JPH0816518A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH0816518A
JPH0816518A JP6151840A JP15184094A JPH0816518A JP H0816518 A JPH0816518 A JP H0816518A JP 6151840 A JP6151840 A JP 6151840A JP 15184094 A JP15184094 A JP 15184094A JP H0816518 A JPH0816518 A JP H0816518A
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instructing
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Application number
JP6151840A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Tamaru
順一 田丸
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0816518A publication Critical patent/JPH0816518A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウス等のポインティングデバイスを用いて
の操作手順を記憶・再生することができる情報処理装置
を提供する。 【構成】 ポインタによって実行すべき処理内容の指示
が行われる情報処理装置に、処理の実行と同時に一連の
指示内容の記憶を行う機能を設ける。指示内容の記憶
は、指示が行われた際のポインタの表示位置情報を記憶
装置15内に格納することにより行い、その再生が指示
された時には、CPU12は、そのポインタの表示位置
情報を基に指示された処理の内容を特定し、各表示位置
情報で指定される経路に沿ってポインタの表示位置を移
動させながら、特定した処理を実行するとともに各処理
に対応させて記憶装置内に記憶されている説明情報を表
示装置16のディスプレイ上に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置に係わ
り、特に、マウスなどのポインティングデバイスにより
実行すべき処理の指示が行われる情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の情報処理装置の多くは、マウス等
のポインティングデバイスを用いて、対話形式で実行さ
せる処理を選択できるように構成されており、多数の処
理を選択可能とするために、あるメニュー項目(もしく
はアイコン)が選択された際に、複数のメニュー項目が
新たに画面上に表示されるようになっている。
【0003】このような情報処理装置では、ユーザは、
メニュー項目として表示されている文字列あるいはアイ
コンとして表示されている図形の内容から、それを選択
したときに実行される処理を認識(推定)できるため、
その装置を初めて扱う際にも、一応の操作は可能となっ
ている。
【0004】また、各メニュー項目を選択した際にどの
ような処理が選択可能になるかなどの説明文を表示する
機能(いわゆる、ヘルプ機能)が設けられており、装置
が実行可能なそれぞれの機能に関する説明文を表示させ
ることができるようになっているものも多く、マニュア
ルに記載された内容そのものが表示できる装置も知られ
ている。
【0005】また、特開平2−157963号公報に
は、ポインティングデバイスを用いた装置に関する技術
ではないが、装置の操作手順を容易に習得できるよう
に、キーボードから入力されたキーコードを時系列的に
記憶する手順登録機能と、手順登録機能によって記憶さ
れた一連のキーコードを、そのキーコードに応じた説明
文とともに再現する手順再現機能を備えた文書処理装置
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のヘルプ機能を備えた情報処理装置では、マニュア
ルを開かなくとも、その操作方法について学習すること
が可能である。しかし、ヘルプ機能では、ある機能に関
するマニュアルの内容(若しくはそれを簡略化したも
の)を表示することができるにすぎず、他の機能に関す
る操作方法を知るためには、マウスを用いて、その機能
の説明文を表示させる処理を実行させることが必要であ
った。
【0007】この点、特開平2−157963号公報に
記載の技術では、一連のキー操作で指定される処理の再
現とともに、各キー操作に応じた説明文が表示されるた
め、キー操作毎に表示すべき説明文を指定するといった
作業が不要であり、使いやすい機能となっている。しか
し、マウス等のポインティングデバイスによる情報入力
は、キーボード入力とは異なった形式で行われており、
ポインティングデバイスを用いる情報処理装置に、この
技術を直接適用することはできない。
【0008】そこで、本発明の目的は、マウス等のポイ
ンティングデバイスを用いての操作手順を記憶・再生す
ることができる情報処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
(イ)ディスプレイと、(ロ)このディスプレイ上にお
けるポインタの表示位置を指定するための表示位置指定
手段と、(ハ)ポインタの表示位置に存在するメニュー
を実行することや、ポインタの表示位置を座標情報とし
て採用することなどを指示するための指示手段と、
(ニ)この指定手段で指定できるそれぞれの処理に関す
る説明情報が記憶された第1記憶手段と、(ホ)指示手
段による指示内容に応じた処理を実行する際に、処理の
実行とともにその指示内容の記憶を実行させるか否かを
選択する選択手段と、(ヘ)この選択手段によって指示
内容の記憶を実行させることが選択されているときに、
指示手段による指示が与えられた際のポインタの表示位
置を時系列的に記憶する第2記憶手段と、(ト)この第
2記憶手段に記憶された一連のポインタの表示位置情報
を操作手順データとして登録する登録手段と、(チ)登
録された操作手順データの再生を指示するための再生指
示手段と、(リ)再生が指示された操作手順データを基
に、ポインタのディスプレイ上での移動経路と、指示手
段によって実行が指示された処理を特定する特定手段
と、(ヌ)この特定手段の特定した一連の処理を実行す
るとともに、それぞれの処理の実行にあわせて、その処
理に応じた第1記憶手段中の説明情報の表示と、ポイン
タの移動経路に沿った表示位置の変更を行う再生手段と
を具備する。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明では、ポイ
ンタによって実行すべき処理内容の指示が行われる情報
処理装置に、処理の実行と同時に一連の指示内容の記憶
を行う機能を設ける。指示内容の記憶は、指示が行われ
た際のポインタの表示位置情報を記憶した操作手順デー
タを作成することにより行い、再生指示手段によって操
作手順データの再生が指示されたときには、特定手段
は、その操作手順データ内の表示位置情報を基に、実行
すべき処理の特定と、ポインタを移動すべき経路の特定
を行う。再生手段は、第1記憶手段内に記憶されている
それぞれの処理の内容に応じた説明情報をディスプレイ
上に表示するとともに、特定された処理の実行と、特定
された移動経路に沿ったポインタの表示位置の変更を行
う。なお、表示位置指定手段および指示手段としては、
たとえば、マウスなどのポインティングデバイスを用い
ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、(イ)ディスプレ
イと、(ロ)このディスプレイ上におけるポインタの表
示位置を指定するための表示位置指定手段と、(ハ)ポ
インタの表示位置に存在するメニューを実行すること
や、ポインタの表示位置を座標情報として採用すること
などを指示するための指示手段と、(ニ)この指定手段
で指定できるそれぞれの処理に関する説明情報が記憶さ
れた第1記憶手段と、(ホ)指示手段による指示内容に
応じた処理を実行する際に、その処理の実行と共に指示
内容の記憶を実行させるか否かを選択する選択手段と、
(ヘ)この選択手段によって指示内容の記憶を実行させ
ることが選択されているときに、指示手段によって指示
が与えられた際のポインタの表示位置と、表示位置指定
手段によって指定された表示位置のうち所定の条件を満
たす表示位置とを時系列的に記憶する第2記憶手段と、
(ト)この第2記憶手段に記憶された一連のポインタの
表示位置情報を操作手順データとして登録する登録手段
と、(チ)登録された操作手順データの再生を指示する
ための再生指示手段と、(リ)再生が指示された操作手
順データを基に、ポインタのディスプレイ上での移動経
路と、指示手段によって実行が指示された処理を特定す
る特定手段と、(ヌ)この特定手段の特定した一連の処
理を実行するとともに、それぞれの処理の実行にあわせ
て、その処理に応じた第1記憶手段中の説明情報の表示
と、ポインタの移動経路に沿った表示位置の変更を行う
再生手段とを具備する。
【0012】すなわち、請求項2記載の発明では、何ら
かの処理の実行指示を伴ったポインタの表示位置情報と
ともに、処理の実行指示を伴わないポインタの表示位置
情報をも操作手順データとして記憶する。処理の実行指
示を伴わないポインタの表示位置情報は、所定の条件、
たとえば、前回記憶した表示位置からポインタが所定距
離移動したときや、前回表示位置を記憶した時間より一
定の時間が経過したときなどに記憶され、特定手段は、
操作手順データ内に記憶された全ての表示位置情報を基
にポインタの移動経路を特定するとともに、実行指示を
伴ったポインタの表示位置情報を用いて、再生すべき処
理を特定する。
【0013】請求項3記載の発明は、(イ)ディスプレ
イと、(ロ)このディスプレイ上におけるポインタの表
示位置を指定するための表示位置指定手段と、(ハ)ポ
インタの表示位置に存在するメニューを実行すること
や、ポインタの表示位置を座標情報として採用すること
などを指示するための指示手段と、(ニ)この指定手段
で指定できるそれぞれの処理に関する説明情報が記憶さ
れた第1記憶手段と、(ホ)指示手段による指示内容に
応じた処理を実行する際に、処理の実行とともにその指
示内容の記憶を実行させるか否かを選択する選択手段
と、(ヘ)この選択手段によって指示内容の記憶を実行
させることが選択されているときに、指示手段による指
示が与えられた際のポインタの表示位置を時系列的に記
憶する第2記憶手段と、(ト)選択手段により指示内容
の記憶の実行が停止されたときにディスプレイ上に表示
されている内容を基に所定サイズのアイコンを作成する
作成手段と、(チ)第2記憶手段に記憶された一連のポ
インタの表示位置情報を操作手順データとして、作成手
段で作成されたアイコンと関連づけて登録する登録手段
と、(リ)アイコンの選択により操作手順データの再生
を指示する再生指示手段と、(ヌ)再生が指示された操
作手順データを基に、ポインタのディスプレイ上での移
動経路と、指示手段によって実行が指示された処理を特
定する特定手段と、(ル)この特定手段の特定した一連
の処理を実行するとともに、それぞれの処理の実行にあ
わせて、その処理に応じた第1記憶手段中の説明情報の
表示と、ポインタの移動経路に沿った表示位置の変更を
行う再生手段とを具備する。
【0014】すなわち、請求項3記載の発明では、指示
内容の記憶の実行が停止されたときにディスプレイ上に
表示されている内容を基に所定サイズのアイコン用のイ
メージデータを作成する作成手段が設けられており、操
作手順データの再生指示は、作成手段が作成したアイコ
ンの選択により行われる。
【0015】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0016】図1に、本発明の一実施例による情報処理
装置の概要を示す。実施例の情報処理装置は、中央処理
装置(CPU)12とリードオンリィメモリ(ROM)
13とランダムアクセスメモリ(RAM)14と記憶装
置15と表示装置16とキーボード17とマウス18と
インターフェース19により構成されている。
【0017】CPU12は、本装置を構成する各部を総
合的に制御する制御回路であり、ROM13には、CP
U12が電源投入時に実行すべき内容を指示したブログ
ラムが記憶されている。CPU12は、そのプログラム
に従い、記憶装置15内に格納されているプログラムを
RAM14上に読み出し、読み出したプログラムの内容
に応じた動作を行う。また、RAM14は、CPU12
の作業領域としても用いられ、記憶装置15には、各プ
ログラム内で実行される処理の内容に関する説明情報で
あるヘルプメッセージが記憶されたファイルも格納され
ている。なお、実施例の情報処理装置では、記憶装置1
5として、ハードディスク装置を用いている。
【0018】表示装置16は、CRT(Cathod Ray Tub
e) ディスプレイとディスプレイコントローラとで構成
されており、ディスプレイ上には、情報処理装置が処理
している情報の表示が行われる。キーボード17、マウ
ス18は、情報処理装置に対してコマンドやデータを入
力するための入力装置であり、マウス18には、処理の
実行やキャンセルをCPU12に対して通知するための
2つのボタンが備えられている。インタフェース19
は、外部装置との情報交換時にそのタイミング制御を行
う回路である。
【0019】実施例の情報処理装置の機能は、操作手順
の登録処理と、操作手順の再生処理に大別される。ま
ず、操作手順登録処理に関して説明する。
【0020】図2を用いて、操作手順の登録処理の実行
を指示する際の操作について説明する。図2において、
通常の状態でディスプレイ上に表示されているのはメニ
ューバー20だけであり、ユーザは、操作手順の登録処
理を実行させる場合、マウスを操作してメニューバー2
0内の“ヘルプ”と表示されているメニュー項目21の
位置にマウスポインタを移動し、そこでマウスの左ボタ
ンをクリックする。このような操作が行われたことを検
出したCPUは、“ヘルプ”、“操作手順登録”、“操
作手順再生”、“操作手順修正”といったような複数の
メニュー項目を有するサブメニュー22をディスプレイ
上に表示する。
【0021】これらのメニュー項目のうち、“ヘルプ”
は、一般の情報処理装置のヘルプ機能と同様の処理の実
行を指示するためのものであり、“操作手順登録”と示
されている領域が、操作手順登録処理の開始と終了を指
示するために設けられたメニュー項目である。
【0022】操作手順の登録処理を実行させる場合、ユ
ーザは、“操作手順登録”というメニュー項目上でマウ
スボタンを押下し、その押下によって新たに表示される
サブメニュー23内の“登録開始”と表示されている領
域に、マウスボタンを押下したまま、マウスポインタ2
4を移動し、そこでマウスボタンの押下を解除(いわゆ
るドラッギング)する。この操作により、CPUは、操
作手順登録処理の実行が指示されたことを認識し、サブ
メニュー22、23をディスプレイ上から消去した後
に、以下に記すような操作手順登録処理を開始する。
【0023】操作手順登録処理は、入力装置により入力
された情報を時系列的に記憶する処理と、その処理によ
って記憶された一連の情報を操作手順データファイルと
して登録する処理とからなっており、前者の処理は、入
力された情報(コマンドあるいはデータ)に応じた処理
の実行とともに行われる。すなわち、操作手順登録処理
の開始指示がなされていても、入力した情報に応じて情
報処理装置が実行する処理は、外見上、その開始指示が
なされていないときと変わるところはない。
【0024】情報処理装置に入力される情報には、キー
ボードからの情報とマウスからの情報があるが、操作手
順登録処理の開始指示がなされている場合、CPUは、
キーボードから入力された情報のすべてを、コード情報
として記憶する。しかし、マウスから入力される情報に
関しては、マウスポインタの移動量情報等をすべて記憶
した場合、その情報の記憶に膨大な記憶容量が必要とさ
れることになるので、以下に記す2種のモードのいずれ
かに従って、その一部のみの記憶を行う。
【0025】第1のモードは、マウスボタンの操作を伴
わないときのマウスポインタの位置情報は全く記憶され
ないモードであり、このモードで操作手順登録処理が実
行された場合、CPUは、キーボードからの入力情報と
ともに、マウスボタンが操作された際に限り、マウスポ
インタの表示位置とその操作内容(たとえば、押された
ボタンの種類など)を示す情報を記憶する。
【0026】これに対して、第2のモードでは、マウス
ボタンが操作された際のマウスポインタの表示位置とそ
の操作内容を示す情報に加え、マウスポインタの表示位
置が所定距離以上移動したときのマウスポインタの表示
位置情報も記憶される。
【0027】図3および図4を用いて、第1のモードが
選択されている際に、CPUがRAMに記憶する情報の
概要を説明する。なお、図3は、操作手順登録処理の開
始が指示された後に、行われた操作(枠を表示させる処
理)を模式的に示した図であり、図4は、図3に示した
操作に応じて、RAMに記憶されるデータの概要を示し
た図である。
【0028】たとえば、図3に示した枠31の表示指示
が、ディスプレイ25上で、その対角となる点P1 、P
2 を順に指定することにより行われるものであり、点P
1 の指定はマウスの左ボタンを押下することにより行わ
れ、点P2 の指定はその押下を解除することにより行わ
れるものである場合、操作手順登録処理が実行されてい
る間に、点P1 が指定された際には、図4に示すよう
に、マウスポインタ24の表示位置情報である
“(P1X、P1Y)”とマウスの左ボタンが押下されたこ
とを示す“MOUSE-L-PRESS ”が、RAMに記憶される。
そして、マウスの操作によってマウスポインタ24が、
点P2 上に移動され左ボタンの押下が解除された際に、
マウスボタンの押下が解除されたことを示す情報(“MO
USE-L-RELEASE ”)とその点P2 の表示位置情報“(P
2X、P2Y)”が記憶される。
【0029】このように、第1のモードでは、マウスポ
インタの移動が、移動経路32A に沿ったものであって
も、移動経路32B に沿ったものであっても、その移動
の間にマウスボタンの操作がなされていなければ、RA
Mに記憶される情報は同じものとなり、後述する再生処
理時の動作内容も同じものとなる。このため、マウスポ
インタの移動経路をも記憶させたい場合には、第2のモ
ードにより操作手順を記憶させる。
【0030】図5に、第2のモードが選択されている場
合に、図3に示した操作に応じて、RAMに記憶される
データの概要を示す。図示したように、第2のモードが
選択されていた場合には、マウスボタンの操作に関する
2つのデータの間に、その移動経路上の位置情報(“MO
USE-POSITION ( PCX,PCY) ”)が幾つか記憶される。
【0031】なお、これら2つのモードのうちいずれの
モードを使用して操作手順登録処理を実行させるかは、
モード決定用のダイアログボックスを表示させ、その内
容を変更することにより行うように構成されており、こ
のダイアログボックス上で、第2のモードにおいてマウ
スポインタの表示位置を記憶するか否かの判断に用いて
いる距離情報も変更可能となっている。
【0032】さて、以上のような記憶動作を停止させる
際には、操作手順登録処理の開始を指示した際と同様の
手順によって、図2に示したサブメニュー22、23を
表示させ、サブメニュー23内の“登録終了”と表示さ
れた領域をクリックする。CPUは、このようなマウス
操作を検出した際に、登録処理の終了が指示されたもの
と判断し、キーボードやマウスから入力される情報をR
AMに記憶させる動作を停止して、操作手順の登録に必
要な情報を入力させるためのダイアログボックスをディ
スプレイ上に表示する。
【0033】図6に、登録終了が指示された際にCPU
が表示するダイアログボックスの概要を示す。ダイアロ
グボックス内のファイル名設定欄26は、開始指示と終
了指示の間に記憶したデータをファイルとして格納する
際に用いる識別情報(ファイル名)を入力するための領
域であり、分類設定欄27は、操作手順データファイル
をグループ化するための情報である“分類”を設定する
ための領域である。なお、分類設定欄27の左に配置さ
れている矢印が表示された部分は、既に設定がなされて
いる分類名をスクロール表示させるためのものである。
【0034】アイコン表示欄28は、操作手順データフ
ァイルと対応づけて記憶されるアイコンを表示するため
の領域であり、CPUは、この領域に、操作手順の登録
の終了指示がなされた際にディスプレイに表示されてい
た内容をアイコン化したものを自動的に表示する。な
お、この際における表示内容のアイコン化は、表示内容
中に存在するイメージデータあるいは罫線に対しては、
それらを所定のサイズに縮小したイメージデータを作成
することにより行われ、表示内容中の文字に対しては、
その文字に相当する部分にドットが表示される所定サイ
ズのイメージデータを作成することにより行われる。
【0035】このようにして作成されたアイコンが、そ
の操作手順データファイルのアイコンとして不適当なも
のである場合には、ユーザは、“アイコン修正”と表示
された領域をクリックする。この操作がなされたことを
検出したCPUは、アイコン表示欄28に表示している
アイコンのイメージデータに対して修正を行うための機
能を起動する。ユーザは、起動された機能を用いて、イ
メージデータ中の不要部分の消去や、予め作成しておい
たイメージデータへの置換などの処理を行うことによ
り、操作手順データファイルと対応させて記憶させるア
イコンを決定(作成)する。この修正機能の終了が指示
された際、CPUは、決定したアイコンのイメージデー
タがアイコン表示欄28に表示されたダイアログボック
スを再びディスプレイ上に表示する。
【0036】CPUは、ダイアログボックス中、“実
行”と表示された領域がクリックされた場合に、必要な
情報の入力が完了したと判断し、RAM内に記憶してお
いた操作に関する情報を、設定された分類およびファイ
ル名と関連づけて、操作手順データファイルとして記憶
装置内に格納する。なお、RAM内の操作に関する情報
の最後の部分には、“ヘルプ”メニューを選択して終了
指示を行った操作に関する情報も記憶されているが、C
PUは、その部分の情報を削除したものを、操作手順デ
ータファイルとして登録している。
【0037】そして、CPUは、アイコン表示領域28
に表示してあるアイコンイメージデータをファイル化し
てその操作手順データファイルと関連づけて記憶装置内
に格納する。
【0038】なお、操作手順登録処理の実行中に誤った
操作をしてしまった場合には、ダイアログボックスに表
示されている“取消”をクリックすることにより、RA
Mに記憶された情報を登録しないことを選択することも
できる。また、実施例の情報処理装置では、図2に示し
たサブメニュー22内の“操作手順修正”をクリックす
ると、操作手順データファイルを選択するためのダイア
ログボックスが表示された後に、そこで指定された操作
手順データファイルに対して編集を加えるためのエディ
タ(いわゆるスクリーンエディタ)が起動されるように
構成されているので、この機能を用いて、誤った内容の
操作手順データファイルから、誤った操作に対応して記
憶された情報を削除して、正しい操作手順データファイ
ルを作成することもできる。
【0039】以上のような形で登録された操作手順デー
タファイルの再生を行う処理が、操作手順再生処理であ
り、この処理は、図2に示したサブメニュー22の“操
作手順再生”と表示された領域をクリックした際に開始
される。
【0040】図7に、操作手順の再生が指示された際に
CPUがディスプレイ上に表示するダイアログボックス
の概要を示す。分類設定欄27には、最も最近に使用さ
れた分類(図では“表作成”)が表示され、ファイル名
指定欄29には、分類設定欄27に指定されている分類
でグループ化されている操作手順データファイルのアイ
コンとファイル名が表示される。
【0041】ユーザは、マウスを用いて、分類設定欄2
7に所望の分類を表示させた後に、操作手順データファ
イル表示欄29の右側に矢印が表示してある部分を操作
して、所望の操作手順データファイルを操作手順データ
ファイル表示欄29に表示させる。そして、その操作手
順データファイルのアイコンまたはファイル名が表示さ
れている領域をマウスを用いてクリックすることによ
り、操作手順データファイルの1つを特定し、その後、
“実行”ボタンをクリックする。
【0042】“実行”ボタンがクリックされたことを検
出したCPUは、選択されたファイル名およびアイコン
に応じた操作手順データファイルを記憶装置から読み出
して、その操作手順データファイルの内容を所定の時間
間隔で順に実行するとともに、記憶装置からその処理内
容に対応して記憶されたヘルプメッセージを読み出して
ディスプレイ上に表示する。
【0043】たとえば、図3に示した手順を記憶させた
操作手順データファイルの実行が指示された際には、図
8に示すように、マウスポインタ24が点P1 に表示さ
れるとともに、ヘルプメッセージ表示領域30に、「マ
ウスの左ボタンを押して下さい。」といったメッセージ
が表示される。
【0044】そして、所定の時間が経過したときに、C
PUは、操作手順データファイルの内容に従ってマウス
ポインタの表示位置の移動を開始する。この際、CPU
は、操作手順データファイル内の次の情報が、マウスボ
タンの操作を伴うものである場合には、マウスポインタ
をそのデータで指定される位置まで直線的に所定速度で
移動させる。また、次に実行すべきデータが、マウスボ
タンの操作を伴わないものである場合には、マウスボタ
ンの操作を伴うデータが現われるまでのマウスポインタ
の表示位置情報を読み出して、それらの情報を基に、マ
ウスポインタを移動させる経路を、数学的な処理(いわ
ゆるスプライン計算)によって求め、求めた経路に沿っ
てマウスポインタを移動させる。
【0045】マウスポインタの移動に関する処理は、こ
のような手順によって行われるため、図3に示した操作
が、移動経路を記憶させないモードで登録されていた場
合には、登録時のマウスポインタの移動が、どのような
経路に沿って行われていても、再生時の移動経路は、図
9に示した移動経路331 のように、ボタン操作が行わ
れた2点を直線状に結んだものとなる。また、移動経路
を記憶させていた場合には、再生時のマウスポインタの
移動経路は、登録時のそれと近似したものとなり、たと
えば、登録時のマウスポインタが移動経路32B (図
3)に沿って移動されていた場合には、マウスポインタ
の移動は、それに近似する移動経路322に沿って行わ
れる。
【0046】なお、この際、ヘルプメッセージ表示領域
30には、「マウスボタンを押したまま、マウスポイン
タを目的とする位置まで移動して下さい」といったよう
なメッセージが表示される。
【0047】その後、点P2 にマウスポインタを移動さ
せたCPUは、「マウスの左ボタンを離してください」
といったメッセージを表示し、所定時間の経過後に、デ
ィスプレイ上に、図10に示したように枠31を表示す
る。
【0048】このように実施例の情報処理装置では、マ
ウス等のポインティングデバイスにより行われた一連の
操作を、マウスを移動させながら、説明文とともに再生
することができるので、その表示内容により、ユーザ
は、処理の使用方法を簡単に習得することができる。こ
のため、ウィンドウタイプのシステムなど、複数の処理
を任意に組み合わせて1つの処理を構成することができ
るシステムにおいて、新たに作成した処理に関する操作
方法を、ユーザに通知する際などに特に有効に機能す
る。
【0049】なお、実施例の情報処理装置では、操作手
順を再生させる際に、アイコンとファイル名を共に表示
するように構成してあるが、アイコンだけを表示させる
ように構成してもよいことは当然である。また、マウス
ポインタの表示位置情報を記憶させる条件は、前述のも
のに限られるものではなく、たとえば、所定の時間間隔
でその表示位置情報を記憶させるようにしてもよい。
【0050】さらに、操作手順データファイルの修正機
能に加え、操作手順データファイルの実行により表示さ
れるヘルプメッセージに修正が行えるように構成しても
よい。ただし、この場合には、他の操作手順データファ
イルから読み出されるヘルプメッセージの内容に対して
も修正が施されてしまうことを防ぐために、ヘルプメッ
セージに修正を加える操作手順データファイルが指定さ
れた際に、その内容に応じて読み出されるヘルプメッセ
ージから新たなファイルを構成し、そのファイルに対し
て修正を行うように構成することが必要であり、また、
操作手順データファイル名に関連付けてヘルプメッセー
ジに対して修正が加えられているか否かを示す属性情報
を記憶させておくことが必要である。
【0051】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3記載の発明によ
れば、マウスなどのポインティングデバイスを用いた操
作手順を記憶させておき、その操作手順を実際の手順に
則した形で再生させることができる。このため、新たな
処理を既存の処理を組み合わせて作成した場合などに、
その処理の操作方法を他人に容易に伝えることができる
ようになる。
【0052】また、請求項1記載の発明では、操作手順
を再生するのに必要な最小限の情報しか記憶しないよう
になっているため、操作手順データの記憶に大きな記憶
容量が必要とされないという利点も有する。
【0053】そして、請求項2記載の発明によれば、操
作手順データの記憶に必要な容量は、請求項1記載の発
明と比して大きくなるものの、ポインタの移動経路をも
再生することができるようになり、更に分かりやすい形
で操作手順を再生できることになる。
【0054】また、請求項3記載の発明によれば、アイ
コンとして使用するイメージデータが、操作手順データ
と関連した形で自動的に作成されるので、操作手順デー
タの実行指示に用いるアイコンの作成に要する手間を減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による情報処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 実施例の情報処理装置において、操作手順の
登録処理の開始指示などを行う際に表示されるメニュー
の概要を示した平面図である。
【図3】 実施例の情報処理装置の動作を説明するため
に用いた平面図である。
【図4】 実施例の情報処理装置において、ポインタの
移動経路を記憶させないモードで操作手順登録処理を行
わせた場合に記憶される情報の概要を示す説明図であ
る。
【図5】 実施例の情報処理装置において、ポインタの
移動経路を記憶させるモードで操作手順登録処理を行わ
せた場合に記憶される情報の概要を示す説明図である。
【図6】 実施例の情報処理装置において、操作手順登
録処理の終了が指示された際に表示されるダイアログボ
ックスの概要を示す平面図である。
【図7】 実施例の情報処理装置において、操作手順再
生処理の実行が指示された際に表示されるダイアログボ
ックスの概要を示す平面図である。
【図8】 実施例の情報処理装置において、図4あるい
は図5に示した操作手順が再生されたときにディスプレ
イ上に表示される内容を模式的に示した平面図である。
【図9】 実施例の情報処理装置において、図4あるい
は図5に示した操作手順が再生されたときに図8に引き
続いてディスプレイ上に表示される内容を模式的に示し
た平面図である。
【図10】 実施例の情報処理装置において、図4ある
いは図5に示した操作手順が再生されたときに図9に引
き続いてディスプレイ上に表示される内容を模式的に示
した平面図である。
【符号の説明】
12…中央処理装置(CPU)、13…リードオンリメ
モリ(ROM)、14…ランダムアクセスメモリ(RA
M)、15…記憶装置、16…表示装置、17…キーボ
ード、18…マウス、20…メニューバー、21…メニ
ュー、22、23…サブメニュー、24…マウスポイン
タ、25…ディスプレイ、26…ファイル名指定欄、2
7…分類設定欄、28…アイコン表示欄、29…操作手
順データファイル表示欄、30…ヘルプメッセージ表示
領域、31…枠、32…登録時におけるマウスポインタ
の移動経路、33…再生時におけるマウスポインタの移
動経路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイと、 このディスプレイ上におけるポインタの表示位置を指定
    するための表示位置指定手段と、 前記ポインタの表示位置に存在するメニューを実行する
    ことや、ポインタの表示位置を座標情報として採用する
    ことなどを指示するための指示手段と、 この指定手段で指定できるそれぞれの処理に関する説明
    情報が記憶された第1記憶手段と、 前記指示手段による指示内容に応じた処理を実行する際
    に、処理の実行とともにその指示内容の記憶を実行させ
    るか否かを選択する選択手段と、 この選択手段によって指示内容の記憶を実行させること
    が選択されているときに、前記指示手段による指示が与
    えられた際のポインタの表示位置を示す情報を時系列的
    に記憶する第2記憶手段と、 この第2記憶手段に記憶された一連の情報を操作手順デ
    ータとして登録する登録手段と、 登録された操作手順データの再生を指示するための再生
    指示手段と、 再生が指示された操作手順データを基に、ポインタのデ
    ィスプレイ上での移動経路と、前記指示手段によって実
    行が指示された処理を特定する特定手段と、 この特定手段の特定した一連の処理を実行するととも
    に、それぞれの処理の実行にあわせて、その処理に応じ
    た前記第1記憶手段中の説明情報の表示と、ポインタの
    前記移動経路に沿った表示位置の変更を行う再生手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 ディスプレイと、 このディスプレイ上におけるポインタの表示位置を指定
    するための表示位置指定手段と、 前記ポインタの表示位置に存在するメニューを実行する
    ことや、ポインタの表示位置を座標情報として採用する
    ことなどを指示するための指示手段と、 この指定手段で指定できるそれぞれの処理に関する説明
    情報が記憶された第1記憶手段と、 前記指示手段による指示内容に応じた処理を実行する際
    に、その処理の実行と共に指示内容の記憶を実行させる
    か否かを選択する選択手段と、 この選択手段によって指示内容の記憶を実行させること
    が選択されているときに、前記指示手段によって指示が
    与えられた際のポインタの表示位置と、前記表示位置指
    定手段によって指定された表示位置のうち所定の条件を
    満たす表示位置とを時系列的に記憶する第2記憶手段
    と、 この第2記憶手段に記憶された一連のポインタの表示位
    置情報を操作手順データとして登録する登録手段と、 登録された操作手順データの再生を指示するための再生
    指示手段と、 再生が指示された操作手順データを基に、ポインタのデ
    ィスプレイ上での移動経路と、前記指示手段によって実
    行が指示された処理を特定する特定手段と、 この特定手段の特定した一連の処理を実行するととも
    に、それぞれの処理の実行にあわせて、その処理に応じ
    た前記第1記憶手段中の説明情報の表示と、ポインタの
    前記移動経路に沿った表示位置の変更を行う再生手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 ディスプレイと、 このディスプレイ上におけるポインタの表示位置を指定
    するための表示位置指定手段と、 前記ポインタの表示位置に存在するメニューを実行する
    ことや、ポインタの表示位置を座標情報として採用する
    ことなどを指示するための指示手段と、 この指定手段で指定できるそれぞれの処理に関する説明
    情報が記憶された第1記憶手段と、 前記指示手段による指示内容に応じた処理を実行する際
    に、処理の実行とともにその指示内容の記憶を実行させ
    るか否かを選択する選択手段と、 この選択手段によって指示内容の記憶を実行させること
    が選択されているときに、前記指示手段による指示が与
    えられた際のポインタの表示位置を時系列的に記憶する
    第2記憶手段と、 前記選択手段により指示内容の記憶の実行が停止された
    ときに前記ディスプレイ上に表示されている内容を基に
    所定サイズのアイコンを作成する作成手段と、 前記第2記憶手段に記憶された一連のポインタの表示位
    置情報を操作手順データとして、前記作成手段で作成さ
    れたアイコンと関連づけて登録する登録手段と、 アイコンの選択により前記操作手順データの再生を指示
    する再生指示手段と、 再生が指示された操作手順データを基に、ポインタのデ
    ィスプレイ上での移動経路と、前記指示手段によって実
    行が指示された処理を特定する特定手段と、 この特定手段の特定した一連の処理を実行するととも
    に、それぞれの処理の実行にあわせて、その処理に応じ
    た前記第1記憶手段中の説明情報の表示と、ポインタの
    前記移動経路に沿った表示位置の変更を行う再生手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
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