JPH0212247Y2 - - Google Patents

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JPH0212247Y2
JPH0212247Y2 JP1981095096U JP9509681U JPH0212247Y2 JP H0212247 Y2 JPH0212247 Y2 JP H0212247Y2 JP 1981095096 U JP1981095096 U JP 1981095096U JP 9509681 U JP9509681 U JP 9509681U JP H0212247 Y2 JPH0212247 Y2 JP H0212247Y2
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hydraulic chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関の油圧タペツトに関するもの
であり、詳しくはその機関の動弁機構における油
圧タペツトの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
車輛用内燃機関等において、機関の負荷、回転
数を検出して一時的に吸・排気弁の開閉動を無作
動にするために、カムによつて駆動されるタペツ
トを油圧式にして吸・排気弁の無作動時のみ、タ
ペツトへの給油を電磁弁等によつて遮断するよう
にしたものがある。
ところが、従来この種の油圧タペツトでは、内
部の油圧室と外部とを連通するための油逃し孔が
設けられているため、内燃機関の正常運転時にお
いても前記油逃し孔より少しづつ油が排出されて
いるので、リフトロスが生じると共に、給油を遮
断したときには前記油逃し孔が小さいため、油圧
室内の油の排出が徐々に行なわれるので、吸・排
気弁の無作動を瞬時に行なうことができず、更
に、油の遮断後再び給油を行なわせる場合、油逃
し孔が常に外部に開放しているために油圧室の圧
力が必要な高圧力に達するまで、時間遅れが生じ
てしまう欠点があつた。
また、常時油を排出する油逃し孔を持たない先
行技術として、エンジンブレーキを作動させる際
にタペツトの有効長さを増し、弁を強制的に開く
ようにするために、油圧タペツト内部に油圧制御
媒体を供給し、プランジヤを上部ストツパに当接
した状態で保持するようにした特開昭55−17697
号公報の発明がある。この先行技術の油圧保持手
段は、同公報の記載によれば、逆止弁を通じて油
圧制御媒体を油圧室内に供給することにより油圧
を保持するものである。そしてエンジンブレーキ
を作動させない状態のときには、ボール弁から成
る前記逆止弁を空気圧によつて作動するピンで戻
しばねに逆らつて開弁することにより行なつてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記公報の逆止弁は、シリンダ
ヘツドに固定した装置本体側に設けており、該逆
止弁と油圧室との間には、前記本体とタペツト本
体との間の摺動面を通る油圧供給油路が設けられ
ているので、摺動面からの油洩れがあり油圧維持
が不利であるという問題がある。
また前記先行技術の油圧室の油圧の開放は、油
供給油路に設けた逆止弁を通じて行なうので、油
圧は逆止弁を押すピンの間から逃げるように形成
されている。したがつて気筒を無作動にする際の
応答性に問題がある。
しかも前記先行技術は、エンジンブレーキを有
効に作動させるためにタペツトの有効長さを増す
手段に関するものであり、内燃機関の低負荷時に
一時的に吸・排気弁を無作動状態とするための解
決手段とはならない。
そこで本考案は、前記従来の欠点を解消するた
めに案出されたものであり、タペツト(吸・排気
弁)のリフトロスをなくし、かつ吸・排気弁の無
作動、再作動への応答性の優れた油圧タペツトを
提供することを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するための本考案の内燃機関
の油圧タペツトの構成は、シリンダブロツクに摺
動自在に嵌入したタペツト本体に、プツシユロツ
ド側にばねで付勢するプランジヤを摺動自在に嵌
入し、該プランジヤと前記タペツト本体とで油圧
室を形成し、該油圧室の油圧供給口に逆止弁を設
け、また油逃し孔には弁駆動用の油圧で開弁する
油逃し弁を設け、前記油圧室に油圧を作用させる
油路及び前記油逃し弁駆動用の油路は、それぞれ
前記各摺動面に設けた環状凹部と該環状凹部に開
口する給油路とによつて形成し、且つ前記各弁を
駆動して前記油圧室の油圧の供給・逃しを行なう
制御手段を設けたものである。
〔作用〕
前記油圧室に前記逆止弁と油逃し弁とを別に設
ける構成は、油圧タペツト構造を簡単にすること
ができ、また油逃し動作の応答性を高めるように
作用する。前記2つの弁をタペツト本体内に設け
ることにより油圧洩れの機会を低減させることが
でき、安定した油圧保持を可能にする。また逆止
弁を通じて油圧室に油を供給し、且つプランジヤ
を常時プツシユロツド側に付勢する構成は、リフ
トロスをなくし、しかも休止から作動状態への切
換えの応答性を高める。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案の詳細を説明する
が、第1図は本考案の実施例における油圧タペツ
ト3の縦断面図である。
1は内燃機関のシリンダブロツクで、そのタペ
ツト室2内にタペツト本体3aとその中を摺動す
るプランジヤ7から成る油圧タペツト3が上、下
方向に摺動自在に嵌装されていて、カム4の回転
駆動によつて上、下動を行ない、プツシユロツド
5及び図示しないロツカアームを介して図示して
いない吸・排気弁の開閉作動を行なうようになつ
ており、矢印Wで示すのはカム4の回転方向であ
る。
前記油圧タペツト3はその内部にタペツト本体
3aとプランジヤ7とから形成される油圧室6を
有しており、プランジヤ7の上方にプツシユロツ
ド5を支持している。
また、油圧タペツト3のタペツト本体3aの外
周にはシリンダブロツク1内に形成された油路8
と連通する第1の環状凹部9及びその内部に第1
の給油路10が形成されており、この第1の給油
路10は、プランジヤ7の外周に形成された第2
の環状凹部11と連通している。また、プランジ
ヤ7には、第2の環状凹部11と連通する第2の
給油路12及びその第2の給油路12と連通する
給油路兼用の油貯蔵室13、更に、その油貯蔵室
13の下方にあつて油圧室6へ逆止弁14を介し
て連通可能とされた油圧供給口15がそれぞれ続
けられている。
即ち、本実施例の油圧室6に油圧を作用させる
油路は、摺動面に設けた前記第1の環状凹部9及
び第2の環状凹部11と、タペツト本体3aに穿
設した第1の給油路10及びプランジヤ7に穿設
し、且つ油圧室6の油圧供給口15に連通する第
2の給油路12及び給油路兼用の油貯蔵室13に
よつて構成した。
次に、16は油圧室6内にあつてタペツト本体
3aとプランジヤ7とを相互に逆方向に付勢する
ばねであり、17は油圧室6と外部とを連通し、
油圧室6内の油を排出するための油逃し孔であ
る。
更に、18はタペツト3の下方外周部に設けら
れ、シリンダブロツク1内の油路22と連通する
第3の環状凹部で、この第3の環状凹部18は第
3の給油路19からシリンダ20内のピストン2
1の一方側に開口して、油路22からの油圧によ
りピストン21をばね23に抗して図中の左方向
に押圧するように配設されている。即ち、本実施
例の油逃し弁駆動用の油路は、第3の環状凹部1
8及びタペツト本体3aに穿設した第3の給油路
19によつて構成した。
一方、油圧室6内の上部に設けられた逆止弁1
4と、下部の油逃し孔17を開閉可能に配設され
たボール弁から成る油逃し弁24との間には、逆
止弁14と油逃し弁24とをそれぞれ上下逆方向
に付勢するばね25が介装されており、また、上
記ピストン21の左側には、この油逃し弁24を
斜め下方から上方に押上げることにより油逃し孔
17を開放可能なロツド26が設けられている。
シリンダ20、ピストン21、ばね23及びロツ
ド26によつて本実施例の油逃し弁24を駆動す
る手段を構成している。
また、本実施例では上記油路8及び油路22の
2系統の油圧回路を設けており、それぞれ図示し
ないオイルポンプよりの潤滑油が電磁弁27,2
8により油の供給・停止をするようになつてい
る。電磁弁27,28は内燃機関の負荷を検知し
て開閉するスイツチ29を介して電源30に接続
されており、スイツチ29がONすると、電磁弁
27は油路8への潤滑油の供給を遮断し、電磁弁
28は油路22の開放状態から切換え潤滑油を供
給する。上記油路8及び油路22の2系統の油圧
回路、電磁弁27,28、スイツチ29及び電源
30によつて本実施例の制御手段を構成してい
る。
そこで、上記の構成からなる油圧タペツト3に
おいて、吸・排気弁のリフトを正常に作動させる
ために、油路8に供給し、油路22の給油を遮断
すると、給油は油路8、環状凹部9、給油路1
0、環状凹部11及び給油路兼用の油貯蔵室13
を経由して逆止弁14を下方に押圧し、更に油逃
し弁24を油逃し孔17を閉鎖するように押圧し
て、その給油が油圧室6内に充満し、その結果、
プランジヤ7はタペツト本体3aと一体となつて
運動する。
一方、吸・排気弁をリフトさせない時には、油
路8を遮断し、油路22に給油して、油路22か
ら、第3の環状凹部18及び第3の給油路19を
経由してピストン21を押圧し、ピストン21と
一体のロツド26で油逃し弁24をばね25に抗
して押し上げ、油圧室6内の圧油を油逃し孔17
から外部に放出する。
この状態では、プランジヤ7とタペツト本体3
aとの運動はばね16及びばね25によつて吸収
されることになり、吸・排気弁のリフトを零に保
つことができる。
なお第1図に示すボール弁から成る油逃し弁2
4の代りに、ピストンを利用したバルブ開閉タイ
プのもの、その他種々の開閉装置が使用可能であ
る。また、ボール24を下方から上方に押上げる
装置であつても良いものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の内燃機関の油圧タ
ペツトを構成したので、内燃機関の通常の運転時
にはリフトロスを無くし、また一時的に無作動と
する気筒の無作動、再作動の応答性に優れた油圧
タペツトを提供することができ、該油圧タペツト
を用いた内燃機関の性能の向上と信頼性を高める
ことができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例による内燃機関の油圧タペツト
の縦断面図である。 1……シリンダブロツク、3……油圧タペツ
ト、3a……タペツト本体、5……プツシユロツ
ド、6……油圧室、7……プランジヤ、8……油
路、9……第1の環状凹部、10……第1の給油
路、11……第2の環状凹部、12……第2の給
油路、13……給油路兼用の油貯蔵室、14……
逆止弁、15……油圧供給口、16……ばね、1
7……油逃し孔、18……第3の環状凹部、19
……第3の給油路、20……シリンダ、21……
ピストン、23……ばね、24……油逃し弁、2
5……ばね、26……ロツド、27,28……電
磁弁、29……スイツチ、30……電源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクに摺動自在に嵌入したタペツ
    ト本体に、プツシユロツド側にばねで付勢するプ
    ランジヤを摺動自在に嵌入し、該プランジヤと前
    記タペツト本体とで油圧室を形成し、該油圧室の
    油圧供給口に逆止弁を設け、また油逃し孔には弁
    駆動用の油圧で開弁する油逃し弁を設け、前記油
    圧室に油圧を作用させる油路及び前記油逃し弁駆
    動用の油路は、それぞれ前記各摺動面に設けた環
    状凹部と該環状凹部に開口する給油路とによつて
    形成し、且つ前記各弁を駆動して前記油圧室の油
    圧の供給・逃しを行なう制御手段を設けた内燃機
    関の油圧タペツト。
JP9509681U 1981-06-29 1981-06-29 内燃機関の油圧タペツト Granted JPS582302U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9509681U JPS582302U (ja) 1981-06-29 1981-06-29 内燃機関の油圧タペツト

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JP9509681U JPS582302U (ja) 1981-06-29 1981-06-29 内燃機関の油圧タペツト

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JPS582302U JPS582302U (ja) 1983-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60194110U (ja) * 1984-06-04 1985-12-24 トヨタ自動車株式会社 分割運転制御式内燃機関

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5517697A (en) * 1978-07-25 1980-02-07 Maschf Augsburg Nuernberg Ag Internal combustion engine with brake

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JPS5517697A (en) * 1978-07-25 1980-02-07 Maschf Augsburg Nuernberg Ag Internal combustion engine with brake

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JPS582302U (ja) 1983-01-08

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