JP2000179540A - 円筒体の製造方法 - Google Patents

円筒体の製造方法

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JP2000179540A
JP2000179540A JP36167398A JP36167398A JP2000179540A JP 2000179540 A JP2000179540 A JP 2000179540A JP 36167398 A JP36167398 A JP 36167398A JP 36167398 A JP36167398 A JP 36167398A JP 2000179540 A JP2000179540 A JP 2000179540A
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cylindrical member
sleeve
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manufacturing
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Taku Konuma
卓 小沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒部材とフランジ部材との結合振れ精度を、
嵌合長に関係なく、より高精度にできる円筒体の製造方
法を提供する。 【解決手段】円筒部材W2の端部内側にフランジ部材W
1の結合部131が嵌入結合された円筒体を製造するた
めの円筒体の製造方法において、円筒部材W2の端部内
側とフランジ部材W1の結合部をしまりばめの関係とな
る大きさに設定し、円筒部材の端部を第1の所定温度に
加熱して拡径させ、円筒部材の端部内側とフランジ部材
の結合部とをすきまばめの関係とし、その後、フランジ
部材を保持する第1の保持装置2Aにより、円筒部材の
端部内側にフランジ部材の結合部を挿入するとともに、
第1の保持装置2Aの当接部23Aを、円筒部材を保持
する第2の保持装置の当接部80Aに突き当て、円筒部
材の冷却中に、円筒部材が第2の所定温度になった時
に、第1の保持装置の保持を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置におけ
る電子写真感光ドラムや現像スリーブ等の円筒体及びそ
の製造方法及び製造装置及び現像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の複写機、レー
ザービームプリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形
成装置における電子写真感光ドラムや現像スリーブとし
ては、表面が所定の表面粗さに仕上げられた円筒部材が
用いられている。
【0003】電子写真用感光ドラムは、所定の表面粗さ
に仕上げられたドラム基体の表面に感光膜を施すことに
よって製造されるが、ドラム基体の表面精度あるいは寸
法精度が低いと感光膜に凹凸が生じ、このために画像形
成装置の画像に欠陥が発生する。したがって、精度の高
い画像形成装置を得るためには、ドラム基体の表面精度
は所定の表面粗さに加工されることが要求され、また真
直度および真円度等にもきわめて高い精度が必要とな
る。
【0004】また、例えば、電子写真法や静電記録法等
によって形成される潜像担持体上の潜像を担持するため
に、潜像が形成された潜像担持体へ現像剤を担持して搬
送する現像スリーブは、一成分、二成分現像剤、磁性、
非磁性現像剤、さらには絶縁性、誘電性現像剤を問わ
ず、これら現象剤を担持して潜像を忠実に顕像化するた
めには、真直度および振れ防止にきわめて高い精度が必
要となる。
【0005】真直度として、現像スリーブとしては、1
5μm以下にすることが好ましい。これは、感光ドラム
とのギャップにおいて、軸方向に均一なギャップを保
ち、良好な画像を得るために必要であり、円筒体の押し
出し引き抜き・切削又は研磨により所望の精度を得る。
【0006】また、感光ドラムとしては、20μm以下
にすることが好ましい。これは、感光ドラムの潜像形成
において、露光手段における軸方向に均一な潜像形成を
得るために必要であり、円筒体の押し出し引き抜き・切
削により所望の精度を得る。
【0007】一般に、係る円筒部材には、純度99.5
%以上のAlや、0.05〜0.20%のCuと1.0
〜1.5%のMuを含むCu−Mu−Al合金、あるい
は0.20〜0.60%のSiと0.45〜0.90の
Mgを含むSi−Mg−Al合金等が用いられ、これら
材料を押出、引抜工程を経て、ある程度の寸法精度にす
る。しかし、このようなアルミ引抜円筒のままでは曲が
りが大きく残っているため、通常はこの後ロール矯正な
どを行い所望の寸法精度(真直度、振れ)にまで仕上げ
る。その後、所定の長さに切断し、両端部のバリ除去、
端面精度の向上の目的で切削加工により端部を仕上げ
る。
【0008】例えば、現像スリーブの場合、こうしてで
きた基体円筒に現像スリーブとしての機能を持たせるた
めに円筒表面にサンドブラスト加工等を行い、表面に凹
凸を形成して現像剤(トナー)の搬送性を高めたり、さ
らにその後、トナーの帯電付与性を向上させる目的で、
凹凸を形成した表面に、熱硬化性樹脂に導電性カーボン
を分散した塗料をスプレー塗布により塗布し、約150
℃〜170℃の恒温漕で20〜30分間乾燥させて塗膜
を硬化させる方法が知られている。
【0009】最後に、このようにしてできた円筒部材の
両端部に、現像スリーブを回転支持するためのフランジ
部材を接着、圧入、その他の方法により結合する。ま
た、使用する現像剤(トナー)の種類により、円筒内部
にトナーを磁力により搬送するためのマグネットローラ
を挿入する場合もある。これは、トナーが磁性トナーで
ある場合である。こうして、円筒部材の両端部にフラン
ジ部材を結合させることによって、現像スリーブとして
完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基体円筒に
サンドプラスト加工や塗工を終えた後に、フランジ部材
を結合させるため、フランジ部材と円筒部材の同軸度が
悪くなるという欠点がある。つまり、円筒部品とフラン
ジ部品という単部品同士の結合であるために、それらの
結合精度にどうしても限界があり、特に、電子写真装置
等に使用されるような高精度な円筒部材としては不適で
あった。フランジ部材の結合精度が悪いと、円筒部材に
フランジ部材が曲がって結合されることがあり、このよ
うな場合には、現像スリーブの回転挙動が不規則にな
り、画像上にスリーブ周期の濃度むらとなって現れるこ
とがある。
【0011】このような欠点を補う方法として、次のよ
うな方法もある。
【0012】すなわち、現像スリーブの基体となる円筒
部材の片側に、予めフランジ部材を圧入、接着、その他
の方法により結合させる。そして、プラスト、塗工工程
を経る前に、先にマグネットローラを挿入し、円筒部材
の他の片側のフランジ部材を同様に結合させた後に、旋
盤などによってフランジ部材と円筒部材外面を同時に切
削加工を行い、フランジ部材と円筒部材との同軸度を高
精度に仕上げる。そして、最後にプラスト、塗工を行う
というものである。この方法であれば、フランジ部材の
軸受け部と円筒部材の同軸度は、旋盤の加工精度に依存
することになり、比較的容易に高い精度のものが得られ
る。
【0013】しかし、この方法には次のような問題があ
る。例えば、塗工した後の乾燥行程において、マグネッ
トローラが組み込まれた円筒部材が150〜170℃の
高温下に置かれたとき、その熱により円筒部材の内部に
挿入されたマグネットローラが変形を起こし、それが円
筒部材の内部で大きく曲がって、円筒部材の内面に接触
するという現象が起こる場合もある。また、マグネット
ローラが変形することにより、磁力曲線が狂ったり、マ
グネットローラが円筒部材の内面に接触することで現像
スリーブの回転挙動に影響を与えて、形成する画像に悪
影響を及ぼす。また、旋盤等による切削加工においてワ
ークを高速度で回転させると振動が発生しやすい。した
がって、ワークの回転数は約3,000rpm以下に限
定せざるを得ず、切削工程の高速化が困難であり、加え
て、各ワークを切削機械に着脱するときは、モータの回
転を停止させなければならず、各ワークの加工サイクル
毎にモータの立ち上がり時間を必要とするため待機時間
が長くなる。その結果、ワーク自体の加工サイクルタイ
ムが長くなり、製造コストの上昇を招く。
【0014】現像スリーブの円筒部材とフランジ部材と
の結合方法に関してより詳細に述べると、(A)アルミ
ニウム製の円筒部材の端部に対してプラスチック製のフ
ランジ部材を圧入してから、その円筒部材の端部をかし
めた場合、または(B)アルミニウム製の円筒部材の端
部に対してアルミニウム製のフランジ部材を圧入した場
合には、それぞれ次のような問題がある。 (A)の方法の問題点 アルミニウム製の円筒部材の端部にプラスチック製のフ
ランジ部材を圧入して高精度の結合を得るためには、フ
ランジ部材を圧入するための装置として、かなり高精度
に調整された圧入装置が必要となり、その調整は難し
く、その圧入装置も高価となる、また、高精度の圧入装
置を用いても、円筒部材の外径基準に対してのフランジ
部材のふれが60μmもある。さらにフランジ部材の抜
け防止のために、それを圧入した後に、円筒部材の結合
部位をかしめる必要がある。
【0015】また、フランジ部材のふれが15μm以上
になると、この現像スリーブを用いて画像を形成した場
合に、円筒部材とフランジ部材との軸芯が合わず、円筒
部材に不用な力が作用して、現像スリーブと感光ドラム
との間のギャップを一定に保てなくなり、ピッチむらが
顕著に現れてしまう。
【0016】また、このような方法によって結合した現
像スリーブと、感光ドラムとの間のギャップを一定に保
つために、現像スリーブの円筒部材の両端にスリーブコ
ロを装着して、そのスリーブコロを一定の予圧によって
感光ドラムに押し付けるようにした場合には、回転のふ
れによって次のような問題が発生する。すなわち、この
スリーブコロは、現像スリーブの円筒部材や感光ドラム
の表面を傷つけないような柔軟な樹脂でできているた
め、回転のふれによって不均一に削られる結果、耐久性
が乏しく、感光ドラムに対しての現像スリーブの高速回
転を妨げる要因となってしまい、記録動作の高速化の妨
げとなる。 (B)の方法の問題点 アルミニウム製の円筒部材にアルミニウム製のフランジ
部材を圧入するため、上記(A)の場合における円筒部
材の結合部位のかしめが不用とはなるものの、円筒部材
とフランジ部材とのカジリによって不均一に圧入され
て、フランジ部のふれが悪化する。
【0017】このような方法によって結合した現像スリ
ーブと、感光ドラムとの間のギャップを一定に保つため
に、図42に示すようにフランジ部材2022に硬質樹
脂製のスリーブコロ2023をはめ込んだ場合には、次
のような問題がある。すなわち、現像スリーブ1020
の円筒部材とフランジ部材2023の軸芯にずれがある
と、図43のように、固定支持されているマグネットロ
ーラ1025の回りを現像スリーブ1020の円筒部材
が偏心して回転することになる。この偏心回転により、
現像スリーブ1020と感光ドラム1101(図42参
照)との間のトナーのやりとりにおいて、マグネットロ
ーラ1025によるトナーの磁気的な吸引力が図44に
示すように変化し、画質むら発生の原因となる。
【0018】また、上記のような問題点を解決する方法
として、フランジ部材と円筒部材とを焼きばめ結合する
方法があるが、この方法では、フランジ部材に円筒部材
の端面と当接する対向面を形成し、焼きばめ結合する
際、フランジ部材の結合部外径を円筒部材内に挿入し、
円筒部材端面にフランジ部材の対向面を当接させること
により、フランジ部材と円筒部材との結合を高精度に行
っていた。
【0019】しかしながら、この方法には、次のような
問題点がある。
【0020】高精度なスリーブを作るために、図12
(a)においては、フランジ部材の結合部は、A部に対
して高精度な直角度及び同軸度を必要とし、また、図1
2(b)においては、円筒部材の内径は、円筒部材のA
部、B部に対して高精度な直角度、同軸度をそれぞれ必
要としていた。
【0021】これに対して、図5、図22のハンドによ
り、図19、図23に示すように、高精度部分を少なく
したフランジ部材及び円筒部材を結合する方法の提案が
あるが、図5のハンドにおいては、フランジ部材の結合
部の嵌合長が5mm以上必要であるという制約がある。
また、図22のハンドにおいては、結合精度が円筒部材
端部の品質のバラつきに影響を受けるという問題点があ
る。
【0022】従って、本発明は、上述した課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、円筒部材とフランジ
部材との結合振れ精度を、嵌合長に関係なく、より高精
度にできる円筒体の製造方法を提供することである。
【0023】また、本発明の他の目的は、円筒部材及び
フランジ部材単品の高精度を要する加工部分を減らし
て、ローコスト化を図ることができる円筒体の製造方法
を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し目
的を達成するために、本発明に係わる円筒体の製造方法
は、円筒部材の端部内側にフランジ部材の結合部が嵌入
結合された円筒体を製造するための円筒体の製造方法に
おいて、前記円筒部材の端部内側と前記フランジ部材の
結合部をしまりばめの関係となる大きさに設定し、前記
円筒部材の端部を第1の所定温度に加熱して拡径させ、
該円筒部材の端部内側と前記フランジ部材の結合部とを
すきまばめの関係とし、その後、前記フランジ部材を保
持する第1の保持手段により、前記円筒部材の端部内側
に前記フランジ部材の結合部を挿入するとともに、前記
第1の保持手段の当接部を、前記円筒部材を保持する第
2の保持手段の当接部に突き当て、前記円筒部材の冷却
中に、前記円筒部材が第2の所定温度になった時に、前
記第1の保持手段の保持を解除することを特徴としてい
る。
【0025】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第2の所定温度とは、前記円筒部材と前
記フランジ部材とが、しまりばめの関係になる温度であ
ることを特徴としている。
【0026】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段の当接部は、前記フラン
ジ部材の中心軸に垂直な平面あるいは球面であり、前記
第2の保持手段の当接部は、前記円筒部材の中心軸に垂
直な平面あるいは球面であることを特徴としている。
【0027】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段の当接部が平面であると
きには、前記第2の保持手段の当接部が球面であり、前
記第1の保持手段の当接部が球面であるときには、前記
第2の保持手段の当接部が平面であることを特徴として
いる。
【0028】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段の当接部と前記第2の保
持手段の当接部が互いに当接した状態において、前記第
1の保持手段と前記第2の保持手段は、前記フランジ部
材あるいは前記円筒部材の中心軸に垂直な方向に容易に
相対移動可能であることを特徴としている。
【0029】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段の当接部は、前記フラン
ジ部材の外側の複数位置に配置され、前記第2の保持手
段の当接部は、前記円筒部材の外側の複数位置に配置さ
れていることを特徴としている。
【0030】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段の当接部は、前記フラン
ジ部材の中心軸を中心とする円周上に配置されており、
前記第2の保持手段の当接部は、前記円筒部材の中心軸
を中心とする円周上に配置されていることを特徴として
いる。
【0031】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の保持手段は、該第1の保持手段の
当接部を、前記フランジ部材の中心軸と平行な方向に位
置調整するための調整手段を備えることを特徴としてい
る。
【0032】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、マイクロメータから構成さ
れていることを特徴としている。
【0033】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、NC制御可能な駆動手段か
ら構成されていることを特徴としている。
【0034】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、前記フランジ部材の前工程
までの形状精度データ、又は前記フランジ部材及び前記
円筒部材の前工程までの形状精度データに基づいて、前
記駆動手段により前記第1の保持手段の当接部を位置調
整することを特徴としている。
【0035】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記形状精度データは、製造ロット毎のデー
タであることを特徴としている。
【0036】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記形状精度データは、前記フランジ部材の
同軸度及び前記円筒部材の同軸度であることを特徴とし
ている。
【0037】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第2の保持手段は、該第2の保持手段の
当接部を、前記円筒部材の中心軸と平行な方向に位置調
整するための調整手段を備えることを特徴としている。
【0038】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、マイクロメータから構成さ
れていることを特徴としている。
【0039】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、NC制御可能な駆動手段か
ら構成されていることを特徴としている。
【0040】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記調整手段は、前記円筒部材の前工程まで
の形状精度データ、又は前記円筒部材及び前記フランジ
部材の前工程までの形状精度データに基づいて、前記駆
動手段により前記第2の保持手段の当接部を位置調整す
ることを特徴としている。
【0041】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記形状精度データは、製造ロット毎のデー
タであることを特徴としている。
【0042】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記形状精度データは、前記フランジ部材の
同軸度及び前記円筒部材の同軸度であることを特徴とし
ている。
【0043】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記第1の所定温度と前記第2の所定温度を
温度測定手段により測定することを特徴としている。
【0044】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記温度測定手段は、放射温度計であること
を特徴としている。
【0045】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記円筒部材の加熱を、高周波誘導加熱装置
により行うことを特徴としている。
【0046】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記円筒部材は、画像形成装置に用いられる
現像スリーブであることを特徴としている。
【0047】また、この発明に係わる円筒体の製造方法
において、前記円筒部材は、画像形成装置に用いられる
感光ドラムであることを特徴としている。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を「画像
形成装置の全体構成」、「現像スリーブの製造装置」、
「現像スリーブの製造方法の具体例」、「現像スリーブ
の構成例」、および「感光ドラムの製造方法の具体例」
に分けて説明する。 [画像形成装置]図35に、円筒部材としての現像スリー
ブおよび感光ドラムを備えた転写式電子写真装置の概略
構成を示す。
【0049】図35において1101は感光ドラムであ
り、軸1101aを中心として矢印方向に所定の周速度
で回転駆動される。感光ドラム1101は、その回転過
程で帯電手段1102により、その周面に正または負の
所定電位の均一帯電を受け、ついで露光部1103にて
不図示の像露光手段により光像露光L(スリット露光、
レーザービーム走査露光等)を受ける。これにより、感
光ドラム1101の周面に露光像に対応した静電潜像が
順次形成されていく。
【0050】その静電潜像は、ついで現像手段1104
でトナー現像され、そのトナー現像は、転写手段110
5により、不図示の給紙部から感光ドラム1101と転
写手段1105との間に感光ドラム1101の回転と同
期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写されて
いく。1020は現像手段1104に備わる現像スリー
ブである。像転写を受けた転写材Pは、感光ドラム11
01の面から分離され、像定着手段1108へ導入され
て像定着を受けて被写物(コピー)として機外へプリン
トアウトされる。
【0051】像転写後の感光ドラム1101の表面は、
クリーニング手段1106にて、転写残りトナーの除去
を受けて清浄面とされ、さらに前露出手段1107によ
り除電処理されて繰り返し像形成に使用される。
【0052】感光ドラム1101の均一帯電手段110
2としては、コロナ帯電装置または接触帯電が一般に広
く使用されている。また、転写手段1105としてもコ
ロナ帯電転写手段が一般に広く使用されている。また、
電子写真装置として、上述の感光ドラム1101、現像
手段1104、クリーニング手段1106等の構成要素
の内、複数のものをユニットとして一体に結合し、この
ユニットを装置本体に着脱自在に構成してもよい。例え
ば、帯電手段1102、現像手段1104、およびクリ
ーニング手段1106の少なくとも1つを感光ドラム1
101と共に一体に支持したユニットを装置本体に着脱
自在の単一ユニット(現像装置)とし、それを装置本体
のレール等の案内手段を用いて着脱自在の構成としても
よい。
【0053】また、光像露光Lは、電子写真装置を複写
機やプリンタとして使用する場合には、原稿からの反射
光や透過光、あるいは原稿を読み取って信号化し、この
信号によるレーザービームの走査、LEDアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイ駆動などにより行なわ
れる。
【0054】また、ファクシミリのプリンタとして使用
する場合には、光像露光Lは受信データをプリントする
ための露光となる。図36は、この場合の構成例を示す
ブロック図である。
【0055】図36において、コントローラ1111
は、画像読み取り部1110とプリンタ1119を制御
する。コントローラ1111の全体はCPU1117に
より制御される。画像読み取り部1110からの読み取
りデータは、送信回路1113を通して相手局に送信さ
れる。相手局から受けたデータは、受信回路1112を
通してプリンタ1119に送られる。画像メモリ111
6には、所定の画像データが記憶される。プリンタコン
トローラ1118はプリンタ1119を制御する。11
14は電話である。
【0056】回線1115から受信された画像(回線1
115を介して接続されたリモート端末からの画像情
報)が受信回路1112で復調された後、CPU111
7は、画像情報の復号処理を行い順次画像メモリ111
6に格納する。そして、少なくとも1ページ分の画像が
メモリ1116に格納されると、そのページの画像記録
を行なう。CPU1117はメモリ1116より1ペー
ジ分の画像情報を読み出し、プリンタコントローラ11
18に復号化された1ページ分の画像情報を送出する。
プリンタコントローラ1118は、CPU1117から
の1ページ分の画像情報を受け取ると、そのページの画
像情報の記録を行うべくプリンタ1119を制御する。
なお、CPU1117は、プリンタ1119による記録
中に、次のページ送信を行っている。
【0057】以上のようにして、画像の受信と記録が行
われる。
【0058】ところで、現像手段1104は現像スリー
ブ1020の回転によって、感光ドラム1101上の静
電潜像に現像剤を供給して、その静電潜像を現像するた
め、その現像剤を感光ドラム1101に良好に供給する
ためには現像スリーブ1020を感光ドラム1101に
対して所定の間隔で対向させる必要がある。
【0059】図37は、現像スリーブ1020と感光ド
ラム1101との位置関係を示す斜視図、図38は現像
スリーブ1020の非駆動側端部の断面図である。
【0060】図37に示すように、現像スリーブ102
0は、その両端のフランジ部材1022が滑り軸受け1
023によって回転自在に軸支されている。また、現像
スリーブ1020の両端部には、感光ドラム1101の
表面と現像スリーブ1020の表面との距離δを一定に
保つためのスペーサコロ1021が回転自在に備えられ
ている。このスペーサコロ1021は、摺動性のよい樹
脂材料で構成されており、その外径は現像スリーブ10
20の外径よりも離間間隔δの2倍(2δ)だけ大きく
設定されている。したがって、図38に示すように、ス
ペーサコロ1021を感光ドラム1101の周面に当接
させることにより、感光ドラム1101の表面と現像ス
リーブ1020の表面との間の距離δが一定に保たれ
る。
【0061】図39は現像手段1104の側面図、図4
0は現像スリーブ1020の駆動軸側端部の断面図であ
る。
【0062】図39、40において、駆動軸側のフラン
ジ部材1022には駆動ギア1017が取り付けられて
おり、その駆動ギア1017に対して、装置本体の駆動
軸1019側の駆動ギア1018が選択的に歯合するこ
とにより、現像スリーブ1020が回転駆動される。
【0063】図41は、現像スリーブ1020内にマグ
ネットローラ1025を備えた場合の断面図であり、停
止状態に保持されたマグネットローラ1025の外側に
て現像スリーブ1020が矢印A方向に回転駆動され、
また感光ドラム1101は矢印B方向に回転する。 [現像スリーブの製造装置] (第1実施形態)図1は、円筒体としての現像スリーブ
の製造装置の側面図、図2はその製造装置の正面図、図
3はその製造装置の平面図である。以下においては、前
述した現像スリーブの主体を成す円筒部材をスリーブW
2、フランジ部材22をフランジW1という。
【0064】これらの図において、1はNC組立ロボッ
ト、2はロボットハンド、3は高精度に加工されたフラ
ンジW1を供給するためのストッカ、4は高精度に加工
されたスリーブW2の端部を加熱するための高周波加熱
装置、5は、図示しないコンベアラインからスリーブW
2を搬入および搬出するターンテーブルである。
【0065】図4はロボットハンド2の概略構成を示
す。ロボットハンド2は、水平コンプライアンスユニッ
ト(調芯ユニット)Y1と、水平、角度調整ユニットY
2と、フランジ把持ユニットY3とによって構成されて
おり、クッションユニット9を介してロボット1のアー
ム1Aに取り付けられている。
【0066】図6Aはロボットハンド2の全体の断面図
である。
【0067】図6Aにおいて、まず、クッションユニッ
ト9Aは、ロボット1Aのアーム1Aから垂下するロッ
ド8Aに、ばね6Aによって下方に付勢される直線摺動
部材7Aが上下方向摺動自在にガイドされている。ロボ
ットハンド2Aは、直線摺動部材7Aに取り付けられ
て、常時、下方に付勢されている。10Aは、ユニット
Y1としての水平方向コンプライアンスであり、例え
ば、図7(a)のように平行板状のばね10aによって
水平テーブル10bの水平方向の変位を許容する構成、
あるいは図7(b)のように引張りばね10cによって
水平テーブル10bの水平方向の変位を許容する構成と
なっている。上下方向の剛性を必要とするときは、図7
(b)のコンプライアンスを利用するとよい。ばね10
a、10cによる水平テーブル10bの求心力は、0.
1kg以下がよい。
【0068】11Aはロックシリンダ、12Aはロック
板であり、これらの間に水平コンプライアンス10Aが
構成されている。ロック板12Aは、水平コンプライア
ンス10Aの水平テーブル10bに相当する。ロックシ
リンダ11Aは、図示しない電磁弁を介して加圧エアー
が供給されたときに、シリンダロッド13Aを下方に突
出させ、その先端をロック板12Aのロック穴14A内
に嵌入させることにより、ロック板12Aつまりは水平
コンプライアンス10Aを固定する。したがって、ロボ
ット1Aの高速動作中に、このように水平コンプライア
ンス10Aを固定することにより、ロボットハンド2A
を振動させることなく位置決めできることになる。
【0069】15Aは平行ハンドであり、フランジW1
を把持するためのつめ16Aが取り付けられている。1
7Aは平行ハンド固定部材であり、平行ハンド15Aの
自重によりテーパ駒20Aをテーパ穴21Aに嵌合させ
ることで、平行ハンド15Aを位置決めする。また、ロ
ック板12Aと平行ハンド固定部材17Aとの間にはス
ラストベアリング22Aが挟み込まれている。
【0070】また、24Aは突き当てピンであり、先端
にはベアリング23Aが組み込まれ、突き当て位置(上
下方向位置)をNCモータ(DCモータまたはステッピ
ングモータ)25Aによって調整可能になされている。
また、突き当てピン24Aは、図6Aを下から見た図で
ある図6Bに示すように、フランジW1の中心軸の回り
の円周上に120°間隔で3個所に配置されている。突
き当てピン24Aの先端のベアリング23Aが、図10
に示す突き当て面80に当接し、上からバネ6Aにより
荷重がかかると、平行ハンド15Aは、ベアリング23
Aを介して突き当て面80上で水平方向に自由に可動で
きる。
【0071】また、図10、図52A,52Bに示すよ
うに、突き当て面80を突き当て方向(上下方向)に駆
動するNCモータ25’を設け、突き当て高さを調整す
る方法をとることもできる。
【0072】図1から図3において、ストッカ3はロボ
ット1にフランジW1を供給するための装置であり、図
3に示すパレット120を多段に収納しており、それら
のパレット120内にはフランジW1がマトリックス状
に多数収納されている。フランジW1がロボット1に供
給されることによって空となったパレット120は自動
的に排出され、それに代わって、フランジW1が敷き詰
められた新たなパレット120が供給位置にセットされ
る。
【0073】図8は、高周波加熱装置4の詳細図であ
る。高周波加熱装置4は、後述するようにターンテーブ
ル5によってスリーブW2がコイル113内に位置され
たときに、コイル113に高周波の電流I1が流され
る。これにより、そのコイル113に磁界121が発生
し(図8(c)参照)、スリーブW2に誘導電流I2が
生じて、スリーブW2が自己発熱する。この自己発熱し
たスリーブW2の端部の温度を、図1乃至図3に示すよ
うにコイル113の近傍に配置された放射温度計103
により検出する。また、電流I1の周波数を変化させる
ことにより、コイル113内に位置するスリーブW2の
表面から中心方向への加熱状態を変えることができ、ス
リーブW2の肉厚が変わった場合の汎用性がある。ま
た、このような誘導加熱においては、磁界が加えられた
部分が自己発熱するため、外部から熱伝導等により熱を
加える場合に比較して、加熱しようとする目的の部分の
みを局部的かつ瞬間的に加熱することが出来る。そのた
め、加熱の効率が良い。また、加熱部分を均一に加熱す
ることができるので、その部分が均一に熱膨張し、焼き
ばめの結合精度を向上させることが出来る。
【0074】図9および図10は、ターンテーブル5の
詳細図である。
【0075】これらの図において、100はベース板、
101は上下動シリンダ、102はガイドブロックであ
り、ガイドブロック102には、ガイド棒104を上下
方向に摺動自在にガイドするリニアブッシュ103が内
蔵されている。上下動シリンダ101のロッドの先端に
は、ハイロータブロック107の下部に連結する連結部
材105が取り付けられている。ハイロータブロック1
07にはハイロータ106が収納されている。ハイロー
タブロック107は、ガイド棒104に連結されてお
り、上下動シリンダ101によって精度よく上下動す
る。ハイロータ106は、カップリング108を介して
ターンテーブルベース109に連結されている。ターン
テーブルベース109は、クロスローラベアリング11
0により支持されておりハイロータ106の回転が精度
よくターンテーブル109に伝えられる。
【0076】ターンテーブル109上には、スリーブW
2を位置決めするための断面V字状の受け111(図3
参照)と、その受け111にスリーブW2を押圧して固
定するためのロータリーシリンダ112が設置されてお
り、ロータリーシリンダ112の動作に応じて、スリー
ブW2の位置決め保持および出し入れが可能となってい
る。また、突き当て面80が、V字型の受け111と同
じ高さに、且つ図6Aの突き当てピン23Aと対向する
位置に配置されている。また、この突き当て面80は、
スリーブW2の内側面と垂直な関係にある。
【0077】また、図10において113は、前述した
高周波加熱装置4のコイルであり、受け111とロータ
リーシリンダ112によって位置決め保持されたスリー
ブW2が、ターンテーブルベース109と共に上下動シ
リンダ101によって上下動されることによって、スリ
ーブW2の上端がコイル113内に位置されるようにな
っている。図10において114は鉄製等の磁性板であ
り、後述するようにスリーブW2内にマグネットローラ
W3を挿入した後にフランジW1を結合するときに、マ
グネットローラW3をスリーブW2内にて片寄せして位
置決めする。
【0078】ターンテーブルベース109は、ハイロー
タ106により回転駆動され、ターンテーブルベース1
09に取り付けられたストッパ115(図10参照)が
ハイロータブロック107に固定された回転位置決め用
ショックアブソーバ116(図10参照)に当接するこ
とによって、ターンテーブルベース109の回転方向の
位置が規制される。
【0079】図11は、本製造装置の制御系のブロック
構成図である。
【0080】図11において、50は中央演算処理装置
(CPU)であり、52は、CPU50とバス結合され
て、一連の制御アルゴリズムのプログラムおよびマンマ
シーンインターフェースプログラムを含む不揮発性のメ
モリ(ROM)である。54は、教示データを記憶可
能、且つ部品の製造データを記憶可能な電源バックアッ
プされたメモリ(RAM)である。56はカウンタであ
り、ロボット1を駆動するサーボモータ58に連結され
たエンコーダ60に接続されて、サーボモータ58の現
在位置を検出すべくカウントする。62は、トルクアン
プ64を介してサーボモータ58に接続されるD/Aコ
ンバータであり、CPU50の制御下において電流指示
をトルクアンプ64へ出力する。66は、高周波加熱装
置4等の他の制御装置68、ソレノイドバルブ70、セ
ンサー72等の情報をCPU50へ取り込むためのI/
Oインターフェースである。74は、外部教示装置7
6、表示装置78、および入力キーボード80と、CP
U50とを結ぶ通信用インターフェースである。また、
ROM52、RAM54、カウンタ56、コンバータ6
2、インターフェース66,74は、バス82によって
CPU50に接続されている。
【0081】図51(a)はフランジW1の側面図、図
51(b)はスリーブW2の側面図である。
【0082】フランジW1において、スリーブW2の端
部の加工穴130内に結合される結合部131と、先端
の凸部134は、それぞれ高精度な真円度2μm、同軸
度3μmがでるように加工が施されている。スリーブW
2の端部は内径加工がほどこされ、その内径加工穴13
0とスリーブW2の外径の同軸度は高精度に設定されて
おり、図13(b)のような偏肉の不均一は少なく、図
13(a)のように肉厚は均一となっている。なお、偏
肉の好ましい範囲は10μm以下である。
【0083】したがって、このようなフランジW1とス
リーブW2の加工面をかじることなく、それらを結合
し、スリーブW2の両端部に対してフランジW1の凸部
134の同軸度を高精度に定めることが可能となる。
【0084】次に、フランジW1とスリーブW2との結
合動作について説明する。
【0085】図14は、ロボット2A側の動作を説明す
るためのフローチャート、図15はターンテーブル5側
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】まず、ストッカ3上の供給位置にフランジ
W1がセットされると、フランジW1の製造データ(製
造ロット、機械加工精度)をキーボードから入力する。
次に、ロボット1のアーム1Aが旋回して、ロボットハ
ンド2Aの爪16AがフランジW1をクランプする(ス
テップSA1)。その後、ロボットハンド2Aが高周波
加熱装置4のコイル113の上方に移動し(ステップS
A2)、ロックシリンダ11Aによるロック板12Aの
ロックを解除して待機する(ステップSA3)。
【0087】一方、スリーブW2がターンテーブル5に
セットされると、スリーブW2の製造データ(製造ロッ
ト、機械加工精度)をキーボードから入力する。次に、
ロータリーシリンダ112の動作により、スリーブW2
をV字状の受け111に押圧して位置決めする(ステッ
プSB1)。その後、ハイロータ106により、ターン
テーブルベース109などと共にスリーブW2が回転し
(ステップSB2)、ストッパ115がショックアブソ
ーバ116に当接する。これらが当接したときに、スリ
ーブW2はコイル113の下方に位置する。その後、上
下動シリンダ101がONとなって、ターンテーブルベ
ース109、ハイロータブロック107等が上昇し、図
16に示すようにスリーブW2の上端がコイル113の
内部に位置決めされる(ステップSB3)。このような
スリーブW2の位置決めを待って、高周波加熱装置4に
駆動信号が送られ、コイル113が通電されて加熱を開
始する。これにより、上述したようにスリーブW2の開
口部、つまり上端側の内径加工穴130部分が誘導電流
により自己発熱し、その内径加工穴130が熱膨張によ
り拡径する。
【0088】図17は、スリーブW2の上端部が時刻t
1から加熱されたときの温度変化を示し、また図18は
スリーブW2の温度と膨張量との関係を示す。
【0089】スリーブW2の内径加工穴130の拡径に
より、その内径加工穴130とフランジW1の結合部1
31は、しまりばめの関係から隙間ばめの関係となり、
以下のように、内径加工穴130に対して結合部131
が隙間挿入できることになる。
【0090】また、フランジW1及びスリーブW2の製
造データをもとに、NCモータ25または25’を駆動
して、フランジW1とスリーブW2の結合後の振れが所
望の値以下となる精度が得られるように、突き当てピン
24Aの先端部のベアリング23Aの高さを調節する。
【0091】スリーブW2の加熱終了後は、コイル11
3への通電が停止し、高周波加熱装置4からロボット1
へ加熱終了信号が送られて、ロボットハンド2Aが下降
する(ステップSA4)。これにより、爪16Aにクラ
ンプされたフランジW1がスリーブW2の内径加工穴1
30内に徐々に挿入される。そして、突き当てピン24
Aの先端部のベアリング23Aが、突き当て面80に当
接した後、クッションユニット9Aのバネ6Aの力によ
って、突き当て位置が決まると同時に、フランジW1は
スリーブW2の内面にならって結合される。
【0092】ところで、スリーブW2に対するフランジ
W1の挿入時に、それらの軸芯にずれがあった場合に
は、それらの面取り相当分内のずれであれば、水平コン
プライアンス10により吸収されて、フランジW1の結
合部131がスムーズにスリーブW2の内径加工穴13
0内に挿入される。温度センサ103により、締まりば
めになるスリーブ温度を検出することで、フランジW1
の挿入後は、図52Aのように、平行ハンド15Aがフ
ランジW1のクランプを解除して(ステップSA6)、
爪16Aの間からフランジW1を離す。
【0093】また、このようなロボットハンド2におけ
る平行クランプ解除(ステップSA6)により、フラン
ジW1は、スリーブW2の内面にならって位置規制さ
れ、それと同時に、常温のフランジW1が急速にスリー
ブW2の上端部の温度に近づいて結合が終了する。この
ようにして、フランジW1とスリーブW2の加工精度に
応じた高精度な結合が行われる。
【0094】このような結合の終了後は、ロボットハン
ド2が上昇し(ステップSA7)、同時に、ターンテー
ブル5へフランジW1の挿入終了信号が送られ、ターン
テーブル5は、上下動シリンダ101をOFFにして下
降し(ステップSB4)、ハイロータ106がスリーブ
W2の排出ステーションまで回転してから(ステップS
B5)、ロータリーシリンダ112がOFFとなってス
リーブW2を離すことにより(ステップSB6)、その
スリーブW2を排出する(ステップSB7)。一方、ロ
ボットハンド2は、ロックシリンダ11によって水平コ
ンプライアンス10をロックしてから、次のフランジW
1をクランプすべくスタッカ3上に高速移動する(ステ
ップSA9)。
【0095】なお、加熱装置4は、高周波加熱装置のみ
に限定されず、例えば、カートリッジヒータ、ハロゲン
ランプ、キセノンランプ等によって加熱するものを用い
ることも可能である。
【0096】また、本実施形態のようなレーザービーム
プリンタの現像スリーブの製造装置では、スリーブW2
の外径に対して、結合後のフランジW1の同芯度を15
マイクロメータ以内にするために、スリーブW2とフラ
ンジW1の材質は、Al,Fe等の焼きばめ可能な金属
であればよい。また、本発明は、レーザービームプリン
タの現像スリーブの他、高精度な組立てを要する8ミリ
VTRドラムの組立、ポリゴンミラーの製造装置などと
しても適用することが可能である。 (第2実施形態)本実施形態の製造装置は、図20、図
21に示すようにマグネットローラW3を収容したスリ
ーブW2に対して、フランジW1を焼きばめにより結合
するための装置としての構成例である。
【0097】本実施形態では、前述したロボットハンド
2Aに代わって、角度吸収機構を内蔵した図6Cのロボ
ットハンド2Bが装着される。以下、ロボットハンド2
Bについて、前述したロボットハンド2Aと相違する点
について説明する。
【0098】ロボットハンド2Bは、フランジW1を真
空吸着する吸着ヘッド151を有する。この吸着ヘッド
151には、回転自在のボール150Aを有するボール
スクリュウ150が取り付けられ、その吸着ヘッド15
1に装着されたテーパーコマ20Aがハンド自重で下方
に引き込まれることにより、そのテーパーコマ20Aが
平行ハンド固定部材17の嵌入穴21A内に嵌入固定さ
れる。
【0099】フランジW1の結合時には、クッションユ
ニット9Aのばね6Aの力Fにより吸着ヘッド151が
下方に押圧され、図52Bのように、突き当てピン24
Aの先端部のベアリング23Aが突き当て面80に当接
したところで、平行ハンド固定部材17Aは、ロック板
12Aに対してスラストベアリング22Aを介して水平
方向の位置ずれが吸収され、さらに吸着ヘッド151
は、平行ハンド固定部材17Aに対して傾き角度が吸収
される。従って、図52Bのような状態で、温度センサ
103の温度検出により吸着解除を行う。
【0100】ところで、マグネットローラW3の外径は
スリーブW2の内径よりも小さいため、スリーブW2内
にてマグネットローラW3の位置が定まらず、それが傾
いてしまう。このマグネットローラW3の傾きが大きい
と、フランジW1結合時に、フランジW1の内径φd
(図21参照)内にマグネットローラW3の端部が入ら
ない。そこで、ターンテーブル5に設置された磁性体1
14を利用し、その磁性体114とマグネットローラW
3との間の吸引力によって、マグネットローラW3をス
リーブW2内の片側に寄せ、マグネットローラW3をス
リーブW2と平行に位置決めする。これにより、フラン
ジW1とマグネットローラW2との間の干渉が回避さ
れ、フランジW1がスリーブW2の内径加工穴130内
に挿入できることになる。 [現像スリーブの製造方法の具体例] (第1実施形態)本実施形態の現像スリーブは、前述し
た第1実施形態の製造装置によってスリーブの一端部に
フランジを焼きばめした後、そのスリーブの他端部に他
のフランジを圧入して製造した。
【0101】スリーブW2は、外径12mm、内径1
0.4mm、長さ246mmのアルミニウム合金製押出
引き抜き円筒管を素材として、その一端に、内径10.
610mm、長さ5mmの内径加工穴130を切削加工
した。このように切削加工したスリーブW2は、図24
(c)のようにスリーブW2の両端の位置A、Bを保持
して回転させたときのa点のふれ、つまり内径フレが8
μm、端面の直角度が3μmであった。そして、このス
リーブW2を、その内径加工穴130を上方にして前述
した第1実施形態の製造装置にセットした。一方、フラ
ンジW1は、結合部131の外径を10.618mm、
その結合部131の長さを1.5mmとした。
【0102】なお、現像スリーブは、電子写真法や静電
記録法等によって形成される潜像担持体上の潜像を現像
するために、後述するようにその内部にマグネットロー
ラが挿入される。これは磁力によって現像剤を搬送する
ためであり、マグネットローラの磁力の関係から、現像
スリーブにおける円筒部材の肉厚は0.5mm〜1.5
mmの範囲が適当である。また、現像スリーブにおける
フランジ部材の結合強度は駆動回転によるフランジの曲
がり、ハズレの関係から5kg〜50kgが必要であ
り、かかる点から次のような寸法が有効である。
【0103】すなわち、結合しめしろは基準内径の0.
04〜0.2%の範囲が必要である。また結合長さは、
結合後のフランジ部材の倒れ防止、および結合強度を確
保する点から1mm〜5mmの範囲とする。結合しめし
ろが基準内径の0.04%以下では必要とする結合強度
が得られず、基準内径の0.2%の結合しめしろ以上で
は必要以上の強度となる。結合長さが1mm以下では、
結合後のフランジ部が倒れるおそれがあり、またそれを
5mm以上とすることは不必要である。また、加熱によ
る円筒部材の拡径は基準内径の0.3〜0.5%の範囲
が好ましく、0.3%以下では、円筒部材とフランジ部
材との接触により、フランジ部材が曲がって結合される
おそれがあり、0.5%以上では、加熱温度が高くなり
すぎて材料の熱劣化のおそれがある。
【0104】また、現像スリーブを用いて良好な画像を
得るためには、フランジ部材のふれを15μm以下にす
ることが好ましい。それを15μm以下の精度にするこ
とにより、現像スリーブを回転駆動させるための手段と
の連結において、現像スリーブ全体のふれの発生を抑え
るためである。このような精度を得るためには、円筒部
材の結合部位の内径フレ(インローフレ)を10μm以
下とし、端面直角度を5μm以下とすることが必要であ
る。さらにはフランジ部材単品のふれを5μm以下とす
ることが必要である。かかる結合条件により、フランジ
部材のフレが15μm以下となる。
【0105】また、現像スリーブや感光ドラムのような
円筒体は、それが備わる複写機やプリンタの環境条件を
考慮し、特に高温高湿、低温低湿などのあらゆる環境に
おいても好ましい結合強度を得るために、円筒部材とフ
ランジ部材を同質材料とすることが好ましい。特に、軽
量性、加工性の点から、アルミニウムであることが好ま
しい。ただし、アルミニウムは高温時の熱的な条件に対
して熱変形しやすいという欠点があるため、アルミニウ
ム製の円筒部材の拡径範囲を基準内径の0.3〜0.5
%とするようにその加熱温度を抑えることが必要とな
る。
【0106】また、現像スリーブにおいては、円筒部材
内におけるマグネットローラの存在下において、円筒部
材にフランジ部材を結合する場合、円筒部材を拡径させ
るための加熱によるマグネットローラの磁力の変動を回
避するために、円筒部材の加熱温度を抑える必要があ
る。マグネットローラに磁力の変化があると画像が悪化
する。かかる必要性から、円筒部材の拡径範囲を基準内
径の0.3〜0.5%とする。また、加熱温度を200
℃以下とすることにより、マグネットローラの磁力の変
化は抑えられる。
【0107】フランジW1とスリーブW2の結合に際し
ては、高周波加熱装置4によって、コイル通電電力0.
7kw、通電時間1秒としてスリーブW2の上端から5
mmの範囲を約200°Cに加熱して、スリーブW2の
内径加工穴130を42μm拡径した。そして、フラン
ジW1をスリーブW2に挿入して結合した。
【0108】ここで、スリーブW2の直径が変化した場
合に、その端部を200°Cに加熱するための通電電力
と通電時間を図45に示す。
【0109】このように、スリーブW2の一端側(内径
加工穴130側)にフランジW1を結合した現像スリー
ブ素材に対して、図24(b)のように、スリーブW2
の両端の位置A、Bを保持して回転させたときのフラン
ジW1のa位置のふれを測定した。そのふれは10μm
であった。また、フランジW1をスリーブW2から強制
的に引き抜くには10Kgの力を要した。
【0110】なお、ふれの精度を10μmとすることに
より、スリーブを回転駆動させるための手段との連結に
おいて、スリーブ全体のふれの発生は良好な画像を得る
ための範囲内となる。また、引き抜き強度10kgは駆
動回転手段に対してフランジの曲がり、ハズレの関係か
ら十分な強度といえる。
【0111】さらに、このような現像スリーブ素材に対
して、図25に示すようなサンドブラスト処理を行っ
た。図25において、Wは現像スリーブ素材、208は
砥粒211を吐出するブラストノズル、210は上下の
マスキング治具であり、現像スリーブ素材Wを回転させ
つつ、砥粒211を吹き掛けた。サンドブラスト条件を
下記に示す。
【0112】 砥粒;アルミナ粉(昭和電工社製、#100) 吐出圧力;2.8kg/cm2 ノズル距離;120mm ブラスト時間;60秒 スリーブ回転数;60rpm その後、このようにブラスト処理(Ra=2〜2.5μ
m)した現像スリーブ素材Wに対して、図26に示すよ
うに、帯電付与性を向上させるための塗料212をスプ
レー211から吹き付けてコート層を形成し、その後、
150℃の乾燥炉に約30分間入れて、塗膜を熱硬化さ
せた。塗料212は、導電性カーボン10重量部、グラ
ファイト(平均砥粒7μ)90重量部、およびフェノー
ル樹脂100重量部に対して、MEK溶剤を固形分10
%となるように混合し、塗料混合装置(例えばペイント
シェーカ)にガラスビーズと共に入れ、5時間の分散を
行って調整した。
【0113】その後、このようにスリーブW2の一端側
にのみフランジW1が結合された現像スリーブ素材Wに
対し、図27に示すように、マグネットローラW3を挿
入してから、スリーブW2の他端側にフランジW4を圧
入して現像スリーブを完成した。このように、スリーブ
W2の表面に塗布した樹脂を加熱硬化させた後に、マグ
ネットローラW3を組み込むことにより、その加熱硬化
時の熱によるマグネットローラW3の磁力曲線の変化や
熱変形が回避される。
【0114】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブをキャノン社製のレーザービームプリンタのプロセ
スカートリッジに装着し、画像を形成した結果、スリー
ブW2によるピッチむら等の問題もなく良好な画像が得
られた。
【0115】なお、図25のブラスト処理による凹凸形
成の代わりに、図26の塗装工程において、塗料212
の中に1μm〜30μmの球状粒子を添加して凹凸を形
成することも可能である。その球状粒子としては、ナイ
ロン、シリコーン、フェノール、ポリスチレン、ポリメ
チルメタクリレート、ポリエチレン等の球状粒子を用い
る。また、表面粗度は、球状粒子の添加量や球状粒子の
粒径などを変えることにより制御が可能である。その粒
径が1μm以下の場合は所望の表面粗度が得られず、3
0μm以上では粒径が大きすぎて樹脂との密着性が悪く
なる。
【0116】また、フランジW1の挿入時の曲がりを抑
えるために、マグネットローラW3が組み込まれたスリ
ーブW2をセンターレスや切削加工してもよい。 (第2実施形態)上述した第1実施形態と同材料、同方
法により、スリーブW2の一端部にフランジW1を結合
して現像スリーブ素材を作成した。その内径フレ(イン
ローフレ)は7μm、端面直角度は4μmであった。そ
の後、前述した第1実施形態と同様にブラスト処理と、
帯電付与性を向上させるためのコート層を形成した。た
だし、コート層を形成するための塗料は、導電性カーボ
ン10重量部、グラファイト(平均砥粒7μm)90重
量部、PMMA球状粒子(平均粒径10μm)、および
フェノール樹脂100重量部を混合し、それを前述した
第1実施形態と同様にペイントシェーカにて調整した。
【0117】その後、前述した実施形態と同様に、スリ
ーブW2内にマグネットローラW3を挿入してから、そ
のスリーブW2の他端側にフランジW4を圧入して現像
スリーブを完成した。そのフランジW4のフレは10μ
mであった。
【0118】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブを前述した第1実施形態と同様に使用して画像を形
成した結果、良好な画像が得られた。 (第3実施形態)本実施形態の現像スリーブは、スリー
ブの一端にフランジが結合されたスリーブの他端に対し
て、前述した第2実施形態の製造装置によってフランジ
を焼きばめすることにより製造した。
【0119】スリーブW2は、外径20mm、内径1
8.4mm、長さ330mmのアルミニウム合金製押出
引き抜き円筒管であり、その一端に、内径8mmの貫通
孔を有するフランジが結合されている。このスリーブW
2の他端に、内径18.635mm、長さ4mmの内径
加工穴130を切削加工した。このように切削加工した
スリーブW2は、図24(c)のようにスリーブW2の
両端の位置A、Bを保持して回転させたときのa点のふ
れ、つまりインローフレが7μm、端面の直角度が4μ
mであった。
【0120】そして、このように一端部にフランジが結
合されたスリーブW2に対して、前述した第2実施形態
と同様に、塗工液をコーティングした。
【0121】その後、前述した第2実施形態の製造装置
によって、図28に示すように、スリーブW2内にマグ
ネットローラW3を挿入し、磁性体114によって位置
決め保持しつつ、スリーブW2の他端の内径加工穴13
0にフランジW1を焼きばめした。フランジW1は、結
合部131の外径を18.645mm、その結合部13
1の長さを3.5mm、マグネットローラW3の端部が
貫通する貫通孔の内径を10mmとした。フランジW1
とスリーブW2の結合に際しては、高周波加熱装置4に
よって通電電力2kw、通電時間1秒としてスリーブW
2の他端の内径加工穴130を約200°Cに加熱し、
75μm拡径した。そして、フランジW1をスリーブW
2に挿入して結合した。
【0122】このように、スリーブW2の一端側(内径
加工穴130側)にフランジW1を結合した現像スリー
ブ素材に対して、図24(a)のように、スリーブW2
の両端の位置A、Bを保持して回転させたときのフラン
ジW1のa位置のふれを測定した。そのふれは11μm
であった。また、フランジW1をスリーブW2から強制
的に引き抜くには20Kg以上の力を要した。
【0123】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブを前述した第1実施形態と同様に使用した結果、良
好な画像が得られた。
【0124】(第4実施形態)本実施形態の現像スリー
ブは、前述した第3実施形態と同様に、一端にフランジ
が結合されたスリーブの他端に対して、前述した第2実
施形態の製造装置によってフランジを焼きばめすること
により製造した。
【0125】スリーブW2は、外径20mm、内径1
8.8mm、長さ330mmのアルミニウム合金製押出
引き抜き円筒管であり、その一端に結合されたフランジ
内には、内径寸法が5.01〜5.04の範囲内にある
焼結含油軸受けが固定され、その軸受けによってマグネ
ットローラW3の一端側の軸部が軸支されるようになっ
ている。スリーブW2の他端の内側には、図29(c)
に示すように、2段のインロー加工を行った。そして、
このように一端部にフランジが結合されたスリーブW2
に対して、前述した第2実施形態と同様に、塗工液をコ
ーティングした。
【0126】その後、スリーブW2内にマグネットロー
ラW3を挿入してから、図29(a)のように、そのマ
グネットローラW3の他端の軸部を内径寸法が5.01
〜5.04の範囲内にある焼結含油軸受け150によっ
て軸支した。マグネットローラW3の他端の軸部は、外
径5mm、軸受け150との寸法公差がf8(日本工業
規格JIS)、即ちφ4.972〜φ4.990である。
また、マグネットローラW3の一端側の軸部も同様に軸
支される。スリーブW2において、フランジW1と結合
するインロー部は、内径19.003、長さ2.5mm
であり、図24(c)のようにスリーブW2の両端の位
置A、Bを保持して回転させたときのa点のフレ、つま
りインローフレが6μm、端面の直角度が3μmであっ
た。
【0127】そして、このようなスリーブW2を前述し
た第2実施形態の製造装置にセットし、そのスリーブW
2の他端にフランジW1を焼きばめした。そのフランジ
W1は、結合部131の外径が19.017mm、その
長さが2.5mm、内径が6±0.2mmである。スリ
ーブW2の他端部は加熱装置4によって76μm拡径さ
せた。
【0128】このようにしてスリーブW2にフランジW
1を焼きばめした現像スリーブに対して、図24(a)
のように、スリーブW2の両端の位置A、Bを保持して
回転させたときのフランジW1のa位置のフレを測定し
た。そのフレは9μmであった。また、フランジW1を
スリーブW2から強制的に引き抜くには15Kg以上の
力を要した。
【0129】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブを前述した第1実施形態と同様に使用した結果、良
好な画像が得られた。
【0130】なお、軸受け150としては、焼結含油軸
受けの他、ポリアセタール樹脂製、耐熱製のあるエンプ
ラ等のものを採用することができ、何ら限定されない。 (第5実施形態)本実施形態の現像スリーブは、前述し
た第4実施形態と同様に、一端にフランジが結合された
スリーブの他端に対して、前述した第2実施形態の製造
装置によってフランジを焼きばめすることにより製造し
た。
【0131】スリーブW2は、外径20mm、内径1
8.8mm、長さ330mmのアルミニウム合金製押出
引き抜き円筒管であり、その一端に結合されたフランジ
内には、内径寸法が5.01〜5.04の範囲内にある
焼結含油軸受けが固定され、その軸受けによってマグネ
ットローラW3の一端側の軸部が軸支されるようになっ
ている。スリーブW2の他端の内部には、図29(b)
に示すようにインロー加工し、その内径を18.903
mm、長さを5mm、インローフレを6μm、端面直角
度を4μmとした。そして、このように一端部にフラン
ジが結合されたスリーブW2に対して、前述した第2実
施形態と同様に、塗工液をコーティングした。
【0132】その後、スリーブW2内にマグネットロー
ラW3を挿入してから、図29(b)のように、そのマ
グネットローラW3の他端の軸部を内径寸法が5.01
〜5.04の範囲内にある焼結含油軸受け151によっ
て軸支した。マグネットローラW3の他端の軸部は、外
径5mm、軸受け150との寸法公差がf8、即ちφ
4.972〜4.990である。また、マグネットローラ
W3の一端側の軸部も同様に軸支される。
【0133】そして、このようなスリーブW2を前述し
た第2実施形態の製造装置にセットし、そのスリーブW
2の他端にフランジW1を焼きばめした。そのフランジ
W1は、結合部131の外径が18.915mm、その
長さが3.5mmであり、その内部に、内径が5.01
〜5.04mmの範囲内にある焼結含油軸受け152が
固定されている。スリーブW2の他端部は、前述した第
4実施形態と同様に加熱装置4によって通電電力2k
w、通電時間1秒で約200°Cに加熱し、76μm拡
径させた。
【0134】このようにしてスリーブW2にフランジW
1を焼きばめした現像スリーブに対して、図24(a)
のように、スリーブW2の両端の位置A、Bを保持して
回転させたときのフランジW1のa位置のふれを測定し
た。そのふれは9μmであった。また、フランジW1を
スリーブW2から強制的に引き抜くには20Kg以上の
力を要した。
【0135】そして、このようにして完成した現像スリ
ーブを前述した第1実施形態と同様に使用した結果、良
好な画像が得られた。 (第6、第7、第8実施形態)図46に、現像スリーブ
としての第6、第7、および第8実施形態についてデー
タを示す。これらの実施形態は、前述した第3実施形態
において、結合しめしろ等の寸法を変更して作製したも
のである。また、比較例1〜5も作製して評価した。
【0136】なお、比較例6、7、8として、次のよう
な現像スリーブも作製して評価してみた。
【0137】比較例6は、前述した第3実施形態の現像
スリーブの作製に際し、マグネットローラW3を磁性体
114によって位置決めすることなく、フランジW1を
焼きばめした。この結果、フランジW1が斜めに挿入、
結合され、フランジW1のふれは40μmとなって、形
成した画像にピッチムラが生じ、実用上問題があった。
【0138】比較例7は、前述した第4実施形態の現像
スリーブの作製に際し、マグネットローラW3を磁性体
114によって位置決めすることなく、フランジW1を
焼きばめした。この結果、フランジW1が斜めに挿入、
結合され、フランジW1のふれは50μmとなった。
【0139】比較例8は、前述した第5実施形態の現像
スリーブの作成に際し、マグネットローラW3を固定す
ることなく、フランジW1を焼きばめした。この結果、
フランジW1が斜めに挿入され、途中までしか入らなか
った。フランジW1の引き抜きに要する力も5kg以下
であった。 (第9実施形態)外径20.0mm、内径18.8m
m、長さ321.4mmのSUS304のスリーブW2
の一端に、内径が5.01mm〜5.04mmの範囲に
ある焼結含油軸受けを備えたフランジを取り付けておい
てから、そのスリーブW2の他端に、図29(a)のよ
うに2段のインロー加工を行った。その後、前述した第
1実施形態と同様に塗工液をコートした。次に、スリー
ブW2内にマグネットローラW3を挿入してから、それ
を焼結含油軸受けで保持した。その軸受けは、外径5m
m、スリーブW2の他端内部との寸法公差はf8、即ち
φ4.972〜4.990、内径は5.01mm〜5.0
4mmの範囲にある。フランジW1が結合するスリーブ
W2の他端のインロー部は、内径19.003mm、長
さ2.5mm、インローフレ7μm、端面直角度4μm
であった。
【0140】そして、スリーブW2の他端を通電電力1
kw、通電時間1秒として約200°Cに加熱して、7
6μm拡径し、先述した第1実施形態と同様にして、ス
リーブW1を挿入して結合した。スリーブW1は、結合
部の外径19.016mm、結合長さ2.3mm、内径
6±0.2mmである。
【0141】フランジW1とスリーブW2とを結合した
後、フランジW1のふれを測定した結果、11μmであ
り、またフランジW1を強制的に引き抜くには15kg
以上の引き抜き力を要した。また、このようにして製造
した現像スリーブを前述した第1実施形態と同様に使用
した結果、ピッチムラ等の問題もなく良好な画像が得ら
れた。 (第10実施形態)前述した第5実施形態のスリーブW
2をアルミニウム製からSUS304製に変更して、第
5実施形態と同様に現像スリーブを作製した。その結
果、フランジW1のふれは10μm、引き抜き力は20
kgであった。 [現像スリーブの構成例]図30から図34のそれぞれ
は、現像スリーブの異なる構成例を示す。これらの図に
おいて160は、マグネットローラW3を軸支するため
の焼結含油軸受けである。
【0142】図30のものは、現像スリーブの駆動側
(左方のフランジW1側)にのみ軸受け160が備えら
れている。なお、図中右方の非駆動側のフランジW1と
してはプラスチック製のものを採用し、また図中左方の
駆動側のフランジW1としてはアルミニウム製のものを
採用することができる。図31(a)のものは、両端に
軸受け160が備えられている。なお、同図中左側の軸
受け160は、図31(b)のように2段にインロー形
成されたスリーブW2の内部に取り付けてもよい。図3
2のものは、現像スリーブの非駆動軸側(右方のフラン
ジW1側)に2つの軸受け160を備えた構成となって
いる。図33(a)のものは、図31のものにおける左
方のフランジW1をスリーブW2内にはめ合わせた構成
となっており、また同図(b)のものは、2段にインロ
ー成形されたスリーブW2の左側内部に軸受け160を
取り付けた構成となっている。図34のものは、左側の
フランジW1の内部に軸受け160を取り付けた構成と
なっている。
【0143】これら図31から図34の現像スリーブ
は、いずれも前述した第1、第2実施形態の製造装置を
用いて製造することができる。 [感光ドラムの製造方法の具体例]外径28.5mm、内
径27.1mm、長さ260.5mmのアルミニウム合
金の押し出し、引き抜き品としての円筒管を感光ドラム
の円筒部材(以下、「スリーブ」という)とし、この一
端内部に、内径26.900mm、長さ7mmの切削加
工を行った。このときの内径フレ(インローフレ)は8
μm、端面直角度は3μmであった。
【0144】次に、カゼインのアンモニア水溶液(カゼ
イン11.2g、28%アンモニア水1g、水222m
l)を浸漬コーティング法で塗工し、乾燥して、塗工量
1.0g/cm2の下引層を形成した。
【0145】次に、アルミニウムクロライドフタロシア
ニン1重量部、ブリラール樹脂(商品名;エスレックB
M−2;積水化学(株)製)1重量部とイソプロピルア
ルコール30重量部をボールミル分散機で4時間分散し
た。この分散液を、先に形成した下引層の上に浸漬コー
ティング法で塗工し、乾燥して電荷発生層を形成した。
このときの膜厚は0.3μmであった。
【0146】また、1重量部のヒドラゾン化合物、ポリ
スルフォン樹脂(商品名;P1700;ユニオンカーバ
イト社製)1重量部とモノクロルベンゼン6重量部を混
合し、攪拌機で攪拌溶解した。この液を電荷発生層の上
に浸漬コーティング法で塗工し、乾燥して膜厚2μmの
電荷輸送層を形成して、感光ドラムのスリーブW2を作
製した。
【0147】そして、このスリーブW2の一端部に対
し、前述した第1実施形態の製造装置によってフランジ
W1を結合した。フランジW1は、結合部の直径が2
6.913mm、結合長さが2.0mmであり、スリー
ブW2の一端から3mmの範囲を加熱装置4によって通
電電力3kw、通電時間1秒として約200°Cに加熱
して、108μm拡径し、フランジW1の挿入、結合を
行った。
【0148】そして、前述した図24と同様にして、フ
ランジW1のふれを測定した結果、10μmであった。
また、フランジW1の引き抜きに要する引き抜き力は1
5kg以上であった。その後、スリーブW2の他端側に
フランジを圧入して感光ドラムを完成した。
【0149】なお、感光ドラムを用いて良好な潜像を得
るためには、フランジ部材のふれを20μm以下にする
ことが好ましい。20μm以下の精度にすることによ
り、感光ドラムを回転駆動させるための手段との連結に
おいて、感光ドラム全体のふれの発生を抑えることが出
来る。このような精度を得るためには、円筒部材の結合
部位の内径フレ(インローフレ)を10μm以下とし、
端面直角度を10μm以下とすることが必要である。さ
らに、フランジ部材単品のふれを5μm以下とすること
が必要である。かかる結合条件によりフランジ部材のふ
れが20μm以下となる。
【0150】このようにして制作した感光ドラムをキャ
ノン(株)製のレーザービームプリンタのプロセスカー
トリッジに装着して、画像形成を行った。この結果、ド
ラムのピッチムラ、カブリ等の問題もなく良好な画像が
得られた。
【0151】なお、図47及び図48は、感光ドラムユ
ニットの軸線方向の断面図を示したものである。201
は感光ドラムでその一端にはフランジ203とギア部2
02cを有するフランジ202が固定されている。ギア
部202cは駆動ギア(図示せず)の噛み合いにより回
転駆動される。204はカートリッジの筐体で、ドラム
位置決めピン206,207により筐体内に回転自在に
取り付けられる。 [現像スリーブの製造装置の他の実施形態]上記の現像ス
リーブの製造装置の第1の実施形態では、突き当てピン
24A及び突き当て面80を上下方向に移動させる駆動
源としてNCモータ25,25’を用いたが、このモー
タの代わりに、リードスクリュウを用いた形式の位置調
整機構を取りつけ、手動により突き当てピン24A或い
は突き当て面80の高さを調節するようにしても良い。
【0152】なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正または変更したものに適用可
能である。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フランジ部材及び円筒部材単品の直角度のバラつきに影
響されることなく、高精度な円筒体を製造することがで
きる。
【0154】また、円筒部材及びフランジ部材単品の高
精度な加工部分が削減でき、円筒体のローコスト化を図
ることができる。
【0155】また、フランジ部材または円筒部材の前工
程での製造データをフィードバックすることにより、高
精度な円筒体を製造することができる。
【0156】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像スリーブの製造装置の第1実
施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示す製造装置の正面図である。
【図3】図1に示す製造装置の平面図である。
【図4】図1に示すロボットハンドの概略構成図であ
る。
【図5】従来のロボットハンドの側断面図である。
【図6A】第1の実施形態のロボットハンドの側断面図
である。
【図6B】図6Aを下方から見た図である。
【図6C】第1の実施形態のロボットハンドの変形例を
示した側断面図である。
【図7】図4に示すクッションユニットの概略構成図で
ある。
【図8】図1に示す高周波加熱装置の拡大図である。
【図9】図1に示すターンテーブルの断面図である。
【図10】図1に示すターンテーブルの側面図である。
【図11】図1に示す製造装置の制御系のブロック構成
図である。
【図12】従来のフランジとスリーブの側面図である。
【図13】スリーブの断面形状の説明図である。
【図14】図1に示す製造装置のロボットハンドの動作
を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1に示す製造装置のターンテーブルの動作
を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1の製造装置によって結合されるスリーブ
とフランジの断面図である。
【図17】図1の製造装置によるスリーブの加熱時間と
温度との関係を説明するための図である。
【図18】図1の製造装置によって加熱されるスリーブ
の温度と膨張量との関係を説明するための図である。
【図19】従来のスリーブとフランジの結合動作を説明
するための要部の拡大図である。
【図20】図1の製造装置によって製造可能な現像スリ
ーブの断面図である。
【図21】現像スリーブの加熱動作状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図22】従来のロボットハンドの他の例の断面図であ
る。
【図23】図22のロボットハンドによるスリーブとフ
ランジの結合動作を説明するための要部の拡大図であ
る。
【図24】現像スリーブにおける測定位置の説明図であ
る。
【図25】現像スリーブに対するブラスト処理動作を説
明するための側面図である。
【図26】現像スリーブに対する塗装処理動作を説明す
るための側面図である。
【図27】本発明に係る現像スリーブの製造方法を説明
するための図である。
【図28】本発明に係る現像スリーブの製造方法の他の
例を説明するための要部の断面図である。
【図29】本発明に係る現像スリーブの製造方法のさら
に異なる他の例を説明するための要部の断面図である。
【図30】本発明に係る現像スリーブの他の構成例を説
明するための断面図である。
【図31】本発明に係る現像スリーブのさらに他の構成
例を説明するための断面図である。
【図32】本発明に係る現像スリーブのさらに他の構成
例を説明するための断面図である。
【図33】本発明に係る現像スリーブのさらに他の構成
例を説明するための断面図である。
【図34】本発明に係る現像スリーブのさらに他の構成
例を説明するための断面図である。
【図35】画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図36】図35に示す画像形成装置のブロック構成図
である。
【図37】図35に示す現像スリーブと感光ドラムの斜
視図である。
【図38】図35に示す現像スリーブの端部の断面図で
ある。
【図39】図35に示す現像スリーブの駆動機構の側面
図である。
【図40】図35に示す現像スリーブの駆動機構の要部
の断面図である。
【図41】図35に示す現像スリーブと感光ドラムとの
位置関係を説明するための側面図である。
【図42】従来の現像スリーブの一例を説明するための
断面図である。
【図43】従来の現像スリーブの回転状態を説明するた
めの断面図である。
【図44】現像スリーブとその内側のマグネットローラ
との間の距離と、マグネットローラによるトナーの吸引
力との関係の説明図である。
【図45】スリーブの直径が変化した場合に、その端部
を200°Cに加熱するための通電電力と通電時間を示
した図である。
【図46】第6乃至第9実施形態と比較例の測定結果を
示した図である。
【図47】感光ドラムユニットの軸線方向の断面図であ
る。
【図48】感光ドラムユニットの軸線方向の断面図であ
る。
【図49】鉄芯入りのマグネットローラを有する現像ス
リーブの構成例を示す図である。
【図50】フランジをスリーブに挿入する様子を示す図
である。
【図51】フランジとスリーブの形状を示す図である。
【図52A】フランジをスリーブに挿入した後に、ハン
ドによる把持を解除した状態を示した図である。
【図52B】フランジをスリーブに挿入した後に、ハン
ドによる把持を解除した状態を示した図である。
【符号の説明】
W1 フランジ部材 W2 円筒部材 W3 マグネットローラ 1A ロボットハンド 4 高周波加熱装置 9 クッションユニット 10 コンプライアンス

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部材の端部内側にフランジ部材の結
    合部が嵌入結合された円筒体を製造するための円筒体の
    製造方法において、 前記円筒部材の端部内側と前記フランジ部材の結合部を
    しまりばめの関係となる大きさに設定し、 前記円筒部材の端部を第1の所定温度に加熱して拡径さ
    せ、該円筒部材の端部内側と前記フランジ部材の結合部
    とをすきまばめの関係とし、 その後、前記フランジ部材を保持する第1の保持手段に
    より、前記円筒部材の端部内側に前記フランジ部材の結
    合部を挿入するとともに、前記第1の保持手段の当接部
    を、前記円筒部材を保持する第2の保持手段の当接部に
    突き当て、 前記円筒部材の冷却中に、前記円筒部材が第2の所定温
    度になった時に、前記第1の保持手段の保持を解除する
    ことを特徴とする円筒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の所定温度とは、前記円筒部材
    と前記フランジ部材とが、しまりばめの関係になる温度
    であることを特徴とする請求項1に記載の円筒体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の保持手段の当接部は、前記フ
    ランジ部材の中心軸に垂直な平面あるいは球面であり、
    前記第2の保持手段の当接部は、前記円筒部材の中心軸
    に垂直な平面あるいは球面であることを特徴とする請求
    項1に記載の円筒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の保持手段の当接部が平面であ
    るときには、前記第2の保持手段の当接部が球面であ
    り、前記第1の保持手段の当接部が球面であるときに
    は、前記第2の保持手段の当接部が平面であることを特
    徴とする請求項3に記載の円筒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の保持手段の当接部と前記第2
    の保持手段の当接部が互いに当接した状態において、前
    記第1の保持手段と前記第2の保持手段は、前記フラン
    ジ部材あるいは前記円筒部材の中心軸に垂直な方向に容
    易に相対移動可能であることを特徴とする請求項4に記
    載の円筒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の保持手段の当接部は、前記フ
    ランジ部材の外側の複数位置に配置され、前記第2の保
    持手段の当接部は、前記円筒部材の外側の複数位置に配
    置されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒体
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の保持手段の当接部は、前記フ
    ランジ部材の中心軸を中心とする円周上に配置されてお
    り、前記第2の保持手段の当接部は、前記円筒部材の中
    心軸を中心とする円周上に配置されていることを特徴と
    する請求項6に記載の円筒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の保持手段は、該第1の保持手
    段の当接部を、前記フランジ部材の中心軸と平行な方向
    に位置調整するための調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の円筒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は、マイクロメータから構
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の円筒体
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記調整手段は、NC制御可能な駆動
    手段から構成されていることを特徴とする請求項8に記
    載の円筒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記調整手段は、前記フランジ部材の
    前工程までの形状精度データ、又は前記フランジ部材及
    び前記円筒部材の前工程までの形状精度データに基づい
    て、前記駆動手段により前記第1の保持手段の当接部を
    位置調整することを特徴とする請求項10に記載の円筒
    体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記形状精度データは、製造ロット毎
    のデータであることを特徴とする請求項11に記載の円
    筒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記形状精度データは、前記フランジ
    部材の同軸度及び前記円筒部材の同軸度であることを特
    徴とする請求項11に記載の円筒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の保持手段は、該第2の保持
    手段の当接部を、前記円筒部材の中心軸と平行な方向に
    位置調整するための調整手段を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の円筒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記調整手段は、マイクロメータから
    構成されていることを特徴とする請求項14に記載の円
    筒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記調整手段は、NC制御可能な駆動
    手段から構成されていることを特徴とする請求項14に
    記載の円筒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記調整手段は、前記円筒部材の前工
    程までの形状精度データ、又は前記円筒部材及び前記フ
    ランジ部材の前工程までの形状精度データに基づいて、
    前記駆動手段により前記第2の保持手段の当接部を位置
    調整することを特徴とする請求項16に記載の円筒体の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記形状精度データは、製造ロット毎
    のデータであることを特徴とする請求項17に記載の円
    筒体の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記形状精度データは、前記フランジ
    部材の同軸度及び前記円筒部材の同軸度であることを特
    徴とする請求項17に記載の円筒体の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の所定温度と前記第2の所定
    温度を温度測定手段により測定することを特徴とする請
    求項1に記載の円筒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記温度測定手段は、放射温度計であ
    ることを特徴とする請求項20に記載の円筒体の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記円筒部材の加熱を、高周波誘導加
    熱装置により行うことを特徴とする請求項1に記載の円
    筒体の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記円筒部材は、画像形成装置に用い
    られる現像スリーブであることを特徴とする請求項1に
    記載の円筒体の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記円筒部材は、画像形成装置に用い
    られる感光ドラムであることを特徴とする請求項1に記
    載の円筒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019079644A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 キヤノン株式会社 誘導加熱装置

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