JP3224332B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3224332B2
JP3224332B2 JP30163994A JP30163994A JP3224332B2 JP 3224332 B2 JP3224332 B2 JP 3224332B2 JP 30163994 A JP30163994 A JP 30163994A JP 30163994 A JP30163994 A JP 30163994A JP 3224332 B2 JP3224332 B2 JP 3224332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンター等
の電子写真法を利用した画像形成装置に用いられる現像
装置を内包するプロセスカートリッジ、及び画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の現像装置を、図12、図13及び
図14に示す。これらの図に示した現像装置は、複写機
やレーザービームプリンター等の電子写真方式を利用し
た画像形成装置において用いられるものであり、画像担
持体上に形成した潜像を、乾式トナーによりトナー像と
して可視化する装置である。
【0003】図12は、従来の現像装置の断面図であ
る。この現像装置は、現像容器4内に、画像担持体1と
対向して配置される円筒形の金属性現像剤担持体(以
下、現像スリーブとする)2を備え、該現像スリーブ2
上にサンドブラスト処理等により微小凹凸を形成し、結
着樹脂、カーボンブラック、及びカーボングラファイト
からなる複合材料の導電性薄層をコーティングし、更に
現像スリーブ2内部に現像マグネット3を配置すること
により、現像スリーブ2による磁性トナーTの搬送力を
向上すると共に、ウレタンゴム等の弾性部材から成る弾
性ブレード5を配置して現像スリーブ2と弾性ブレード
5との間に形成されるニップ部で磁性トナーTを現像ス
リーブ2上に薄層塗布することにより、磁性トナーTの
安定した帯電を図っている。
【0004】図13(a)は、現像スリーブ2の斜視図
である。同図に示すように、金属の中空円筒部材である
現像スリーブ2の両端には、現像スリーブ2を現像装置
に位置決めするための軸部材(以下、フランジとする)
10、11が配置されている。フランジ10は、現像ス
リーブ2を回転駆動させるギヤ(図示せず)を取り付け
るために、金属部材を圧入した後、切削により精度を出
している。他方のフランジ11は、現像マグネット3を
内部に挿入後、材質がPOM等の樹脂を圧入することに
より取り付けられる。通常、プロセスカートリッジにお
いては、現像スリーブ2及びギヤ側フランジ10はアル
ミニウムで形成され、反対側のフランジ11は樹脂で形
成されている。
【0005】また、図13(b)で示すように、前記の
現像スリーブ2とフランジ10、11、及び現像スリー
ブ2に内包される現像マグネット3で構成されるスリー
ブユニットの両端部には、画像担持体1と現像スリーブ
2との距離(以下S−D距離)を規制するための樹脂性
のキャップコロ20が配設されている。
【0006】そして、図14(a)及び図14(b)に
示すように、現像スリーブ2とフランジ10、11に内
包される現像マグネット3は、金属で形成されたマグネ
ット軸部3a上に、中空円筒状の軟質マグネット等で形
成されたマグネット部3bが形成されているものが一般
に知られている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、近
年、プロセスカートリッジを用いた複写機やレーザービ
ームプリンターは、高画質化だけでなく、低価格化の競
争が行われているため、現像スリーブ回転駆動の振れに
よるハーフトーン画像の濃度ムラや、ピッチムラを防ぐ
ために、従来のように金属フランジ10を圧入後に切削
して精度を出す手法を用いると、この切削工程に非常に
コストがかかり、低価格化の妨げになっていた。
【0008】また、近年のプロセスカートリッジの大容
量化によるキャップコロの耐久性向上が望まれたが、キ
ャップコロの肉厚はS−D距離で決定してしまうために
自由度がなく、現在の肉厚100〜500μmという薄
さでは、耐久性向上が困難であった。また、現像スリー
ブとの摺擦面が大きく現像スリーブ回転トルクが大きく
なり、ハーフトーン画像の濃度ムラやピッチムラが発生
するという問題があった。
【0009】そこで、肉厚の厚いソリッドコロを用い、
現像スリーブ2に結合されているフランジ10、11に
配設することで耐久性を確保し、更にソリッドコロの内
径を現像スリーブ外径より小さくすることにより、コロ
との摺擦面を少なくし、現像スリーブ2の回転トルクを
小さくする手法が提案された。
【0010】しかし、ソリッドコロによるS−D距離の
精度は、ソリッドコロの肉厚だけでなく、現像スリーブ
2のフランジ10、11の外径、そして、現像スリーブ
2とフランジ10、11の同心度や同軸度等に左右され
ることとなり、キャップコロ20のS−D距離精度に比
較して、ソリッドコロのS−D距離精度は振れが非常に
大きくなるという問題があった。
【0011】更に、スリーブゴーストの低減、現像スリ
ーブのブラストレス化によるコストダウンのために、サ
ンドブラストにより現像スリーブ上に凹凸を設けるので
はなく、導電性被膜層に正帯電樹脂粒子を配合して凹凸
を設けるような構成(以下、樹脂粒子系とする)の現像
スリーブが提案されているが、現像スリーブ上に樹脂粒
子系コートを行っている現像スリーブと金属フランジを
焼きばめ結合する際、熱により樹脂が溶解してしまうと
いう問題が発生した。
【0012】本出願に係る第1の発明の目的は、上述し
た問題に鑑み、低価格で現像スリーブの精度を確保し、
現像スリーブ回転駆動の振れによるハーフトーン画像の
濃度ムラや、ピッチムラを防ぐことできる現像装置を提
供することにある。
【0013】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
上記目的の他、マグネットネットの磁力等に悪影響を与
えることなく、低価格で現像スリーブの精度を確保し、
現像スリーブ回転駆動の振れによるハーフトーン画像の
濃度ムラや、ピッチムラを防ぐことできる現像装置を提
供することにある。
【0014】更に、本出願に係る第3の発明の目的は、
上記問題点を解決し、プロセスカートリッジを大容量化
した場合でも、高い耐久性を維持し、かつ、現像スリー
ブの回転トルクを増大させることのないコロを備えた現
像装置を提供することにある。
【0015】また、本出願に係る第4の発明の目的は、
上記問題点を解決し、短時間で局所的に現像スリーブ開
口部のみを熱膨張させることができ、現像スリーブに樹
脂粒子系コートを行うことのできる現像装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、磁界発生手段を内包した金属製
中空円筒部材の現像剤担持体と、該現像剤担持体の端部
の開口部に取り付けられた金属製軸部材とを備えた現像
装置において、前記金属製軸部材は、前記現像剤担持体
の開口部を高周波加熱装置により加熱膨張させた後、高
周波をオフして前記現像剤担持体の開口部に、前記現像
剤担持体に対して締まりばめとなる前記金属製軸部材を
挿入して、前記現像剤担持体と前記金属製軸部材が焼き
ばめ結合されることにより、前記開口部に取り付けられ
ていることにより達成される。
【0017】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤担持体と
軸部材の内部に包含される磁界発生手段は、少なくとも
該現像剤担持体と該軸部材の結合部に対向する部分にお
いて、樹脂、または磁性体を配合した樹脂、または絶縁
性の材料より形成されることにより達成される。
【0018】更に、本出願に係る第3の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤担持体端
部の金属製軸部材に、該現像剤担持体と画像担持体間の
距離を規制するための回動可能な肉厚2mm以上のソリ
ッドコロを配設することにより達成される。
【0019】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤担持体の
表面に、結着樹脂、カーボンブラックまたはカーボング
ラファイト、及びトナーと逆極性に帯電する樹脂粒子を
配合した複合材料の導電性被膜層により凹凸を形成する
ことにより達成される。
【0020】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、金属製中空
円筒部材で形成される現像剤担持体の開口部を、高周波
加熱装置により加熱膨張させた後、高周波をオフして
記中空円筒部材の開口部に、前記中空円筒部材に対して
締まりばめとなる金属製軸部材を挿入して、現像剤担持
体と金属製軸部材を焼きばめ結合することにより、上記
現像剤担持体の開口部に金属製軸部材を取り付けたの
で、切削工程無しに安価に、精度良く現像剤担持体ユニ
ットが形成される。
【0021】また、本出願に係る第2の発明によれば、
磁界発生手段として、マグネット部とマグネット軸部の
全てが、磁性体が配合された樹脂により構成されるプラ
スチックマグネット、または、マグネット軸部が樹脂あ
るいはセラミック等の絶縁性材料で構成された現像マグ
ネットを用いたので、高周波加熱装置を用いても温度上
昇が無く、従って、磁力や磁極配置の変化が無い。
【0022】更に、本出願に係る第3の発明によれば、
現像剤担持体の金属製軸部材に肉厚が2mm以上のソリ
ッドコロを配設して、S−D距離を規制するので、耐久
性を向上させ、トルクも低減させ、また、高周波加熱装
置により、高精度に金属製軸部材を現像剤担持体に結合
することにより、S−D距離精度をソリッドコロを用い
てもキャップコロ並の精度に維持し、大容量のプロセス
カートリッジにおいて、鮮明な画像を長期において維持
する。
【0023】また、本出願に係る第4の発明によれば、
高周波加熱装置において短時間で局部的に現像剤担持体
開口部を加熱するために、現像剤担持体上に樹脂粒子系
のコートを施した場合でも、樹脂粒子を溶解させず、ま
た、非接触加熱であるために、コート上に傷等をつける
心配もなく、現像剤担持体と金属製軸部材を高精度に結
合せしめる。
【0024】
【実施例1】以下、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0025】(第1の実施例)図1ないし図5は、本発
明の第1の実施例の説明図である。
【0026】従来、図13の現像スリーブ2は、ギヤ側
の金属フランジ10を圧入した後、切削することによ
り、現像スリーブの精度を確保している。しかし、切削
工程が非常にコストがかかり、現像スリーブの低価格化
の妨げとなっていた。
【0027】そこで、本実施例では図1で示すように、
高周波加熱装置を用いることにより、高精度に現像剤担
持体たる現像スリーブ2と金属製軸部材たる金属フラン
ジ30を結合することが可能となり、切削工程を削除す
ることができ、低コストの現像スリーブを提供すること
ができる。
【0028】図1及び図2(a)で示されるように、金
属中空部材である現像スリーブ2の開口部を、高周波コ
イル31内に挿入セットすると、図2(b)で示すよう
に、コイル31に高周波加熱装置32より高周波の電流
1が流れる。そして図2(c)で示されるように、コ
イルには磁界33が発生し、現像スリーブ2に誘導電流
2が発生する。これにより、現像スリーブ2は、自己
発熱することとなる。ここで、電流I1の周波数を変化
させることにより、コイル31内の現像スリーブ2の表
面から中心への加熱状態を変化させることが可能であ
り、現像スリーブ2の多様な肉厚にも対応することがで
き、汎用性が有る。本実施例において実際には、肉厚
0.7mm、周波数250KHzを用いた。
【0029】現像スリーブ2の開口部は、図3(a)で
示すように誘導電流により自己発熱し、開口部は図3
(b)のように膨張する。この開口部の膨張により、現
像スリーブ2の開口部と、金属フランジ30の結合部の
締まりばめは、隙間ばめとなり、隙間挿入が可能とな
る。開口部が加熱膨張し、高周波電流I1をOFFと同
時に、金属フランジ30の結合部が、図4の現像スリー
ブ2の内径加工穴201へ挿入され、金属フランジ30
のツバ部303が現像スリーブ2の端面202に当接さ
れ、更に押圧されると同時に、常温の金属フランジ30
が、急速に現像スリーブ開口部温度に近づき、結合が終
了する。
【0030】ここで、図4(a)及び図4(b)に示す
ように、金属フランジ30は、現像スリーブ2の内径加
工穴201と結合される結合部301と、凸部302は
高精度な真円度、同軸度が出るように加工が施され、ま
た、現像スリーブ2の端面202に当接される金属フラ
ンジ30のツバ部303は、結合部301に対して高精
度な直角度が出るように加工されている。
【0031】現像スリーブ2の端部は、内径加工が施さ
れ、この内径加工穴201と現像スリーブ2の外径は高
精度な同軸度が出されるため、図5(b)で示すような
偏肉の不均一は無く、図5(a)に示すように、偏肉は
均一となる。また、この内径加工穴201と現像スリー
ブ2の端面202とは、高精度な直角度が出るように加
工が施されている。従って、この金属フランジ30と現
像スリーブ2の加工面をかじること無く、金属フランジ
30のツバ部303と現像スリーブ端面202を当接さ
せて結合すれば、現像スリーブ2の外径A、Bに対して
高精度に現像スリーブ凸部302の同軸度を出すことが
できる。
【0032】組み付け後の金属フランジ同心度を15μ
m以内にするために、現像スリーブ、金属フランジの材
質は、アルミニウム、鉄等の焼きばめ可能な金属であれ
ば材質は問わない。
【0033】以上述べたように、現像スリーブ内径加工
穴と金属フランジ結合部を、高精度に加工し、高周波加
熱装置により結合することにより、高精度で低コストな
現像スリーブを得ることが可能となる。また、高周波加
熱装置によると、非接触で加熱することができるので現
像スリーブに傷を付けることが無い。
【0034】(第2の実施例)図6ないし図8は、本発
明の第2の実施例の説明図である。本実施例では、現像
装置に現像スリーブを精度良く取り付けるために、現像
スリーブの両端が金属フランジの場合、両端のどちらか
一方を結合するときは問題はないが、例えば従来のよう
に一方のギヤ側は、金属フランジ圧入後切削により結合
し、他方の反ギヤ側を金属フランジにより現像スリーブ
に高周波加熱装置により結合する場合や、両端共に金属
フランジを高周波加熱装置により結合する場合には、ど
うしても現像マグネットを組み込んだ後、高周波加熱を
行う必要が有る。このような場合には、芯金及びマグネ
ット軸受け部に金属を用いた現像マグネットにおいて
は、例えば図6に示すように、現像スリーブ2が加工の
容易なアルミで構成され、芯金及びマグネット軸部3a
が撓み等の少ない剛性の有る鉄を使用した場合には、現
像スリーブ開口部を200℃となるように高周波加熱装
置を設定すると、鉄の芯金は800℃にもなってしま
い、磁力低下、磁力配置の変化が発生してしまう。
【0035】そこで、本実施例は、図7に示すように、
磁界発生手段として、マグネット部とマグネット軸部の
全てが、磁性体が配合された樹脂で構成されるプラスチ
ックマグネット40、あるいは図8(a)、(b)で示
すように、軸部が結合されるように加工されたマグネッ
ト部43に、樹脂もしくは絶縁性部材41を結合した2
部品で構成される現像マグネット42を用いることによ
り、少なくとも現像スリーブと金属フランジの結合部に
当たるマグネット軸部が、樹脂もしくは絶縁性部材41
で構成されるために、磁界33によって軸部に誘導電流
が発生し無いので、温度上昇が無く、磁力や磁力配置が
高周波加熱結合により変化せず、鮮明な画像を得ること
が可能となる。
【0036】(第3の実施例)図9、図10は、本発明
の第3の実施例の説明図である。従来、プロセスカート
リッジにおいて、図9(a)で示すように、画像担持体
1と現像スリーブ2の距離であるS−D距離は、図9
(b)で示すようなキャップコロ20を、現像スリーブ
2とフランジ30が結合された端部にかぶせるように配
設して規制するものが一般的である。断面図である図9
(c)で示すように、キャップコロ20の利点として
は、S−D距離がキャップコロの肉厚tのみに依存する
ために、S−D距離はキャップコロ20の肉厚tを高精
度に加工することで、S−D距離の振れを小さくするこ
とができた。
【0037】しかしながら、欠点として、プロセスカー
トリッジの大容量化により耐久性向上が望まれたが、キ
ャップコロの肉厚はS−D距離で決定してしまうために
自由度がなく、現在の肉厚100〜500μmという薄
さでは、耐久性向上が困難であった。また、現像スリー
ブとの摺擦面が大きく現像スリーブ回転トルクが大きか
った。
【0038】そこで、図10(b)で示すようなタイプ
の肉厚が2mm以上のソリッドコロ51を用い、現像ス
リーブ2に結合されているフランジ30に配設すること
で耐久性を確保し、更にソリッドコロ51の内径を現像
スリーブ外径より小さくすることにより、コロとの摺擦
面を少なくし、現像スリーブ2の回転トルクを小さくす
ることが可能となった。
【0039】しかし、前記のソリッドコロ51によるS
−D距離の精度は、ソリッドコロ51の肉厚だけでな
く、現像スリーブのフランジの外径、そして、現像スリ
ーブ2とフランジ30の同心度や同軸度等に左右される
こととなり、キャップコロ20のS−D距離精度に比較
して、ソリッドコロのS−D距離精度は振れが非常に大
きくなってしまう。
【0040】そこで、本実施例では、従来の反ギヤ側の
フランジを樹脂から、より高精度の金属フランジへと変
更して、その金属フランジを安価で精度の有る高周波加
熱装置によって結合し、ソリッドコロ51の肉厚精度を
向上させることにより、ソリッドコロ51を用いる現像
装置構成でも、十分キャップコロ20のS−D距離精度
に匹敵するものとなり、ハーフトーンの画像ムラも無
く、ピッチムラも改善され、現像スリーブの回転トルク
が減少し、大容量のプロセスカートリッジにおいても耐
久性が向上し、長期に渡り鮮明な画像を得ることが可能
となった。もちろん、両端の金属フランジ共に高周波加
熱装置により結合しても良い。
【0041】(第4の実施例)図11は、本発明の第4
の実施例の説明図である。従来、現像スリーブ表面は、
サンドブラスト処理等により微小凹凸を形成し搬送力を
向上さたものが使用されていた。また、サンドブラスト
処理後の現像スリーブ表面に、現像スリーブ上のトナー
に前の画像の履歴が残存するスリーブゴースト対策とし
て、結着樹脂、カーボンブラックまたはカーボングラフ
ァイトを配合した導電性被膜層をコーティングされたも
のが知られている。
【0042】更に、サンドブラスト処理無しに、現像ス
リーブ素管を洗浄後、現像スリーブ2表面に、結着樹
脂、カーボンブラックまたはカーボングラファイト、及
びトナーが負に帯電する反転現像系の場合には正帯電樹
脂粒子を配合した複合材料の導電性被膜層(以下粒子系
被膜)60により凹凸を形成する現像スリーブ2が提案
されている。正帯電粒子により現像スリーブ2表面に凹
凸を形成することで、サンドブラスト処理工程を削除し
て低コスト化が実現し、前記正帯電樹脂粒子により、現
像スリーブ上トナーの帯電能力が向上してスリーブゴー
ストを低減することができる。
【0043】しかしながら、粒子系被膜によりコーティ
ングされた現像スリーブ2に、金属フランジを焼きばめ
結合するために、現像スリーブの開口部を加熱する際、
コーティング部にも熱が加わると樹脂が融けてしまうと
いう問題が発生する。加熱装置としてカートリッジヒー
ター、ハロゲンランプ、キセノンランプ等による加熱装
置では、前記開口端部のみを、傷付け無いように非接触
で、かつ短時間で加熱するには、非常に困難であった。
【0044】そこで、前述したような高周波加熱装置に
よる現像スリーブと金属フランジの結合を行うことによ
って、非接触で、かつ短時間で開口端部のみを加熱する
ことができるので、粒子系被膜をコーティングした現像
スリーブにおいて、配合される樹脂粒子に熱の影響を与
えずに焼きばめ結合することができるので、樹脂粒子の
設計の自由度が増し、更に粒子系被膜コーティング現像
スリーブにおいても、現像スリーブに金属フランジを容
易に、低コストで高精度に結合することが可能となっ
た。また、上記はトナーが負に帯電する反転現像系につ
いて述べたが、トナーが正に帯電する正規現像系におい
ては、負帯電粒子を配合した粒子系被膜を使用しても良
い。
【0045】さらに、第1の実施例〜第4の実施例を任
意に組み合わせて使用しても良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本出願に係る第1の発明
によれば、現像剤担持体と金属製軸部材を高周波加熱装
置により結合することによって、従来の切削工程を削除
でき、安価で、高精度な現像剤担持体を得ることが可能
となり、ハーフトーンの濃度ムラやピッチムラを低減す
ることができる。。
【0047】また、本出願に係る第2の発明によれば、
現像剤担持体に磁界発生手段を包含した状態で、高周波
加熱装置により現像剤担持体と金属製軸部材を結合する
場合には、少なくとも現像剤担持体と金属製軸部材の結
合部に対向する磁界発生手段を、樹脂、あるいは磁性体
を配合した樹脂または絶縁性部材とすることにより、現
像マグネットの温度上昇が無く、磁力低下や磁極配置の
変化も無くすことができる。
【0048】更に、本出願に係る第3の発明によれば、
精度が要求されるS−D距離規制部材として、現像剤担
持体両端の金属製軸部材に肉厚2mm以上のソリッドコ
ロを配設し、現像剤担持体と金属製軸部材を高周波加熱
装置により結合することにより、従来のキャップコロに
匹敵する精度でS−D距離を規制することが可能とな
り、大容量プロセスカートリッジにおいても耐久性を確
保し、現像剤担持体の回転トルクの低減によるピッチム
ラも改善することができる。
【0049】そして、本出願に係る第4の発明によれ
ば、高周波加熱装置においては、短時間で局部的に現像
剤担持体開口部を加熱することができるので、現像剤担
持体上に樹脂粒子系のコートが施されている場合におい
ても、樹脂粒子を溶解することが無く、更に装置が非接
触加熱であるために、コート上に傷等をつける心配も無
く、現像剤担持体と金属製軸部材を安価で、高精度に結
合することができる。
【0050】従来の現像剤担持体と金属製軸部材の結合
方法は、圧入方式だったので、現像剤担持体に力が加わ
り、現像剤担持体の振れが大きくなってしまったが、本
発明の高周波加熱装置による焼きばめ結合方式では、ほ
とんど力が加わら無いために、現像剤担持体の振れが大
きくなることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における現像剤担持体と
金属製軸部材との結合方法を説明するための断面図であ
る。
【図2】(a)は本発明の第1の実施例における現像剤
担持体と金属製軸部材との結合方法を説明するための斜
視図、(b)は高周波コイルに電流を流したときに生じ
る現像剤担持体の誘導電流を説明するための図、(c)
は高周波コイルに電流を流したときに生じる磁界を説明
するための図である。
【図3】(a)は本発明の第1の実施例において高周波
コイルに電流を流したときの現像剤担持体の自己発熱に
よる開口部温度の変化を示す図、(b)は現像剤担持体
の温度に対する膨張量の変化を示す図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施例における金属製
軸部材の加工状態を説明する図、(b)は本発明の第1
の実施例における現像剤担持体の加工状態を説明する図
である。
【図5】(a)は本発明の第1の実施例における現像剤
担持体の開口部の加工状態を説明する図、(b)は本発
明と対比される現像剤担持体の開口部の加工状態を説明
する図である。
【図6】本発明の第2の実施例と対比される従来の現像
剤担持体と金属製軸部材との結合方法を説明するための
断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における現像剤担持体と
金属製軸部材との他の結合方法を説明するための断面図
である。
【図8】本発明の第2の実施例における現像剤担持体と
金属製軸部材との他の結合方法を説明するための断面図
である。
【図9】(a)は本発明の第3の実施例と対比される従
来のキャップコロを装着した現像剤担持体を示す斜視
図、(b)はそのキャップコロの斜視図、(c)はその
キャップコロの装着状態を説明するための断面図であ
る。
【図10】(a)は本発明の第3の実施例のソリッドコ
ロを装着した現像剤担持体を示す斜視図、(b)はその
ソリッドコロの斜視図、(c)はそのソリッドコロの装
着状態を説明するための断面図である。
【図11】本出願に係る第4の実施例における現像剤担
持体を示す図である。
【図12】従来の現像装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図13】(a)は従来の現像剤担持体の概略構成を示
す斜視図、(b)はキャップコロを装着した従来の現像
剤担持体の概略構成を示す斜視図である。
【図14】(a)は従来の磁界発生手段の概略構成を示
す斜視図、(b)は従来の磁界発生手段の概略構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 現像スリーブ(現像剤担持体) 3 現像マグネット(磁界発生手段) 32 高周波加熱装置 30 金属フランジ(金属製軸部材) 40 プラスチックマグネット(樹脂で形成された磁界
発生手段) 41 絶縁性部材(現像剤担持体と軸部材との結合部に
対向する磁界発生手段の部分) 51 ソリッドコロ 60 導電性被膜層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生手段を内包した金属製中空円筒
    部材の現像剤担持体と、該現像剤担持体の端部の開口部
    に取り付けられた金属製軸部材とを備えた現像装置にお
    いて、前記金属製軸部材は、前記現像剤担持体の開口部
    を高周波加熱装置により加熱膨張させた後、高周波をオ
    フして前記現像剤担持体の開口部に、前記現像剤担持体
    に対して締まりばめとなる前記金属製軸部材を挿入し
    て、前記現像剤担持体と前記金属製軸部材が焼きばめ結
    合されることにより、前記開口部に取り付けられている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤担持体と軸部材の内部に包含され
    る磁界発生手段は、少なくとも該現像剤担持体と該軸部
    材の結合部に対向する部分において、樹脂、または磁性
    体を配合した樹脂、または絶縁性の材料より形成される
    こととする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体端部の金属製軸部材に、該
    現像剤担持体と画像担持体間の距離を規制するための回
    動可能な肉厚2mm以上のソリッドコロを配設すること
    とする請求項1に記載の現像装置
  4. 【請求項4】 現像剤担持体の表面に、結着樹脂、カー
    ボンブラックまたはカーボングラファイト、及びトナー
    と逆極性に帯電する樹脂粒子を配合した複合材料の導電
    性被膜層により凹凸を形成することとする請求項1に記
    載の現像装置。
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