JP3308393B2 - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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茂行 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶振動子等を有し、
入力電圧の変化に応じて発振周波数が変化する電圧制御
発振器(以下、VCOという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなVCOに関する技術と
しては、例えば、特開昭62−145903号公報に記
載されるものがあった。この文献に記載されたVCO
は、セラミック振動子とバイポーラトランジスタで構成
されるもので、正帰還容量を有する増幅回路の出力端子
にセラミック振動子を並列接続して該セラミック振動子
による並列共振を該増幅回路で増幅し所定周波数で発振
する主発振回路と、前記主発振回路に接続された移相回
路と、前記移相回路の出力信号を増幅して該移相回路の
入力端子に帰還させる制御増幅回路とを備えている。移
相回路の出力端子と制御増幅器の入力端子との間には、
緩衝増幅器が接続されている。この種のVCOでは、制
御増幅回路の帰還量を制御することにより、セラミック
振動子に並列接続されたリアクタンスを変化させて主発
振回路の周波数を変化させる。この際、緩衝増幅器が設
けられているので、制御増幅器の入力インピーダンスが
移相回路に影響せず、発振がより安定化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
VCOは、バイポーラトランジスタで構成されているの
で、回路構成が複雑であると共に消費電力が大きい。し
かも、電源電圧の変動、温度の変化、負荷の変化等に対
して発振周波数の安定性を良くしようとすると、回路構
成がより複雑になるという問題がある。このような問題
を解決するため、MOSトランジスタを用いて水晶発振
回路を構成し、水晶振動子に対する負荷容量値を、入力
電圧の変化に応じて変えることにより、発振周波数を変
化させるVCOも提案されている。このようなMOSト
ランジスタを用いたVCOでは、回路構成が簡単で、消
費電力も小さく、発振周波数の安定性も比較的良い。と
ころが、負荷容量値がかなり小さくなるか、あるいは大
きくなると、発振動作が停止するため、使用できる発振
周波数の可変幅が比較的狭い。従って、未だ技術的に充
分満足のゆくVCOを提供することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、水晶振動子等の振動子及びMOSト
ランジスタ等を用いて構成されるVCOにおいて、入力
電圧と第1のノード上の電圧とを差動増幅する第1の差
動増幅器、該第1の差動増幅器の出力信号を積分する第
1の積分回路、第1の電源電圧と該第1のノードにソー
ス・ドレインが接続され該第1の積分回路の出力信号に
よってゲート制御される第1のMOSトランジスタ、及
び該第1のノードと第2の電源電圧との間に接続された
第1の基準抵抗を有する電圧制御回路を備えている。さ
らに、第2と第3のノード間に並列接続された振動子及
び帰還抵抗と、前記第2のノードと前記第2の電源電圧
との間、及び前記第3のノードと前記第2の電源電圧と
の間にそれぞれ接続された第1のキャパシタと、位相シ
フト回路と、増幅回路とが、設けられている。位相シフ
ト回路は、前記第1の電源電圧と第4のノードにソース
・ドレインが接続され前記第1の積分回路の出力信号に
よってゲート制御される第2のMOSトランジスタ、該
第4のノードに電源端子が接続され前記第2のノード上
の信号を反転又は正転させる1段又は複数段の第1のイ
ンバータ、及び該第1のインバータの出力端子と前記第
2の電源電圧との間に接続された第2のキャパシタを有
する回路である。また、増幅回路は、1段又は複数段の
第2のインバータによって前記第1のインバータの出力
信号を増幅し、前記入力電圧に応じた発振周波数の信号
を前記第3のノードへ出力する回路である。
【0005】第2の発明では、第1の発明のVCOに、
補償回路と第4のMOSトランジスタとを設けている。
補償回路は、前記第1と第2の電源電圧間に接続され基
準電圧を生成する基準電圧生成回路、該基準電圧と第5
のノード上の電圧とを差動増幅する第2の差動増幅器、
該第2の差動増幅器の出力信号を積分する第2の積分回
路、前記第1の電源電圧と該第5のノードにソース・ド
レインが接続され該第2の積分回路の出力信号によって
ゲート制御される第3のMOSトランジスタ、及び該第
5のノードと第2の電源電圧との間に接続された第2の
基準抵抗を有する回路である。また、第4のMOSトラ
ンジスタは、前記第1の電源電圧と前記第2のインバー
タの電源端子とにソース・ドレインが接続され前記第2
の積分回路の出力信号によってゲート制御されるトラン
ジスタである。第3の発明では、第1又は第2の発明の
第1,第2の基準抵抗に代えて、温度によって抵抗値が
変化する感温素子を設けている。第4の発明では、第
1、第2又は第3の発明の振動子を水晶振動子で構成し
ている。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにVCOを構
成したので、第1,第2の電源電圧を印加すると共に、
入力電圧を電圧制御回路に入力すると、第1,第2のイ
ンバータ、振動子、帰還抵抗、及び第1のキャパシタで
構成される発振回路が所定の周波数で発振する。入力電
圧が変化すると、電圧制御回路の帰還動作によって該入
力電圧の変化に追随して第1のノード上の電圧が変化
し、該電圧制御回路内の第1の積分回路の出力信号も変
化する。第1の積分回路の出力信号が変化すると、第2
のMOSトランジスタがゲート制御されて第4のノード
上の電圧が変化し、第1のインバータ及び第2のキャパ
シタによって構成される時定数回路の時定数が変わり、
前記発振回路の位相が変わる。第1のインバータの出力
信号は、増幅回路で増幅され、入力電圧の変化に対応し
た発振周波数の信号が第3のノードから出力される。第
2の発明によれば、補償回路の帰還動作により、第5の
ノード上の電圧が基準電圧と一致するような追随動作が
行われる。そして、補償回路内の第2の積分回路の出力
信号によって第4のMOSトランジスタがゲート制御さ
れ、第2のインバータの電源端子に与えられる電源電圧
が一定に保たれる。そのため、温度変化等による発振回
路の位相の変動が制御される。第3の発明によれば、温
度変化によって感温素子の抵抗値が変わり、第1,第3
のMOSトランジスタのソース・ドレイン間を流れる電
流の値が変わる。第4の発明によれば、水晶振動子は電
源電圧の変動、温度の変化、及び負荷の変化等に対して
安定して発振動作を行わせる働きがある。従って、前記
課題を解決できるのである。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すVCOの回路
図、及び図2はその概略の構成ブロック図である。図2
に示すように、本実施例のVCOは、入力電圧Vcを入
力して制御信号を出力する電圧制御回路10と、該制御
信号に基づき発振周波数の位相を変える位相シフト回路
20とを備えている。位相シフト回路20の出力端子に
は、該位相シフト回路20の出力信号を増幅する増幅回
路30の入力端子が接続され、該増幅回路30の出力端
子が、水晶振動子40を介して位相シフト回路20の入
力端子に帰還接続されている。又、増幅回路30の出力
端子には、該増幅回路30の出力信号を駆動して出力電
圧Voを出力する出力バッファ50が接続されている。
図1に示すVCOは、図2の構成ブロックの具体的な回
路であり、補償回路60等が付加されている。VCOを
構成する電圧制御回路10は、入力電圧Vcと第1のノ
ードN1上の電圧V1とを差動増幅する差動増幅器11
を有し、その出力端子が抵抗12の一端に接続されてい
る。抵抗12の他端は、キャパシタ13を介して第2の
電源電圧Vss(例えば、グランド(GND))に接続
され、その抵抗12及びキャパシタ13によって第1の
積分回路が構成されている。抵抗12の他端には、第1
のMOSトランジスタ(例えば、Pチャネル型MOSト
ランジスタ、以下PMOSという)14のゲートが接続
され、該PMOS14のソースが第1の電源電圧Vdd
に接続されている。PMOS14のドレイン側の第1の
ノードN1は、高抵抗値の第1の基準抵抗15を介して
GNDに接続されている。この電圧制御回路10では、
抵抗12の他端から制御信号を出力し、その制御信号を
位相シフト回路20に与える機能を有している。
【0008】位相シフト回路20は、第2のMOSトラ
ンジスタ(例えば、PMOS)21を有し、そのゲート
が抵抗12の他端に接続されると共に、ソースが電源電
圧Vddに接続されている。PMOS21のドレイン側
の第4のノードN4は、キャパシタ22を介してGND
に接続されると共に、第1のインバータ23の電源端子
に接続されている。キャパシタ22は、第4のノードN
4上の電圧V2の交流分をGND側へ流して第1のイン
バータ23の電源電圧を安定化させる機能を有してい
る。第1のインバータ23は、PMOS、及びNチャネ
ル型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)から
なる相補型MOSトランジスタ(以下、CMOSとい
う)で構成されており、その出力端子が第2のキャパシ
タ24を介してGNDに接続され、該インバータ23及
びキャパシタ24によって時定数回路が構成されてい
る。インバータ23の入力端子は、第2のノードN2に
接続されている。第2のノードN2には、水晶振動子4
0の一端及び帰還抵抗41の一端が接続されると共に、
第1のキャパシタ42を介してGNDに接続されてい
る。水晶振動子40の他端及び帰還抵抗41の他端は、
第3のノードN3に接続されている。第3のノードN3
は、増幅回路30の出力端子に接続されると共に、第1
のキャパシタ43を介してGNDに接続されている。
【0009】増幅回路30は、第4のMOSトランジス
タ(例えば、PMOS)31を有し、該PMOS31の
ソースが電源電圧Vddに接続されている。PMOS3
1のドレイン側のノードN5は、キャパシタ32を介し
てGNDに接続されると共に、縦続接続された複数段
(例えば、2段)の第2のインバータ33,34の電源
端子に接続されている。キャパシタ32は、ノードN5
上の電圧V3の交流分をGND側へ流して第2のインバ
ータ33,34の電源電圧を安定化させる機能を有して
いる。2段のインバータ33,34はそれぞれCMOS
で構成されており、その前段のインバータ33の入力端
子が、インバータ23の出力端子に接続されている。前
段のインバータ33の出力端子は、後段のインバータ3
4の入力端子に接続され、該インバータ34の出力端子
が第3のノードN3に接続されている。第3のノードN
3には、出力バッファ50が接続されている。出力バッ
ファ50は、入力電圧Vcに応じた発振周波数の出力電
圧Voを出力する回路であり、CMOS等で構成されて
いる。増幅回路30内のPMOS31は、補償回路60
でゲート制御されるようになっている。
【0010】補償回路60は、一定電圧Vregから基
準電圧Vrを生成する基準電圧生成回路(例えば、直列
接続された2個の分圧抵抗61,62)を有し、その分
圧抵抗61,62の接続点が第2の差動増幅器63の
(−)入力端子に接続されている。差動増幅器63は、
(−)入力端子に与えられる基準電圧Vrと(+)入力
端子に与えられる第5のノードN6上の電圧V4とを差
動増幅する回路であり、その出力端子に抵抗64の一端
が接続されている。抵抗64の他端は、キャパシタ65
を介してGNDに接続され、該抵抗64及びキャパシタ
65によって第2の積分回路が構成されている。抵抗6
4の他端は、増幅回路30内のPMOS31のゲートに
接続されると共に、第3のMOSトランジスタ(例え
ば、PMOS)66のゲートに接続されている。PMO
S66のソースは、電源電圧Vddに接続されている。
PMOS66のドレイン側の第5のノードN6は、差動
増幅器63の(+)入力端子に接続されると共に、高抵
抗値の第2の基準抵抗67を介してGNDに接続されて
いる。
【0011】以上のように構成される図1及び図2に示
すVCOの動作を説明する。電源電圧Vddが印加さ
れ、入力電圧Vcが電圧制御回路10に入力されると、
インバータ23,33,34、水晶振動子40、帰還抵
抗41、及びキャパシタ42,43で構成される水晶発
振回路が、所定の周波数で発振する。ここで、入力電圧
Vcが変化した場合を考える。入力電圧Vcが変化する
と、該入力電圧VcとPMOS14のドレイン側ノード
N1上の電圧V1とが、差動増幅器11によって差動増
幅され、その出力信号が抵抗12及びキャパシタ13で
積分される。この積分結果により、PMOS14とPM
OS21のゲートがそれぞれ制御され、該PMOS1
4,21のオン抵抗値が変化する。この際、高抵抗値の
基準抵抗15により、PMOS14及び該基準抵抗15
に一定の電源電流が流れる。PMOS14のオン抵抗値
が変化すると、そのドレイン側ノードN1上の電圧V1
が変わり、その結果、該電圧V1が入力電圧Vcと一致
するような追随動作が行われる。一方、PMOS21の
オン抵抗値が変化すると、そのドレイン側ノードN4上
の電圧V2も、電圧V1に追随して変化する。この際、
PMOS14側の回路とPMOS21側の回路とのカレ
ントミラー効果により、該PMOS21のソース・ドレ
インに一定の電源電流が流れる。ノードN4上の電圧V
2が変化すると、インバータ23のトランスコンダクタ
ンスgmとキャパシタ24とで構成される時定数回路の
時定数が変わり、該インバータ23の出力信号の位相が
変化する。インバータ23の出力信号は、増幅回路30
内のインバータ33で反転され、さらにその反転信号が
インバータ34で反転される。そして、インバータ34
の出力信号が、出力バッファ50で駆動され、入力電圧
Vcの変化に対応した発振周波数の出力電圧Voが出力
される。
【0012】次に、補償回路60の動作について説明す
る。この補償回路60は、電圧制御回路10と同一の回
路構成であり、両者は差動増幅器11,63の(−)入
力端子に入力される電圧が異なるだけである。即ち、電
圧制御回路10内の差動増幅器11の(−)入力端子に
は、入力電圧Vcが入力されるが、補償回路60内の差
動増幅器63の(−)入力端子には、分圧抵抗61,6
2で生成された基準電圧Vrが入力される。入力された
基準電圧VrとPMOS66のドレイン側ノードN6上
の電圧V4とは、差動増幅器63によって差動増幅さ
れ、その出力信号が抵抗64及びキャパシタ65で積分
される。この積分結果により、PMOS66がゲート制
御されてそのドレイン側ノードN6上の電圧V4が、基
準電圧Vrと一致するような追随動作が行われる。この
際、高抵抗値の基準抵抗67により、PMOS66及び
該基準抵抗67に一定の電源電流が流れる。抵抗64及
びキャパシタ65の積分結果により、増幅回路30内の
PMOS31がゲート制御され、PMOS66側の回路
と該PMOS31側の回路とのカレントミラー効果によ
り、該PMOS31に一定の電源電流が流れ、そのドレ
イン側ノードN5上の電圧V3が一定に保たれる。その
ため、温度変化等による水晶発振回路の位相の変動が制
御され、より安定した発振周波数の出力電圧Voを出力
バッファ50から出力できる。
【0013】以上のように、本実施例では、次のような
利点(a)〜(c)を有している。 (a) インバータ23,33,34、水晶振動子4
0、帰還抵抗41、及びキャパシタ42,43によって
水晶発振回路を構成している。入力電圧Vcが変化する
と、それと一致するように電圧V1,V2が追随動作
し、インバータ23及びキャパシタ24で構成される時
定数回路の時定数が変化し、該インバータ23の出力信
号の位相が変わる。その結果、水晶発振回路の発振周波
数が入力電圧Vcの変化に対応して変化する。そのた
め、従来のような水晶振動子40に対する負荷容量値を
変化させるVCOと異なり、発振周波数の可変幅を大き
くできる。 (b) 水晶発振回路を用い、入力電圧Vcの変化に応
じて位相シフト回路20で位相を変えるようにしたの
で、電源電圧Vddの変動、温度の変化、及び負荷の変
化等に対して発振周波数の安定性が良い。特に、本実施
例では、補償回路60を設けているので、温度変化等に
対する発振周波数の安定性がより高い。 (c) MOSトランジスタ等を用いてVCOを構成し
ているので、回路構成が簡単で、しかも従来のバイポー
ラトランジスタ構成に比べて消費電力を低減できる。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 高抵抗値の基準抵抗15,67に代えて、サー
ミスタ等の感温素子を設けても良い。例えば、サーミス
タを設ければ、温度上昇に伴なって抵抗値が低下し、P
MOS14,66の各ソース・ドレインを流れる電源電
流が増えるので、該PMOS14,66のゲート制御率
が大きくなって温度変化の抑制速度が速くなる。 (2) インバータ23及びキャパシタ24からなる時
定数回路は、その段数を増加する等して時定数を大きく
し、位相を180°以上遅らせる構成にしても良い。 (3) PMOS14,21,31,66をNMOSに
置き換え、それに応じて電源の極性等を変えた回路構成
にしても良い。 (4) 増幅回路30は1段又は3段以上のインバータ
で構成したり、他の増幅器で構成しても良い。 (5) 水晶振動子40は、ロッシェル塩、チタン酸バ
リウム、セラミクス等といった他の圧電振動子に置き換
えても良い。この際、置き換えた圧電振動子の種類に応
じて、その周辺回路も図示以外の回路構成に変更すれば
良い。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1,第2のインバータ、振動子、帰還抵
抗、及び第1のキャパシタで構成される発振回路の発振
周波数に対し、入力電圧の変化に対応して位相シフト回
路によって位相を変えることにより、該入力電圧の変化
に対応して発振周波数を変化させるようにしたので、発
振周波数の可変幅が大きく、さらに電源電圧の変動、温
度の変化、及び負荷の変化等に対して発振周波数の安定
性が良い。その上、振動子及びMOSトランジスタを用
いてVCOを構成しているので、回路構成が簡単で、し
かも消費電力を少なくできる。第2の発明によれば、補
償回路を設けて第4のMOSトランジスタをゲート制御
するようにしたので、温度変化等に対する発振周波数の
安定性をより向上できる。第3の発明によれば、基準抵
抗に代えて感温素子を設けたので、温度変化によって第
1,第3のMOSトランジスタの各ソース・ドレインを
流れる電流の値が変わる。そのため、第1,第3のMO
Sトランジスタのゲート制御率が大きくなり、温度変化
の抑制速度が速くなる。第4の発明によれば、振動子を
水晶振動子で構成したので、電源電圧の変動、温度の変
化、及び負荷の変化等に対して発振周波数の安定性をよ
り向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すVCOの回路図である。
【図2】図1の概略の構成ブロック図である。
【符号の説明】
10 電圧制
御回路 11,63 差動増
幅器 12,64 抵抗 13,22,24,32,42,43,65 キャパ
シタ 14,21,31,66 PMO
S 15,67 基準抵
抗 20 位相シ
フト回路 23,33,34 インバ
ータ 30 増幅回
路 40 水晶振
動子 41 帰還抵
抗 50 出力バ
ッファ 60 補償回
路 N1,N2,N3,N4,N5,N6 ノード Vc 入力電
圧 Vdd,Vss 電源電
圧 Vo 出力電
圧 Vr 基準電
圧 Vreg 一定電

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧と第1のノード上の電圧とを差
    動増幅する第1の差動増幅器、該第1の差動増幅器の出
    力信号を積分する第1の積分回路、第1の電源電圧と該
    第1のノードにソース・ドレインが接続され該第1の積
    分回路の出力信号によってゲート制御される第1のMO
    Sトランジスタ、及び該第1のノードと第2の電源電圧
    との間に接続された第1の基準抵抗を有する電圧制御回
    路と、 第2と第3のノード間に並列接続された振動子及び帰還
    抵抗と、 前記第2のノードと前記第2の電源電圧との間、及び前
    記第3のノードと前記第2の電源電圧との間にそれぞれ
    接続された第1のキャパシタと、 前記第1の電源電圧と第4のノードにソース・ドレイン
    が接続され前記第1の積分回路の出力信号によってゲー
    ト制御される第2のMOSトランジスタ、該第4のノー
    ドに電源端子が接続され前記第2のノード上の信号を反
    転又は正転させる1段又は複数段の第1のインバータ、
    及び該第1のインバータの出力端子と前記第2の電源電
    圧との間に接続された第2のキャパシタを有する位相シ
    フト回路と、 1段又は複数段の第2のインバータによって前記第1の
    インバータの出力信号を増幅し、前記入力電圧に応じた
    発振周波数の信号を前記第3のノードへ出力する増幅回
    路とを、 備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電圧制御発振器におい
    て、 前記第1と第2の電源電圧間に接続され基準電圧を生成
    する基準電圧生成回路、該基準電圧と第5のノード上の
    電圧とを差動増幅する第2の差動増幅器、該第2の差動
    増幅器の出力信号を積分する第2の積分回路、前記第1
    の電源電圧と該第5のノードにソース・ドレインが接続
    され該第2の積分回路の出力信号によってゲート制御さ
    れる第3のMOSトランジスタ、及び該第5のノードと
    第2の電源電圧との間に接続された第2の基準抵抗を有
    する補償回路と、 前記第1の電源電圧と前記第2のインバータの電源端子
    とにソース・ドレインが接続され前記第2の積分回路の
    出力信号によってゲート制御される第4のMOSトラン
    ジスタとを、 設けたことを特徴とする電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電圧制御発振器に
    おいて、 前記第1,第2の基準抵抗に代えて、温度によって抵抗
    値が変化する感温素子を設けたことを特徴とする電圧制
    御発振器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の電圧制御発振
    器において、 前記振動子を水晶振動子で構成したことを特徴とする電
    圧制御発振器。
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