JP2005122787A - データ再生装置およびデータ再生処理のプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 CDなどの記録媒体のデータを読み取るピックアップが停止状態又は高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態においても、音飛びの発生を抑制できるようにする。
【解決手段】 CPU16およびメモリコントローラ15は、ショックメモリ14においてデータの書き込みごとに書込アドレスを開始アドレスから歩進させ、データの読み出しごとに再生アドレスを開始アドレスから歩進させるとともに、ピックアップ12によって読み取られたデータをショックメモリ14の書込アドレスに書き込む。そして、書込アドレスが蓄積判定アドレスに達するまでは、ショックメモリ14からのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが蓄積判定アドレスに達したときは、ショックメモリ14の再生アドレスからデータの読み出しを開始する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディスクなどの記録媒体に記録されたデータを再生するデータ再生装置およびデータ再生処理のプログラムに関するものである。
CD(コンパクトディスク)などの記録媒体には、同心円状のトラックに形成されたピット列に曲データなどからなるデータが記録されている。CDに記録されたデータを再生するデータ再生装置においては、装着されたCDをスピンドルモータによって回転させ、CDのトラックに沿ってレーザなどの光ビームを照射して、ピットの有無による反射光の変化を検出するピックアップを備え、このピックアップに対するトラッキング制御およびフォーカス制御によってデータの再生を実現している。このように、ピックアップはCDの記録面には物理的に接触することなくデータの再生を行っているので、再生によって記録面に傷などが生じないという利点がある。また、ピックアップで読み取ったデータにエラーがある場合には、ディジタル信号処理によってそのエラーを訂正できる。その反面、外部からの振動および衝撃又はその他の要因によってピックアップに力が加わった場合には、いわゆる「音飛び現象」が発生し、ディジタル信号処理のエラー訂正によっても解決できないという欠点があった。
この対策として、いわゆるショックプルーフ再生機能を持ったデータ再生装置が普及している。ショックプルーフ再生機能においては、データの再生速度のレートよりも高速のレートでCDのデータをピックアップで読み取ってメモリに書き込むことにより、読み出し時間の数分の1の書き込み時間でデータを書き込むメモリ制御方法が採られている。このようなメモリ制御方法により、振動および衝撃又はその他の要因によってピックアップに力が加わって、トラッキング制御やフォーカス制御が乱れて、読み取ったデータに訂正できないエラーが発生したときは、読み出し時間と書き込み時間との時間差を利用して、再度その部分のデータを読み取ってメモリに書き込むことが可能になる。このようなメモリ制御方法を採用したデータ再生装置については従来多くの提案がなされている。以下、これらの提案のうち代表的な例の構成について説明する。
ある提案によるディスクプレーヤは、耐震メモリコントローラおよびDRAMによってショックプルーフ再生機能を構成し、一定時間内に所定回数の音飛びがあるか否かに応じて、ショックプルーフ再生モードと通常再生モードとを自動的に切り換えることにより、振動のために音飛びが多い場合には、手動切り換えのように使用者を煩わせることなく、再生信号の連続性を最適な方法で確保する。また、車載用CDプレーヤやポータブルCDプレーヤに対して、無駄な電力消費が避けられ、電池寿命を長くできる。(特許文献1参照)
また、他の提案によるショックプルーフ付CD再生機器の表示装置は、2倍の再生速度であらかじめCDの音声データをピックアップ、信号処理回路、ショックプルーフ回路を介して一定時間メモリに蓄え、ピックアップの音声データ読み取りをポーズ状態とし、メモリに蓄えた音声データを通常再生速度でスピーカに出力し、音飛びが発生した時には、メモリに蓄えた音声データの出力を続け、その蓄えがなくなる前にピックアップの音声データ読み取りを再開させる動作が繰り返し行われることにより、再生信号の連続性を確保する。(特許文献2参照)
また、他の提案による光ディスク再生装置は、光ディスクを標準速より速く回転してオーディオ信号を第1のメモリ手段に蓄積する。トラックジャンプやフォーカスはずれを検出すると直ちにオーディオ信号が途切れる前のトラック位置への再アクセスを指示し、高速のオーディオ信号の入力を停止させ第1のメモリ手段への蓄積を中止するとともに、オーディオ信号は第1のメモリ手段より標準速で出力し続けて音楽が切れないように制御し、蓄積メモリのなくならないうちに正常なトラック位置からの再生を再開させることにより、外来振動などによる音飛びを防止する。(特許文献3参照)
また、他の提案によるディスク再生装置は、ディスク型記録媒体から読み取った音楽データを一時記憶手段に書き込んで格納した後に読み出して音楽の再生を行う場合に、一時記憶手段に格納された読み出し前のデータが所定量に達するまでは音楽の再生速度より速い速度で書き込みを行い、読み出し前のデータが所定量に達した後は音楽の再生速度とほぼ同じ速度で書き込みを行うことにより、連続加振等に対する耐震性を高め、音切れや音飛びを防止する。(特許文献4参照)
また、他の提案による光ディスク再生装置は、高速回転される記録用MDの圧縮音楽データを高レートで読み取ってDRAMに書き込み低レートで読み出し、DRAMが満杯になれば書き込みを中断して満杯通知信号を出し、残データ量が基準量以下になると空き発生通知信号を出す。満杯通知信号が出されたときは、読み取り中の連続記録区間の終了近くか否かに応じて基準量の設定を増減する。これにより、音飛びの防止と無駄な電力消費の抑制を図る。(特許文献5および特許文献6参照)
また、他の提案によるディスク再生装置は、ディスクに記録された信号を通常速度より高速で再生してメモリに記憶し、通常速度で読み出すようにして、振動によりディスクの再生に中断が発生した場合でもメモリの記憶の範囲で中断することなく再生信号の出力を可能とするショックプルーフ機能が有効なときは、内蔵スピーカの低音強調を禁止して音質をフラットに固定することにより、内蔵スピーカの音圧により一時的に大きな振動がディスクに加わっても音飛びしにくくする。(特許文献7参照)
また、他の提案による光ディスク再生装置は、CDからのオーディオデータを先読みしてメモリに蓄えておくことにより、衝撃や振動などによる音飛びを防止するショックプルーフ機能を有するとともに、オーディオデータだけでなく曲番および時間のサブコードQデータも対応した通信を行う。(特許文献8および特許文献9参照)
そのほか、音飛びの状況を詳細に知ることにより、その対策を講じるために有用な情報を得るディスク再生装置の提案がある。この提案は、ショックプルーフ機能を備えていても音飛びが生じることを指摘し、その原因として、光ピックアップ自体の不具合、光ピックアップの設定位置のずれ、使用環境等の物理的要因、音繋ぎ信号処理の不具合などを挙げている。そこで、音飛びの状況を詳細に知るために、メモリに記憶されるデータの量等、信号処理に係るマイコンで処理される変数、定数等に基づいて、大小比較等の所定の検知処理を行って、その結果に基づく表示を行うことにより、音飛びが生じた場合に、それが記録媒体上の傷等の物理的な要因に起因するか、又は、信号処理における音繋ぎの不具合に起因するものかを判断する。(特許文献10参照)
特開平7−14309号公報 特開平8−203254号公報 特開平8−335364号公報 特開平10−112124号公報 特開2000−195174号公報 特開2000−195175号公報 特開2002−15521号公報 特開2002−150666号公報 特開2002−245721号公報 特開平11−176080号公報
上記従来の特許文献1ないし特許文献9の提案においては、音飛びが発生したときに、ピックアップがどのような状況でデータを再生しているかについては何ら言及されていない。ピックアップがCDに記録されているデータを読み取る際には、CPUなどからの再生開始指令によってCDの半径方向に移動する制御がなされる。しかしながら、ピックアップが停止状態、又は、早送りや早戻し若しくはリピート再生時の高速移動状態から再生を開始したときと、ある程度再生が進行した状態とでは、ピックアップは異なる動作になる。停止状態又は高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態のときは、ピックアップに強い加速力又は減速力が加えられるが、ある程度再生が進行した定常状態では、強い加速力や減速力が加えられることはない。すなわち、停止状態又は高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態のときは、トラッキング制御やフォーカス制御が不安定になるので音飛びが生じやすい。
さらに、このような過渡状態のときに外部から衝撃や振動を受けたときは、強い加速力や減速力と衝撃や振動との相乗作用によって、音飛びの発生率が極めて高くなる。例えば、楽音データを記録したCDを装着できる電子鍵盤楽器においては、CDを再生しながら鍵盤を演奏する場合がある。このような場合に、CDの再生開始とほぼ同時に鍵盤の演奏を開始すると、ピックアップに加わる強い加速力や減速力と演奏の衝撃や振動との相乗作用によって、音飛びの発生率が極めて高くなる。
また、上記特許文献10においては、音飛びが何に起因するかを判断することはできても、音飛びを抑制する対策については何ら記載されてない。
本発明は、CDなどの記録媒体のデータを読み取るピックアップが停止状態又は高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態においても、音飛びの発生を抑制できるデータ再生装置およびデータ再生処理のプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載のデータ再生装置は、記録媒体(実施形態においては、図3のCD11に相当する)のデータを読み取る読取手段(実施形態においては、図3のピックアップ12に相当する)の動作を制御するための制御指令を発生する指令発生手段(実施形態においては、図3のCPU16に相当する)と、所定のメモリ(実施形態においては、図3のショックメモリ14に相当する)においてデータの書き込みごとに書込アドレス(実施形態においては、図6の書込アドレスWAに相当する)を開始アドレス(実施形態においては、図6の点線の位置のアドレスに相当する)から歩進させ、メモリからのデータの読み出しごとに再生アドレス(実施形態においては、図6の再生アドレスPAに相当する)を開始アドレスから歩進させるとともに、所定のアドレス(実施形態においては、図6の蓄積判定アドレスJAに相当する)を設定するアドレス制御手段(実施形態においては、図3のメモリコントローラ15に相当する)と、指令発生手段からのデータ再生開始の制御指令に応じて読取手段によって読み取られたデータをメモリの書込アドレスに書き込む書込制御手段(実施形態においては、図3のメモリコントローラ15に相当する)と、書込アドレスが所定のアドレスに達するまではメモリからのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが所定のアドレスに達したときはメモリの再生アドレスからデータの読み出しを開始する読出制御段(実施形態においては、図3のメモリコントローラ15に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項1のデータ再生装置において、請求項2に記載したように、アドレス制御手段は、メモリの書込アドレスおよび再生アドレスを循環的に歩進して以前に書き込まれたデータを新たに書き込むデータによって更新可能にするアドレス制御を行うように構成してもよい。
また、請求項1のデータ再生装置において、請求項3に記載したように、アドレス制御手段は、指令発生手段からのデータ再生開始の制御指令に応じて、読取手段の動作が過渡状態から定常状態に推移するまでの期間に歩進するアドレス数(実施形態においては、図9のステップSB2における一定のアドレス差CAに相当する)を開始アドレスに加算して所定のアドレスとして設定するように構成してもよい。
また、請求項1のデータ再生装置において、請求項4に記載したように、指令発生手段は、記録媒体に記録されている楽音データを読み取る読取手段の動作を制御するための制御指令を発生するように構成してもよい。
請求項5に記載のデータ再生処理のプログラムは、記録媒体(実施形態においては、図3のCD11に相当する)のデータを読み取る読取手段(実施形態においては、図3のピックアップ12に相当する)の動作を制御するための制御指令を発生する第1のステップと、所定のメモリ(実施形態においては、図3のショックメモリ14に相当する)においてデータの書き込みごとに書込アドレス(実施形態においては、図6の書込アドレスWAに相当する)を開始アドレス(実施形態においては、図6の点線の位置のアドレスに相当する)から歩進させ、メモリからのデータの読み出しごとに再生アドレス(実施形態においては、図6の再生アドレスPAに相当する)を開始アドレスから歩進させるとともに、所定のアドレス(実施形態においては、図6の蓄積判定アドレスJAに相当する)を設定する第2のステップと、第1のステップによるデータ再生開始の制御指令に応じて読取手段によって読み取られたデータをメモリの書込アドレスに書き込む第3のステップと、書込アドレスが所定のアドレスに達するまではメモリからのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが所定のアドレスに達したときはメモリの再生アドレスからデータの読み出しを開始する第4のステップと、を実行する。第1のステップないし第4のステップは、実施形態においては、図3のCPU16およびメモリコントローラ15の処理に相当する。
本発明のデータ再生装置又はデータ再生処理のプログラムは、CDなどの記録媒体のデータを読み取るピックアップが停止状態又は高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態においても、音飛びの発生を抑制できるという効果が得られる。
以下、本発明によるデータ再生装置の実施形態について、図1ないし図12を参照して説明する。
図1は、本発明によるデータ再生装置を適用した実施形態における電子鍵盤楽器の外観を示す図である。この電子鍵盤楽器には、演奏部である鍵盤1、電源スイッチなどからなるスイッチ部2、表示部3、スピーカ4のほかに、電子鍵盤楽器に形成された開口部(図示せず)から内部に挿入でき、外側に排出できるトレイ5を備えている。トレイ5には、CD装着部6が形成されており、イジェクトスイッチ(図示せず)の操作により、図に示すような排出状態、又はCDの再生可能な挿入状態にセットされる。また、トレイ5の挿入状態でオンになり、排出状態でオフになるCD蓋スイッチ(図示せず)が開口部に設けられている。また、CDを駆動するためのスイッチ部7およびリピート再生に用いるLED8が設けられている。この電子鍵盤楽器では、CDの再生によって出力される楽音に合わせて鍵盤1を演奏することにより、CDの楽音と演奏による楽音とが合成されてスピーカ4から発音される。
図2は、同じく本発明によるデータ再生装置を適用した実施形態における電子ドラム楽器の外観を示す図である。この電子ドラム楽器には、スティックなどで叩くためのドラムパッド9が演奏部として設けられている。他の構成については、図1の電子鍵盤楽器と同じであるので、説明は省略する。この電子ドラム楽器では、CDの再生によって出力されるメロディの楽音に合わせてドラムパッド9を叩く演奏により、CDのメロディとドラム演奏によるリズムとが合成されてスピーカ4から発音される。
図3は、図1の電子鍵盤楽器および図2の電子ドラム楽器に適用されたデータ再生装置のブロック図、および、そのデータ再生装置と接続されて演奏および操作を行う電子楽器システムを示す図である。記録媒体であるCD11には、同心円状のトラックに形成されたピット列に楽音データが記録され、スピンドルモータ(図示せず)によって一定の線速度で回転駆動される。ピックアップ12は、回転されているCD11にレーザビームを照射し、ピットの有無による反射光の変化を再生速度の2倍の速度で検出して出力する。CD−DSP13は、ピックアップ12を動作させる駆動信号やピックアップ12から出力される読取信号を処理する信号処理回路であり、楽音データのエラーを訂正するエラー訂正回路、ディジタル信号の楽音データをアナログの波形信号に変換するDAC回路など(いずれも図示せず)を備えている。
ショックメモリ14およびメモリコントローラ15は、ショックプルーフ再生機能を構成する。すなわち、メモリコントローラ15は、CD11から読み取られてCD−DSP13で信号処理された楽音データを再生速度のレートの2倍のレートでショックメモリ14に書き込み、再生速度のレートで読み出してCD−DSP13に出力する。CD−DSP13は、メモリコントローラ15から入力された楽音データをDAC回路によってアナログ信号に変換して、CD再生オーディオ信号として出力する。CPU16は、CD−DSP13およびメモリコントローラ15を制御するとともに、CD蓋スイッチ17のオン・オフを検出する。さらに、演奏および操作側の電子楽器システム18と通信して、コマンドおよびデータの授受を行う。また、図には示していないが、CPU16は、データ再生処理のプログラム、電子楽器システム18との通信プログラム、イニシャライズ時の初期データなどを記憶しているROM、レジスタやフラグを持つRAMを内蔵したワンチップのLSIで構成されている。
図4は、図3における電子楽器システム18の内部構成を示すブロック図である。CPU21は、図3のCPU16と通信を行うとともに、システムバス22に接続されたプログラムROM23、ワークRAM24、演奏部25、スイッチ部26、表示部27、音源部28、MIDIインターフェース29との間でコマンドおよびデータの授受を行う。プログラムROM23は、図3のCPU16との通信プログラム、この電子楽器システムを制御するプログラム、電源オン時の初期データなどを記憶している。ワークRAM24は、CPU21によって処理されるデータを一時的に記憶する。演奏部25は、図1の鍵盤1や図2のドラムパッド9に相当し、ユーザの演奏に応じて演奏データをCPU21に入力する。スイッチ部26は、図1および図2に示したスイッチ部2およびスイッチ部7に相当し、ユーザの操作に応じてオン又はオフのコマンドをCPU21に入力する。表示部27は、図1および図2に示した表示部3およびLED8に相当し、CPU21の表示制御により表示部3にはメッセージやデータが表示され、LED8は点灯又は点滅される。MIDIインターフェース29は、外部のMIDI機器との間でMIDIデータを送受信する。
音源部28は、CPU21の発音制御に応じて波形ROM30からディジタル波形データを読み出してDAC31に入力する。DAC31は、そのディジタル波形データをアナログのオーディオ信号に変換してミキサ32に入力する。ミキサ32は、DAC31からのオーディオ信号と、図3のCD−DSP13から入力されるCD再生オーディオ信号とを合成して、フィルタ回路やアンプ回路(図示せず)および図1および図2に示したスピーカ4からなる発音部33に入力して発音させる。
図5は、図1および図2に示したCD操作用のスイッチ部7およびLED8の拡大図である。スイッチ部7は、再生/ポーズスイッチ41、停止スイッチ42、早送りスイッチ43、早戻しスイッチ44、リピートスイッチ45で構成されている。CPU21は、各スイッチの操作に応じて制御指令を図3のCPU16に送信する。したがって、CPU16は、あたかも各スイッチの操作を直接に入力されたかのごとく処理を行う。
次に、実施形態に適用されたデータ再生装置の動作について説明する。
まず、ショックメモリ14におけるアドレスおよびデータの構成について、図6および図7を参照して説明する。ショックメモリ14は、アドレスが循環的に変化するリングバッファであり、書込アドレスの歩進によって以前に書き込まれたデータが新たに書き込まれるデータによって更新される。図6は、ショックメモリ14のアドレスとデータとの関係を示す図である。この図において、WAはショックメモリ14にデータを書込む書込アドレスを表し、PAはショックメモリ14からデータを読み出す再生アドレスを表している。また、点線で示した位置は再生開始時の書込アドレスWAおよび再生アドレスPAの開始アドレスを表し、JAは本発明の特徴である蓄積判定アドレスであり、再生開始時の書込アドレスWAに所定のアドレス数を加算したものである。
書込速度である書込アドレスWAの歩進速度は、再生速度である再生アドレスPAの歩進速度の2倍に設定されているので、書込アドレスWAは通常は再生アドレスPAに先行する。したがって、書込アドレスWAから再生アドレスPAまでが未再生の有効データである。ただし、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達するまでは、再生アドレスPAは開始アドレスの位置で再生待機状態になっている。書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達した後は、ショックメモリ14からデータの読み出しが開始されて再生アドレスPAが歩進される。したがって、図6に示す状態では、再生アドレスPAから蓄積判定アドレスJAまでのエリアa、および、蓄積判定アドレスJAから書込アドレスWAまでのエリアbのデータが有効データである。書込アドレスWAから開始アドレスまでのエリアcのデータは、以前に書き込まれた古いデータであるので無効データである。また、開始アドレスから再生アドレスPAまでのエリアcのデータは、今回の再生開始に応じて読み出しが完了して、既に発音が行なわれたデータであるので無効データとなる。
図7は、CPU16の状態遷移に対応するショックメモリ14のアドレスおよびデータの状態を示す図であり、エリアaおよびエリアbは有効データのエリアを示し、エリアcは無効データのエリアを示している。図7(1)の停止状態では、書込アドレスWAおよび再生アドレスPAはともに開始アドレスに位置している。この状態では、ショックメモリ14のすべてのエリアが無効データになっている。
図7(2)の再生待機状態では、CPU16は再生状態に遷移してピックアップ12によってCD11から読み取られて、CD−DSP13から出力されたデータがショックメモリ14に書き込まれている状態である。したがって、開始アドレスにある再生アドレスPAから書込アドレスWAまでのエリアaは有効データであるが、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達していないので、ショックメモリ14のデータの読み出しはまだ行なわれない。
図7(3)の発音開始状態では、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達しているので、再生アドレスPAの歩進が開始して、データが読み出だされて電子楽器システム18に出力されて発音される。
図7(4)の再生状態では、再生アドレスPAの歩進に応じてデータが読み出されて電子楽器システム18に出力されて発音される。
図7(5)の再生状態では、書込アドレスWAが再生アドレスPAに追いついた状態であり、ショックメモリ14のすべてのエリアが満杯になった状態であるので書込待機になる。この状態では、ピックアップ12は読み取りが終わったCD11の位置でポーズ状態にされている。
次に、CPU16およびメモリコントローラ15によって実行されるデータ再生処理の動作について、図8ないし図12のフローチャートを参照して説明する。
図8はメインルーチンのフローチャートである。まず、CD蓋スイッチがオンであるか否かを判別し(ステップSA1)、このスイッチがオンである場合には、CDが装着されているか否かを判別する(ステップSA2)。装着されていない場合には、“NO DISC”と表示する(ステップSA3)。そして、ステップSA1に移行してCD蓋スイッチのオン・オフを判別する。
ステップSA2において、CDが装着されている場合には、イニシャライズ処理を行ない(ステップSA4)、設定処理(ステップSA5)、CD制御処理(ステップSA6)、メモリ制御処理(ステップSA7)、その他の処理(ステップSA8)を実行する。CD制御処理においては、図5の各スイッチの操作に応じてCDを駆動して、再生処理、停止処理、早送り処理、早戻し処理、ポーズ処理などを行う。イニシャライズ処理、設定処理、およびメモリ制御処理については、後で詳細に説明する。ステップSA8におけるその他の処理の後は、CD蓋スイッチがオフにされたか否かを判別し(ステップSA9)、このスイッチがオフでない場合には、ステップSA5ないしステップSA9のループを繰り返し実行する。ステップSA9において、CD蓋スイッチがオフにされたとき、又は、ステップSA1においてCD蓋スイッチがオフである場合には、“OPEN”と表示する(ステップSA10)。そして、ステップSA1に移行してCD蓋スイッチのオン・オフを判別する。
図9は、図8のメインルーチンにおけるステップSA4のイニシャライズ処理のフローチャートである。このフローでは、書込アドレスWAを再生アドレスPAと同じ開始アドレスにセットし(ステップSB1)、書込アドレスWAに一定のアドレス差CAを加算して蓄積判定アドレスJAを決定する(ステップSB2)。このアドレス差CAは、ピックアップ12の動作が過渡状態から定常状態に推移するまでの期間に歩進する所定のアドレス数に相当する。次に、再生フラグPLAYFを「0」にリセットし(ステップSB3)、停止フラグSTOPFを「1」にセットし(ステップSB4)、ポーズフラグPAUSEFを「0」にリセットする(ステップSB5)。また、ショックメモリ14に蓄積されているデータ量をカウントするレジスタCOUNTを「0」にクリアする(ステップSB6)。さらに、早送りフラグFFWFを「0」にリセットし(ステップSB7)、早戻しフラグFRWFを「0」にリセットする(ステップSB8)。そして、メインルーチンに戻る。
図10および図11は、図8のメインルーチンにおけるステップSA5の設定処理のフローチャートである。この設定処理においては、図5に示した各スイッチの操作に応じた処理を行う。再生/ポーズスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC1)、このスイッチがオンされたときは、停止フラグSTOPFが「1」であるか否かを判別する(ステップSC2)。STOPFが「1」で停止状態である場合には、書込アドレスWAを再生アドレスPAと同じ開始アドレスにセットし(ステップSC4)、書込アドレスWAに一定のアドレス差CAを加算して蓄積判定アドレスJAを設定する(ステップSC5)。また、COUNTを「0」にクリアする(ステップSC6)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSC2において、STOPFが「0」である場合には、再生フラグPLAYFが「1」であるか否かを判別する(ステップSC7)。PLAYFが「1」である場合には、再生状態において再生/ポーズスイッチがオンされた場合であるので、再生状態からポーズ状態に遷移して、ポーズフラグPAUSEFを「1」にセットし(ステップSC8)、PLAYFを「0」にリセットする(ステップSC9)。そして、メインルーチンに戻る。ステップSC7において、PLAYFが「0」である場合には、ポーズ状態において再生/ポーズスイッチがオンされた場合であるので、ポーズ状態から再生状態に遷移して、ポーズフラグPAUSEFを「0」にリセットし(ステップSC10)、PLAYFを「1」にセットする(ステップSC11)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSC1において、再生/ポーズスイッチがオンでない場合には、停止スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSC12)。このスイッチがオンされたときは、停止フラグSTOPFが「1」であるか否かを判別し(ステップSC13)、STOPFが「1」であるときは、既に停止状態になっているので、停止スイッチのオン操作は無効であり、直ちにメインルーチンに戻る。一方、STOPFが「0」であるときは、再生状態又はポーズ状態であるので、STOPFを「1」にセットして(ステップSC14)、再生フラグPLAYFが「1」であるか否かを判別する(ステップSC15)。PLAYFが「1」である場合には、PLAYFを「0」にリセットする(ステップSC16)。PLAYFが「0」である場合には、ポーズフラグPAUSEFが「1」であるか否かを判別し(ステップSC17)、PAUSEFが「1」である場合には、PAUSEFを「0」にリセットする(ステップSC18)。PLAYFを「0」にリセットした後、又は、PAUSEFを「0」にリセットした後は、書込アドレスWAを再生アドレスPAと同じ開始アドレスにセットし(ステップSC4)、書込アドレスWAにCAを加算して蓄積判定アドレスJAを設定する(ステップSC5)。また、COUNTを「0」にクリアする(ステップSC6)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSC12において、停止スイッチがオンでない場合には、図11のフローチャートにおいて、早送りスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC19)、このスイッチがオンされたときは、早送りフラグFFWFを「1」にセットする(ステップSC20)。ステップSC19において、早送りスイッチがオンでない場合には、早戻しスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC21)、このスイッチがオンされたときは、早戻しフラグFRWFを「1」にセットする(ステップSC22)。FFWFを「1」にセットした後、又は、FRWFを「1」にセットした後は、図10のフローチャートにおいて、書込アドレスWAを再生アドレスPAと同じにセットし(ステップSC4)、書込アドレスWAにCAを加算して蓄積判定アドレスJAを設定する(ステップSC5)。また、COUNTを「0」にクリアする(ステップSC6)。そして、メインルーチンに戻る。
図11のステップSC21において、早戻しスイッチがオンでない場合には、早送りスイッチがオフされたか否かを判別し(ステップSC23)、このスイッチがオフされたときは、早送りフラグFFWFを「0」にリセットする(ステップSC24)。早送りスイッチがオフでない場合には、早戻しスイッチがオフされたか否かを判別し(ステップSC25)、このスイッチがオフされたときは、早戻しフラグFRWFを「0」にリセットする(ステップSC26)。FFWFを「0」にリセットした後、又は、FRWFを「0」にリセットした後は、メインルーチンに戻る。
ステップSC25において、早戻しスイッチがオフでない場合には、リピートスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSC27)。このスイッチがオンされたときは、リピートフラグREPEATFが「1」(リピート設定)であるか否かを判別する(ステップSC28)。REPEATFが「0」である場合には、リピート始点フラグBEGINFが「0」であるか否かを判別する(ステップSC29)。BEGINFが「0」である場合には、再生アドレスPAをレジスタAPOINTにストアしてリピート再生の始点アドレスを設定して(ステップSC30)、BEGINFを「1」にセットし、LED8を点滅する(ステップSC31)。そして、メインルーチンに戻る。ステップSC29において、BEGINFが「1」である場合には、再生アドレスPAをレジスタBPOINTにストアしてリピート再生の終点アドレスを設定し(ステップSC32)、BEGINFを「0」にリセットして(ステップSC33)、REPEATFを「1」にセットし、LED8を点灯する(ステップSC34)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSC28において、REPEATFが「1」である場合には、時間カウントを開始する(ステップSC35)。そして、リピートスイッチがオフされたか否かを判別する(ステップSC36)。リピートスイッチがオフでない場合には、メインルーチンに戻る。リピートスイッチがオフされたときは、一定時間が経過したか否かを判別する(ステップSC37)。一定時間が経過していない場合にはメインルーチンに戻るが、一定時間が経過したとき、すなわち、一定時間以上リピートスイッチがオンされたときは、REPEATFを「0」にリセットして、LED8を消灯し、リピート再生を解除する(ステップSC38)。そして、メインルーチンに戻る。
図12は、図8のメインルーチンにおけるステップSA7のメモリ制御処理のフローチャートである。まず、停止フラグSTOPFが「0」であるか否かを判別する(ステップSD1)。STOPFが「1」である場合には、ショックメモリ14は図7(1)の停止状態であり、読み出すべき有効データがないので、直ちにメインルーチンに戻る。STOPFが「0」である場合には、再生フラグPLAYFが「0」であるか否かを判別する(ステップSD2)。PLAYFが「0」である場合には、ショックメモリ14は図7(2)の再生待機状態であるか、又は、ピックアップ12が一時停止したポーズ状態のいずれかである。したがって、ポーズフラグPAUSEFが「0」であるか否かを判別し(ステップSD3)、PAUSEFが「1」でポーズ状態であるときは、メインルーチンに戻る。
一方、PAUSEFが「0」であるときは、再生待機状態であるので、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達したか否かを判別する(ステップSD4)。すなわち、ピックアップ12でCDから読み取られたデータがCD−DSP13で信号処理されて、メモリコントローラ15によってショックメモリ14に書き込まれ、図7(2)において書込アドレスWAが歩進されて、蓄積判定アドレスJAに達したか否かを判別する。書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達したときは、PLAYFを「1」にセットする(ステップSD5)。すなわち、図7(2)の再生待機状態から図7(3)の発音開始状態に遷移する。書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達していない場合、又は、PLAYFを「1」にセットした後は、CD−DSP13から入力されたデータをショックメモリ14の書込アドレスWAに書き込む(ステップSD6)。次に、書込アドレスWAをインクリメントし(ステップSD7)、ショックメモリ14内の有効データをカウントするレジスタCOUNTの値をインクリメントする(ステップSD8)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSD2においてPLAYFが「1」である場合には、通常の再生状態か又はピックアップ12の高速移動による早送り再生状態若しくは早戻し再生状態である。したがって、早送りフラグFFWFが「0」であるか否かを判別し(ステップSD9)、FFWFが「0」で早送り再生状態でない場合には、さらに、早戻しフラグFRWFが「0」であるか否かを判別する(ステップSD10)。FRWFも「0」である場合には、通常再生状態の場合である。この場合には、再生アドレスPAと書込アドレスWAとが同じアドレス位置であるか否かを判別する(ステップSD11)。
PLAYFが「1」であり、かつ、再生アドレスPAと書込アドレスWAとが同じアドレス位置である場合には、2通りの状態があり得る。1つは、書込アドレスWAが再生アドレスPAに追いついた状態である。すなわち、図7(5)の再生待機状態である。他の1つは、逆に再生アドレスPAが書込アドレスWAに追いついた状態である。通常は書込アドレスWAの歩進速度は再生アドレスPAの歩進速度の2倍であるので、再生アドレスPAが書込アドレスWAに追いつくことはない。しかし、ピックアップ12によってCDから読み取られてCD−DSP13に入力されたデータが正常でない場合には、再度ピックアップ12に読み取りを実行させるので、正常でない読み取りデータが連続して発生した場合には、CD−DSP13からメモリコントローラ15へのデータ入力が中断することになる。この場合でも発音の連続性を維持するために、ショックメモリ14からのデータの読み出しは続行される。その結果、再生アドレスPAが書込アドレスWAに追いつくことがあり得る。
したがって、再生アドレスPAと書込アドレスWAとが同じアドレス位置である場合には、書込アドレスWAが再生アドレスPAに追いついて、ショックメモリ14内の有効データが満杯なった状態か、又は、再生アドレスPAが書込アドレスWAに追いついて、ショックメモリ14内の有効データがなくなった状態かを判断する必要がある。そのために、ショックメモリ14内の有効データをカウントするレジスタCOUNTの値が「0」であるか否かを判別する(ステップSD12)。COUNTの値が「0」であるときは、ショックメモリ14内の有効データがなくなった状態であるので、CD−DSP13から入力されたデータをショックメモリ14の書込アドレスWAに書き込む(ステップSD13)。次に、書込アドレスWAをインクリメントし(ステップSD14)、COUNTの値をインクリメントする(ステップSD15)。
COUNTの値をインクリメントした後、又は、ステップSD11において、再生アドレスPAと書込アドレスWAとが同じアドレス位置でない場合には、ポーズフラグPAUSEFが「0」であるか否かを判別する(ステップSD16)。PAUSEFが「1」である場合には、ショックメモリ14からのデータ読み出しを行わずにメインルーチンに戻る。一方、PAUSEFが「0」である場合には、ショックメモリ14の再生アドレスPAのデータを読み出してCD−DSP13に出力して(ステップSD17)、電子楽音システム18に送出して発音させる。次に、再生アドレスPAをインクリメントし(ステップSD18)、COUNTの値をデクリメントする(ステップSD19)。そして、メインルーチンに戻る。
ステップSD12において、COUNTの値が「0」でない場合、すなわち、書込アドレスWAが再生アドレスPAに追いついて、ショックメモリ14内の有効データが満杯になった場合には、ショックメモリ14へのデータの書き込みを中断して、ショックメモリ14からデータの読み出しだけを行うことになる。すなわち、ショックメモリ14の再生アドレスPAのデータを読み出してCD−DSP13に出力して(ステップSD17)、再生アドレスPAをインクリメントし(ステップSD18)、COUNTの値をデクリメントする(ステップSD19)。そして、メインルーチンに戻る。なお、この場合には、図8のステップSA6のCD制御処理において、ピックアップ12は読み取りが終わったCDの位置で一時停止して読み取り待機状態にされる。
以上のように、上記実施形態においては、CPU16およびメモリコントローラ15は、ショックメモリ14においてデータの書き込みごとに書込アドレスWAを開始アドレスから歩進させ、ショックメモリ14からのデータの読み出しごとに再生アドレスPAを開始アドレスから歩進させるとともに、ピックアップ12によって読み取られたデータをショックメモリ14の書込アドレスWAに書き込む。そして、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達するまでは、ショックメモリ14からのデータの読み出しを待機し、書込アドレスWAが蓄積判定アドレスJAに達したときは、ショックメモリ14の再生アドレスPAからデータの読み出しを開始する。したがって、CD11のデータを読み取るピックアップ12が停止状態又は早送りや早戻しの高速移動状態から再生開始に移行した過渡状態においても、音飛びの発生を抑制できる。
この場合において、メモリコントローラ15は、ショックメモリ14をリングバッファとして使用し、その書込アドレスWAおよび再生アドレスPAを循環的に歩進して、以前に書き込まれたデータを新たに書き込むデータによって更新可能にするアドレス制御を行う。したがって、CD11のデータ量が膨大であっても、大容量のメモリを用いる必要がなく、装置のコストダウンおよび小型軽量化を図ることができる。
また、データ再生開始の制御指令に応じて、ピックアップ12の動作が過渡状態から定常状態に推移するまでの期間に歩進する所定のアドレス数であるCAを、そのときの開始アドレスである書込アドレスWAに加算して、蓄積判定アドレスJAとして設定する。したがって、トラッキング制御やフォーカス制御が不安定で、音飛びが生じやすい期間が経過した後のデータをショックメモリ14から読み出して発音するので、音飛びの発生を抑制できる。
上記実施形態においては、本発明によるデータ再生装置を図1の電子鍵盤楽器および図2の電子ドラム楽器に適用した場合について説明したが、ポータブルタイプのCDプレーヤにも本発明によるデータ再生装置を適用できる。ユーザが移動中にポータブルタイプのCDプレーヤの再生開始操作を行ったときには、ピックアップに振動が加えられる可能性が高く、音飛びが発生しやすいので、本発明によるデータ再生装置を適用することにより、実施形態の場合と同様に、音飛びの発生を抑制できる。
さらに、本発明によるデータ再生装置は、実施形態のような電子鍵盤楽器や電子ドラム楽器、あるいはポータブルタイプのCDプレーヤのように、CDに記録されている楽音データを再生する装置に限定して適用するものではない。楽音データ以外のコンテンツである画像データやテキストデータなどを記録した種々のディスク、例えば、DVD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MDなどからピックアップの読み取りによってデータを再生するデータ再生装置においては、ピックアップの動作が過渡状態から定常状態に推移するまでの期間は、トラッキング制御やフォーカス制御が不安定であるので、外部からの振動や衝撃の影響を強く受けて、再生したデータに異常が生じやすい。したがって、ピックアップの読み取りによってデータを再生するすべてのデータ再生装置に対して、本発明によるデータ再生装置を適用することにより、再生したデータに異常が発生するのを抑制できる。
なお、上記実施形態においては、データ再生装置内にあらかじめ格納されたデータ再生処理のプログラムをCPU16が実行する装置の発明について説明したが、外部メディアから書き込み可能なメモリにデータ再生処理のプログラムをインストールして、CPU16が実行する構成も可能である。あるいは、インターネットなどのネットワークにアクセスできる通信インターフェースを備えることによって、外部のサーバからダウンロードして、書き込み可能なメモリにデータ再生処理のプログラムをインストールして、CPU16が実行する構成も可能である。この場合には、プログラムの発明を実現できる。
すなわち、そのプログラムは、記録媒体のデータを読み取る読取手段の動作を制御するための制御指令を発生する第1のステップと、所定のメモリにおいてデータの書き込みごとに書込アドレスを開始アドレスから歩進させ、メモリからのデータの読み出しごとに再生アドレスを開始アドレスから歩進させるとともに、所定のアドレスを設定する第2のステップと、第1のステップによるデータ再生開始の制御指令に応じて読取手段によって読み取られたデータをメモリの書込アドレスに書き込む第3のステップと、書込アドレスが所定のアドレスに達するまではメモリからのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが所定のアドレスに達したときはメモリの再生アドレスからデータの読み出しを開始する第4のステップと、を実行する。
実施形態における電子鍵盤楽器の外観を示す図。 実施形態における電子ドラム楽器の外観を示す図。 図1の電子鍵盤楽器および図2の電子ドラム楽器に適用されたデータ再生装置のブロック図、および、データ再生装置と電子楽器システムとの接続関係を示す図。 図3における電子楽器システム18の内部構成を示すブロック図。 図1および図2に示したCD操作用のスイッチ部およびLEDの拡大図。 図3におけるショックメモリのアドレスとデータとの関係を示す図。 図3におけるCPUの状態遷移に対応するショックメモリのアドレスおよびデータの状態を示す図。 図3におけるCPU16およびメモリコントローラ15の動作を示すメインルーチンのフローチャート。 図8におけるイニシャライズ処理のフローチャート。 図8における設定処理のフローチャート。 図10に続く設定処理のフローチャート。 図8におけるメモリ制御処理のフローチャート。
符号の説明
1 鍵盤
2 スイッチ部
3 表示部
4 スピーカ
5 トレイ
6 CD装着部
7 スイッチ部
8 LED
9 ドラムパッド
11 CD
12 ピックアップ
13 CD−DSP
14 ショックメモリ
15 メモリコントローラ
16 CPU
17 CD蓋スイッチ
18 電子楽器システム
21 CPU
23 プログラムROM
24 ワークRAM
25 演奏部
26 スイッチ部
27 表示部
28 音源部
29 MIDIインターフェース
30 波形ROM
31 DAC
32 ミキサ
33 発音部
41 再生/ポーズスイッチ
42 停止スイッチ
43 早送りスイッチ
44 早戻しスイッチ
45 リピートスイッチ

Claims (5)

  1. 記録媒体のデータを読み取る読取手段の動作を制御するための制御指令を発生する指令発生手段と、
    所定のメモリにおいてデータの書き込みごとに書込アドレスを開始アドレスから歩進させ、前記メモリからのデータの読み出しごとに再生アドレスを前記開始アドレスから歩進させるとともに、所定のアドレスを設定するアドレス制御手段と、
    前記指令発生手段からのデータ再生開始の制御指令に応じて前記読取手段によって読み取られたデータを前記メモリの書込アドレスに書き込む書込制御手段と、
    書込アドレスが前記所定のアドレスに達するまでは前記メモリからのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが前記所定のアドレスに達したときは前記メモリの再生アドレスからデータの読み出しを開始する読出制御段と、
    を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
  2. 前記アドレス制御手段は、前記メモリの書込アドレスおよび再生アドレスを循環的に歩進して以前に書き込まれたデータを新たに書き込むデータによって更新可能にするアドレス制御を行うことを特徴とする請求項1記載のデータ再生装置。
  3. 前記アドレス制御手段は、前記指令発生手段からのデータ再生開始の制御指令に応じて、前記読取手段の動作が過渡状態から定常状態に推移するまでの期間に歩進するアドレス数を前記開始アドレスに加算して前記所定のアドレスとして設定することを特徴とする請求項1記載のデータ再生装置。
  4. 前記指令発生手段は、記録媒体に記録されている楽音データを読み取る読取手段の動作を制御するための制御指令を発生することを特徴とする請求項1記載のデータ再生装置。
  5. 記録媒体のデータを読み取る読取手段の動作を制御するための制御指令を発生する第1のステップと、
    所定のメモリにおいてデータの書き込みごとに書込アドレスを開始アドレスから歩進させ、前記メモリからのデータの読み出しごとに再生アドレスを前記開始アドレスから歩進させるとともに、前記メモリの所定のアドレスを設定する第2のステップと、
    前記第1のステップによるデータ再生開始の制御指令に応じて前記読取手段によって読み取られたデータを前記メモリの書込アドレスに書き込む第3のステップと、
    書込アドレスが前記所定のアドレスに達するまでは前記メモリからのデータの読み出しを待機し、書込アドレスが前記所定のアドレスに達したときは前記メモリの再生アドレスからデータの読み出しを開始する第4のステップと、
    を実行することを特徴とするデータ再生処理のプログラム。
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