成形するこ
と を特徴とするボールバルブ用樹脂ボールの製造方法。 - 【請求項2】 樹脂成形用の金型の型開き面に設けた球
状空間に樹脂を充填することによって形成されて、ボー
ルバルブに連なる複数の流路同士を連絡又は遮断するた
めに前記ボールバルブ内に設けた保持曲面にて回転可能
に保持され、かつ、 前記保持曲面に基づく仮想球面に対応した球表面を備え
ると共に、その球表面に前記金型のパーティングライン
に沿って帯状に延びるへこみ部を形成して、前記パーテ
ィングラインに沿って生じうるバリを前記仮想球面の内
に収めるようにしたものであって、前記へこみ部には切り離し可能なランナーの先端部が位
置するようにしてあるとともに、前記流路のうちの一の
流路は、前記ランナーが設けられるのと反対側において
前記金型の型開き面に沿ってスライドするピンによって
成形されるものであることを特徴とするボールバルブ用
樹脂ボール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30131898A JP3343518B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | ボールバルブ用樹脂ボール及びその製造方法 |
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1998
- 1998-10-22 JP JP30131898A patent/JP3343518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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