JP3319857B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁装置に
関し、特に内燃機関の低速回転時と高速回転時とで吸気
弁および/または排気弁の作動状態(作動特性)の切換
えが可能な内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内燃機関の吸気弁や排気弁のバ
ルブリフトやバルブタイミングなどの作動特性を運転状
態に応じて切換えるようにした動弁装置として、油圧切
換機構と油圧切換機構を介して供給される油圧により油
圧式連結切換機構を作動させ、弁のバルブリフトないし
バルブタイミングを変化させるようにしたものが知られ
ており、例えば、実開平2−24012号公報に開示さ
れているものがある。本例は、油圧切換機構に設けられ
る油圧切換弁のハウジングとそのスプール弁体とを熱膨
張率の異なる材料の組合せ、つまり、ハウジングをスプ
ール弁体形成材料より小さい熱膨張率を有する材料で形
成することにより特に高温時にハウジングとスプール弁
体との間のクリアランスが小さく保たれ、連結切換機構
を作動させる作動油の洩れが生じて応答性が損われるの
を抑制するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、油圧
切換弁の高温時における作動油の洩れを抑制することに
より連結切換機構を介して行われるバルブタイミングの
切換え動作の応答性向上を図っているものの油圧切換弁
を構成する材料の選択組合せのみでは満足な応答性が期
待できないという問題がある。なぜなら、この種の動弁
装置では油圧切換機構保護のため一般的に切換え不良が
発生し易い50℃〜60℃といった低油温での切換え動
作を行わないようにしており、低油温領域で実際に切換
え動作を行わせているのは60℃〜100℃といった極
めて狭い温度範囲に限られている。
【0004】すなわち、油圧切換機構においては高油温
領域よりは低油温領域で切換え不良が発生し易く切換え
動作の失敗率が高いという問題がある。さらにまた、高
回転/低回転時の加速時および高速から低速へのギア切
換え時(エンジンの回転数が高い時)に切換え動作が順
調に行われないという場合があり、かかる切換え動作の
不良が生じると、リフトの途中でカムとカムフォロアと
が衝突することによって異音が発生し、乗員に不快感を
もたらす惧れがある。そこで、このような切換不良の発
生頻度を低下させるためには、油圧供給源であるオイル
ポンプのポンプ容量を高めることによって切換え時の応
答性の向上を図ることが考えられるが、それにはオイル
ポンプの大型化、消費馬力の増大を伴うため好ましくな
い。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題の解決を
図るべく、オイルポンプの大型化によらずに切換え時の
適切な応答性、特に減速時の切換え過程で適切な応答性
が得られ、高速から低速への移行時に発生する惧れのあ
る異音を抑制することのできる内燃機関の動弁装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、吸気弁および/または排気弁の作動状
態を内燃機関の回転数に応じて切換可能な油圧式切換機
構を有する内燃機関の動弁装置において、前記油圧式切
換機構は、油圧切換弁と該油圧切換弁を介して動作する
機構とを備え、前記油圧式切換機構の切換応答速度を、
内燃機関の回転上昇時より回転下降時の方が速くなるよ
うに設定し、前記油圧切換弁を介して動作する機構の切
換動作完了時における内燃機関の回転数を、回転上昇時
より回転下降時の方が低くなるようにしたことを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、運転速度に応じてバルブタイ
ミングおよび/またはバルブリフト等作動特性の切換え
が可能な油圧切換機構の油圧切換弁と油圧切換弁を介し
て動作する機構とに組込まれたばねのセット荷重を適切
に設定することで、高速状態から低速状態への切換応答
速度を低速状態から高速状態への切換応答速度より速く
保つことができ、これにより特に高速から低速への移行
時に発生し勝ちな切換え不良による異音発生を抑制する
ことができる。
【0008】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0009】まず、図1〜〜図4に従って本発明の一実
施例による弁作動装置の構成について述べることとす
る。
【0010】なお、本例はDOHC(ダブルオーバヘッ
ドカム)方式の直列4気筒内燃機関に対して本発明を適
用した場合の実施例を示している。すなわち、各気筒に
は2つの弁2に対応した単一のメインロッカアーム1が
設けられていて、メインロッカアーム1の基端は、各気
筒に共通な中空のメインロッカシャフト3を介してシリ
ンダヘッド100に揺動自在に支持されており、メイン
ロッカアーム1の二股の各先端部1Aは吸気弁2のステ
ム頂部に当接する。なお、図4で2Sは吸気弁体、2E
は排気弁体、2Bは弁ばね、2Cは弁軸2Aに取付けら
れ、メインロッカアーム1の先端部1Aに摺接するリテ
ーナである。
【0011】メインロッカアーム1は平面視においてほ
ぼ二股状に形成され、メインロッカアーム1の二股に形
成されたそれぞれのほぼ腕部1E,1E中央には低速カ
ムフォロア4が設けられている。
【0012】5は、メインロッカアーム1の二股に形成
された股部上方に支持軸6によって揺動自在に支持され
るサブロッカアームであり、7はサブロッカアーム5の
端部に設けた高速カムフォロアである。なお、高速カム
フォロア7と2つの低速カムフォロア4とは図1に示す
ようにカム軸8の方向に配列されている。9および10
はカム軸8と一体に形成された高速カムおよび低速カム
であり、上述の高速カムフォロア7および低速カムフォ
ロア4は、高速カム9および低速カム10にそれぞれの
カムプロフィールに従って駆動される。
【0013】11は、レバー部材であり、図1および図
3に示すようにメインロッカアーム1にレバー支持軸1
2に回動自在に支持される。13はレバー部材11の一
方の端部に設けた係合端であり、後述するようにレバー
部材11を回動させることによりその係合端13をサブ
ロッカアーム5の係止部5A(図3参照)に係合させる
ことでサブロッカアーム5とメインロッカアーム1とを
結合状態に保ち、高速カムフォロア7を介して高速カム
9のカムプロフィールを吸気弁2に伝達させることがで
きる。(高速カムフォロア7の能動状態)ついで、図3
に従い、本発明にかかる高低速切換え機構について説明
しておく。
【0014】なお、図3の(A),(B)は低速作動状
態を示す。図3において、5Bはサブロッカアーム5に
穿設した第1プランジャ収納孔、1Bはメインロッカア
ーム1に穿設した第2プランジャ収納孔、また、1Cは
同じくメインロッカアーム1に穿設した第3プランジャ
収納孔である。21は第1プランジャ収納孔5Bに摺動
自在に嵌合された第1プランジャ、22は第1プランジ
ャ21の先端部をメインロッカアーム1の突き当て部1
Dに向けて偏倚させているばね、23は第1プランジャ
21の行程を規制しているストッパリングである。
【0015】一方、第2プランジャ収納孔1Bには、ロ
ッカシャフト3の中心部に設けたオイル通路3Aからオ
イルを導くためのオイル通路25が連通されていて、収
納孔1Bに摺動自在に保たれる第2プランジャ26をオ
イルの油圧により動作させることで、レバー部材11の
係合端13をサブロッカアーム5の係止部5Aに係合さ
せることができる。27は第3プランジャ収納孔1Cに
摺動自在に保たれる第3プランジャ、28は第3プラン
ジャ27をレバー部材11に向けて偏倚させている復帰
ばねである。
【0016】いま、図3の(A),(B)に示すような
低速時の状態にあるときは、ロッカシャフト3のオイル
通路3Aを介して第2プランジャ26に油圧が供給され
ることはなく、レバー部材11は、図3の(B)に示す
ように復帰ばね28によって偏倚される第3プランジャ
27により時計回りの方向に回動された位置に保たれ
る。かくして、サブロッカアーム5はその揺動が許容さ
れる状態にあり、高速カム9が高速カムフォロア7に摺
接しても第1プランジャ21およびばね22が高速カム
9のカムプロフィールを吸収するだけで弁軸2Aには高
速カム9のリフトが伝達されず、低速カム10が低速カ
ムフォロア4に摺接することで、低速カム10によるリ
フト分だけ弁2の弁軸2A(図4参照)がリフト動作す
る。
【0017】また、高速時には不図示の制御部により、
油圧供給手段を介してオイル通路3Aに油圧が送給され
る、その油圧によって第2プランジャ26が図3の
(C)に示すように第2プランジャ収納室1Bから突出
し、レバー部材11の作動端11Bに作用することで、
レバー部材11を反時計周りの方向に回動させる。この
場合、レバー部材11は第3プランジャ27を復帰ばね
28のばね力に抗して第3プランジャ収納孔1C内に押
し戻すように動作しつつサブロッカアーム5の係止端5
Aに係合される。
【0018】続いて、本発明にかかる動弁装置の油圧切
換機構を図5を参照しつつ説明する。
【0019】図5において、30は図2に示すようにシ
リンダヘッド100の側部に取付けられ、その内部に動
弁装置の油圧切換用弁室および油路が形成されるハウジ
ング、31はハウジング30の更に外部に固定された電
磁弁、32は電磁弁31に不図示の制御回路からオン・
オフ信号が供給される信号線である。34はハウジング
30内に穿設された円筒状の弁室内を摺動するスプール
弁体、35はシリンダヘッド100側の送油路36を介
して不図示の油圧供給源側から常時油圧が供給される第
1油圧室、37はスプール弁体34の端部受圧室34A
に油圧を導くための油圧通路であり、先に図3の説明の
ところで述べたようにメインロッカアーム1とサブロッ
カアーム5とを結合して高速カム9による弁作動をアク
ティブとしないようなエンジンの中低速領域では、電磁
弁31の弁体31Aにより第1油圧室35と油圧通路3
7とは図5の(A)に示すようにしゃ断されている。
【0020】なお、スプール弁体34は上記の受圧室3
4Aが形成されている第1弁体部34Bと、切欠34C
を有する第2弁体部34Dと、第1弁体部34Bおよび
第2弁体部34Dより細径に形成され、その周囲部が第
1油圧室に連通する結合部34Eと、スプール弁体34
の駆動時にプラグ部材38に当接するストッパ部34F
とを有している。39は弁ばね、40は弁ばね39が収
容されているばね室内のオイルをシリンダヘッド100
内の不図示のオイル溜りに戻すためのドレン通路、41
は第2油圧室、42は第2油圧室41を介してオイルを
シリンダヘッド100側のロッカシャフト3内に設けた
オイル通路3Aに導くための出力ポート、また、43は
先に述べたように第1油圧室35にオイルを導くための
入力ポートである。
【0021】そこで、このように構成した動弁装置の油
圧切換機構では、エンジンが切換回転数N1 以下の低中
速領域にある場合、図3の(A),(B)として示した
ように、低速用のロッカアーム1によって吸排気弁を駆
動させるために、第2プランジャ収納室1Bに油圧が供
給されず、従って、図5の(A)に示す電磁弁31によ
り第1油圧室35と油圧通路37とはしゃ断されたまま
の状態に保たれる。よって、ハウジング30の出力ポー
ト42からシリンダヘッド100のロッカシャフト3内
に設けたオイル通路3Aには油圧が供給されず、吸排気
弁2S,2Eはそれぞれ低リフトで開弁される。
【0022】また、切換回転数N1 以上の高速領域にな
ると、高速用ロッカアーム5と低速用のメインロッカア
ーム1とを結合するために、第2プランシャ室1B(図
3参照)にオイル通路3Aから油圧を供給する必要があ
る。そこで、この時には、電磁弁31が駆動されて、図
5の(B)に示す開弁状態となり送給路36から入力ポ
ート43を介して第1油圧室35に導かれた油圧が更に
油圧通路37を介してスプール弁体34の受圧部34A
に作用する。従って、スプール弁体34は、弁ばね39
に抗してスプール弁体34のストッパ部34Fがプラグ
38に当接する位置まで移動し、スプール弁体34に形
成された第2弁体34Dが出力ポート42を開口する。
かくして、送油路36から導かれてきたオイルの油圧を
出力ポート42からロッカシャフト3のオイル通路3A
に導き、ここから各気筒ごとのメインロッカアーム1に
設けた第2プランジャ収納室1Bに油圧が供給される。
【0023】ついで、以上に述べてきた動弁装置の図5
に示した油圧切換機構にあって、そのスプール弁34に
よる油圧切換動作にかかわる弁ばね39と図3に示した
メインロッカアーム1とサブロッカアーム5との結合・
非結合切換装置(連結切換機構)にあって、その油圧に
よる弁リフト切換動作にかかわる復帰ばね28とについ
て詳述する。
【0024】これらの弁ばね39および復帰ばね28は
いずれも機能的には動弁装置の低速から高速への切換時
の動作のために作用するものである。例えば弁ばね39
の場合、その設定されるセット荷重Pと応答速度SV
の間には図6に示すような関係があり、セット荷重Pが
大きい程(設定ばね定数が大きい程)開弁時にはばね力
に抗してスプール弁34が動作するためその応答速度が
遅くなり、閉弁時には逆に速くなる。
【0025】なお、このような関係は復帰ばね28につ
いてもいえるもので、図7にこのような特性を示す。す
なわち復帰ばね28の場合、セット荷重Pが大きい程低
速から高速への切換時の応答速度SC は遅くなり、高速
から低速への切換時には逆に速くなる。
【0026】図6において、Pm は開弁と閉弁との応答
速度が一致するようなばね定数を選択したときの弁ばね
39のセット荷重を示す。また、図7において、Pa
低速から高速への切換時と高速から低速への切換時とに
おいて、その切換応答速度が一致するように設定された
復帰ばね28のセット荷重である。
【0027】特に低速から高速への切換応答速度は供給
される作動油圧と復帰ばね28のばね力との相対的な関
係から決まるものであるから、まず復帰ばね28のセッ
ト荷重Pの設定の仕方に従って、作動油圧の方を設定す
ることが望ましい。逆に高速から低速への切換応答速度
については作動油圧に大きく左右されないので、切換応
答速度としては高速と低速との切換回転数N1で切換可
能な限りにおいて、できるだけ低い速度Sを選択するこ
とが望ましい。
【0028】ところで、本例では、油圧切換機構におけ
る弁ばね39のセット荷重Ps をPm より高く設定し、
更に弁リフト切換のための結合・非結合切換装置(連結
切換機構)における復帰ばね28のセット荷重PY をP
a より高く設定することで、以下に述べるように動弁装
置の各切換機構における応答性を得ることができる。
【0029】すなわち、低速から高速への切換時には、
図6に示したように弁ばね39のセット荷重Ps をPm
より高く設定したことにより油圧切換機構のスプール弁
体34による開弁応答速度を遅らせることができる。ま
た図3に示すロッカシャフトの結合・非結合切換装置で
は復帰ばね28のセット荷重PT をPa より高く設定し
ているため、図7に示すようにその非結合状態への切換
動作の応答速度を遅くすることができる。従って動弁機
構全体として後述するような応答性を得ることができ
る。
【0030】なお、低速から高速への切換えのための開
弁時には、図6に示すようにその応答速度が鈍化する
が、結合・非結合切換装置の切換え回転数N1 における
その切換えが可能な応答速度および油圧が確保されてい
る限り、動弁装置としての機能が損われることはない。
【0031】そこで、車両における運転状態に着目する
と、内燃機関の回転数が上昇する場合、すなわち低速か
ら高速への移行時にはアクセルペダルの踏み込みに応じ
て内燃機関では回転が低速回転数から上述した油圧切換
回転数N1 に向けて急速に上昇する(加速時)。また、
高速から低速への移行時のギアの切換え、すなわちシフ
トダウンが行われた場合にはやはり急激に回転数が上昇
する(減速時)。一方、回転数が降下する場合、すなわ
ち、同様でブレーキング等の場合はアクセルペダルの開
放によって高速回転から切換回転数N1 に向けて急速に
下降する。また、シフトアップの場合もギア比が減少す
ることから急速に回転数が下降する。このように回転数
が切換回転数N1 に到達する速さは回転数の上昇時にも
下降時にも同様に速くなり過ぎ、連結切換機構では切換
回転数N1 で作動が開始されると、切換え動作が完了し
ないうちに図8に示すように回転数上昇時には例えば切
換回転数N1 を超えた回転数NU となり、また、回転数
下降時には例えば切換回転数N1 より低い回転数ND
なってしまう。
【0032】すなわち、本例によれば、低速状態から高
速状態への切換え時にはその応答速度が図6に示すよう
に遅くなることによって、切換え不良による異音発生頻
度は寧ろ増大する傾向となるが、その代り機関の方の高
回転に伴い騒音レベルが図8に示すように高まることに
よってその騒音に打消されてしまい乗員に余り不快感を
感じさせずに済む。一方、高速状態から低速状態への切
換え時にはその応答速度が速められるため、切換え不良
による異音発生頻度を大幅に低下させ、不快感や不安感
を大いに低減させることができる。
【0033】なお、以上に述べてきた実施例では、ダブ
ルオーバヘッドカム方式の直列4気筒内燃機関に適用し
た場合についてであったが、本発明の適用はこのような
内燃機関に限られるものではなく、吸気弁および/また
は排気弁のバルブタイミング等の作動態様を運転状態の
低速高速に応じて切換可能とする内燃機関の動弁装置に
広く適用できるものであることはいうまでもない。
【0034】また、以上に述べた実施例では油圧切換弁
の弁ばねとロッカアーム機構の復帰ばねの双方について
そのセット荷重の設定を規制したが、少なくとも上記油
圧切換弁の弁ばねのセット荷重を規制するだけでもそれ
なりの効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、油圧式切換機構による高速状態から低速状態への切
換応答速度を低速状態から高速状態への切換応答速度よ
り速くするようにしたので、特に高速回転領域から低速
回転領域への切換応答速度を従来より速めることによっ
て切換え不良による異音発生頻度を低下させることがで
き、油圧発生源であるオイルポンプの容量増大などによ
らず適切な切換応答速度を保ちつつ異音の発生を抑制す
ることのできる内燃機関の動弁装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる動弁装置の一例を示す構成図で
ある。
【図2】本発明にかかる動弁装置およびその油圧切換機
構の構成の一例を示す上面図である。
【図3】本発明にかかる連結切換機構の動作を低速時の
状態(A)および(B)と高速時の状態(C)とによっ
て示す説明図である。
【図4】図2のA−A線による矢視図である。
【図5】本発明による油圧切換機構の構成を油圧非供給
状態(A)および油圧供給状態(B)によって示す断面
図である。
【図6】本発明にかかる油圧切換機構の弁ばねの特性曲
線図である。
【図7】本発明にかかる連結切換機構の復帰ばねの特性
曲線図である。
【図8】エンジンの回転数と騒音レベルとの関係を示す
特性曲線図である。
【符号の説明】
1 メインロッカアーム(第1ロッカアーム) 1A (アーム)先端部 1B 第2プランジャ収納孔 1C 第3プランジャ収納孔 1D 突き当て部 2 (吸気)弁 3 ロッカシャフト 3A オイル通路 4 低速カムフォロア 5 サブロッカアーム(第2ロッカアーム) 5A 係止部 6 支持軸 7 高速カムフォロア 8 カム軸 9 高速カム 10 低速カム 11 レバー部材 11A 突起部 11B 作動端 12 レバー支持軸 13 係合端 21 第1プランジャ 28 復帰ばね 25 オイル通路 34 スプール弁 36 送油路 39 弁ばね 45 オイルフィルタ 46 プラグ兼用ボルト 100 シリンダヘッド OP 作動油圧 P,Pm ,PT ,PS セット荷重 SV 油圧切換弁開閉時の応答速度 SC 切換応答速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−332112(JP,A) 特開 平4−272587(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁および/または排気弁の作動状態
    内燃機関の回転数に応じて切換可能な油圧式切換機構
    を有する内燃機関の動弁装置において、 前記油圧式切換機構は、油圧切換弁と該油圧切換弁を介
    して動作する機構とを備え、 前記油圧式切換機構の切換応答速度を、内燃機関の回転
    上昇時より回転下降時の方が速くなるように設定し、 前記油圧切換弁を介して動作する機構の切換動作完了時
    における内燃機関の回転数を、回転上昇時より回転下降
    時の方が低くなるようにした ことを特徴とする内燃機関
    の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の回転上昇時の切換応答速
    度および前記内燃機関の回転下降時の切換応答速度が前
    記油圧式切換機構の油圧切換弁に組込まれる弁ばねおよ
    び/または該油圧切換弁を介して動作する連結切換機構
    に組込まれる復帰ばねのセット荷重によって可変である
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装
    置。
  3. 【請求項3】 前記セット荷重は、前記油圧式切換機構
    による内燃機関の回転下降時の切換応答速度と内燃機関
    の回転上昇時の切換応答速度とが一致するセット荷重よ
    り高く設定されることを特徴とする請求項2に記載の内
    燃機関の動弁装置。
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