JPH05166283A - デジタルオーディオ信号再生装置 - Google Patents

デジタルオーディオ信号再生装置

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JPH05166283A
JPH05166283A JP33036891A JP33036891A JPH05166283A JP H05166283 A JPH05166283 A JP H05166283A JP 33036891 A JP33036891 A JP 33036891A JP 33036891 A JP33036891 A JP 33036891A JP H05166283 A JPH05166283 A JP H05166283A
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audio data
circuit
clock
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speed
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JP33036891A
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Shigeo Sakashita
重夫 坂下
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Casio Computer Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/005Reproducing at a different information rate from the information rate of recording

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルオーディオ再生装置において、駆動
系のクロック周波数を変更することなく再生速度を変更
可能とすることを目的とする。 【構成】 CLVサーボ回路108及び信号処理回路1
15などの駆動系は、システムクロック発振回路121
からの一定周波数のシステムクロックに同期して動作す
る。信号処理回路115から出力されるオーディオデー
タは、システムクロックに同期して再生速度変換回路1
23内のデータメモリに書き込まれるた後、再生クロッ
ク発振回路123からの周波数可変の再生クロックに同
期して順次読み出され、L/R分離回路116に出力さ
れる。このとき、データメモリに書き込まれるデータ量
が所定量に達するとポーズ制御信号によって駆動系がポ
ーズ状態にされ、データ量に余裕が生じると駆動系のポ
ーズ状態が解除され再生状態に戻される。この結果、C
Dの駆動系の駆動速度が標準再生速度に対応する速度に
保持されたままオーディオデータが再生クロックに同期
して再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生速度を変更させる
ことのできるデジタルオーディオ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCD(コンパクトディスク)など
のオーディオ再生による音楽に合わせて電子楽器を演奏
するような場合に、特に初心者などの場合には、CDの
演奏テンポに鍵盤操作がついていけなくなり、再生速度
を下げたいことがしばしば生じる。その他、好みに応じ
てCDの再生速度を調整し、その再生音に合わせて演奏
したい場合がある。そのようなときに、CDプレーヤの
再生速度を調整できれば便利である。
【0003】図5は、再生速度を変更可能な従来のCD
プレーヤの回路ブロックの構成図である。CD101
は、CD回路ブロックの特には図示しないホルダー部に
セットされる。
【0004】システム制御回路113は、例えばマイク
ロプロセッサであり、CD101の駆動時に、CLV(C
onstant Linear Verocity)サーボ回路108、フォーカ
スサーボ回路104、送りサーボ回路107及びトラッ
キングサーボ回路105にサーボ制御信号を出力する。
【0005】また、システム制御回路113は、CD操
作部114での再生速度の設定内容に従ってクロック選
択回路119を制御する。これにより、クロック選択回
路119は、CLVサーボ回路108や信号処理回路1
15などで用いるクロックパルスを発生する発振器を例
えば#1〜#3の複数の発振器120から選択し、そこから
出力されるマスタークロックを各回路へ供給する。
【0006】次に、CLVサーボ回路108は、CD1
01を回転駆動させるスピンドルモータ102の回転数
の制御を行って、CD101の各トラックの線速度が一
定になるように制御する。
【0007】またフォーカスサーボ回路104は、レー
ザービームの反射光の状態からフォーカス誤差を検出
し、そのフォーカス誤差に基づいて、光ピックアップ1
03内の対物レンズを光軸方向に制御、駆動するもので
ある。また、送りサーボ回路107は、CD101のト
ラック中央からのレーザービームのずれを検出しなが
ら、光ピックアップ103を送りモータ106によって
半径方向に移動させる。またディスクの偏芯等による速
い動きに対しては、トラッキングサーボ回路105によ
り、光ピックアップ103自体をトラックに追従させ
る。
【0008】このように、送りサーボ回路107とトラ
ッキングサーボ回路105により、光ピックアップ10
3から照射されるレーザービームが、CD101のトラ
ック中央に正確に照射されるように制御される。このC
D101のレーザービームが照射される側には、ピット
と呼ばれる突起が刻まれており、これによりデジタル信
号が記録されている。そして、光ピックアップ107
は、照射したレーザービームの反射光の光量に基づいて
ピットの有無を検出しており、ピットの有無及びその長
さに対応したデジタル信号が読み出され、再生信号とし
てデータ抽出回路110に入力する。
【0009】この再生信号は、一種のパルス列で、その
パルス幅は3から11までの長さの変化があるため、こ
のパルスを微分すると、部分的にパルスの抜けた、非連
続のパルス列になる。そのため、データ抽出回路110
内に設けられる特には図示しないクロック抽出用PLL
(Phase Locked Loop) を用いて上記再生信号の非連続な
パルス列が連続パルス列に変換されることにより、ビッ
トクロックが抽出される。
【0010】ここで、CDの信号の1フレームは、特に
は図示しないが、588ビットのビットクロックで構成
され、各フレームの先頭にはフレーム同期信号が設けら
れている。また、L、R各チャネルの6サンプル分(12
サンプルデータワード)が1フレームに入るので、1フ
レームの時間は1/fs ×6 (sec) となり(fs:サンプリ
ング周波数)、この周波数は7.35KHz である。以上の1
フレームが588 ビットで構成され、読み出されるビット
クロックは、7.35KHz ×588 =4.3218MHz となる。但し
これは、後述するCD再生速度が標準速度の場合であ
る。この7.35KHzのクロックは、次のフレーム同期回路
111でのフレーム同期信号の検出のために用いられ
る。
【0011】続いて、フレーム同期回路111は、デー
タ抽出回路110から出力されるビットクロックを用い
てフレーム同期信号を検出する。更に、検出されたフレ
ーム同期信号を用いて、各フレーム内のEFM(Eight
to Fourteen Modulation)変調方式で変調されている1
4ビットのデジタルデータ(サブコード及びオーディオ
データ等)が、EFM復調回路112で復調される。
【0012】ここで、デジタルデータの各ビットの論理
「1」と論理「0」は、どのような確率で発生するかは
分からない。そして、光ピックアップ103がCD10
1上のピットからデジタルデータを電気信号として検出
する場合に、論理「1」又は「0」の一方が長く続くと
直流分が発生し、また、ビット間隔情報が途切れてしま
う。このような状態は、光ピックアップ103の出力に
基づいて制御動作を行うフォーカスサーボ回路104そ
の他のサーボ回路において誤動作を招く原因となる。
【0013】そこで、このような直流分をできる限り取
り除くため、CD105に記録すべきデジタルデータの
連続するビットにおいて、論理「1」又は「0」の一方
が長く続かないようなデータ変換が行われ、CD101
に記録される。これをEFM変調と呼ぶ。このようにし
て、CD101に記録されたEFM変調信号を再生する
ために、EFM復調回路112において上記変調処理と
逆の復調処理が行われる。
【0014】上述のようにして、EFM復調されたデー
タのうち、オーディオデータが信号処理回路115へ、
サブコードがシステム制御回路113へ入力する。な
お、サブコードは本発明には特には関連しないため、そ
の説明は省略する。
【0015】信号処理回路115は、EFM復調回路1
12から入力されるオーディオデータを、CIRC(Cro
ss Interleaved Reed-Solomon Code) と呼ばれるコード
に基づいて誤り訂正処理を行うとともに、デ・インタリ
ーブ処理を行って、フレーム単位で16ビットのデジタ
ルオーディオデータの各サンプルの復元を行う。
【0016】その後、16ビットのデジタルオーディオ
データの各サンプルは、L/R分離回路124でステレ
オの左チャネル出力Lと右チャネル出力Rに分離され、
それぞれがD/A変換部117L、117Rでアナログ
信号に変換された後、LPF118L、118Rを介し
てアナログのオーディオデータとして特には図示しない
サウンドシテムなどに出力される。
【0017】前述したように、システム制御回路113
は、CD操作部114での再生速度の設定内容に従って
クロック選択回路119を制御し、例えば#1〜#3の複数
の発振器120のうち1つを選択させる。
【0018】例えばCD操作部114において標準の再
生速度が選択されている場合には、システム制御回路1
13は、クロック選択回路119に対して、例えば第1
発振器120(#1)から出力される7.35KHz のクロック
信号を選択させ、このマスタークロックは、CLVサー
ボ回路108、信号処理回路115、L/R分離回路1
16及びD/A変換器117L、117Rに供給され
る。
【0019】ここで、CLVサーボ回路108、スピン
ドルモータ102、CD101、データ抽出回路110
内に設けられるクロック抽出用PLL、及び分周器10
9から構成される部分は、PLLを構成し、CLVサー
ボ動作を行っている。これらの回路のうち、CLVサー
ボ回路108は、PLLの位相比較器に相当し、分周器
109から出力される分周クロックとクロック選択回路
119から出力されるマスタークロックとの位相比較を
行う。この位相比較動作によって生じた誤差電圧は、ス
ピンドルモータ102に出力され、そこでのモータ駆動
電圧を制御する。そして、スピンドルモータ102、C
D101、及びデータ抽出回路110内に設けられるク
ロック抽出用PLLが、PLLのループフィルを含むV
COの役割りを有し、上述のCLVサーボ回路108か
らの誤差電圧に基づいて制御される駆動電圧がスピンド
ルモータ102を駆動し、デジタル抽出回路110から
抽出されるビットクロックの周波数を決定する。
【0020】上述のようにして、分周器109からCL
Vサーボ回路108に入力する分周クロックの周波数
は、CDの再生速度が標準速度の場合には、第1発振器
120(#1)からクロック選択回路119を介して入力
されるマスタークロックの7.35KHz の周波数に完全にロ
ックされる。このとき、分周器109に入力するビット
クロックの周波数は、 7.35kHz ×588 =4.3218MHz となる。そして、このビットクロックは、基準に用いら
れる水晶発振子の周波数と同程度の精度と安定度を有す
ることになる。もちろん、CD101の各トラックの再
生中の線速度は常に一定に保たれる。
【0021】また、上述の駆動系の制御に同期して、標
準の再生速度に対応する第1発振器120(#1)からの
マスタークロックが、信号処理回路115、L/R分離
回路116及びD/A変換器117L、117Rに供給
されることにより、標準の再生速度に正確に対応したデ
ジタルオーディオ信号の再生処理が実行される。
【0022】一方、CD操作部114において再生速度
が変更された場合には、クロック選択回路119に対し
て、他の第2又は第3発振器120(#2又は#3)から出
力される他の周波数を有するクロック信号を選択させ、
このマスタークロックによって各回路の処理速度が変化
する。
【0023】即ち、通常、PLLのロックする範囲(ロ
ックレンジ)は、位相比較器の入力周波数の数パーセン
ト程度であるが、この入力周波数を変えると、ロックし
た状態で、PLLの出力周波数を、任意に変更すること
ができる。従って、CLVサーボ回路108へのマスタ
ークロックのクロック周波数を変えることにより、ロッ
クの状態を保ちつつCDの再生スピードが変更されるの
である。
【0024】上述の駆動系の制御に同期して、変更され
た再生速度に対応する第2又は第3の発振器120(#2
又は#3)からのマスタークロックが、信号処理回路11
5、L/R分離回路116及びD/A変換器117L、
117Rに供給されることにより、変更された再生速度
に正確に対応したデジタルオーディオ信号の再生処理が
実行される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、CDプレーヤなどの再生速度を変化させる場合、C
LVサーボ回路や信号処理回路などへ供給されるクロッ
クの周波数を変化させることにより再生速度を変化させ
ていた。
【0026】ここで前述したように、CDの駆動系はC
LVサーボ回路108を中心とするPLLによって制御
されるため、クロック周波数を変化させた場合に所望の
再生速度が得られるように予め各クロック周波数毎に回
路各部を調整しなければならなず、回路構成が複雑なっ
てしまうという問題点を有している。
【0027】また、クロック周波数を遅くした場合に、
CLVサーボ回路108などにおけるサーボ動作や、早
送り、早戻し又は選局動作などが遅くなってしまい機器
の性能を悪くするおそれがあった。
【0028】本発明は、駆動系のクロック周波数を変更
することなく、デジタルオーディオ信号の再生速度を変
更可能とすることにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル信
号処理を行いながら記録媒体から所定の速度でオーディ
オデータを読み出す読出し手段を有するコンパクトディ
スクプレーヤ、デジタルオーディオテープレコーダ又は
ミニディスクプレーヤなどのデジタルオーディオ信号再
生装置を前提とする。
【0030】そして、前述した所定の速度で読み出され
るオーディオデータを入力し、読出し手段に対して記録
媒体からのオーディオデータの読み出し動作を一時停止
させ又は再開させる制御を行いながら、オーディオデー
タを前述した所定の速度以下の任意の再生速度で再生さ
れるオーディオデータに変換して出力する再生速度変換
手段を有する。
【0031】より具体的な態様として、本発明は次のよ
うな構成を有する。まず、オーディオデータを一時記憶
するための第1及び第2のバッファ記憶手段を有する。
【0032】そして、次のようなバッファ制御手段を有
する。即ち、バッファ制御手段は、前述した所定の速度
で読み出されるオーディオデータを前述した所定の速度
で第1又は第2のバッファ記憶手段のうち何れか一方に
書き込むと共に、他方のバッファ記憶手段に書き込まれ
ているオーディオデータをそれが書き込まれた順に前述
した所定の速度以下の任意の再生速度で順次読み出して
出力する制御動作を行う。このとき、バッファ制御手段
は、上述の制御動作の実行時に、書込み側のバッファ記
憶手段に書き込まれたオーディオデータの量が所定量を
越えた時点で読出し手段に対して記録媒体からのオーデ
ィオデータの読み出し動作を一時停止させる。そして、
バッファ制御手段は、読出し側のバッファ記憶手段から
全てのオーディオデータが読み出された時点で読出し手
段に対して記録媒体からのオーディオデータの読み出し
動作を再開させると共に、書込み側のバッファ記憶手段
と読出し側のバッファ記憶手段とを交換して各バッファ
記憶手段に対する上述した書込み動作及び読出し動作を
再開する。
【0033】次に、より具体的な他の態様として、本発
明は次のような構成を有する。まず、オーディオデータ
を一時記憶するためのバッファ記憶手段を有する。そし
て、次のようなバッファ制御手段を有する。
【0034】即ち、バッファ制御手段は、前述した所定
の速度で読み出されるオーディオデータを前述した所定
の速度でバッファ記憶手段に書き込むと共に、バッファ
記憶手段に書き込まれているオーディオデータをそれが
書き込まれた順に前述した所定の速度以下の任意の再生
速度で順次読み出して出力する制御動作を行う。このと
き、バッファ制御手段は、上述の制御動作の実行時に、
バッファ記憶手段に記憶されているオーディオデータの
量が所定量を越えた時点で読出し手段に対して前記記録
媒体からのオーディオデータの読み出し動作を一時停止
させる。そして、バッファ制御手段は、バッファ記憶手
段に記憶されているオーディオデータの量が所定量を下
回った時点で読出し手段に対して記録媒体からの前記オ
ーディオデータの読み出し動作を再開させる。
【0035】上述の本発明の各態様において、再生速度
を設定する再生速度設定手段を更に有するように構成す
ることができる。
【0036】
【作用】読出し手段による記録媒体からオーディオデー
タを読み出すときの速度は所定の速度に固定される。こ
の結果、駆動系によるサーボ制御を安定化させることが
できると共に、回路構成も簡略化させることができる。
【0037】この場合、オーディオデータは前述した所
定の速度以下の任意の再生速度で再生されることになる
ため、読出し手段によって記録媒体から読み出されたオ
ーディオデータがオーバーフローをおこさないようにす
るために、読出し手段に対して記録媒体からのオーディ
オデータの読み出し動作を一時停止させ又は再開させる
制御を行いながら、上述した再生速度でオーディオデー
タの再生を行う。
【0038】具体的には、1つ又は2つのバッファ記憶
手段を用いてオーディオデータの速度変換を行う場合、
バッファ記憶手段の記憶量に基づいて、その記憶容量に
余裕がなくなったら読出し手段に対して記録媒体からの
オーディオデータの読み出し動作を一時停止させ、再び
余裕が生じたら読出し手段に対して記録媒体からのオー
ディオデータの読み出し動作を再開させるように制御す
ることにより、任意の再生速度でオーディオデータを再
生することができる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。全体構成及び原理動作 図1は、本発明による再生速度を変更可能なCDプレー
ヤの回路ブロックの構成図である。
【0040】図5の従来例と異なる点として、まず、C
LVサーボ回路108に与えられるマスタークロックと
しては、システムクロック発振回路121からの一定周
波数のシステムクロックが与えられる。従って、CDの
駆動系は標準再生速度に対応する速度で動作することに
なる。
【0041】また、信号処理回路115も、駆動系と同
様にシステムクロック発振回路121からのシステムク
ロックに同期して誤り訂正処理とデ・インタリーブ処理
を実行し、オーディオデータの各サンプルの復元を行
う。従って、出力されるオーディオデータもシステムク
ロックに同期している。
【0042】次に、信号処理回路115から出力される
オーディオデータは、L/R分離回路116に送られる
前に再生速度制御回路123に入力する。再生速度変換
回路123は、上記オーディオデータを、システムクロ
ック発振回路121からのシステムクロックに同期して
内部のデータメモリに書き込む一方、このようにしてデ
ータメモリに書き込まれてゆく上記オーディオデータ
を、再生クロック発振回路123からの周波数可変の再
生クロックに同期して順次読み出し、L/R分離回路1
16に出力する。そして、L/R分離回路116及びD
/A変換器117L、117Rは、再生クロック発振回
路123からの再生クロックに同期してステレオのオー
ディオデータをアナログオーディオデータに順次変換し
出力する。従って、最終的に得られるオーディオデータ
の再生速度は、周波数可変の再生クロックに同期するこ
とになる。
【0043】ここで、再生クロックの周波数はシステム
クロックの周波数より高くはならないように設定される
ため、再生速度制御回路123においては、単位時間あ
たりにシステムクロックに同期して信号処理回路115
からデータメモリに書き込まれるオーディオデータの数
の方が、同じ単位時間あたりに再生クロックに同期して
データメモリからL/R分離回路116に読み出される
オーディオデータの数以上となる。
【0044】そこで、再生速度制御回路123は、内部
のデータメモリの書込み側でデータのオーバーフローが
発生しないようにするために、データメモリに書き込ま
れるデータ数が所定数に達すると、システム制御回路1
13及び信号処理回路115に対して出力されるポーズ
制御信号によってポーズ指示を行う。この結果、システ
ム制御回路113は、駆動系をポーズ状態にし、信号処
理回路115からのオーディオデータの出力が一時停止
される。
【0045】その後、再生速度制御回路123は、内部
のデータメモリにおけるデータ数に余裕が生じると、シ
ステム制御回路113及び信号処理回路115に対して
出力されるポーズ制御信号によるポーズ指示を解除す
る。この結果、システム制御回路113は、駆動系をポ
ーズ状態から再生状態に戻し、信号処理回路115から
のオーディオデータの出力が再開される。
【0046】以上のようにして、本実施例では、CDの
駆動系の駆動速度を標準再生速度に対応する速度に保持
したまま、オーディオデータの再生速度を再生クロック
発振回路123からの周波数可変の再生クロックに同期
させることができる。このため、CD操作部114から
システム制御回路113を介して再生クロック発振回路
123における再生クロックの周波数を変更可能とする
ことにより、ユーザはCDの再生速度を簡単に変更する
ことができる。詳細構成及び具体的動作 図2は、図1の再生速度制御回路123を中心とする部
分の詳細な回路構成図である。
【0047】再生速度制御回路123は、データメモリ
201とアドレスカウンタ202を主要部とする#1と#2
の2系統のオーディオデータの記憶系統を有している。
そして、システムクロック発振回路121からのシステ
ムクロックに同期して、一方の記憶系統に信号処理回路
115からのオーディオデータがシステムクロックに同
期して書き込まれているときには、他方の記憶系統から
オーディオデータが再生クロックに同期して読み出され
てL/R分離回路116に出力されている。
【0048】そして、書込み側の記憶系統において、ア
ドレスカウンタ202が指定するアドレスがデータメモ
リ201の最大記憶容量に対応するアドレスに達する
と、システム制御回路113及び信号処理回路115に
ハイレベルのポーズ制御信号が出力される。この状態に
なっても、読出し側の記憶系統では再生クロックに同期
したオーディオデータの読出し動作が継続されている。
【0049】その後、読出し側の記憶系統において、ア
ドレスカウンタ202が指定するアドレスがデータメモ
リ201の最大記憶容量に対応するアドレスに達する
と、上記ポーズ制御信号がローレベルに戻されると共
に、書込みが行われるべき記憶系統と読出しが行われる
べき記憶系統が交換される。この結果、上記読み出し動
作に連続して、今まで書込み側であった記憶系統のデー
タメモリ201から再生クロックに同期してオーディオ
データが読み出される。
【0050】そして、書込みが行われるべき記憶系統と
読出しが行われるべき記憶系統は、モード切換回路22
1から出力されるもモード切換信号によって決定され
る。以上の概略動作を実現するための更に詳細な動作を
次に説明する。
【0051】まず、CD操作部114において、特には
図示しない再生開始スイッチ(プレイスイッチ)が押さ
れると、システム制御回路113から一定時間ハイレベ
ルとなるリセット信号が出力される。このリセット信号
がハイレベルとなる時間は、例えばスピンドルモータ1
02の回転が安定化する時間より長い時間に予め設定さ
れる。
【0052】このリセット信号は、それがローレベルか
らハイレベルに立ち上がるタイミングで、信号処理回路
115に入力して内部のデータ処理用のRAM等をリセ
ットすると共に、#1と#2の各データメモリ201、#1と
#2の各アドレスカウンタ202の各内容をリセットし、
更に、オア回路219を介して#1と#2の各フリップフロ
ップ回路(F/F、以下同じ)207をリセットする。
【0053】この状態で、モード切換回路221は、ロ
ーレベルのモード切換信号を出力する。このローレベル
のモード切換信号は、#1と#2のゲート203をオフし、
#1と#2のゲート204をオンする。ゲート203と20
4は、システムクロック発振回路121から出力される
システムクロックであるW1CK及び再生クロック発振
回路123から出力される再生クロックであるR1CK
を、#1の記憶系統と#2の記憶系統のうちのどちらに出力
するかを振り分ける回路である。今、#1と#2のゲート2
03がオフされ#1と#2のゲート204がオンされると、
システムクロック発振回路121からの書込み制御用の
クロックW1CKは#2の記憶系統のアンドゲート209
に出力され、再生クロック発振回路123からの読出し
制御用のクロックR1CKは#1の記憶系統のアンドゲー
ト209に出力される。
【0054】CDの再生動作開始時のリセット信号がロ
ーレベルに戻った状態では、#1と#2の各アンドゲート2
09には、ローレベルのリセット信号がインバータ21
0で反転されたハイレベル信号とF/F207からのロ
ーレベルの出力信号がインバータ208で反転されたハ
イレベル信号が入力している。
【0055】従って、読出し制御用のクロックR1CK
は#1の記憶系統のアドレスカウンタ202に入力し、書
込み制御用のクロックW1CK#2の記憶系統のアドレス
カウンタ202に入力する。
【0056】この結果、図3(a) のようにリセット信号
がローレベルに戻った時刻t0以後、#1のアドレスカウン
タ202は、図3(c) のように値が順次増加する読出し
制御用の#1のアドレスデータADRSを出力し、#2のア
ドレスカウンタ202は、図3(e) のように値が順次増
加する書込み制御用の#2のアドレスデータADRSを出
力する。
【0057】一方、ローレベルのモード切換信号は、#1
と#2のゲート205をオフし、#1と#2のゲート206を
オンする。ゲート205と206は、信号処理回路11
5から出力されるオーディオデータを#1の記憶系統と#2
の記憶系統のうちのどちらのデータメモリ201に書き
込ませるかを振り分け、また、#1の記憶系統と#2の記憶
系統のうちのどちらのデータメモリ201からオーディ
オデータを読み出してL/R分離回路116に出力する
かを振り分ける回路である。今、#1と#2のゲート205
がオフされ#1と#2のゲート206がオンされると、信号
処理回路115からのオーディオデータは#2のデータメ
モリ201に書き込まれ、L/R分離回路116に出力
されるオーディオデータは#1のデータメモリ201から
読み出されるオーディオデータとなる。
【0058】また、ローレベルのモード切換信号は、イ
ンバータ215を介して#1と#2のアンドゲート214を
オンにする。このため、システムクロック発振回路12
1から出力されるシステムクロックであるクロックW2
CKが書込みクロックとして#2のデータメモリ201に
入力し、再生クロック発振回路123から出力される再
生クロックであるクロックR2CKが読出しクロックと
して#1のデータメモリ201に入力する。
【0059】クロックW1CKとそれに同期して増加す
る書込み制御用のアドレスデータADRSとクロックW
2CKの関係を図4(a) 、(b) 及び(c) に示し、クロッ
クR1CKとそれに同期して増加する読出し制御用のア
ドレスデータADRSとクロックR2CKとの関係を図
4(d) 、(e) 、(f) に示す。図4に示されるようにW1
CKとW2CK及びR1CKとR2CKは、それぞれ位
相が180度ずつずれている。
【0060】このため、クロックW1CKがローレベル
からハイレベルに立ち上がるタイミングでアドレスデー
タADRSがn−1、n、n+1、n+2、・・・とい
うように増加し、各アドレスデータが確定しているクロ
ックW2CKがローレベルからハイレベルに立ち上がる
タイミングでデータメモリ201へのオーディオデータ
の書込みが行われる。同様に、クロックR1CKがロー
レベルからハイレベルに立ち上がるタイミングでアドレ
スデータADRSがm−1、m、m+1、m+2、・・
・というように増加し、各アドレスデータが確定してい
るクロックR2CKがローレベルからハイレベルに立ち
上がるタイミングでデータメモリ201からのオーディ
オデータの読出しが行われる。
【0061】以上の動作の結果、図3(a) のようにリセ
ット信号がローレベルに戻った時刻t0以後、信号処理回
路115からのオーディオデータ群Aは、図3(e) に示
されるようにシステムクロック発振回路121からのク
ロックW1CKに同期して順次増加する#2のアドレスデ
ータADRS及びに基づいて、図3(h) に示されるよう
に#2のデータメモリ201に順次書き込まれてゆく。こ
れに並行して、#1のデータメモリ201からは、図3
(c) に示されるように再生クロック発振回路123から
のクロックR1CKに同期して順次増加する#1のアドレ
スデータADRSに基づいて、無音(振幅が0)のオー
ディオデータ群が図3(i) に示されるように順次読み出
され、L/R分離回路116に出力される。
【0062】上述の動作が続いて、#2の書込み側の記憶
系統において、#2のアドレスカウンタ202が指定する
#2のアドレスデータADRSが#2のデータメモリ201
の最大記憶容量に対応するアドレスを示す時刻t1に達す
ると、図3(f) に示されるように#2のアドレスカウンタ
202からキャリーCRが出力される。#2のアンドゲー
ト211には、このキャリーCRが入力すると共に、ロ
ーレベルのモード切換信号がインバータ217で反転さ
れたハイレベル信号が入力する。この結果、#2のF/F
207がセットされ、その出力がローレベルからハイレ
ベルに立ち上がる。この信号は、オア回路220を介し
て図3(g) に示されるようなポーズ制御信号としてシス
テム制御回路113及び信号処理回路115に出力され
る。
【0063】この結果、時刻t1以後、システム制御回路
113は、駆動系をポーズ状態にし、図3(h) に示され
るように信号処理回路115からのオーディオデータの
出力が一時停止される。
【0064】また、時刻t1でハイレベルに変化した#2の
F/F207の出力は#2のインバータ208によって反
転され、その結果得られるローレベル信号は#2のアンド
ゲート209をオフする。これにより、#2のアドレスカ
ウンタ202は、キャリーCRを出力して自らリセット
状態に変化した後、図3(e) に示すようにカウントアッ
プ動作を停止した状態となる。
【0065】一方、#1の読出し側の記憶系統では、時刻
t1を過ぎても、#1のアドレスデータADRSが#1のデー
タメモリ201の最大記憶容量に対応するアドレスに達
していないため、#1のデータメモリ201からのオーデ
ィオデータの読出し動作が継続されている。
【0066】その後、#1の読出し側の記憶系統におい
て、#1のアドレスカウンタ202が指定する#1のアドレ
スデータADRSが#1のデータメモリ201の最大記憶
容量に対応するアドレスを示す時刻t2に達すると、図3
(d) に示されるように#1のアドレスカウンタ202から
キャリーCRが出力される。#1のアンドゲート212に
は、このキャリーCRが入力すると共に、ローレベルの
モード切換信号がインバータ216で反転されたハイレ
ベル信号が入力する。この結果、#1のアンドゲート21
2がオンされ、そのハイレベルに立ち上がった出力がオ
ア回路218及び219を介してセット状態にある#2の
F/F207をリセットし、その出力がハイレベルから
ローレベルに立ち下がる。従って、オア回路220から
システム制御回路113及び信号処理回路115に出力
されるポーズ制御信号も図3(g) に示されるようにロー
レベルに戻る。
【0067】この結果、時刻t2以後、システム制御回路
113は、駆動系をポーズ状態から再生状態に戻し、図
3(h) に示されるように信号処理回路115からのオー
ディオデータの出力が再開される。
【0068】一方、時刻t2において、モード切換回路2
21は、オア回路218の出力の立ち上がりに同期し
て、図3(b) に示されるようにモード切換信号をローレ
ベルからハイレベルに立ち上げる。
【0069】このハイレベルのモード切換信号は、#1と
#2のゲート203をオンし、#1と#2のゲート204をオ
フする。この結果、時刻t2以前までの状態とは逆に、シ
ステムクロック発振回路121からの書込み制御用のク
ロックW1CKは#1の記憶系統のアンドゲート209を
介して#1のアドレスカウンタ202に入力し、再生クロ
ック発振回路123からの読出し制御用のクロックR1
CKは#2の記憶系統のアンドゲート209を介して#2の
アドレスカウンタ202に入力する。
【0070】この結果、時刻t2以後、#1のアドレスカウ
ンタ202は、図3(c) のように値が順次増加する書出
し制御用の#1のアドレスデータADRSを出力し、#2の
アドレスカウンタ202は、図3(e) のように値が順次
増加する読出し制御用の#2のアドレスデータADRSを
出力する。
【0071】一方、ハイレベルのモード切換信号は、#1
と#2のゲート205をオンし、#1と#2のゲート206を
オフする。これにより、時刻t2以前までの状態とは逆
に、信号処理回路115からのオーディオデータは#1の
データメモリ201に書き込まれ、L/R分離回路11
6に出力されるオーディオデータは#2のデータメモリ2
01から読み出されるオーディオデータとなる。
【0072】また、ハイレベルのモード切換信号は、#1
と#2のアンドゲート213をオンにする。このため、シ
ステムクロック発振回路121から出力されるシステム
クロックであるクロックW2CKが書込みクロックとし
て#1のデータメモリ201に入力し、再生クロック発振
回路123から出力される再生クロックであるクロック
R2CKが読出しクロックとして#2のデータメモリ20
1に入力する。
【0073】以上の動作の結果、時刻t2以後、信号処理
回路115からのオーディオデータ群Bは、図3(c) に
示されるようにシステムクロック発振回路121からの
クロックW1CKに同期して順次増加する#1のアドレス
データADRS及びに基づいて、図3(h) に示されるよ
うに#1のデータメモリ201に順次書き込まれてゆく。
これに並行して、#2のデータメモリ201からは、図3
(e) に示されるように再生クロック発振回路123から
のクロックR1CKに同期して順次増加する#2のアドレ
スデータADRSに基づいて、時刻t2以前に書き込まれ
ていたオーディオデータ群Aが図3(i) に示されるよう
に順次読み出され、L/R分離回路116に出力され
る。
【0074】上述の動作が続いて、#1の書込み側の記憶
系統において、#1のアドレスカウンタ202が指定する
#1のアドレスデータADRSが#1のデータメモリ201
の最大記憶容量に対応するアドレスを示す時刻t3に達す
ると、図3(d) に示されるように#1のアドレスカウンタ
202からキャリーCRが出力される。#1のアンドゲー
ト211には、このキャリーCRが入力すると共にハイ
レベルのモード切換信号が入力する。この結果、#1のF
/F207がセットされ、その出力がローレベルからハ
イレベルに立ち上がる。この信号は、オア回路220を
介して図3(g)に示されるようなポーズ制御信号として
システム制御回路113及び信号処理回路115に出力
される。
【0075】この結果、時刻t3以後再び、システム制御
回路113は、駆動系をポーズ状態にし、図3(h) に示
されるように信号処理回路115からのオーディオデー
タの出力が再び一時停止される。
【0076】また、時刻t3でハイレベルに変化した#1の
F/F207の出力は#1のインバータ208によって反
転され、その結果得られるローレベル信号は#1のアンド
ゲート209をオフする。これにより、#1のアドレスカ
ウンタ202は、キャリーCRを出力して自らリセット
状態に変化した後、図3(c) に示すようにカウントアッ
プ動作を停止した状態となる。
【0077】一方、#2の読出し側の記憶系統では、時刻
t3を過ぎても、#2のアドレスデータADRSが#2のデー
タメモリ201の最大記憶容量に対応するアドレスに達
していないため、#2のデータメモリ201からのオーデ
ィオデータの読出し動作が継続されている。
【0078】その後、#2の読出し側の記憶系統におい
て、#2のアドレスカウンタ202が指定する#2のアドレ
スデータADRSが#2のデータメモリ201の最大記憶
容量に対応するアドレスを示す時刻t4に達すると、図3
(f) に示されるように#2のアドレスカウンタ202から
キャリーCRが出力される。#2のアンドゲート212に
は、このキャリーCRが入力すると共に、ハイレベルの
モード切換信号が入力する。この結果、#2のアンドゲー
ト212がオンされ、そのハイレベルに立ち上がった出
力がオア回路218及び219を介してセット状態にあ
る#1のF/F207をリセットし、その出力がハイレベ
ルからローレベルに立ち下がる。従って、オア回路22
0からシステム制御回路113及び信号処理回路115
に出力されるポーズ制御信号も図3(g) に示されるよう
にローレベルに戻る。
【0079】この結果、時刻t4以後、システム制御回路
113は、駆動系をポーズ状態から再生状態に戻し、図
3(h) に示されるように信号処理回路115からのオー
ディオデータの出力が再開される。
【0080】一方、時刻t4において、モード切換回路2
21は、オア回路218の出力の立ち上がりに同期し
て、図3(b) に示されるようにモード切換信号をハイレ
ベルからローレベルに戻す。
【0081】このローレベルのモード切換信号は、#1と
#2のゲート203をオフし、#1と#2のゲート204をオ
ンする。従って、時刻t4以後は、時刻t0以後の状態と同
じ状態となり、信号処理回路115からのオーディオデ
ータ群Cは、図3(e) に示されるようにシステムクロッ
ク発振回路121からのクロックW1CKに同期して順
次増加する#2のアドレスデータADRS及びに基づい
て、図3(h) に示されるように#2のデータメモリ201
に順次書き込まれてゆく。これに並行して、#1のデータ
メモリ201からは、図3(c) に示されるように再生ク
ロック発振回路123からのクロックR1CKに同期し
て順次増加する#1のアドレスデータADRSに基づい
て、時刻t4以前に書き込まれていたオーディオデータ群
Bが図3(i)に示されるように順次読み出され、L/R
分離回路116に出力される。
【0082】以上説明した動作によって、駆動系の速度
を標準再生速度に対応する速度に保持したまま、CD操
作部114からの操作によって再生クロック発振回路1
23から出力されるクロックR1CK及びR2CKを変
更することにより、オーディオデータの再生速度を任意
に変更することができる。他の実施例 上述した実施例では、駆動系の速度はCDの標準再生速
度に対応する速度になるように設定され、オーディオデ
ータの再生速度はCDの標準再生速度以下の範囲になる
ように設定可能であるが、システムクロック発振回路1
21から発生されるクロックW1CK及びW2CKの周
波数を例えばCDの標準再生速度以上の速度に対応する
周波数に設定し、駆動系の速度がCDの標準再生速度以
上の速度に対応する速度になるように設定すれば、オー
ディオデータの再生速度をCDの標準再生速度以上から
標準再生速度以下までの広い範囲になるように設定可能
である。
【0083】また、上述した実施例において、再生速度
制御回路123内には2系統の記憶機構が設けられた
が、データの書込みと読み出しを同時に行えるようなタ
イプのデータメモリを使用すれば、1系統の記憶機構で
上述の実施例の場合と同様の機能を実現できる。この場
合、データメモリに記憶されているオーディオデータの
量が所定量を越えた時点で駆動系にポーズが指示され、
その後所定量を下回った時点でポーズが解除されるよう
な制御を行えばよい。
【0084】なお、上述した実施例は、本発明をコンパ
クトディスクプレーヤに適用した実施例であるが、本発
明はこれに限られるものではなく、デジタルオーディオ
テープレコーダ(DAT)や現在規格化が進められてい
るミニディスクプレーヤなどのデジタルオーディオ信号
再生装置に広く適用することが可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、読出し手段が記録媒体
からオーディオデータを読み出すときの速度は所定の速
度に固定できるため、駆動系によるサーボ制御を安定化
させることが可能となると共に、回路構成も簡略化させ
ることが可能となる。
【0086】この場合、オーディオデータの再生時に、
読出し手段に対して記録媒体からのオーディオデータの
読み出し動作を一時停止させ又は再開させる制御動作
は、CDなどに対して通常のポーズ指示又はポーズ解除
指示を行う制御動作として実現できるため、従来のCD
装置などの回路構成を大幅に変更することなく再生速度
の変換機構を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCD回路ブロックの実施例の構成
図である。
【図2】再生速度制御回路を中心とする部分の詳細な回
路構成図である。
【図3】再生速度制御回路の動作タイミングチャート
(その1)である。
【図4】再生速度制御回路の動作タイミングチャート
(その2)である。
【図5】従来のCD回路ブロックの構成図である。
【符号の説明】
101 CD 102 スピンドルモータ 103 光ピックアップ 104 フォーカスサーボ回路 105 トラッキングサーボ回路 106 送りモータ 107 送りサーボ回路 108 CLVサーボ回路 109 分周器 110 データ抽出回路 111 フレーム同期回路 112 EFM復調回路 113 システム制御回路 115 信号処理回路 116 L/R分離回路 117L、117R D/A変換器 118L、118R ローパスフィルタ(LPF) 121 システムクロック発振回路 122 再生クロック発振回路 123 再生速度制御回路 201 データメモリ 202 アドレスカウンタ 203、204、205、206 ゲート 207 フリップフロップ回路(F/F) 208、210、215、216、217 インバ
ータ 209、211、212、213、214 アンド
ゲート 218、219、220 オア回路 221 モード切換回路221

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号処理を行いながら記録媒
    体から所定の速度でオーディオデータを読み出す読出し
    手段を有するデジタルオーディオ信号再生装置におい
    て、 前記所定の速度で読み出されるオーディオデータを入力
    し、前記読出し手段に対して前記記録媒体からの前記オ
    ーディオデータの読み出し動作を一時停止させ又は再開
    させる制御を行いながら、前記オーディオデータを前記
    所定の速度以下の任意の再生速度で再生されるオーディ
    オデータに変換して出力する再生速度変換手段を有す
    る、 ことを特徴とするデジタルオーディオ信号再生装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル信号処理を行いながら記録媒
    体から所定の速度でオーディオデータを読み出す読出し
    手段を有するデジタルオーディオ信号再生装置におい
    て、 前記オーディオデータを一時記憶するための第1及び第
    2のバッファ記憶手段と、 前記所定の速度で読み出されるオーディオデータを前記
    所定の速度で前記第1又は第2のバッファ記憶手段のう
    ち何れか一方に書き込むと共に、他方のバッファ記憶手
    段に書き込まれている前記オーディオデータをそれが書
    き込まれた順に前記所定の速度以下の任意の再生速度で
    順次読み出して出力する制御動作を行い、該制御動作の
    実行時に、書込み側のバッファ記憶手段に書き込まれた
    前記オーディオデータの量が所定量を越えた時点で前記
    読出し手段に対して前記記録媒体からの前記オーディオ
    データの読み出し動作を一時停止させ、読出し側のバッ
    ファ記憶手段から全てのオーディオデータが読み出され
    た時点で前記読出し手段に対して前記記録媒体からの前
    記オーディオデータの読み出し動作を再開させると共に
    前記書込み側のバッファ記憶手段と前記読出し側のバッ
    ファ記憶手段とを交換して前記各バッファ記憶手段に対
    する前記書込み動作及び読出し動作を再開するバッファ
    制御手段と、 を有することを特徴とするデジタルオーディオ信号再生
    装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル信号処理を行いながら記録媒
    体から所定の速度でオーディオデータを読み出す読出し
    手段を有するデジタルオーディオ信号再生装置におい
    て、 前記オーディオデータを一時記憶するためのバッファ記
    憶手段と、 前記所定の速度で読み出されるオーディオデータを前記
    所定の速度で前記バッファ記憶手段に書き込むと共に、
    該バッファ記憶手段に書き込まれている前記オーディオ
    データをそれが書き込まれた順に前記所定の速度以下の
    任意の再生速度で順次読み出して出力する制御動作を行
    い、該制御動作の実行時に、前記バッファ記憶手段に記
    憶されている前記オーディオデータの量が所定量を越え
    た時点で前記読出し手段に対して前記記録媒体からの前
    記オーディオデータの読み出し動作を一時停止させ、前
    記バッファ記憶手段に記憶されている前記オーディオデ
    ータの量が所定量を下回った時点で前記読出し手段に対
    して前記記録媒体からの前記オーディオデータの読み出
    し動作を再開させるバッファ制御手段と、 を有することを特徴とするデジタルオーディオ信号再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記再生速度を設定する再生速度設定手
    段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か1項に記載のデジタルオーディオ信号再生装置。
JP33036891A 1991-12-13 1991-12-13 デジタルオーディオ信号再生装置 Pending JPH05166283A (ja)

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JP33036891A JPH05166283A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 デジタルオーディオ信号再生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6437248B1 (en) * 1999-03-10 2002-08-20 Norddeutsche Seekabelwerke Gmbh & Co. Kg Cable, in particular underwater cable

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6437248B1 (en) * 1999-03-10 2002-08-20 Norddeutsche Seekabelwerke Gmbh & Co. Kg Cable, in particular underwater cable

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