JPH0881512A - 水性塗料用樹脂組成物及び水性塗料 - Google Patents

水性塗料用樹脂組成物及び水性塗料

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JPH0881512A
JPH0881512A JP22019794A JP22019794A JPH0881512A JP H0881512 A JPH0881512 A JP H0881512A JP 22019794 A JP22019794 A JP 22019794A JP 22019794 A JP22019794 A JP 22019794A JP H0881512 A JPH0881512 A JP H0881512A
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epoxy ester
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JP22019794A
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Hiroaki Hirakura
裕昭 平倉
Takao Hirayama
隆雄 平山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 脂肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)97
〜80重量%の存在下に、アニオン系反応性乳化剤を含
む重合性モノマー(II)を3〜20重量%配合し、重合
して得られる酸価が10〜50のビニル変性エポキシエ
ステル樹脂を含有してなる水性塗料用樹脂組成物及びこ
れを用いた水性塗料。 【効果】 塗膜の衝撃値、耐水性等に優れるとともに、
耐食性、塗料安定性等に著しく優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性塗料用樹脂組成物及
び水性塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料には通常、大量の有機溶剤を使用す
るため、塗装の際に大気中に有機溶剤が排出され、大気
汚染の原因となっており、火災の危険性も高い。近年、
有機溶剤量を低減する努力が種々なされ、ハイソリッド
塗料、粉体塗料、電子線・紫外線硬化塗料、水性塗料等
がその目的のために開発されている。特に、水性塗料は
危険性のない、また経済性の高い水を利用し、さらに従
来の塗装設備からの転用が容易であることから注目を集
めている。しかしながら、従来の水性塗料には、塗料の
乾燥が遅い、耐水性及び耐食性が劣るという欠点があ
る。
【0003】このような欠点を改良するために、これま
でに様々な方法が考えられ、例えば水性アルキド樹脂塗
料において樹脂成分中に、フェノール樹脂、石油樹脂、
エポキシ樹脂等を含有させる方法、重合性単量体を重合
させる方法等が考えられている。これらのひとつに、ビ
スフェノール型エポキシ樹脂と脂肪酸のエステルを基体
とした、水希釈可能なビニル変性樹脂(特開平4−29
2666号公報等)が知られている。これは、エポキシ
樹脂を用いることにより、優れた防錆力をもつという利
点があるが、塗料安定性が悪い等の欠点を持つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの課
題を解決するものであり、特定のビニル変性エポキシエ
ステル樹脂を用いることにより、耐水性、耐食性、耐薬
品性、安定性等に優れた水性塗料用樹脂組成物及びこの
組成物を用いた水性塗料を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脂肪酸変性エ
ポキシエステル樹脂(I)97〜80重量%の存在下
に、アニオン系反応性乳化剤を含む重合性モノマー(I
I)を3〜20重量%配合し、重合して得られる酸価が
10〜50のビニル変性エポキシエステル樹脂を含有し
てなる水性塗料用樹脂組成物並びにこの樹脂組成物を含
有してなる水性塗料に関する。
【0006】本発明において使用する脂肪酸変性エポキ
シエステル樹脂(I)とは、脂肪酸とエポキシ樹脂を付
加、縮合して得られるものである。このエポキシエステ
ル樹脂(I)としては、(a)脂肪酸25〜60重量
%、(b)ビスフェノール型エポキシ樹脂75〜20重
量%、(c)1分子中に1〜4個のグリシジル基を有す
る脂肪族系エポキシ化合物0〜40重量%を、付加、縮
合して得られるものが、塗膜の硬さ、耐食性等において
優れているので好ましい。
【0007】上記の(a)成分である脂肪酸としては、
乾性油又は半乾性油から誘導されうる脂肪酸及び合成脂
肪酸があり、例えば桐油、大豆油、アマニ油、ヒマシ
油、脱水ヒマシ油、サフラワー油、綿実油等から得られ
る脂肪酸、合成により得られるバーサチック酸(シェル
ケミカル社商品名)等が挙げられる。(a)成分として
は、乾性油又は半乾性油から誘導されうる脂肪酸を使用
するのが、常温硬化性を付与できるので好ましいが、不
乾性油から誘導されうる脂肪酸を使用してもよい。
(a)成分は一種又は二種以上使用することができる。
【0008】(b)成分であるビスフェノール型エポキ
シ樹脂とは、ビスフェノールA、ビスフェノールF等の
ビスフェノールとエピクロルヒドリンの反応によって得
られるエポキシ樹脂であり、例えば、エピコート82
8、エピコート1001、エピコート1004、エピコ
ート1007、エピコート1009(いずれも、シェル
ケミカル社商品名)等として市販されているものや、前
記の市販されているビスフェノール型エポキシ樹脂をさ
らにビスフェノールで鎖伸長したものも使用できる。
(b)成分は一種又は二種以上使用することができる。
【0009】(c)成分である1分子中に1〜4個のグ
リシジル基を有する脂肪族系エポキシ化合物としては、
ラウリルアルコール、アリルアルコール等の一価脂肪族
アルコールのグリシジルエーテル、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール等のア
ルキレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ポリ(テ
トラメチレングリコール)、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール等の二価脂肪族アルコール
のジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン、グ
リセリン等の三価脂肪族アルコールのジ−又はトリ−ジ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール、グリセリン二量体、グリセリン多量体等の四価以
上の脂肪族アルコールのジ−、トリ−又はテトラ−グリ
シジルエーテル、アジピン酸、テトラメチレンジカルボ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸のジグリシジルエステルな
どがある。(c)成分は必要に応じて用いられるが、
(a)、(b)及び(c)成分の合計に対して特に2〜
20重量%使用するのが乾燥性等の特性上好ましい。こ
れらの(c)成分は一種又は二種以上使用することがで
きる。
【0010】(a)成分、(b)成分及び(c)成分は
公知の方法により、付加、縮合反応される。例えば、こ
れらの混合物を130〜250℃で加熱すればよい。こ
の反応はキシレン等の(a)成分、(b)成分及び
(c)成分と反応しない有機溶剤中で行なってもよい。
また、反応は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分
を同時に混合して反応させてもよく、(a)成分と
(b)成分又は(c)成分を反応させたのち、(c)成
分又は(b)成分を添加し反応させてもよい。
【0011】本発明においては、前記により得られる脂
肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)の存在下に、アニ
オン系反応性乳化剤を含む重合性モノマー(II)を重合
させるが、アニオン系反応性乳化剤は、耐水性、耐食性
の点からエチレン性不飽和基を有するアニオン系反応性
乳化剤を使用することが好ましい。このようなアニオン
系反応性乳化剤に特に制限はなく、例えば以下のものが
挙げられる。
【化1】 (上記各式において、Aは2価の炭化水素基、Rは水素
原子又はメチル基、R1、R2、R3及びR4は水素原子又
は炭化水素基、XはK、Na又はNH4、m及びnは整
数を示す)
【0012】市販されているアニオン系反応性乳化剤と
しては、第一工業製薬社製のアクアロンHS−10、ア
クアロンHS−20、アクアロンHS−1520(いず
れも上記一般式(I)におけるXがNH4の化合物)、
日本乳化剤社製のアントックスMS60(上記一般式
(II)におけるRがメチル基、XがNH4の化合物)、
旭電化工業社製のアデカリアソープSE10N(上記一
般式(III)におけるR1がC919、XがNH4、nが1
0の化合物)、三洋化成社製のエレミノールRS30
(上記一般式(IV)におけるRがメチル基、XがNaの
化合物)、エレミノールJS2(上記一般式(V)にお
けるXがNaの化合物)、ナガセ化成社製のSPA(上
記一般式(VI)におけるRが水素原子、XがKの化合
物)、SPM(上記一般式(VI)におけるRがメチル
基、XがKの化合物)等のエチレン性不飽和基を有する
アニオン系反応性乳化剤がある。これらの反応性乳化剤
は一種又は二種以上使用することができる。また必要に
応じて通常の乳化剤をこれらに組み合わせて使用するこ
ともできる。これらの反応性乳化剤の使用量は必要最小
限であることが好ましいが、耐水性、耐食性の点から、
(I)成分及び(II)成分の合計に対して0.2〜5重
量%、特に0.2〜2重量%配合するのが好ましい。
【0013】本発明において重合性モノマー(II)とし
てはさらに次のものが使用できる。エチレン性不飽和カ
ルボン酸として、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン
酸等。メタクリル酸、アクリル酸等のα,β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸と1〜12の炭素原子を有する
アルカノールとのアルキルエステル。α,β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル
として、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート又
はメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト又はメタクリレート等。その他、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアマイド、メタクリルア
マイド、スチレン、ビニルトルエン、ビニルピロリド
ン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート又はメ
タクリレート、ビニルピリジン、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート若しくはメタクリレート又はその末
端をアルコキシ化したもの、アシドホスホオキシエチル
アクリレート又はメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノアクリレート又はメタクリレートの燐酸エステ
ルも使用できる。これらは要求される特性に応じて適宜
選択し一種又は二種以上を使用する。
【0014】これらの重合性モノマーの中で、エチレン
性不飽和カルボン酸を必須成分として配合するのが好ま
しい。これにより、得られる樹脂にカルボキシル基が充
分に導入され、充分な水性化が可能になる。このエチレ
ン性不飽和カルボン酸は目的とする樹脂の酸価を調整す
るように配合することができる。即ち、得られる樹脂の
酸価が10〜50、好ましくは20〜40になるように
調整して配合される。
【0015】(II)成分は、前記脂肪酸変性エポキシエ
ステル樹脂(I)の存在下に重合させるが、その配合比
は、脂肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)97〜80
重量%、好ましくは95〜85重量%の存在下に、重合
性モノマー(II)3〜20重量%、好ましくは5〜15
重量%を配合する。(I)成分の割合が少なすぎると耐
食性が劣り、多すぎると塗膜の乾燥性が低下する。
【0016】上記の重合性モノマー(II)の重合は、前
記脂肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)の存在下に、
ラジカル重合開始剤を使用して、好ましくは有機溶剤中
で80〜140℃で行なうことができる。有機溶剤とし
ては親水性溶剤が好ましく、例えば、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、tert−ブチ
ルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール等を使用することができる。
【0017】重合後に得られるビニル変性エポキシエス
テル樹脂の酸価(固形分酸価)は、10〜50、好まし
くは20〜40の範囲になるように調整される。酸価が
10未満であると塗料安定性が劣り、酸価が50を超え
ると塗膜の耐水性及び耐アルカリ性が劣る。酸価の調整
はカルボキシル基含有重合性単量体の使用量を調整する
こと等により行なうことができる。ラジカル重合開始剤
としては、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレ
ロニトリル等のアゾビスニトリル型触媒、ベンゾイルパ
ーオキシド、ブチルパーベンゾエート等の過酸化物等が
用いられる。
【0018】このようにして得られたビニル変性エポキ
シエステル樹脂は、中和し、前記の親水性溶剤と水の混
合溶剤又は水のみに溶解又は分散させて(水希釈して)
使用に供することができる。中和及び水希釈は、前記重
合を親水性溶剤中で行なったときは、重合完了後、ひき
つづいて中和し、さらに水を添加することによって行な
うことができるが、重合後、脱溶媒したのち、中和及び
水希釈することもできる。上記中和は、pHが好ましく
は、7〜10になるように、樹脂中のカルボキシル基の
一部又は全部を中和剤により中和して行なわれる。中和
剤としては、アンモニア、トリエチルアミン、ジメチル
エタノールアミン等のアミン、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属の炭酸塩、重炭酸ナトリウム等の重
炭酸塩等を使用することができる。
【0019】このようにして得られる水性塗料用樹脂組
成物は、水希釈後、そのまま使用することができるが、
顔料、可塑剤、溶剤、着色剤等を添加したり、変性アミ
ノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂等の広範囲の水溶性又は水分散性樹脂を配合して水性
塗料とすることもできる。例えば、変性アミノ樹脂、エ
ポキシ樹脂等の硬化剤樹脂と組み合わせることにより、
焼付用塗料として使用することができる。この場合、硬
化剤樹脂は、ビニル変性エポキシエステル樹脂との合計
に対して、5〜30重量%配合するのが好ましい。
【0020】また、特に本発明により得られる水性塗料
用樹脂組成物のうち、乾性油又は半乾性油の脂肪酸を用
いた場合には、金属乾燥剤を添加して、常温硬化型の水
性塗料として用いることができる。さらに、必要に応じ
て通常使用される顔料、表面処理剤、有機溶剤等を用い
ることにより塗料化できる。顔料を用いる場合は、通常
PWC(顔料重量含有率)が40〜60重量%となるよ
うに配合される。得られる水性塗料は浸漬法、刷毛塗
り、スプレー塗り、ロール塗り等の方法によって塗装す
ることができ、木材、紙、繊維、プラスチック、セラミ
ック、鉄、非鉄金属等の表面に塗装することができる。
【0021】
【実施例】
実施例1 (A)不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製
フラスコ中にビスフェノール型エポキシ樹脂エピコート
1001及びエピコート1004(ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂、シェルケミカル社製)をそれぞれ250
g、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル1
00g、大豆油脂肪酸300g、脱水ひまし油脂肪酸1
00gを加え、230℃で酸価が5以下になるまで付
加、縮合反応をすすめ、脂肪酸変性エポキシエステル樹
脂を得た。 (B)(A)と同様の3リットルのフラスコ中に(A)
で得られた脂肪酸変性エポキシエステル樹脂950g、
tert−ブチルセロソルブ300g、アクリル酸40g、
アクアロン HS−10(アニオン系反応性乳化剤、第
一工業製薬(株)製)10gを仕込み、135℃に加熱す
る。その後、アゾビスイソブチロニトリル20g、tert
-ブチルセロソルブ90gを10分間かけて滴下し、さ
らに2.5時間保温した。冷却後、トリエチルアミン5
6gを添加し、水1110gを加え、加熱残分40重量
%、樹脂固形分酸価32、pH8.9のビニル変性エポ
キシエステル樹脂を得た。
【0022】実施例2〜3 実施例1の(B)において、アクアロン HS−10の
かわりに表1に示すアニオン系反応性乳化剤を同量用い
た以外は同様にして、ビニル変性エポキシエステル樹脂
を得た。
【表1】
【0023】実施例4 実施例1の(B)において、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂950gのかわりに、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂900g、スチレン40g、FA2000M(メ
トキシポリエチレングリコールメタクリレートとメタク
リル酸メチルの混合物、日立化成工業(株)社製)10
gを用いた以外は同様にして、ビニル変性エポキシエス
テル樹脂を得た。
【0024】実施例5 実施例1の(B)において、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂950gのかわりに、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂850g、スチレン100gを用いた以外は同様
にして、ビニル変性エポキシエステル樹脂を得た。
【0025】比較例1 実施例1の(B)において、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂960gを用い、アクアロンHS−10を配合し
なかった以外は同様にして、ビニル変性エポキシエステ
ル樹脂を得た。
【0026】比較例2 実施例1の(B)において、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂950gのかわりに、脂肪酸変性エポキシエステ
ル樹脂750g、スチレン200gを用いた以外は同様
にして、ビニル変性エポキシエステル樹脂を得た。
【0027】比較例3 実施例1の(B)において、(A)と同様の3リットル
のフラスコ中に(A)で得られた脂肪酸変性エポキシエ
ステル樹脂980g、tert−ブチルセロソルブ390
g、アクリル酸20gを仕込み、135℃に加熱する。
その後、アゾビスイソブチロニトリル20gを10分間
かけて滴下し、更に2.5時間保温した。冷却後、トリ
エチルアミン28gを添加し、水1110gを加えビニ
ル変性エポキシエステル樹脂を得た。
【0028】各実施例、比較例によって得られたビニル
変性エポキシエステル樹脂を表2に示す配合で塗料化
し、試験を行なった。
【表2】 上記配合量をガラスビーズとともに、サンドグラインダ
により分散させ黒エナメルを得た。水で希釈し、フォー
ドカップ#4で30秒に調整し以下の条件で塗装、塗膜
試験を行った。試験結果を表3に示す。
【0029】塗装:スプレー塗装、岩田ワイダー61、
乾燥膜厚20μm 基材:未処理鋼;SPCC−SD 板厚さ0.8mm(日
本テストパネル社) 乾燥:60℃で20分行った後、22℃で3日行った。 硬さ:JIS K5400に準拠した。 衝撃試験:500g、1/2インチで行った。 ゴバン目:カッターで1mm角のゴバン目を100切り、
セロテープにて剥離後、残存する塗膜のます目を表記し
た。 耐水性:40℃のイオン交換水に10日間浸漬後塗膜の
ふくれ、白化程度を目視観察した。 耐食性:塗膜にカッターで切り込みを入れた後、塩水噴
霧試験器に入れ、360時間後にとり出し、カット部片
側錆幅をmmで表わし、また目視により塗膜のふくれを観
察した。 塗料安定性:40℃で10日間保存後の塗料の状態を観
察した。
【0030】
【表3】
【0031】実施例1〜5に見られるように、本発明の
水性塗料用樹脂組成物は、塗料安定性、耐水性、耐食性
等に優れる。比較例1は実施例1〜3において反応性乳
化剤を使用しなかった場合であるが、塗料安定性、耐食
性が劣る。比較例2はエポキシエステル樹脂の比率が少
ない場合であるが、耐食性が劣る。比較例3は酸価が低
い場合であるが、塗料化時に凝集を生じる。
【0032】
【発明の効果】本発明の水性塗料用樹脂組成物及び水性
塗料は、塗膜の耐衝撃性、耐水性等に優れるとともに、
耐食性、塗料安定性等に著しく優れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)
    97〜80重量%の存在下に、アニオン系反応性乳化剤
    を含む重合性モノマー(II)を3〜20重量%配合し、
    重合して得られる酸価が10〜50のビニル変性エポキ
    シエステル樹脂を含有してなる水性塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 重合性モノマー(II)がさらにエチレン
    性不飽和カルボン酸を含むものである請求項1記載の水
    性塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 脂肪酸変性エポキシエステル樹脂(I)
    が、(a)脂肪酸25〜60重量%、(b)ビスフェノ
    ール型エポキシ樹脂75〜20重量%及び(c)1分子
    中に1〜4個のグリシジル基を有する脂肪族系エポキシ
    化合物0〜40重量%を、付加、縮合して得られるもの
    である請求項1又は2記載の水性塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アニオン系反応性乳化剤を、(I)成分
    及び(II)成分の合計に対して0.2〜5重量%配合す
    るものである請求項1、2又は3記載の水性塗料用樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の水性塗料
    用樹脂組成物を含有してなる水性塗料。
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