JP3325182B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP3325182B2 JP15972796A JP15972796A JP3325182B2 JP 3325182 B2 JP3325182 B2 JP 3325182B2 JP 15972796 A JP15972796 A JP 15972796A JP 15972796 A JP15972796 A JP 15972796A JP 3325182 B2 JP3325182 B2 JP 3325182B2
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fishing
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修一 松澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は魚釣用スピニング
リールに関し、詳細には、ベールを支持するベール支持
部材に特徴を有する魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣用スピニングリールは、ハンド
ルで連動回転するロータの支持腕の先端部に、ベール及
び釣糸案内部を有するベール支持部材を釣糸巻取状態と
釣糸放出状態に反転自在に支持すると共に、このベール
支持部材を振分けバネによって各状態のそれぞれに振分
け付勢保持する構成となっており、ベールを釣糸放出状
態にして釣糸を放出した後、手動により、あるいはハン
ドル回転による自動復帰機構を介してベール支持部材を
釣糸巻取状態に反転復帰させるように構成されている。
【0003】ところで、ベール支持部材を反転復帰させ
る際、手動、あるいは自動復帰機構にかかわらず、ベー
ル支持部材には衝撃(音)が生じるため、この衝撃
(音)を無くすように、ベール支持部材を釣糸巻取位置
に反転復帰したときのベール支持部材とロータ支持腕と
の間に、バネ部材からなる弾性部材を介在させた技術が
実開昭55−172081号、実開平4−129767
号等で知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの従来技術も、ベール支持部材の反転回動を、釣糸
巻取位置で反対方向の付勢力を与えるバネ部材によって
受ける構成のため、そのバネ部材のバネ力、及びベール
支持部材の振分けバネのバネ力によって、ベール支持部
材の巻取位置(角度)つまり釣糸案内部の位置(角度)
が安定しない。
【0005】このように、ベール支持部材の巻取位置
(角度)、すなわち釣糸案内部の位置(角度)が安定し
ないと、糸道が安定せず、糸巻状態、糸よれ、糸すく
い、ロータ回転バランス等に影響を及ぼし、また、復帰
衝撃音の消音機能も安定しない等の課題がある。
【0006】本発明は、ベール支持部材の巻取位置への
回動方向に対して反対の付勢力、すなわち振分けバネの
付勢力と反対方向に付勢力を与えるバネ部材があること
により、ベール支持部材の巻取位置での安定化が図れな
い、という課題を新たに見出だしたことにより成された
ものである。
【0007】本発明は、ベール支持部材を釣糸放出状態
から釣糸巻取状態に反転復帰させる際の衝撃(音)を無
くし、ベール支持部材の巻取位置、すなわち釣糸案内部
の位置の安定化を図る魚釣用スピニングリールを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドル操作
に連動回転するロータに、釣糸案内部を有するベール支
持部材を釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転自在に支持
すると共に、前記ベール支持部材を前記両位置の夫々に
バネ部材により振分け付勢保持した魚釣用スピニングリ
ールにおいて、前記ベール支持部材の釣糸放出位置から
釣糸巻取位置へ復帰する復帰巻取位置手前で、前記ベー
ル支持部材を、高粘性流動体を具備した緩衝部材に係合
させて、ベール支持部材の反転復帰時の反転復帰力を吸
収緩和させたことを特徴としている。
【0009】ベール支持部材が振分けバネによって釣糸
放出位置から釣糸巻取位置へ復帰する際、ベール支持部
材に作用する反転復帰力は、復帰巻取位置の手前で高粘
性流動体を具備した緩衝部材によって吸収されながら緩
和される。すなわち、振分けバネによるベール支持部材
へ作用する回動力は、吸収されながら緩和されて次第に
弱められて行くため、衝撃(音)が生じることなく、ベ
ール支持部材の最終的な復帰巻取位置の安定化が図れ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すように、魚釣用スピニ
ングリールは、リール本体1に設けられたハンドル2を
回転操作することにより、ロータ3が回転し、かつスプ
ール5が前後動する構成となっている。ロータ3には、
対向するように一対のロータ支持腕(片方のみ図示)7
が設けられており、その先端部には、夫々ベール支持部
材(片方のみ図示)8が回動可能に支持されている。こ
れらのベール支持部材8には、それぞれベール9の基部
が取り付けられると共に、片方のベール支持部材には、
図に示すように、釣糸案内部10が設けられている。
【0011】ロータ支持腕7に回動可能に支持されたベ
ール支持部材8は、図示していない振分けバネによっ
て、釣糸巻取位置と釣糸放出位置に振分け保持される構
成となっており、図1に示す釣糸巻取位置に保持された
状態で、釣糸は釣糸案内部10を介してスプール5に均
等に巻回される。なお、ベール支持部材8の釣糸放出位
置から釣糸巻取位置への反転復帰は、ベール9を摘んで
手動で成されるか、あるいは公知の自動復帰機構によ
り、ハンドル2を回転操作したときに自動的に成される
ように構成されている。
【0012】上述したように、本発明の魚釣用スピニン
グリールは、ベール9を支持するベール支持部材8に特
徴を有するため、以下においては、魚釣用スピニングリ
ールの全体構成を示すことなく、ベール支持部材の部分
のみを図示して説明する。すなわち、本発明の特徴であ
る、ベール支持部材8が釣糸放出位置から釣糸巻取位置
に反転復帰する際、その反転復帰力を吸収緩和させて衝
撃を緩和させる緩衝手段について詳細に説明する。
【0013】図2乃至図9は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。図2、図4及び図5に示されるよう
に、ベール支持部材8は、固定ピン12及びロータ支持
腕7に形成されたボス7aを介して、ロータ支持腕7に
回動可能に支持されている。ベール支持部材8の釣糸放
出位置から釣糸巻取位置への回動復帰の際の反転復帰力
は、緩衝手段15によって吸収緩和される。この実施の
形態の緩衝手段15は以下に述べるように、ベール支持
部材8の回動支持部近傍に設けられている。
【0014】ベール支持部材8の内面(ロータ支持腕と
対向する面)には、図6に示すような円板状の消音部材
16がボス7aに挿通され、かつベール支持部材8に形
成された抜け止め用係止部8a(図7参照)を介して、
抜け止めされた状態で回転可能に支持されている。円板
状の消音部材16には、ベール支持部材側に突出する円
弧状の係合突部16aと、ロータ支持腕側に突出する度
当て用突部16bが形成されており、係合突部16a
は、ベール支持部材8の内面側に対応形成された円弧状
の収容部8bに収容され(図3、図5参照)、度当て用
突部16bは、ロータ支持腕7に形成された円弧状の係
合溝7bに配される(図5、図8、図9参照)。この場
合、係合溝7bは、その一端側の度当て7cがベール支
持部材8の釣糸放出位置を規定し、他端側の度当て7d
がベール支持部材8の釣糸巻取位置を規定するように形
成されている(図2、図3、図9参照)。
【0015】前記円弧状の収容部8bは、係合突部16
aとの間に、ある程度の空間が規定される大きさに形成
されており、この空間部には衝撃力を吸収するための部
材、好ましくはシリコングリース等の高粘性の流動体2
0が封入されている(図2、図8参照)。このため、消
音部材16とベール支持部材8との間には、シール材2
0aが介在されている(図5参照)。
【0016】以上のように構成された緩衝手段15の作
用について説明する。釣糸を放出する際、ベール9を摘
んで図1に示す釣糸巻取位置から矢印方向に起こす。こ
れに伴い、ベール支持部材8は、ベール9の回動と共に
回動され、消音部材16に形成された度当て用突部16
bがロータ支持腕7に形成された係合溝7bの一端側の
度当て7cに当て付いて、図3に示す釣糸放出位置に固
定される。また、消音部材16に形成された係合突部1
6aは、ベール支持部材8の回動に伴い、図2に示す位
置から図3に示す位置となる。この際、消音部材16に
形成された係合突部16aと高粘性の流動体20との間
には、ベール支持部材8の回動によって、多少の抵抗力
が生じるが、ベール支持部材8の回動は手動により行わ
れるため、そのような抵抗力は特に問題にならない。な
お、ベール支持部材9の釣糸放出位置の振分け固定は、
図示されていない振分けバネの付勢力により成される。
【0017】釣糸が放出された後、ベール9は図1に示
す釣糸巻取位置へ反転復帰される。この反転復帰は、手
動によって行われるか、もしくは公知の自動復帰機構に
よって、ハンドル2を回転操作したときに自動的に行わ
れる。このとき、ベール支持部材8は、振分けバネの死
点を越えて、その付勢力により、図3に示す位置から図
2に示す位置に勢い良く復帰しようとするが、消音部材
16に形成された係合突部16aが高粘性の流動体20
の抵抗力を受けるため、その復帰力は吸収される。すな
わち、消音部材16に形成された度当て用突部16b
は、振分けバネの付勢力により係合溝7bの他端側の度
当て7dに当て付いて(図9参照)、図3に示す釣糸巻
取位置に固定されるが、その位置に移行するまでに、反
転復帰力は上記したような緩衝手段によって吸収される
ため、度当て用突部16bが度当て7dに当て付く際に
衝撃が生じることはない。
【0018】なお、上記消音部材16に設けられる係合
突部16aの形状、大きさ、緩衝作用を与える流動体2
0の量、及びその材質、ベール支持部材8に形成される
収容部8bの大きさ、形状等については、振分けバネの
付勢力等に応じて種々変形することが可能である。
【0019】このように、ベール支持部材8を釣糸放出
状態から釣糸巻取状態へ復帰させる際、その反転復帰力
は、消音部材16の係合突部16aおよび高粘性の流動
体20を介して吸収されるため、度当て用突部16bが
度当て7dに当て付く際の衝撃音の発生が防止される。
また、ベール支持部材8の釣糸巻取位置は、上記のよう
に衝撃が吸収された後、ロータ支持腕7に形成された係
合溝7bの度当て7dに消音部材16の度当て用突部1
6bが当て付いて規定されるため、その位置は常に一定
となる。すなわち、ベール支持部材8の釣糸巻取位置
は、振分けバネのバネ力によって、一定の位置に当て付
けられて固定されるため、ベール支持部材8に固定され
た釣糸案内部10の位置も一定となり、釣糸巻取時にお
ける糸道が安定し、糸巻状態、糸すくい、ロータ回転バ
ランスが良好になり、糸よれ等の発生が防止される。
【0020】上記した緩衝手段は、ベール支持部材の反
転復帰時における反転復帰力を吸収緩和でき、釣糸巻取
時のベール支持部材の位置が安定化できれば、例えば、
以下のように構成することができる。以下に説明する実
施の形態では、前記実施の形態と同一の構成部材につい
ては同一の参照符号を付し、その説明を省略しもしくは
簡略する。
【0021】図10乃至図14は、本発明の第2の実施
の形態を示す図である。前記した実施の形態の緩衝手段
は、ベール支持部材8の回動支持部近傍に設けていた
が、この実施の形態の緩衝手段15は、ロータ支持腕7
の内部空間を利用して設けられている。
【0022】図10乃至図12に示されるように、ロー
タ支持腕7には、ベール支持部材8側に向けて度当て7
eが突出形成されている。これに対して、ロータ支持腕
7に回動可能に支持されたベール支持部材8には、この
度当て7eが係合される円弧状の長孔8dが形成されて
いる。長孔8dは、度当て7eを当て付けて、ベール支
持部材8の回動位置、すなわちベール支持部材8の釣糸
放出位置と釣糸巻取位置を規定している。また、ベール
支持部材8には、以下に述べる連動体と係合可能な円弧
状の長孔8eが形成されている。
【0023】ロータ支持腕7の内部空間には、直線方向
に沿って摺動可能となるように連動体30が支持されて
いる。この連動体30の一端部には、前記ベール支持部
材8に形成された長孔8eと係合される係合ピン30a
が突出されている。すなわちベール支持部材8が釣糸放
出糸と釣糸巻取位置との間で回動されることにより、連
動体30は長孔8eおよびそこに配された係合ピン30
aを介して直線方向に摺動される。
【0024】連動体30の他端部には、ラック30bが
形成されており、このラック30bはロータ支持部材7
にネジ7fを介して回転可能に支持された歯車32と噛
合している。この構成により、ベール支持部材8が釣糸
放出位置(図11参照)から釣糸巻取位置へ向けて回動
すると、ベール支持部材8は、振分けバネ(図示せず)
の死点を越えて、その付勢力により、図10に示す位置
に勢い良く復帰しようとするが、その復帰中に長孔8e
が連動体30に形成された係合ピン30aと係合しする
ことにより、その復帰力は、ラック30bと歯車32の
噛合関係で吸収、緩和される。すなわち、ベール支持部
材8は、振分けバネの付勢力により、長孔8dの端部が
ロータ支持腕7の度当て7eに当て付いて、図10に示
す釣糸巻取位置に固定されるが、その位置に移行する際
の反転復帰力は、上記したようなラックと歯車の噛合関
係によって吸収されるため、長孔8d(ベール支持部材
8)が度当7eに当て付く際に衝撃が生じることはな
い。
【0025】ベール支持部材8の反転復帰力の吸収は、
歯車32自体の回転力にある程度の負荷が与えられる構
成であれば有効に行うことが可能である。この実施の形
態の歯車32は、そのような負荷が与えられるように、
図13および図14に示すように、ロータ支持腕7との
間に高粘性の流動体32aを封入した構成となってい
る。具体的には、ロータ支持腕7に歯車32を収容可能
とする円筒状の突出部7hを形成すると共に、この突出
部7hに所定間隔をおいて半径方向に複数の溝7gを形
成し、ここに高粘性の流動体32aをシール33を介し
て封入した構成となっている。
【0026】このような高粘性の流動体32aを封入し
た歯車32の構成によれば、ラック30bの移動による
歯車32の回転により、高粘性の流動体32aの剪断力
が発生し、ラック30bの移動力は有効に吸収され、ベ
ール支持部材8を釣糸巻取位置に反転復帰させる際の衝
撃を有効に吸収することができる。もちろん、歯車32
を、ある程度の負荷が加わった状態でロータ支持腕7に
支持した構成であっても良い。
【0027】なお、この実施の形態では、ラック30b
と歯車32は常時、噛合した関係になっているが、釣糸
巻取位置で緩衝作用が生じないように、ラック30bの
形成位置を変形しても良い。すなわち、ラック30b
を、ベール支持部材8が図15に示す釣糸放出位置か
ら、振分けバネの死点を越えてある程度回動した位置ま
で歯車32と噛合する程度とし、図16に示す釣糸巻取
位置では噛合しないように連動体30に形成しておく。
このように構成しても、ベール支持部材8の復帰途中
で、その反転復帰力は有効に吸収されるため、ベール支
持部材8が度当7eに当て付く際に衝撃が生じることは
なく、かつベール支持部材8を直ちに釣糸巻取位置に復
帰させることができる。また、釣糸巻取位置では、ラッ
クと歯車の噛合関係がないため、巻取位置で緩衝作用す
ることはない。
【0028】図17および図18は、本発明の第3の実
施の形態を示す図である。前記第2の実施の形態では、
緩衝手段をラックと歯車の噛合関係を利用して構成した
が、以下のような噛合関係とすることが可能である。
【0029】この実施の形態では、前記歯車32と同様
な構成の高粘性の流動体を封入した歯車35が、ロータ
支持部材7のベール支持部材8の支持部近傍に設けられ
ている。一方、ベール支持部材8の基部には、ベール支
持部材8が回動した際、歯車35と噛合可能な歯車8h
が形成されている。
【0030】この構成により、ベール支持部材8が釣糸
放出位置(図18参照)から釣糸巻取位置へ回動する
と、ベール支持部材8は、振分けバネ(図示せず)の死
点を越えて、その付勢力により、図17に示す位置に勢
い良く復帰しようとするが、その復帰中に、ベール支持
部材8の歯車8hが歯車35に噛合することにより、そ
の反転復帰力は吸収、緩和される。すなわち、ベール支
持部材8は、振分けバネの付勢力により、長孔8dがロ
ータ支持腕7の度当て7eに当て付いて、図17に示す
釣糸巻取位置に正確に固定されるが、その位置に移行す
る際の反転復帰力は歯車8hと歯車35の噛合関係によ
って吸収されるため、ベール支持部材8が度当7eに当
て付く際に衝撃が生じることはない。
【0031】この実施の形態では、図17に示すよう
に、釣糸巻取位置で両歯車8h,35は共に噛合するよ
うに構成されているが、図15および図16に示すよう
に、釣糸巻取位置で、両歯車が噛合しないように構成さ
れていても良い。また、ベール支持部材8の反転復帰力
が有効に吸収できれば、上記した歯車同士の噛合関係以
外にも、例えば、図19および図20に示すように、歯
車35の代わりにゴム等の弾性部材35aを形成し、こ
れをベール支持部材8の歯車8hに噛合させたものでも
良い。もちろん、このような弾性部材は、歯車8hの代
わりに形成しても良いし歯車同士の噛合関係に代えて、
両者を弾性部材同士の係合関係にしても良い。
【0032】図21および図22は、本発明の第4の実
施の形態を示す図である。前述した第2の実施の形態で
は、連動体30にラックを形成し、これに歯車を噛合さ
せてベール支持部材8の反転復帰力を吸収するように構
成していたが、この実施の形態では、ロータ支持腕7の
内部空間に、高粘性流動体40を密封した収容部41を
設け、この部分に連動体30の先端部を突入させると共
に突入部に抵抗体30dを形成し、連動体30に緩衝作
用を与えるように構成されている。連動体30の先端部
に形成された抵抗体30dには、高粘性流動体40が収
容部41内で流動できるように、上下方向に開口した流
通弁30eが形成されている。
【0033】このような構成によれば、ベール支持部材
8が図22に示す釣糸放出位置からから図21に示す釣
糸巻取位置に復帰する際、抵抗体30dが高粘性の流動
体40から抵抗力を受けるため、その反転復帰力は吸収
される。すなわち、ベール支持部材8は、振分けバネの
付勢力により、長孔8dがロータ支持腕7の度当て7e
に当て付いて、図21に示す釣糸巻取位置に正確に固定
されるが、その位置に移行する際の反転復帰力は、抵抗
体30dが高粘性流動体40から受ける抵抗力によって
吸収されるため、ベール支持部材8が度当て7eに当て
付く際に衝撃が生じることはない。
【0034】図23乃至図26は、本発明の第5の実施
の形態を示す図である。この実施の形態の緩衝手段は、
ロータ支持腕7に回動可能に支持されたベール支持部材
8の所定位置に紐50a,50bの端部を夫々固定し、
この紐50a,50bを利用して、ベール支持部材8の
釣糸巻取位置への反転復帰力を吸収、緩和するように構
成されている。
【0035】図23および図24に示されるように、ロ
ータ支持腕7の内部には、上記紐50a,50bの夫々
の他端部を取り付けると共に、これを巻き付け可能とす
る回転部材52が支持されている。ベール支持部材8、
紐50a,50bおよび回転部材52の関係は、ベール
支持部材8が図23に示す釣糸巻取位置にあるときに紐
50aが回転部材52に巻き付いており、この状態から
ベール支持部材8を図24に示す釣糸放出位置に回動さ
せた際、紐50aが回転部材52から外れて紐50bが
回転部材52に巻き付くように配置構成されている。こ
のため、回転部材52は、ベール支持部材8の回動によ
り、紐50a,50bを介して回転駆動される。なお、
ベール支持部材8と回転部材52との間には、紐50
a,50bに対してテンションを与えるテンションプー
リ53a,53bが回転可能に支持されている。
【0036】回転部材52は、図25に示すように、ビ
ス54を介して一体回転可能な羽根55を保持してい
る。この羽根55は、図26に示すように、円板状で円
周方向に所定間隔をおいて半径方向に延出する複数の凹
所55aを有しており、ロータ支持腕7の表面部にビス
57を介して設けられた収容部7k内に密封収容されて
いる。収容部7k内には、高粘性の流動体60が封入さ
れており、羽根55がベール支持部材8の回動により紐
50a,50bを介して回転駆動された際、その回転に
対して抵抗力を与えるようになっている。
【0037】このような構成によれば、ベール支持部材
8が図24に示す釣糸放出位置からから図23に示す釣
糸巻取位置に復帰する際、ベール支持部材8は回転部材
52と一体回転する羽根55が高粘性の流動体60から
抵抗力を受けるため、その反転復帰力は吸収される。す
なわち、ベール支持部材8は、振分けバネの付勢力によ
り、長孔8dがロータ支持腕7の度当て7eに当て付い
て、図23に示す釣糸巻取位置に正確に固定されるが、
その位置に移行する際の反転復帰力は、羽根55が高粘
性流動体60から受ける抵抗力によって吸収されるた
め、ベール支持部材8が度当7eに当て付く際に衝撃が
生じることはない。
【0038】以上説明したように、本発明は、ベール支
持部材を釣糸放出位置から釣糸巻取位置へ復帰させる
際、振分けバネの付勢力による反転復帰力を緩衝手段に
よって吸収、緩和させことに特徴があり、その様な緩衝
手段が設けられる位置、釣糸巻取位置の手前で反転復帰
力を吸収、緩和させる構成等については、上記した実施
の形態に限定されることはなく、種々変形することがで
きる。
【0039】また、緩衝手段として高粘性流動体の剪断
力を利用した歯車でベール支持部材の反転時の衝撃を吸
収緩和する様に構成したが、ロータ支持腕に制動板の押
圧により、回転可能に摩擦係合した制動歯車をベール支
持部材に係合させて構成しても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の魚釣用スピニングリールによれ
ば、ベール支持部材を釣糸巻取状態に反転復帰させる
際、振分けバネの付勢力による反転復帰力を高粘性流動
体を具備した緩衝部材によって吸収、緩和させたため、
衝撃音の発生が防止される。また、振分けバネの付勢力
による反転復帰力に対向する付勢力を与えず、その反転
復帰力を吸収、緩和する構成であるため、ベール支持部
材の釣糸巻取位置(角度)、すなわち釣糸案内部の位置
(角度)が安定するため、糸道が安定し、糸巻状態、糸
よれ、糸すくい、ロータ回転バランス等に悪影響を及ぼ
すことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】魚釣用スピニングリールの一構成例を示す全体
図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、ロータ支持
腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持部材を示す
図。
【図3】図2に示す構成において、ベール支持部材の釣
糸放出位置を示す図。
【図4】図2におけるA−A線に沿った断面図。
【図5】図4における要部拡大図。
【図6】消音部材の構成を示す図。
【図7】図4を矢印方向から見た図。
【図8】図2におけるB−B線に沿った断面図。
【図9】ロータ支持腕とベール支持部材の係合部を示す
図。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、ロータ支
持腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持部材を示
す図。
【図11】図10に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸放出位置でのベール支持部材を示す図。
【図12】図10におけるC−C線に沿った断面図。
【図13】図11における要部拡大図。
【図14】高粘性流動体を具備した歯車の構成を示す
図。
【図15】上記第2の実施の形態の変形例を示し、ロー
タ支持腕に支持された釣糸放出位置でのベール支持部材
を示す図。
【図16】図15に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸巻取位置でのベール支持部材を示す図。
【図17】本発明の第3の実施の形態の変形例を示し、
ロータ支持腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持
部材を示す図。
【図18】図17に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸放出位置でのベール支持部材を示す図。
【図19】上記第3の実施の形態の変形例を示し、ロー
タ支持腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持部材
を示す図。
【図20】図19に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸放出位置でのベール支持部材を示す図。
【図21】本発明の第4の実施の形態の変形例を示し、
ロータ支持腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持
部材を示す図。
【図22】図21に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸放出位置でのベール支持部材を示す図。
【図23】本発明の第5の実施の形態の変形例を示し、
ロータ支持腕に支持された釣糸巻取位置でのベール支持
部材を示す図。
【図24】図23に示す構成において、ロータ支持腕に
支持された釣糸放出位置でのベール支持部材を示す図。
【図25】図23に示す構成において、回転部材の構成
を示す図。
【図26】図25に示した回転部材に一体的に設けられ
る羽根の構成を示す図。
【符号の説明】
2 ハンドル 3 ロータ 7 ロータ支持腕 8 ベール支持部材 10 釣糸案内部 15 緩衝手段 20,32a 40,60 高粘性の流動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−129768(JP,U) 実開 平4−129767(JP,U) 実開 昭55−172081(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/00 - 89/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル操作に連動回転するロータに、
    釣糸案内部を有するベール支持部材を釣糸巻取位置と釣
    糸放出位置に反転自在に支持すると共に、前記ベール支
    持部材を前記両位置の夫々にバネ部材により振分け付勢
    保持した魚釣用スピニングリールにおいて、 前記ベール支持部材の釣糸放出位置から釣糸巻取位置へ
    復帰する復帰巻取位置手前で、前記ベール支持部材を、
    高粘性流動体を具備した緩衝部材に係合させて、ベール
    支持部材の反転復帰時の反転復帰力を吸収緩和させたこ
    とを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材は歯車によって構成され、
    この歯車は前記ベール支持部材の復帰巻取位置への移動
    と一体的に移動する部材と噛合していることを特徴とす
    請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材は回転体によって構成さ
    れ、この回転体は前記ベール支持部材の復帰巻取位置へ
    の移動と一体的に移動する部材と係合していることを特
    徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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