JP3320272B2 - 円筒部材およびその製造方法 - Google Patents

円筒部材およびその製造方法

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JP3320272B2 JP22251295A JP22251295A JP3320272B2 JP 3320272 B2 JP3320272 B2 JP 3320272B2 JP 22251295 A JP22251295 A JP 22251295A JP 22251295 A JP22251295 A JP 22251295A JP 3320272 B2 JP3320272 B2 JP 3320272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置における電子写
真用の感光ドラムや現像スリーブ等の基体となる円筒部
材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、レーザビ
ームプリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置
における電子写真用の感光ドラムや現像スリーブ等は、
その基体として表面(円筒面)が高い形状精度(真円
度、真直度および面精度)で所定の表面粗さに仕上げら
れた円筒部材を用いる。電子写真用感光ドラムはこのよ
うに仕上げられた円筒部材の表面に感光膜を施すことに
よって製造されるが、円筒部材の形状精度が低くて表面
に起伏があったり真円度や真直度が充分でないと感光膜
に凹凸が生じ、このために画像形成装置の画像に様々な
欠陥が発生する。従って、精度の高い画像形成装置を得
るためには、まず、円筒部材の表面を起伏のない円筒面
に加工することが要求され、また、表面粗さや真直度お
よび真円度にも極めて高い精度が必要である。
【0003】また、電子写真方式や静電記録方式等によ
って感光ドラムの感光膜等の潜像担持体上に形成された
潜像は、現像スリーブに担持されて潜像担持体の表面に
運ばれる現像剤によって顕像化されるが、一成分または
二成分現像剤、磁性または非磁性現像剤、さらには絶縁
性または誘電性現像剤を問わず、これら現像剤を担持し
て搬送する現像スリーブにも表面粗さ、真直度および真
円度等に極めて高い精度が必要である。
【0004】一般にこのような円筒部材の材料には、純
度99.5%以上のAlや0.05〜0.20%のCu
を含むCu−Al合金や、0.05〜0.20%のCu
と1.0〜1.5%のMnを含むCu−Mn−Al合
金、あるいは0.20〜0.60%のSiと0.45〜
0.90%のMgを含むSi−Mg−Al合金等が用い
られ、これら材料を押出、引抜工程を経て、ある程度の
形状精度にする。しかし、このようなアルミ引抜円筒の
ままでは曲がりが大きく残っているため通常はこの後ロ
ール矯正等を行ない所望の形状精度にまで仕上げる必要
がある。その後所定の長さに切断し、両端部のバリ除
去、端面精度の向上の目的で切削加工により端部を仕上
げる。
【0005】また、現像スリーブの場合、こうしてでき
た円筒部材に現像スリーブとしての機能を持たせるため
に円筒面にサンドブラスト加工等を行ない表面を粗面化
して現像剤(トナー)の搬送性を高めたり、サンドブラ
スト加工を施したうえで、前記円筒面のトナーの帯電付
与性を向上させる目的で、熱硬化性樹脂に導電性カーボ
ンを分散した塗料をスプレー塗布し、約150℃〜17
0℃の高温槽で20〜30分間乾燥硬化させて塗膜を形
成させるのが一般的である。
【0006】図36は、一従来例による現像スリーブの
製法を示すもので、前述の方法で(a)に示すようなア
ルミ引抜円筒からなる円筒部材1101を製作し、
(b)に示すようにその一端に一方のフランジ部材11
02を圧入して結合させ、サンドブラスト加工等のブラ
スト工程と導電性塗料の塗工工程を経て、(c)に示す
ようにマグネットローラー1103を挿入し、続いて円
筒部材1101の他端に(d)に示すように他方のフラ
ンジ部材1104を圧入して結合させ、(e)に示すよ
うな現像スリーブを完成する。なお、マグネットローラ
ー1103は使用する現像剤(トナー)が磁性トナーで
あるときにこれを磁力によって現像スリーブの表面に吸
着させるために用いる。一方のフランジ部材1102の
軸部1102bは現像スリーブを回転させる回転機構の
駆動軸に結合され、他方のフランジ部材1104の軸部
1104bは前記駆動軸と反対側で現像スリーブを支持
する軸受の軸頸(ジャーナル)を構成する。
【0007】現像スリーブや感光ドラムとして用いる円
筒部材において円筒面の振れを許容値以内に抑えるため
には、円筒部材の軸部を構成するフランジ部材の軸芯の
ずれが極めて少ないことが極めて重要である。例えば、
電子写真用の現像スリーブであれば、フランジ部材の軸
心のずれに起因する振れいわゆるフランジ振れが15μ
m以下であることが要求され、これ以上のフランジ振れ
があると、良好な画像を得ることが難しい。その理由は
以下の通りである。
【0008】フランジ振れが大きいと、図37に示すよ
うに、円筒部材である現像スリーブを回転させて感光ド
ラム1110との間でトナーをやりとりするときにマグ
ネットローラー1103によるトナーの磁気的吸引力が
不均一となり、画質むら発生の一因となる。これは、図
38の(a)〜(d)に示すように固定支持されるマグ
ネットローラー1103のまわりを現像スリーブの円筒
部材1101が偏心して回転するため、感光ドラム11
10の表面からマグネットローラー1103までの距離
が変化し、これに伴って磁気的吸引力が図39に示すよ
うに大きく変動するためである。
【0009】従来、円筒部材にフランジ部材を組み付け
るときのフランジ部材の軸芯のずれに起因するフランジ
振れを防ぐため様々な技術が開発されている。例えば、
フランジ部材の外周に複数個の穴を設け、円筒部材をか
しめて結合するロール(実開昭56−154007号公
報参照)や、フランジ部材の端部に環状の溝を設け、そ
こに円筒部材の端部を巻き込むようにかしめたロール
(実開昭57−79862号公報参照)や、円筒部材に
インロー加工(内径加工)を行ない、ここにフランジ部
材の嵌合部を挿入して接着剤によって結合したロール
(特開平6−175504号公報参照)等が公知であ
る。ところが、かしめによってフランジ部材を結合する
方法はかしめのための外部圧力によってフランジ部材が
偏心するおそれがあり、また、接着剤を用いる場合はこ
れを均一に塗布するのが難しいうえに接着剤が経時的に
変質して接着強度が低下するという問題がある。
【0010】そこで本発明者らは、円筒部材の端部にフ
ランジ部材を組み付けるに際して、まず円筒部材の端部
を加熱してその内径を拡大し、この状態でフランジ部材
の結合部を挿入するいわゆる焼きばめが効果的であるこ
とを見いだした。焼きばめによって円筒部材をフランジ
部材に組み付ける方法は、安価であるうえに両者の間に
充分な結合強度が得られるという利点がある。ところ
が、円筒部材の内面にフランジ部材が接触すると直ちに
熱の移動が起こり、円筒部材の寸法は元の状態に戻るた
め、フランジ部材の結合部を挿入するときに、フランジ
部材と円筒部材の軸芯が互に傾いたり、あるいは横方向
にずれたりするのを防ぐ工夫が必要である。
【0011】そこで、フランジ部材を円筒部材の端部に
挿入するときに円筒部材とフランジ部材の軸芯がずれる
のを防ぎ、同時に円筒部材の端面にフランジ部材のフラ
ンジ部を確実に接触させて押えつけることのできるNC
組立ロボットを新たに開発し、これを用いて大きな効果
をあげている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
NC組立ロボットによる焼きばめを採用すればフランジ
振れが15μm以下でしかもフランジ部材の結合強度も
充分である極めて高精度な円筒部材を得ることができる
ものの、円筒部材の製造コストの高騰を避けることがで
きないという未解決の課題がある。
【0013】すなわち、フランジ部材を焼きばめによっ
て円筒部材に組み付けたときのフランジ部材の偏心を防
ぐには、まず、円筒部材の端部の内径や端面の直角度お
よびフランジ部材の結合部の外径を高精度で仕上げるこ
とが要求される。例えば、円筒部材に組み付けたフラン
ジ部材の振れを15μm以下にするためには、円筒部材
のインローフレが10μm以下、円筒部材の端面の直角
度が5μm以下、フランジ部材単品の振れが5μm以下
でなければならない。すなわち、円筒部材の内径加工穴
の穴加工や端面の表面仕上等を極めて高い精度で行なう
とともに、フランジ部材の結合部を高い形状精度で加工
する必要がある。このような高い精度で円筒部材やフラ
ンジ部材の加工を行なえば、円筒部材やフランジ部材の
部品単品コストは著しく上昇し、その結果、現像スリー
ブや感光ドラムの製造コストが高騰する。
【0014】なお、円筒部材に両フランジ部材やマグネ
ットローラーを組み込んだうえで、円筒部材の円筒面と
各フランジ部材の軸部を同時にセンタレス研削すること
でフランジ部材の振れをなくす方法が提案されている
が、この場合には最終仕上げのために円筒部材の円筒面
を塗工する工程において、円筒部材が150〜170℃
で20〜30分間加熱されるため、マグネットローラー
が熱変形を起こして多くの不良品を発生する等の不都合
がある。
【0015】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、円筒体に組み付ける時の
フランジ部材の相対的回転位置を調節することでその軸
芯のずれを大幅に低減し、円筒面の振れが少なくてしか
も安価な円筒部材およびその製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の円筒部材は、内径加工穴を有する円筒体
と、該円筒体の前記内径加工穴に焼きばめされたフラン
ジ部材を有し、前記円筒体と前記フランジ部材の相対的
回転位置が、前記円筒体の前記内径加工穴と前記フラン
ジ部材のそれぞれの偏心量に基づいて設定されているこ
とを特徴とする。
【0017】円筒部材が画像形成装置の現像スリーブで
あるとよい。
【0018】現像スリーブにマグネットローラーが内蔵
されているとよい。
【0019】円筒部材が画像形成装置の感光ドラムであ
るとよい。
【0020】本発明の円筒部材の製造方法は、内径加工
穴を有する円筒体と該円筒体の前記内径加工穴に結合自
在であるフランジ部材をそれぞれ製作し、前記円筒体の
前記内径加工穴と前記フランジ部材のそれぞれの偏心量
を計測しこれらに基づいて前記円筒体と前記フランジ部
材の相対的回転位置を調節したうえで、前記フランジ部
材を前記円筒体の前記内径加工穴に焼きばめする工程を
有することを特徴とする。
【0021】フランジ部材と円筒体の内径加工穴のそれ
ぞれの偏心量のピークを検出し、両者の位相差が180
°になるように前記円筒体と前記フランジ部材の相対的
回転位置を調節するとよい。
【0022】
【作用】円筒体の内径加工穴にフランジ部材を焼きばめ
するときに、予めフランジ部材と円筒体の内径加工穴の
それぞれの偏心量を測定しこれらを互いに相殺するよう
にフランジ部材と円筒体の相対的回転位置を調節してお
くことで、円筒体に対するフランジ部材の軸芯のずれを
軽減し、円筒面の振れの少ない円筒部材を得ることがで
きる。
【0023】焼きばめする前にフランジ部材の回転位置
を調節するだけであり、円筒体やフランジ部材を製作す
る時に高精度の仕上げ加工等を行なう必要もない。従っ
て、円筒体やフランジ部材の部品単品コストを高騰させ
ることなく振れの少ない円筒部材を製作できる。
【0024】フランジ部材の回転位置を調節せずに円筒
体に組み付けると、円筒体の内径加工穴の偏心量とフラ
ンジ部材の偏心量が加算されてフランジ部材の軸芯のず
れが著しく増大するおそれがあり、これを回避するため
に形状精度の高い円筒体やフランジ部材を製作しなけれ
ばならず、それぞれの部品単品コストが高騰する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基い
て説明する。
【0026】図1は一実施例による円筒部材である現像
スリーブの製造工程を説明するもので、まず、図1の
(a)に示すようにアルミニウム管材を押出によって所
定の外径寸法に縮小し、所定の長さに切断した円筒体1
を製作し、その円筒面1aを切削等によって所定の形状
精度(真直度、真円度および表面粗さ等)に仕上げたう
えで、各端の近傍でその内径を加工して(インロー加
工)、内径加工穴1bを設ける。他方、同様のアルミニ
ウムを素材として一方のフランジ部材2を製作し、後述
するNC組立ロボットM1 によって円筒体1の一方の内
径加工穴1bに焼きばめする。続いて、図2の(a)に
示すように、円筒体1の両端をホルダ10によって保持
し、ブラストノズル11を用いて円筒体1に砥粒12を
吹きつけるサンドブラスト処理を行ない、さらに、同図
の(b)に示すように、スプレーノズル21から塗料を
吹きつけてコート層13を形成したうえで、図1の
(c)に示すように、円筒体1の他端からマグネットロ
ーラー3を挿入し、その先端の軸部3aをフランジ部材
2の軸穴に嵌挿し、後述するNC組立ロボットM2 を用
いて同図の(d)に示すように円筒体1の他端の内径加
工穴1bに他方のフランジ部材4を焼きばめする。
【0027】各フランジ部材2,4は、製品としての現
像スリーブ(円筒部材)を回転させるときの軸頸(ジヤ
ーナル)を構成する軸部2a,4aと、円筒体1の内径
加工穴1bに係合する結合部2b,4bと、円筒体1の
各端面に当接される当接部2c,4cを有し、これらは
それぞれ、円筒体1の円筒面1a等と同様に、切削等に
よって所定の形状精度に加工される。
【0028】円筒体1の内径加工穴1bや各フランジ部
材2,4の結合部2b,4bがそれぞれの軸芯に対して
偏心していると、各フランジ部材2,4を円筒体1に焼
きばめしたときに互の軸芯が一致せず、大きな振れを発
生する結果となる。そこで、各フランジ部材2,4を円
筒体1に焼きばめする前に、円筒体1の内径加工穴1b
の軸芯まわりの偏心量C1 と各フランジ部材2,4の結
合部2b,4bの軸芯まわりの偏心量C2 を個別に計測
し、前記偏心量C1 ,C2 が互に相殺される位置、すな
わち両者のピークの位相差が180°になるように各フ
ランジ部材2,4を相対的に回転させたうえで、これら
の結合部2b,4bを円筒体1の内径加工穴1bに焼き
ばめする。これは、以下のように行なわれる。
【0029】図3に示すように、円筒体1の端部と一方
のフランジ部材2の軸部2aをそれぞれ矢印A1 ,A2
で示すように支持し、駆動ロール31,32によってそ
れぞれ回転させながら、円筒体1の内径加工穴1bの内
面とフランジ部材2の結合部2aの表面にセンサ33
a,34aを当接し、計測装置33,34によって円筒
体1とフランジ部材2の軸芯O1 ,O2 に対する偏心量
1 ,C2 を測定する。計測装置33,34の出力は演
算部35に導入され、両偏心量C1 ,C2 のピークの位
相差が180°にするためのフランジ部材2の回転量T
1 が算出される。この回転量T1 はフランジ部材2を円
筒体1に焼きばめするためのNC組立ロボットM1 の制
御装置に送信され、後述するようにロボットハンド10
2を回転させる。
【0030】他方のフランジ部材4についても上記と同
様に偏心量の測定が行なわれ、フランジ部材4を回転さ
せる回転量T2 が算出される。この回転量はフランジ部
材4を円筒体1に焼きばめするためのNC組立ロボット
2 の制御装置に送信され、後述するようにロボットハ
ンド102Xを回転させる。
【0031】なお、各フランジ部材2,4を保持するロ
ボットハンド102,102Xを回転させる替わりに、
円筒体1の方を回転させてもよい。
【0032】このように、各フランジ部材2,4と円筒
体1の偏心量が互に相殺されるように相対的に回転させ
たうえで焼きばめを行なうことで、フランジ振れを大き
く低減できる。
【0033】例えば、図4の(a)に示すように、円筒
体1の偏心量C1 のピークが5μmであり、同図の
(b)に示すように、一方のフランジ部材2の偏心量C
2 のピークが2μmであるとき、両者の位相差が180
°になるようにフランジ部材2を回転させたうえでこれ
を円筒体1に焼きばめすれば、フランジ振れC3 は同図
の(c)に示すようにピークが3μmに低減される。こ
れとは逆に、図5に示すように、円筒体1の偏心量C1
のピークとフランジ部材2の偏心量C2 のピークが重な
った場合には、フランジ振れC3 のピークは7μmに増
大する。他方のフランジ部材4についても同様である。
【0034】本実施例は、各フランジ部材2,4を円筒
体1に焼きばめするに際して、各フランジ部材2,4の
結合部2b,4bと円筒体1の内径加工穴1bのそれぞ
れの偏心量を測定し、これらのピークが互に180°の
位相差になるように各フランジ部材2,4の相対的回転
位置の制御を行なったうえで、焼きばめすることによっ
て、円筒体1や各フランジ部材2,4の部品単品コスト
を高騰させることなくフランジ部材2,4による振れを
大幅に低減し、振れが小さくてしかも安価な円筒体を実
現するものである。
【0035】各フランジ部材2,4の相対的回転位置を
調節することなく各フランジ部材2,4を円筒体1に焼
きばめする場合には、各フランジ部材2,4の結合部2
b,4bや円筒体1の内径加工穴1bの偏心量が許容値
以下になるようにこれらの表面粗さ等の形状精度を極め
て高くすることが要求され、従って、円筒体1と各フラ
ンジ部材2,4の加工コストが高騰してこれらの部品単
品コストが極めて高くなる。
【0036】なお、本発明者らは、円筒体とフランジ部
材とを焼きばめする方法を鋭意検討したところ、次に説
明するような知見を得た。
【0037】円筒体の結合部位を加熱により拡径し、そ
の部位にフランジ部材をすきまばめして結合するいわゆ
る焼きばめは結合強度は得られるものの、それらの曲が
りの少ない結合は得られない。それは以下の理由によ
る。
【0038】すなわち、一般に、金属の熱伝導性は大き
く、円筒体の内面にフランジ部材が接触すると、速やか
に熱の移動がおこり、円筒体は元の大きさに戻る。この
ときに、フランジ部材が円筒体の中心軸からずれて挿入
されたり、曲がって挿入されてしまう。かかる問題を解
決するためには、速やかに、円筒体とフランジ部材の中
心軸の水平方向の位置ずれを調整し、さらに円筒体の端
面とフランジ部材の当接部とを確実に接触させて押えつ
けることが重要となる。このためにNC組立ロボットM
1 ,M2 を開発した。
【0039】また、一般に、現像スリーブは、電子写真
方式や静電記録方式等によって形成される潜像担持体上
の潜像を現像するために、その内部にマグネットローラ
ーが挿入される。これは磁力によって現像剤を搬送する
ためであり、マグネットローラーの磁力の関係から、現
像スリーブにおける円筒体の肉厚は0.5mm〜1.5
mmの範囲とされている。また、現像スリーブにおける
フランジ部材の結合強度は5kg〜50kgが必要であ
る。
【0040】このような条件に適応するためには、円筒
体と他方のフランジ部材との結合しめしろは基準内径の
0.04〜0.2%の範囲が必要である。また、結合長
さは、結合後のフランジ部材の倒れ防止、および結合強
度を確保する点から1mm〜5mmの範囲とする。結合
しめしろが基準内径の0.04%以下では、必要とする
結合強度が得られず、基準内径の0.2%の結合しめし
ろ以上では必要以上の強度となる。結合長さが1mm以
下では、結合後のフランジ部材が倒れるおそれがあり、
また、それを5mm以上とすることは不必要である。さ
らに、加熱による円筒体の拡径は基準内径の0.3〜
0.5%の範囲が好ましく、0.3%以下では、円筒体
とフランジ部材との接触により、フランジ部材が曲がっ
て結合されるおそれがあり、0.5%以上では、加熱温
度が高くなりすぎて材料の熱劣化のおそれがある。
【0041】現像スリーブを用いて良好な画像を得るた
めには、フランジ振れを15μm以下にすることが好ま
しい。それは15μm以下の精度にすることにより、現
像スリーブを回転駆動させるための手段との連結におい
て、現像スリーブ全体の振れの発生を押さえるためであ
る。このような精度を得るためには、前述のように、円
筒体の結合部位のインローフレを10μm以下とし、端
面直角度を5μm以下とすることが必要である。さらに
はフランジ部材の単品の振れを5μm以下とすることが
必要である。かかる結合条件により、フランジ振れが1
5μm以下となる。
【0042】また、現像スリーブの円筒体は、それが備
わる複写機やプリンタの環境条件を考慮し、特に高温高
湿、低温低湿などのあらゆる環境においても好ましい結
合強度を得るために、円筒体とフランジ部材とを同質材
料とすることが好ましい。特に、軽量性、加工性の点か
ら、アルミニウムであることが好ましい。ただし、アル
ミニウムは高温時の熱的な条件に対して熱変形しやすい
という欠点があるため、アルミニウム製の円筒体の拡径
範囲を基準内径の0.3〜0.5%とするようにその加
熱温度を抑えることが必要となる。
【0043】プリンタ等の現像スリーブにおいては、円
筒体の内部にマグネットローラーを収容させた状態でフ
ランジ部材を結合させる必要が生じる。この場合には、
円筒体の他端側を加熱して拡径したのちフランジ部材を
嵌入するが、この円筒体を拡径させるための加熱による
マグネットローラーの磁力の変動を回避するために、円
筒体の加熱温度を抑える必要がある。かかる必要性か
ら、円筒体の拡径範囲を基準内径の0.3〜0.5%と
する。また、加熱温度を200℃以下とすることによ
り、マグネットローラー3の磁力の変動を抑制して画像
の悪化を防止することができる。
【0044】次にNC組立ロボットM1 ,M2 について
説明する。
【0045】図6ないし図8に示すように、NC組立ロ
ボットM1 は、フランジ部材2を供給するためのストッ
カ103、フランジ部材2を把持して搬送するためのロ
ボットハンド102、円筒体1の端部を加熱するための
高周波加熱装置104、図示しないコンベアラインから
円筒体1を搬入および搬出するターンテーブル105等
を備えている。
【0046】(ロボットハンド)図9に示すように、ロ
ボットハンド102は、アーム101に後述するクッシ
ョンユニット111を介して取り付けられており、クッ
ションユニット側から順次配設された水平コンプライア
ンスユニットY1 、角度調節ユニットY2 、フランジ把
持ユニットY3 を備えている。
【0047】クッションユニット111は、図10に示
すように、アーム101から垂下する複数のロッド10
1aにそれぞれ摺動自在に案内された直線摺動部材11
1bを有し、各直線摺動部材111bがばね111aに
よって常時図示下方に付勢されたものであって、その下
端には水平コンプライアンスユニットY1 が固着されて
いる。
【0048】水平コンプライアンスユニットY1 として
は、図11の(a)に示すような、上部板130と中間
板131とを平行な第1の板ばね133によって連結す
るとともに、中間板131と水平テーブル134を第1
の板ばね133に対して直交するように配設された第2
の板ばね135によって連結することによって水平テー
ブル134の図示水平方向の変位を許容するもの、ある
いは、図示上下方向の剛性を必要とするときには、図1
1の(b)に示すように、上部板135と中間板136
とを第1の引張りばね138によって連結するととも
に、中間板136と水平テーブル137とを第1の引張
りばね138に対して直交するように配設された第2の
引張りばね139によって連結することによって水平テ
ーブルの図示水平方向の変位を許容するものを用いると
よい。
【0049】図10に示した水平コンプライアンスユニ
ットY1 は、図11の(b)に示したものと同様の構成
のものであってロック板122が水平テーブル137に
相当する。
【0050】図10に示すように、水平コンプライアン
スユニットY1 は、ロックシリンダ120によって駆動
されるシリンダロッド121を備えており、ロックシリ
ンダ120に加圧流体を供給してシリンダロッド121
を図示下方へ突出させ、その先端をロック板122の穴
122aに嵌入させることによってロック板122をロ
ックする。このようにして水平コンプライアンスユニッ
トY1 をロックすることによってロボットハンド102
を振動させることなく位置決めを行なうことができる。
【0051】角度調整ユニットY2 とフランジ把持ユニ
ットY3 とは、図10および図12に示すように、平行
ハンド固定部材140の図示下面に固定された複数の平
行ハンドロックシリンダ141と、各平行ハンドロック
シリンダ141のロッド141aの上端にそれぞれ取り
付けられたテーパ駒142とを備え、各テーパ駒142
がロック板122の各嵌入孔122aにそれぞれ遊嵌さ
れたものであって、ロック板122と固定部材140の
間にスラストベアリング143が介在されている。
【0052】角度調整ユニットY2 は、平行ハンドロッ
クシリンダ141に加圧流体を供給したときに各ロッド
141aが引き込まれ、各テーパ駒142がロック板1
22の嵌入孔122a内に嵌入し、そのテーパ面が嵌入
孔122aの内面に押圧されてロック板122に対して
固定されるものであって、各平行ハンドロックシリンダ
141のロッド141aの引き込み長さを制御すること
により、平行ハンド固定部材140の下面に取り付けら
れた平行ハンド150の傾きを矯正することができる。
【0053】また、平行ハンド固定部材140の下面に
は、平行ハンド150の複数のつめ152によって把持
されたフランジ部材2を円筒体1の一端に嵌入して押し
付けるための押付支持部材151が取り付けられてお
り、この押付支持部材151には、下端に回転自在なボ
ール153aを有するスクリュボール153が配設され
ている。なお、平行ハンド150はつめ152によって
把持されたフランジ部材2を回転させるためのロボット
手首回転機構150aを有する。
【0054】(高周波加熱装置)図13に示すように、
高周波加熱装置104は、後述するターンテーブル10
5によって円筒体1がコイル108内に配置されたとき
に、コイル108に高周波電流I1 を流すと、磁界10
8aが発生し、円筒体1に誘導電流I2 が生じて円筒体
1を自己発熱させるものであって、高周波電流I1 の周
波数を変化させることにより、円筒体1の表面から中心
方向へ加熱状態を変えることができるように構成されて
いる。このため、円筒体1の肉厚の変化に対応すること
ができる汎用性がある。
【0055】(ターンテーブル)図14および図15に
示すように、ベース板160上には複数のガイドブロッ
ク161が支持され、各ガイドブロック161に内設さ
れたリニアブッシュ162にはガイド棒163が上下方
向に摺動自在に嵌挿されている。各ガイド棒163の上
端部に結合された支持部材164aを介してハイロータ
ブロック164が取り付けられており、ハイロータブロ
ック164の下部は、連結部材107bを介してベース
板160に取り付けられた上下動シリンダ107のロッ
ド107aに連結されている。
【0056】また、ハイロータブロック164の上部に
はクロスローラベアリング167を介してターンテーブ
ルベース166が回転自在に支持されているとともに、
ターンテーブルベース166はハイロータブロック16
4内に収納されたハイロータ106の回転軸106aに
カップリングを介して連結されており、ハイロータ10
6の回転駆動力が精度よくターンテーブルベース166
に伝動される。加えて、ターンテーブルベース166に
ストッパ169を取り付けるとともに、ハイロータブロ
ック164にショックアブソーバ168を設けておき、
ターンテーブルベース166の回転位置を規制できるよ
う工夫されている。
【0057】ターンテーブルベース166にはターンテ
ーブル中心柱166aが立設されており、ターンテーブ
ルベース166の上面およびターンテーブル中心柱16
6aの上端には、円筒体1を位置決めするための断面V
字状の上下一対づつの受け部材110(図8参照)が2
組取付けられている。各受け部材110に対向する部位
にはロータリーシリンダ109がそれぞれ配設されてお
り、該ロータリーシリンダ109によって回動される押
圧棒109aによって円筒体1を受け部材110に押圧
することで、円筒体1を位置決め保持するとともに、円
筒体1の出し入れができるように構成されている。
【0058】(制御装置)NC組立ロボットM1 の制御
装置は図16に示すように、中央演算処理装置(以下、
「CPU」という)200、一連の制御アルゴリズムの
プログラムおよびマンマシーンインターフェースプログ
ラムと記憶する不揮発生のメモリ(ROM)201、教
示データを記憶できる電源バックアップされたメモリ
(RAM)202、ロボットを駆動するサーボモータ2
07に接結されたエンコーダ204を介して現在位置を
検出するカウンタ203、サーボモータ207にアンプ
206を介して接続されたD/Aコンバータ205の他
に、高周波加熱装置等を制御するための他の制御装置2
09、ソレイドバルブ210およびセンサ211等の情
報をCPU200へ取り込むためのI/Oインターフェ
ースや、外部教示装置214、CRT215およびキー
ボードとCPU200とを接続する通信用インターフェ
ース213等を備え、これらROM201、RAM20
2、カウンタ203、D/Aコンバータ205、I/O
インターフェース208、通信用インターフェース21
3はバス217によりCPUにバス結合されたものであ
る。また、フランジ部材2と円筒体1の内径加工穴1b
の偏心量からフランジ部材2の回転量を算出する演算部
35(図3参照)の出力はD/Aコンバータ220を経
てCPU200に導入される。
【0059】(NC組立ロボットM1 の動作について)
図17に示すように、フランジ部材2の結合部2bと軸
部2aは、それぞれ所定の真円度、同軸度となるように
加工が施されている。
【0060】図18は、NC組立ロボットM1 の動作を
示すフローチャートであって、図19はターンテーブル
105の動作を示すフローチャートである。
【0061】まず、ストッカ103上の供給位置にフラ
ンジ部材2がセットされるとNC組立ロボットM1 のア
ーム101が旋回して、ロボットハンド102のつめ1
52がフランジ部材2をクランプする(ステップSA
1)。その後、ロボットハンド102が高周波加熱装置
104のコイル108の上方に移動してロボット手首回
転機構150aが回転し、フランジ部材2を円筒体1の
内径加工穴1bに対して軸芯ずれが相殺される回転位置
に位置させ(ステップSA2)、ロックシリンダ120
によるロック板122のロックを解除して待機する(ス
テップSA3)。
【0062】一方、円筒体1がターンテーブル105に
セットされると、ロータリーシリンダ109の動作によ
り、円筒体1をV字状の受け部材110に押圧して位置
決めする(ステップSB1)。その後、ハイロータ10
6により、ターンテーブルベース166などとともに円
筒体1が回転し(ステップSB2)、ストッパ169が
ショックアブソーバ168に当接する。これらが当接し
たときに、円筒体1はコイル108の下方に位置する。
その後、上下動シリンダ107がONとなって、ターン
テーブルベース166、ハイロータブロック164等が
上昇し、図20に示すように円筒体1の上端がコイル1
08の内部に位置決めされる(ステップSB3)。この
ような円筒体1の位置決めを待って、高周波加熱装置1
04に駆動信号が送られ、コイル108が通電されて加
熱を開始する。これにより、前述したように円筒体1の
開口部、つまり上端側の内径加工穴1b部分が誘導電流
により自己発熱し、その内径加工穴1bが熱膨張により
拡径する。
【0063】図21は、円筒体1の上端部が時刻t1
ら加熱されたときの温度変化を示し、また図22は、円
筒体1の温度と膨張量との関係を示す。
【0064】円筒体1の内径加工穴1bの拡径により、
内径加工穴1bとフランジ部材2の結合部2bは、しま
りばめの関係から隙間ばめの関係となり、以下のよう
に、内径加工穴1bに対して結合部2bが隙間挿入でき
ることになる。
【0065】円筒体1の加熱終了後は、コイル108へ
の通電が停止し、高周波加熱装置104からNC組立ロ
ボットM1 へ加熱終了信号が送られて、ロボットハンド
102が下降する(ステップSA4)。これにより、つ
め152にクランプされたフランジ部材2が円筒体1の
内径加工穴1b内に徐々に挿入され、そしてフランジ部
材2の当接部2cが円筒体1の端面に当接した後、クッ
ションユニット111のばね111aの弾発による押圧
力によってフランジ部材2が押圧されることになる。
【0066】ところで、円筒体1に対するフランジ部材
2の挿入時のずれが、それらの面取り相当分内のずれで
あれば、水平コンプライアンスユニットY1 により吸収
されて、フランジ部材2の結合部2bがスムーズに円筒
体1の内径加工穴1b内に挿入される。また、フランジ
部材2の挿入開始時は、図23の(a)のように平行ハ
ンドロックシリンダ141がテーパ駒142を嵌入穴1
22a内に嵌入固定しており、フランジ部材2の挿入後
は、図23の(b)のように、直ちに平行ハンドロック
シリンダ141がロック解除動作して(ステップSA
5)、ロック板122と平行ハンド固定部材140との
間の相対変位を許容し、また、平行ハンド150がフラ
ンジ部材2のクランプを解除して(ステップSA6)、
つめ152の間からフランジ部材2を離す。このとき、
フランジ部材2はクッションユニット111のばね11
1aの弾発による押圧力Fによって下方に押圧され、そ
の押圧力Fは、ボール153aを支点として垂直力F1
と水平力F2になる。
【0067】また、このようなロボットハンド102に
おける平行ハンドロック解除(ステップSA5)と平行
クランプ解除(ステップSA6)により、フランジ部材
2は、円筒体1の端面に押圧されて位置規制され、それ
と同時に、常温のフランジ部材2が急速に円筒体1の上
端部の温度に近づいて結合が終了する。このようにし
て、フランジ部材2と円筒体1の加工精度に応じた高精
度な結合が行なわれる。
【0068】このような結合の終了後は、ロボットハン
ド102が上昇し(ステップSA7)、平行ハンドロッ
クシリンダ141のロック動作によりロック板122と
平行ハンド固定部材140とをロック状態とする。同時
に、ターンテーブル105へフランジ部材2の挿入終了
信号が送られ、ターンテーブル105は上下動シリンダ
107をOFFにして下降し(ステップSB4)、ハイ
ロータ106がワークWの排出ステーションまで回転し
てから(ステップSB5)、ロータリーシリンダ109
がOFFとなって円筒体1を離すことにより(ステップ
SB6)、円筒体1を排出する(ステップSB7)。一
方、ロボットハンド102は、平行ハンドロックシリン
ダ141によって水平コンプライアンスユニットY1
ロックしてから、次のフランジ部材2をクランプすべく
ストッカ103上に高速移動する(ステップSA9)。
【0069】なお、本発明において、高周波加熱装置1
04に限らず、例えば、カートリッジヒータ、ハロゲン
ランプ、キセンノンランプ等によって加熱する他の加熱
装置を用いることも可能である。
【0070】また、本実施例のようなレーザービームプ
リンタの現像スリーブは、円筒体1の外径に対して、結
合後のフランジ部材2の同軸度を15μm以内にするた
めに、円筒体1とフランジ部材2の材質は、Al,Fe
等の焼きばめ可能な金属であればよい。
【0071】(ロボットハンドの変形例)次に、図24
および図25に示すような、マグネットローラー3を収
容した円筒体1に対して、他方のフランジ部材4を焼き
ばめするためのNC組立ロボットM2 を説明する。
【0072】このようなマグネットローラー3を内蔵し
た円筒体1に他方のフランジ部材4を結合する場合に
は、マグネットローラー3の軸部3aが他方のフランジ
部材4を貫通して外部に突出することになる。そのた
め、前述したNC組立ロボットM1 のロボットハンド1
02では、ボール153aによって他方のフランジ部材
4を直接押圧することができない。そこで、前述したロ
ボットハンド102に代わって、図26に示すような角
度吸収機構を備えたロボットハンド102Xを装着す
る。以下、NC組立ロボットM2 のロボットハンド10
2Xについて、前述したNC組立ロボットM1 と同様で
よい部分については同一符号を付して説明は省略し、相
違する点について説明する。
【0073】図26に示すように、ロボットハンド10
2Xは、フランジ部材4を真空吸着するための吸引孔1
85aを有する吸着ヘッド185を有する。この吸着ヘ
ッド185には、回転自在のボール184aを有するボ
ールスクリュ184が内設されており、吸着ヘッド18
5に装着された複数の吸着ヘッドロックシリンダ181
のロッド181aの先端に取り付けられたテーパ駒18
2が下方に引き込まれることにより、テーパ駒182が
平行ハンド固定部材180の嵌入穴180a内に嵌入固
定される。つまり、吸着ヘッドロックシリンダ181に
よって吸着ヘッド185が平行ハンド固定部材180に
固定されるようになっている。なお、吸着ヘッド185
は、NC組立ロボットM1 のロボット手首回転機構15
0aと同様の図示しないロボット手首回転機構を有す
る。
【0074】次に、ロボットハンド102Xの動作につ
いて説明する。
【0075】他方のフランジ部材4の挿入開始前には、
前述のフランジ部材2と同様にフランジ部材4と円筒体
1の内径加工穴1bの偏心量が測定され、これに基づい
てフランジ部材4の回転量が算出され、前述のロボット
手首回転機構によって吸着ヘッド185が回転される。
この時、図27の(a)に示すように、平行ハンドロッ
クシリンダ141がテーパ駒142を嵌入穴122a内
に嵌入固定するとともに、吸着ヘッドロックシリンダ1
81がテーパ駒182を嵌入穴180a内に嵌入固定し
ている。そして、他方のフランジ部材4の挿入後は、図
27の(b)に示すように、直ちに平行ハンドロックシ
リンダ141がロック解除動作して、ロック板122と
平行ハンド固定部材140との間の相対変位を許容する
とともに、吸着ヘッドロックシリンダ181がロック解
除動作して、平行ハンド固定部材140と吸着ヘッド1
85との間の相対変位を許容する。従って、他方のフラ
ンジ部材4は円筒体1の内径加工穴1bにならうように
して結合されることになる。
【0076】他方のフランジ部材4の結合時には、クッ
ションユニット111のばね111aの弾発力による押
圧力Fにより他方のフランジ部材4が下方に押圧され、
図27の(a)に示すように、平行ハンド固定部材14
0は、ロック板122に対してスラストベアリング14
3を介して△xだけ位置ずれが吸収され、さらに吸着ヘ
ッド185は、平行ハンド固定部材140に対して△θ
だけ角度が吸収される。
【0077】ところで、マグネットローラー3の外径は
円筒体1の内径よりも小さいため、円筒体1内にてマグ
ネットローラー3の位置が定まらず、傾いてしまう。こ
のマグネットローラー3の傾きが大きいと、他方のフラ
ンジ部材4の結合時に、他方のフランジ部材4の内径φ
d(図25参照)内にマグネットローラー3の軸部が入
らない。そこで、ターンテーブル105に設置された磁
性体170を利用し、その磁性体170とマグネットロ
ーラー3との間の吸着力によってマグネットローラー3
を円筒体1内の片側に寄せ、マグネットローラー3を円
筒体1と平行に位置決めする。これにより、他方のフラ
ンジ部材4とマグネットローラー3との間の干渉が回避
され、他方のフランジ部材4を円筒体1の内径加工穴1
b内に挿入できることになる。
【0078】ここで、本発明の円筒部材を用いた画像形
成装置の一例について説明する。
【0079】図28に本発明による円筒部材を基体とす
る現像スリーブや感光ドラムを用いた転写式電子写真装
置の概略構成を示した。
【0080】図28において、像担持体としての感光ド
ラム301は軸301aを中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光ドラム301はその回転過程
で帯電手段302によりその周囲に正または負の所定電
位の均一帯電を受け、次いで露光部303にて不図示の
像露光手段により光像露光L(スリット露光、レーザビ
ーム走査露光等)を受ける。これにより感光ドラム周面
に露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0081】その静電潜像は次いで現像スリーブ309
を有する現像手段304でトナー現像され、そのトナー
現像が転写手段305により不図示の給紙部から感光ド
ラム301と転写手段305との間に感光ドラム301
の回転と同期取りされて給送された転写材Pの面に順次
転写されていく。
【0082】像転写を受けた転写材Pは感光ドラム面か
ら分離されて像定着手段308へ導入されて像定着を受
けて複写物(コピー)として機外へプリントアウトされ
る。像転写後の感光ドラム301の表面はクリーニング
手段306にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化
されて、さらに、前露出手段307により除電処理され
て繰り返して像形成に使用される。
【0083】感光ドラム301の帯電手段302として
はコロナ帯電装置が一般に広く使用されている。また、
転写手段305もコロナ転写手段が一般に広く使用され
ている。電子写真装置として、上述の感光ドラムや現像
手段、クリーニング手段等の構成要素の内、複数のもの
をユニットとして一体に結合して構成し、このユニット
を装置本体に着脱自在に構成してもよい。例えば、帯電
手段、現像手段およびクリーニング手段の少なくとも1
つを感光体とともに一体に支持してユニットを装置本体
に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレール等の
案内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。
【0084】また、光像露光Lは電子写真装置を複写機
やプリンタとして使用する場合には、原稿からの反射光
や透過光、あるいは原稿を読取信号化し、この信号によ
るレーザビームの走査、LEDアレイの駆動、または液
晶シャッターアレイ駆動等により行なわれる。
【0085】また、ファクシミリのプリンタとして使用
する場合には光像露光Lは受信データをプリントするた
めの露光になる。図29はこの場合の一例をブロック図
で示したものである。
【0086】コントローラ321は画像読取部320と
プリンタ329を制御する。コントローラ321の全体
はCPU327により制御されている。画像読取部から
の読取データは送信回路323を通して相手局に送信さ
れる。相手局から受けたデータは受信回路322を通し
てプリンタ329に送られる画像メモリ326には所定
の画像データが記憶される。プリンタコントローラ32
8はプリンタ329を制御している。324は電話であ
る。
【0087】回線325から受信された画像(回線を介
して接続されたリモータ端末からの画像情報)は、受信
回路322で復調された後、CPU327は画像情報の
復号処理を行ない、順次画像メモリ326に格納され
る。そして、少なくとも1ページの画像メモリ326に
格納されると、そのページの画像記録を行なう。CPU
327は画像メモリ326より1ページの画像情報を読
出し、プリンタコントローラ328に復号化された1ペ
ージの画像情報を送出する。プリンタコントローラ32
8はCPU327からの1ページの画像情報を受け取る
とそのページの画像情報記録を行なうべく、プリンタ3
29を制御する。以上のように、画像の受信と記録が行
なわれる。
【0088】ところで、現像手段304は、現像スリー
ブ309の回転によって、感光ドラム301上の静電潜
像に現像剤を供給して、その静電潜像を現像するため、
その現像剤を感光ドラム301に良好に供給するために
は現像スリーブ309を感光ドラム301に対して所定
の間隔で対向させる必要がある。
【0089】図30は、現像スリーブ309と感光ドラ
ム301との位置関係を示す斜視図、図31は現像スリ
ーブ309の非駆動側端部の断面図である。
【0090】図30に示すように、現像スリーブ309
は、その両端のフランジ部材311が滑り軸受310に
よって回転自在に軸支されている。また、現像スリーブ
309の両端部には、感光ドラム301の表面と現像ス
リーブ309の表面との距離δを一定に保つためのスペ
ーサコロ312が回転自在に備えられている。このスペ
ーサコロ312は、摺動性のよい樹脂材料で構成されて
おり、その外径は現像スリーブ309の外径よりも離間
間隔δの2倍(2δ)だけ大きく設定されている。従っ
て、図31に示すように、スペーサコロ312を感光ド
ラム301の周面に当接させることにより、感光ドラム
301の表面と現像スリーブ309の表面との間の距離
δが一定に保たれる。
【0091】図32は現像手段304の側面図、図33
は現像スリーブ309の駆動軸側端部の断面図である。
【0092】図32および図33において、駆動軸側の
フランジ部材311には駆動ギア313が取り付けられ
ており、その駆動ギア313に対して、装置本体の駆動
軸315側の駆動ギア314が選択的に歯合することに
より、現像スリーブ309が回転駆動される。
【0093】図34は、現像スリーブ309内にマグネ
ットローラー316を備えた場合の断面図であり、停止
状態に保持されたマグネットローラー316の外側にて
現像スリーブ309が矢印A方向に回転駆動され、また
感光ドラム301は矢印B方向に回転する。
【0094】(現像スリーブの製造方法の具体例)外径
12mm、内径10.4mm、長さ246mmのアルミ
ニウム合金製押出引き抜き円筒管を素材として円筒体1
を製作し、その一端に、内径10.610mm、長さ5
mmの内径加工穴1bを切削加工した。このように切削
加工した円筒体1は、図35の(c)のように円筒体1
の両端の位置S1 ,S2 を保持して回転させたときのa
点の振れ、つまりインローフレが8μm、端面の直角度
が3μmであった。この円筒体1をその内径加工穴1b
を上方にしてNC組立ロボット装置M1 にセットした。
一方、第1のフランジ部材2は、結合部の外径を10.
618mm、長さを1.5mmとした。
【0095】フランジ部材2と円筒体1の結合に際して
は、高周波加熱装置によって円筒体1の上端から5mm
の範囲を加熱して、円筒体1の内径加工穴1bを42μ
m拡径した。そして、フランジ部材2を円筒体1に挿入
して結合した。
【0096】このように、円筒体1の一端側にフランジ
部材2を結合したうえで、図35の(b)のように、円
筒体1の両端の位置S1 ,S2 を保持して回転させたと
きのフランジ部材2のa位置の振れを測定したところ、
10μmであった。また、フランジ部材2を円筒体1か
ら強制的に引き抜くには10Kgの力を要した。
【0097】さらに、このような円筒体1に対して、図
2の(a)に示すようなサンドブラスト処理を行なっ
た。サンドブラスト条件を下記に示す。
【0098】 砥粒;アルミナ粉(昭和電工社製、#100) 吐出圧力;2.8Kg/cm2 ノズル距離;120mm ブラスト時間;60秒 円筒体1の回転数;60rpm その後、このようにブラスト処理した円筒体1に対し
て、図2の(b)に示すように、帯電付与性を向上させ
るたの塗料をスプレーから吹き付けてコート層を形成
し、その後、150℃の乾燥炉に約30分間入れて、塗
工膜を熱硬化させた。塗料は、導電性カーボン10重量
部、グラファイト(平均砥粒7μ)90重量部、および
フェノール樹脂100重量部に対してMEK溶剤を固形
分10%となるように混合し、ペイントシェーカにガラ
スビーズとともにいれ、5時間の分散を行なって調整し
た。
【0099】このように円筒体1の一端側にフランジ部
材2を結合したうえで、マグネットローラー3を挿入し
てから、円筒体1の他端側に第2のフランジ部材4を圧
入して現像スリーブを完成した。このように円筒体1の
表面に塗布した樹脂を加熱硬化させた後に、マグネット
ローラー3を組み込むことにより、その加熱硬化時の熱
によるマグネットローラー3の磁力曲線の変化や熱変形
が回避される。
【0100】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブをキヤノン社製のレーザービームプリンタのプロセ
スカートリッジに装着し、画像を形成した結果、円筒体
1の円筒面1aの振れによるピッチむら等の問題もなく
良好な画像が得られた。
【0101】なお、図2の(a)のブラスト処理による
凹凸形成の代わりに、同図の(b)の塗装工程におい
て、塗料212の中に1μm〜30μmの球状粒子を添
加して凹凸を形成することも可能である。その球状粒子
としては、ナイロン、シリコーン、フェノール、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン等の
球状粒子を用いる。また、表面粗度は、球状粒子の添加
量や球状粒子の粒径などを変えることにより制御が可能
である。その粒径が1μm以下の場合は所望の表面粗度
が得られず、30μm以上では粒径が大きすぎて樹脂と
の密着性が悪くなる。
【0102】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0103】円筒体に組み付けるときのフランジ部材の
軸芯のずれを軽減し、円筒部材の円筒面の振れを大きく
低減できる。焼きばめによってフランジ部材を円筒体に
組み付ける工程は、フランジ部材や円筒体に穴加工等を
必要とせず、加えて、装置も簡単であるから円筒部材の
製造コストの低減に大きく役立つものである。このよう
に安価な焼きばめによる組み付け方法を採用し、しか
も、円筒体やフランジ部材に高精度の仕上げ加工等を必
要とせず、焼きばめの工程でフランジ部材の回転位置を
調節するだけでフランジ振れを低減するものであるた
め、振れが少なくてしかも安価である円筒部材を実現で
きる。
【0104】このような円筒部材を画像形成装置の現像
スリーブや感光ドラムとして用いることで、画像形成装
置の高性能化と低価格化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による現像スリーブの製造工程を示す
もので、(a),(b)は筒状体に一方のフランジ部材
を結合させる工程、(c),(d)は円筒体の他端から
マグネットローラーを挿入し、他方のフランジ部材を結
合させる工程をそれぞれ示すものである。
【図2】サンドブラスト処理と塗装工程を示すものであ
る。
【図3】円筒体の内径加工穴とフランジ部材の偏心量を
計測する方法を説明するものである。
【図4】円筒体の内径加工穴とフランジ部材の偏心量と
これらを相殺したときの円筒部材の円筒面を示すグラフ
である。
【図5】円筒体の内径加工穴とフランジ部材の偏心量と
これら加算されたときの円筒部材の円筒面を示すグラフ
である。
【図6】円筒部材の製造に用いる第1のNC組立ロボッ
トを示す模式側面図である。
【図7】図6に示すNC組立ロボットの模式正面図であ
る。
【図8】図6に示すNC組立ロボットの模式平面図であ
る。
【図9】図6に示すNC組立ロボットのロボットハンド
の概略構成図である。
【図10】図9に示すロボットハンドの主要部を示す模
式部分断面図である。
【図11】ロボットハンドの水平コンプライアンスユニ
ットの代表例を示す模式斜視図である。
【図12】図10に示すロボットハンドの先端部の模式
部分断面図である。
【図13】図6に示すNC組立ロボットにおける高周波
加熱装置の説明図である。
【図14】図6に示すNC組立ロボットのターンテーブ
ルを示す模式部分断面図である。
【図15】図14に示すターンテーブルの模式側面図で
ある。
【図16】図6に示すNC組立ロボットの制御装置のブ
ロック図である。
【図17】本発明の円筒部材におけるフランジ部材およ
び円筒体の説明図である。
【図18】図10に示すロボットハンドの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図19】図14に示すターンテーブルの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図20】円筒体および一方のフランジ部材を示す模式
断面図である。
【図21】図6に示すNC組立ロボットによる円筒体の
加熱時間と温度との関係を示すグラフである。
【図22】図6に示すNC組立ロボットによる円筒体の
温度と膨張量との関係を示すグラフである。
【図23】図10に示すロボットハンドの動作を示す説
明図である。
【図24】現像スリーブの模式断面図である。
【図25】図24に示す現像スリーブにおける円筒体の
加熱状態および他方のフランジ部材を示す説明図であ
る。
【図26】第2のNC組立ロボットのロボットハンドを
示す模式断面図である。
【図27】図26に示すロボットハンドの動作を示す説
明図である。
【図28】電子写真方式の画像形成装置の説明図であ
る。
【図29】図28に示す画像形成装置の動作を説明する
ためのブロック図である。
【図30】図28に示す画像形成装置における感光ドラ
ムと現像スリーブを示す斜視図である。
【図31】図30に示す感光ドラムと現像スリーブの一
端側の拡大断面図である。
【図32】図28に示す画像形成装置における駆動機構
の説明図である。
【図33】図28に示す画像形成装置における現像スリ
ーブの駆動機構の説明図である。
【図34】図28に示す画像形成装置における感光ドラ
ムと現像スリーブとの位置関係を示す説明図である。
【図35】本発明に係る円筒体の振れの計測位置の説明
図である。
【図36】一般的な現像スリーブの製造工程を説明する
説明図である。
【図37】現像スリーブと感光ドラムを示す一部断面立
面図である。
【図38】マグネットローラーに対して円筒部材が偏心
して回転する状態を説明する図である。
【図39】マグネットローラーによる磁気吸引力とマグ
ネットローラーと現像スリーブの間の距離の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 円筒体 1a 円筒面 1b 内径加工穴 2,4 フランジ部材 2a,4a 軸部 2b,4b 結合部 2c,4c 当接部 3 マグネットローラー 101 アーム 102,102x ロボットハンド 103 ストッカ 104 高周波加熱装置 105 ターンテーブル 106 ハイロータ 107 上下動シリンダ 108 コイル 109 ロータリーシリンダ 110 受け部材 111 クッションユニット 150a ロボット手首回転機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 501 B23Q 3/06 F16C 13/00 G03G 5/10 G03G 15/09 G03G 21/00 350

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径加工穴を有する円筒体と、該円筒体
    の前記内径加工穴に焼きばめされたフランジ部材を有
    し、前記円筒体と前記フランジ部材の相対的回転位置
    が、前記円筒体の前記内径加工穴と前記フランジ部材の
    それぞれの偏心量に基づいて設定されていることを特徴
    とする円筒部材。
  2. 【請求項2】 円筒部材が画像形成装置の現像スリーブ
    であることを特徴とする請求項1記載の円筒部材。
  3. 【請求項3】 現像スリーブにマグネットローラーが内
    蔵されていることを特徴とする請求項2記載の円筒部
    材。
  4. 【請求項4】 円筒部材が画像形成装置の感光ドラムで
    あることを特徴とする請求項1記載の円筒部材。
  5. 【請求項5】 内径加工穴を有する円筒体と該円筒体の
    前記内径加工穴に結合自在であるフランジ部材をそれぞ
    れ製作し、前記円筒体の前記内径加工穴と前記フランジ
    部材のそれぞれの偏心量を計測しこれらに基づいて前記
    円筒体と前記フランジ部材の相対的回転位置を調節した
    うえで、前記フランジ部材を前記円筒体の前記内径加工
    穴に焼きばめする工程を有する円筒部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 フランジ部材と円筒体の内径加工穴のそ
    れぞれの偏心量のピークを検出し、両者の位相差が18
    0°になるように前記円筒体と前記フランジ部材の相対
    的回転位置を調節することを特徴とする請求項5記載の
    円筒部材の製造方法。
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