JP3321950B2 - ディスクプレーヤおよびその再生データの処理方法 - Google Patents
ディスクプレーヤおよびその再生データの処理方法Info
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Description
スク)やMD(ミニディスク)と称されるディジタル・
オーディオ・ディスク、さらにはCD‐ROMディスク
等の情報記録ディスク(以下、単にディスクと称する)
を再生するディスクプレーヤに関し、特にディスクから
の再生データを大容量メモリに一旦格納した後、この大
容量メモリから読み出して出力する構成のディスクプレ
ーヤおよびその再生データの処理方法に関する。
には、ディスク再生中に、震動等の外乱に起因していわ
ゆるトラックジャンプが発生したときに、PCM(Pulse
CodeModulation) データの連続性を確保して音飛びが
発生しないように構成された耐震用ディスクプレーヤが
ある。ここに、トラックジャンプとは、ディスクの記録
トラック(ピット列)に追従しつつ記録情報を読み取る
ピックアップの情報読取用光スポットが、記録トラック
を飛び越すことを言う。
スクから再生するデータレートと最終的なオーディオ出
力のデータレートとは同一である。これに対し、耐震用
CDプレーヤでは、通常のCDプレーヤでの回転速度の
例えば2倍の回転速度でディスクを回転駆動しつつ通常
よりも高いデータレートでデータを読み取りかつこの読
み取ったPCMデータを大容量のDRAMに一時的に格
納する一方、このDRAMから通常のCDプレーヤの再
生データレートで読み出して出力するように構成されて
いる。
ンプが発生したときには、トラックジャンプ発生直前の
位置にピックアップの情報読取用光スポットを戻し、そ
の位置から再び再生を開始する。このとき、スピンドル
モータのワウを持つサブコード同期信号に基づいてPC
Mデータの確定を行っていることから、データの確定信
号にもワウがのり、1サブコードフレーム内のどこでデ
ータが確定されるかわからないため、フレームジッター
マージン分のウィンドウを設定し、そのウィンドウ内で
ディスクからのPCMデータとDRAMからのPCMデ
ータとを比較し、その一致を検出することでPCMデー
タをリンキング処理し、音つなぎを行うようにしてい
た。
た従来のディスクプレーヤでは、震動等の外乱に起因し
てトラックジャンプが発生した際に、PCMデータの比
較によって音つなぎを行っていたので、以下に挙げる問
題点があった。すなわち、固定パターンの続くソフト
でリンキング処理を行う場合、比較ウィンドウに入ると
すぐに一致が検出されてしまうため、本来音をつなげる
べきでないポイントで音つなぎを実行してしまう可能性
が高い。DRAM若しくはディスクからのPCMデー
タのいずれか一方に、前値ホールドや補間等のエラー訂
正処理が施されていた場合、PCMデータのリンキング
処理を行うことができず、いつまで経っても音はつなが
らない可能性がある。
であり、その目的とするところは、固定パターンの続く
ようなソフトでも正確にリンキング処理を行うことが可
能であるとともに、音つなぎのポイントのPCMデータ
に前値ホールドや補間が施されていても破綻を来すこと
なく音つなぎを実現できるディスクプレーヤおよびその
再生データの処理方法を提供することにある。
プレーヤは、ディスクからの再生データを大容量メモリ
に一旦書き込んだ後、この大容量メモリからデータを読
み出して出力するように構成されたディスクプレーヤで
あって、固定周波数の第1のクロックに対する再生デー
タに同期した第2のクロックのジッター量を検出するジ
ッター検出手段と、第2のクロックを98フレーム分だ
けカウントするカウント手段と、このカウント出力に対
して上記ジッター量を加減算する加減算手段と、この加
減算出力に所定フレーム数分のオフセットを与えるオフ
セット手段とを具備し、このオフセット手段の出力に基
づいて大容量メモリへの再生データの書込みを行う構成
となっている。
記載のディスクプレーヤにおいて、再生データから得ら
れるサブコード同期信号(以下、再生サブコード同期信
号と称する)と上記カウント手段のカウント出力とが所
定回数だけ連続して一致したことを検出する一致検出手
段と、この一致検出手段が一致を検出したときのみオフ
セット手段の出力を有効とする出力判定手段とを有する
構成となっている。
ディスクからの再生データを大容量メモリに一旦書き込
んだ後、この大容量メモリからデータを読み出して出力
するように構成されたディスクプレーヤにおいて、固定
周波数のクロックに同期したサブコード同期信号を生成
し、再生データから得られる再生サブコード同期信号に
同期して再生データ中に含まれるサブコードの時間情報
を読み込んでこの時間情報と大容量メモリの最終確定ア
ドレスとに基づいて音飛びを検出し、音飛びを検出しな
いときは上記サブコード同期信号に基づいて大容量メモ
リに格納する再生データを確定するようにしている。
請求項3記載の再生データの処理方法において、音飛び
を検出したときは最終確定アドレスへアクセスし、続い
て再生サブコード同期信号に同期してサブコードの時間
情報を読み込んでこのサブコードの時間情報と最終確定
アドレスとを比較し、サブコードの時間情報と最終確定
アドレスとが一致するとき上記サブコード同期信号に基
づいて大容量メモリへの再生データの書込みを開始する
ようにしている。
定クロックに対する再生クロックのジッター量を検出し
かつこれを、再生クロックを98フレーム分だけカウン
トして得られるカウント出力に対して加減算し、さらに
所定フレーム数分のオフセットを与えることで、固定ク
ロックに完全に同期したサブコード同期信号を生成す
る。そして、このサブコード同期信号に基づいて大容量
メモリへの再生データの書込みを行うことで、時間軸に
よるデータの確定および時間軸での音つなぎを実現す
る。
て、ディスクからの再生サブコード同期信号と固定クロ
ックのカウント出力とを比較し、所定回数だけ連続して
一致したときのみ生成したサブコード同期信号を有効と
することで、ディスクの傷等に起因して発生する偽の再
生サブコード同期信号を排除し、本物の再生サブコード
同期信号を判別する。その結果、ディスクの傷等の影響
を受けることなく、サブコード同期信号を生成できる。
いて、固定クロックに同期したサブコード同期信号を生
成し、音飛びが発生しないときは、この生成したサブコ
ード同期信号を用いて大容量メモリに格納する再生デー
タを確定する。これにより、時間軸によるデータの確定
が可能となる。
法において、音飛びが発生したときは、生成したサブコ
ード同期信号に基づいて大容量メモリへの再生データの
書込みを開始する。これにより、時間軸での音つなぎを
実現できる。その結果、音つなぎのポイントの再生デー
タに前値ホールドや補間等の処理が施されている場合で
も、破綻を来すことなく音つなぎを行うことができると
ともに、固定パターンの続くソフトでも正しく音をつな
ぐことができる。
に説明する。図1は、本発明が適用される例えばCDプ
レーヤの制御系の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、ディスク(CD)1はスピンドルモータ2によ
って回転駆動され、その記録情報は光学式ピックアップ
(以下、単にピックアップと称する)3によって読み取
られる。
このレーザダイオード4から発せられるレーザ光ビーム
をディスク1の信号面上に情報読取用光スポットとして
集束させる対物レンズ5、ディスク1からの反射光ビー
ムの進行方向を変える偏光ビームスプリッタ6、この反
射光ビームを受光するフォトディテクタ7などによって
構成され、スレッド送りモータ(図示せず)を駆動源と
してディスク半径方向において移動自在に設けられてい
る。
が、ディスク1の記録トラックに対して情報読取用光ス
ポットをディスク半径方向において偏倚せしめるトラッ
キングアクチュエータと、対物レンズ5をその光軸方向
において移動させるフォーカスアクチュエータとが内蔵
されている。このピックアップ3の出力信号は、I(電
流)/V(電圧)アンプ8で電流信号から電圧信号に変
換され、さらにRFイコライズ回路9で波形整形された
後、DSP(Digital Signal Processor)回路10に供給
される。
処理について説明する。先ず、PLLアシンメトリ補正
回路11において、アシンメトリ(asymmetry)の補正が
行われ、2値の信号が得られるとともに、この2値信号
のエッジに基づいてPLLの構成によって連続した再生
クロックが生成される。ここで、アシンメトリとは、R
F信号のアイパターンの中心が振幅の中心からずれる状
態を言う。
M(Eight to Fourteen Modulation)が復調され、ディジ
タルオーディオのPCMデータと、エラー訂正・検出用
のパリティになるとともに、サブコード同期信号SCO
Rのすぐ後ろに入っているサブコードが復調される。E
FM復調回路12で復調されたサブコードは、サブコー
ド処理回路13を経てマイコン20に供給される。マイ
コン20は、システム全体の制御を司るためのものであ
る。
14に格納され、エラー訂正回路15でエラー訂正・検
出用のパリティに基づいてエラー訂正が行われ、さらに
デ・インターリーブ回路16でCIRC(Cross Interle
ave Reed-Solomon Code)のインターリーブが解かれる。
なお、DSP回路10は、クリスタル発振子21の発振
出力に基づいてシステムクロックを発生するクロック発
生器17を内蔵し、このシステムクロックに基づいて信
号処理を実行する。また、RAM14においては、書込
みクロックWFCKとしてPLLアシンメトリ修正回路
11で生成された再生クロックが用いられ、読出しクロ
ックRFCKとして上記システムクロックが用いられ
る。
SP(Electric Shock Proof)コントローラ22を通して
大容量のDRAM23に一旦格納される。このDRAM
23に格納されたPCMデータは、ESPコントローラ
22を通して読み出され、ディジタルフィルタ24でフ
ィルタリング処理された後、D/Aコンバータ25でア
ナログ化されてL,Rchのオーディオ出力として導出さ
れる。
等の外乱に起因してトラックジャンプが発生したとき
に、PCMデータの連続性を確保し、音飛びが発生しな
いようにするために用いられるものである。すなわち、
トラックジャンプが発生した場合、マイコン20の制御
下で、ピックアップ3の情報読取用光スポットをトラッ
クジャンプ発生直前の位置に戻し、その位置から再生を
再開する一方、ESPコントローラ22の制御下で、D
RAM23に格納されているトラックジャンプ発生直前
のPCMデータに対し、再生再開後に得られるPCMデ
ータをリンキング処理する。ESPコントローラ22の
具体的な構成および作用については後述する。
る再生クロックの位相差に基づいてスピンドルモータ2
の回転制御をなすスピンドル・サーボ信号処理回路18
が設けられている。なお、光学系サーボ信号処理回路2
6は、ピックアップ3の動作に関連する各サーボ系、即
ち情報読取用光スポットをディスク1の記録トラックに
追従させるためのトラッキングサーボ系、当該光スポッ
トをディスク1の信号面上に常に集束させるためのフォ
ーカスサーボ系およびピックアップ3のディスク半径方
向における位置制御をなすためのスレッドサーボ系を制
御するためのものである。
ディスク1を駆動するスピンドルモータ2を通常は低速
モードにて回転駆動するとともに、トラックジャンプが
発生したときは高速モードにて回転駆動し、さらに高速
モードにおいてDRAM23がメモリフル状態になった
ら再び低速モードにて回転駆動する。ここで、低速モー
ドとは、通常のCDプレーヤでの回転速度(1倍速)で
スピンドルモータ2を回転駆動する駆動モードを言い、
高速モードとは、例えば2倍速でスピンドルモータ2を
回転駆動する駆動モードを言う。
び作用について説明する。ESPコントローラ22は、
先ず、外部のDRAM23に対するPCMデータの書込
みおよび読出しを行う作用をなす。ところで、DRAM
23の格納データをアクセスするためのアドレスには、
データを読み出すための読出しアドレスRAとデータを
書き込むための書込みアドレスWAがある。読出しアド
レスRAはESPコントローラ22の内部で生成するク
ロックに、書込みクロックWAはDSP回路10から出
力されるクロックに基づいてそれぞれインクリメントさ
れる。
基づいてDRAM23に書き込まれたPCMデータは必
ずしも正しいとは限らず、サブコード等のチェックによ
り音飛びのない正しいデータあることを確認する必要が
ある。マイコン20は、DSP回路10のサブコード処
理回路13から供給されるサブコードのQチャンネル
(以下、サブコードQと称する)のチェックを行うこと
により、震動等の外乱に起因して発生するトラックジャ
ンプに伴う音飛びの検出を行う。
から音飛びがない旨の検出出力が供給されると、DRA
M23に書き込んだPCMデータの最終アドレスを確定
アドレスVWAとして更新する。すなわち、図2におい
て、確定アドレスVWAと読出しアドレスRAとの間の
領域が音飛びのない正しいデータの領域であり、この領
域のデータが有効データとして扱われる。
レスRA、書込みアドレスWAおよび確定アドレスVW
Aの関係を示す。先ず、初期状態(a)から、書込みア
ドレスWAは読出しアドレスRAに比べて倍のスピード
で先行し、書込みアドレスWAによって書き込まれ、確
定アドレスVWAにより登録された後、読出しアドレス
RAによって順次読出しが行われる(b)。
かった場合、状態(c)を経ていずれ書込みアドレスW
Aが読出しアドレスRAに追い付き、データが一杯にな
って書込みが禁止される(d)。このように、DRAM
23が満杯になり書き込む領域がなくなった場合や、傷
若しくは外乱等に起因する音飛びが検出されたときDR
AM23へのPCMデータの書込みは中断される。再び
書込みを始めるためには、PCMデータの連続性がなけ
ればならない。
に、ESPコントローラ22は最終確定アドレスまで戻
る。一方、マイコン20は、トラックジャンプ発生直前
の位置にピックアップ3を戻し、その位置から再び再生
を開始すべく制御するとともに、再生サブコード同期信
号SCORの立上がりによりサブコードQを読み込ん
で、自分が持っている確定アドレスと比較する。そし
て、両アドレスの一致が検出されたら、ESPコントロ
ーラ22は、2.45ms〜6.23ms以内に生成さ
れる後述するサブコード同期信号GRSCORが“H”
レベルのときに再度書込みを開始する。
ム単位で行われるため、時間軸で音つなぎを実現するに
は、再生サブコード同期信号SCORが持つスピンドル
モータ2のワウを取り除く必要がある。そのために、E
SPコントローラ22は、スピンドルモータ2のワウが
取り除かれたサブコード同期信号GRSCORを生成す
るサブコード同期信号生成回路を内蔵している。このサ
ブコード同期信号生成回路の回路構成の一例を図4に示
す。
は、固定クロックである読出しクロックRFCKに対す
るディスク1からの再生クロックである書込みクロック
WFCKのジッター量の計測が行われる。内走カウンタ
29は、書込みクロックWFCKの98フレーム分のカ
ウントを行う。この内走カウンタ29のカウント出力に
対し、ジッターカウンタ28による計測ジッター量を加
減算器30で加減算する。
ーム分のオフセット量をオフセット回路31で与える。
このように、書込みクロックWFCKの98フレーム分
のカウント出力に対して計測ジッター量を差し引きし、
スピンドルモータ2のワウを持つ再生サブコード同期信
号SCORに時間軸補正をかけることにより、再生サブ
コード同期信号SCORのワウを取り除くことができる
ので、クリスタル精度の読出しクロックRFCKに基づ
いてDRAM23から読み出されたPCMデータに同期
したサブコード同期信号GRSCORを生成できる。
10からの再生サブコード同期信号SCORと内走カウ
ンタ29のカウント出力との一致を検出し、図5に示す
ように、例えば2回連続して一致したとき出力判定回路
32に対して一致検出信号GSSを出力してロック状態
となる。出力判定回路32は、上記一致検出信号GSS
が供給されたとき、即ち再生サブコード同期信号SCO
Rと内走カウンタ29のカウント出力とが連続して2回
一致したとき、生成されたサブコード同期信号GRSC
ORを出力する。
れ以後はマイコン20からのリセット、若しくはDSP
回路10からフレーム同期信号に再同期をかけるときに
出力される信号GTOPが“H”レベルになるまでその
ロック状態を保ち、その間サブコード同期信号GRSC
ORは出力され続ける。DSP回路10のRAM14が
オーバーフローしたとき、ESPコントローラ22は読
出しクロックRFCKと書込みクロックWFCKのジッ
ター計測値を一度リセットし、再度計測を行う。
ORと内走カウンタ29のカウント出力とが例えば2回
連続して一致したことを検出することにより、ディスク
1の傷等に起因して発生する偽の再生サブコード同期信
号を排除し、本物の再生サブコード同期信号SCORを
判別できることになる。図6に、上記構成のサブコード
同期信号生成回路において、フレームジッターマージン
(FJM)が±0のときのタイミングチャートを示す。
の立上がりからサブコード同期信号GRSCORの立上
がりまで、読出しクロックRFCKで64フレーム分の
オフセットをオフセット回路31で与えている理由につ
いて以下に説明する。DSP回路10の構成によって
は、フレームジッターマージンは±28フレームに及
ぶ。今、マイコン20でサブコードQを読み込むのに再
生サブコード同期信号SCORを想定し、サブコードフ
レーム内で音つなぎを行うのにサブコード同期信号GR
SCORを想定している。
クジャンプ発生直前の位置へアクセスした後、自分が持
っている確定アドレスとディスク1から読み取っている
サブコードQを常に比較し、音つなぎのポイントを判断
する。すなわち、マイコン20としては、再生サブコー
ド同期信号SCORの立上がりでサブコードQを読み込
み、確定アドレスと比較して音つなぎを行うか否かを判
断しなければならない。
(+28フレーム)、最小(−28フレーム)になった
様子を示す。図7において、再生サブコード同期信号S
CORの立上がりからサブコード同期信号GRSCOR
の立上がりまでの時間は、最小で2.45ms、最大で
6.23msとなる。すなわち、音つなぎの際に、フレ
ームジッターマージンが−28フレームだったときがマ
イコン20にとっては最もクリティカルであり、この
2.45msの間にサブコードQを読み込んで確定アド
レスと比較し、音つなぎを行うか否かを判断する必要が
ある。
ータの確定および音つなぎの処理手順について以下に説
明する。先ず、データの確定の処理手順につき、図8の
フローチャートにしたがって説明するに、マイコン20
は、再生サブコード同期信号SCORの立上がりを検出
すると(ステップS1)、内蔵のタイマーを起動し(ス
テップS2)、サブコードQを読み込む(ステップS
3)。
ードQと以前確定したアドレスとの差を換算すること
で、この間に音飛びが認められたか否かを判断する(ス
テップS4)。音飛びが認められた場合には、後述する
音つなぎの処理ルーチンへ移行する。音飛びが認められ
ない場合には、マイコン20は、サブコード同期信号G
RSCORの立上がりを監視し(ステップS5)、この
サブコード同期信号GRSCORの立上がりを検出する
と、先のタイマーの計測時間に基づいてサブコード同期
信号GRSCORが2.45msから6.23msの期
間内に到来したか否かを判断する(ステップS6)。
たのが、2.45msから6.23msの期間外であれ
ば、音つなぎの処理ルーチンへ移行する。一方、当該期
間内に到来したのであれば、マイコン20は、サブコー
ド同期信号GRSCORが“H”レベルの区間(約68
μs)に、登録許可信号XQOKをESPコントローラ
22に送出する(ステップS7)。ESPコントローラ
22は、サブコード同期信号GRSCORが“H”レベ
ル区間に登録許可信号XQOKがマイコン20から送ら
れてきたとき、書込みアドレスWAを確定アドレスVW
Aへロードし、データの確定を行う。ここで注意を要す
ることは、ESPコントローラ22が確定するポイント
は、図10に示すように、1サブコードフレーム内で常
に固定されていることである。
送出したら、続いてESPコントローラ22に対して登
録できたか否かを確認するために確認要求信号XSOE
を送出する(ステップS8)。ESPコントローラ22
は、データを登録できた場合には、確認要求信号XSO
Eに対する返答信号として“H”レベルの登録完了信号
QRCVDをマイコン20に返す。マイコン20は、E
SPコントローラ22から登録完了信号QRCVDが返
信されるのを待機し(ステップS9)、QRCVD≠
“H”の場合には音つなぎ処理ルーチンへ移行し、QR
CVD=“H”の場合には確定アドレスVWAを更新し
(ステップS10)、データの確定のための一連の処理
を終了する。
のフローチャートにしたがって説明する。マイコンは、
先ず、“L”レベルでDRAM23へのデータの書込み
を許可する書込み許可信号XWREを“H”レベルにし
てデータの書込みを禁止する(ステップS11)。次い
で、自分が持っている最終確定アドレスVWAへアクセ
スし(ステップS12)、SCOR再同期命令信号GR
SRSTをESPコントローラ22へ送出する(ステッ
プS13)。ESPコントローラ22においては、SC
OR再同期命令信号GRSRSTによってサブコード同
期信号生成回路(図4参照)の一致検出回路33がリセ
ットされる。
同期信号SCORの立上がりを検出すると(ステップS
14)、内蔵のタイマーを起動し(ステップS15)、
サブコードQを読み込む(ステップS16)。次いで、
マイコン20は、このサブコードQと最終確定アドレス
VWAとが一致するか否かを判断し(ステップS1
7)、不一致の場合には、ステップS14に戻って上述
した処理を繰り返す。
が一致する場合は、マイコン20はサブコード同期信号
GRSCORの立上がりを監視し(ステップS18)、
サブコード同期信号GRSCORの立上がりを検出する
と、先のタイマーの計測時間に基づいてサブコード同期
信号GRSCORが2.45msから6.23msの期
間内に到来したか否かを判断する(ステップS19)。
サブコード同期信号GRSCORが到来したのが、2.
45msから6.23msの期間外であれば、マイコン
20はステップS12に戻って上述した処理を繰り返
す。
間内に到来したのであれば、マイコン20は、サブコー
ド同期信号GRSCORが“H”レベルの区間内に先の
書込み許可信号XWREを“L”レベルにし、ESPコ
ントローラ22に対してDRAM23へのデータの書込
みを許可する(ステップS20)。これにより、ESP
コントローラ22は、図11に示すように、そのサブコ
ードフレームの確定ポイントにきたら、ディスク1から
読み取ったPCMデータのDRAM23への書込みを開
始する。その結果、PCMデータの連続性が確保され、
音つなぎが実現される。図12に、音飛び検出から音つ
なぎまでの一連の動作のタイミングチャートを示す。
1に示すように、内部にサブコードQ専用のRAM27
を内蔵している。このRAM27は、再生データの時間
情報を格納するために設けられたものである。しかし、
外部のDRAM23に蓄えられるPCMデータに見合っ
た全ての時間情報をRAM27に格納することは、メモ
リ容量の観点から現実的でないため、本実施例では、R
AM27に格納する時間情報をある程度間引きしてい
る。ここでは、外部のDRAM23の容量が16Mbi
t分あった場合を例に挙げて説明する。
3へ書込み可能である。ここで、サンプリング周波数f
s (=44.1KHz)にLch,Rch2回書き込む
ことから、DRAM23がフル状態で、
ル状態になるまでに、
7へ書き込むデータを、1サブコードフレーム当りサブ
コードQのTNO(楽章番号)、IND(インデック
ス)、MIN(分)、SEC(秒)の各1バイトのデー
タに限定しても、外部のDRAM23に見合った全ての
時間情報を書き込むとすると、
ラ22に内蔵するRAM27の容量を数Kbitとし、
1秒間に何回読み出せばディスプレイ表示に支障がない
かという点と、どの程度間引きするとディスプレイ表示
が人間の目に違和感を与えるかという点の2点を考慮
し、最終的に1秒間に20回の書込みと、10回の読出
しを想定した。
(4Kbit)に抑えることができる。但し、間引きし
ている都合上、秒単位で最大約130msの誤差を持つ
ことになる。
スの上位と内蔵のRAM27のアドレスとを共通にする
ことで、PCMデータとその時間情報をリンクさせたこ
とにより、マイコン20としては、ディスク1から読み
取っているPCMデータの時間情報をESPコントロー
ラ22へ送るという動作と、ESPコントローラ22か
ら時間情報を読み出すという動作の2つの動作でサブコ
ードQの時間軸補正が可能となる。なお、従来は、マイ
コン20がDRAM23の格納量を監視しつつ時間情報
に換算してディスプレイ表示を行うようにしていたの
で、マイコン20のソフトの負担が非常に大きかった。
RAM27へのサブコードQの書込みは、図13に示す
ように、書込み許可信号MWEが“H”レベルの期間
(13.3ms/2)で行われる。その場合、シリアル
I/Fのデータ、クロック、ラッチにTNO,IDN,
MIN,SECの各1バイトのデータをのせ、4回に分
けてLSBファーストで書込みを行うことになる。一
方、RAM27からのサブコードQの読出しは、図14
に示すように、読出し許可信号MREが“H”レベルの
期間(13.3ms/2)で行われる。その場合、読出
し用クロックQRCKとして32回“L”レベルのパル
スを送出することで、サブコードQ出力端子QTBCよ
りTNO,IDN,MIN,SECのの順にLSBファ
ーストで読出しを行うことになる。
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、MDやCD‐ROMディスクなどを再生する
他のディスクプレーヤにも同様に適用し得るものであ
る。
明によれば、固定クロックに同期した読出しクロックに
対する再生クロックに同期した書込みクロックのジッタ
ー量を検出しかつこれを、書込みクロックを98フレー
ム分だけカウントして得られるカウント出力に加減算す
るとともに、所定フレーム数分のオフセットを与えるこ
とで、読出しクロックに完全に同期したサブコード同期
信号を生成し、このサブコード同期信号に基づいて大容
量メモリへの再生データの書込みを行うようにしたこと
により、時間軸によるデータの確定および時間軸での音
つなぎを実現できるので、音つなぎのポイントの再生デ
ータに前値ホールドや補間等の処理が施されている場合
でも、破綻を来すことなく音つなぎを行うことができる
とともに、固定パターンの続くソフトでも正しく音をつ
なぐことができることになる。
から再生サブコード同期信号と書込みクロックのカウン
ト出力とを比較し、所定回数だけ連続して一致したとき
のみ生成したサブコード同期信号を有効とするようにし
たことにより、ディスクの傷等に起因して発生する偽の
再生サブコード同期信号を排除し、本物の再生サブコー
ド同期信号を判別できるため、ディスクの傷等の影響を
受けることなくサブコード同期信号を生成できることに
なる。
ックに同期したサブコード同期信号を生成し、音飛びが
発生しないときは、この生成したサブコード同期信号を
用いて大容量メモリに格納する再生データを確定するよ
うにしたことにより、時間軸によるデータの確定が可能
となる。
びが発生したときは、生成したサブコード同期信号に基
づいて大容量メモリへの再生データの書込みを開始する
ようにしたことにより、時間軸での音つなぎを実現でき
る。その結果、音つなぎのポイントの再生データに前値
ホールドや補間等の処理が施されていても、破綻を来す
ことなく音つなぎを行うことができるとともに、固定パ
ターンの続くソフトでも正しく音をつなぐことができる
ことになる。
成を示すブロック図である。
ある。
アドレスRAおよび確定アドレスVWAの関係を示す図
である。
すブロック図である。
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
ジッターマージンが±0のときのタイミングチャートで
ある。
タイミングチャートである。
である。
る。
る。
タイミングチャートである。
ートである。
ートである。
モータ 3 光学式ピックアップ 10 DSP回
路 12 EFM復調回路 15 エラー訂
正回路 20 マイコン 22 ESPコ
ントローラ 23 DRAM 28 ジッター
カウンタ 29 内走カウンタ 31 オフセッ
ト回路 32 出力判定回路 33 一致検出
回路
Claims (4)
- 【請求項1】 ディスクからの再生データを大容量メモ
リに一旦書き込んだ後、前記大容量メモリからデータを
読み出して出力するように構成されたディスクプレーヤ
であって、 固定周波数の第1のクロックに対する前記再生データに
同期した第2のクロックのジッター量を検出するジッタ
ー検出手段と、 前記第2のクロックを98フレーム分だけカウントする
カウント手段と、 前記カウント手段のカウント出力に対して前記ジッター
量を加減算する加減算手段と、 前記加減算手段の加減算出力に所定フレーム数分のオフ
セットを与えるオフセット手段とを具備し、 前記オフセット手段の出力に基づいて前記大容量メモリ
への再生データの書込みを行うことを特徴とするディス
クプレーヤ。 - 【請求項2】 前記再生データから得られる再生サブコ
ード同期信号と前記カウント手段のカウント出力とが所
定回数だけ連続して一致したことを検出する一致検出手
段と、 前記一致検出手段が一致を検出したときのみ前記オフセ
ット手段の出力を有効とする出力判定手段とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載のディスクプレーヤ。 - 【請求項3】 ディスクからの再生データを大容量メモ
リに一旦書き込んだ後、前記大容量メモリからデータを
読み出して出力するように構成されたディスクプレーヤ
において、 固定周波数のクロックに同期したサブコード同期信号を
生成し、 前記再生データから得られる再生サブコード同期信号に
同期して前記再生データ中に含まれるサブコードの時間
情報を読み込んでこの時間情報と前記大容量メモリの最
終確定アドレスとに基づいて音飛びを検出し、 音飛びを検出しないときは前記サブコード同期信号に基
づいて前記大容量メモリに格納する再生データを確定す
ることを特徴とする再生データの処理方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の再生データの処理方法に
おいて、 音飛びを検出したときは前記最終確定アドレスへアクセ
スし、 続いて前記サブコード同期信号に同期して前記サブコー
ドの時間情報を読み込んでこのサブコードの時間情報と
前記最終確定アドレスとを比較し、 前記サブコードの時間情報と前記最終確定アドレスとが
一致するとき前記サブコード同期信号に基づいて前記大
容量メモリへの再生データの書込みを開始することを特
徴とする再生データの処理方法。
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