JP3320969B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3320969B2
JP3320969B2 JP05697296A JP5697296A JP3320969B2 JP 3320969 B2 JP3320969 B2 JP 3320969B2 JP 05697296 A JP05697296 A JP 05697296A JP 5697296 A JP5697296 A JP 5697296A JP 3320969 B2 JP3320969 B2 JP 3320969B2
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Inventor
敦詞 柏木
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株式会社サンセイアールアンドディ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面枠の表側に設
けられる打球供給皿のパチンコ球を下部貯留皿に抜き取
る際に打球供給装置内にパチンコ球が残らないようにす
ることができるようなパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機においては、前面枠の
表側に打球供給皿と下部貯留皿とを設け、打球供給皿の
パチンコ球を前面枠の裏側に設けられた打球供給装置に
導いて1個ずつ発射レールの発射位置に供給するように
なっている。一方、打球供給皿の底部には球抜孔が設け
られると共に、該球抜孔にスライド板が配設されてお
り、該スライド板を移動させて球抜孔を開放することに
より打球供給皿のパチンコ球を下部貯留皿に抜き取るよ
うにしていた。
【0003】上記した従来のパチンコ機にあっては、打
球供給皿のパチンコ球を底部の球抜孔から直接に下部貯
留皿へ抜き出すようにしているため、打球供給装置に導
かれたパチンコ球は抜き取られないでそのまゝ残されて
しまうという問題点があった。
【0004】そこで、上記のような問題点を解決するた
めに、打球供給皿のパチンコ球を打球供給装置へ導く供
給通路の底面に球抜取口を設け、該球抜取口を可動底板
のスライド操作によって開閉するようにしたもの、或い
は打球供給装置の終端から流出するパチンコ球を球抜取
口側に転動させ得る状態で支持する受け部材と、該受け
部材に支持されたパチンコ球が球抜取口に落下するのを
阻止する球抜部材とを設け、該球抜部材を受け部材から
離れる方向に変位させるようにして、打球供給装置内に
パチンコ球を残すことなく打球供給皿のパチンコ球を下
部貯留皿に抜き取るようにしたものが知られている(例
えば実公平4−32147号公報,実公平6−3648
号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
述べたもののうち前者においては、供給通路を流下する
パチンコ球の重量に抗して可動底板をスライド操作させ
なければならず、大きな操作力を必要として円滑な球抜
き操作が望めないという問題点を有している。
【0006】また、後者においては供給通路内のパチン
コ球の球圧に抗した球抜き操作を行う必要がないため球
抜き操作を円滑に行うことができるものの、球抜部材に
過大に球圧が掛けられると該球抜部材が受け部材から離
れてしまうことになって無用に球抜きが行われてしまう
という問題点を有している。
【0007】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、球抜き操作を軽い操作力で行うことができると共
に、無用に球抜きが行われることがないようなパチンコ
機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前面枠の表側に打球供給皿と下部貯留皿
とを設けると共に、前面枠の裏側に打球供給皿のパチン
コ球を一列に整列して導き出す供給通路と、該供給通路
の終端部に臨んでパチンコ球の流下を阻止し、回動によ
ってパチンコ球を1個ずつ受け入れて発射レールの発射
位置に送り出す打球供給装置とを設けてなるパチンコ機
において、前記供給通路の終端部に位置する底部を相対
する2条のガイド突条によりパチンコ球の下部2点を支
持するレール状に形成すると共に、その下方に下部貯留
皿に連通する球抜通路を形成し、前記一方のガイド突条
を移動可能に設けると共に、該ガイド突条を移動させて
パチンコ球の支持を解除することにより供給通路のパチ
ンコ球を球抜通路に落下させるようにしたものである。
【0009】前記供給通路のレール状に形成された底部
は、球抜通路に落下するパチンコ球が打球供給装置に当
らないように少なくともパチンコ球が2個並ぶ長さに形
成するのが好ましい。
【0010】また、前記移動可能に設けられる一方のガ
イド突条はスライド部材と一体に形成し、該スライド部
材によって供給通路の側壁の一部を構成するようにする
のが好ましい。
【0011】上記のように構成されたパチンコ機におい
て、通常時、打球供給皿のパチンコ球は供給通路を一列
に流下し、その先頭部分のパチンコ球が2条のガイド突
条によってレール状に形成された底部上で支持されて待
機する。この際にパチンコ球に混入して供給通路を流下
するねじやゴミ等の異物があると該異物は2条のガイド
突条間の間隔から落下して確実に排除される。また、供
給通路に必要以上のクリアランスがあってもパチンコ球
は2条のガイド突条間に支持されて中央部を安定した状
態で流下することができる。
【0012】一方、球抜き操作により一方のガイド突条
を移動させるとレール状の底部上で待機しているパチン
コ球及び供給通路を連続して流下する後続のパチンコ球
はガイド突条による支持を失なってすべて球抜通路に落
下し、下部貯留皿に抜き取られる。この際に、レール状
の底部上で支持されるパチンコ球の重量は2条のガイド
突条に分散して掛けられているため、球抜き操作を軽い
操作力で行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明に係るパチ
ンコ機の正面図、図2はガラス枠及び前面板を開放した
状態のパチンコ機の下部部分の斜視図である。図におい
て、1はパチンコ機の前面枠、2は前面枠1の後面に着
脱自在に装着される遊技盤であって、該遊技盤2の右下
側に発射レール3が装着されている。4は発射レール3
の発射位置5に先端が臨む打球杆、6は発射レール3の
前面を覆う前面板であって、遊技盤2の上方部を覆うガ
ラス扉枠7と共に前面枠1の窓孔の一側に開閉自在に装
着されている。前記前面板6の表面にはパチンコ球払出
装置(図示せず)から払い出されたパチンコ球を貯留
し、そのパチンコ球を後述する打球供給装置15に供給
する打球供給皿8が設けられている。また、前面枠1の
下部には打球供給皿8に充満してオーバーフローするパ
チンコ球を貯留する下部貯留皿9及び発射位置5から発
射されるパチンコ球の弾発力を調節する操作ハンドル1
0が設けられている。
【0014】前記打球供給皿8は図3に示すように本体
部8aと該本体部8aの前面外側を覆うカバー部材8b
とから構成されている。本体部8aはパチンコ球を貯留
する皿部11と該皿部11の上縁部分を囲う飾板部12
及び皿部11の下方に延出する側板部13とを有する。
前記皿部11は底部が一方に緩るやかに下り傾斜し、そ
の傾斜下部にパチンコ球が一列に整列される整流部11
aが形成されており、この整流部11aの下流端は前面
板6に開設された上部通孔14に接続されるようになっ
ている。また、前面板6の裏面には打球供給装置15が
組み込む込まれたケース体16と樋状の通路部材17が
装着されている。この通路部材17の流下端は遊技盤2
の前面下部に設けられた球抜きシュート43を介して下
部貯留皿9に連通している。
【0015】前記ケース体16は図4に示すように本体
部16aとカバー部16bとの二部材で構成されてい
る。本体部16aには前面板6の上部通孔14から流出
するパチンコ球を一列に整列して導く供給通路18が形
成されており、その開放側面をカバー部16bで塞ぐよ
うになっている。また、本体部16aの側壁には供給通
路18の終端部に対応するように横長の開口部19が開
設されており、該開口部19に供給通路18の側壁の一
部を構成するスライド部材20を臨ませている。
【0016】しかして、前記スライド部材20にはガイ
ド突条21が一体に設けられており、このガイド突条2
1とカバー部16bの内面に突設したガイド突条22と
によって供給通路18の終端部に位置する底部部分をパ
チンコ球の下部2点を支持するレール状に形成してい
る。また、レール状に形成された底部部分の下方には通
路部材17に連通する球抜通路23を形成している。前
記レール状に形成された供給通路18の終端部は図5に
示すように少なくともパチンコ球が2個並ぶ程度の長さ
に設定されており、その終端部と対向するように打球供
給装置15が設けてある。また、前記ガイド突条21,
22はパチンコ球を供給通路18の中央で安定して支持
し得るように断面三角形形状に形成されている。
【0017】前記打球供給装置15は図4及び図5に示
すように横軸24により上下方向に回動自在に軸支され
た供給制御部材25と、該供給制御部材25を回動する
連動レバー26とからなる。供給制御部材25は自然状
態では重錘27によって図5実線のように下方に回動す
るように重心が置かれており、かつ下方に回動した状態
のとき供給通路18の終端部に位置する先頭のパチンコ
球の流下を阻止する球止部28と図5鎖線で示すように
上方に回動されたとき供給通路18の終端部に臨んで先
頭のパチンコ球を受け入れるコ字形の球受部29とを一
体に有する。なお、カバー部16bには供給制御部材2
5が下方に回動したとき球受部29に受け入れたパチン
コ球を発射レール3の発射位置5に送り出す供給口30
が開設されている。
【0018】前記連動レバー26は逆L字形に形成され
ており、その折曲部が遊技盤2の前面側に突設した軸3
1に回動自在に軸止されるもので、これの押上部32が
供給制御部材25の下面に当接可能なように置かれてい
る。また、軸支部から下方に垂下する腕片33が打球杆
4に固着された引掛杆34と係合可能なようになってい
る。
【0019】前記打球供給皿8の本体部8aであり、か
つその側板部13の前面には図6及び図7に示すように
L字形のレバー部材35が軸36により揺動自在に軸支
されると共に、操作部材37が軸38により上下方向へ
押圧自在に軸支されている。前記レバー部材35は軸3
6より下方に長孔39が形成されており、該長孔39に
スライド部材20の前面に突設した突起40を臨ませて
いる。また、レバー部材35にはコイルばね41が連結
されており、常時スライド部材20を供給通路18の終
端部に位置させるように付勢している。また、前記操作
部材37はレバー部材35の受片部35a上に接触状に
位置して飾板部12の開口42から上方に突出されてい
る。なお、図3において44はスライド部材20が臨む
開口、45はスライド部材20を安定的にスライドさせ
るためのガイド枠である。
【0020】次に、このように構成したパチンコ機の作
用を説明する。打球供給皿8に貯留されるパチンコ球は
整流部11aによって一列に整列されながら前面板6の
上部通孔14を通ってケース体16内の供給通路18に
流入し図5実線のように供給制御部材25の球止部28
に当接して供給通路18内に連続して待機する。この際
に、供給通路18の終端部に位置するパチンコ球B1,
B2は相対する2条のガイド突条21,22に支持され
て球抜通路23への落下が阻止される。
【0021】一方、この状態で遊技者のハンドル操作に
より打球杆4が図5鎖線のように発射準備位置に回動さ
れると引掛杆24によって連動レバー26の腕片33が
引寄せられて該連動レバー26が軸31を支点として上
方へ回動し、これの押上部32が供給制御部材25を上
方へ押し上げる。このため、供給制御部材25が軸24
を支点として図5鎖線のように上方へ回動し、球止部2
8に当接して流下が阻止されていた先頭のパチンコ球を
球受部29に受け入れる。そして、この状態で打球杆4
が図5鎖線で示す発射動作位置に回動すると供給制御部
材25は連動レバー26の押上部32による押し上げ動
作から解放されて自重とパチンコ球の重量で下方に回動
し、球受部29に受け入れたパチンコ球を供給口30か
ら発射レール3の発射位置5に送り出す。同時に後続す
る供給通路18のパチンコ球を球止部28で受け止める
もので、その後は打球杆4の往復回動ごとに供給通路1
8の終端部に位置する先頭のパチンコ球が1個ずつ発射
レール3の発射位置5に供給される。
【0022】一方、打球供給皿8内のパチンコ球を下部
貯留皿9に抜き取る場合には、操作部材37を図7鎖線
のように押圧してレバー部材35をコイルばね41の付
勢に抗して回動させる。これによって、スライド部材2
0がレバー部材35の長孔39に臨む突起40を介して
スライドし図8及び図9鎖線のように供給通路18の終
端部分からパチンコ球の流下方向に向けて移動する。こ
のスライド部材20の移動によって該スライド部材20
と一体に形成されたガイド突条21も供給通路18の終
端部から移動することになり、これによって両ガイド突
条21,22に支持されて供給通路18の終端部で待機
していたパチンコ球B1,B2はその支持を失なって球
抜通路23に落下し、通路部材17,球抜シュート43
を通って下部貯留皿9に排出される。そして、打球供給
皿8のパチンコ球は供給通路8を流下してその終端部か
ら球抜通路23に落下してすべて下部貯留皿9に抜き取
られる。この際に、供給通路18のパチンコ球は供給制
御部材25に当ることなく球抜通路23に落下すること
になり、供給制御部材25の破損を防止することができ
る。
【0023】このようにして打球供給皿8内のパチンコ
球を下部貯留皿9に抜き取った後、操作部材37の押圧
を解除するとコイルばね41の付勢によってレバー部材
35が図7実線位置に復帰し、同時にスライド部材20
も図8及び図9実線位置に移動して供給通路18を流下
するパチンコ球を両ガイド突条21,22間で支持す
る。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】打球供給皿のパチンコ球を打球供給装置に
導く供給通路の終端部の底部部分を相対する2条のガイ
ド突条によってパチンコ球の下部2点を支持するレール
状に形成することにより、ねじやゴミ等の異物が供給通
路に流れ込んでも両ガイド突条間の間隔から下方へ落下
させて確実に排除することがてぎるので、供給通路内で
の球止りや球詰りを防止して常にパチンコ球を円滑に流
下させることができる。
【0026】また、供給通路に必要以上のクリアランス
があってもパチンコ球を供給通路の中央部を安定した状
態で流下させることができ、パチンコ球の供給動作を確
実に行わせることができる。
【0027】そして、2条のガイド突条によってレール
状に形成した供給通路の終端部の底部部分の下方に球抜
通路を形成し、その一方のガイド突条を移動させること
によって打球供給皿のパチンコ球を下部貯留皿に抜き取
る構成を採用することによって、レール状の底部で待機
するパチンコ球の重量が2条のガイド突条に分散して掛
けられることになってスライド部材をスライドさせるた
めの操作力が半減でき、その分軽い操作力で球抜きを行
うことができると共に、スライド部材のスライド方向と
球抜通路とが直角方向に設けられているため、供給通路
のパチンコ球に過大な球圧が掛けられてもスライド部材
が移動するようなことがなく、無用に球抜きされてしま
うようなことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】ガラス枠及び前面板を解放した状態のパチンコ
機の下部部分の斜視図である。
【図3】打球供給皿部分の分解斜視図である。
【図4】打球供給装置部分の分解斜視図である。
【図5】打球供給装置部分の断面正面図である。
【図6】打球供給皿と下部貯留皿の関連構成を示す断面
側面図である。
【図7】球抜き操作部部分の要部正面図である。
【図8】作用を説明する要部の断面正面図である。
【図9】作用を説明する要部の断面平面図である。
【符号の説明】
1 前面枠 3 発射レール 4 打球杆 5 発射位置 8 打球供給皿 9 下部貯留皿 15 打球供給装置 18 供給通路 21,22 ガイド突条 23 球抜通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 306 A63F 7/02 326

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠の表側に打球供給皿と下部貯留皿
    とを設けると共に、前面枠の裏側に打球供給皿のパチン
    コ球を一列に整列して導き出す供給通路と、該供給通路
    の終端部に臨んでパチンコ球の流下を阻止し、回動によ
    ってパチンコ球を1個ずつ受け入れて発射レールの発射
    位置に送り出す打球供給装置とを設けてなるパチンコ機
    において、 前記供給通路の終端部に位置する底部を相対する2条の
    ガイド突条によりパチンコ球の下部2点を支持するレー
    ル状に形成すると共に、その下方に下部貯留皿に連通す
    る球抜通路を形成し、 前記一方のガイド突条を移動可能に設けると共に、該ガ
    イド突条を移動させてパチンコ球の支持を解除すること
    により供給通路のパチンコ球を球抜通路に落下させるよ
    うにしたことを特徴とするパチンコ機。
JP05697296A 1996-02-19 1996-02-19 パチンコ機 Expired - Lifetime JP3320969B2 (ja)

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