JP3025367B2 - 水性塗料用樹脂組成物 - Google Patents

水性塗料用樹脂組成物

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JP3025367B2
JP3025367B2 JP4056425A JP5642592A JP3025367B2 JP 3025367 B2 JP3025367 B2 JP 3025367B2 JP 4056425 A JP4056425 A JP 4056425A JP 5642592 A JP5642592 A JP 5642592A JP 3025367 B2 JP3025367 B2 JP 3025367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な水性塗料用樹脂組
成物、さらに詳しくは水分酸性にすぐれ、乾燥性及び耐
食性にすぐれた水性塗料用樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大気汚染の原因となる有機溶剤の
揮散量を低減する努力が種々行われており、その中で水
性塗料がその目的の一つとして開発されている。水性塗
料用の樹脂のひとつにビスフェノール型エポキシ樹脂と
脂肪酸とのエステル体を基本とした、水希釈可能なビニ
ル変性エポキシ脂肪酸エステル樹脂が知られている。こ
れはエポキシ樹脂を用いることにより、耐食性を有し、
ビニル変性による乾燥性の向上、更には脂肪酸エステル
による常温乾燥型としても使用できるという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このビ
ニル変性エポキシ脂肪酸エステル樹脂は一般にエステル
化において脂肪酸を多くもちい、エポキシ基との付加反
応ばかりでなく、高温反応による一部水酸基との縮合エ
ステル化まで行なわれる。この為、塗膜としたときに耐
食性が劣るという欠点を有していた。又ビニル変性する
ことにより乾燥性の向上が測られているが、より速い乾
燥性を持たす為にビニル単量体の使用量を多くすると、
塗膜としたときの耐食性が劣るという欠点を有してい
た。このように、塗膜としての耐食性を満足させなが
ら、乾燥性に優れた水性塗料用樹脂を得ることは困難な
ことであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐食性を
満足させ、かつ乾燥性に優れた水性塗料用樹脂の開発を
すべく、鋭意研究を重ねた結果、エポキシエステル化に
おいて、エポキシ基とカルボキシル基との付加反応のみ
の反応におさえ、エポキシ樹脂の持つ水酸基を残すこ
と、及びこのエポキシエステル体の存在下に、ビニル単
量体として水酸基を有するビニル単量体を必須成分とし
てビニル変性を行うことにより、極めて耐食性に優れ、
かつ乾燥性にも極めて優れた水性塗料用樹脂を見出し、
この知見に基ずいて本発明を完成した。すなわち本発明
は、(A)数平均分子量(Mn)が400〜3000の
ビスフェノール型エポキシ樹脂(a1)と、不飽和一塩
基脂肪酸(a2)とをエポキシ基数/カルボキシル基数
の比率で0.5/1〜1.2/1になるように、付加反
応させてなるエポキシエステル20〜50重量部の存在
下に(B)重合性ビニル単量体として一般式 (ただし、式中Rは水素又は低級アルキル基であり、n
は2〜6)で示される化合物(b1)およびカルボキシ
ル基含有ビニル単量体(b2)および他の重合性ビニル
単量体(b3)とを、(b1)(b2)(b3)成分の
総量に対して(b1)が4〜20重量%、(b2)が1
0〜20重量%になるような割合としたもの50〜80
重量部を重合させてなる水性塗料用樹脂組成物に関す
る。
【0005】本発明において用いられる(a1)ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフエノールA、
ビスフェノールF等のビスフェノールとエピクロルヒド
リンの反応によって得られるエポキシ樹脂であり、例え
ばエピコート834、エピコート1001、エピコート
1004、エピコート1007(いづれも、シェルケミ
カル社商品名)等として市販されているものが使用でき
るが、これに限定されるものでない。これらの成分は一
種又は二種以上使用されるが、塗膜性能の観点からMn
が400〜3000の範囲、更に好ましくは450〜2
000の範囲である。Mnが400未満のものは乾燥性
が悪くなり、Mnが3000を超えるものは樹脂粘度が
高くなり工業的に不利となる。
【0006】(a2)不飽和一塩基脂肪酸としては、乾
性油又は半乾性油から誘導されうる脂肪酸及び合成脂肪
酸があり、例えば大豆油脂肪酸、トール脂肪酸、ヒマシ
油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、アマニ油脂肪酸等が挙
げられる。これらの成分は一種又は二種以上使用され
る。(A)エポキシエステルは(a1)ビスフェノール
型エポキシ樹脂と(a2)不飽和一塩基脂肪酸とをエポ
キシ基数/カルボキシル基数の比率で0.5/1〜1.
2/1になるように配合し、付加反応させることにより
得られる。この比率が0.5/1未満では未反応脂肪酸
の存在により乾燥性の低下が起こり1.2/1を超える
と樹脂粘度の増大により工業的に不利となる。反応方法
は公知の方法により付加反応させられる。例えば、反応
温度として、60〜180℃、好ましくは80〜160
℃の範囲である。60℃未満では反応が遅く、180℃
を超えるとエポキシ樹脂の水酸基と脂肪酸との縮合反応
が起こり、耐食性が低下する。触媒として3級アミン又
はルイス酸が使用される。この反応は無溶剤でも有機溶
剤中で行ってもよい。有機溶剤としては反応性のない溶
剤、例えばトルエン、イソプロピルアルコール、ブチル
セロソルブ等を使用することが出来る。
【0007】このようにして得られる(A)エポキシエ
ステルの存在下に、以下の(B)重合性ビニル単量体を
重合させる。本発明に使用される(B)重合性ビニル単
量体として、下記の一般式で示される化合物(b1)が
挙げられる。 一般式において、Rは水素又は低級アルキル基であり、
nは2〜6で示される化合物である。これらの化合物と
しては例えばアクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル等が挙げられ、これらは一種又は二種以上使用
することができる。カルボキシル基含有ビニル単量体
(b2)としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸等が挙げられ、これらは一種又は二種以上使用する
ことができる。他の重合性ビニル単量体(b3)として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル
酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸
エステル、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン等のスチレン系モノマー、酢酸ビニル、アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリルアミ
ド、N−N−ジエチルメタクリルアミド、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等が挙げられ、これらは一種
又は二種以上使用することが出来る。
【0008】これら(B)重合性ビニル単量体は前記
(b1)(b2)(b3)成分からなり、(b1)成分
としては、(b1)(b2)(b3)成分の総量に対し
て、4〜20重量%であることが好ましい。(b1)成
分の使用は本発明により得られる樹脂の耐食性を向上さ
せる効果があり、(b1)成分が4重量%未満では耐食
性の低下が見られ好ましくない。又、20重量%を超え
ると塗膜の耐水性の低下が見られ好ましくない。(b
2)成分としては、(b1)(b2)(b3)成分の総
量に対して、10〜20重量%であることが好ましい。
(b2)成分の使用は、本発明により得られる樹脂にカ
ルボキシル基を導入し、これをアミン等で中和すること
により水性化が可能な樹脂となる。この(b2)成分が
10重量%未満では水性化が困難となり、水分散した時
の塗料安定性が悪くなり好ましくない。一方、20重量
%を超えると塗膜の耐水性の低下が見られ好ましくな
い。これら(B)重合性ビニル単量体は、前記(A)エ
ポキシエステルの存在下に重合されて本発明の樹脂組成
物が得られる。この場合、(B)重合性ビニル単量体の
みで重合させて得られた樹脂と(A)エポキシエステル
とを単に混合して使用することも考えられるが、このよ
うにして得られた樹脂では、塗料にした時の安定性が悪
くなるので好ましくない。本発明においては(A)エポ
キシエステル/(B)重合性ビニル単量体の重量比が2
0/80〜50/50になるような割合にすることが好
ましい。重量比が20/80未満では塗膜の耐食性が低
下し、重量比が50/50を超えると塗膜の乾燥性が低
下するので好ましくない。 (B)重合性ビニル単量体の重合は、上記の(A)エポ
キシエステルの存在下にラジカル開始剤を使用して、有
機溶剤中で好ましくは80〜180℃で行うことができ
る。
【0009】有機溶剤としては親水性溶剤が好ましく、
例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、tertブチルアルコール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル等を使用することが出来る。ラジカル開始剤と
しては、アソビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロ
ニトリル等のアソビスニトリル型触媒、ジベンゾイルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーベンゾエ−ト、ジt
ert−ブチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド等
の過酸化物等が用いられる。このようにして得られた樹
脂は、中和後、水に溶解ないし分散させて使用に供する
ことができる。上記中和は、PHが7〜10になるよう
に、樹脂中のカルボキシル基の一部又は全部を中和剤に
より中和して行なわれる。中和剤としては、アンモニ
ア、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン等と
アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムト等のアル
カリ金属の炭酸塩、重炭酸ナトリウム等の重炭酸ナトリ
ウム等の重炭酸塩等を使用することができる。このよう
にして得られた水性塗料用樹脂組成物は、水希釈後、水
性塗料としてそのまま使用することができるが更には通
常使用される顔料、表面処理剤、有機溶剤等を用いるこ
とにより塗料組成物として塗料化できる。塗料組成物は
浸漬法、刷毛塗り、スプレー塗り、ロール塗り等の方法
によって塗装することができ、鉄、非鉄金属等の表面に
塗装することができる。次に実施例および比較例により
本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0010】
【実施例】
実施例1 (A)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた1リット
ルの反応容器にエピコート1001(シェルケミカル社
製 ビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂分子量900)394g、アマニ油脂肪酸246g
を仕込み、昇温し、均一な状態になったことを確認後、
約60℃でトリエチルアミン2gを加え120℃の温度
に保持しながら、酸価が4以下になるまで約3時間反応
させてエポキシエステルを得た。尚、この時の仕込時の
エポキシ基数/カルボキシル基数の比率は0.95/1
であった。 (B)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リット
ルの反応容器に(A)で得られたエポキシエステル25
2g、ブチルセロソルブ308gを加え120℃に加熱
攪拌する。スチレン268g、アクリル酸ブチル180
g、メタクリル酸87g、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル47g及びtert−ブチルパーベンゾエート1
2gを2時間かけて等速滴下し、更に3時間保温する。
80℃に冷却後、トリエチルアミン105g、水151
gを加え、加熱残分60重量%、粘度150ポイズ(2
5℃)、PH8.8の水性樹脂を得た。尚、この時の仕
込時の(A)エポキシエステル/(B)重合性ビニル単
量体の重量比は30/70であった。
【0011】実施例2 (A)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた1リット
ルの反応容器にn−ブタノール168g、エピコート1
001(シェルケミカル社製 ビスフェノールAのグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂分子量900)365
g、アマニ油脂肪酸135g、脱水ヒマシ油脂肪酸13
5gを仕込み、昇温し、均一な状態になったことを確認
後、約60℃でトリエチルアミン2gを加え120℃の
温度を保持しながら酸価が16以下になるまで約3時間
反応させ、固形分濃度79重量%のエポキシエステル溶
液を得た。尚、この時の仕込時のエポキシ基数/カルボ
キシル基数の比率は0.81/1であった。 (B)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リット
ルの反応容器に(A)で得られたエポキシエステル溶液
266g、n−ブタノール280gを加え120℃に加
熱攪拌する。スチレン319g、アクリル酸ブチル16
8g、メタクリル酸77g、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル64g及びtert−ブチルパーベンゾエート
12gを2時間かけて等速滴下し、更に3時間保温す
る。80℃に冷却後、トリエチルアミン97g、水18
7gを加え、加熱残分59重量%、粘度140ポイズ
(25℃)、PH9.0の水性樹脂を得た。尚、この時
の仕込時の(A)エポキシエステル(固形分として)/
(B)重合性ビニル単量体の重量比は25/70であっ
た。
【0012】実施例3 実施例1の(B)において重合性ビニル単量体としてス
チレン261g、アクリル酸ブチル154g、メタクリ
ル酸99部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル68gを
使用し、トリエチルアミン119gと変更した以外は、
実施例1と同様に操作し、加熱残分60重量%、粘度1
80ポイズ(25℃)、PH8.9の水性樹脂を得た。
尚、この時の仕込時の(A)エポキシエステル/(B)
重合性ビニル単量体の重合比は30/70であった。
【0013】実施例4 (A)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リット
ルの反応容器にブチルセロソルブ243g、エピコート
1004(シェルケミカル社性ビスフェノールAのグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、分子量1400)66
8g、アマニ油脂肪酸246gを仕込み、昇温し均一な
状態になったことを、確認後、約60℃でトリエチルア
ミン2gを加え120℃の温度に保持しながら、酸価が
10以下になるまで約3時間反応させてエポキシエステ
ル溶液を得た。尚、この時の仕込時のエポキシ基数/カ
ルボキシル基数の比率は0.8/1であった。 (B)攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リット
ルの反応容器に(A)で得られたエポキシエステル溶液
319g、ブチルセロソルブ241gを加え、120℃
に加熱攪拌する。スチレン268g、アクリル酸ブチル
180g、メタクリル酸87g、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル47g及びtert−ブチルパーベンゾエ
ート12gを2時間かけて等速滴下し、更に3時間保温
する。80℃に冷却後、トリエチルアミン108g、水
151gを加え、加熱残分60重量%、粘度210ポイ
ズ、PH9.0の水性樹脂を得た。尚、この時の仕込時
の(A)エポキシエステル(固形分として)/(B)重
合性ビニル単量体の重量比は30/70であった。
【0014】比較例1 攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リットルの反
応容器に実施例1の(A)で得られたエポキシエステル
502g、ブチルセロソルブ300gを加え120℃に
加熱攪拌する。スチレン154g、アクリル酸ブチル1
03g、メタクリル酸50g、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル27g及びtert−ブチルパーベンゾエー
ト7gを2時間かけて等速滴下し、更に3時間保温す
る。80℃に冷却後、トリエチルアミン61g、水20
0gを加え、加熱残分60重量%、、粘度61ポイズ
(25℃)、PH9.0の水性樹脂を得た。尚、この時
の仕込時の(A)エポキシエステル/(B)重合性ビニ
ル単量体の重量比は60/40であった。
【0015】比較例2 実施例1の(B)において、エポキシエステル65gを
使用する以外は実施例1と同様に操作し、加熱残分5
4.2重量%、粘度105ポイズ(25℃)、PH8.
9の水性樹脂を得た。尚、この時の仕込時の(A)エポ
キシエステル/(B)重合性ビニル単量体の重量比は1
0/90であった。
【0016】比較例3 実施例1の(B)において、重合性ビニル単量体として
スチレン295g、アクリル酸ブチル200g、メタア
クリル酸87gを使用する以外は、実施例1と同様に操
作し、加熱残分60重量%、粘度130ポイズ(25
℃)、PH8.8の水性樹脂を得た。
【0017】比較例4 実施例1の(B)において、重合性ビニル単量体として
スチレン200g、アクリル酸ブチル150g、メタク
リル酸87g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル14
5gを使用する以外は実施例1と同様に操作し、加熱残
分60重量%、粘度240ポイズ(25℃)、PH9.
0の水性樹脂を得た。
【0018】比較例5 攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リットルの反
応容器に実施例1の(A)で得られたエポキシエステル
252g、ブチルセロソルブ308gを加え、120℃
に加熱攪拌する。スチレン220g、アクリル酸ブチル
170g、メタクリル酸145g、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル47g及びtert−ブチルパーベンゾ
エート12gを2時間かけて等速滴下し、更に3時間保
温する。80℃に冷却後、トリエチルアミン170g、
水86gを加え、加熱残分61重量%、、粘度190ポ
イズ(25℃)、PH8.8の水性樹脂を得た。尚、こ
の時の仕込時の(A)エポキシエステル/(B)重合性
ビニル単量体の重量比は30/70であった。
【0019】比較例6 攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた2リットルの反
応容器にエピコート828(シェルケミカル社製ビスフ
ェノールAのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂分子量
380)100g、アマニ油脂肪酸152g及びトリエ
チルアミン0.8gを仕込み、攪拌昇温して120℃の
温度に保持しながら酸価が4以下になるまで約3時間反
応させてエポキシエステルを得た。尚、この時の仕込時
のエポキシ基数/カルボキシル基数の比率は1/1であ
った。次に実施例1の(B)においてエポキシエステル
として上記エポキシエステル252gを使用する以外
は、実施例1と同様に操作し、加熱残分60重量%、、
粘度110ポイズ(25℃)、PH8.7の水性樹脂を
得た。
【0020】比較例7 攪拌機、温度制御装置、冷却器を備えた1リットルの反
応容器にエピコート1001188g、アマニ油脂肪酸
280gを仕込み昇温し均一な状態になったことを確認
後、約60℃でトリエチルアミン1.5gを加え120
℃の温度に保持しながら、酸価が75以下になるまで約
3時間反応させてエポキシエステルを得た。尚、この時
の仕込時のエポキシ基数/カルボキシル基数の比率は
0.4/1であった。
【0021】次に実施例1の(B)においてエポキシエ
ステルとして上記エポキシエステル252gを使用する
以外は、実施例1と同様に操作反応させ、80℃に冷却
後、トリエチルアミン136g、水120を加え、加熱
残分61%、粘度82ポイズ(25℃)、PH9.0の
水性樹脂を得た。各実施例及び比較例により得られた水
性樹脂を下記のように塗料化し、試験を行った。 実施例または比較例の水性樹脂 90g 酸化鉄 100g タルク 200g クロメート系防錆顔料 1g トリエチルアミン 6g 水 220g 上記配合で、ガラスビーズの存在下でサンドグラインダ
ーを用いて1500rpmで60分間分散させ、ガラス
ビーズを除いた後、以下の配合の組成物を添加した。 実施例または比較例の水性樹脂 165g 3%ナフテン酸コバルト 5g トリエチルアミン 3g このようにして得られた赤錆色エナメルを適量の水で希
釈し、フォードカップ#4で30〜35秒に調整した。
この塗料の特性試験結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】尚、鉛筆硬さ、耐水性、耐食性試験におい
ては、得られた赤錆色エナメルをSPCC−SB(日本
テストパネル社)0.8tに乾燥膜厚15μmになるよ
うに塗布し110℃で7分間乾燥し、室温で1日放置後
に試験を行なった。 *1耐水性:イオン交換水25℃中浸漬5日後ブリスタ
発生のないものを良好、あるものを不良とした。 *2耐食性:クロスカットした試験片を3日間ソルトス
プレーした後、さび幅が3mm以下のものを良好、3m
mを超えるものを不良とした。 乾燥性試験においては、予め110℃に加熱したSS−
41(日本テストパネル社)0.6tにエアレス(旭大
隅製エースガンMODELI、チップ12CO5、圧力
100kg/cm2 )で乾燥膜厚10μmになるように
塗布し、塗布直後より指触乾燥するまでの時間を測定
し、乾燥性評価とした。
【0024】
【発明の効果】本発明の水性塗料用樹脂組成物は、耐食
性に優れかつ乾燥性に極めて優れたものであり、また塗
料安定性も良好な水性塗料を得ることができ、金属、非
金属等の表面塗装用として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−143246(JP,A) 特開 平3−115318(JP,A) 特開 平1−188517(JP,A) 特開 昭55−165913(JP,A) 特開 昭50−100119(JP,A) 特開 昭57−105418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 157/00 C08F 299/02 C09D 151/08 C09D 163/00 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN) 実用ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)数平均分子量(Mn)が400〜3
    000のビスフェノール型エポキシ樹脂(a1)と、不
    飽和一塩基脂肪酸(a2)とをエポキシ基数/カルボキ
    シル基数の比率で0.5/1〜1.2/1になるよう
    に、付加反応させてなるエポキシエステル20〜50重
    量部の存在下に(B)重合性ビニル単量体として一般式 (ただし、式中Rは水素又は低級アルキル基であり、n
    は2〜6)で示される化合物(b1)およびカルボキシ
    ル基含有ビニル単量体(b2)および他の重合性ビニル
    単量体(b3)とを、(b1)(b2)(b3)成分の
    総量に対して(b1)が4〜20重量%、(b2)が1
    0〜20重量%になるような割合としたもの50〜80
    重量部を重合させてなる水性塗料用樹脂組成物。
JP4056425A 1992-02-05 1992-02-05 水性塗料用樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3025367B2 (ja)

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