JP3329517B2 - グラフィックデータ処理方法 - Google Patents

グラフィックデータ処理方法

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JP3329517B2
JP3329517B2 JP18040193A JP18040193A JP3329517B2 JP 3329517 B2 JP3329517 B2 JP 3329517B2 JP 18040193 A JP18040193 A JP 18040193A JP 18040193 A JP18040193 A JP 18040193A JP 3329517 B2 JP3329517 B2 JP 3329517B2
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啓司 北川
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  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CADシステムまた
はCAD/CAMシステムと一般に称されているコンピ
ュータを用いたグラフィックデータ処理装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図23は、従来のCAD/CAMシステ
ムのディスプレイ画面の一例を示す図である。図23を
参照して、従来のCAD/CAMシステムにより図形、
文字、記号などのグラフィックデータをディスプレイ画
面に表示させるための操作について説明する。
【0003】ディスプレイ画面10のたとえば下欄には
メニュー域12が設けられている。メニュー域12に
は、一時にたとえば最大10個のコマンドが表示可能に
されている。使用者はメニュー域12に表示されている
コマンドの中に所望のコマンドがあればそのコマンドを
選び、なければメニュー域12の表示を次の表示に変
え、表示頁をめくりながら所望のコマンドを探し、該コ
マンドを選択する。
【0004】具体例を示せば、たとえば「円」を作図し
たい場合は、次のように操作をすればよい。まず、メニ
ュー域12に、 「レイヤ枠変更基準設定基準解除ズーム作
図次項メニュー」 というコマンドが表示される。使用者は「作図」をポ
インティングデバイス、たとえばマウス、ライトペン、
カーソルなどにより指定する。応じて、メニュー域12
には、 「線部連続線補助線円十字円弧扇形ス
プライン次項」 というコマンドが現われる。よってポインティングデバ
イスで「円」を指定すれば、コマンドモードは円を描
くためのモードとなり、円を描くためのプログラムが呼
出される。
【0005】もし、使用者が「文字」を作図したい場合
であれば、上記メニュー域12に現われたコマンドの
「次項」を指定し、頁を繰りながら、所望のコマン
ド、すなわちコマンド「文字」が現われるまで操作を繰
り返せばよい。
【0006】所望のコマンドモード、たとえばコマンド
「円」のモードにした後、ディスプレイ画面10の図形
表示域14上の図形を描きたい場所をポインティングデ
バイスで指定する。「円」の場合を例にとれば、いろい
ろな方法があるが、一例として、ポインティングデバイ
スで中心点(中心座標)と半径の大きさを指定する。そ
れにより、円が描かれる。また、描かれた円の属性、す
なわち円が実線で表示されているか、点線か、一点鎖線
か、線の色は何色か、線の太さはいくらかなどの内容
は、属性表示域16に表示される。なお描いた図形など
の属性を変えることも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CAD/C
AMシステムが高性能になるほど、データ処理のための
コマンドの数が多くなる。よって、10種類足らずのコ
マンドしか一度に表示できないメニュー域12を用いて
のコマンド表示では、コマンド表示頁が複数頁、特に数
十頁にわたり、所望のコマンドを探すために、ポインテ
ィングデバイスの操作回数などが増え、手間と時間がか
かる。
【0008】また、使用者が予めどのコマンドはどの頁
に存在するかを概略記憶しておけばコマンド検索処理は
比較的スムーズに行なえるが、そのためには装置の使用
にかなりの熟練が要求される。
【0009】一方、メニュー域12にコマンドを表示す
るのに代えて、タブレット18(図23参照)からコマ
ンドを入力する方式のものもある。しかしながら、タブ
レット18によるコマンドの入力方式では、タブレット
上に表示されたすべてのコマンド、たとえば100個以
上のコマンドの中から所望のコマンドを探し出すのが困
難で、コマンドの選択に時間がかかるなどの欠点があ
る。
【0010】さらに、メニュー域12を用いる方式のも
のにおいても、タブレット18を用いる方式のものにお
いても、コマンドの意味はごく短い名称で表現されるこ
とが多い。たとえば、「直線を描くプログラムを呼べ
というコマンドは「LN」と表現され、「円を描くプロ
グラムを呼べ」というコマンドは「CR」と表現される
ごときである。それゆえ、このような略称によるコマン
ド表示が採用されている場合には、コマンドの意味を理
解するためのトレーニングも必要になる。
【0011】それゆえに、この発明の1つの目的は、表
示画面上に図形、文字、記号などを表示するためのコマ
ンド選択時に簡単、高速かつ正確にコマンドの指定を可
能とするようなグラフィックデータ処理方法、グラフィ
ックデータ処理装置、コンピュータにおける情報の表示
方法およびコンピュータにおける画像の編集方法を提供
することである。また、この発明の他の目的は、容易に
操作可能なグラフィックデータ処理装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
かかるグラフィックデータ処理方法は、各々がグラフィ
ックデータを作図するための複数の作図プログラムから
一つの作図プログラムを選択するステップと、上記した
一つの作図プログラムを選択することにより表示面上に
グラフィックデータを作図するステップと、この一つの
作図プログラムにより作図されたグラフィックデータを
指定するステップと、グラフィックデータが指定された
ことにより、表示面上にメニューを表示するステップと
を含む。メニューは指定されたグラフィックデータの持
つ種類の情報に基づいて可変な1または複数の作図プロ
グラム識別情報を含む可変のメニューとして表示可能
である。グラフィックデータ処理方法はさらに、メニュ
ーからこれら1または複数の作図プログラム識別情報
の一つを選択するステップを含む。
【0013】請求項2に記載の発明にかかるグラフィッ
クデータ処理方法はさらに、請求項1に記載の発明の構
成に加えて、選択された作図プログラム識別情報に対応
した作図プログラムを呼び出すステップを含む。請求項
3に記載の発明にかかるグラフィックデータ処理方法
は、各々がグラフィックデータを作図するための複数の
作図プログラムから一つの作図プログラムを選択するス
テップと、この一つの作図プログラムを選択することに
より表示面上に前記グラフィックデータを作図するステ
ップと、この一つの作図プログラムにより作図されたグ
ラフィックデータ上の一部を指定するステップと、グラ
フィックデータの一部が指定されたことにより、表示面
上にメニューを表示するステップとを含む。メニューは
指定された一部の持つ種類の情報に対応して可変な1ま
たは複数の作図プログラムの識別情報を含む可変のメニ
ューとして表示可能である。このグラフィックデータ処
理方法はさらに、メニューからこれら1または複数の作
図プログラムの識別情報の一つを選択するステップを含
む。請求項4に記載の発明にかかるグラフィックデータ
処理方法は、請求項3に記載の発明の構成に加えてさら
に、選択された作図プログラムの識別情報に対応した作
図プログラムを呼び出すステップを含む。請求項5に記
載のグラフィックデータ処理方法は、各々がグラフィッ
クデータを作図するための複数の作図プログラムから一
つの作図プログラムを選択するステップと、この一つの
作図プログラムを選択することにより表示面上に前記グ
ラフィックデータを作図するステップと、この一つの作
図プログラムによって作図されたグラフィックデータを
指定するステップと、グラフィックデータが指定された
ことにより、表示面上の指定されたグラフィックデータ
の近傍にメニューを表示するステップとを含む。メニュ
ーは指定されたグラフィックデータの持つ種類の情報に
対応して可変な1または複数の作図プログラムの識別情
報を含む可変のメニューとして表示可能である。この方
法はさらに、メニューからこれら1または複数の作図プ
ログラムの識別情報の一つを選択するステップを含む。
請求項6に記載の発明にかかるグラフィックデータ処理
方法は、各々がグラフィックデータを作図するための複
数の作図プログラムから一つの作図プログラムを選択す
るステップと、前記作図プログラムを選択することによ
り表示面上に前記グラフィックデータを作図するステッ
プと、作図プログラムにより作図されたグラフィックデ
ータ上の一部を指定するステップと、グラフィックデー
タが指定されたことにより、前記表示面上の前記指定さ
れた一部の近傍にメニューを表示するステップとを含
む。メニューは指定された一部の持つ種類の情報に対応
して可変な1または複数の作図プログラムの識別情報を
含む可変のメニューとして表示可能である。この方法は
さらに、メニューからこれら1または複数の作図プログ
ラムの識別情報の一つを選択するステップを含む。請求
項7に記載の発明にかかるグラフィックデータ処理方法
は、各々がグラフィックデータを作図するための複数の
作図プログラムから一つの作図プログラムを選択するス
テップを含む。前記グラフィックデータはそれぞれオブ
ジェクトコマンドコードを有する。この方法はさらに、
この一つの作図プログラムを選択することにより表示面
上に前記グラフィックデータを作図するステップと、作
図プログラムにより作図されたグラフィックデータを指
定するステップと、グラフィックデータが指定されたこ
とにより、表示面上にメニューを表示するステップとを
含む。メニューは指定されたグラフィックデータのオブ
ジェクトコマンドコードに対応して可変な1または複数
の作図プログラムの識別情報を含む可変のメニューとし
て表示可能である。この方法はさらに、メニューからこ
れら1または複数の作図プログラムの識別情報の一つを
選択するステップを含む。請求項8に記載の発明にかか
るグラフィックデータ処理方法は、請求項7に記載の発
明の構成に加えてさらに、選択された作図プログラムの
識別情報に対応した作図プログラムを呼び出すステップ
を含む。請求項9に記載の発明にかかるグラフィックデ
ータ処理方法は、各々がグラフィックデータを作図する
ための複数の作図プログラムから一つの作図プログラム
を選択するステップを含む。前記グラフィックデータは
それぞれオブジェクトコマンドコードを有する。この方
法はさらに、この一つの作図プログラムを選択すること
により表示面上に前記グラフィックデータを作図するス
テップと、この一つの作図プログラムにより作図された
グラフィックデータ上の一部を指定するステップと、グ
ラフィックデータが指定されたことにより、前記表示面
上にメニューを表示するステップを含む。このメニュー
は指定された一部を有するグラフィックデータのオブジ
ェクトコマンドコードに対応して可変な1または複数の
作図プログラムを含む可変のメニューとして表示可能で
ある。この方法はさらに、メニューからこれら1または
複数の作図プログラムの識別情報の一つを選択するステ
ップを含む。請求項10に記載の発明にかかる方法は、
請求項9に記載の発明の構成に加えてさらに、選択され
た作図プログラムの識別情報に対応した作図プログラム
を呼び出すステップを含む。請求項11に記載の発明に
かかるグラフィックデータを作図するためのグラフィッ
クデータ処理方法は、各々がグラフィックデータを作図
するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
ラムを選択するステップを含む。グラフィックデータは
それぞれオブジェクトコマンドコードを有する。この方
法はさらに、この一つの作図プログラムを選択すること
により表示面上にグラフィックデータを作図するステッ
プと、この一つの作図プログラムにより作図されたグラ
フィックデータを指定するステップと、グラフィックデ
ータが指定されたことにより、表示面上の指定されたグ
ラフィックデータの近傍にメニューを表示するステップ
とを含む。メニューは指定されたグラフィックデータの
オブジェクトコマンドコードに対応して可変な1または
複数の作図プログラムの識別情報を含む可変のメニュー
として表示可能である。この方法はさらに、メニューか
ら1または複数の作図プログラムの識別情報の一つを選
択するステップを含む。請求項12に記載のグラフィッ
クデータ処理方法では、各々が、それぞれオブジェクト
コマンドコードを有するグラフィックデータを作図する
ための複数の作図プログラムから一つの作図プログラム
を選択するステップと、この一つの作図プログラムを選
択することにより表示面上に前記グラフィックデータを
作図するステップと、この一つの作図プログラムにより
作図されたグラフィックデータ上の一部を指定するステ
ップと、グラフィックデータが指定されたことにより、
表示面上の指定された一部の近傍にメニューを表示する
ステップとを含む。メニューは、指定された一部を有す
るグラフィックデータのオブジェクトコマンドコードに
対応して可変な1または複数の作図プログラムの識別情
報を含む可変のメニューとして表示可能である。この方
法はさらに、メニューから1または複数の作図プログラ
ムの識別情報の一つを選択するステップを含む
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、表示面上に作
図されたグラフィックデータを指定すると表示面上にそ
のグラフィックデータの持つ種類の情報に対応した1ま
たは複数の作図プログラムの識別情報を含む可変のメニ
ューが表示され、その中から作図プログラムの識別情報
が選択できるので、ユーザは所望のグラフィックデータ
の持つ種類の情報に対応した作図プログラムの識別情報
を容易に選択することができる。請求項2に記載の発明
によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、所望
のグラフィックデータの持つ種類の情報に対応した作図
プログラムを容易に呼び出すことができる。請求項3に
記載の発明によれば、表示面上に作図されたグラフィッ
クデータ上の一部を指定すると表示面上にそのグラフィ
ックデータの持つ種類の情報に対応した1または複数の
作図プログラムの識別情報を含む可変のメニューが表示
され、その中から作図プログラムの識別情報が選択でき
るので、ユーザは所望のグラフィックデータの持つ種類
の情報に対応した作図プログラムの識別情報を容易に選
択することができる。請求項4に記載の発明によれば、
請求項3に記載の発明の作用に加えてさらに、所望のグ
ラフィックデータの持つ種類の情報に対応した作図プロ
グラムを容易に呼び出すことができる。請求項5に記載
の発明によれば、表示面上に作図されたグラフィックデ
ータを指定すると、表示面上のそのグラフィックデータ
の近傍にそのグラフィックデータの持つ種類の情報に対
応した1または複数の作図プログラムの識別情報を含む
可変のメニューが表示され、その中から作図プログラム
の識別情報が選択できる。ユーザは所望のグラフィック
データを作図するための作図プログラムの識別情報を、
既に作図されているグラフィックデータから視線を離さ
ずに容易に選択することができる。請求項6に記載の発
明によれば、表示面上に作図されたグラフィックデータ
の一部を指定すると、表示面上のそのグラフィックデー
タの指定された一部の近傍にそのグラフィックデータの
一部の持つ種類の情報に対応した1または複数の作図プ
ログラムの識別情報を含んだ可変メニューが表示され
る。その中から作図プログラムの識別情報が選択でき
る。ユーザは所望のグラフィックデータの持つ種類の情
報に対応した作図プログラムの識別情報を、既に作図さ
れているグラフィックデータ内の指定した一部から視線
を離さずに容易に選択することができる。請求項7に記
載の発明によれば、表示面上に作図されたグラフィック
データを指定すると、表示面上にそのグラフィックデー
タのオブジェクトコマンドコードに対応した1または複
数の作図プログラムの識別情報を含んだ可変のメニュー
が表示される。その中から作図プログラムの識別情報が
選択できる。ユーザは所望のグラフィックデータをに対
応した作図プログラムの識別情報を、既に作図されてい
るグラフィックデータを指定することにより容易に選択
することができる。請求項8に記載の発明によれば、請
求項7に記載の発明の作用に加えてさらに、所望のグラ
フィックデータに対応した作図プログラムを容易に呼び
出すことができる。請求項9に記載の発明によれば、表
示面上に作図されたグラフィックデータの一部を指定す
ると、表示面上にその指定された一部を有するグラフィ
ックデータのオブジェクトコマンドコードに対応した1
または複数のプログラムの識別情報を含む可変のメニュ
ーが表示される。その中から作図プログラムの識別情報
が選択できる。ユーザは所望のグラフィックデータに対
応した作図プログラムの識別情報を、既に作図されてい
るグラフィックデータを指定することにより容易に選択
することができる。請求項10に記載の発明によれば、
請求項9に記載の発明の作用に加えてさらに、選択され
たグラフィックデータに対応した作図プログラムを容易
に呼び出すことができる。請求項11に記載の発明によ
れば、表示面上に作図されたグラフィックデータを指定
すると、表示面上の指定されたグラフィックデータの近
傍に指定されたグラフィックデータのオブジェクトコマ
ンドコードに対応した1または複数の作図プログラムの
識別情報を含んだ可変のメニューが表示される。その中
から作図プログラムの識別情報が選択できる。ユーザは
所望のグラフィックデータに対応したプログラムの識別
情報を、既に作図されているグラフィックデータの一部
を指定することにより、そのグラフィックデータから視
線を離さずに容易に選択することができる。請求項12
に記載の発明によれば、表示面上に作図されたグラフィ
ックデータの一部を指定すると、表示面上の指定された
一部の近傍にそのグラフィックデータのオブジェクトコ
マンドコードに対応した1または複数のプログラムの識
別情報を含んだ可変のメニューが表示される。その中か
ら作図プログラムの識別情報が選択できる。ユーザは所
望のグラフィックデータに対応する作図プログラムの識
別情報を、既に作図されているグラフィックデータを指
定することにより容易に選択することができる
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
し詳細に説明する。
【0016】[第1の実施例]図1はこの実施例の全体
構成を示すブロック図である。キーボード19およびポ
インティングデバイスの一例のマウス20から入力され
る信号は、入力回路24からバッファ回路26を介して
CPU28へ与えられる。CPU28はこの装置の制御
中枢であって、与えられる入力信号に応答し、主記憶装
置30のメインプログラムなどに基づいてデータ処理の
ための動作を行なう。具体的には、上記キーボード19
およびマウス20からのコマンド選択信号に基づいて、
外部記憶装置(たとえばフレキシブルディスク、ROM
などの固体メモリ装置、カセットテープなど)32に記
憶されているアプリケーションプログラム群の中から特
定されたコマンドに対応するプログラムを読出して、主
記憶装置30の所定エリアに該プログラムをストアす
る。そして、キーボード19またはマウス20から表示
領域を特定する信号が与えられると、CPU28は上記
ストアしたアプリケーションプログラムなどに基づいて
データ処理をし、ビデオRAM34へ表示データを与え
る。ビデオRAM34に与えられたデータはディスプレ
イ36上に表示される。また、CPU28の処理した表
示データは、主記憶装置30のデータベース31に記憶
されるようになっている。
【0017】図2は、ディスプレイ36の画面上に表示
された図形および文字と、主記憶装置30のデータベー
ス31に記憶された内容との関係を表わす図解図であ
る。図2を参照して、ディスプレイ36上に、図示のよ
うに、実線による直線38、点線の円弧40および文字
「OMRON」42が表示されている場合を考える。こ
の場合、データベース31には、直線38に関するデー
タ、円弧40に関するデータおよび文字42に関するデ
ータが、それぞれ、記憶されている。具体的には、直線
38に関するデータとして、 「始点座標:x1 ,y1 、終点座標:x2 ,y2 、線
種:実線、線の太さ:0.6mm、色:青」 などのデータが、円弧40のデータとしては、 「中心座標:x3 ,y3 、半径:r1 、始点角度:
θ1 、終点角度:θ2 、線種:破線、線の太さ:0.4
mm、色:緑」 などのデータが、さらに文字42に関しては、 「始点座標:x4 ,y4 、高さ:h、幅:w、文字間ス
ペース:1/2、傾き角度:θ3 、文字種類:英文字、
文字内容:OMRON、色:白」 などのデータが記憶されている。
【0018】図3は、この発明の実施例に係るグラフィ
ックデータ処理装置により、既に表示されている図形な
どを利用してコマンドを選択する処理(以下これを「グ
ラフィックコマンド」処理という)を実行する場合の動
作を表わすフローチャートである。次に、図3の流れに
従って、かつ、必要に応じて図1および図2を参照しな
がら、グラフィックコマンド切換処理について説明す
る。
【0019】使用者によってキーボード19の特定キ
ー、たとえば「Q」キーが押されて、CPU28がその
「Q」キー入力を検出すると、装置はグラフィックコマ
ンドモードになる。
【0020】グラフィックコマンドモードでは、CPU
28はマウス20からの信号入力を待つ。使用者は、デ
ィスプレイ36上に既に表示されている図形などの中か
ら、次に描きたい図形と同じ種類の図形をマウス20を
用いて指定する。たとえば、図2を参照して、使用者が
次に使用したい図形が円弧である場合は、円弧40の任
意の部分をマウス20によって指定する。
【0021】マウス20からの指定入力に基づいて、C
PU28は主記憶装置30のデータベース31を検索す
る。そして、マウス20によって指定された「座標」を
含む表示データを検出する。図2に示すデータベース3
1の円弧データは、マウス20によって指定入力された
座標を通る線(軌跡)を有する表示データ(中心座標:
3 ,y3 、半径:r1 、始点角度θ1 、および終点角
度θ2 )を有している。したがって、この場合、円弧4
0のデータをデータベース31から検出する。
【0022】もし、該当するデータがデータベース31
内に記憶されていない場合は、マウス20によって無表
示の点が指定されたことになるから、その場合はエラー
処理をすることになる。
【0023】マウス20によって指定された点を含む表
示データが検出された場合は、CPU28は検出された
表示データにかかる図形、この場合円弧40を特定の
色、たとえば赤色に点灯させて、該円弧40のデータが
検出された旨を使用者が認識できるようにしている。
【0024】次に、CPU28は、検出したデータが図
形のデータか文字のデータかを判別する。この場合検出
したデータは円弧40に関する図形のデータであるから
CPU28は当該図形、すなわち円弧を作図するための
コマンドモードになるように、外部記憶装置32のアプ
リケーションプログラム群から円弧を作成するためのア
プリケーションプログラムを読出し、主記憶装置30の
所定エリアにストアする。
【0025】よって、装置は円弧を作成可能な状態にな
る。マウス20によって文字が指定された場合、たとえ
ば図2における文字「OMRON」42が指定された場
合は、CPU28は文字内容の判別をし、文字内容が予
め定められた内容の文字か否かを判断する。予め定めら
れた内容の文字とは、たとえば、「CIRCLE」「L
INE」「MOVE」などの文字が考えられる。指定さ
れた文字がこのような内容の場合は、文字を作図するた
めのプログラムを読出すのに代えて、文字の内容が意味
するプログラム、つまり円を描くためのプログラム、線
を引くためのプログラム、表示内容を移動するためのプ
ログラムなどを選択させることもできる。もし指定され
た文字が予め定められた意味を持たなければ、CPU2
8は文字を描くためのモードとなる。
【0026】図2を参照して、マウス20によって指定
され、データベース31から検出されたデータのうち、
表示されている図形種類などを表わすデータ、たとえば
「直線」「円弧」「文字」に基づいてコマンドモードを
切換え、対応する選ばれた基本図形を表示するための複
数のアプリケーションプログラムの中から予めシステム
側で決められた1つを選択し、同時に属性データ、たと
えば線種、色なども指定された図形の属性に切換わるよ
うにしてもよいし、属性データのうちの所定のものはコ
マンドモード切換前の属性データのまま変化しないよう
にすることもできる。
【0027】なお、この実施例では、選択されたコマン
ドに対応するアプリケーションプログラムは外部記憶装
置32に記憶されているものを取上げたが、主記憶装置
の記憶容量などが大きく、コマンドに対応するアプリケ
ーションプログラムが主記憶装置に記憶されているよう
なものでもよいことはもちろんである。
【0028】さらにまた、ディスプレイ36上にまだ何
も図形などが表示されていない場合、すなわち使用開始
においては、既に表示されている図形などを用いてコマ
ンドを指定するというグラフィックコマンドモードによ
る処理はできないが、その場合は、予めよく利用しそう
な図形、たとえば直線、円、英文字などを予めディスプ
レイ36の隅などに通常の表示の仕方で表示しておき、
以後はその表示を用いてグラフィックコマンドモードに
よる処理を実行すれば便利である。
【0029】上述したように、既に表示されている図形
の中から描きたい図形を選択すれば、装置はコマンドモ
ードとなって自動的に選択されたデータの型の図形など
を描くためのプログラムを自動的に選択する。
【0030】つまり、既に表示されている図形などの中
の所望の図形を指定することにより、装置がその図形を
描くためのコマンドモードに切換わり、その図形を描く
ためのプログラムが自動的に選択されるので、取扱いの
容易な、コマンド指定が迅速、正確かつ容易にできるグ
ラフィックデータ処理装置を得ることができる。
【0031】[第2の実施例]図4に、第2の実施例に
おける表示内容、データベースに記憶されたデータおよ
び図形を表示するために用いられたアプリケーションプ
ログラムの関係が示される。図4を参照して、ディスプ
レイ36には長方形52と、2つの円58および60
と、これらの円に接する円間接線62とが描かれてい
る。長方形52は、4つの線分53、54、55および
56からなる。データベース31には、線分53のレコ
ード66、線分54のレコード68、線分55のレコー
ド70、線分56のレコード72、円58のレコード7
4、円60のレコード76および線分62のレコード7
8が記憶されている。レコード66、68、70および
72には、後の図5で説明するが、長方形プログラムを
表わすオブジェクトコマンドコードが記憶され、レコー
ド74および76には円を表わすオブジェクトコマンド
コードが記憶され、レコード78には円間接線プログラ
ムを表わすオブジェクトコマンドコードが記憶される。
主記憶装置30のアプリケーションプログラム記憶エリ
ア64には、上述の各オブジェクトコマンドコードに対
応する長方形作成プログラム、円作成プログラムおよび
円間接線作成プログラムが記憶されている。
【0032】図5を参照して、データベース31に記憶
されるそれぞれのデータレコード80は、種別コードC
1、サブコードC2、レイヤNO.C3、色コードC
4、線種コードC5、線端コードC6、上述のオブジェ
クトコマンドコードC7、その他の属性情報C8および
図形情報P1〜P5を含む。種別コードC1は表示要素
がどの基本要素であるのかを表わす。この実施例では基
本要素として、直線,点,円,円弧および文字が提供さ
れる。種別コードC1は“1”、“2”、“3”、
“4”および“5”を有し、基本要素がそれぞれ直線,
点,円,円弧および文字であることを示す。
【0033】この実施例では、種別コードC1を用いて
基本要素を描くこともできる。ディスプレイ36に表示
される表示内容が多層構造をなしてもよく、たとえば第
1層に図形が表示され、第2層に図形の寸法が表示され
るようにしてもよい。レイヤNO.C3はそのような表
示層の番号を表わす。色コードC4は上述の基本要素の
色を表わし、線種コードC5は基本要素が、たとえば、
実線、点線、一点鎖線などのいずれを用いて描かれるの
かを表わす。線端コードC6は、線の端部に矢印、ドッ
トなどが付されているか否かを表わす。オブジェクトコ
マンドコードC7はアプリケーションプログラムの識別
コードである。レコードがどのアプリケーションプログ
ラムによって作られたかを表わしている。
【0034】この実施例では、長方形が長方形プログラ
ムによって作成されているので種別コードC1には直線
に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコー
ドC7には長方形プログラムに対応するコードが記憶さ
れる。このタイプのレコードで座標データが異なる4レ
コードがデータベースに出力される。
【0035】もし、長方形が直線プログラムによって作
成されている場合には、種別コードC1には直線に対応
するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7
には直線プログラムに対応するコードが記憶される。こ
のタイプのレコードで座標データの異なる4レコードが
データベースに出力されることになる。
【0036】同様にして円間接線は円間接線プログラム
によって作成されているので種別コードC1には直線に
対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコード
C7には円間接線プログラムに対応するコードが記憶さ
れる。このレコードが1レコードデータベースに出力さ
れる。
【0037】もし、円間接線が直線プログラムによって
作成されている場合には、種別コードC1には直線に対
応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC
7には直線プログラムに対応するコードが記憶される。
このレコードが1レコードデータベースに出力されるこ
とになる。
【0038】同様にして円が円プログラムによって作成
されているので種別コードC1には円に対応するコード
が記憶されオブジェクトコマンドコードC7には円プロ
グラムに対応するコードが記憶される。このレコードが
1レコードデータベースに出力される。
【0039】次に図6を参照して、図5に示された図形
情報P1〜P5について説明する。種別コードC1が直
線を表わすコードであるとき、レコード80の図形情報
P1,P2にはそれぞれ、その線分の開始点のX座標:
1 、Y座標:Y1 が記憶され、図形情報P3、P4に
はそれぞれ、その線分の終点のX座標:X2 、Y座標:
2 が記憶される。種別コードC1が点を表わすコード
であるとき、図形情報P1,P2にはそれぞれその点の
X座標,Y座標が記憶される。種別コードC1が円を表
わすコードであるとき、図形情報P1,P2には、それ
ぞれ円の中心のX座標,Y座標が記憶され、図形情報P
3には、円の半径:Rが記憶される。種別コードC1が
円弧を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2に
は、円弧の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報
P3には、円弧の半径:Rが記憶され、図形情報P4に
は開始角:θ1 が記憶され、図形情報P5には終止角:
θ 2 が記憶される。種別コードC1が文字を表わすコー
ドであるとき、図形情報P1,P2には、それぞれ描か
れた文字列の最初の文字の中心のX座標,Y座標が記憶
され、図形情報P3には、文字列がX軸となす角:θが
記憶され、図形情報P4には、文字の大きさ:hおよび
文字と文字の間隔:dが記憶され、図形情報P5には、
文字数:nと文字コード:iとが記憶される。
【0040】図4に示す長方形52が図7に示すように
位置しているとき、図8に示すように、その長方形52
に関する4つの線分に対応する4つのレコード66,6
8,70および72がデータベースに存在する。これら
のレコードにおいて、種別コードC1=(1)は直線で
あることを示し、オブジェクトコマンドコードC7=
“125”はこのレコードが長方形プログラムで作られ
たことを示す。各レコードの図形情報P1,P2,P3
およびP4には各線分の両端座標が記憶される。
【0041】図9は、種別コードC1により識別される
基本要素の集合と、データベースにおけるデータレコー
ドの集合との関係を示し、図10は、基本要素の集合
と、オブジェクトコマンドコードC7の集合と、アプリ
ケーションプログラムの集合との相互間の関係を示す。
図9を参照して、データベースの1つのレコードは、デ
ィスプレイ36に表示されている図形などの複合要素を
構成している1つの基本要素に対応していることが理解
される。たとえば、図8に示されたレコード66は、図
7に示す線分53にのみ対応している。図10を参照し
て、1つのオブジェクトコマンドコードC7に対して複
数の基本要素が対応していることが理解される。たとえ
ば、長方形プログラムに対応するオブジェクトコマンド
コードC7=“125”と、線分53、54、55およ
び56が対応している。要するに、基本要素の集合とデ
ータレコードの集合は1対1に対応しているが、一方基
本要素の集合とアプリケーションプログラムの集合とは
1:1ではなくn:1に対応していることが理解され
る。
【0042】図11は、この発明の第2の実施例のディ
スプレイ36の表示態様を示す図である。図11を参照
して、ディスプレイ36は、作図を行なうためのエリア
82と、作図を行なうために作図プログラムあるいは作
図コマンドを選択するためのメニューエリア84と、オ
ペレータに入力デバイスをどのように操作すべきかを案
内するメッセージを表示するためのエリア86と、現在
メインプログラムにセットされている属性情報を表示す
る属性情報エリア88とを有する。属性情報エリア88
は、レイヤNO.C3を表示するためのエリア90と、
色コードC4を数字あるいは色でもって表示するための
エリア92と、線種コードC5を表示するためのエリア
94と、線端コードC6を表示するためのエリア96と
を含む。マウス20で属性情報エリア88のいずれかの
エリアを指示して、マウスのボタンを押圧することによ
り、そのエリア属性は更新される。たとえば、今、色コ
ードC4のエリア92が青色であるとする。この場合に
おいて、マウス20で色コード表示エリア92を指示し
て、マウスのボタンを押圧すると、色コード表示エリア
92は次のコードである赤に変わる。このようにして、
メインプログラムに所望の属性情報をセットすることが
できる。メインプログラムの属性情報は作図に用いられ
る作図プログラムに引渡され、その属性情報を用いて、
作図が行なわれる。メニューエリア84に表示されるコ
マンド名には、直線,接線,円間接線,ハッチング線,
長方形,円,円弧,接円,水平寸法,垂直寸法,直径寸
法,文字などが含まれる。
【0043】図12は、この発明の第2の実施例の動作
を説明するための図である。次に、図12を参照して、
第2の実施例の作図を行なうための動作について説明す
る。
【0044】電源がONにされると、ステップS21に
おいて、グラフィックデータ処理装置のハードウェアお
よびオペレーティングシステム(OS)が作動し、次
に、ステップS22において、CADプログラムが起動
する。ステップS23において、ディスプレイ36に
は、最初のメニューが表示される。オペレータは、新規
に作図を行なうか、それとも、既存図面を用いて作図を
行なうかを、たとえばマウス20を用いて選択する。新
規に作図を行なうことが選択された場合には、ステップ
S24において、データベース31のエリアが初期化さ
れ、次に、ステップS25において図面のサイズおよび
単位(mm)などが入力される。一方、既存図面を用い
て作図を行なうことが選択された場合には、ステップS
31において、所望の図面番号がキーボード19あるい
はマウス20を用いて入力される。それから、その図面
番号に基づいて、ハードディスクから図面に対応するフ
ァイルが読取られ、そのファイルがデータベース31へ
セットされる。
【0045】新規に図面を描く場合、および既存図面を
用いて作図を行なう場合のいずれの場合にも、ステップ
S26において作図・編集モードがセットされ、そのモ
ードにおいて作図・編集が行なわれる。作図・編集の特
定的な動作については後で説明する。次に、ステップS
27において、作図した図面を登録するか否かが指示さ
れる。作図が行なわれた場合には、作図された図に対応
する表示データがデータベース31に記憶されている。
登録が指示された場合には、ステップS28において、
データベース31の記憶内容がハードディスクに格納さ
れる。次にステップS29において、プロッタにデータ
を出力するか否かが指示される。プロッタへのデータ出
力が指示された場合には、ステップS32において、プ
ロッタを用いて紙面上に図が描かれる。次に、ステップ
S30において、処理が終了するか否かが判別される。
終了しない場合には、ステップS23に処理は進められ
る。
【0046】次に、長方形および円間接線を例として、
図12におけるステップS26の動作について説明す
る。まず、図13を参照して、長方形を作図するための
動作を説明する。長方形を作図するためのプログラム
ディスプレイ36のエリア84に表示されるメニューの
選択あるいは、キーボード19からの特定のコマンドの
入力により起動される。長方形作図プログラムが起動さ
れると、ディスプレイ36のエリア86には“長方形の
対角をなす2点を指定せよ”というメッセージが表示さ
れる。ステップS41では、たとえばマウス20を用い
て1点の座表が入力される。その代わりに、キーボード
19から座標データを入力してもよい。ステップS42
では、ディスプレイ36上のドット単位の座標がユーザ
の用いる単位系、たとえばmm,inchなどで表わさ
れる座標に変換される。次に、ステップS43におい
て、変換された座標の値がメモリに記憶される。ステッ
プS41,S42およびS43の各ステップは2回繰り
返され、この結果、長方形の対角をなす2点の座標のデ
ータが得られる。次に、ステップS45において、座標
データに基づいて、1つの線分の他の点の座標が演算
される。次に、ステップS46において、演算された座
標データと、現在、ディスプレイ36のエリア88に表
示されている属性情報と同じ属性情報がデータレコード
にセットされ、それにより、図5に示されるデータレコ
ードが形成される。次に、ステップS47において、形
成されたデータレコードがデータベース31に追加登録
される。次に、ステップS48において、そのデータレ
コードに対応する1つの線分がディスプレイ36のエリ
ア82に表示される。上述のステップS45,S46,
S47およびS48は4回繰り返され、この結果、長方
形をなす4つの線分に対応するデータレコードがデータ
ベース31に登録され、長方形がディスプレイ36上に
描かれる。
【0047】次に、図14を参照して、2つの円に接す
る円間接線を作図するための動作を説明する。円間接線
を作図するためのルーチンはディスプレイ36のエリア
84に表示されるメニューの選択あるいはキーボード1
9からの特定コマンドの入力により起動される。今、円
間接線作図コマンドが起動される前にディスプレイ36
上に2つの円が描かれているものとする。円間接線作図
ルーチンが起動すると、ディスプレイ36のエリア86
には、“接点を指定して下さい”のメッセージが表示さ
れる。ステップS51においては、たとえばマウス20
を用いて、1つの円の1点が指定され、それにより指定
された点のドット座標が入力される。ステップS52に
おいて、入力されたドット座標は、図13のステップS
42と同様にユーザの用いる、たとえばmm単位の座標
に変換される。次に、ステップS53において、対象図
形が円であること、および変換された座標データに基づ
いてデータベース31がアクセスされ、データベース3
1から指定された点に対応する円のデータレコードが検
索される。対象図形が円であることは、円間接線作図ル
ーチンが選択されたときに、既に決定されていることに
留意されたい。次にステップS54において、検索され
たデータレコードがキープされる。上述のステップS5
1、S52、S53およびS54はそれぞれ2回繰り返
され、その結果、2つの円のデータレコードがキープさ
れる。
【0048】次に、ステップS55において、指定され
た2つの接点の座標と2つの円の各方程式とに基づい
て、2つの円に厳密に接する接線の方程式が求められ
る。したがって、ステップS51において、接点の厳密
な位置が指定されていない場合であっても、2つの円に
接する円間接線を求めることができる。要するに、オペ
レータは描くべき円間接線の接点の近傍を指定するだけ
で、円間接線を作図することができる。次に、ステップ
S56においては、円間接線に対応するデータレコード
が形成される。特定的には、円間接線の2つの接点を結
ぶ線分に対応するデータレコードが形成される。次に、
ステップS57において、形成されたデータレコードが
データベース31に追加登録される。次に、ステップS
58において、円間接線がディスプレイ36上に表示さ
れる。
【0049】図15はグラフィックコマンド処理を説明
するためのフロー図である。次に、図15を参照して、
グラフィックコマンド処理を説明する。グラフィックコ
マンド処理は、ディスプレイ36上に既に描かれている
基本要素あるいは複合要素を利用して、所望の図形など
を描く処理である。グラフィックコマンドルーチンは、
キーボード19のQキーの操作によって起動される。ス
テップS61では、マウス20を用いてディスプレイ3
6上に表示されている図形などの一部分が指定される。
マウス20のボタン操作の仕方には、マウス20の右ボ
タンのみを操作する態様と、マウス20の左ボタンのみ
を操作する態様と、キーボード19のシフトキーを押し
ながらマウス20の右ボタンもしくは左ボタンを操作す
る態様とがある。どのようなボタン操作およびキー操作
が行なわれたかを示すステータス情報がメモリに格納さ
れる。ステップS62では、マウス20で指定された点
のドット座標がユーザの用いる単位系の座標に変換され
る。ユーザがmm単位を用いる場合には、ドット単位の
座標はmm単位の座標に変換される。ステップS63で
は、データベースがアクセスされ、指定された座標を通
る基本要素に対応するデータレコードが検索される。こ
のとき、データレコードの検索はビデオRAMなどの表
示部で行なわれるのではなく、データベースの中で行な
われることに留意されたい。次に、ステップS64で
は、属性たとえば、レイヤNO.C3、色コードC4、
線種コードC5および線端コードC6を変えるか否かが
判別される。グラフィックコマンドルーチンを起動する
ために、Qキーが操作されたとき、Qキーのみが操作さ
れていれば、選択された図形の属性をディスプレイ36
の属性情報エリア88にセットすることが指令され、Q
キーとシフトキーとの双方が操作されていればそのよう
な指令は行なわれない。したがって、Qキーのみが操作
されている場合には、ステップS65において、検索さ
れたデータレコードのレイヤNO.C3、色コードC
4、線種コードC5および線端コードC6がエリア88
の属性情報エリアにセットされる。次に、ステップS6
6では、ステップS61においてマウス20が操作され
たときに、どのような操作態様であった判別される。
マウス20の右ボタンのみが操作された場合には、ステ
ップS67において、データレコードに含まれる種別コ
ードC1によって規定される基本要素を描く複数のプロ
グラムの中から予めシステムで決めていた1つが呼出さ
れることが決定される。次に、ステップS70におい
て、決定されたプログラムが呼出される。たとえば、マ
ウス20の右ボタンの操作によって長方形の一部が指定
された場合には、1つの直線を描くためのプログラムが
呼出される。マウス20の左ボタンのみが操作された場
合には、ステップS68において、データレコードに含
まれるオブジェクトコマンドコードによって規定される
複合要素を描くためのプログラムが呼出されることが決
定され、ステップS70において決定されたプログラム
が呼出される。たとえば、マウス20の左ボタンの操作
によって長方形の一部が指定された場合には、長方形を
描くためのプログラムが呼出される。マウス20の右ボ
タンあるいは左ボタンとともにキーボード19のシフト
キーが操作された場合には、ステップS69において要
素に対応した寸法作成プログラムか呼出されることが決
定され、ステップS70において、決定されたプログラ
ムが呼出される。
【0050】ステップS67,S68およびS69にお
いて、呼出されるプログラムが決定されたとき、図16
に示されるように、マウス20により指定された点10
0の近傍に、決定されたプログラムの名称(この場合、
長方形作成プログラム)をブリンク表示102によって
表示してもよい。この実施例で描くことのできる寸法に
は、図17に示すように、垂直方向の寸法104、水平
方向の寸法106、斜め方向の寸法108および図18
に示すようにオフセット寸法110などがある。
【0051】図19は、特定的な作図の例を示す図であ
る。図19を参照して、ステップS81において、すで
に図示される6つの基本要素〜が描かれている。次
にハッチング線の作図は図11に示すメニューエリア8
4に表示されるメニューからハッチング線を描くための
プログラムがユーザによって選択され、そのプログラム
が実行される。以下S82〜S85はハッチング作成プ
ログラムとユーザ操作による処理ステップである。ま
ず、図11に示すメッセージ表示エリア86に“ハッチ
ングのピッチを入力せよ”の操作メッセージが表示され
る。ステップS82では、ハッチングのピッチPが入力
される。次に、メッセージ表示エリア86には“ハッチ
ングの角度を入力せよ”のメッセージが表示される。ス
テップS83では、ハッチングの角度θが入力される。
次に、メッセージ表示エリア86には、“ハッチングを
描く基準点を指定せよ”のメッセージが表示される。ス
テップS84では、図形112内の1点がたとえばマウ
ス20によって指定される。この結果、ステップS85
において、図形112内に指定された点を基準としてハ
ッチング線が描かれる。次に、ステップS86におい
て、もし、キーボード19のQキーが操作されてグラフ
ィックコマンドルーチンが起動されると、マウス20に
操作によって次のことが行なえる。
【0052】マウス20の右ボタンを操作して図形11
2内のハッチング線のいずれか1つを指定すると、直線
作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動さ
れた後、マウス20を用いて、あるいはキーボード19
から1つの点の座標データを入力することにより、その
点を通る直線を描くことができる。
【0053】マウス20の左ボタンを操作して図形11
2内のハッチング線のいずれか1つを指定すると、ハッ
チング作成プログラムが起動される。そのプログラムが
起動された後、予め描かれている図形内の1点をマウス
20で指定することにより、その図形内にハッチング線
を描くことができる。マウス20の右ボタンあるいは左
ボタンとキーボード19のシフトキーとを同時に操作し
て、図形112内のハッチング線のいずれか1つを指定
すると、寸法作成プログラムが起動される。そのプログ
ラムが起動された後、予め描かれている図形の一部をマ
ウス20で指定することにより、指定された図形の部分
に寸法線を描くことができる。
【0054】上述の図15〜図19においては、同一図
形を指定しても、マウスのみの操作によって異なるプロ
グラムが選択されることを説明した。次に、マウスのみ
の操作によらず、メニューを用いて異なるプログラムを
選択する新たなグラフィックコマンドモードについて説
明する。図20を参照して、ステップS91において、
キーボード19のWキーが操作される。Wキーが操作さ
れると、ステップS92においてニューグラフィックコ
マンドモードが設定される。次に、ステップS93にお
いて、マウス20を用いて、図形の一部が指定される。
このとき、マウス20が2ボタンのマウスであれば右ボ
タンを操作するようにプログラムしてもよいし、左ボタ
を操作するようにプログラムしてもよい。また、いず
のボタンを操作しても同様に動作するようにプログラ
ムしてもよい。図形の一部が指定されると、ステップS
94において、図21(A)あるいは図21(B)に示
すように、指定された点の近くにメニューが表示され
る。図21(A)は円間接線の一部が指定された場合で
ある。この場合には、メニューとして、円間接線,直線
および寸法が表示される。図21(B)は、接円の一部
が指定された場合である。この場合には、メニューとし
て、接円,円,直径寸法および半径寸法など、複数の描
画プログラムの識別情報が表示される。ここで描画プロ
グラムの識別情報とは、描画プログラムの各々を特定す
ることが可能な情報であって、たとえば描画プログラム
の名称などのことをいう。これらのメニューは、指定さ
れる図形に関連して作図したいとユーザが希望するもの
を選んで作られている。次に、ステップS95において
メニューに含まれる描画プログラムの識別情報の一つ
選択され、ステップS96において選択された識別情報
に対応する作図のための描画アプリケーションプログラ
ムが呼出される。このようなニューグラフィックコマン
ドモードでは、図22に示されるように、1つのオブジ
ェクトコマンドコードC7に対して、複数の描画アプリ
ケーションプログラムが対応していることが理解され
る。
【0055】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、表示面
表示されたグラフィックデータまたはその一部を指定
するだけで、直接に、またはメニューを表示してその中
から、当該グラフィックデータを作成した描画プログラ
ムを指定し起動することができる。その結果、容易、高
速かつ正確にグラフィックデータ描画のためのコマンド
極めて簡単に選択し起動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるグラフィックデ
ータ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例におけるディスプレイ表示内
容とデータベースに記憶されるデータとの関連を示す図
である。
【図3】この発明の実施例における処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】この発明の第2の実施例による表示内容、デー
タベースに記憶されたデータおよび図形を表示するため
に用いられたアプリケーションプログラムの関係を説明
するための図である。
【図5】図4に示すデータベースの構成を示す図であ
る。
【図6】図5に示す図形情報の内容を説明するための図
である。
【図7】この発明の第2の実施例による表示内容とデー
タベースのデータを説明するための図である。
【図8】この発明の第2の実施例による表示内容とデー
タベースのデータを説明するための図である。
【図9】この発明の第2の実施例による基本要素の集合
とデータレコードの集合の関係を示す図である。
【図10】この発明の第2の実施例による基本要素の集
合とオブジェクトコマンドコードの集合とアプリケーシ
ョンプログラムの集合との関係を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施例によるディスプレイ
の表示を説明するための図である。
【図12】この発明の第2の実施例の動作を説明するた
めのフロー図である。
【図13】図12に示すステップS26の特定的な動作
例を説明するためのフロー図である。
【図14】図12に示すステップS26の他の特定的な
動作例を説明するためのフロー図である。
【図15】この発明の第2の実施例によるグラフィック
コマンド処理を説明するためのフロー図である。
【図16】図15に示すグラフィックコマンド処理にお
いて呼出されたプログラムが表示されている状態を示す
ための図である。
【図17】この発明の第2の実施例による寸法線を説明
するための図である。
【図18】この発明の第2の実施例によるオフセット寸
法を説明するための図である。
【図19】この発明の第2の実施例による特定的な作図
例を説明するための図である。
【図20】この発明の第2の実施例の変形例を説明する
ためのフロー図である。
【図21】(A)および(B)は図20に示す処理にお
いて表示されるメニューを示す図である。
【図22】図20に示す処理におけるオブジェクトコマ
ンドコードの集合とアプリケーションプログラムの集合
との関係を説明するための図である。
【図23】従来のCAD/CAMシステムにおける表示
内容を示す図である。
【符号の説明】
19 キーボード 20 マウス 28 CPU 30 主記憶装置 31 データベース 32 外部記憶装置 36 ディスプレイ なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 郁夫 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 合議体 審判長 小川 謙 審判官 関川 正志 審判官 江頭 信彦 (56)参考文献 特開 昭63−58578(JP,A) 特開 平2−231683(JP,A) 特開 平4−127374(JP,A) 特開 平4−199473(JP,A) 特開 昭62−293474(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータを指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上にメニューを表示するステップと、前
    記メニューは前記指定されたグラフィックデータの持つ
    種類の情報に基づいて可変な1または複数の前記作図プ
    ログラムの識別情報を含む可変のメニューとして表示可
    能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記選択された作図プログラム
    の識別情報に対応した作図プログラムを呼び出すステッ
    プを含む、請求項1に記載のグラフィックデータ処理方
    法。
  3. 【請求項3】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムによって作図されたグ
    ラフィックデータ上の一部を指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータ上の一部が指定されたこ
    とにより、前記表示面上にメニューを表示するステップ
    と、前記メニューは前記指定された一部の持つ種類の情
    報に対応して可変な1または複数の前記作図プログラム
    の識別情報を含む可変のメニューとして表示可能であ
    り、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記選択された作図プログラム
    の識別情報に対応した作図プログラムを呼び出すステッ
    プを含む、請求項3に記載のグラフィックデータ処理方
    法。
  5. 【請求項5】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムによって作図されたグ
    ラフィックデータを指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上の前記指定されたグラフィックデータ
    の近傍にメニューを表示するステップと、前記メニュー
    は前記指定されたグラフィックデータの持つ種類の情報
    に対応して可変な1または複数の前記作図プログラムの
    識別情報を含む可変のメニューとして表示可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  6. 【請求項6】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータ上の一部を指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上の前記指定された一部の近傍にメニュ
    ーを表示するステップと、前記メニューは前記指定され
    た一部の持つ種類の情報に対応して可変な1または複数
    の前記作図プログラムの識別情報を含む可変のメニュー
    として表示可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  7. 【請求項7】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、前記グラフィックデータは
    それぞれオブジェクトコマンドコードを有し、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータを指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上にメニューを表示するステップと、前
    記メニューは前記指定されたグラフィックデータのオブ
    ジェクトコマンドコードに対応して可変な1または複数
    の前記作図プログラムの識別情報を含む可変のメニュー
    として表示可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 さらに、f) 前記選択された作図プロ
    グラムの別情報に対応した作図プログラムを呼び出すス
    テップを含む、請求項7に記載のグラフィックデータ処
    理方法。
  9. 【請求項9】 a) 各々がグラフィックデータを作図
    するための複数の作図プログラムから一つの作図プログ
    ラムを選択するステップと、前記グラフィックデータは
    それぞれオブジェクトコマンドコードを有し、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを表示するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータ上の一部を指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上にメニューを表示するステップと、前
    記メニューは、前記指定された一部を有するグラフィッ
    クデータのオブジェクトコマンドコードに対応する1ま
    たは複数の前記作図プログラムを用いることで可変のメ
    ニューとして表示可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラム識別情報の一つを選択するステップとを含む、グラ
    フィックデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 さらに、f) 前記選択された作図プ
    ログラムの識別情報に対応した作図プログラムを呼び出
    すステップを含む、請求項9に記載のグラフィックデー
    タ処理方法。
  11. 【請求項11】 a) 各々がグラフィックデータを作
    図するための複数の作図プログラムから一つの作図プロ
    グラムを選択するステップと、前記グラフィックデータ
    はそれぞれオブジェクトコマンドコードを有し、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータを指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上の前記指定されたグラフィックデータ
    の近傍にメニューを表示するステップとを含み、前記メ
    ニューは前記指定されたグラフィックデータのオブジェ
    クトコマンドコードに対応して可変な1または複数の前
    記作図プログラムの識別情報を含む可変のメニューとし
    て表示可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法。
  12. 【請求項12】 a) 各々が、それぞれオブジェクト
    コマンドコードを有するグラフィックデータを作図する
    ための複数の作図プログラムから一つの作図プログラム
    を選択するステップと、 b) 前記一つの作図プログラムを選択することにより
    表示面上に前記グラフィックデータを作図するステップ
    と、 c) 前記一つの作図プログラムにより作図されたグラ
    フィックデータ上の一部を指定するステップと、 d) 前記グラフィックデータが指定されたことによ
    り、前記表示面上の前記指定された一部の近傍にメニュ
    ーを表示するステップと、前記メニューは、前記指定さ
    れた一部を有するグラフィックデータのオブジェクトコ
    マンドコードに対応して可変な1または複数の前記作図
    プログラムの識別情報を含む可変のメニューとして表示
    可能であり、 e) 前記メニューから前記1または複数の作図プログ
    ラムの識別情報の一つを選択するステップとを含む、グ
    ラフィックデータ処理方法
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