JPH0233849B2 - - Google Patents

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JPH0233849B2
JPH0233849B2 JP58075479A JP7547983A JPH0233849B2 JP H0233849 B2 JPH0233849 B2 JP H0233849B2 JP 58075479 A JP58075479 A JP 58075479A JP 7547983 A JP7547983 A JP 7547983A JP H0233849 B2 JPH0233849 B2 JP H0233849B2
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JP
Japan
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valve
cam
fulcrum
rocker arm
load
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JP58075479A
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JPS59201913A (ja
Inventor
Hiroshi Moryoshi
Koji Asaumi
Toshimasu Tanaka
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP58075479A priority Critical patent/JPS59201913A/ja
Publication of JPS59201913A publication Critical patent/JPS59201913A/ja
Publication of JPH0233849B2 publication Critical patent/JPH0233849B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0005Deactivating valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L2001/188Fulcrums at upper surface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸排気弁を開閉制御する動弁系にお
いて、吸排気弁を必要時に不作動状態(閉弁状
態)にするエンジンの弁不作動装置に関する。
(従来の技術) 一般に、多気筒エンジンの場合、アイドリング
時、減速時、降板時などのエンジンに余力のある
状態では、その一部の気筒の運転を停止させるよ
うに特定の気筒の吸排気弁の作動を停止させるこ
とが燃費向上を図る上で好ましい。
また、低負荷用と高負荷用との2つの吸気ポー
トを備えたいわゆるデユアルインダクシヨン吸気
方式のエンジンの場合、エンジンの低負荷運転時
には低負荷用吸気ポートのみから吸気を供給する
ように該低負荷用吸気ポートを開閉する低負荷用
吸気弁のみを開閉作動させ、高負荷用吸気ポート
を開閉する高負荷用吸気弁の作動を停止させるこ
とが、低負荷用吸気ポートからの吸気によつて燃
焼室内に強力な吸気スワールを有効に生ぜしめ、
燃焼安定性の向上、燃費の向上を図る上で好まし
いことが知られている。
このように吸排気弁を不作動状態にする装置と
しては、従来、特公昭55−26285号公報に示され
るような機械式のものと、特開昭54−57009号公
報に示されるような油圧式のものとがある。
上記機械式のものは、ロツカーアーム作動体
と、該ロツカーアーム作動体と内燃機関の弁との
間で延びるロツカーアームと、該ロツカーアーム
の運動を該弁に伝達すべくロツカーアームから揺
動する際の揺動軸線を提供する支点と、ロツカー
アームの両端の中間に配置された支点支持装置と
を有するロツカーアーム装置を備えるとともに、
上記支点上に重ねられかつ上記支点支持装置で支
点と共に浮動自在に構成された負荷伝達装置と、
上記支点支持装置に対して横方向に動いて上記負
荷伝達装置の動きを阻止する位置へ進退可能な介
在装置と、該介在装置が負荷伝達装置の動きを阻
止する位置へ移動することが可能になる方向へ該
負荷伝達装置を押す偏倚装置と、上記介在装置を
上記の負荷伝達装置運動阻止位置へ選択的に進退
せしめる作動位置とを備えてなるものである。し
かして、上記介在装置が負荷伝達装置の動きを阻
止する位置にある時には該負荷伝達装置と支点と
の浮動を防止することにより、上記ロツカーアー
ムの揺動軸線を一定位置に固定して弁を作動状態
にする一方、上記介在装置が負荷伝達装置の動き
を阻止しない位置にある時にはロツカーアーム作
動体によるロツカーアームの揺動に応答して負荷
伝達装置と支点とが上記支点支持装置上を浮動す
るのを許容することにより、ロツカーアームがロ
ツカーアーム作動体の運動を弁に伝達しないよう
にして弁を不作動状態にするものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このようなものでは、ロツカー
アーム作動体を作動させるカムシヤフトのカム面
が基準円上にあるときにのみ、負荷伝達装置の動
きを阻止する位置に介在装置を進めることができ
る余裕ができる機構である。そのため、弁不作動
状態から作動状態への切換は、カムシヤフトが一
回転する間でロツカーアーム作動体がカムシヤフ
トのカム面の基準円上に当接したときしかでき
ず、特にエンジンの高回転運転時にはカムシヤフ
トも高回転しているために上記切換は困難とな
り、エンジンの低回転運動時しか切換ができない
という欠点がある。このため、特に、低負荷高回
転時も不作動状態とされるデユアルインダクシヨ
ン方式の高負荷用吸気弁に対しては適用が困難な
ものであつた。
また、支点支持装置としてスタツドを用いてい
るために、シリンダヘツドに取付孔を加工する必
要があり、また、それの取付けのために余分なス
ペースを必要とするため、そのような余分なスペ
ースがないオーバーヘツドカム式のエンジンに適
用するのが困難であつた。
一方、上記油圧式のものは、動弁機構の油圧リ
フタに、その圧力室の油を逃がす油吐出路と、該
油吐出路を開閉する開閉弁とを設けて、該開閉弁
を開いて圧力室の油を逃がすことにより吸排気弁
を不作動状態にするものである。
しかしながら、このものでは、弁の不作動状態
のとき圧力室へ油が流出してポンピング作動し、
油圧リフタの摺動抵抗が大きいため、エンジンの
駆動損失が大きくなり、本来の目的とするエンジ
ンの出力向上、燃費向上を十分に図り得ないとい
う致命的な欠点がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、エ
ンジンの駆動損失の増大を招くことなく、バルブ
の不作動状態から作動状態への切換えを、エンジ
ンの低回転運転時は勿論のこと高回転運転時にも
スムーズに行い得るエンジンの弁不作動装置を提
供することを目的とするものである。
また、本発明は、簡単な構造でかつ比較的小さ
いスペースでもつて、ロツカーアームの支点を構
成する支点部材を摺動可能に支承することがで
き、また、シリンダヘツドに変更を加えることな
く組み込むことができるエンジンの弁不作動装置
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、カム面
を有するカムシヤフトと、スプリングで閉方向に
付勢された吸気用もしくは排気用のバルブと、上
記カムシヤフトのカム面の動きをバルブに伝達す
るロツカーアームと、該ロツカーアームの支点を
構成する支点部材と、エンジンの固定部に取付さ
れ上記支点部材をその嵌挿孔内に摺動可能に支承
する支持部材と、上記支点部材の内部に上記摺動
方向と同一方向に摺動可能に配設された中間部材
と、上記支点部材と中間部材との間に縮装された
スプリング部材と、上記中間部材をスプリング部
材の付勢力に抗してロツカーアーム側へ押圧して
中間部材を支点部材に当接させることによりバル
ブを作動状態にする第1位置および上記支点部材
の摺動方向でロツカーアームと離れる方向に退い
て中間部材をスプリング部材の付勢力によつて支
点部材から離隔させることによりバルブを不作動
状態にする第2位置とを取るカムと、該カムが取
付けられるシヤフトと、該シヤフトとカムとの間
に介装され上記カムを第1位置側に向かつて常時
付勢するスプリングとを具備することを特徴とす
るものである。
(作用) カムを第1位置に位置付けたときには、中間部
材が支点部材に当接して該支点部材をロツカーア
ームに押圧せしめ、それによつて支点部材を支点
としてカムシヤフトのカム面の動きに応じてロツ
カーアームが揺動し、該カム面の動きがバルブに
伝達されてバルブを作動状態にする。このとき、
カムが中間部材を押圧するのにかなりの力を要す
るときには、シヤフトからカムに伝達される回転
力は、シヤフトとカムとの間に介装されたスプリ
ングにて吸収される。
一方、カムを第2位置に位置付けたときには、
中間部材が支点部材から離隔して該支点部材をフ
ローテイング状態とし、それによつてカムシヤフ
トのカム面の動きに応じてロツカーアームが支点
部材とともに浮動するのを許容し、該カム面の動
きがバルブに伝達されず、不作動状態になる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。
第1図および第2図は、1つの気筒に対して低
負荷用および高負荷用の2つの吸気ポートと1つ
の排気ポートとが設けられたデユアルインダクシ
ヨン吸気方式の3ポートエンジンに本発明を適用
した実施例を示す。
1はシリンダヘツド(エンジン固定部)で、燃
焼室を構成する気筒2が形成されており、この気
筒2には、低負荷用および高負荷用の1対の吸気
ポート3a,3bがそれぞれ並行して開口し、ま
た、吸気ポート3a,3bに対向して排気ポート
4が開口するように設けられている。低負荷用吸
気ポート3aは吸気流速を速めるために通路面積
が比較的小さく絞られて形成され、かつ気筒2内
で吸気のスワールを形成するように湾曲形成され
ている。一方、高負荷用吸気ポート3bは吸気の
充填効率を高めるために通路面積が比較的大きく
形成されている。また、低負荷用および高負荷用
吸気ポート3a,3bの気筒2への開口部には各
吸気ポート3a,3bがそれぞれ所定のタイミン
グで開閉する低負荷用および高負荷用の吸気弁5
a,5bが配設されている。一方、排気ポート4
の気筒2への開口部には排気ポート4を所定のタ
イミングで開閉する排気弁6が配設されており、
各吸気弁5a,5bと排気弁6とはV形状に配置
されている。気筒2の略中央部に臨まして点火プ
ラグ7が設けられている。
シリンダヘツド1の上部には、低負荷用および
高負荷用吸気弁5a,5bと排気弁6とを開閉制
御するロツカーアーム式オーバヘツドカム機構よ
りなる動弁機構8が配設されている。この動弁機
構8は、シリンダヘツド1の中心線方向に延びエ
ンジンのクランクシヤフト(図示せず)によつて
回転駆動される単一のカムシヤフト9を有し、し
かしてこのカムシヤフト9には各吸気弁5a,5
bおよび排気弁6に対応するカム面9aが形成さ
れている。また、各弁5a,5b,6に対して、
バルブガイド10に摺動可能に支承された各弁5
a,5b,6を閉弁方向すなわち上方に付勢する
バルブスプリング11と、一端が対応するカムシ
ヤフト9のカム面9aに、他端が各弁5a,5
b,6のバルブステム5s,6sにそれぞれ当接
してカム面9aの動きを各弁5a,5b,6に伝
達する揺動可能なロツカーアーム12と、シリン
ダヘツド1に固定された支持部材14の嵌挿孔1
4a,14b内に上下方向に摺動可能に嵌挿保持
され、半球面状に形成された先端部13aがロツ
カーアーム12の中間部に形成された球面凹部1
2aに嵌合当接してロツカーアーム12の支点を
構成する支点部材13とが設けられ、それで、カ
ムシヤフト9の回転によりロツカーアーム12が
支点部材13の先端部13aを支点として揺動す
ることにより各弁5a,5b,6が開閉されるよ
うになつている。支持部材14の嵌挿孔14aは
排気弁6側および低負荷用吸気弁5a側であつて
上部が有底である一方、嵌挿孔14bは高負荷用
吸気弁5b側であつて上下に貫通している(第4
図参照)。また、支持部材14は、カムシヤフト
9の軸受を構成する各カムキヤツプ14cと一体
に形成されボルト114によつてシリンダヘツド
1に固定されている(第3図参照)。なお、支持
部材14は両側にカムキヤツプ部14cと嵌挿孔
14a,14bを設けた筒状部を連結する補強リ
ブ14eを有する。各ロツカーアーム12は、バ
ルブステム5s,6sとの当接部に、係合を保証
するためにバルブステム5s,6sのカムシヤフ
ト9の軸方向両側に突出部12cを有する。
さらに、動弁機構8の排気弁6側においては、
支点部材13内に油圧タペツト15が摺動可能に
配設されている。この油圧タペツト15は、その
上端が嵌挿孔14aの底部に当接する一方、下端
が支点部材13の内部中央に上方に突出して形成
されたロツド部13bに当接し、スプリング16
により上方(嵌挿孔14a底部側)に付勢され、
それで、油圧タペツト15により支点部材13が
ロツカーアーム12側に追従性よく押圧されてバ
ルブクリアランスの発生を防止するようになつて
いる。また、動弁機構8の低負荷用吸気弁5a側
においても、支持部材14に対して排気弁6側と
同様に構成されている。
一方、上記動弁機構8の高負荷用吸気弁5b側
においては、上下に貫通した嵌挿孔14bに摺動
可能に嵌挿された支点部材13に対して、この支
点部材13の摺動方向と同一方向に摺動可能に嵌
挿された中間部材17と、この中間部材17と支
点部材13との間に縮装されたスプリング部材1
8と、支持部材14上に回転可能に支承され中間
部材17に当接するカム部材19とが配設されて
いる。
上記カム部材19は、第1位置において中間部
材17をスプリング部材18の付勢力に抗してロ
ツカーアーム12側すなわち下方に押圧して中間
部材17を支点部材13のロツド部13b上端に
当接せしめる第1カム面20aおよび第2位置に
おいて中間部材17をスプリング部材18の付勢
力によつて支点部材13から離隔させる第2カム
面20bを有するカム20と、このカム20が嵌
挿支持されたシヤフト21と、このシヤフト21
の周囲に巻装され、一端がシヤフト21に嵌着さ
れ他端がカム20の切欠き20cに係止され、カ
ム20を第1位置側すなわち中間部材17を押圧
する方向(第1図において反時計方向)に弾性係
合するスプリング22と、カム20およびシヤフ
ト21にそれぞれ固定されている1対のピン2
3,24とにより構成されている。また、各気筒
2のカム20が嵌挿された上記シヤフト21は、
シリンダヘツド1に固定されたロツカーアームカ
バー1aの上部に、軸受部121で回転可能に支
承されている(第5図a,b参照)。
カム部材19のカム20は、エンジンの高負荷
運転時に、駆動機構(図示省略)によつてシヤフ
ト21が回転され上記第1位置に位置付けられる
と、カム20の第1カム面20aに中間部材17
を介して押圧された支点部材13がロツカーアー
ム12に押圧され、それによつて支点部材13を
支点としてロツカーアーム12が揺動し、カムシ
ヤフト9のカム面9aの動きを高負荷用吸気弁5
bに伝達し、この高負荷用吸気弁5bを作動状態
とする(第6図参照)。後述の第2位置からこの
第1位置に移行する場合、移行の初期もしくは移
行の途中においてロツカーアーム12がカムシヤ
フト9のカムにより上昇位置(第6図鎖線参照)
にあり、カム部材19のカム20にて中間部材1
7を押圧するのにかなりの力を要するときには、
シヤフト21からカム20に伝達される回転力は
スプリング22に吸収され、ロツカーアーム12
が下降位置、すなわちカム面9aの基準円上に当
接する状態(第6図実線参照)になつたとき、カ
ム20が第1位置に完全に回動するようになつて
いる。したがつて、この切替りの途中において、
カム面9aのカム部にロツカーアーム12が当接
する場合、高負荷用吸気弁5bは正常作動時のリ
フト量よりも小さなリフト量で開弁する。
一方、エンジンの低負荷運転時には、シヤフト
21のピン24にてカム20のピン23が押圧さ
れてカム20が回転して第2位置となり、そのと
き、カム20の第2カム面20bにて規制される
中間部材17と支点部材13とが離隔して、支点
部材13が中間部材17を介してフローテイング
状態となることにより、カムシヤフト9のカム面
9aの動きに応じてロツカーアーム12および支
点部材13が浮動し、高負荷用吸気弁5bにカム
面9bの動きが伝わらず、高負荷用吸気弁5bを
不作動状態にするようにし、本発明に係る弁不作
動装置Aを構成している。
続いて、上記中間部材17の構造を、第6図乃
至第8図に沿つて詳細に説明する。
中間部材17は油圧タペツト構造であつて、上
部にカム部材19からの押圧力を受ける受圧部2
5aおよび側部に支点部材13内を摺動する筒状
摺動部25bを有する有底円筒状の第1部材25
と、この第1部材25内に液密的に摺動可能に嵌
合され、底部に支点部材13のロツド部13bと
当接する押圧部26aおよび中央部に連通孔26
bが設けられた仕切壁部26cを有し、かつこの
仕切壁部26cによつて底部(押圧部26a)と
の間に油溜り室26dが画成された有底円筒状の
第2部材26とからなる。この第1部材25の内
面と第2部材26の仕切壁部26cとによつて油
室27が画成されているとともに、該第2部材2
6の仕切壁部26c上方(油室27側)には、連
通孔26bに対向する位置にチエツクボール28
aとスプリング28bとからなり、油溜まり室2
6dから連通孔26bを通じて油室27へオイル
が流入するのを許容するチエツクバルブ28が設
けられている。支点部材13の周壁には、支持部
材14内に形成されオイルポンプ(図示せず)に
連通するオイル通路14dと対向する位置に第1
連通孔13cが設けられ、第1部材25の摺動部
25bには、第1連通孔13cと対向する位置に
第2連通孔25cが設けられ、また第2部材26
の周壁には、第2連通孔25cと対向し油溜り室
26dに開口する第3連通孔26eが設けられて
いる。よつて、第2部材26の油溜り室26d
は、第3連通孔26e、第2連通孔25cおよび
第1連通孔13cを通じてオイル通路14dに連
通する。また、第1部材25の下部内周壁には、
第2部材26を抜け止めする抜止め部材29が設
けられている。
したがつて、オイルポンプより支持部材14内
に形成されたオイル通路14dに圧送されたオイ
ルは、第1乃至第3連通孔13c,25c,26
eを通じて油溜り室26dに供給される。
上記カム部材19のカム20が第1位置にある
とき、中間部材17が支点部材13から離れる
と、油溜り室26dのオイルが連通孔26bおよ
びチエツクバルブ28を通過して油室27に流入
し、第2部材26は第1部材25から離れるよう
に摺動する。それによつて、中間部材17が全体
的に伸長し、第1部材25の受圧部25aがカム
20の第1カム面20aに当接した状態で第2部
材26の押圧部26aが支点部材13のロツド部
13b上端に当接すると、油室27の圧力が上昇
して油室27へのオイルの流入が停止する。この
油室27に流入したオイルは、中間部材17が支
点部材13のロツド部13bによつて下方から押
圧されてもチエツクバルブ28の作用により油溜
り室26dに逆流しないから中間部材17が縮化
することはなく、中間部材17は支点部材13と
の当接状態を確実に維持する。
さらに、第1部材25の受圧部25aにはリリ
ーフ孔25dが設けられているとともに、受圧部
25aの下方(油室27)には、一部を受圧部2
5a上方に突出せしめてリリーフ孔25dに着座
可能なボール30aとこのボール30aを着座方
向に付勢するスプリング30bとからなるリリー
フ弁30が配設されている。また、カム部材19
には、第1位置に位置付けられたときに受圧部2
5aに当接する第1カム面20aにボール30a
の受圧部25a上方への突出を許容する凹所20
dが設けられている。これによつて、第6図に示
すようにカム部材19が第1位置にあるとき(高
負荷用吸気弁5bの作動状態時)には、凹所20
dによつてボール30aの上方への突出が許容さ
れ、リリーフ弁30を閉弁状態に維持してリリー
フ孔25dが閉成されていることにより、中間部
材17の支点部材13への当接維持機能が確保さ
れることになる。
一方、第8図に示すようにカム部材19のカム
20が第2位置にあるとき(高負荷用吸気弁5b
の不作動状態時)には、カム20の第2カム面2
0bによつてボール30aが下方に押し下げら
れ、リリーフ弁30が開弁してリリーフ孔25d
が開放されることにより、油室27内のオイルが
リリーフ孔25dから流出し油室27の圧力がリ
リーフされる。すなわち、中間部材17はカム部
材19が第2位置にあるときには、第8図のごと
く、最大伸長状態(第1部材25がスプリング部
材18による付勢力により上昇してカム部材19
に当接し、第2部材26が抜止め部材29に当接
した状態)にあるが、油室27内のオイルがリリ
ーフ孔25dを通じて流出可能な状態にある。こ
のことによつて、カム部材19のカム20の第2
位置から第1位置への切換時(高負荷用吸気弁5
bの不作動状態から作動状態への切換時)には、
中間部材17が最大伸長状態で支点部材13に当
接しても容易に収縮するから、油圧が作用したま
まの最大伸長状態で当接する場合に生じる、支点
が通常位置よりも下降して高負荷用吸気弁5bが
不用意に開弁するのを防止するようにしている。
なお、第6図乃至第8図において、13d,1
3eは支点部材13内に洩出したオイルを支点部
材13の先端部13dとロツカーアーム12の球
面凹部12aとの間に供給されるように支点部材
13に設けられたオイル孔、12bはロツカーア
ーム12の球面凹部12aに設けられた排油孔で
ある。
次に、上記実施例の作用について説明する。
エンジンの低負荷運転時には、カム部材19は
第8図の如くカム20が第2位置を取ることによ
り弁不作動装置Aが働いて高負荷用吸気弁5bが
不作動状態になる。高負荷用吸気弁5bはそのバ
ルブスプリング11によつて閉弁状態に保持さ
れ、高負荷用吸気ポート3bを閉じている。ま
た、低負荷用吸気弁5aは動弁機構8によつて通
常通り開閉制御される。そのため、吸気は低負荷
用吸気ポート3aのみから行われ、吸気速度を速
めて気筒2内に吸気の強いスワールを生ぜしめる
ことにより、低負荷運転時の燃焼安定性および燃
焼性能が向上する。
一方、エンジンの高負荷運転時には、カム部材
19のカム20が第6図の如く第1位置を取るこ
とにより弁不作動状装置Aが働かず、高負荷用吸
気弁5bは低負荷用吸気弁5aとともに作動状態
となつて、動弁機構8によつて開閉制御される。
このことにより、吸気は低負荷用吸気ポート3a
とともに高負荷用吸気ポート3bからも行われ、
その結果、吸気の充填効率が高められて高負荷運
転時の出力向上が図られる。また、第2位置から
この第1位置に移行する場合、移行の初期もしく
は移行の途中においてロツカーアーム12がカム
シヤフト9のカムにより上昇位置(第6図鎖線参
照)にあり、カム部材19のカム20にて中間部
材17を押圧するのにかなりの力を要するときに
は、シヤフト21からカム20に伝達される回転
力はスプリング22にて吸収され、ロツカーアー
ム12が下降位置すなわちカム面9aの基準円上
に当接する位置(第6図実線参照)になつたとき
に、カム20が第1位置に完全に回動するように
なつており、カム20に無理な力が作用しないよ
うになつている。
このように、デユアルインダクシヨン吸気シス
テムが、別個の開閉弁を設けることなく、高負荷
用吸気弁5bそのものを弁不作動装置Aにて作動
状態と不作動状態とにすることによつて得られる
ので、構造を簡略なものとすることができ、また
低負荷運転時には高負荷用吸気弁5bが不作動状
態におかれるので、エンジンの駆動損失を低減さ
せることができる。
また、弁不作動装置Aは、ロツカーアーム12
の支点を構成する支点部材13を、カム部材19
の支点部材13の摺動方向と同一方向の進退によ
つて中間部材17を介して直接支点状態とフロー
テイング状態とに変化させるのであるので、高負
荷用吸気弁5bを不作動状態から作動状態へ切換
えるとき、またはその逆の切換えのとき、カムシ
ヤフト9が複数回の回転を行う間に亘つて切換を
行うことが可能となる。よつて、上記切換をエン
ジンの低回転運転時、高回転運転時にかかわらず
常にスムーズに行うことができる。
しかも、高負荷用吸気弁5bの不作動状態のと
きには、中間部材17は、カムシヤフアト9のカ
ム面9aの動きに応じてロツカーアーム12とと
もに浮動する支点部材13とはスプリング部材1
8を介して離間して応動することがないので、中
間部材17として前述のごとき油圧タペツト構造
体を用いてもポンピング作用をすることはなく、
したがつてエンジンの駆動損失の低減化に有利で
ある。
なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、その他の種々の変形例をも包含するもの
である。すなわち、例えば、上記実施例では、弁
不作動装置Aをデユアルインダクシヨン吸気方式
における高負荷用吸気弁5bに対して適用した例
を示したが、本発明は多気筒エンジンの特定気筒
の運転を停止させるべく吸排気弁を不作動状態に
する場合にも適用可能である。
また、上記実施例では、ロツカーアーム12は
一端がカムシヤフト9に、他端がバルブステム5
s,6sにそれぞれ当接し、その中間部を支点と
して揺動するタイプのものについて述べたが、本
発明は一端を支点として、他端をバルブステムに
当接させ、その中間部をカムシヤフトに当接させ
るようにしたロツカーアーム方式にも適用できる
ものである。
さらに、上記実施例では、中間部材17を前述
のごとき油圧タペツト構造体としたが、単にブロ
ツク体を用いても差支えない。しかしながら、上
記油圧タペツト構造体の方が、弁の作動状態時に
中間部材17の支点部材13に対する当接維持
性、追従性が良好で、バルブクリアランスを可お
よ的に小さく抑制することができ、バルブ駆動騒
音の低減化に有利である。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、ロツカー
アームの支点を構成する支点部材を中間部材を介
してカムによつて直接支点状態とフローテイング
状態とに変化させることができるので、簡単な構
造でもつて、バルブの作動状態と不作動状態との
切換を、低回転運転時はもちろんのこと、高回転
運転時でもスムーズに行うことができ、またポン
ピング作用がないので、エンジン駆動損失の低減
化を図ることができる。特に、バルブの作動状態
と不作動状態との切換えをカムによつて行うよう
にしているので、第1位置と第2位置との位置付
け操作が容易であり、かつ構造が簡単である。
また、ロツカーアームの支点を構成する支点部
材を、支点部材の嵌挿孔内に摺動可能に支承する
ようにしているため、構造が簡単でしかも比較的
小さい取付スペースでよく、また、シリンダヘツ
ドや、カム、バルブ等のレイアウトに変更を加え
ることなく、組込むことが可能となる。したがつ
て、多気筒エンジンへの適用も容易である。
さらに、カムをスプリングを介してシヤフトに
取付けるようにしているので、カムが中間部材を
押圧するのにかなり大きな力を要するときには、
シヤフトからカムに伝達される回転力は、上記ス
プリングにて吸収され、破損のおそれがない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明をデユアルインダクシヨン吸気方
式に適用した実施例を例示するもので、第1図は
デユアルインダクシヨン方式エンジンの縦断側面
図、第2図は同模式平面図、第3図は第2図の
−線に沿う断面図、第4図はロツカーアームカ
バーを取外した状態の同平面図、第5図aはロツ
カーアームカバーを取付けた状態の第4図と同様
の図、第5図bは第5図aのV−V線に沿う要部
断面図、第6図は高負荷用吸気弁の作動状態にお
ける第1図の弁不作動装置部分の要部拡大図、第
7図は第6図の中間部材の拡大詳細図、第8図は
高負荷用吸気弁の不作動状態における第6図と同
様の図である。 1……シリンダヘツド、5a,5b……吸気
弁、6……排気弁、9……カムシヤフト、9a…
…カム面、12……ロツカーアーム、13……支
点部材、14……支持部材、15……油圧タペツ
ト、17……中間部材、18……スプリング部
材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カム面を有するカムシヤフトと、スプリング
    で閉方向に付勢された吸気用もしくは排気用のバ
    ルブと、上記カムシヤフトのカム面の動きをバル
    ブに伝達するロツカーアームと、該ロツカーアー
    ムの支点を構成する支点部材と、エンジン固定部
    に取付され上記支点部材をその嵌挿孔内に摺動可
    能に支承する支持部材と、上記支点部材の内部に
    上記摺動方向と同一方向に摺動可能に配設された
    中間部材と、上記支点部材と中間部材との間に縮
    装されたスプリング部材と、上記中間部材をスプ
    リング部材の付勢力に抗してロツカーアーム側へ
    押圧して中間部材を支点部材に当接させることに
    よりバルブを作動状態にする第1位置および上記
    支点部材の摺動方向でロツカーアームと離れる方
    向に退いて中間部材をスプリング部材の付勢力に
    よつて支点部材から離隔させることによりバルブ
    を不作動状態にする第2位置とを取るカムと、該
    カムが取付けられるシヤフトと、該シヤフトとカ
    ムとの間に介装され上記カムを第1位置側に向か
    つて常時付勢するスプリングとを具備することを
    特徴とするエンジンの弁不作動装置。
JP58075479A 1983-04-28 1983-04-28 エンジンの弁不作動装置 Granted JPS59201913A (ja)

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JPS5853616A (ja) * 1981-09-24 1983-03-30 Honda Motor Co Ltd 4サイクル内燃機関の吸排気弁開閉制御装置

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