JP4174388B2 - 電子写真感光ドラムユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、レーザービームプリンター、ファクシミリ印刷機等の画像形成装置に用いる高精度の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法に関するものである。
電子写真方式の複写機、レーザービームプリンター、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置においては、一般に帯電手段、露光手段により電子写真感光体上に潜像を形成し、さらにこの潜像を現像手段により現像して潜像を忠実に顕像化する。
電子写真感光体ドラムユニット(以下、「ドラムユニット」という)は、一般に表面に感光層を有する円筒部材(一般に「電子写真感光体ドラム」とも言われ、円筒状の基体上に感光層を設けたもの)、及び該円筒部材の両端又は片端に設けられた端部係合部材より構成される。
端部係合部材は一般にギア、フランジとも言われ、外周部で円筒部材に接続され、軸又は軸受部(以下、「軸」と「軸受」を含めて「軸」ともいう)を有し、これを介して、ドラムユニットを画像形成装置内の所定の位置に支持し、さらには駆動手段より駆動力を受け取り、電子写真感光体ドラムを所定の軸回りに高精度に回転させる作用を受け持つ。
ドラムユニットの円筒精度が良くない場合、軸が偏心している状態であると、ドラムユニットを画像形成装置に組み込んで回転させた場合にドラムユニット外周が画像形成中に振れる等、円筒部材と現像手段との距離が一定に保てず、現像時において画像濃度ムラが生じ良好な画像が得られない。さらにはユニットの外周の周速にムラが発生するため、転写時等において画像ずれ(特にカラー画像において転写位置がずれ色がにじんでしまう現象)を生じ、良好な画像が得られないと言う問題が発生する。
そのため、ドラムユニットにおいて、特に円筒振回り精度(ドラムユニット軸を基準として回転させたときの外周最大部と外周最小部二つの同軸外接円筒径の差、「JIS−B0021 18.16.1全振れ公差」に相当する)の値を小さくする必要がある。モノトーンでかつ解像度の低い電子写真装置において、円筒振回り精度は100μm程度で問題がなかったが、近年の電子写真装置は高解像度化やフルカラー化が進んでおり、ドラムユニットは高精度であることが要求されている。さらにはカラー用電子写真装置においては、複数のドラムユニットを平行に並べ、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの各色のトナーに対してそれぞれ別のドラムユニットを使用するタンデム方式の電子写真装置が開発されドラムユニットに高い精度が要求されている。高解像度化やフルカラー化された電子写真装置では、ドラムユニットとしては円筒振回り精度で50μ以下、特に高精度のものでは30μm以下であることが要求されている。
従来、円筒振回り精度(JIS B0021円周方向の全振れ公差に相当)の高い、つまり円筒部材の円筒精度が高く、軸の偏心が少ないドラムユニットを製造するためには、円筒部材、端部係合部材とも加工精度の高いものを製造し、さらに精密な接合技術で接合するということが行われている。
従来の円筒部材の基体の製造方法としては、例えばアルミニウム合金を押し出し、引き
抜き等の方法により円筒状に加工後、矯正手段により円筒精度を高め、所定の長さに切断する方法が挙げられる。さらには前記の方法で製造された部材の外周面を切削加工によって仕上げる方法(例えば、特許文献1参照)が開発されている。この方法は、通常、旋盤加工とも呼ばれており、例えば円筒部材の中心軸を一定に保ちながら回転させ、該円筒部材の外周部に切削工具を当て中心軸と平行に一定の速度で送りながら切削加工する方法である。しかしながら、上記のような方法で製造した場合でも、円筒部材の内周の心と外周の心が一致せず数ミクロン〜数十ミクロン程度の偏肉が存在している場合が多い。さらに、製造工程中に精度により円筒部材を選別して高精度の円筒部材のみを使用してドラムユニットを作成する方法も知られているが、コスト高となることが避けられない。
また、偏肉(円筒部材の肉厚の不均一性)が大きく外周の中心と内周の中心が一致しない円筒部材に端部係合部材を接合すると、端部係合部材の軸又は軸受部の心と円筒部材の外周の心が必ずしも一致せず、ドラムユニット外周が偏心して回転することとなり画像欠陥の原因となる。そのためにインロー加工と呼ばれ、円筒部材の端部係合部材との接合部内周を円筒部材の外周基準で加工する方法(例えば、特許文献2参照)が行われているが、円筒部材の加工時間が増加しコスト高となることが避けられない。
従来の端部係合部材は樹脂を成型加工することにより製造される例が多い。このような製造方法の場合は、成型後の収縮等により変形することが避けられず、端部係合部材外周の心と軸の心は一致せずバラツキを有する。そのため、円筒振回れ精度を高めるために、例えば、軸中心を基準として外周部に切削加工を行い、フランジの寸法精度、外周と軸の同心度を高めるのが普通である。しかし、このような加工を行うと、端部係合部材がコスト高となることが避けられない。
従来のドラムユニットの製造方法においては、円筒部材と端部係合部材の接合に関しても高精度に接合することが必要とされている。組つけ後、端部係合部材の軸又は軸受部の心と円筒部材の外周面の心を一致させるためには、円筒部材接合部内周、端部係合部材外周に高い寸法精度が要求され、この填め合いがゆるいと高精度に接合することができず、填め合いがきついと円筒部材を変形させドラムユニット外周の精度を低下させる要因になる。このため、高精度な圧入装置等が必要とされている。一方、円筒部材と端部係合部材の偏心を相殺するような角度で接合する方法(例えば、特許文献3参照)も知られているが設備投資が大きく、生産効率が低下しコスト高となることが避けられない。
以上のように、円筒振回り精度の高いドラムユニット製造するためには、高精度の円筒部材、端部係合部材、さらには高い接合技術が要求されコスト高となる問題がある。
特開2002−169421号公報 特開11−242407号公報 特開2002−91233号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決するために鑑みなされたものであり、極めて高い円筒振回り精度を備えた電子写真感光体ドラムユニットを提供することを課題とする。さらに、設備投資を含め製造コストが低く、不良発生率も大幅に低減できる電子写真感光体ドラムユニットの製造方法を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)軸又は軸受部を有する端部係合部材を、感光層を有する円筒部材の端部に組みつける工程を少なくとも有し、該端部係合部材を円筒部材の端部に組みつける工程の後で、端部係合部材の軸又は軸受部を加工する加工工程を行う電子写真感光体ドラムユニット
の製造方法であって、
該加工工程は、該電子写真感光体ドラムユニットを円筒部材外周基準の中心軸を中心に回転させた状態で、該端部係合部材の軸又は軸受部を該円筒部材外周基準の中心軸と同一中心軸を有する相似円状に加工する工程であり、かつ、
該加工工程において、該円筒部材の両側の端部より同時に該端部係合部材の軸又は軸受部を加工することを特徴とする電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
(2)前記加工工程は、切削加工又は研削加工により行われることを特徴とする(1)に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
(3)前記加工工程は、円筒部材外周面に当接するように複数のローラを配置して前記円筒部材を支持し、前記複数のローラのうち少なくとも1つのローラを駆動して前記円筒部材を回転させた状態で加工を行う工程であることを特徴とする(1)又は(2)の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
(4)前記複数のローラのうち回転軸を共有し円筒部材の同一母線上の両端部を支持するローラ群を1組としたとき、前記加工工程において、3組以上のローラ群が円筒部材に当接し、そのうち2組のローラ群は前記円筒部材外周基準中心軸より低い位置で前記円筒部材の外周面の異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持し、そのうち1組のローラ群は前記円筒部材外周基準中心軸より高い位置に当接し、その中の1つ以上のローラを駆動することにより電子写真感光体ドラムユニットの回転を行うことを特徴とする(3)の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
(5)前記加工工程において、前記端部係合部材の軸又は軸受部を加工する位置が、電子写真感光体ドラムユニットの前記円筒部材外周基準中心軸及び異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持する2組のローラ群のうち円筒部材の一方の端部にローラが当接する位置を結ぶ直線で挟まれる角度を2等分するような直線に対して、45度以上135度以下の方向である(4)の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
(6)前記円筒部材外周基準中心軸を中心点とし、異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持する2組のローラ群のうち円筒部材の一方の端部にローラが当接する位置を結ぶ直線で挟まれる角を2等分した角度をθ(度)とし、前記ローラを当接した前記円筒部材両端部外周の一方の前記加工前の端部真円度をA(μm)、他方の前記加工前の端部真円度をB(μm)とし、前記円筒部材の前記加工前の円筒度をC(μm)としたとき、A、B及びCが、下記式を満たすことを特徴とする(4)又は(5)の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
0≦(Asinθ+Bsinθ+C)≦50μm
本発明のドラムユニット製造方法により製造されるドラムユニットは、円筒振回り精度が高く、また軸又は軸受部の寸法精度、表面粗さが良好である。
さらに、本発明に係るドラムユニットは、画像形成装置に取り付けた場合に外周が振れることなく回転し、現像時及び転写時において、画像ムラ、画像ズレがなく良好な画像が得られる。
本発明に係るドラムユニットを電子写真感光体基体に用いることで、画像形成装置の高性能化と低価格化に大きく貢献できる。
軸又は軸受部を有する端部係合部材を、感光層を有する円筒部材端部に組みつけて構成される電子写真感光体ドラムユニットの製造方法において、前記端部係合部材を前記円筒部材に組みつける工程の後で、前記端部係合部材の軸を加工する工程を有することを特徴とする電子写真感光体ドラムユニット(以下、単に「ドラムユニット」ともいう)の製造方法である。
本発明のドラムユニットの製造方法は、ドラムユニットを組みつけた後に軸の加工を行うもので、円筒部材及び端部係合部材個々の部品の精度が低くても、あるいは円筒部材及び端部係合部材の接合精度が低くても、組立て後に加工することにより高精度のドラムユニットを得るものである。
本発明のドラムユニット製造方法における加工内容の例としては、特にドラムユニットの軸、軸受部の心出し加工に有効であるが、端部係合部材の軸部単体の外周部、内周部、端部それぞれの長さ、径、面取り、深さ、真円度、真直度、円筒度等の寸法精度、面粗さ等を所定の仕様に合わせる加工にも応用できる。本発明のドラムユニットの製造方法にお
いては、円筒部材の外径精度が良好であれば、それ以外の精度、例えば円筒部材の偏肉度、同心度、円筒部材内径部分の寸法精度、真円度、端部係合部材の軸又は軸受部の偏心、寸法精度、真円度、表面粗さ端部係合部材の外周の寸法精度、真円度、円筒部材及び端部係合部材を組みつけるときの軸又は軸受部と円筒部材外周の同軸度、寸法精度が大幅に緩和される。
本発明のドラムユニットの製造方法で用いる加工工程は、切削加工、研削加工等により行う方法が挙げられる。切削加工に用いる工具の例としては、旋盤用バイト、エンドミル、ドリル等が挙げられ、研削加工に用いる工具の例としては、研削砥石等が挙げられる。旋盤用バイトの材質の例としては、超硬合金、単結晶ダイヤモンド、焼結ダイヤモンド、特殊鋼が挙げられる。加工工程は粗切削及び仕上げ切削の2段階で行われる例もある。
本発明のドラムユニットの製造方法において、「心出し加工」とは端部係合部材の軸又は軸受部の中心軸を、円筒部材外周基準の中心軸に対して近傍になるように、すなわち、両中心軸が同一中心軸を有する相似円状になるように、端部係合部材の軸部を加工することである。
本発明のドラムユニットは、同心状(前記円筒部材外周基準の中心軸と同一中心軸を有する相似円の連続状態)に加工された後、端部係合部材の軸の中心軸基準での電子写真感光体ドラムユニットの円筒振回り精度が50μm以下であることが好ましい。特に高精度が要求されるドラムユニットにおいては円筒振回り精度が30μm以下であることが特に好ましい。
電子写真感光体ドラムユニットの円筒振回り精度は、電子写真感光体ドラムの円筒度及び電子写真感光体ドラムと軸部の同軸度で決まる。そのためには電子写真感光体ドラムユニットの円筒度、及び電子写真感光体ドラムユニットと軸部の同軸度との合計が概略円筒振回り精度以下である必要がある。電子写真感光体ドラムの円筒度は円筒部材の加工精度で決まるが、本発明の方法により電子写真感光体ドラムユニットと軸部の同軸度を高くすることが可能であり、円筒振回り精度50μm以下を可能とする。
本発明において、円筒振回り精度は以下のように測定する。ドラムユニットを左右の軸又は軸受部に適したぴったり嵌るような軸または軸受けで固定し、レーザ振れ測定機(真直度3μm以下の基準ゲージと円筒部材外周の距離を分解能1μmで測定するレーザ測長機(例えば、株式会社シンコウ製)でドラムユニット母線方向に10点、周方向に10点ドラムユニット画像域の表面の変位を測定し、データ処理により円筒振回り精度を算出することにより)で精度測定する。
同軸度は、電子写真感光体ドラムユニットの円筒部材外周を真円度計で測定し円筒部材の軸を求め、前記円筒部材外周の軸中心にドラムユニットを回転させながら電子写真感光体ドラムユニット円筒部材及び軸部の中心を真円度計で測定し軸を求め、それより算出する。
本発明のドラムユニットの製造方法において、特に端部係合部材の軸又は軸受部の心出し加工を行う場合は、ドラムユニットを円筒部材外周の中心軸を中心に回転させ、加工工程において加工工具を軸(又は軸受部)にあてて同心状に加工する方法が特に好ましい。この方法は回転する軸(又は軸受部)に切削工具を当てるだけで同心円状に加工することが可能であり、設備投資が小さく、加工中の調整が容易であることから好ましい。
ドラムユニットを支持具に取付け、ドラムユニット、加工工具の双方の軸心を測定し位置あわせをしてから回転している切削工具により軸部を加工する方法もあるが、軸心測定
用の設備投資が必要でありコスト的に不利である。単なる軸(又は軸受部)加工ではドラムユニットを固定し加工工具を回転させる例、加工工具を固定してドラムユニットを回転させて加工する例、双方を移動させて加工する例も挙げられる。
本発明のドラムユニットの製造方法において心出し加工を行う場合は、円筒部材外周基準とする中心軸を中心として回転させた状態で、端部係合部材の軸(又は軸受部)表面を前記円筒部材外周と同心状に加工することがより好ましい。ドラムユニットを円筒部材外周基準とする中心軸を中心として回転させる方法として、円筒部材外周面に沿うように複数の支持ローラを配置した装置によりドラムユニットを支持し、さらに複数のローラのうち少なくとも1つの支持ローラを駆動することによりドラムユニットを回転させることにより従来になく、簡単な装置で精度測定等のコストのかかる工程無しに容易に円筒部材外周基準とする中心軸中心に回転させることが可能となる。さらに回転する前記ドラムユニットの軸又は軸受部工具を押し当てることにより簡単に軸又は軸受部を円筒部材外周と同心状に加工することが可能となる。
本発明のドラムユニットの製造方法に用いる加工装置の例を述べる。図1、2は、本発明の電子写真感光体ドラムユニットの加工方法に用いる加工装置の概略の構成図であり、図1は正面図、図2は側面図である。
本発明の加工装置の例では、円筒部材1の外周面2に沿って3組の支持ローラ3a、3b、4a、4b、5a、5bを当ててドラムユニット6を支持している。なお、図1では3a、3b及び3cは示していない。図1中、ローラ3a、4a、5aは円筒部材一方の端部に、支持ローラ3b、4b、5bは円筒部材のもう一つの端部に当接するように配置されている。それぞれの支持ローラは円筒部材外周基準とする中心軸と概略平行に設定された軸3c、4c、5cにより加工装置に固定され、軸を中心として円滑に回転するように設定されている。3aと3b、4aと4b、5aと5bは軸を共有して回転している。
円筒部材外周中心線より低い位置にある支持ローラ3a、3b、4a、4bは駆動されていないが、ドラムユニットを高精度に支持する機能を果しているので、ドラムユニット支えるのに十分である強度が高い軸3c、4cが必要である。その材質としては鉄、アルミニウム等の金属の棒、またはパイプが挙げられ、さらに高精度のベアリング、焼結金属等の軸受けで受ける必要がある。さらに精度の高いローラ部材を用いることが好ましく、例えばステンレス、高炭素低クロム鋼等の磨耗しにくい金属材料、またはポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を用いることが好ましい。
支持ローラのうち円筒部材外周基準中心軸より高い位置に当接するローラ5a、5b(以下、5aと5bを「駆動ローラ」という)は、モータ7a及び動力伝達手段7b、7cよりなる駆動手段を介してドラムユニット6を駆動する機能を果しているので回転ムラが少なく、さらにドラムユニットを駆動するのに十分な摩擦抵抗を備えた表面材料を選定する。そのような表面材料としては、天然ゴム、ブタジエンゴム等のゴム、ウレタン、ポリエステル等の樹脂材料等が挙げられる。また、円筒部材を回転させるための支持ローラ表面の摩擦抵抗は高いほうが好ましい。
支持ローラ3a、3b、4a、4b及び駆動ローラ5a、5bの配置は中心軸8を中心としてドラムユニット6を回転させる構造とする。支持ローラ、駆動ローラが円筒部材表面に当接する位置は画像形成にかかわる領域を避けて円筒部材端部とすることが好ましい。
さらに円筒部材のそれぞれの両端部近傍に支持ローラ、駆動ローラを当接することによりドラムユニット回転軸の振れを少なくすることができる。ドラムユニットが回転してい
る状態で、係合部材9a、9bの軸10a、10b(図の例では軸外周)それぞれに工具11a、11bをあて、円筒部材外周2と同心状に加工できるように加工工具11a、11bを設置する。加工工具11a、11bは工具台12a、12bに固定され工具台はレール13a、13b上に乗っており、軸(又は軸受部)加工面に沿って必要に応じて移動可能である。さらにドラムユニット6が円筒部材中心軸と平行方向(図1において左右方向)に振れるのを防止するため、ドラムユニット側面に接する振れ防止ローラ14a、14bを備えることも好ましい。
ドラムユニット6を出し入れする際は、駆動ローラ5a、5bは保持を解除できるようにする。本発明において、加工部の構造は図3、4、5に示すように軸(又は軸受部)の構造、加工場所に応じた構造とすることが可能である。
図1、2に示す加工装置によってドラムユニットを製造する方法を説明する。支持ローラ3a、3b、4a、4b上にドラムユニットを置き、駆動ローラ5a、5bを押し当ててドラムユニットを保持する。次いで、駆動ローラ5a、5bを駆動させ、円筒部材の外周を基準とする中心軸8を中心としてドラムユニット6を回転させる。この状態で係合部材9a、9bの軸10a、10b(図の例では軸外周)に加工工具11a、11bを押しあて、端部係合部材の軸10a、10b表面を円筒部材外周2と同心状に加工することができる。工具台12a、12bはレール13a、13b上に乗っており、軸面に沿って移動させ所定の部分を加工する。加工時は、右より加工工具11a、左より11bを同時に押しあて同時に走査しながら加工すると加工時間を短くすることができる。加工工具を走査し軸部の全長にわたって加工が完了した後、切削工具を移動退避させた状態で駆動ローラ5a、5bのドラムユニット6に対する保持を解除し、その後、加工完了したドラムユニット6は機外に搬出される。
本発明のドラムユニットの製造方法では、円筒部材の外周に複数の支持ローラを当てて前記円筒部材を支持する。支持ローラの数は、軸を共有し同一母線上の両端部を支持するものを一組とした場合、円筒部材外周に沿って配置される支持ローラは2組以上であることが好ましい。そのうち1組は、円筒部材を回転させるための駆動ローラを有するローラ群であることが好ましい。さらに本発明において、円筒部材外周基準中心線8の高さより低い位置に2組の駆動されていない支持ローラを備え、この支持ローラを円筒部材の外周に当ててこれを支持し、さらに円筒部材外周基準中心線より高い位置ある1つ以上の駆動ローラ5を駆動することによりドラムユニット6を回転させることが好ましい。
円筒部材外周基準中心線8より低い位置にある支持ローラは、ドラムユニットの円筒振回り精度を確保するために重要な機能を果しており、支持ローラの円筒振回り精度がドラムユニットの仕上がり精度に重大な影響を与えるので、駆動されないが外周の円筒振回り精度を重視して選定することが好ましい。一方、円筒部材外周基準中心線より高い位置ある駆動ローラは、ドラムユニットを一定速度で回転させる機能を重視して選定することによりドラムユニット6を安定して回転させること可能となり、より円筒振回り精度の高いドラムユニットの製造が可能となる。
本発明において、ドラムユニットの前記円筒部材外周基準中心軸8を中心点として、前記2組の異なる母線上に当接された支持ローラ3、4の当接位置を結ぶ直線16a、16bで挟まれる角2θを2等分する直線15は、図2に示すように円筒部材外周基準の中心軸より垂直に下ろした垂線と一致させる(垂線を中心に線対称に支持ローラ3、4当接位置を配置する)ことが好ましい。該構成により、ドラムユニット6の回転をより安定させることが可能となり、より振れ精度の高いドラムユニットの製造が可能となる。
軸10a、10bに切削工具又は研削工具(以下の説明では「切削工具」又は「研削工
具」を代表して「切削工具」という)を当接して加工を行う位置に関しては、図2に示すようにドラムユニットの円筒部材外周に、異なる母線上で当接された前記2組の支持ローラ3、4の当接位置と円筒部材外周基準中心軸を結ぶ直線16a、16bで挟まれる角を2等分する直線15に対して90度方向で軸に切削工具を当てることが最も好ましい。図1、2の加工装置を例に説明すると、円筒部材の外径にバラツキがあって径が大きい円筒部材を加工する場合、ドラムユニットは下方より支持ローラで支持されているため回転軸は直線15の延長方向の(上方向)に移動する。切削工具が直線15に対して90度の方向で当接していれば、切削工具の刃先と円筒部材外周基準中心軸との距離の変動が少なく加工後の軸径の変化が少ないという効果が得られる。すなわち円筒部材外径のばらつきがあっても加工後の軸径のバラツキを押えることが可能となる。直線16a、16bで挟まれる角の2等分線(直線15)と切削工具を当てる方向(直線17)で挟まれる角度は45度以上135度以下の方向、特に75度以上105度以下の方向で本発明の効果が得られる。
本発明のドラムユニットの製造方法において安定して高い収率で生産を行うためには、以下の点を満たすことが好ましい。
(1)図1、2に示すように、円筒部材外周基準中心線8より低い位置の円筒部材外周に、異なる母線上で当接された2組の支持ローラ3aと3b、4aと4bは、それぞれ円筒部材両端部近傍を支持している(図1において4aと4bの円筒部材に対する当接部は2aと2bである)。
(2)さらに支持ローラ3aと4a、3bと4bは円筒部材の端部近傍の同一周上(図1の2a、2b)を支持している。
(3)加工工具11a、11bは、前記円筒部材外周基準中心軸8を中心点とし、中心軸8より低い位置に配置される2組の支持ローラ3(3a、3b)、4(4a、4b)の当接位置を結ぶ直線(16a、16b)で挟まれる角2θを2等分する直線15に対して、概略90度の方向の軸(又は軸受部)周上に当てる。
上記(1)、(2)、(3)を満たすドラムユニットの製造方法において、図2のようにドラムユニットの前記円筒部材外周基準中心軸8を中心点として、中心軸8より低い位置に配置される2組の支持ローラ3、4の当接位置を結ぶ直線(16a、16b)で挟まれる角2θを2等分する直線15と、2組の前記支持ローラ3、4の当接位置で結ぶ直線(16a、16b)で挟まれる2つの角度をθ(度)とし、前記支持ローラが当接した前記円筒部材外周の一方の加工前の端部2aの真円度をA(μm)、他方の端部2bの加工前の真円度をB(μm)とし、前記円筒部材の加工前の円筒度をC(μm)とした電子写真感光体ドラムユニットの製造方法において下記式が成立することがより好ましい。
0≦(Asinθ+Bsinθ+C)≦50μm
本発明において、図1、2に示す加工装置を例に説明すると、支持ローラ3a、3b、4a、4bの振れが十分に小さいとすると、回転中のドラムユニット軸の振れ幅は円筒部材外径の変動幅と同一となる。支持ローラ3a、4aで支持される端部を考える。真円度とは円筒部材外周中心軸基準の外周半径の最大部と最小部の差であり回転中のドラムユニット軸の振れは支持ローラ3a、4aで支持される位置の円筒部材真円度A(μm)と一致する。さらにドラムユニットの端部と軸(又は軸受部)の加工部の距離が近い場合は軸10aの回転中心の振れ量は支持ローラ3a、4aで支持される円筒部材端部の回転の振れ量と一致する。さらにドラムユニット軸の振れのうち加工工具11a、11bを軸に対して当てている方向(図1、2の加工装置において支持ローラ3、4の当接位置と円筒部材外周基準中心軸を結ぶ直線16a、16bで挟まれる角2θを2等分する直線15に対して概略90度の方向)のベクトル成分はドラムユニット軸(又は軸受部)の振れにA(
μm)にsinθをかけたものとなる。
よってドラムユニットの回転中の振れ、回転軸と切削部材の距離変動もAsinθとなり、ドラムユニット軸の加工後の振れ精度、真円度ともAsinθとなる。もう一方の端部を支持する支持ローラ3b、4bを当接した外周部分も同様に、真円度、加工後の振れ精度ともBsinθ(μm)となる。加工後の軸10a、10bの振れ量はそれぞれAsinθ、Bsinθとなる。ここで軸振れのみを考えると加工後の軸10a、10bを基準として回転させたとき軸の振回りの最大値は10a側がAsinθ、10b側がBsinθとなる。軸部10a、10bがそれぞれ反対方向に最大触れたとすると軸の振回りの最大値はAsinθ+Bsinθとなる。
さらに円筒部材の全体での振れ成分である円筒度Cを加えると加工後のドラムユニット円筒振回り精度の最大値は(Asinθ+Bsinθ+C)となる。
すなわち、ドラムユニットの円筒振回り精度は、左右の端部近傍で支持ローラを当接した部分の加工前の円筒部材外周真円度をそれぞれA(μm)、B(μm)、円筒部材の円筒度をC(μm)とした電子写真感光体ドラムユニットの製造方法において、0≦(Asinθ+Bsinθ+C)≦50μmとなるようにすることが好ましい。より好ましくは、0≦(Asinθ+Bsinθ+C)≦30μmとなるようにすることがより好ましい。それにより、加工後のドラムユニットの円筒振回り精度が50以下、好ましくは30以下とすることができる。
本発明において角度θが小さいほうが同一精度の円筒部材を用いたとしても円筒振回り精度の高いドラムユニットの製造が可能となる。円筒部材の真円度が同一でAとしても加工後の軸の振れ幅はsinθに比例して小さな値となる。例えば角度θが70度では加工後の軸の振れはAの0.94倍、60度ではAの0.71倍、20度ではAの0.342倍の値となる。しかし角度θが小さ過ぎると、水平方向より力が加わった場合に不安定になる。例えば加工工具を軸に当てたときの力で、回転軸が加工工具を当てた方向と反対に移動しやすくなる。また角度θが大き過ぎると、垂直方向より力が加わった場合にドラムユニットの回転軸が垂直方向に移動しやすくなる。例えば加工工具により軸部を削るときの反作用の力で回転軸が下方に変動しやすいという問題が生じる。20度以上70度以下でバランスが良好であり振れ精度の高いドラムユニットの製造が可能となり好ましい。
なお、本発明において円筒部材の真円度は、支持ローラで支持される部分に関して測定することにより得られる。通常真円度計の測定台に円筒部材を固定して芯調整をした後、触針にて外周(内周)形状を測定しその値より真円度を算出する。測定における一連の工程は、真円度計(例えば型式:RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて自動的に測定される。円筒度は電子写真感光体ドラムの画像域全体に関して測定する。測定個所は5点より10点が好ましい。円筒度も真円度計を用いて自動的に測定可能である。
軸(または軸受)部分の真円度、円筒度は、本体との嵌めあい部分に関して測定し、通常真円度計の測定台にドラムユニットを固定して芯調整をした後、触針にて軸の場合は外周(軸受の場合は内周)形状を測定しその値より真円度、円筒度を算出する。測定における一連の工程は真円度計(例えば型式:RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて自動的に測定される。
円筒部材と軸(または軸受)部分と同心度に関しては円筒部材外周と軸(または軸受)部分の中心を真円度計にて測定しその値より算出する。
本発明において軸部(軸受け部)の径寸法精度は、画像形成装置に組み込んだときにガタが発生しないように加工する必要がある。一般に円筒振回り精度50μm以下のドラムユニットが要求される画像形成装置においては、画像形成装置本体とドラムユニットの結合部分の嵌めあい精度は30μm以下が要求され、本発明においては軸部径寸法精度30μm以下、より好ましくは20μmを達成することが可能である。
本発明における内径の測定方法に関しては、ノギス、プラグゲージ、シリンダゲージ、キャリパーゲージ等を用いる方法が挙げられ、加工部に傷がつきにくいプラグゲージを用いる方法が特に好ましい。外径の測定方法に関しては、ノギス、マイクロメータ、キャリパーゲージ等を用いる方法が挙げられマイクロメータを用いる方法が特に好ましい。
本発明においてさらにユニット全長(両側の軸部(軸受部)先端の距離)は円筒部材と係合部材の精度、接合精度によらず高精度に加工することが可能となる。
本発明のドラムユニットの製造方法では、先端が平たい工具を加工する部分に押し当てて加工する例、端部係合部材の軸又は軸受部の表面に沿って工具移動走査手段を備えた装置により走査しながら加工する例が挙げられる。後者はより良好な加工面が得られ、さらに複雑な形状の軸又は軸受部も加工可能となることから好ましい。
本発明のドラムユニットの製造方法では、円筒部材両端に係合部材が組みつけられ、両側のそれぞれの端部係合部材に軸(又は軸受部)が有る場合、これら2つの軸(又は軸受部)に対応して両側に加工工具及びその調整手段をそれぞれ具え、両側より同時に前記端部係合部材の軸(又は軸受部)を一度に加工することより生産効率を上げることが可能となる。さらに工具走査方向を左右で反対方向にするとドラムユニットの左右方向の振れが少なくなり精度が向上し好ましい。
本発明において、ドラムユニットに用いる円筒部材は、外周の真円度、円筒度が高精度に仕上げてあれば、偏肉度、内径の真円度、円筒度に対する要求はそれほど高くないので、ドラムユニットの製造はコストの低い方法で製造可能である。
本発明に用いる円筒部材の製造方法の例としては、深絞り加工によってカップ状に加工し、次にカップの壁をしごき加工によって伸ばし、底付き円筒を製造する方法(DI法)、衝撃押出し加工によってカップ状に加工し、次いでカップの壁をしごき加工によって伸ばし、底付き円筒を製造する方法(II法)、押出し加工によって得られた円筒をしごき加工によって伸ばし、薄肉円筒を製造する方法(EI法)、押出し加工の後、さらに引き抜き加工により薄肉円筒を製造する方法(ED法)等が挙げられる。また、ポートホール方式により押出し加工された中空パイプを1段又は1段以上の引き抜き加工により精度を高めて製造された円筒部材の例も挙げられる。上記の円筒部材を切断、さらに両端部は必要に応じてバリ取加工、端部テーパー加工、切削インロー加工(端部内周部を一定幅削って高精度に仕上げる加工)を行う。
本発明に用いる円筒部材は、アルミニウム合金の押出し加工の後、引き抜き加工によって円筒を得た後、端部を加工して用いてもかまわないが、必要に応じて外周を加工することもかまわない。前記方法で得られた円筒部材外周の真円度、円筒度をさらに高めるために必要に応じて外周を切削加工、研削加工する方法を行ってもよい。特に外周の真円度、円筒度の高い円筒部材を得るための手段としては切削加工、特に旋盤加工が好ましい。
本発明において、円筒部材の材料としては、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、チタン等の金属及びこれらの合金、またプラスチック、セラミック、ガラス等に導電性処理をしたものが挙げられる。好ましくは3000(Al−Mn)系、5000(Al−Mg)系、6000(Al−Mg−Si)系のアルミニウム又はアルミニウム合金が用いられる。
本発明に用いる端部係合部材は、ドラムユニットに用いた場合、従来の高精度のドラムユニットを製造する方法に用いるものより低レベルの精度のものを用いても、本発明のドラムユニットの製造方法を適用することにより、高精度なドラムユニットが得られる。外周の真円度、寸法精度が所定の精度に仕上げてあれば、偏肉、軸(又は軸受部)の内径の真円度は重要でなく通常の成型加工で得られるレベルで高精度のドラムユニットを製造することが可能である。必要に応じて成型後に切削又は研削加工することもかまわない。端部係合部材は軸、軸受、さらに円筒部材と軸、軸受をつなぐフランジ部、必要に応じて駆動力を受け取るためのギアを有する。
本発明に用いる円筒部材と端部係合部材の接合精度は、従来の高精度のドラムユニットを製造する方法の基準より低レベルの精度でも、本発明のドラムユニットの製造方法を適用することにより、高精度なドラムユニットが得られる。通常の接着、圧入で得られる精度レベルでも、より高精度のドラムユニットを製造することが可能である。
本発明に用いる端部係合部材の軸(又は軸受部)は、予め、ドラムユニット組立て後に円筒振回り精度、軸受け部寸法精度を出すための加工を行うための削り代を加味した寸法に作っておくことが好ましい。
図3のA、B、C、図4のA、B、C、図5のA、B、Cに、本発明に用いる端部係合部材の軸(又は軸受部)の形状、加工の例を示す。図3のA、Bは軸の形状例で、図3のAは側面図、図3のBは平面図(上より見た図)である。係合部材9が円筒部材1に接合されている。組みつけ後は19の形状であるが斜線部分(軸外周及び端部)を切削加工し、所定の軸形状18を得る。図3のCは加工の例の平面図である。工具(バイト)11は工具台12に固定され、軸(図の例では軸外周)に工具を押し当て、端部係合部材の軸表面を同心状に加工することができる。工具台12はレール13上に乗っており、軸面に沿って移動させ所定の部分を加工し、加工後は退避する。同様に図4のA、B、C、は軸受部、図5のA、B、C、は突き出した形状の軸受の形状、加工例である。
本発明に用いる円筒部材は必要に応じて注入防止、干渉縞防止、表面欠陥の保護等を目的とした公知の表面処理、下引層、導電層の塗布を行ってもよい。
本発明に用いる円筒部材の感光層は、無機感光体、有機感光体等に用いられるものが挙げられ、特に制限はない。層構成としては単層型、積層構造型のものを用いることができる。また、感光層上に保護層を有するもの等の例が挙げられる。
本発明のドラムユニットの円筒振回り精度は、フルカラー印刷などの用途においては、多色の画像ズレ、画像ムラ等を起こさないためには50μm以下が必要で、より好ましくは30μm以下が必要である。
本発明のドラムユニットの製造方法は、円筒振回り精度の高いドラムユニットを得ることができる。本発明の円筒振回り精度の高いドラムユニットは、画像形成装置に取り付けた場合に、外周が振れることなく回転し、現像時及び転写時において、画像ムラ、画像ずれがなく良好な画像が得られることから好ましい。
本発明のドラムユニットの加工装置は、低コストで製造された円筒部材及び端部係合部材を用いて高精度のドラムユニットを製造することを可能とする。
尚、本発明の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法、加工装置は画像形成装置に用いる他の円筒部材及び軸(又は軸受部)を有する部材、例えば現像スリーブ、帯電ローラ、送りローラ、定着ローラ等にも応用可能である。
次に、本発明を以下の実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例中「部」は質量部を示し、実施例中の精度測定公差の定義は、JIS−B0021、JIS−B0621による。
[実施例1]
押出し加工さらに引き抜き加工により製造された中空パイプ(アルミニウム合金JIS−A3003製)を切断して、外径60.4mm、内径58.6mm、長さ344mmの円筒部材を得た。次に両端部を切削加工により削り全長、端面直角度を整え、さらに内側、外側にそれぞれC0.3の面取り加工を行った。精度測定の結果は、定盤上に円筒部材を固定し直角測定器スコヤマスタ(株式会社ミツトヨ製)にて測定した結果、端面直角度150μm以下となった。また端面平行度は定盤上に円筒部材を固定しハイトゲージ(株式会社ミツトヨ製)にて測定した結果、30μm以下であった。
次に旋盤加工装置によって前記円筒部材の外周面を切削加工した。加工条件は円筒部材回転速度3000rpm、円筒部材1回転あたりの送りピッチは0.1mm/rev、まず初めにR0.2の焼結ダイヤモンド製バイトで切込み量0.2mmとして荒切削を行った。さらにR4の焼結ダイヤモンド製バイトで切込み量0.03mmとして仕上げ加工を行った。得られた円筒部材は外径59.94mm、長さ340mmであった。表面粗さRz=0.60μm(表面粗計:小坂研究所表面粗さ計サーフコーダーSE3500を用い、カットオフを0.8mm、測定長さを8mmで測定)が得られた。
次に、以下の感光層を円筒部材基体に形成した。SnO2コート処理硫酸バリウム10部、酸化チタン3部、フェノール樹脂6部、メタノール4部、メトキシプロパノール20部の材料を分散して得られる導電層塗布液を調整、得られた円筒部材基体に塗布し、140℃で30分間熱硬化し、膜厚15μmの導電層を形成した。
次に、ポリアミド樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ社製)8部、メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学社製)12部をメタノール300部及びn−ブタノール250部の混合溶媒中に溶解した塗料を塗布し、95℃で13分間熱風乾燥させることによって、膜厚が0.7μmの下引き層を形成した。
次に、アゾ顔料7部ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1、積水化学工業社製)5部及びシクロヘキサノン70部からなる溶液を、ガラスビーズを用いたサンドミルで8時間分散した後、エチルアセテート100部を加えて電荷発生層用の分散液を調合した。この分散液を中間層上に塗布し、95℃で10分間加熱乾燥することによって膜厚0.21μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式のアミン化合物8部、

下記構造式のアミン化合物3部、

及びビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ−200、三菱ガス化学社製)10部をモノクロロベンゼン80部及びジメトキシメタン20部の混合溶媒に溶解した。この塗料を電荷発生層上に塗布し、130℃で1時間乾燥することによって、膜厚が15μmの電荷輸送層を形成した。
得られた感光層塗布後の円筒部材は外径60.0mm、長さ340.0mmとなった。結果を表1に示す。真円度計(型:RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて、得られた円筒部材の外周面一つの端部より5mm部分(表1中のA)および外周面もう一つ端部より5mm部分(表1中のB)の真円度(最大外接円と最大内接円の差)を測定した。測定した結果を表1に示す。さらに真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて外周面一つの端部より5mmより50mmおきに8点の外径形状を測定して円筒度を求めて結果を表1に示した。
さらに円筒部材の精度として真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて、内周精度測定した結果、端部より5mm部分の真円度は70μm、内周の端部より5mm部分の真円度は70μm、真円度計(型:RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて測定した端部より5mm部分の外周、内周の形状より同心度(外周中心と内周中心の距離)を算出した結果、70μmとなった。
次に成型加工により製造された端部係合部材(ポリカーボネート製)を準備した。係合部材の形状と加工工程の構成模式図は図5のA、B、Cのようである。
端部係合部材加工前の精度は以下の通りである。なお、下記で「フランジ部」とは端部係合部材外周部及び軸受部をつなぐ部分とする。
フランジ部外径58.4±0.1mm(マイクロメーター:株式会社ミツトヨ製にて測定)
フランジ部の厚み14mm(ノギス:株式会社ミツトヨ製にて測定)
フランジ部の外周部真円度60μm(真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて端部より7mm部分を測定)
フランジ部の外周部円筒度65μm(真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて端部より2mm、7mm、12mm部分を測定)
軸受部加工前内径19.4±0.2mm(プラグゲージ:溝口狭範製作所製にて測定)
フランジ部よりの張出た軸受部長さ21±0.5mm(ノギス:株式会社ミツトヨ製にて測定)
軸受部内周真円度70μm以内(真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用いて軸端部より15mm部分を測定)
軸受部内周円筒度70μm以内(真円度計(RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用い
て軸端部より5mm、15mm、25mm、35mm部分を測定)
軸受部とフランジ外周の同軸度70μm以内(真円度計(型式:RA−662:株式会社ミツトヨ製)を用い軸受部端部より25mmフランジ外周端部より7mm部分を測定)
感光層を塗布した前記円筒部材に、準備した端部係合部材を装着しシアノアクリレート系接着材(アロンα:東亞合成(株)製)で固定した。このドラムユニットを上述の図1、2に示す加工装置にて端部係合部材軸受部を下記の仕様になるように調整し、図5のA、Bに示すように斜線部分を切削加工した。支持ローラは円筒部材端部より面端部より5mm部分に当接した。図5の加工装置において切削工具21は工具台12に取り付けられ工具台12レール(不図示)によりドラムユニットの回転軸と平行及び直角方法に移動可能である。まず、最初に切削工具21を軸受けの端部に当接しドラムユニットの回転軸と直角方向に移動させながら所定の寸法に軸受部の長さドラムユニット全長を加工した。円筒部材両端部外周のそれぞれの端部(以下、それぞれ「A側」、「B側」とする)と切削工具21の距離によりドラムユニットの全長が決り、係合部材フランジ面より切削工具の距離より軸受部の長さが決まる。さらに切削工具21を軸受部内周に当接しドラムユニットの回転軸と平行方向に移動させながら所定の寸法に軸受部内周を加工した。このとき加工工具をドラムユニットの回転軸より離すと内径は大きくなり、回転軸に近づけると内径は小さくなる。軸受部内径20.00mm(公差−0/+30μm以内)となるようにプラグゲージで測定しながら加工装置の加工工具11a、11bの位置を調整した。フランジ部よりの張出た軸受部の長さAB両側とも20mm、さらにドラムユニット全長380.0mm(公差−0/+0.1m以内)となるようにノギスで測定しながら加工装置の加工工具11a、11bの位置を調整した。
円筒部材外周中心より下ろした垂線と円筒部材外周中心より支持ローラ中心に向けて直線を引いたとき垂線と直線で挟まれる角度は45度とした。製造されたドラムユニットの精度を加工前と同様に真円度計で測定した結果、端部係合部材加工後の軸受部内径は20.008mm、軸受部フランジ部よりの張出た軸受部の長さA側が20.05mm、B側は20.95mmであった。さらにドラムユニット全長380.0mmとなった。また、軸受部内周真円度A側7μm、B側8μm、軸受部内径円筒度精度5μm、軸受部内周と円筒部材外周の同軸度5μmであった。
製造されたドラムユニットを左右の軸受部内径にぴったり嵌まるような貫通軸で固定し、レーザ振れ測定機(真直度3μm以下の基準ゲージと円筒部材外周の距離を分解能1μmで測定するレーザ測長機(株式会社シンコウ製)でドラムユニット母線方向に10点、周方向に10点ドラムユニットの表面の変位を測定し、データ処理により振れ精度を算出するもの。)で精度測定した。
以上の工程で10本のドラムユニットを作成し円筒部材の両端部より20mm部分を除いた300mm部分の外周面振れ円筒振回り精度を測定し、最大値を表1に示した。
[評価例1]
このようにして作製した本発明のドラムユニットをタンデム式カラー複写機(製品名:カラーレーザーコピア5000キヤノン株式会社製)に装着して、色ずれ、ハーフトーン画像ムラをそれぞれ出力し画像評価を行った。結果を表1に示す。
ハーフトーン画像は有効線1本と白線2本分が交互に連続しているものであり、縦方向、横方向にそれぞれ走査したものを使用した。評価基準は以下の通りである。評価結果は表1に示す。
(色ずれ)
◎:良好。
○:画像ムラがあるが製品として良好レベル。
×:良好でない。製品として使用不可
(画像ムラ)
◎:良好。
○:画像ムラがあるが製品として良好レベル。
×:良好でない。製品として使用不可
ドラムユニットの円筒振回り精度に関しては、30μm以下は特に良好、30μm以上50μm以下は製品として良好、50μmより大きい場合は良好でないと判断した。軸受内径寸法精度に関しては−0以上+30μm以下は良好、−0μmより小さい、30μmより大きい場合は良好でないと判断した。
[実施例2〜5]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例1と同様の端部係合部材を準備し、実施例1と同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表1に示す通りに調整する。実施例1と同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例1〜2]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例1と同様の端部係合部材を準備し、実施例1と同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表1に示す通りに調整する。実施例1同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価して結果を表1に示した。
[比較例3]
実施例1同様に感光層を塗布した円筒部材と端部係合部材を準備した。端部係合部材の軸受部を円筒部材への組みつけ前に下記の精度に切削加工した後、実施例1と同様に接合した。端部係合部材の軸受部は内径20.090mmとなった。評価例1の方法で画像評
価した結果、軸部のガタが大きく色ずれが生じ良好な画像が得られなかった。
フランジ部よりの張出た軸受部の長さ30.05mm
(寸法精度は良好であったが工程が増加している。)
真円度30μm
振れ精度30μm
軸受部とフランジ外周の同軸度30μm
(内径精度は実施例1より良くないうえ工程が増加している。)
実施例1の評価例1同様に評価を行って結果を表1に示した。
[実施例6]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材を用意した。下記の精度、寸法を有する成型加工(ポリカーボネート製)により製造された端部係合部材を準備し、実施例1と同様に円筒部材に装着し接着材で固定した。端部係合部材の形状と加工工程を図4のA、B、Cに示す。(測定方法も実施例1同様にした)
端部係合部材フランジ部精度:
外径58.4±0.2mm
厚み16mm
外周真円度60μm以内
外周振れ精度60μm以内
軸受部精度:
内径19.4±0.2mm
内周振れ精度60μm以内
内周同軸度60μm以内
このドラムユニットを図1、2に示す軸加工装置に取付け、端部係合部材軸受部を内径20.00mm(公差−0/+30μm以内)になるように設定し、図4のA、Bに示すように斜線部分を切削加工した。円筒部材外周中心より下ろした垂線と円筒部材外周中心より支持ローラ中心に向けて直線を引いたとき垂線と直線で挟まれる角度は20度とした。実施例1と同様、真円度計により製造されたドラムユニットの精度を測定した結果、端部係合部材の軸受部内径20.007mm、軸受部内周真円度5μm、軸受部内周振れ精度5μm、軸受部内周と円筒部材外周の同軸度5μm以内となった。実施例1の評価例1と同様に評価を行った。結果を表2に示した。
[実施例7〜10]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例6と同様の端部係合部材を準備し、実施例1と同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表2に示す通りに調整する。実施例1と同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例4]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例6と同様の端部係合部材を準備し、実施例6と同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表1に示す通りに調整する。実施例6と同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例5]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例6と同様の端部係合部材を準備した。端部係合部材の軸受部を円筒部材への組みつけ前に下記の精度に切削加工した後、実施例1と同様に接合した。端部係合部材の軸受部は内径20.095mmとなった。評価例1の方法で画像評価した結果、軸部のガタが大きく色ずれが生じ良好な画像が得られなかった。
軸受部内周真円度30μm
軸受部内周振れ精度30μm
(内径精度は実施例1より良くないうえ工程が増加している。)
実施例1の評価例1同様に評価を行って結果を表2に示した。
[実施例11]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材を用意した。下記の精度、寸法を有する成型加工(ポリカーボネート製)により製造された端部係合部材を準備し、実施例1と同様に円筒部材に装着し接着材で固定した。端部係合部材の形状と加工工程を図3のA、B、Cに示す。
係合部材精度:
フランジ部外径58.4±0.2mm
フランジ部厚み18mm
フランジ部外周真円度70μm以内
フランジ部外周振れ精度70μm以内
軸部は端部係合部材フランジ部にアルミニウム合金:JIS6063製を軸部に圧入したものを用いた。寸法は下記に示すとおりである。
軸部外径30.6±0.2mm
軸部外周振れ精度70μm以内
フランジ部よりの張出た軸部の長さ21±0.5mm
外周同軸度80μm以内
このドラムユニットを図1、2に示す軸加工装置に取付け端部係合部材軸部を下記の仕様になるように切削工具を設定し、図3のA、Bに示すように斜線部分を加工した。
外径20.00mm(公差−0/+30μm以内)
円筒部材外周中心より下ろした垂線と円筒部材外周中心より支持ローラ中心に向けて直線を引いたとき垂線と直線で挟まれる角度は左右とも70度とした。
実施例1と同様に、製造されたドラムユニットを真円度計により測定した結果、
端部係合部材の軸部外径30.015mm
フランジ部よりの張り出し長さ20.1mm
軸部外周真円度7μm
軸部外周振れ精度7μm
軸部外周と円筒部材外周の同軸度7μm、となった。
製造されたドラムユニットを左右の軸部がぴったり嵌まるような軸受で固定し、実施例1と同様のレーザ振れ測定機で、評価例1同様に画出し評価を行った。結果を表3に示す。
[実施例12〜15]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例11と同様の端部係合部材を準備し、実施例11と同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表3に示す
通りに調整する。実施例11と同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価した。結果を表3に示す。
[比較例6]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例11と同様の端部係合部材を準備し、実施例11同様に接合した。なお、端部真円度及び円筒度については表3に示す通りに調整する。実施例11と同様に軸受部を加工した。実施例1の評価例1同様に評価した。結果を表3に示す。
[比較例7]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例11と同様の端部係合部材を準備した。端部係合部材の軸受部を円筒部材への組みつけ前に下記の精度に切削加工した後、実施例11と同様に接合した。端部係合部材の軸受部は内径30.090mmとなった。評価例1の方法で画像評価した結果、軸部のガタが大きく色ずれが生じ良好な画像が得られなかった。
軸部外周真円度25μm
軸部外周振れ精度25μm
(内径精度は実施例1より良くないうえ工程が増加している。)
実施例1の評価例1同様に評価を行った。結果を表3に示した。
[実施例16〜22]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例1と同様に端部係合部材を準備し、実施例1同様に接合した。加工工具を軸部10a、10bにあてる位置に関しては、前記円筒部材外周基準中心軸8より低い位置の2組の支持ローラ3、4の当接位置を結ぶ直線で挟まれる角を2等分する直線15に対して、表4で示す方向の軸受部材周上に当てるようにして実施例1同様に軸受部を加工した。加工されたドラムユニットの軸受部径精度を評価した。結果を表4に示す。
[比較例8〜9]
実施例1と同様に感光層を塗布した円筒部材及び実施例1と同様に端部係合部材を準備し、実施例1同様に接合した。加工工具を軸部10a、10bにあてる位置に関しては、前記円筒部材外周基準中心軸8より低い位置の2組の支持ローラ3、4の当接位置を結ぶ直線で挟まれる角を2等分する直線15に対して、表4で示す方向の軸受部材周上に当てるようにして実施例1同様に軸受部を加工した。加工されたドラムユニットの軸受部径精度を評価した。結果を表1に示す。
本発明の電子写真感光体ドラムユニットの加工装置を示す正面模式図である。 本発明の電子写真感光体ドラムユニットの加工装置を示す側面模式図である。 本発明の電子写真感光体ドラムユニットに用いられる軸部を有する端部係合部材の、Aは側面図、Bは平面図、Cは平面図で切削刃物との位置関係を示す。 本発明の電子写真感光体ドラムユニットに用いられる軸受部を有する端部係合部材の、Aは側面図、Bは平面図、Cは平面図で切削刃物との位置関係を示す。 本発明の電子写真感光体ドラムユニットに用いられる凸状の軸受部を有する端部係合部材の、Aは側面図、Bは平面図、Cは平面図で切削刃物との位置関係を示す。
符号の説明
1 円筒部材
2 円筒部材の外周面
2a、2b 円筒部材の外周面支持ロ−ラと当接部分
3a、3b、4a、4b 支持ローラ
3c、4c、5c ローラの軸
5a、5b 駆動ローラ
6 ドラムユニット
7a モータ
7b 駆動力伝達ギア
7c 駆動力受ギア
8 外周基準中心軸
9a、9b 端部係合部材
10a、10b 端部係合部材の軸部
11a、11b 加工工具
12a、12b 工具台
13a、13b レール
14a、14b ドラムユニット側面に接する振れ防止ローラ
15 円筒部材外周中心より下ろした垂線
16a 円筒部材外周中心より支持ローラ中心に向けて引いた直線
16b 円筒部材外周中心より支持ローラ中心に向けて引いた直線
17 軸部に切削工具を当てる方向
18 加工後の軸部形状
19 加工前の軸部形状
20 切削工具の刃
21 加工前の軸受部形状
22 加工後の軸受部形状
23 加工前の軸受部形状
24 加工後の軸受部形状
θ 15と16a、16bの線で挟まれる角度
2θ 16a、16bの線で挟まれる角度

Claims (6)

  1. 軸又は軸受部を有する端部係合部材を、感光層を有する円筒部材の端部に組みつける工程を少なくとも有し、該端部係合部材を円筒部材の端部に組みつける工程の後で、端部係合部材の軸又は軸受部を加工する加工工程を行う電子写真感光体ドラムユニットの製造方法であって、
    該加工工程は、該電子写真感光体ドラムユニットを円筒部材外周基準の中心軸を中心に回転させた状態で、該端部係合部材の軸又は軸受部を該円筒部材外周基準の中心軸と同一中心軸を有する相似円状に加工する工程であり、かつ、
    該加工工程において、該円筒部材の両側の端部より同時に該端部係合部材の軸又は軸受部を加工することを特徴とする電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
  2. 前記加工工程は、切削加工又は研削加工により行われることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
  3. 前記加工工程は、円筒部材外周面に当接するように複数のローラを配置して前記円筒部材を支持し、前記複数のローラのうち少なくとも1つのローラを駆動して前記円筒部材を回転させた状態で加工を行う工程であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
  4. 前記複数のローラのうち回転軸を共有し円筒部材の同一母線上の両端部を支持するローラ群を1組としたとき、前記加工工程において、3組以上のローラ群が円筒部材に当接し、そのうち2組のローラ群は前記円筒部材外周基準中心軸より低い位置で前記円筒部材の外周面の異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持し、そのうち1組のローラ群は前記円筒部材外周基準中心軸より高い位置に当接し、その中の1つ以上のローラを駆動することにより電子写真感光体ドラムユニットの回転を行うことを特徴とする請求項3に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
  5. 前記加工工程において、前記端部係合部材の軸又は軸受部を加工する位置が、電子写真感光体ドラムユニットの前記円筒部材外周基準中心軸及び異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持する2組のローラ群のうち円筒部材の一方の端部にローラが当接する位
    置を結ぶ直線で挟まれる角度を2等分するような直線に対して、45度以上135度以下の方向である請求項4に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
  6. 前記円筒部材外周基準中心軸を中心点とし、異なる母線上に当接して円筒部材を略水平に支持する2組のローラ群のうち円筒部材の一方の端部にローラが当接する位置を結ぶ直線で挟まれる角を2等分した角度をθ(度)とし、前記ローラを当接した前記円筒部材両端部外周の一方の前記加工工程の前の端部真円度をA(μm)、他方の前記加工工程の前の端部真円度をB(μm)とし、前記円筒部材の前記加工工程の前の円筒度をC(μm)としたとき、A、B及びCが、下記式を満たすことを特徴とする請求項4又は5に記載の電子写真感光体ドラムユニットの製造方法。
    0≦(Asinθ+Bsinθ+C)≦50μm
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