JP3301926B2 - エレベータガイドレールの芯出し装置 - Google Patents

エレベータガイドレールの芯出し装置

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JP3301926B2
JP3301926B2 JP30826196A JP30826196A JP3301926B2 JP 3301926 B2 JP3301926 B2 JP 3301926B2 JP 30826196 A JP30826196 A JP 30826196A JP 30826196 A JP30826196 A JP 30826196A JP 3301926 B2 JP3301926 B2 JP 3301926B2
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータガイド
レールの芯出し装置に係り、特に、ガイドレール用のレ
ール部材を昇降路壁に取付ける際の芯出し作業に用いる
のに好適なエレベータガイドレールの芯出し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータガイドレールの芯出し
装置としては、例えば特開昭61−127583号公報
に記載されている技術が広く知られている。そこで、か
かる従来技術を図7〜図10を用いて説明する。
【0003】図7はエレベータの昇降路内にレール部材
を立設する作業を説明する図、図8は図7の昇降路内に
レール部材を立設する際の作業手順を示すフローチャー
ト、図9はエレベータガイドレールの芯出し装置の従来
例により各レール部材の芯出しを行なう状態を示す斜視
図、図10は図9の芯出し装置の部分の平面図である。
【0004】一般にエレベータでは、図7および図9に
示すように、昇降路3内に一対のピアノ線1a、1bを
垂下させて張設し、一方のピアノ線1aを基準として複
数のレール部材4a〜4nなどを昇降路3の全長にわた
って順次立設して互いに接続することにより、一体化し
たガイドレール4を得るようになっており、同様に、他
方のピアノ線1bを基準として複数のレール部材5a、
5bなどを昇降路3の全長にわたって順次立設して互い
に接続することにより、一体化したガイドレール5を得
るようになっている。
【0005】このようなガイドレール4、5の立設作業
は、図8に示す作業手順にしたがって行なうようになっ
ている。すなわち、まず手順S1として図示しない建屋
の所定位置を基準として一対のピアノ線1a、1bを機
械室2から昇降路3内に垂下した後、手順S2として昇
降路3の下部に最下部レール部材4nを立設し、ピアノ
線1aを基準として最下部レール部材4nを芯出しして
図示しないレールブラケットを介して固定し、同様に、
他方のガイドレール5の最下部レール部材を立設してピ
アノ線1bを基準として芯出しし固定する。
【0006】次いで、手順S3として、図7に示すよう
にレール部材4aをウインチ6の駆動により吊上げて、
このレール部材4aの下端に他のレール部材4bの上端
を接続し、さらに、これらの接続したレール部材4a、
4bを吊上げて、レール部材4bの下端に他のレール部
材4cの上端を接続し、これらのレール部材4a、4
b、4cなどを昇降路3の全長にわたって順次接続した
後、手順S4として接続したレール部材4a、4b、4
cなどの下端を最下部レール部材4nの上端に接続して
一体化したガイドレール4を得て、手順S5としてこの
一体化したガイドレール4の上端、すなわちレール部材
4aの上端を機械室2の床2aにより保持する。同様
に、他方のレール部材5a、5bなどからなる一体化し
たガイドレール5を得て上端を機械室2の床2aにより
保持する。次いで、手順S6として最下部レール部材4
nおよび他方のガイドレール5の最下部レール部材(図
示せず)に係合するかご枠7および作業床8を機械室2
内の巻上機(図示せず)の駆動により上昇させて、手順
S7として作業床8上に乗り込んだ作業者がレール部材
4a、4b、4cおよび5a、5bなどを芯出しし固定
する。
【0007】そして、図10に示す従来の芯出し装置9
は、作業床8上に載置され、水平方向に延設される棒状
の基部10と、この基部10の一端に設けられる把持部
11および基準部12と、基部10の他端に設けられる
把持部13および基準部14とからなっている。一方の
把持部11は、ガイドレール4を構成するレール部材4
aなどを挾む固定部材11aおよび可動部材11bと、
これらの固定部材11aおよび可動部材11bを締め付
けるボルト11cとを有し、基準部12の一端にX方向
(すなわち図10の左右方向)の基準面12aが形成さ
れ、基準部12の上面にY方向(すなわち図10の上下
方向)の基準線12bが付されている。同様に、他方の
把持部13は、他方のガイドレール5を構成するレール
部材5aなどを挾む固定部材13aおよび可動部材13
bと、これらの固定部材13aおよび可動部材13bを
締め付けるボルト13cとを有し、基準部14の一端に
X方向の基準面14aが形成され、基準部14の上面に
Y方向の基準線14bが付されている。
【0008】この従来の芯出し装置9では、例えばレー
ル部材4a、5aを芯出し固定する場合、一方のレール
部材4aの頭部17を把持部11により把持し、この状
態で該レール部材4aの基部18をレールクリップ15
aによりレール側ブラケット15bに取付けるととも
に、このブラケット15b、および、ブラケット15b
にボルト結合される壁側ブラケット15cを介して該レ
ール部材4aを昇降路壁3aに仮固定する。同様に、他
方のレール部材5aの頭部19を把持部13により把持
し、この状態で該レール部材5aの基部20をレールク
リップ16aによりレール側ブラケット16bに取付け
るとともに、このブラケット16b、および、ブラケッ
ト16bにボルト結合される壁側ブラケット16cを介
して該レール部材5aを昇降路壁3bに仮固定する。
【0009】次いで、作業者は図示しないハンマ等で前
記のレール側ブラケット15bを叩くことによりレール
部材4aを図10のX方向へ移動させて、ピアノ線1a
から基準部12の基準面12aまでの距離を所定寸法に
なるように設定するとともに、図示しないハンマ等で前
記の壁側ブラケット15cを叩くことによりレール部材
4aを図10のY方向へ移動させて、ピアノ線1aから
基準部12の基準線12bまでの距離を所定寸法になる
ように設定する。同様に、作業者は図示しないハンマ等
で前記のレール側ブラケット16bを叩くことによりレ
ール部材5aを図10のX方向へ移動させて、ピアノ線
1bから基準部14の基準面14aまでの距離を所定寸
法になるように設定するとともに、図示しないハンマ等
で前記の壁側ブラケット16cを叩くことによりレール
部材5aを図10のY方向へ移動させて、ピアノ線1b
から基準部14の基準線14bまでの距離を所定寸法に
なるように設定する。
【0010】上記のようにしてレール部材4a、5aを
芯出しした後、レール側ブラケット15b、16bおよ
び壁側ブラケット15c、16cの固定ボルトを本締め
することにより、レール部材4a、5aをそれぞれ昇降
路壁3a、3bに本固定する。なお、他のレール部材4
b、4c、5bなどを芯出し固定する場合も同様であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、レール部材4a、5aなどを昇降路
壁3a、3bに仮固定した状態で、レール側ブラケット
15b、16bおよび壁側ブラケット15c、16cを
ハンマ等で叩くことによりレール部材4a、5aの位置
決めを行なう必要があることから、このような位置決め
作業に時間がかかり作業効率が劣るという問題があっ
た。
【0012】また、互いに対向する昇降路壁3a、3b
は互いに平行な状態で仕上げられているのが望ましい
が、実際には昇降路壁3a、3bの一部が鉛直面に対し
て若干傾いて仕上げられ、昇降路壁3a、3bは互いに
平行でないことも多く、そのような場合、昇降路壁3
a、3bにそれぞれ取付けられる壁側ブラケット15
c、16cが互いに対して平行でないため、これらのブ
ラケット15c、16cをそれぞれ介して同等の高さ位
置に仮固定された一対のレール部材4a、5aなどは、
互いに捩じれた状態となる。そして、このような捩じれ
関係にある一対のレール部材4a、5aなどに芯出し装
置9を取付けるため、レール部材4a、5aの各頭部1
7、19を把持部11、13により把持しようとする
と、各頭部17、19に過大な曲げ力が作用するので各
頭部17、19が弾性変形し、芯出し後に把持部11、
13をレール部材4a、5aの各頭部17、19から取
外したとき、各頭部17、19自身の弾性力により元の
状態に戻り、その結果としてレール部材4a、5aの芯
出し位置に狂いを生じて芯出し精度を損なうという懸念
があった。
【0013】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、エレベータのガ
イドレールを短時間で精度良く芯出しすることのできる
エレベータガイドレールの芯出し装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の発明は、ガイドレール用の
レール部材の据付固定時に、昇降路内に垂下した一対の
ピアノ線を基準として前記レール部材の芯出しを行なう
エレベータガイドレールの芯出し装置において、昇降路
内に立設した一対のレール部材間に延設され、各レール
部材を把持する把持部を両端に有するゲージ体と、この
ゲージ体を移動可能に保持するベース体とを備え、この
ベース体が、前記ゲージ体の長手方向と略平行に延設さ
れる基部と、この基部に取り付けられ、基部の外側へ伸
長可能な押圧部材と、この押圧部材が互いに対向する一
対の昇降路壁に対して突っ張り力を付与するように前記
押圧部材を前記基部に保持させる突っ張り保持手段と、
前記基部にその長手方向にスライド可能に支持させた長
尺部材と、この長尺部材を前記基部に対してスライドさ
せる第1の位置調整手段とを含み、前記長尺部材と前記
ゲージ体との間を連結するとともに、前記ゲージ体の位
置を、前記長尺部材の長手方向と直交する方向に変位可
能とする第2の位置調整手段を設けた構成にしてある。
【0015】上記のように構成した本発明は、昇降路内
に立設した一対のレール部材をゲージ体両端の把持部に
より把持するとともに、ベース体の長尺部材に沿って伸
長部材を外側へ伸長させて、突っ張り保持手段により互
いに対向する昇降路壁に対して突っ張り力を付与するこ
とにより、この昇降路壁間にベース体を固設した後、第
1の位置調整手段の作動により長尺部材の取付位置をベ
ース体の長手方向に沿って調整すると、前記の長尺部材
にゲージ体が連結されているため、このゲージ体の取付
位置も前記のベース体の長手方向に沿って調整される。
このようにして一対のレール部材の間隔を所定寸法に保
つ状態で、第2の位置調整手段の作動により、ゲージ体
の取付位置をベース体の長手方向と直交する方向に沿っ
て調整する。これによって、昇降路内に仮固定したレー
ルブラケットをハンマ等で叩きながらレール部材の芯出
しを行なう従来の芯出し装置に比べて、短い時間でレー
ル部材の芯出し作業を行なえる。また、昇降路壁の仕上
り状態が良好でない場合にも、前記のレール部材に曲げ
応力を与えることがないため、精度良くレール部材を芯
出しできる。さらに、長尺部材を基部にスライド可能に
支持させたことから長尺部材に作用する曲げ応力を基部
にて持つことができ、長尺部材の軽量化と、それに伴う
装置全体のスリム化を図ることができる。
【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項2記載の発明は、前記把持部のそれぞれが、前
記レール部材の頭部の前端面に係合してその前端面の位
置を規制する第1のローラと、前記頭部の後端側に形成
される段部にそれぞれ係合する一対の第2のローラと、
これらの第2のローラを前記段部に近づく方向へ付勢す
るとともにその付勢状態を解除可能な第1の付勢・解除
手段と、前記頭部の両側面にそれぞれ係合する第3のロ
ーラおよび第4のローラと、これらの第3のローラおよ
び第4のローラの少なくとも一方を前記頭部に近づく方
向へ付勢するとともにその付勢状態を解除可能な第2の
付勢・解除手段とを備えた構成にしてある。
【0017】上記のように構成した本発明は、一対の把
持部のそれぞれに備えられる第1のローラ、第2のロー
ラ、第3のローラおよび第4のローラによってレール部
材を把持した状態で、前記のローラがレール部材上をそ
れぞれ転動可能な状態にあるので、このレール部材の把
持状態を解除することを要せずに、当該芯出し装置を昇
降路の上下方向に移動させて、前記の芯出ししたレール
部材を所定の高さ位置でレールブラケットを介して固定
でき、この点からもレール部材の芯出し作業を効率よく
行なえる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータガイド
レールの芯出し装置の実施形態を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係るエレベータガイド
レールの芯出し装置を示す平面図、図2は図1の芯出し
装置に備えられる把持部を拡大して示す平面図、図3は
把持部の側面図、図4は図1の芯出し装置のベース体の
正面図、図5は図4のA−A線に沿う断面図、図6は図
4のB−B線に沿う断面図である。
【0019】一般にレール部材21は、図2、図3に示
すように基部22と、この基部22から突出する頭部2
4とを備えている。この頭部24は前端面24aおよび
側面24b、24cを有し、この頭部24の後端側に段
部23a、23bが形成されている。
【0020】そして、図1に示す本実施形態の芯出し装
置は、立設した一対のレール部材21間に延設されるゲ
ージ体25と、このゲージ体25の両端にそれぞれ備え
られ、各レール部材21を把持可能な一対の把持部2
6、27と、ゲージ体25に沿って配置され、ゲージ体
25を移動可能に保持するベース体28とから主として
構成されている。
【0021】上述したゲージ体25は、断面がU字形状
に形成される長尺部材29と、断面が逆U字形状に形成
され、前記の長尺部材29内がスライド可能に挿入され
る他の長尺部材30と、これらの長尺部材29、30を
互いに固定する複数のボルト31とからなっており、前
記の長尺部材29、30の各先端には、それぞれ前記の
把持部26、27が取付けられている。
【0022】これらの把持部26、27は左右対称形に
形成され、互いに同様の構造を有しており、一方の把持
部26の構成について次に説明するが、他方の把持部2
7の構成も同様である。すなわち一方の把持部26は、
図2に示すように、一方の長尺部材29の先端に固設さ
れる保持台32を有し、この保持台32上には、位置決
め部33が締結されるとともに、コの字形状に形成さ
れ、レール部材21の頭部24が係合可能なブラケット
34と、このブラケット34近傍に配置される平板状の
ブラケット35とが固設されている。
【0023】前記のコの字形状のブラケット34の一端
側(図2の左側)には、ゲージ体25の長手方向と平行
に配置されるボルト36の先端が固定されている。この
ブラケット34の他端側(図2の右側)には、レール部
材21の頭部24の前端面24aに係合してその前端面
24aの位置を規制する第1のローラ37と、頭部24
の一方の側面24bに係合する第3のローラ40とが回
転可能に取付けられ、このブラケット34の近傍には、
レール部材21の段部23a、23bをはさむように配
置される一対の第2のローラ38、39と、頭部24の
他方の側面24cに係合可能な第4のローラ41とが設
けられている。
【0024】前記のボルト36には、このボルト36の
軸方向と直交する方向に延設される移動板42が装着さ
れ、この移動板42を挟持するロックナット43、44
が前記のボルト36に螺合している。移動板42の両端
には、一対の第1のアーム45、46が回転可能に設け
られている。各アーム45、46の先端には、前記の第
2のローラ38、39が回転可能にそれぞれ取付けられ
ており、各アーム45、46は、第2のローラ38、3
9を回転可能に支持し、ゲージ体25の長手方向と平行
な方向に移動可能である。また、各アーム45、46に
は、ゲージ体25の長手方向と直交する方向に延設され
るボルト47が挿通され、このボルト47の一端にナッ
ト48が螺合している。なお、これらのボルト36、ロ
ックナット43、44、第1のアーム45、46、ボル
ト47およびナット48により、第2のローラ38、3
9を段部23a、23bに近づく方向へ付勢するととも
にその付勢状態を解除可能な第1の付勢・解除手段が構
成されている。
【0025】また、前記のブラケット34の他端側(図
2の右側)には、第2のアーム49を回転可能に支持す
る支持軸50が取付けられ、第2のアーム49には、第
4のローラ41が回転可能に取付けられている。前記の
第2のアーム49は、前記のブラケット35に螺合する
ボルト51により押圧されると、先端側がレール部材2
1の頭部24に向かって移動可能である。なお、これら
の第2のアーム49、支持軸50およびボルト51によ
り、第4のローラ41をレール部材21の頭部24に近
づく方向へ付勢するとともにその付勢状態を解除可能な
第2の付勢・解除手段が構成されている。
【0026】上述したベース体28は、図4〜図6に示
すように、断面がU字形状に形成される基部52と、こ
の基部52の下部に設けられ、基部52の長手方向に移
動可能な長尺部材53と、基部52内に挿入され、この
基部52に沿ってそれぞれ外側へ伸長可能な一対の伸長
部材54、55と、各伸長部材54、55よりさらに外
側に突出可能な押圧部材56、57と、一方の伸長部材
54上に設置され、押圧部材56に押圧力を付与する押
圧力付与手段58と、他方の伸長部材55上に設置さ
れ、押圧部材57に押圧力を付与する他の押圧力付与手
段59と、前記の基部52に対する長尺部材53の取付
位置をベース体28の長手方向に沿って調整する第1の
位置調整手段60とを備えている。なお、前記の伸長部
材54、55、および押圧力付与手段58、59によ
り、押圧部材56,57が互いに対向する一対の昇降路
壁に対して突っ張り力を付与するように前記押圧部材5
6,57を前記基部52に保持させる突っ張り保持手段
が構成されている。
【0027】前記の長尺部材53は、基部52の下部に
沿って配置され、複数の保持金具61を介して保持され
る一対のU字部材62、63と、このU字部材62、6
3内に挿入され、基部52下面に装着される長板64
と、この長板64をU字部材62、63に対して固定す
る複数のボルト65とからなっている。前記の伸長部材
54、55はボルト66、67により基部52に対して
固定される。
【0028】前記の押圧力付与手段59は、押圧部材5
7の後端上部に固定させるブラケット68と、このブラ
ケット68に螺合し、押圧部材57の押圧方向に延設さ
れるボルト69と、伸長部材55の後端上部に配置され
るL型金具70と、伸長部材55内に設けられ、L型金
具70の下方に配置されるねじ板71と、これらのL型
金具70およびねじ板71を締結するボルト72とから
なっており、また、他の押圧力付与手段58も同様に構
成されている。
【0029】前記の第1の位置調整手段60は、図5に
示すように、L型ブラケット73を介して長尺部材53
の長板64に固定されるねじ部74と、基部52に固定
されるブラケット75と、基部52に沿って延設され、
ブラケット75に挿通されるとともにねじ部74に螺合
するボルト76とからなっている。
【0030】また、前記のゲージ体25およびベース体
28間には、ゲージ体25とベース体28の長尺部材5
3とを連結するとともに、ゲージ体25の取付位置をベ
ース体28の長手方向と直交する方向に沿って調整する
第2の位置調整手段77が設けられている。この第2の
位置調整手段77は、ベース体28の長手方向と直交す
る方向に延設される一対のボルト78、79と、ゲージ
体25の長尺部材29、30の各先端下部に取付けら
れ、前記のボルト78、79がそれぞれが螺合するねじ
部を有する支持部80、81と、ベース体28の長尺部
材53の両端下部に取付けられ、前記のボルト78、7
9がそれぞれ挿通される支持部82、83と、斜め方向
に延設され、支持部81と支持部82と連結する連結板
84とからなっている。この連結板84はゲージ体25
を長手方向に位置決め調整する際に力を伝達させるもの
である。
【0031】この実施形態にあっては、あらかじめベー
ス体28の基部52に対して伸長部材54、55を収納
し、一方の把持部26のナット48をゆるめて第1のア
ーム45、46を互いに離れた状態に保つとともに、ロ
ックナット43、44をゆるめて移動板42をブラケッ
ト34に近づく位置に保つことにより、第1の付勢・解
除手段を解除した状態にし、ボルト51をゆるめて第2
のアーム49を垂下する状態に保つことにより第2の付
勢・解除手段を解除した状態にする。同様に、他方の把
持部27の第1の付勢・解除手段および第2の付勢・解
除手段をそれぞれ解除した状態にする。
【0032】次いで、図9の作業床8の手摺り上に本実
施形態の芯出し装置を設置し、立設する一対のレール部
材21に把持部26、27をそれぞれ対向させた後、一
方の把持部26の第1のローラ37にレール部材21の
頭部24の前端面24aを係合させて、第1の付勢・解
除手段のナット48を締め込んで第1のアーム45、4
6を互いに近付けることにより、第2のローラ38、3
9によりレール部材21の段部23a、23bをはさ
む。この状態で、ロックナット43、44を操作して移
動板42をブラケット34から離れる方向に移動させる
と、第2のローラ38、39はレール部材21の段部2
3a、23bに係合する。その結果、第1のローラ37
および第2のローラ38、39によってレール部材21
が挟持されるため、このレール部材21のX方向(図1
の横方向)の移動が規制される。
【0033】次いで、第3のローラ40をレール部材2
1の頭部24の一方の側面24bに係合させて、第2の
付勢・解除手段のボルト51を締め込んで第2のアーム
49を図3の時計方向へ回動させると、第4のローラ4
1がレール部材21の頭部24の他方の側面24cに係
合する。その結果、第3のローラ40および第4のロー
ラ41によってレール部材21が挟持されるため、この
レール部材21のY方向(図1の縦方向)の移動が規制
される。同様に、他方の把持部27でも、図示を省略し
た第1のローラおよび第2のローラによって他のレール
部材21のX方向(図1の横方向)の移動を規制し、第
3のローラおよび第4のローラによって他のレール部材
21のY方向(図1の縦方向)の移動を規制する。
【0034】このようにして一対の把持部26、27に
よりそれぞれレール部材21を把持した後、ベース体2
8の伸長部材54、55をそれぞれ伸長させて、押圧部
材56、57を互いに対向する昇降路壁(図示せず)に
当接するまで突出させる。次いで、押圧力付与手段59
のボルト72をゆるめて、L型金具70およびねじ板7
1を伸長部材55に沿って押圧部材57の後端近傍まで
移動させた後、前記のボルト72を締め込むことにより
L型金具70を伸長部材55に固定し、この状態でボル
ト69を締め込んでL型金具70を押圧することによ
り、押圧部材57に押圧力を付与して先端のボルト57
aで押圧する。同様に、他の押圧力付与手段58も押圧
部材56の後端近傍まで伸長部材54に沿って移動させ
た後、この押圧力付与手段58により押圧部材56に対
して押圧力を付与して先端のボルト56aで押圧する。
その結果、互いに対向する昇降路壁間で突っ張り力を得
ることによりベース体28が固定される。
【0035】次いで、第1の位置調整手段のボルト76
を回転操作して、ベース体28の基部52に対する長尺
部材53の取付位置をベース体28の長手方向に沿って
調整することにより、ゲージ体25の長尺部材29、3
0の取付位置をベース体28の長手方向に沿って調整す
る。また、第2の位置調整手段のボルト78、79を回
転操作することにより、長尺部材29、30の取付位置
をベース体28の長手方向と直交する方向に沿って調整
する。このようにして長尺部材29、30両端の把持部
26、27をそれぞれ図示しないピアノ線を基準として
平面内の所定位置に配置することにより、前記のレール
部材21の芯出し作業が完了する。
【0036】その後、上方の位置で図示しない別のレー
ル部材の芯出し作業を行なう際、まず押圧力付与手段5
8、59をゆるめて押圧部材56、57をそれぞれ収縮
した後、一対の把持部26、27によりそれぞれレール
部材21を把持した状態で、当該芯出し装置を設置した
図9の作業床8およびかご枠7を所定位置まで上昇させ
る。このとき、一方の把持部26のローラ37〜41が
レール部材21上を転動することにより当該芯出し装置
が案内される。次いで、前記の作業床8およびかご枠7
が所定の高さ位置で停止した後、前記の押圧部材56、
57で互いに対向する昇降路壁を押圧することにより突
っ張り力を得て、この状態で上述の場合と同様にして別
のレール部材の芯出しを行なう。
【0037】また、前記の芯出ししたレール部材21を
図示しないレールブラケットを介して昇降路に固定する
作業に際しては、例えばレール部材21のブラケット取
付位置のわずか下方に、一対の把持部26、27を位置
するようにゲージ体25を保持するようになっている。
【0038】このように構成した実施形態では、互いに
対向する昇降路壁間にベース体28を固設した後、第1
の位置調整手段の作動により前記の長尺部材53と連結
されるゲージ体25の取付位置をベース体28の長手方
向に沿って調整して、一対のレール部材21の間隔を所
定の寸法に保ち、この状態で第2の位置調整手段の作動
により、ゲージ体25の取付位置をベース体28の長手
方向と直交する方向に沿って調整する。これによって、
昇降路内に仮固定したレールブラケットをハンマ等で叩
きながらレール部材の芯出しを行なう従来の芯出し装置
に比べて、短い時間でレール部材21の芯出し作業を行
なえる。さらに、昇降路壁の仕上り状態が良好でない場
合にも、前記のレール部材21に曲げ応力を与えること
がないため、精度良くレール部材21を芯出しできる。
【0039】また、本実施形態では、一対の把持部2
6、27によりそれぞれレール部材21を把持した状態
で、把持部26、27の各ローラがレール部材21上を
転動可能な状態にあるので、芯出ししたレール部材21
をレールブラケットを介して昇降路に固定する際、前記
のレール部材21の把持状態を解除することを要せず
に、当該芯出し装置を昇降路の上下方向に移動でき、こ
の点からもレール部材21の芯出し作業を効率よく行な
うことができる。
【0040】また、本実施形態では、ベース部材28の
上側に伸長部材54、55および押圧部材56、57を
配置し、ベース部材28の下側に長尺部材53を配置
し、この長尺部材53を介してゲージ体25と連結する
ようにしたので、ベース部材28の形状がコンパクトに
なり、持ち運びおよび保管が容易な芯出し装置を提供で
きる。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明の請
求項1に記載の発明は、昇降路内に立設した一対のレー
ル部材を各把持部によりそれぞれ把持するとともに、ベ
ース体を介してゲージ体を保持した状態で、第1の位置
調整手段および第2の位置調整手段の操作により前記の
レール部材を芯出しでき、したがって、昇降路壁に仮固
定したレールブラケットをハンマ等により叩きながらレ
ール部材の芯出しを行なう従来の芯出し方法に比べて、
ガイドレール芯出し作業を短時間で行なえるという効果
がある。また、前記のレールブラケットを仮固定する昇
降路壁の仕上り状態が良好でない場合にも、レール部材
に曲げ応力を与えることがなくて済み、したがって、精
度良くレール部材を芯出しできるという効果がある。さ
らに、長尺部材を基部にスライド可能に支持させたこと
から長尺部材に作用する曲げ応力を基部にて持つことが
でき、長尺部材の軽量化と、それに伴う装置全体のスリ
ム化を図ることができる効果もある。
【0042】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
一対の把持部の各ローラによってレール部材を把持した
状態で、当該芯出し装置を昇降路の上下方向に移動させ
ると、前記のローラがレール部材上を転動するので、こ
の芯出ししたレール部材をレールブラケットを介して固
定する際にレール部材の把持状態を解除することを要せ
ずに済み、したがって、この点からもレール部材の芯出
し作業を効率よく行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータガイドレ
ールの芯出し装置を示す平面図である。
【図2】図1の芯出し装置に備えられる把持部を拡大し
て示す平面図である。
【図3】把持部の側面図である。
【図4】図1の芯出し装置のベース体の正面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】エレベータの昇降路内にレール部材を立設する
作業を説明する図である。
【図8】図7の昇降路内にレール部材を立設する際の作
業手順を示すフローチャートである。
【図9】エレベータガイドレールの芯出し装置の従来例
により各レール部材の芯出しを行なう状態を示す斜視図
である。
【図10】図9の芯出し装置の部分の平面図である。
【符号の説明】
21 レール部材 23a、23b 段部 24 頭部 25 ゲージ体 26、27 把持部 28 ベース体 32 保持台 34、35 ブラケット 36 ボルト 37 第1のローラ 38、39 第2のローラ 40 第3のローラ 41 第4のローラ 43、44 ロックナット 45、46 第1のアーム 47 ボルト 48 ナット 49 第2のアーム 51 ボルト 52 基部 53 長尺部材 54、55 伸長部材 56、57 押圧部材 58、59 押圧手段 76 ボルト 78、79 ボルト
フロントページの続き (72)発明者 森永 貴志 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (56)参考文献 特開 平6−293482(JP,A) 特開 平5−270766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレール用のレール部材の据付固定
    時に、昇降路内に垂下した一対のピアノ線を基準として
    前記レール部材の芯出しを行なうエレベータガイドレー
    ルの芯出し装置において、 昇降路内に立設した一対のレール部材間に延設され、各
    レール部材を把持する把持部を両端に有するゲージ体
    と、このゲージ体を移動可能に保持するベース体とを備
    え、 このベース体が、前記ゲージ体の長手方向と略平行に延
    設される基部と、この基部に取り付けられ、基部の外側
    へ伸長可能な押圧部材と、この押圧部材が互いに対向す
    る一対の昇降路壁に対して突っ張り力を付与するように
    前記押圧部材を前記基部に保持させる突っ張り保持手段
    と、前記基部にその長手方向にスライド可能に支持させ
    た長尺部材と、この長尺部材を前記基部に対してスライ
    ドさせる第1の位置調整手段とを含み、 前記長尺部材と前記ゲージ体との間を連結するととも
    に、前記ゲージ体の位置を、前記長尺部材の長手方向と
    直交する方向に変位可能とする第2の位置調整手段を設
    けたことを特徴とするエレベータガイドレールの芯出し
    装置。
  2. 【請求項2】 前記把持部のそれぞれが、前記レール部
    材の頭部の前端面に係合してその前端面の位置を規制す
    る第1のローラと、前記頭部の後端側に形成される段部
    にそれぞれ係合する一対の第2のローラと、これらの第
    2のローラを前記段部に近づく方向へ付勢するとともに
    その付勢状態を解除可能な第1の付勢・解除手段と、前
    記頭部の両側面にそれぞれ係合する第3のローラおよび
    第4のローラと、これらの第3のローラおよび第4のロ
    ーラの少なくとも一方を前記頭部に近づく方向へ付勢す
    るとともにその付勢状態を解除可能な第2の付勢・解除
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベ
    ータガイドレールの芯出し装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の付勢・解除手段が、前記第2
    のローラを回転可能に支持し、前記ゲージ体の長手方向
    と平行な方向に移動可能な一対の第1のアームを備え、
    前記第2の付勢・解除手段が、前記第4のローラを回転
    可能に支持し、前記レール部材の頭部に向かって移動可
    能な第2のアームを備えたことを特徴とする請求項2記
    載のエレベータガイドレールの芯出し装置。
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