JP3319846B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP3319846B2 JP33783793A JP33783793A JP3319846B2 JP 3319846 B2 JP3319846 B2 JP 3319846B2 JP 33783793 A JP33783793 A JP 33783793A JP 33783793 A JP33783793 A JP 33783793A JP 3319846 B2 JP3319846 B2 JP 3319846B2
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正二 盛田
幸夫 山川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁装置に
関し、特に、内燃機関の吸気弁および/または排気弁の
バルブタイミングおよびバルブリフト等作動態様を運転
状態に応じて切換可能な動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の動弁装置として、例えば
実開平2−27125号公報に開示されているものがあ
る。本例は、エンジン吸排気の動弁装置において油圧制
御弁により油圧作動機構に供給される油圧が制御される
と共に、その作動油の粘性を検出する粘性検出手段を有
し、その粘性検出手段から出力された低粘度検出信号に
より油圧制御弁が制御され、油圧作動機構への油圧供給
を停止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、動弁装置にかかわる油圧作動機構が高温にな
った作動油の粘性低下にともなう油圧低下により作動不
良となるのを防止するために粘性検出手段を設けている
が、その制御回路も必要であり、コストの上昇を招く。
また、ユーザが最初から低粘度の作動油を使用したよう
な場合には作動の停止が発生することにより動弁装置が
機能しない虞がある。結局、以上のような問題に対処す
るためには油圧供給源であるオイルポンプの容量を高め
るしかなく、エンジンの消費馬力の増大を伴う。
【0004】本発明の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、オイルの温度上昇等による油圧低下があっ
ても、油圧作動機構の動作に支障を来すようなことがな
く、安定し、かつ迅速な応答性が保証される内燃機関の
動弁装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、吸気弁及び/または排気弁の作動態様
を、内燃機関の回転数に応じて指示される切換指令によ
って切換えられる油圧式切換手段を有する内燃機関の動
弁装置において、前記油圧式切換手段は、前記内燃機関
の回転数を低速回転領域から高速回転領域へと切換える
切換指令に応じて所定の油圧経路内における油圧送給状
態を所定のばねのセット荷重に抗して低速回転用油圧送
給状態から高速回転用油圧送給状態へと切換える一方、
前記内燃機関の回転数を高速回転領域から低速回転領域
へと切換える切換指令に応じて前記油圧経路内における
油圧送給状態を高速回転用油圧送給状態から低速回転用
油圧送給状態へと切換える油圧送給切換機構と、前記低
速回転用油圧送給状態から高速回転用油圧送給状態への
切換えに応じて前記弁の作動態様を低速回転領域での作
動に適した低速作動態様から高速回転領域での作動に適
した高速作動態様へと切換える一方、前記高速回転用油
圧送給状態から低速回転用油圧送給状態への切換えに応
じて前記弁の作動態様を前記高速作動態様から前記低速
作動態様へと切換える高低速切換機構と、を備え、前記
切換指令に応じて前記弁の作動態様が低速作動態様から
高速作動態様へと切換わる際の第1の切換応答速度が、
高速作動状態から低速作動状態へと切換わる際の第2の
切換え応答速度より高まるように、前記油圧送給切換機
構に設けた前記ばねのセット荷重を設定することによっ
て前記油圧送給切換機構による低速回転用油圧送給状態
から高速回転用油圧送給状態への切換応答速度を設定し
たことを特徴とするものである。また、上記発明におい
て、前記油圧送給切換機構は、油圧送給経路における油
圧送給状態を切換える油圧切換弁を付勢する弁ばねを前
記所定のばねとして備えるものとし、前記高低速切換機
構は、前記弁を作動させるロッカーアームを付勢する復
帰ばねを備えるものとすることができ、前記弁ばねは、
低速回転用油圧送給状態から高速回転用油圧送給状態へ
と切換わる切換え動作に抗して作用し、前記復帰ばね
は、低速作動態様から高速作動態様へと切換わる切換え
動作に抗して作用するようにすることが考えられる。ま
た、前記復帰ばねと弁ばねのうち、少なくとも弁ばねの
セット荷重を前記第1切換応答速度と前記第2切換応答
速度とがほぼ一致するときのセット荷重より低く設定す
ることが望ましい。
【0006】
【作用】本発明によれば、内燃機関が低速回転領域から
高速回転領域へと切換わるときの応答速度が、油圧送給
状態切換機構の応答速度が高まることによって向上す
る。このため、高温時において油圧経路内の油の粘性抵
抗が低下することによる油圧低下が発生しても、内燃機
関の運転状態に支障を来たすことがなくなる。
【0007】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を具
体的に説明する。
【0008】まず、図1〜図3に従って本発明の一実施
例による動弁装置の構成について述べることとする。
【0009】なお、本例はDOHC(ダブルオーバヘッ
ドカム)方式の直列4気筒内燃機関に適用した場合の例
を示す。すなわち、図1に示すように各気筒には2つの
弁2に対応した単一のメインロッカアーム1が設けられ
ていて、メインロッカアーム1の基端は、各気筒に共通
な中空のメインロッカシャフト3を介して、シリンダヘ
ッド100に揺動自在に支持されており、メインロッカ
アーム1の二股の各先端部1Aは吸気弁2のステム頂部
に当接する。
【0010】メインロッカアーム1は平面視においてほ
ぼ二股状に形成され、メインロッカアーム1の二股に形
成されたそれぞれの腕部1E,1Eほぼ中央には低速の
ローラベアリングフォロア(単に低速カムフォロアとい
う)4が設けられている。
【0011】5は、メインロッカアーム1の二股に形成
された股部上方に支持軸6によって揺動自在に支持され
るサブロッカアームであり、7はサブロッカアーム5の
端部に設けた高速カムフォロアである。なお、高速カム
フォロア7と2つの低速カムフォロア4とは図2の
(A)に示すようにカム軸8の方向に配列されている。
9および10はカム軸8と一体に形成された高速カムお
よび低速カムであり、上述の高速カムフォロア7および
低速カムフォロア4は、高速カム9および低速カム10
にそれぞれ接することで、駆動される。
【0012】11は、レバー部材であり、図2の
(A),(B)に示すようにメインロッカアーム1にレ
バー支持軸12に回動自在に支持される。13はレバー
部材11の一方の端部に設けた係合端であり、後述する
ようにレバー部材11を回動させることにより、その係
合端13をサブロッカアーム5の係止部5Aに係合させ
ることでサブロッカアーム5とメインロッカアーム1と
を結合状態に保ち、高速カムフォロア7を介して高速カ
ム9のカムプロフィールを吸気弁2に伝達させることが
できる。(高速カムフォロア7の能動状態) ついで、図2に従い、本発明にかかる高低速切換え機構
について説明しておく。
【0013】なお、図2の(A)は低速作動状態を示
す。図2において、5Bはサブロッカアーム5に穿設し
た第1プランジャ収納孔、1Bはメインロッカアーム1
に穿設した第2プランジャ収納孔、また、1Cは同じく
メインロッカアーム1に穿設した第3プランジャ収納孔
である。21は第1プランジャ収納孔5Bに摺動自在に
嵌合された第1プランジャ、22は第1プランジャ21
の先端部をメインロッカアーム1の突き当て部1Dに向
けて偏倚させているばねである。
【0014】一方、第2プランジャ収納孔1Bには、ロ
ッカシャフト3の中心部に設けたオイル通路3Aからオ
イルを導くためのオイル通路25が連通されていて、収
納孔1Bに摺動自在に保たれる第2プランジャ26を油
圧により動作させることで、図2の(B)に示すように
レバー部材11の係合端13をサブロッカアーム5の係
止部5Aに係合させることができる。27は第3プラン
ジャ収納孔1Cに摺動自在に保たれる第3プランジャ、
28は第3プランジャ27をレバー部材11に向けて偏
倚させている復帰ばねである。
【0015】いま、図2の(A)に示すような低速時の
状態にあるときは、ロッカシャフト3のオイル通路3A
を介して第2プランジャ26に油圧が供給されることは
なく、レバー部材11は、図2の(A)に示すように復
帰ばね28によって偏倚される第3プランジャにより時
計回りの方向に回動された位置に保たれる。かくして、
サブロッカアーム5はその揺動が許容される状態にあ
り、高速カム9が高速カムフォロア7に摺接しても第1
プランジャ21およびばね22が高速カム9のカムプロ
フィールを吸収するだけで弁2には、高速カム9のリフ
トが伝達されず、低速カム10が、低速カムフォロア4
に摺接することで、低速カム10によるリフト分だけ弁
2の弁軸がリフト動作する。
【0016】また、高速時には、不図示の制御部により
制御される油圧送給切換機構(図1,図3参照)を介し
てオイル通路3Aに油圧が送給され、その図2の(B)
に示すように油圧によって第2プランジャ26が第2プ
ランジャ収納室1Bから突出し、レバー部材11の作動
端11Bに作用することで、レバー部材11を反時計周
りの方向に回動させる。この場合、レバー部材11は第
3プランジャ27を復帰ばね28のばね力に抗して第3
プランジャ収納孔1C内に押し戻すように動作しつつサ
ブロッカアーム5の係止端5Aに係合される。なお、前
記高低速切換機構と、油圧送給切換機構(油圧送給切換
手段)とにより、本発明の動弁装置における油圧切換手
段が構成されている。
【0017】続いて、本発明にかかる動弁装置の油圧送
給切換手段を図3を参照しつつ説明する。
【0018】図3において、30は図1に示すようにシ
リンダヘッド100の側部に取付けられ、その内部に動
弁装置の油圧制御用弁室および油路が形成されるハウジ
ング、31はハウジング30の更に外部に固定された電
磁弁、32は電磁弁31に不図示の制御回路からオン・
オフ信号(切換指令)が供給される信号線である。34
はハウジング30内に穿設された円筒状の弁室内を摺動
するスプール弁(油圧切換弁)、35はシリンダヘッド
100の送油路36を介して油圧供給源60側から常時
油圧が供給される第1油圧室、37はスプール弁34の
端部受圧室34Aに油圧を導くための油圧通路であり、
先に図2の説明のところで述べたようにメインロッカア
ーム1とサブロッカアーム5とを結合して高速カム9に
よる弁作動をアクティブとしないようなエンジンの中低
速領域では、電磁弁31の弁体31Aにより第1油圧室
35と、油圧通路37とは図1に示すようにしゃ断され
ている。
【0019】なお、スプール弁34は上記の受圧室34
Aが形成されている第1弁体部34Bと、切欠34Cを
有する第2弁体部34Dと、第1弁体部34Bおよび第
2弁体部34Dより細径に形成され、その周囲部が第1
油圧室に連通する結合部34Eと、スプール弁34の駆
動時にプラグ部材38に当接するストッパ部34Fとを
有している。
【0020】39は弁ばね、40は弁ばね39が収容さ
れているばね室内のオイルをシリンダヘッド100内の
不図示のオイル溜りに戻すためのドレン通路、41は第
2油圧室、42は第2油圧室41を介してオイルをシリ
ンダヘッド100側のロッカシャフト3内に設けたオイ
ル通路3Aに導くための出力ポート、また、43は先に
述べたように第1油圧室35にオイルを導くための入力
ポートである。
【0021】このように構成した動弁装置の油圧送給切
換手段では、エンジンが低中速領域にある場合、図2の
(A)に示したように低速用のロッカアーム1によって
吸排気弁2を駆動させるために、第2プランジャ収納室
1Bに油圧が供給されることはなく、従って、図3に示
す電磁弁31により第1油圧室35と油圧通路37とは
しゃ断されたままの状態に保たれる。よって、図1に示
すようにハウジング30の出口ポート42からシリンダ
ヘッド100のロッカシャフト3内に設けたオイル通路
3Aには油圧が供給されず、吸排気弁はそれぞれ低リフ
トで開弁される。
【0022】また、高速領域になると、高速用ロッカア
ーム5と低速用のメインロッカアーム1とを結合するた
めに、第2プランジャ室1B(図2参照)にオイル通路
3Aから油圧を供給する必要がある。そこで、この時に
は、電磁弁31が駆動されて、図3に示す開弁状態とな
り、送油路36から入口ポート43を介して第1油圧室
35に導かれた油圧が更に油圧通路37を介してスプー
ル弁体34の受圧部34Aに作用する。従って、スプー
ル弁体34は弁ばね39に抗してスプール弁体34のス
トッパ部34Fがプラグ38に当接する位置まで移動
し、スプール弁体34に形成された第2弁体34Dが出
力ポート42を開口する。かくして、送油路36から導
かれてきたオイルの油圧を出口ポート42からロッカシ
ャフト3のオイル通路3Aに導き、ここから各気筒ごと
のメインロッカアーム1に設けた第2プランジャ収納室
1Bに油圧が供給される。
【0023】ついで、以上に述べてきた動弁装置の図3
に示した油圧送給切換手段にあっては、そのスプール弁
34による油圧切換動作にかかわる弁ばね39と図2に
示したロッカアームの結合・非結合切換装置にあって、
その油圧による弁リフト切換動作にかかわる復帰ばね2
8とについて詳述する。
【0024】これらのばね39および28はいずれも機
能的には復帰のために作用するものである。例えば弁ば
ね39の場合、その設定されるセット荷重Pと応答速度
Vとの間には図4に示すような関係があり、セット荷
重Pが大きい程(設定ばね定数が大きい程)開弁時には
ばね力に抗してスプール弁34が動作するためその応答
速度が遅くなり、閉弁時には逆に速くなる。
【0025】なお、このような関係は復帰ばね28につ
いてもいえるもので、図5にこのような特性を示す。す
なわち復帰ばね28の場合、セット荷重Pが大きい程低
速から高速への切換時の応答速度SC は遅くなり、高速
から低速への切換時には逆に速くなる。
【0026】図4において、Pm は開弁と閉弁との応答
速度が一致するようなばね定数を選択したときの弁ばね
39のセット荷重を示す。また、図5において、Pa
低速から高速への切換時と高速から低速への切換時とに
おいて、その切換応答速度が一致するように設定された
セット荷重である。図6は作動油圧OPと切換応答速度
C との関係を示す。この図に示すように、低速から高
速への切換時においては、作動油圧OPが高ければ高い
ほど図2に示す第2プランジャ26の突出動作が速くな
るため切換応答速度SC が速くなる。
【0027】しかし、高速から低速への切換時には、第
2プランジャ26の後退動作が図3に示すスプール弁3
4の右方向への移動動作、つまり、その移動に伴うオイ
ルの排出速度によって左右されるため、余り作動油圧O
Pの高低には影響されず、むしろ作動油の粘度によって
左右される。このことは、粘度が低いほど粘性抵抗の低
下によって切換応答速度が速められることを意味する。
なお、作動油圧OPと切換応答速度Scおよびセット荷
重Pとの関係が図6に示されている。この図に示すよう
に、セット荷重Pを上述のPa以下に設定した場合、低
速から高速への切換応答速度(第1の切換応答速度)S
cは、同じ作動油圧の元では実線で示すように高めら
れ、高速から低速への切換応答速度(第2の切換応答速
度)は同じく実線で示すように低められる。
【0028】特に低速から高速への切換応答速度は供給
される作動油圧OPと復帰ばね28との相対的な関係か
ら決まるものであるから、まず復帰ばね28のセット荷
重Pの設定仕方に従って、作動油圧の方を設定すること
が望ましい。逆に高速から低速への切換応答速度につい
ては先にも述べたように作動油圧Pに大きく左右されな
いので、切換応答速度としては高速と低速との切換回転
数N1で切換可能な限りにおいて、できるだけ低い速度
C1を図6に示すように選択することが望ましい。
【0029】そこで、本例では、油圧送給切換手段にお
ける弁ばね39のセット荷重Pm より低く設定し、更に
弁リフト切換のための結合・非結合切換装置における復
帰ばね28のセット荷重をPa より低く設定した上、例
えば油圧および切換応答速度が図6に示すようななOP
T およびSC1に設定されることで、以下に述べるように
動弁装置の各切換機構における応答性を高めることがで
きる。
【0030】すなわち、低速から高速への切換時には、
弁ばね39のセット荷重がPm より低く設定されている
ことにより図4および図6に示すようにその応答速度S
C を速めることができ、かくして図2に示すロッカシャ
フトの結合・非結合切換装置では復帰ばね28のセット
荷重がPa より低く設定されているため、図5に示すよ
うにその非結合状態への切換動作の応答速度を速めるこ
とができて、動弁機構全体の応答性を高めることができ
る。
【0031】また、高速から低速への切換時には、図4
および図5に示すようにその応答速度が鈍化するが、切
換え回転数N1にあってもその切換えが可能な応答速度
C1および油圧OPT が確保されている限り、図6に示
したように動弁装置としての機能が損われることはな
く、むしろ、結合・非結合切換装置ではその切換応答速
度が高められる傾向に作用する。
【0032】なお、以上に述べてきた実施例では、ダブ
ルオーバヘッドカム方式の直列4気筒内燃機関に適用し
た場合についてであったが、本発明の適用はこのような
内燃機関に限られるものではなく、吸気弁および/また
は排気弁のバルブタイミング等の作動態様を運転状態の
低速高速に応じて切換可能とする内燃機関の動弁装置に
広く適用できるものであることはいうまでもない。
【0033】また、以上に述べた実施例では油圧切換弁
の弁ばねとロッカアーム機構の復帰ばねの双方について
そのセット荷重の設定を規制したが、少なくとも上記油
圧切換弁の弁ばねのセット荷重を規制するだけでもそれ
なりの効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、吸気弁
及び/または排気弁の作動態様を、内燃機関を高速回転
させるか低域回転させるかを指示する切換指令に応じて
切換える油圧式切換手段を有する内燃機関の動弁装置に
おいて、前記油圧切換手段を、前記切換指令に応じて前
記弁の作動態様が低速作動態様から高速作動態様へと切
換わるまでの第1の切換応答速度が、高速作動状態から
低速作動状態へと切換わるまでの第2の切換え応答速度
より高まるように、油圧送給切換機構に設けたばねのセ
ット荷重を設定することによって油圧送給切換機構によ
る低速回転用油圧送給状態から高速回転用油圧送給状態
への切換応答速度を設定したため、特に、低速回転領域
から高速回転領域への切換応答速度を高めることがで
き、応答性の向上に貢献できる上、高速時におけるおい
るの粘性低下に伴う油圧低下時にあっても切換機構の機
能低下によって作動を停止させるようなことがなくてす
む。また、オイルの粘度を検出しなくて済み、それだけ
廉価な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明動弁装置の一実施例の構成を示す上面図
である。
【図2】本発明にかかる弁リフト切換手段の構成を低速
時の非結合状態(A)および高速時の結合状態(B)に
よって示す説明図である。
【図3】本発明にかかる油圧送給切換手段の構成を開弁
時の状態で示す断面図である。
【図4】本発明にかかる油圧送給切換手段の弁ばねの特
性曲線図である。
【図5】本発明にかかる弁リフト切換手段の復帰ばねの
特性曲線図である。
【図6】本発明による行動油圧と切換応答速度との関係
を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1 メインロッカアーム 2 弁 3 メインロッカシャフト 3A 先端部 4 ローラベアリングフォロア(低速カムフォロア) 5 サブロッカアーム 6 支持軸 7 高速カムフォロア 8 カム軸 9 高速カム 10 低速カム 11 レバー部材 12 レバー支持軸 13 係合端 21 第1プランジャ 22 ばね 26 第2プランジャ 27 第3プランジャ 28 復帰ばね 31 電磁弁 31A 弁体 34 スプール弁 35 第1油圧室 39 弁ばね 40 ドレン通路 41 第2油圧室 42 出力ポート 43 入力ポート 100 シリンダヘッド OP 作動油圧 P,Pm セット荷重 Sc 切換応答速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁及び/または排気弁の作動態様
    を、内燃機関の回転数に応じて指示される切換指令によ
    って切換えられる油圧式切換手段を有する内燃機関の動
    弁装置において、 前記油圧式切換手段は、 前記内燃機関の回転数を低速回転領域から高速回転領域
    へと切換える切換指令に応じて所定の油圧経路内におけ
    る油圧送給状態を所定のばねのセット荷重に抗して低速
    回転用油圧送給状態から高速回転用油圧送給状態へと切
    換える一方、前記内燃機関の回転数を高速回転領域から
    低速回転領域へと切換える切換指令に応じて前記油圧経
    路内における油圧送給状態を高速回転用油圧送給状態か
    ら低速回転用油圧送給状態へと切換える油圧送給切換機
    構と、 前記低速回転用油圧送給状態から高速回転用油圧送給状
    態への切換えに応じて前記弁の作動態様を低速回転領域
    での作動に適した低速作動態様から高速回転領域での作
    動に適した高速作動態様へと切り換える一方、前記高速
    回転用油圧送給状態から低速回転用油圧送給状態への切
    換えに応じて前記弁の作動態様を前記高速作動態様から
    前記低速作動態様へと切り換える高低速切換機構と、を
    備え、 前記切換指令に応じて前記弁の作動態様が低速作動態様
    から高速作動態様へと切換わる際の第1の切換応答速度
    が、高速作動状態から低速作動状態へと切換わる際の第
    2の切換え応答速度より高まるように、前記油圧送給切
    換機構に設けた前記ばねのセット荷重を設定することに
    よって前記油圧送給切換機構による低速回転用油圧送給
    状態から高速回転用油圧送給状態への切換応答速度を設
    定したことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧送給切換機構は、油圧送給経路
    における油圧送給状態を切換える油圧切換弁を付勢する
    弁ばねを前記所定のばねとして備え、 前記高低速切換機構は、前記弁を作動させるロッカーア
    ームを付勢する復帰ばねを備え、 前記弁ばねは、低速回転用油圧送給状態から高速回転用
    油圧送給状態へと切換わる切換え動作に抗して作用し、 前記復帰ばねは、低速作動態様から高速作動態様へと切
    換わる切換え動作に抗して作用することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記復帰ばねと弁ばねのうち少なくとも
    弁ばねのセット荷重が前記第1切換応答速度と前記第2
    切換応答速度とがほぼ一致するときの荷重より低く設定
    されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関
    の動弁装置。
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