JP3343273B2 - 水性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

水性樹脂組成物及び塗料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料もしくは接着剤等
に有用である水性樹脂組成物及びこれを用いた塗料に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、産業機械、鋼製家具、家
電製品等の金属用塗料において、石油資源の有効利用、
環境保全、安全対策等の観点から従来の溶剤型塗料から
水性塗料への移行が進みつつある。そのような水性塗料
としては、速乾性、耐食性、耐水性等が必要とされる。
水性塗料として乳化重合により得られるアクリルエマル
ションを用いたもの(例えば特開平4−272903号
公報)が知られている。乳化重合法によれば一般的に高
分子量の物が得られるが、従来のアクリルエマルション
では耐食性等が劣る。また特公昭51−10637号公
報には、酸価30〜300の高酸価なエポキシエステル
樹脂をアミンで中和し水溶化させてこれを乳化剤とする
アクリルエマルションが開示されている。しかしながら
これは乳化重合時の安定性が悪く工業的に利用できる物
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決するものであり、乳化剤として反応性乳化剤
を使用し、エポキシエステル樹脂とエチレン性不飽和共
重合モノマーとをグラフト乳化共重合させた特定のエポ
キシエステル変性アクリルエマルションを用いることに
より、乾燥性、耐水性、耐食性、耐薬品性等に優れた水
性塗料用樹脂組成物及び塗料が得られることを見いだ
し、完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、エポ
キシエステル樹脂20〜60重量%の存在下に、エチレ
ン性不飽和カルボン酸を含む重合性モノマー混合物80
〜40重量%を配合し、乳化剤としてエチレン性不飽和
基を有する反応性乳化剤を用いて乳化重合して得られる
酸価が10〜50のエポキシエステル変性アクリルエマ
ルションを含有してなる水性樹脂組成物並びに該樹脂組
成物を含有してなる塗料に関する。
【0005】本発明におけるエポキシエステル樹脂と
は、脂肪酸とエポキシ樹脂を付加、縮合して得られる物
である。この付加、縮合反応は公知の方法に従って行う
ことができる。本発明に使用する脂肪酸としては、乾性
油、半乾性油、不乾性油から誘導され得る脂肪酸が有
り、例えば桐油、アマニ油、大豆油、ひまし油、脱水ひ
まし油、サフラワー油、椰子油等から得られる脂肪酸、
合成により得られるバーサチック酸等が挙げられる。常
温硬化性を付与するためには乾性油、半乾性油から誘導
される脂肪酸を使用するのが好ましい。
【0006】本発明に使用するエポキシ樹脂としてはビ
スフェノールAあるいはFタイプのエポキシ樹脂等があ
り、例えばエピコート828、1001、1004(シ
ェルケミカル社商品名)等がある。またグリシジル基を
有する脂肪族系エポキシ化合物も使用でき、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール等のアルキレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、テトラメチレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール等のジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパン、グリセリン等の
ジまたはトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、グリセリン二量体、多量体のポリグ
リシジルエーテル、アジピン酸、テトラメチレンジカル
ボン酸等のジグリシジルエステル等があり、これらの一
種または二種以上が使用される。エポキシエステル樹脂
に使用される脂肪酸とエポキシ樹脂の配合比は、乾燥
性、耐食性の点から、脂肪酸は30〜70重量%、エポ
キシ樹脂は70〜30重量%が好ましい。また得られる
エポキシエステル樹脂の酸価は耐水性の点から30以下
が好ましい。
【0007】エポキシエステル樹脂の存在下に重合性モ
ノマー混合物を配合し、乳化重合する。本発明において
乳化重合に使用する乳化剤は、耐水性、耐食性の点から
エチレン性不飽和基を有する反応性乳化剤である。この
ような反応性乳化剤としては、例えば日本乳化剤社製;
アントックス(Antox)MS60、旭電化工業社製;ア
デカリアソープ SE10N、三洋化成社製;エレミノ
ール RS30、エレミノール JS2等のエチレン性
不飽和基を有するアニオン系反応性乳化剤、旭電化工業
社製;アデカリアソープ NE10、20、30、40
等のノニオン系反応性乳化剤がある。これらの反応性乳
化剤は一種または二種以上使用することができる。また
必要に応じて通常の乳化剤と組み合わせて使用すること
もできる。これらの反応性乳化剤の使用量は少ないほう
が耐水性、耐食性の点から好ましく、エポキシエステル
変性アクリルエマルションの樹脂固形分に対して0.5
〜5重量%が適当である。
【0008】本発明に使用するエチレン性不飽和カルボ
ン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のα,β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸があり、これらはエポキ
シエステル変性アクリルエマルションの酸価が10〜5
0になるように配合する。ここで酸価が10未満では塗
料の安定性か不充分であり、50を越えると塗膜の耐水
性、耐食性等が劣る。また、本発明に使用するエチレン
性不飽和カルボン酸以外の共重合性モノマーとしては、
メタクリル酸又はアクリル酸と1〜12の炭素原子を有
するアルカノールとのエステル、α,β−モノエチレン
性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル等が
ある。例えば、メチルアクリレート又はメタクリレー
ト、エチルアクリレート又はメタクリレート、プロピル
アクリレート又はメタクリレート、ブチルアクリレート
又はメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート
又はメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト又はメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアリク
レート又はメタクリレート等があげられる。また、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアマイ
ド、メタクリルアマイド、スチレン、ビニルトルエン、
ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リレート又はメタクリレート、ビニルピリジン、ポリエ
チレングリコールモノアクリレート又はメタクリレー
ト、アシドホスホオキシエチルアクリレート又はメタク
リレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート又
はメタクリレートの燐酸エステルも使用できる。これら
は要求される特性に応じて適宜選択し一種又は二種以上
を使用する。
【0009】また、エマルションの粒子を三次元橋架け
させたミクロゲルにすることも有用であり、この目的の
ために、グリシジルメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジアクリレート又はメタクリレ
ート等の多官能モノマーを全重合性モノマーに対して0
〜8重量%使用することもできる。8重量%を越える
と、塗膜の造膜性が低下する傾向がある。
【0010】エポキシエステル変性アクリルエマルショ
ンの製造において、エポキシエステル樹脂の配合量は2
0〜60重量%(すなわち重合性モノマー混合物80〜
40重量%)であり、20重量%未満では常温硬化性、
耐食性が劣り、60重量%を越えると乳化重合時の安定
性が劣る。エポキシエステル変性アクリルエマルション
は、乳化重合により公知の方法で製造できる。また、ホ
モジナイザー等で強制的に、乳化剤を含んだエポキシエ
ステル樹脂を水に分散させた後、乳化重合することも有
用である。乳化重合は通常の水性ラジカル重合触媒を使
用し30〜100℃で合成できる。分子量を制御するた
めに四塩化炭素、メルカプタン類等の速鎖移動剤が使用
できる。
【0011】乳化重合後のエマルションは、アンモニ
ア、トリエチルアミン、ジメチルアミノエタノール等の
アミンを用いて中和され(pH7〜10に調製)、安定性
のよいエマルション樹脂とされる。アミンの使用量は中
和前のエマルションが有するカルボキシル基の量を1と
すると、0.5〜1とすることが好ましい。
【0012】このようにして得られたエポキシエステル
変性アクリルエマルションは、本発明の水性樹脂組成物
とされるが、親水性の有機溶剤としてブチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、3−メチル−3−メトキシブタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール等を併用するこ
ともできる。これらはスプレー塗装性、塗膜の平滑性、
乾燥性、光沢等の観点から、選択使用することが好まし
い。
【0013】本発明の水性樹脂組成物は目的に応じ、他
の水性樹脂、顔料、その他の添加剤等と混合して塗料と
される。例えば変性アミノ樹脂と組み合わせることによ
り焼付用塗料として使用することができる。また特に本
発明の水性樹脂組成物のうち、乾性油、半乾性油の脂肪
酸を用いた場合には、金属乾燥剤を添加した常温乾燥型
塗料として有用である。また塗装方法としては、スプレ
ー塗装の他に、ロールコータ塗装、ディッピング塗装、
電着塗装等が採用でき、鉄、アルミ等の金属以外にもプ
ラスチック、セラミック、木材、紙、繊維等の表面に塗
装することができる。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。%は重
量%を意味する。
【0015】〔エポキシエステル樹脂(A−1)の製造
例〕撹拌機、還流冷却器、不活性ガス導入口および温度
計を備えたフラスコに、エピコート828;417g、
脱水ヒマシ油脂肪酸;63g、アマニ油脂肪酸;501
g、ジメチルエタノールアミン;1gを仕込み、220
℃で5時間反応させた後、120℃に温度を下げ、マレ
イン酸;20gを仕込み1時間反応させて酸価10のエ
ポキシエステル樹脂(A−1)を得た。
【0016】実施例1 ビーカに上記エポキシエステル樹脂(A−1);200
g、アントックス(Antox)MS60;40g、
水;1465gを加えホモジナイザーに5分間かけて乳
化させ、上記製造例と同様のフラスコに移し80℃に昇
温し、過硫酸アンモニウム;2.5gを添加した。これ
とは別にスチレン;450g、ブチルアクリレート;8
0g、2−エチルヘキシルアクリレート;190g、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート;40g、メタクリ
ル酸;40gから成る混合液を滴下ロートに仕込み、1
時間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し25%ア
ンモニア;17g、ブチルセロソルブ;100g、水;
20gを加え、加熱残分40%、酸価(固形分)28の
エポキシエステル変性アクリルエマルションを得た。
【0017】実施例2 ビーカに上記エポキシエステル樹脂(A−1);400
g、アデカリアソープSE10N;40g、スチレン;
340g、ブチルアクリレート;60g、2−エチルヘ
キシルアクリレート;140g、β−ヒドロキシエチル
メタクリレート;30g、メタクリル酸;30gから成
る混合液に水;1000g、過硫酸アンモニウム;2.
5gを加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ乳化
液Aとした。この乳化液A;100gと水;465gを
上記(A−1)の製造例と同様のフラスコにとり80℃
に昇温し過硫酸アンモニウム;1gを添加した。残りの
乳化液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴下した
後、2時間保温し、冷却し25%アンモニア;l7g、
ブチルセロソルブ;100g、水;20gを加え、加熱
残分40%、酸価(固形分)23.5のエポキシエステ
ル変性アクリルエマルションを得た。
【0018】比較例1 実施例2において、反応性乳化剤であるアデカリアソー
プSE10Nを一般の乳化剤であるニューコール(Newc
ol)560SN(ソジウムポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルサルフェート)に置き換えて同様に製造
した。加熱残分40%、酸価(固形分)23.5のエポ
キシエステル変性アクリルエマルションを得た。
【0019】比較例2 ビーカにアデカリアソープSE10N;40g、スチレ
ン;570g、ブチルアクリレート;100g、2−エ
チルヘキシルアクリレート;250g、β−ヒドロキシ
エチルメタクリレート;50g、メタクリル酸;30g
から成る混合液に水;1000g、過硫酸アンモニウ
ム;2.5gを加えホモジナイザーに5分間かけて乳化
させ乳化液Aとした。この乳化液A;100gと水;4
65gを上記(A−1)の製造例と同様のフラスコにと
り80℃に昇温し過硫酸アンモニウム;1gを添加し
た。残りの乳化液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけ
て滴下した後、2時間保温後、冷却し25%アンモニア
を17g、ブチルセロソルブ;100g、水;20gを
加え、加熱残分40%、酸価(固形分)19.5のアク
リルエマルションを得た。
【0020】比較例3 ビーカに上記エポキシエステル樹脂(A−1);800
g、アデカリアソープSE10N;40g、スチレン;
150g、2−エチルヘキシルアクリレート;10g、
β−ヒドロキシエチルメタクリレート;10g、メタク
リル酸;30gから成る混合液に水;1000g、過硫
酸アンモニウム;2.5gを加えホモジナイザーに5分
間かけて乳化させ乳化液Aとした。この乳化液A;10
0gと水;465gを上記(A−1)の製造例と同様の
フラスコにとり80℃に昇温し過硫酸アンモニウム;1
gを添加した。残りの乳化液Aを滴下ロートに仕込み、
1時間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し25%
アンモニア;17g、ブチルセロソルブ;100g、
水;20gを加えエポキシエステル変性アクリルエマル
ションを得たが凝集物が多かった。
【0021】比較例4 ビーカに上記エポキシエステル樹脂(A−1);400
g、アデカリアソープSE10N;40g、スチレン;
370g、ブチルアクリレート;60g、2−エチルヘ
キシルアクリレート;140g、β−ヒドロキシエチル
メタクリレート;30gから成る混合液に水;1000
g、過硫酸アンモニウム;2.5gを加えホモジナイザ
ーに5分間かけて乳化させ乳化液Aとした。この乳化液
A;100gと水;465gを上記(A−1)の製造例
と同様のフラスコにとり80℃に昇温し過硫酸アンモニ
ウム;1gを添加した。残りの乳化液Aを滴下ロートに
仕込み、1時間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却
し25%アンモニア;7g、ブチルセロソルブ;100
g、水;30gを加え、加熱残分40%、酸価(固形
分)4のエポキシエステル変性アクリルエマルションを
得た。
【0022】比較例5 ビーカに上記エポキシエステル樹脂(A−1);400
g、アデカリアソープSE10N;40g、スチレン;
270g、ブチルアクリレート;60g、2−エチルヘ
キシルアクリレート;140g、β−ヒドロキシエチル
メタクリレート;30g、メタクリル酸;100gから
成る混合液に水;1000g、過硫酸アンモニウム;
2.5gを加えホモジナイザーに5分間かけて乳化させ
乳化液Aとした。この乳化液A;100gと水;445
gを上記(A−1)の製造例と同様のフラスコにとり8
0℃に昇温し過硫酸アンモニウム;1gを添加した。残
りの乳化液Aを滴下ロートに仕込み、1時間かけて滴下
した後、2時間保温し、冷却し25%アンモニア;37
g、ブチルセロソルブ;100g、水;20gを加え、
加熱残分40%、酸価(固形分)69のエポキシエステ
ル変性アクリルエマルションを得た。
【0023】比較例6 上記(A−1)の製造例と同様のフラスコに、上記エポ
キシエステル樹脂(A−1);400g、ブチルセロソ
ルブ;400gを仕込み110℃に昇温した。スチレ
ン;320g、ブチルアクリレート;60g、2−エチ
ルヘキシルアクリレート;140g、β−ヒドロキシエ
チルメタクリレート;30g、メタクリル酸;50g、
アゾビスイソブチロニトリル;20gを滴下ロートに仕
込み、2時間かけて滴下した後、2時間保温し、冷却し
25%アンモニア;27gを加え、これに水;1103
gを加えて乳化し、加熱残分40%、酸価(固形分)3
7のエポキシエステル変性アクリル樹脂を得た。
【0024】比較例7 実施例2において反応性乳化剤であるアデカリアソープ
SE10Nを抜き、25%アンモニア17gを加え実施
例2と同様におこなったが、乳化重合反応途中で凝集し
た。
【0025】なお、実施例で用いた反応性乳化剤である
アントックスMS60及びアデカリアソープSE10N
の構造式を下記に示す。 ・アントックスMS60
【化1】 (但し、Aはアルキレン基、R及びR′は一価の有機
基、m及びnはAOの繰り返しを示す正の数である) ・アデカリアソープSE10N
【化2】
【0026】実施例1、2及び比較例1、2、4、5、
6の樹脂を用いて表1の配合で塗料化した。
【表1】
【0027】上記塗料化で得られた塗料を以下の条件で
塗装し、乾燥後塗膜特性を試験した。結果を表2に示
す。 (塗装条件) 塗装:スプレー塗装、岩田ワイダー61、乾燥膜厚30
μm 基材:未処理鋼;SPCC−SD 板厚さ0.8mm(日
本テストパネル社製) 乾燥:60℃×20分+22℃×3日 (試験条件) 乾燥性:60℃で20分乾燥した直後の塗膜のべとつき
程度を見た。 硬さ:JIS K5400に準拠した。 衝撃試験:500g,1/2インチで行った。 ゴバン目:カッターで1mm角のゴバン目を100切り、
セロテープにてはくり後、残存する塗膜のます目の数を
表記した。 耐水性:40℃のイオン交換水に10日間浸漬後、塗膜
のふくれ、白化程度を観察した。 塩水噴霧性:塗膜にカッターでカットした後、塩水噴霧
試験に入れ、240時間後とり出し、セロテープではく
り後、片側はくり幅をmmで表わした。 塗料安定性:40℃で10日間保存後の塗料の状態を目
視観察した。
【0028】
【表2】
【0029】実施例1および2に見られるように、本発
明の水性樹脂組成物を用いた塗料は、塗料安定性、乾燥
性、耐水性、耐食性等の全てに優れる。比較例1は反応
性乳化剤の代わりに通常の乳化剤を使用した場合である
が、耐水性、耐食性が劣る。比較例2はエポキシエステ
ル樹脂を含まない通常のアクリルエマルション樹脂の場
合であるが、硬度、耐水性、耐食性が劣る。比較例3の
エポキシエステル樹脂が多すぎる場合であるが、乳化重
合時に凝集物が出て、重合安定性が劣る。比較例4は不
飽和カルボン酸を用いず酸価が低い場合であるが、塗料
安定性が劣る。比較例5は酸価が高い場合であるが、耐
水性、耐食性が劣る。比較例6は有機溶剤中で合成した
変性アクリル樹脂の場合であるが、乾燥性、硬度、耐水
性、耐食性が劣る。比較例7は、乳化剤を全く使用しな
い場合であるが、エポキシエステルを中和しても有効な
乳化剤とならず乳化重合中に凝集する。
【0030】
【発明の効果】本発明の水性樹脂組成物及び塗料は、塗
料安定性並びに塗膜の乾燥性、耐水性、耐食性、硬度、
密着性及び耐衝撃性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C09D 5/00 - 201/10 C08F 2/22 - 2/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシエステル樹脂20〜60重量%
    の存在下に、エチレン性不飽和カルボン酸を含む重合性
    モノマー混合物80〜40重量%を配合し、乳化剤とし
    てエチレン性不飽和基を有する反応性乳化剤を用いて乳
    化重合して得られる酸価が10〜50のエポキシエステ
    ル変性アクリルエマルションを含有してなる水性樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 エポキシエステル樹脂が、脂肪酸30〜
    70重量%及びエポキシ樹脂70〜30重量%を付加、
    縮合して得られる酸価30以下のエポキシエステル樹脂
    である請求項1記載の水性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水性樹脂組成物
    を含有してなる塗料。
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