JP3314319B2 - 常温硬化性組成物 - Google Patents

常温硬化性組成物

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JP3314319B2
JP3314319B2 JP15854694A JP15854694A JP3314319B2 JP 3314319 B2 JP3314319 B2 JP 3314319B2 JP 15854694 A JP15854694 A JP 15854694A JP 15854694 A JP15854694 A JP 15854694A JP 3314319 B2 JP3314319 B2 JP 3314319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エマルション粒子を含
有する常温硬化性組成物に関し、詳しくは、例えば建築
外装、自動車、家電用品、プラスチックなどに対する各
種塗装、特に耐候性、耐久性の要求される塗装などに用
いられるエマルション粒子を含有する常温硬化性組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、塗
料や接着剤の分野において、公害対策あるいは省資源の
観点より、有機溶剤を使用するものから水溶性あるいは
水分散樹脂(以下、総称して「水系塗料」という)への
転換が試みられている。
【0003】しかしながら、従来の水系塗料は架橋性の
官能基を持たないため、その結果として重合に使用する
界面活性剤の影響を強く受け、形成された塗膜の耐候
性、耐水性、耐汚染性が著しく悪くなり、溶剤系塗料に
比べ塗膜物性が劣るという欠点を有していた。
【0004】この欠点を改良するために種々の試みが提
案されており、その1つに、架橋性の官能基であるアル
コキシシリル基を有する重合体のエマルションを塗料に
応用する提案がなされている(特開平3−227312
号公報参照)。
【0005】これにより、ある程度の問題は解消できた
ものの、アルコキシシリル基は加水分解しやすいため安
定性については不十分であり、長期保存後の成膜性が低
下すること(エマルションの機械的安定性が低下するこ
と)、白エナメルの光沢性が劣ること、また硬化物(例
えば塗膜)の耐候性がまだまだ満足できるものではなく
前記光沢が劣化しやすいこと、などの問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点について鋭意研究を重ねた結果、多段乳化重合を行な
って製造されたエマルション粒子の芯部分に連鎖移動剤
を用いることにより、重合中や保存中にシリル基が反応
して成膜性が低下するということがないこと、白エナメ
ルの光沢が向上すること、さらには、耐候性も改善され
ること等を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の常温硬化性組成物は、
多段乳化重合することにより芯部分と殻部分とが形成さ
れたエマルション粒子を含有する常温硬化性組成物であ
って、前記エマルション粒子における芯部分の組成が、
(A)成分0.5〜30重量%、(B)成分0.01〜
10重量%、及び(C)成分60〜99.49重量%で
あり、前記エマルション粒子の殻部分における最外殻部
分の組成が、(A)成分0.1〜30重量%、(B)成
分0〜10重量%、(C´)成分30〜99.4重量
%、及び(D)成分0.5〜30重量%であることを特
徴とする組成物である。
【0008】[但し、上記(A)成分〜(D)成分は次
のとおり。
【0009】(A)成分:下記一般式(I)で示される
シリル基を有するビニル系単量体。
【化2】 (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基、アラルキル基より選ばれた1価の炭化水素基、Xは
ハロゲン原子、又はアルコキシ基、ヒドロキシ基、アシ
ロキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基、アミノ基
より選ばれる基、yは0〜2の整数である。Siに結合
するXおよびRがそれぞれ2個以上ある場合、それらは
同一の基であってもよい。) (B)成分:連鎖移動剤 (C)成分:(A)成分以外のビニル系単量体 (C´)成分:(A)成分、(D)成分以外のビニル系
単量体 (D)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、ス
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム、2−スルホエチルメタクリレートナト
リウム、2−スルホエチルメタクリレートアンモニウ
ム、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリレ
ート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート塩酸
塩、2−アミノエチルメタクリレート塩酸塩、ダイアセ
トン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン鎖を
有するビニル系単量体及びポリオキシプロピレン鎖を有
するビニル系単量体からなる群より選ばれた親水性ビニ
ル系単量体の少くとも1種。] なお、本明細書における「(メタ)アクリル〜」は「ア
クリル〜及びメタアクリル〜」を意味する。例えば
「(メタ)アクリルアミド」は「アクリルアミド、及び
メタクリルアミド」を意味し、「N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド」は、「N−メチロールアクリルア
ミド、及びN−メチロールメタクリルアミド」を意味す
る(以下同様)。
【0010】以下、ビニル系単量体(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(C´)成分、及び(D)成分を順
次説明する。
【0011】(A)成分[シリル基を有するビニル系単
量体] 一般式(I)で示されるシリル基を有するビニル系単量
体(以下、「シリル基含有ビニル系単量体」ともいう)
には特に限定はない。その具体例としては、
【化3】
【化4】
【化5】 などが挙げられる。
【0012】上記シリル基含有ビニル系単量体(A)
は、1種を単独で用いてもよいし、また2種以上を併用
してもよい。特に、取り扱いの容易さ、価格、反応副成
物の点からアルコキシシリル基含有ビニル系単量体を使
用することが好ましく、トリエトキシシリル基、ジエト
キシシリル基含有ビニル系単量体が安定性の点で特に好
ましい。
【0013】シリル基含有ビニル系単量体(A)は、芯
部分において0.5〜30重量%(以下単に「%」とい
う)共重合される。芯部分において0.5%未満では耐
水性、耐久性などが低下し、30%を超えるとエマルシ
ョンが不安定となり、芯部分重合中にゲル化する。
【0014】また、殻部分における最外殻部分にあって
は、0.1〜30%共重合される。0.1%未満では耐
水性、耐久性などが低下し、30%を超えるとエマルシ
ョンが不安定となり、重合中にゲル化する。
【0015】(B)成分[連鎖移動剤] (B)成分は連鎖移動剤であり、メルカプタン、スルフ
ィドベンゼン、イソプロピルベンゼン、クロロホルム、
四臭化炭素、塩化第二鉄などが挙げられる。特にメルカ
プタンの中でも価格、臭気、効率の点でn−ドデシルメ
ルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメ
ルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルメチルジエトキシシランが好ましい。ま
た、アルコキシシリル基含有メルカプタンは、架橋する
アルコキシシリル基を導入する方法として好ましい。
【0016】連鎖移動剤(B)成分は、多段乳化重合に
おける芯部分においては0.01〜10%共重合され、
最外殻部分においては使用しても使用しなくてもよい。
使用する場合にあっては0.01〜10%共重合され
る。10%をこえるとフィルムの着色、あるいは耐水
性、耐久性の低下が認められる。
【0017】(C)成分 (A)成分以外のビニル系単量体ならば、特に限定はな
い。なお、(C)成分の中には(D)成分も含まれる。
その具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、ter
t−ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなど
の(メタ)アクリレート系単量体;ヘキサフルオロプロ
ピレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、
ペンタフルオロプロピレン、トリフルオロ(メタ)アク
リレート、ペンタフルオロ(メタ)アクリレート、パー
フルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、
β−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレ
ートなどのフッ素含有ビニル系単量体;スチレン、α−
メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチ
レン、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル単
量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタ
レートなどのビニルエステルやアリル化合物;(メタ)
アクリロニトリルなどのニトリル基含有ビニル系単量
体;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基
含有ビニル系単量体;ホルミルスチロールおよびビニル
メチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケト
ンなどの炭素数4〜7個のビニルアルキルケトン;2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チルビニルエーテル、ヒドロキシスチレン、アロニクス
5700(東亜合成化学(株)製)、PlaccelF
A−1、PlaccelFA−4、PlaccelFM
−1、PlaccelFM−4(以上、ダイセル化学
(株)製)、HE−10、HE−20、HP−10、H
P−20(以上、日本触媒化学(株)製)、ブレンマー
PEPシリーズ、ブレンマーNKH−5050、ブレン
マーGLM(以上、日本油脂(株)製)、水酸基含有ビ
ニル系変性ヒドロキシアルキルビニル系モノマーなどの
水酸基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸のヒド
ロキシアルキルエステル類などのα,β−エチレン性不
飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン
酸もしくはリン酸エステル類との縮合生成物たるビニル
化合物あるいはウレタン結合やシロキサン結合を含む
(メタ)アクリレートなどのビニル系単量体;東亜合成
化学(株)製のマクロモノマーであるAS−6、AN−
6、AA−6、AB−6、AK−5などの化合物、ビニ
ルメチルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロ
ロプレン、プロピレン、ブタジエン、その他のビニル系
単量体、旭電化工業(株)製のLA87、LA82、L
A22などの重合型光安定剤、重合型紫外線吸収剤など
が挙げられる。
【0018】また、重合性二重結合を有するシリコーン
マクロマーも共重合できる。例えばX−22−164
B、X−22−164C、X−22−5002(信越シ
リコーン(株)製)のようなメタクリロキシ基含有反応
性シリコーンオイル、KR211、KR212、KR2
13、KR9218(信越シリコーン(株)製)等の変
性用シリコーンワニスと前記(A)成分のような反応性
シリル基含有ビニル系単量体との反応により得られる二
重結合含有シリコーンワニス、水酸基含有環状または直
鎖状シロキサンとm−イソプロペニル−α,αジメチル
ベンジルイソシアネートあるいはメタクリロイルイソシ
アネートのような1分子中にイソシアネート基と重合性
二重結合を有する化合物との反応物が挙げられる。
【0019】また、フッ素含有ビニル系単量体、シロキ
サン含有ビニル系単量体を使用することにより、撥水性
が向上し、耐水性、耐久性が向上する。
【0020】それに加えて、例えば、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、トリアリルシアヌレート、アリルメタクリレー
トなどの重合性の不飽和結合を2つ以上有する単量体を
使用することにより、生成するポリマーが架橋構造を有
するものとなるようにすることも可能である。(C)成
分は芯部分では60〜99.49%共重合される。
【0021】(C)成分に、C4(炭素数4の意、以下
同様)以上のアルキル基を有するアルキルメタクリレー
ト、または前記アルキルメタクリレートとC4以上のシ
クロアルキル基を有するシクロアルキルメタクリレート
を50%以上含むことにより、シリル基の安定性は向上
し、又、耐候性も向上する。
【0022】具体例としては、n−ブチルメタクリレー
ト、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、
トリデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタ
クリレートなどが挙げられる。
【0023】(D)成分[親水性ビニル単量体] エマルション粒子の最外殻部分には、α、β−エチレン
性不飽和カルボン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスル
ホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−スルホエ
チルメタクリレートナトリウム、2−スルホエチルメタ
クリレートアンモニウム、(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジアルキルアミ
ノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキル
メタクリレート塩酸塩、2−アミノエチルメタクリレー
ト塩酸塩、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ポリ
オキシエチレン鎖を有するビニル系単量体及びポリプロ
ピレン鎖を有するビニル系単量体から選ばれる親水性ビ
ニル系単量体(D)を共重合することが必須である。
【0024】α,β−エチレン性不飽和カルボン酸とし
ては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
クロトン酸、フマル酸、シトラコン酸が挙げられる。
【0025】ジアルキルアミノアルキルメタクリレー
ト、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート塩酸塩と
しては、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピ
ルメタクリレート及びその塩酸塩が挙げられる。
【0026】ポリオキシエチレン鎖を有するビニル系単
量体に限定はないが、ポリオキシエチレン鎖を有するア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルが好まし
く、具体例としては、ブレンマーPE−90、PE−2
00、PE−350、PME−100、PME−20
0、PME−400、AE−350(以上、日本油脂
(株)製)、MA−30、MA−50、MA−100、
MA−150、RA−1120、RA−2614、RM
A−564、RMA−568、RMA−1114、MP
G130−MA(以上、日本乳化剤(株)製)などが挙
げられる。
【0027】ポリオキシプロピレン鎖を有するビニル系
単量体に限定はないが、ブレンマーPP−1000、P
P−500、PP−800、AP−400(以上、日本
油脂(株)製)、RS−30(三洋化成工業(株)製)
などが挙げられる。
【0028】特に(D)成分としては、ポリオキシエチ
レン鎖を有するビニル系単量体を用いるとシリル基の安
定性が著しく向上し、成膜性の低下がなく、エマルショ
ンの機械的安定性、白エナメルの光沢も良好である。こ
のポリオキシエチレン鎖のオキシエチレン単位は2〜3
0が好ましい。2未満だとエマルションの機械的安定
性、白エナメル光沢が劣り、30を超えると塗膜が柔ら
かくなり、汚れやすくなる。
【0029】(D)成分は0.5〜30%共重合され
る。0.5%未満では機械的安定性、白エナメル光沢な
どが劣り、30%を超えると耐水性が低下する。
【0030】(C´)成分 (C′)成分は、(C)成分から(A)成分、(D)成
分を除いたビニル系単量体である。(C′)成分として
C4以上のアルキル基を有するアルキルメタクリレー
ト、または前記アルキルメタクリレートとC4以上のシ
クロアルキル基を有するシクロアルキルメタクリレート
を50%以上含むことにより、シリル基の安定性は向上
し、又、耐候性も向上する。
【0031】次に、乳化重合体(エマルション粒子)の
製造について説明する。まず、(A)成分、(B)成
分、及び(C)成分からなる混合物(モノマー乳化液)
を第1段目として公知の乳化重合法で乳化重合し、得ら
れた重合体(これが芯部分となる)の存在下で第2段目
以降の乳化重合を逐次行なう。
【0032】この際、第2段目以降の乳化重合は第1段
目と同一単量体組成で行なってもよいし、異なる組成で
行なってもよい。そして、最終段目の単量体組成の重合
体が最外殻部分となる。
【0033】本発明では、最外殻部分の単量体全量中に
(D)成分を0.5〜30%含むことが必須である。
【0034】多段乳化重合としては2〜4段乳化重合が
好ましく、また、芯部分とその他の部分の重量比が1
0:90〜90:10の範囲となるように重合させるこ
とが好ましい。このような方法によって得られた重合体
を、本発明の多層重合体と称する。
【0035】重合の際に、界面活性剤としてポリオキシ
エチレン鎖を有する陰イオン系(アニオン系)界面活性
剤を用いることにより、シリル基は安定化される。陰イ
オン系界面活性剤の具体例としては、Newcol−5
60SN、Newcol−560SF(以上、日本乳化
剤(株)製)、エマールNC−35、レベールWZ(以
上、花王(株)製)のようなポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテルサルフェート;Newcol−707
SF、Newcol−707SN、Newcol−72
3SF、Newcol−740SFのようなポリオキシ
エチレンアリルエーテルサルフェート;Newcol−
861SEのようなオクチルフェノキシエトキシエチル
スルホネート;Newcol−1305SNのようなポ
リオキシエチレントリデシルエーテルサルフェート(以
上、日本乳化剤(株)製)が挙げられる。
【0036】特に、重合安定性、加水分解性シリル基の
安定性の面で、ポリオキシエチレン鎖のオキシエチレン
単位が1〜70であることが好ましい。また、エマルシ
ョンから得られる塗膜の耐水性の観点より、アンモニウ
ム塩の陰イオン系界面活性剤が好ましい。
【0037】ポリオキシエチレン鎖を有する陰イオン系
界面活性剤は、他のイオン界面活性剤あるいは非イオン
界面活性剤と併用することが可能である。
【0038】他のイオン界面活性剤としては、特に限定
はないが、例えば、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、イソオクチルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩などが
挙げられる。
【0039】また、非イオン界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレン類;
L−77、L−720、L−5410、L−7602、
L−7607(以上、ユニオンカーバイド社製)などの
シリコンを含む非イオン界面活性剤などが代表例として
挙げられる。
【0040】界面活性剤としては、1分子中に重合性二
重結合を有する反応性界面活性剤を使用することも本発
明を妨げるものではない。特に、分子内に重合性二重結
合とポリオキシエチレン鎖とを併有するアニオン系反応
性界面活性剤を用いると耐水性が向上する。具体例とし
て、アデカリアソープNE−10、NE−20、NE−
30、NE−40、SE−10N(以上、旭電化工業
(株)製)、Antox−MS−60(日本乳化剤
(株)製)、アクアロンRN−20、RN−30、RN
−50、HS−10、HS−20、HS−1025(以
上、第一工業製薬(株)製)が挙げられる。
【0041】ポリオキシエチレン鎖を有する陰イオン界
面活性剤の使用量は、全モノマーの重量基準として0.
01〜20%、好ましくは0.05〜10%である。
0.01%未満だと重合が不安定となり、20%を超え
ると耐水性が低下する。
【0042】なお、水溶性樹脂を併用して重合すること
も可能である。この方法を用いると塗膜の耐水性が向上
する。水溶性樹脂に一般式(1)で示されるシリル基を
導入することにより、より耐水性を高めることができ
る。
【0043】重合をより安定に行なうためには、レドッ
クス系触媒を用いて70℃以下の温度、好ましくは40
〜65℃で行なう。また、シリル基安定化のために、重
合中のpHは5〜8が好ましく、pH6〜7がより好ま
しい。
【0044】前記レドックス系触媒としては、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムと酸性亜硫酸ナトリウム、
ロンガリットの組み合わせ、過酸化水素とアスコルビン
酸の組み合わせ、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサ
イド、p−メンタンハイドロパーオキサイドなどの有機
過酸化物と酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガリットなどと
の組み合わせが用いられる。特に、有機過酸化物と還元
剤の組み合わせが、安定に重合を行なえるという点から
好ましい。また、触媒活性を安定的に得るために硫酸鉄
などの2価の鉄イオンを含む化合物とエチレンジアミン
四酢酸二ナトリウムのようなキレート剤を適宜併用して
もよい。
【0045】このようなレドックス系触媒(開始剤)の
使用量は、全モノマーの重量基準として、0.01〜1
0%が好ましく、更に好ましくは0.05〜5%であ
る。
【0046】本発明におけるエマルション中の固形分濃
度は、20〜70%が好ましく、更に好ましくは30〜
60%である。固形分濃度が70%を超えると、系の粘
度が著しく上昇するため重合反応に伴う発熱を除去する
ことが困難になったり、重合機からの取り出しに長時間
を要するなどの不都合を生じる。また、固形分濃度が2
0%未満の場合、重合操作の面ではなんら問題は生じな
いものの、1回の重合操作によって生じる樹脂の量が少
なく、経済面から考えた場合、著しく不利となり、ま
た、20%未満の濃度では、塗膜が少くなってしない、
性能劣化を起こしたり、塗装作業性の点で不利となるな
ど用途上の問題が生じる。
【0047】また、エマルションは、平均粒子径が0.
02〜1.0μm程度の微粒子より構成されており、そ
の結果として優れた被膜形成性能を有している。
【0048】なお、本発明の組成物を塗装する際に硬化
剤を添加することにより、架橋が促進される。硬化剤と
しては、有機金属化合物、酸性触媒、塩基性触媒が使用
される。特に、有機アルミニウム化合物あるいは有機ス
ズ化合物または酸性リン酸エステルとアミンの混合物ま
たは反応物が硬化活性の点で好ましく、有機金属化合物
としては、例えば、ジブチルスズジラウレート、ジブチ
ルスズマレート、ジオクチルスズジラウレート、ジブチ
ルスズアセテート、ジブチルスズジメトキサイド、トリ
ブチルスズサルファイト、ジブチルスズチオグリコレー
ト、オクチル酸スズなどの有機スズ化合物;アルミニウ
ムイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセ
トアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセト
ネート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソ
プロピレート等の有機アルミニウム化合物などが挙げら
れる。
【0049】これらの有機金属化合物は、予めアルキル
エーテル型界面活性剤を主体とする界面活性剤で乳化し
て使用時に添加することにより、硬化活性、保存安定性
に優れる。使用量は、有機金属化合物として、シリル基
含有エマルションの固形分100部(重量部、以下同
様)に対して0.01〜10部配合することが好まし
く、特に、0.1〜5部配合することが更に好ましい。
酸性リン酸エステルとアンモニアあるいはアミンの混合
物または反応物の酸性リン酸エステルとしては、例え
ば、モノブチルホスフェート、ジブチルホスフェート、
イソプロピルアシッドホスフェート、ジ−2−エチルヘ
キシルホスフェートなどが挙げられ、アミンとしては、
例えば、ヘキシルアミン、トリエチルアミン、N,N−
ジメチルドデシルアミン、3−プロパノールアミンなど
が挙げられる。又、スルホン酸基含有化合物のブロック
タイプ、具体的にはキングインダストリー社製のNAC
UREX49−110,3525,5225,592
5,5543,2500Xも使用できる。これらの混合
物または反応物は、シリル基含有エマルションの固形分
100部に対して有効成分として0.001〜10部配
合することが好ましく、特に0.01〜6部が好まし
い。硬化剤は0.01部未満では硬化活性が低く、10
部を超えると耐水性が低下する。酸性リン酸エステルと
アンモニアあるいはアミンの混合物または反応物、また
はスルホン酸基含有化合物のブロックタイプを用いる
と、硬化剤存在下でも組成物は安定であり、1液化が可
能である。
【0050】得られた硬化性組成物に、必要に応じて、
通常塗料に用いられる顔料(二酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム、カオリンなどの白色顔料、カーボ
ン、ベンガラ、シアニンブルーなどの有色系顔料)を使
用できる。二酸化チタンは顔料の中でも最も使用量が多
く重要である。
【0051】シリル基含有エマルションに二酸化チタン
を配合する際に、等電点が7以上の二酸化チタンを用い
ることにより、光沢、耐候性は向上する。
【0052】具体的には、JR901,JR603,J
R602(テイカ(株))などが挙げられる。又、造膜
剤、コロイダルシリカ、可塑剤、溶剤、分散剤、増粘
剤、消泡剤、防腐剤、紫外線吸収剤などの通常の塗料用
成分として使用される添加剤を混合して使用することも
差し支えない。
【0053】他の架橋方式を併用することもできる。例
えば、エマルション粒子に水酸基あるいはカルボキシル
基等の反応性基を導入し、架橋剤としてメラミン、イソ
シアネートを用いる方法。エポキシ基とアミノ基あるい
はカルボキシル基を組合せたエポキシ架橋を用いる方
法。共重合成分として、カルボニル基含有ビニル系単量
体を用いてエマルション粒子にカルボニル基を導入し、
架橋剤として1分子当り少なくとも2個のヒドラジド基
を有するポリヒドラジド化合物を樹脂分散液中に含有さ
せる架橋方法などが挙げられる。これらのうち、カルボ
ニル基を導入する方法が組成物の安定性及び塗膜の耐久
性の点で好ましい。
【0054】カルボニル基含有ビニル系単量体として
は、例えばアクロレイン、ダイアセトン(メタ)アクリ
ルアミド、、ホルミルスチロール、ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトンなどの炭
素数4〜7個のビニルアルキルケトンが挙げられる。上
記カルボニル基含有ビニル系単量体は、(C)成分また
は(D)成分として配合される。ポリヒドラジド化合物
としては、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラ
ジド、アジピン酸ジヒドラジドなどが挙げられる。さら
には、(メタ)アクリル酸等を共重合することによりエ
マルションにカルボキシル基を導入し、架橋剤としてオ
キサゾリン基を用いる架橋方法などが挙げられる。
【0055】本発明の組成物は、例えば建築内装用、メ
タリックベースあるいはメタリックベース上のクリアー
などの自動車用、アルミニウム、ステンレス、銀などの
金属直塗用、スレート、コンクリート、瓦、モルタル、
石膏ボード、石綿スレート、アスベストボード、プレキ
ャストコンクリート、軽量気泡コンクリート、硅酸カル
シウム板、タイル、レンガなどの窯業系直塗用、ガラス
用、天然大理石、御影石などの石材用の塗料あるいは上
面処理剤として用いられる。また、接着剤や粘着剤とし
ての使用も可能である。
【0056】また、市販されている水系塗料ともブレン
ドすることも可能であり、例えば、アクリル系樹脂、ア
クリルメラミン系樹脂のような熱硬化性アクリル塗料、
アルキッド塗料、エポキシ塗料、フッ素樹脂塗料とブレ
ンドし、これら塗料の耐候性、耐酸性、耐溶剤性を向上
させることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の常温硬化性組成物は、シリル基
の安定性に優れ、長期保存後の成膜性が大幅に改善さ
れ、また耐久性(耐候性)、白エナメルの光沢性に優れ
ている。
【0058】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0059】合成例1〜7 撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管及び滴下ロートを
取付けた反応装置に、初期仕込みとして、脱イオン水1
60部、ロンガリット1.4部、Newcol−707
SFを4部、酢酸アンモニウム1.2部、t−ブチルハ
イドロパーオキサイド0.5部および下記[表1]に示
したモノマー組成液を仕込んだ。
【0060】次に、窒素ガスを導入しながら50℃に昇
温し、1時間重合を行なったのち、t−ブチルハイドロ
パーオキサイド1.0部を純水30gに溶かして3時間
かけて連続的に追加した。モノマー乳化液については
[表1][表2]に示した追加モノマー乳化液1を30
分、追加モノマー乳化液2を90分、追加モノマー乳化
液3を60分、トータル3時間かけて滴下し、多層構造
をなすエマルション粒子を得た。
【0061】その後、1時間後重合してアンモニア水で
pHを7に調整し、脱イオン水を用いて固形分濃度が4
0%となるように調整し、エマルション粒子を含有する
常温硬化性組成物(以下、単に「エマルション」とい
う)を得た。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】実施例1〜8、及び比較例1、2 合成例1〜7により得られたエマルションを使用して白
エナメルを作製した。白エナメルの作成方法は以下の通
りである。すなわち、下記[表3]に示した各成分を同
表に示す割合で配合し、サンドミルを用いて1,000
rpmにて1時間分散し、顔料ペーストを得た。
【表3】 得られた顔料ペースト30部に対し、エマルション60
部、CS−12(チッソ(株)製の成膜助剤)2.4
部、プロピレングリコール3部、SNディフォーマー3
81を0.02部、20%UH420(旭電化工業
(株)製の増粘剤)を4部、及び2%チローゼH400
0Pを2.0部加え、混合して白エナメルを得た。
【0065】その後、前記白エナメルに、硬化剤とし
て、下記[表4]の処方で調製したジブチルスズジラウ
レート乳化物を下記[表5]に示した割合で添加し、の
ち被塗装物に塗布した。
【0066】そして、常温2週間放置した後の光沢
性、耐候性(サンシャインウェザオメーター)、及び
エマルションの保存安定性を評価した。その結果を
[表5]に併記する。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】なお、それぞれの物性の評価方法は以下の
通りである。
【0070】白エナメル光沢性 硬化剤添加白エナメルをガラス板に塗布し、常温2週間
後に60°光沢を光沢計で測定した。数値が大きい方が
光沢性により優れていることを示す。
【0071】耐候性 スレート板に前記塗料を塗布し、常温2週間放置した後
に、サンシャインウェザオメーター試験を行い3,00
0時間後の光沢保持率を求めた。数値が大きい方が耐候
性により優れていることを示す。
【0072】長期保存安定性(5℃成膜性) エマルションを50℃で1ヵ月保存し、のち、各エマル
ション固形分100部に対して10部のCS−12(チ
ッソ(株)製の成膜助剤)を添加し、5℃にて1晩放置
し、ガラス板上に塗布し、塗布したガラス板を5℃で1
晩置き、表面状態を観察した。 ○ : 問題なし △ : 一部細かいワレが観察される × : 全面にワレ発生
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 151/00 C09D 151/00 151/06 151/06 (56)参考文献 特開 昭63−258913(JP,A) 特開 平2−92974(JP,A) 特開 平3−227312(JP,A) 特開 平4−175343(JP,A) 特開 平6−179726(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 275/00 C08F 265/06 C08F 290/04 C08F 2/26 C08F 2/38

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段乳化重合することにより芯部分と殻部
    分とが形成されたエマルション粒子を含有する常温硬化
    性組成物であって、 前記エマルション粒子における芯部分の組成が、 (A)成分0.5〜30重量%、 (B)成分0.01〜10重量%、及び (C)成分60〜99.49重量% であり、 前記エマルション粒子の殻部分における最外殻部分の組
    成が、 (A)成分0.1〜30重量%、 (B)成分0〜10重量%、 (C´)成分30〜99.4重量%、及び (D)成分0.5〜30重量% であることを特徴とする常温硬化性組成物。[但し、上
    記(A)成分〜(D)成分は次のとおり。 (A)成分:下記一般式(I)で示されるシリル基を有
    するビニル系単量体。 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基より選ばれた1価の炭化水素基、Xは
    ハロゲン原子、又はアルコキシ基、ヒドロキシ基、アシ
    ロキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基、アミノ基
    より選ばれる基、yは0〜2の整数である。Siに結合
    するXおよびRがそれぞれ2個以上ある場合、それらは
    同一の基であってもよい。) (B)成分:連鎖移動剤 (C)成分:(A)成分以外のビニル系単量体 (C´)成分:(A)成分、(D)成分以外のビニル系
    単量体 (D)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、ス
    チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホ
    ン酸ナトリウム、2−スルホエチルメタクリレートナト
    リウム、2−スルホエチルメタクリレートアンモニウ
    ム、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
    アクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリレ
    ート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート塩酸
    塩、2−アミノエチルメタクリレート塩酸塩、ダイアセ
    トン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン鎖を
    有するビニル系単量体及びポリオキシプロピレン鎖を有
    するビニル系単量体からなる群より選ばれた親水性ビニ
    ル系単量体の少くとも1種。]
  2. 【請求項2】前記(A)成分におけるシリル基が、アル
    コキシシリル基であることを特徴とする請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】前記(A)成分が、1分子中に、トリエト
    キシシリル基とジエトキシシリル基のどちらか一方を含
    有する化合物、あるいはトリエトキシシリル基を含有す
    る化合物とジエトキシシリル基を含有する化合物の混合
    物であることを特徴とする請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記(B)成分である連鎖移動剤が、メル
    カプタン系化合物であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記メルカプタン系化合物が、n−ドデシ
    ルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチ
    ルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
    シラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
    γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン及びγ
    −メルカプトプロピルメチルジエトキシシランよりなる
    群から選ばれる1種または2種以上よりなる混合物であ
    ることを特徴とする請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記(C)成分あるいは(C´)成分に、
    炭素数4以上のアルキル基を有するアルキルメタクリレ
    ート、または前記アルキルメタクリレートとC4以上の
    シクロアルキル基を有するシクロアルキルメタクリレー
    トが50重量%以上含まれることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記(D)成分が、ポリオキシエチレン鎖
    を有するビニル系単量体であることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記エマルション粒子が、ポリオキシエチ
    レン鎖を有するアニオン系界面活性剤を用いて共重合す
    ることにより得られてなることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記アニオン系界面活性剤が、重合性二重
    結合を併有することを特徴とする請求項8記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】前記エマルション粒子にカルボニル基が
    導入されてなり、架橋剤として1分子当たり少なくとも
    2個のヒドラジド基を有するポリヒドラジド化合物が配
    合されてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    1項記載の組成物。
  11. 【請求項11】硬化剤を含有することを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか1項記載の組成物。
  12. 【請求項12】前記硬化剤が、有機アルミニウム化合物
    または有機スズ化合物をアルキルエーテル型界面活性剤
    を主体とする界面活性剤で乳化したものであることを特
    徴とする請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】前記硬化剤が、酸性リン酸エステルとア
    ミンの混合物または反応物であることを特徴とする請求
    項11記載の組成物。
  14. 【請求項14】前記硬化剤が、スルホン酸基含有化合物
    であって、スルホニル基が反応してブロックされている
    ことを特徴とする請求項11記載の組成物。
  15. 【請求項15】等電点7以上の二酸化チタンを含有する
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】塗料に用いることを特徴とする請求項1
    〜15のいずれか1項記載の組成物。
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