JP3083256B2 - エレベータガイドレールの芯出し装置 - Google Patents

エレベータガイドレールの芯出し装置

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JP3083256B2
JP3083256B2 JP08022649A JP2264996A JP3083256B2 JP 3083256 B2 JP3083256 B2 JP 3083256B2 JP 08022649 A JP08022649 A JP 08022649A JP 2264996 A JP2264996 A JP 2264996A JP 3083256 B2 JP3083256 B2 JP 3083256B2
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据付過程のエレベ
ータにおいて、ガイドレール用のレール部材を昇降路壁
に取り付ける際の芯出し作業に用いて好適な、エレベー
タガイドレールの芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータガイドレールの芯出し装置と
しては、従来、特開昭61−127583号公報に記載
されている技術が広く知られている。そこで、かかる従
来技術を、図11ないし図14を用いて説明する。
【0003】まず、ガイドレール用のレール部材を昇降
路壁に取り付ける作業の概略について述べると、図11
および図13に示すように、昇降路3内に一対のピアノ
線1a,1bを垂下させて張設した後、順次連結した複
数のレール部材4a,4b,4c,……を一方のピアノ
線1aを基準として該ピアノ線1a側の昇降路壁に芯出
し固定することにより、昇降路3の全長にわたって立設
したガイドレール4となし、同様に、順次連結した複数
のレール部材5a,5b,……を他方のピアノ線1bを
基準として該ピアノ線1b側の昇降路壁に芯出し固定す
ることにより、昇降路3の全長にわたって立設したガイ
ドレール5となす。
【0004】図12は、こうして昇降路3内にガイドレ
ール4,5を立設する作業の手順を示すフローチャート
である。同図に示すように、まずステップS1で、建屋
の所定位置を基準として一対のピアノ線1a,1bを機
械室2から昇降路3内へ垂下させる。次にステップS2
で、昇降路3の下部において、一方のガイドレール4の
最下部レール部材4nをピアノ線1aを基準にしながら
芯出し固定するとともに、他方のガイドレール5の最下
部レール部材をピアノ線1bを基準にしながら芯出し固
定する。しかる後、ステップS3で、図11に示すよう
にガイドレール4のレール部材4aをウインチ6で吊り
上げ、このレール部材4aの下端に別のレール部材4b
の上端を接続し、さらに接続したレール部材4a,4b
を吊り上げて、レール部材4bの下端に別のレール部材
4cの上端を接続するという作業を繰り返し、ステップ
S4で最下部レール部材4nを接続することにより、こ
れら複数のレール部材4a,4b,……の一体品で昇降
路3の全長にわたって延びるガイドレール4を形成し、
ステップS5において、このガイドレール4の上端(つ
まりレール部材4aの上端)を機械室床2aにて保持す
る。なお、ガイドレール5のレール部材についても同様
に、吊り上げ作業と接続作業を繰り返すことにより、複
数のレール部材5a,5b,……の一体品で昇降路3の
全長にわたって延びるガイドレール5を形成し、このガ
イドレール5の上端を機械室床2aにて保持する。次に
ステップS6で、ガイドレール4,5の最下部レール部
材と摺動可能に係合するかご枠7および作業床8(図1
1,13参照)を、機械室2内の巻上機の駆動により上
昇させ、ステップS7において、作業床8上に乗った作
業者がガイドレール4,5の各レール部材を芯出しして
昇降路壁に固定する。
【0005】そして、かかる芯出し作業を行う際に、従
来、図13の斜視図および図14の平面図に示すような
芯出し装置9が用いられる。
【0006】すなわち、この芯出し装置9は、作業床8
上に設置されて水平方向に延びる棒状の基部10と、こ
の基部10の一端部に設けられた把持装置11および基
準部12と、基部10の他端部に設けられた把持装置1
3および基準部14とによって概略構成されている。こ
こで、把持装置11は、ガイドレール4を構成するレー
ル部材(例えばレール部材4a)を挟む固定部材11a
および可動部材11bと、これら両部材11a,11b
間を締め付けて該レール部材を把持するボルト11cと
からなる。また、基準部12には、その一端部にX方向
(図14参照)の基準面12aが形成されているととも
に、その上面にY方向(水平面内でX方向と直交する方
向)の基準線12bが付されている。同様に、把持装置
13は、ガイドレール5を構成するレール部材(例えば
レール部材5a)を挟む固定部材13aおよび可動部材
13bと、これら両部材13a,13b間を締め付けて
該レール部材を把持するボルト13cとからなり、また
基準部14には、その一端部にX方向の基準面14aが
形成されているとともに、その上面にY方向の基準線1
4bが付されている。
【0007】次に、上述した構成の芯出し装置9を用い
て行われるレール部材4a,5aの芯出し固定作業につ
いて説明する。
【0008】まず、レール部材4aの案内部41aを把
持装置11にて把持し、この状態で該レール部材4aの
固定部42aをレールクリップ15aに取り付けること
により、レール側ブラケット15bおよび壁側ブラケッ
ト15cを介して、該レール部材4aを昇降路壁20に
仮固定する。なお、レールクリップ15aはレール側ブ
ラケット15bに一体化されていて、このレール側ブラ
ケット15bは壁側ブラケット15cにボルト結合され
ていて、この壁側ブラケット15cは昇降路壁20にボ
ルト結合されている。同様に、レール部材5aの案内部
51aを把持装置13にて把持し、この状態で該レール
部材5aの固定部52aをレールクリップ16aに取り
付けることにより、レール側ブラケット16bおよび壁
側ブラケット16cを介して、該レール部材5aを昇降
路壁21に仮固定する。
【0009】次いで、作業者はハンマーでレール側ブラ
ケット15bを叩きながらレール部材4aをX方向へ移
動させて、ピアノ線1aから基準面12aまでの距離が
所定寸法となるように設定し、かつ、ハンマーで壁側ブ
ラケット15cを叩きながらレール部材4aをY方向へ
移動させて、ピアノ線1aから基準線12bまでの距離
が所定寸法となるように設定する。同様に、作業者はハ
ンマーでレール側ブラケット16bを叩きながらレール
部材5aをX方向へ移動させて、ピアノ線1bから基準
面14aまでの距離が所定寸法となるように設定し、か
つ、ハンマーで壁側ブラケット16cを叩きながらレー
ル部材5aをY方向へ移動させて、ピアノ線1bから基
準線14bまでの距離が所定寸法となるように設定す
る。
【0010】こうしてレール部材4a,5aの芯出しを
完了させたなら、レール側ブラケット15b,16bお
よび壁側ブラケット15c,16cの固定ボルトを本締
めすることにより、レール部材4a,5aはそれぞれ昇
降路壁20,21に本固定されることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の芯出し装置9を用いて行われるエレベータガイドレ
ールの芯出し固定作業では、各レール部材を昇降路壁2
0,21に仮固定した状態で、レール側ブラケット15
b,16bや壁側ブラケット15c,16cをハンマー
等で叩きながら、基準となるピアノ線と該レール部材と
の距離を所定寸法に設定する位置調整作業を行わねばな
らないが、この位置調整作業には多大な時間を要するの
で、作業効率が悪いという不具合があった。
【0012】また、相対向する昇降路壁20,21は原
則として互いの平行度を保った状態に仕上げられていな
ければならないが、実際には昇降路壁の一部が鉛直面に
対し若干傾いて仕上げられることも多く、そのような場
合、平行度が良好でない昇降路壁20,21に取着され
る壁側ブラケット15c,16cどうしの平行度も悪く
なるため、壁側ブラケット15c,16cおよびレール
側ブラケット15b,16bを介して同等の高さに仮固
定された一対のレール部材(例えばレール部材4a,5
a)どうしは互いに捻じれた状態となる。そして、この
ような捻じれの関係にある一対のレール部材に芯出し装
置9を取り付けるべく、その案内部(例えば案内部41
a,51a)を把持装置11,13にて把持すると、こ
れら案内部には過大な曲げ応力が作用するので自身の弾
性で曲がる虞があり、その場合、芯出し固定が終了して
把持装置11,13を取り外したときにレール部材の該
案内部の曲がりが元に戻るので、芯出し位置に狂いを生
じ、芯出し精度の劣化を余儀なくされてしまう。
【0013】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたもので、その目的は、ガイドレールを短時
間で精度良く芯出しできるエレベータガイドレールの芯
出し装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的
は、昇降路内に垂下させた一対のピアノ線を基準として
ガイドレール用のレール部材の据付固定時の芯出しを行
うエレベータガイドレールの芯出し装置において、ベー
ス部材の両端部に該ベース部材からの突出量が変更可能
な伸長部材を設けて、これら一対の伸長部材を介して相
対向する昇降路壁に突っ張り力を付与することにより昇
降路内に保持可能な突っ張り保持手段と、前記ベース部
材に取着されるスライド部材と、このスライド部材の前
記ベース部材に対する取付位置を前記伸長部材の突出方
向(X方向)に沿って調整するための第1の位置調整手
段と、相対向する昇降路壁に据付固定される一対の前記
レール部材を把持可能なレール把持手段を設けて前記ス
ライド部材に取着されるゲージ部材と、このゲージ部材
の前記スライド部材に対する取付位置を前記伸長部材の
突出方向と直交する水平方向(Y方向)に沿って調整す
るための第2の位置調整手段とを備えることによって、
達成される。
【0015】このように構成される芯出し装置は、相対
向する昇降路壁間に突っ張り力によってベース部材を保
持した状態で、第1の位置調整手段によりスライド部材
を該ベース部材に対してX方向へ適宜変位させるととも
に、第2の位置調整手段により、同等の高さに据付固定
される左右一対のレール部材を把持したゲージ部材を該
スライド部材に対してY方向へ適宜変位させることがで
きるので、前記一対のレール部材どうしを所望の相対位
置関係に保ったまま、その芯出しを行うことができる。
したがって、昇降路壁に仮固定したブラケットをハンマ
ー等で叩きながらレール部材の位置調整を行うという従
来の芯出し作業に比べて、作業効率が大幅に向上し、ま
た、昇降路壁の仕上がり状態が良好でない場合にも、レ
ール部材に不所望な曲げ応力を作用させることなく高精
度な芯出しが行えるようになっている。
【0016】さらに、上述した構成に加えて、前記第2
の位置調整手段が、前記スライド部材に回動可能に取着
せしめた第1のナット部材と、前記ゲージ部材に回動可
能に取着せしめた第2のナット部材と、これら第1およ
び第2のナット部材どうしを螺合状態で連結する調整ね
じ部材とを備え、この調整ねじ部材を回して前記第1お
よび第2のナット部材どうしの間隔を変更させると前記
ゲージ部材が水平面内で回転するように構成しておけ
ば、前記Y方向の位置調整作業が簡便に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図10に基づいて説明する。ここで、図1は本発明
によるエレベータガイドレールの芯出し装置を示す平面
図、図2は該芯出し装置の正面図、図3は該芯出し装置
を作業床上に配置した芯出し準備段階の平面図、図4は
該芯出し装置の構成要素である突っ張り保持装置を示す
要部平面図、図5は該芯出し装置の構成要素であるレー
ル把持装置がレール部材を把持する前の状態を示す要部
平面図、図6は図5に示すレール把持装置をレール部材
の背面に当接させる工程を示す要部平面図、図7は図6
に示すレール把持装置をレール部材のガイド面に当接さ
せる工程を示す要部平面図、図8は図7に示すレール把
持装置でレール部材を把持した状態を示す要部平面図、
図9は作業床上に配置した該芯出し装置による芯出し作
業中の平面図、図10は該芯出し装置によって芯出しし
たレール部材を昇降路壁に固定するブラケットの取付状
態を示す要部平面図である。
【0018】これらの図に示す芯出し装置は、筒状のベ
ース部材300の両端部に伸縮機構部301,302を
設けてなる突っ張り保持装置30と、ベース部材300
に固設された一対の案内部材18a,18bを貫通して
該ベース部材300と平行に配置されたスライド部材3
8と、このスライド部材38のベース部材300に対す
る取付位置を図1の左右方向に沿って調整するための第
1の位置調整装置42と、相対向する位置に固定される
一対のレール部材を把持可能なレール把持装置451,
452や位置決めの基準となる基準部材41a,41b
を設けてスライド部材38に取着されるゲージ部材35
と、このゲージ部材35のスライド部材38に対する取
付位置を図1の上下方向に沿って調整するための第2の
位置調整装置481,482とによって、概略構成され
ている。
【0019】前記突っ張り保持装置30の伸縮機構部3
01,302はそれぞれ、ベース部材300に対してス
ライド可能に取り付けられた伸長部材33a,33b
と、各伸長部材33a,33bの先端部に螺合して昇降
路壁20,21に当接可能なジャッキボルト31a,3
1bと、回動操作によって伸長部材33a,33bをベ
ース部材300に固定したり固定解除できるレバー32
a,32bとを備えているので、各伸長部材33a,3
3bのベース部材300からの突出量や、各ジャッキボ
ルト31a,31bの伸長部材33a,33bからの突
出量に応じて、突っ張り保持装置30の全長は変更可能
である。つまり、各伸長部材33a,33bの突出量や
各ジャッキボルト31a,31bの突出量を調整して、
この突っ張り保持装置30の全長を適宜寸法に設定して
やれば、相対向する昇降路壁20,21にジャッキボル
ト31a,31bの先端を押し当てて突っ張り力を生じ
させることができるので、ベース部材300を昇降路内
に安定した状態で保持することができる。
【0020】前記第1の位置調整装置42は、ベース部
材300に固設された雌ねじ部36と、この雌ねじ部3
6に螺合する調整ねじ部37と、前記スライド部材38
に固設されて調整ねじ部37を保持している連結部19
とで構成されており、調整ねじ部37を回転させること
によりスライド部材38を図1の左右方向に沿って、つ
まり前記伸長部材33a,33bのスライド方向に沿っ
て、変位させることができる。
【0021】前記第2の位置調整装置481は、スライ
ド部材38に回動可能に嵌合する雌ねじ軸46aと、こ
の雌ねじ軸46aに螺合する調整ねじ部48aと、前記
ゲージ部材35に回動可能に嵌合しつつ調整ねじ部48
aを保持している連結軸47aとで構成されており、同
様に、他方の第2の位置調整装置482は、スライド部
材38に回動可能に嵌合する雌ねじ軸46bと、この雌
ねじ軸46bに螺合する調整ねじ部48bと、前記ゲー
ジ部材35に回動可能に嵌合しつつ調整ねじ部48bを
保持している連結軸47bとで構成されている。また、
第2の位置調整装置481の雌ねじ軸46aと第2の位
置調整装置482の連結軸47bは、リンク部材34を
介して互いに連結されている。それゆえ、調整ねじ部4
8aを回転させることによって雌ねじ軸46aと連結軸
47aとの間隔を変えることができ、その際ゲージ部材
35は他方の連結軸47bを中心として回転移動するこ
とになる。同様に、調整ねじ部48bを回転させること
によって雌ねじ軸46bと連結軸47bとの間隔を変え
ることができ、その際ゲージ部材35は他方の連結軸4
7aを中心として回転移動することになる。換言するな
ら、調整ねじ部48a,48bを適宜回転させることに
より、スライド部材38に対するゲージ部材35の取付
位置を図1の上下方向に沿って変位させることができ
る。
【0022】また、このゲージ部材35に設けられてい
るレール把持装置451,452はそれぞれ、相対向す
る昇降路壁20,21に固定される各レール部材(例え
ばレール部材4a,5a)の背面に当接させるための開
閉可能な背面当接部39a,39bと、該レール部材の
ガイド面に当接させるためのガイド面当接部40a,4
0bと、背面当接部39a,39bを引っ張って該レー
ル部材を前記基準部材41a,41bに押し当てるため
の引っ張りクランプ44a,44bと、該レール部材を
基準部材41a,41bとの間に挟圧保持するための挟
圧ねじ49a,49bとで構成されている。
【0023】なお、基準部材41a,41bにはそれぞ
れ、レール把持装置451,452との間にレール部材
を挟持したときにピアノ線1a,1bとの位置関係を測
定する基準となる基準板43a,43bが設けられてい
る。また、ゲージ部材35上には、このゲージ部材35
や基準部材41a,41bの水平度を確認するための気
泡管50が固設されている。
【0024】次に、上述した芯出し装置を用いて行うエ
レベータガイドレールの芯出し作業について説明する。
【0025】いま、レール部材4a,5aの芯出しを行
うものとすると、まず、図示せぬかご枠に設置された作
業床8の手摺り51上に、図3に示すように、ベース部
材300に対し伸長部材33a,33bを最大限没入さ
せて短くした状態の突っ張り保持装置30を取り付ける
が、このとき、レール把持装置451,452はまだレ
ール部材4a,5aを挟持しない開放状態としておく。
そして、各レール部材4a,5aを据付固定する所定位
置へレール把持装置451,452が来るように前記か
ご枠を移動させた後、図4に示すように、ジャッキボル
ト31aが昇降路壁20に当接するまで伸長部材33a
をベース部材300から突出させて、レバー32aの回
転操作により該伸長部材33aをスライド不能となすと
ともに、ジャッキボルト31bが昇降路壁21に当接す
るまで伸長部材33bをベース部材300から突出させ
て、レバー32bの回転操作により該伸長部材33bを
スライド不能となす。その結果、ベース部材300と伸
長部材33a,33bは一体化された状態で昇降路壁2
0,21間に保持されるので、この状態でジャッキボル
ト31a,31bをそれぞれ伸長部材33a,33bか
ら突出させるべく回すことにより、昇降路壁20,21
にジャッキボルト31a,31bの先端を強く押し当て
て、突っ張り保持装置30を自らの突っ張り力で昇降路
壁20,21間に確実に固定する。
【0026】しかる後、図5〜8に示すような手順で、
レール把持装置451,452によるレール部材4a,
5aの挟圧保持を行い、昇降路壁20,21間に突っ張
り力で保持されている突っ張り保持装置30を介して、
これらのレール部材4a,5aを間接的に昇降路壁2
0,21に固定した状態となす。すなわち、レール把持
装置451について述べると、最初は図5に鎖線で示す
ように一対の背面当接部39aを広げた開放状態となっ
ているが、これらの背面当接部39aを同図の矢印60
方向へ回転させてから、引っ張りクランプ44aのレバ
ー部を引いて各背面当接部39aを図6の矢印61方向
へ移動させることにより、同じく矢印61方向へ引き込
まれるレール部材4aを基準部材41aに押し当てる。
次に、挟圧ねじ49aを回して図7の矢印62方向へ移
動させることにより、ガイド面当接部40aと基準部材
41aとの間にレール部材4aを挟みつけ、これにより
レール部材4aは図8に示すように、各背面当接部39
aとガイド面当接部40aと基準部材41aとで挟圧保
持された状態となる。なお、レール部材5aも同様にし
てレール把持装置452に挟圧保持される。
【0027】こうしてレール把持装置451,452に
把持されたレール部材4a,5aを突っ張り保持装置3
0を介して間接的に昇降路壁20,21に固定する一連
の作業が終了したなら、これらのレール部材4a,5a
を芯出しするための位置調整作業を行う。
【0028】かかる位置調整作業は、まず、前記第1の
位置調整装置42の調整ねじ部37を回して、スライド
部材38を図1や図3,9の左右方向(X方向)に変位
させる。このスライド部材38にはゲージ部材35が連
結されていて、このゲージ部材35に設けられているレ
ール把持装置451,452および基準部材41a,4
1bにレール部材4a,5aが挟圧保持されているの
で、調整ねじ部37を回してスライド部材38を変位さ
せるとレール部材4a,5aも同様に変位することにな
り、それゆえ、図9に示す昇降路壁20側のX寸法(ピ
アノ線1aと基準板43aとの間隔)と、昇降路壁21
側のX寸法(ピアノ線1bと基準板43bとの間隔)と
が等しくなるような位置調整が、容易に行える。
【0029】次いで、前記第2の位置調整装置481,
482の調整ねじ部48a,48bを回して、ゲージ部
材35をスライド部材38に対し水平面内で時計回りの
向きや反時計回りの向きに適宜回転させることにより、
このゲージ部材35に保持されているレール部材4a,
5aを図1や図3,9の上下方向(Y方向)に変位させ
る。したがって、図9に示す昇降路壁20側のY寸法
(ピアノ線1aと基準板43aに付したケガキ線43c
との間隔)と、昇降路壁21側のY寸法(ピアノ線1b
と基準板43bに付したケガキ線43dとの間隔)とが
共に許容値内に収まるような位置調整が容易に行え、レ
ール部材4a,5aをY方向に芯出しした状態で保持で
きる。ただし、第2の位置調整装置481,482のそ
れぞれの調整量が同一とならず、水平面内におけるゲー
ジ部材35の回転が先に調整したX方向の設定位置に微
妙なずれを生じることもあるので、Y方向の位置調整を
行った後、再びX方向の位置を微調整してずれを修正す
る。これにより、レール部材4a,5aは、昇降路内に
おいてX方向およびY方向に芯出しされた状態で保持さ
れることとなる。
【0030】こうして据付固定すべき所定の芯出し位置
を決定したなら、そこに保持されているレール部材4
a,5aに合わせてブラケットを組み立てて、各レール
部材4a,5aを昇降路壁20,21へ本固定する作業
を行う。かかる本固定作業の詳細をレール部材4aにつ
いて述べると、図10に示すように、まず芯出し済みの
レール部材4aに対し、レールクリップ62を用いてレ
ール側ブラケット61を取り付け、このレール側ブラケ
ット61に壁側ブラケット63を取り付けた後、昇降路
壁20に予め打設されているアンカーボルト64によっ
て、壁側ブラケット63を昇降路壁20に固定する。こ
のとき、昇降路壁20の取付個所が鉛直面に対し若干傾
いて仕上げられていると、図10に示すように壁側ブラ
ケット63と昇降路壁20との間にギャップGが生じる
ことになるので、その場合、作業者はライナ等を用いて
該ギャップGを埋めてから、壁側ブラケット63を固定
すればよい。なお、芯出し済みのレール部材5aの本固
定作業も、同様にして行われる。
【0031】このように、上述した芯出し装置は、相対
向する昇降路壁20,21間に突っ張り力によってベー
ス部材300を保持した状態で、第1の位置調整手段4
2によりスライド部材38を該ベース部材300に対し
てX方向へ適宜変位させるとともに、第2の位置調整手
段481,482により、左右一対のレール部材(例え
ばレール部材4a,5a)を把持したゲージ部材35を
スライド部材38に対してY方向へ適宜変位させること
ができるので、これら一対のレール部材どうしを所望の
相対位置関係に保ったまま、その芯出しを行うことがで
きる。したがって、昇降路壁に仮固定したブラケットを
ハンマー等で叩きながら各レール部材の位置調整を行っ
ていた従来の芯出し作業に比べて、作業効率が大幅に向
上し、エレベータガイドレールの据付作業を短時間で行
うことが可能となる。また、上述した芯出し装置を採用
すると、昇降路壁20,21の仕上がり状態が良好でな
い場合にも、レール部材に不所望な曲げ応力を作用させ
ることなく芯出しが行えるので、常に高い芯出し精度が
確保できて信頼性の向上が図れる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるエレ
ベータガイドレールの芯出し装置は、同等の高さに据付
固定される左右一対のレール部材どうしを所望の相対位
置関係に保ったまま、その芯出しを容易に行うことがで
きるので、仮固定状態のブラケットをハンマー等で叩き
ながらレール部材の位置調整を行うという従来の芯出し
作業に比べて、作業効率が大幅に向上するという優れた
効果を奏する。また、本発明による芯出し装置を採用す
ると、昇降路壁の仕上がり状態が良好でない場合にも、
レール部材に不所望な曲げ応力を作用させることなく高
精度な芯出しが行えるので、信頼性が向上するという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータガイドレールの芯出し
装置を示す平面図である。
【図2】該芯出し装置の正面図である。
【図3】該芯出し装置を作業床上に配置した芯出し準備
段階の平面図である。
【図4】該芯出し装置の構成要素である突っ張り保持装
置を示す要部平面図である。
【図5】該芯出し装置の構成要素であるレール把持装置
がレール部材を把持する前の状態を示す要部平面図であ
る。
【図6】図5に示すレール把持装置をレール部材の背面
に当接させる工程を示す要部平面図である。
【図7】図6に示すレール把持装置をレール部材のガイ
ド面に当接させる工程を示す要部平面図である。
【図8】図7に示すレール把持装置でレール部材を把持
した状態を示す要部平面図である。
【図9】作業床上に配置した該芯出し装置によるレール
部材の芯出し作業を説明するための平面図である。
【図10】該芯出し装置によって芯出ししたレール部材
を昇降路壁に固定するブラケットの取付状態を示す要部
平面図である。
【図11】昇降路内におけるガイドレールの据付作業を
示す説明図である。
【図12】ガイドレールの据付手順を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】従来の芯出し装置を作業床上に配置した芯出
し準備段階の斜視図である。
【図14】図13に示す従来の芯出し装置によるレール
部材の芯出し作業を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1a,1b ピアノ線 4a,5a レール部材 20,21 昇降路壁 30 突っ張り保持装置 31a,31b ジャッキボルト 33a,33b 伸長部材 34 リンク部材 35 ゲージ部材 37 調整ねじ部 38 スライド部材 41a,41b 基準部材 42 第1の位置調整装置 44a,44b 引っ張りクランプ 46a,46b 雌ねじ軸(第1のナット部材) 47a,47b 連結軸(第2のナット部材) 48a,48b 調整ねじ部 49a,49b 挟圧ねじ 300 ベース部材 451,452 レール把持装置 481,482 第2の位置調整装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内に垂下させた一対のピアノ線を
    基準としてガイドレール用のレール部材の据付固定時の
    芯出しを行う装置であって、ベース部材の両端部に該ベ
    ース部材からの突出量が変更可能な伸長部材を設けて、
    これら一対の伸長部材を介して相対向する昇降路壁に突
    っ張り力を付与することにより昇降路内に保持可能な突
    っ張り保持手段と、前記ベース部材に取着されるスライ
    ド部材と、このスライド部材の前記ベース部材に対する
    取付位置を前記伸長部材の突出方向に沿って調整するた
    めの第1の位置調整手段と、相対向する昇降路壁に据付
    固定される一対の前記レール部材を把持可能なレール把
    持手段を設けて前記スライド部材に取着されるゲージ部
    材と、このゲージ部材の前記スライド部材に対する取付
    位置を前記伸長部材の突出方向と直交する水平方向に沿
    って調整するための第2の位置調整手段とを備えたこと
    を特徴とするエレベータガイドレールの芯出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記第2の位
    置調整手段が、前記スライド部材に回動可能に取着せし
    めた第1のナット部材と、前記ゲージ部材に回動可能に
    取着せしめた第2のナット部材と、これら第1および第
    2のナット部材どうしを螺合状態で連結する調整ねじ部
    材とを備えており、この調整ねじ部材を回して前記第1
    および第2のナット部材どうしの間隔を変更させると前
    記ゲージ部材が水平面内で回転するように構成したこと
    を特徴とするエレベータガイドレールの芯出し装置。
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