JPH0948569A - エレベータガイドレールの芯出し装置 - Google Patents

エレベータガイドレールの芯出し装置

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JPH0948569A
JPH0948569A JP20357495A JP20357495A JPH0948569A JP H0948569 A JPH0948569 A JP H0948569A JP 20357495 A JP20357495 A JP 20357495A JP 20357495 A JP20357495 A JP 20357495A JP H0948569 A JPH0948569 A JP H0948569A
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JP
Japan
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rail
centering
hoistway
guide rail
elevator guide
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Pending
Application number
JP20357495A
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English (en)
Inventor
Ryoetsu Kanayama
良悦 金山
Kiyobumi Matsushita
清文 松下
Shoichi Osako
昭一 大迫
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者の熟練度に左右されずに、ガイドレー
ルを短時間で精度良く芯出しすることができるエレベー
タガイドレールの芯出し装置を提供する。 【構成】 昇降路壁の対向する2側面に突っ張り力を加
えて支持したベース部材30に、第一の位置調整装置4
2および第二の位置調整装置481,482を介して把
持装置45a,45bを設け、引っ張りクランプ44
a,44bによってレール部材4a,4bをその重心方
向に引き込んで把持装置45a,45bにレール部材4
a,4bを把持させ、第一の位置調整装置42および第
二の位置調整装置481,482を操作することによっ
てレール部材4a,4bを変位させながら芯出しを行な
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータガイドレール
の芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータガイドレールの芯出し
装置として、特開昭61−127583号公報に記載さ
れたものが知られており、これを図12乃至図14を用
いて説明する。先ず、図12および図14に示すように
昇降路3内に一対のピアノ線1a,1bを張設し、一方
のピアノ線1aを基準として同側の複数のレール部材4
a〜4nを昇降路3の全長に渡って順次立設し、これら
間を互いに連結して一体化したガイドレール4とし、同
様に、他方のピアノ線1bを基準として他側の複数のレ
ール部材5a,5bを昇降路3の全長に渡って順次立設
し、これら間を互いに連結して一体化したガイドレール
5として構成するようにしている。
【0003】これらガイドレール4,5の立設作業は、
図13に示すフローチャートに従って行なっており、ま
ずステップS1で図示しない建屋の所定位置を基準とし
て一対のピアノ線1a,1bを機械室2から昇降路3内
に垂下し、ステップS2でピアノ線1aを基準にしなが
ら昇降路3の下部に最下部レール部材4nを芯出しし、
その状態で最下部レール部材4nを図示しないレールブ
ラケットを介して固定する。同様に、他方のガイドレー
ル5の最下部レール部材を立設し、ピアノ線1bを基準
にしながら芯出しして固定する。次いで、ステップS3
で、図12に示すようにレール部材4aをウインチ6の
駆動により吊上げて、このレール部材4aの下端に他の
レール部材4bの上端を連結し、さらに、これら連結し
たレール部材4a,4bを吊り上げ、レール部材4bの
下端に他のレール部材4cの上端を連結することを繰返
し、昇降路3の全長に渡ってレール部材を順次接続した
後、ステップS4で連結したレール部材の下端を最下部
レール部材4nの上端に連結して一体のガイドレール4
とし、ステップS5で一体化したガイドレール4の上
端、すなわちレール部材4aの上端を機械室2の床2a
で保持する。同様に、他方側のレール部材についても一
体化したガイドレール5とし、その上端を機械室2の床
2aに保持する。次いで、ステップS6で、ガイドレー
ル4の最下部レール部材4nおよびガイドレール5の最
下部レール部材5nに係合するかご枠7および作業床8
を機械室2内の図示しない巻上機の駆動により上昇さ
せ、ステップS7で作業床8上に乗った作業者がガイド
レール4およびガイドレール5を芯出しして固定してい
る。
【0004】実際の芯出し作業に際しては、図14の要
部を拡大して示す平面図である図15に示す芯出し装置
9が用いられる。この芯出し装置9は、作業床8上に設
置されて水平方向に延設した棒状の基部10と、この基
部10の一端に設けられた把持装置11および基準部1
2と、基部10の他端に設けられた把持装置13および
基準部14とから構成されている。把持装置11はガイ
ドレール4を構成するレール部材4aを挟さむ固定部材
11aおよび可動部材11bと、これら間を締め付けて
レール部材4aを把持するボルト11cとから成り、ま
た基準部12はその一端に図15の左右方向であるX方
向に基準面12aが形成されると共に、基準部12の上
面に図15の上下方向であるY方向の基準線12bが付
されて構成されている。把持装置13および基準部14
も同様に、ガイドレール5を構成するレール部材5aを
挟さむ固定部材13aおよび可動部材13bと、これら
間を締め付けてレール部材5aを把持するボルト13c
とから成り、また基準部14はその一端に図15の左右
方向であるX方向に基準面14aが形成されると共に、
基準部14の上面に図15の上下方向であるY方向の基
準線14bが付されて構成されている。
【0005】このような芯出し装置9を用いたレール部
材4a,5aの芯出し固定作業は次のようにして行な
う。先ず、レール部材4aの案内部41aを把持装置1
1により把持し、この状態でレール部材4aの固定部4
2aをレールクリップ15aによってかご側ブラケット
15bに仮固定する。このレールクリップ15aはかご
側ブラケット15bに結合されており、このかご側ブラ
ケット15bは、図示しないアンカーボルトにより昇降
路壁16に固設された昇降路側ブラケット15cにボル
トで結合されている。同様に、レール部材5aの案内部
51aを把持装置13により把持し、この状態でレール
部材5aの固定部52aをレールクリップ16aにて仮
固定することにより、かご側ブラケット16bおよび昇
降路側ブラケット16cを介して昇降路壁17にレール
部材5aを仮固定する。その後、作業者は図示しないハ
ンマーでかご側ブラケット15bを叩きながらX方向に
レール部材4aを移動させてピアノ線1aから基準部1
2の基準面12aまでの距離を所定寸法になるようにす
ると共に、図示しないハンマーで昇降路側ブラケット1
5cを叩きながらY方向にレール部材4aを移動させて
ピアノ線1aから基準部12の基準線12bまでの距離
が所定寸法となるようにする。この作業と同様に、作業
者は図示しないハンマーでかご側ブラケット16bを叩
きながらX方向にレール部材5aを移動させてピアノ線
1bから基準部14の基準面14aまでの距離が所定寸
法になるようにすると共に、ハンマーで昇降路側ブラケ
ット16cを叩きながらY方向にレール部材5aを移動
させてピアノ線1bから基準部14の基準線14bまで
の距離を所定寸法となるようにする。こうして、レール
部材4a,5aの芯出しをした後、かご側レールブラケ
ット15b,16bおよび昇降路側ブラケット15c,
16cの固定ボルトを本締めし、レール部材4a,5a
を昇降路壁16,17に本固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エレベータガイドレールの芯出し装置は、レール部材4
a,5aをレールクリップ15a,16aで把持し、か
ご側ブラケット15b,16bを介して昇降路側ブラケ
ット15c,16cに仮固定させた後、ピアノ線1a,
1bを基準として、基準部12,14を所定位置に配置
するようにかご側ブラケット15b,16bおよび昇降
路側ブラケット15c,16cを叩きながら、それぞれ
X方向およびY方向にレール部材4a,5aを移動させ
て芯出ししてから本固定する必要があるため、その位置
調整作業には多大な時間を要し、作業効率を悪化させて
いた。更に、ピアノ線1aから基準面12aおよび基準
線12bまでの距離、またピアノ線1bから基準面14
aおよび基準線14bまでの距離を、作業者は目視によ
り確認しながら、かご側ブラケット15b,16bおよ
び昇降路側ブラケット15c,16cを叩いて位置調整
を行なっているため、微妙な調整作業となり、作業者の
熟練度に応じて芯出しにばらつきが生じ、芯出し精度が
低下する懸念があった。
【0007】本発明の目的とするところは、作業者の熟
練度に左右されずに、ガイドレールを短時間で精度良く
芯出しできるエレベータガイドレールの芯出し装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、昇降路内に垂下したピアノ線を基準として
レール部材を昇降路内の所定位置に芯出しするエレベー
タガイドレールの芯出し装置において、ベース部材を上
記昇降路壁に取外し可能に固定する支持固定装置と、位
置調整可能な位置調整装置を介して上記ベース部材に支
持すると共に、上記レール部材を把持可能な把持装置と
を設け、この把持装置は、上記レール部材の背面および
案内面に当接する背面当接部および案内面当接部とを有
し、上記背面当接部を上記レール部材の重心の方向に引
き寄せて上記レール部材を挾圧保持するようにしたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によるエレベータガイドレールの芯出し
装置は、上述の如く昇降路壁に支持固定装置によってベ
ース部材を取外し可能に固定し、この固定したベース部
材に対して、例えばX方向およびY方向に位置調整可能
な位置調整装置を介してレール部材を把持する把持装置
を設けたため、昇降路壁に装置全体を安定して保持した
状態で、位置調整装置を操作して把持装置を変位させる
と共に、レール部材の芯出しを行なうことができるの
で、作業者の熟練度に左右されずに容易かつ短時間で高
精度の芯出しを行なうことができ、従来のようにレール
部材を昇降路壁にブラケットで仮固定した状態でブラケ
ットを叩きながら芯出しする作業が不要となり、芯出し
固定作業の作業効率を大幅に向上することができる。し
かも挾持装置は、レール部材をその重心方向に引込んで
保持するように構成したため、保持させるときにレール
部材が傾いたり無理な力が加わるのを防止して、作業性
の良いエレベータガイドレールの芯出し装置とすること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明の一実施例によるエレベータガイドレ
ールの芯出し装置の斜視図であり、図2はエレベータガ
イドレールの芯出し装置を作業床の手摺上に配置した状
態を示す平面図である。筒状のベース部材30の両端部
には、このベース部材30の軸方向に伸長可能な伸長当
接装置331,332がそれぞれ構成されている。一方
の伸長当接装置331は、図2に示すようにベース部材
30に対して軸方向にスライド可能に取り付けられた伸
長部材33aと、この伸長部材33aの先端に設けられ
て昇降路壁3aに当接するゴム等の弾性体から成る当接
体31aと、この当接体31aが昇降路壁3aに当接し
た時点で伸長部材33aを釈放可能にベース部材30に
固定する保持機構32aを有しており、この保持機構3
2aはレバーで代表して示している。また、ベース部材
30の他方に設けられた伸長当接装置332は、図2に
示すようにベース部材30に対して軸方向にスライド可
能に取り付けられる伸長部材33bと、この伸長部材3
3bの先端に設けられ昇降路壁3bに当接するゴム等の
弾性体から成る当接体31bと、この当接体31bが昇
降路壁3bに当接した時点で伸長部材33bを釈放可能
にベース部材30に固定する保持機構19を有して構成
されており、この保持機構19は、当接材33bに連結
された押出しクランプ35と、この押出しクランプ35
に押出し力を与えるレバー35aと、押出しクランプ3
5およびレバー35aを取付けたベースプレート34
と、このベースプレート34をベース部材30に固定す
るレバー32bとから構成されている。
【0011】伸長当接装置331,332の側部には、
ベース部材30の適当な位置に固定した案内部材18内
を移動可能に挿入並置したゲージ部材38があり、この
ゲージ部材38は第一の位置調整装置42によってその
軸方向に移動調整されるように構成されている。この第
一の位置調整装置42は、ベース部材30に結合する雌
ねじ部36と、この雌ねじ部36と螺合するx方向調整
ねじ部37とを連結する連結部42bと、x方向調整ね
じ部37に取り付けられて回転することによりゲージ部
材38を連結部材42bを介してその軸方向、すなわち
伸長当接装置331,332がスライドする方向である
x方向に変位させるダイヤル部42aと、ゲージ部材3
8の両端にそれぞれ結合された保持部38a,38bと
から構成されている。
【0012】この保持部38a,38bには、上述した
x方向に対して直角な方向であるy方向に変位可能な第
二の位置調整装置481,482がそれぞれ構成されて
いる。第二の位置調整装置481は、保持部38aに固
定した連結部72aと、この連結部72aに図1に示す
ようにy方向に延びて嵌合したy方向調整ねじ部47a
と、y方向調整ねじ部47aの手前側端に結合されたダ
イヤル部48aと、y方向調整ねじ部47aの他端側で
螺合した雌ねじ部46aと、この雌ねじ部46aの下部
に結合されると共に保持部38aに対してスライド可能
に支持されたベースプレート71aとから構成されてお
り、このダイヤル部48aを回転させることにより、ベ
ースプレート71aを伸長当接装置331,332がス
ライドする方向と直角な方向であるy方向に変位させる
ことができる。また第二の位置調整装置482は、保持
部38bに固定した連結部72bと、この連結部72b
に図1に示すようにy方向に延びて嵌合したy方向調整
ねじ部47bと、このy方向調整ねじ部47bの手前側
端部に結合されたダイヤル部48bと、y方向調整ねじ
部47bの他端側で螺合した雌ねじ部46bと、この雌
ねじ部46bの下部に結合されると共に保持部38bに
対してスライド可能に支持されたベースプレート71b
とから構成されており、このダイヤル部48bを回転さ
せることにより、ベースプレート71bをy方向に変位
させることができる。
【0013】これら保持部38a,38bのベースプレ
ート71a,71b上には、レール部材4a,4bをそ
れぞれ釈放可能に把持する把持装置45a,45bが構
成されている。これら把持装置45a,45bは同一構
成であるから、ここでは図7に示した把持装置45aに
ついて説明し、把持装置45bの構成については符号b
を付して示しその説明を省略する。把持装置45aは、
レール部材4aの背面に当接する背面当接部39aと、
レール部材4aのガイド面と当接するガイド面当接部4
0aと、レール部材4aを挾圧保持するための引っ張り
クランプ44aとから構成され、背面当接部39aと、
ガイド面当接部40aと、後述する基準面41aとで囲
まれた領域内にレール部材4aを配置し、引っ張りクラ
ンプ44aを操作するとレール部材4aを挾持するよう
に構成されている。また、ベースプレート71aには基
準部材411が固定結合されており、この基準部材41
1は、把持装置45aとの間でレール部材4aを挾圧保
持する基準面41aと、昇降路内を垂下したピアノ線1
aの垂下位置とエレベータガイドレールの芯出し装置と
の相対位置の基準となる基準板43aとから構成されて
いる。
【0014】次に、上述したエレベータガイドレールの
芯出し装置を用いて行なうレール部材4a,4bの芯出
し作業を説明する。今、レール部材4a,4bの芯出し
を行なおうとする場合、先ず、図2に示すように、乗り
かごに設けられた作業床8の手摺り50上に、ベース部
材30に対して当接伸長装置331,332を最も内側
に引き込んで縮めた状態で設置するが、このとき、把持
装置体45a,45bは、引っ張りクランプ44a,4
4bによってレール部材4a,4bを引き込んだ位置で
なく、図示のように開放した状態としておく。この状態
で乗かごを、作業床8がレール部材4a,4bの所定の
据付固定位置にくるように移動させて停止させるが、こ
の乗りかごの移動中に基準部材411,412とレール
部材4a,4bが接触してエレベータガイドレールの芯
出し装置全体がバランスを崩すのを防止するために、保
持部38a,38bにそれぞれバランスプレート51
a,51bを設け、バランスプレート51a,51bを
手摺り50上に係合させている。
【0015】次いで、レール部材4a,4bの芯出し位
置まで乗かごを移動させたなら、図3の平面図に示すよ
うに、伸長当接装置332の端部に設けられた当接体3
1bが昇降路壁3bに当接するまで伸長部材33bをス
ライドさせ、その後、保持機構19のレバー32bを図
3の位置まで回転させることによって伸長部材33bの
スライドを抑制してベース部材30に固定する。次に、
図4の平面図に示すように、伸長当接装置331端部に
設けられた当接体31aが反対側の昇降路壁3aに当接
するまで伸長部材33aをスライドさせ、その後、保持
機構32aのレバーを図4の位置まで回転させることに
よって伸長部材33aのスライドを抑制してベース部材
30に固定する。つまり、この図4の状態でそれぞれの
伸長当接装置331,332は、ベース部材30に固定
されて一体となった状態で昇降路壁3a,3b間に保持
されている。次に、図5の正面図に示すようにレバー3
5aを矢印51の方向に倒すことにより、押し出しクラ
ンプ35および伸長部材33bを介して当接体31bに
矢印52の方向の押出力を与えると、この伸長当接装置
332と一体的に保持された状態の伸長当接装置331
にも矢印53の方向に反力が発生し、ゴム等の弾性体で
構成された当接体31a,31bは昇降路壁3a,3b
に当接し撓むため、ベース部材30と伸長当接装置33
1,332は、昇降路壁3a,3bに対し一定の突っ張
り力によりしっかりと保持されるようになる。
【0016】このようにエレベータガイドレールの芯出
し装置が昇降路壁3a,3bに対し一定の突っ張り力で
保持されたなら、次に、図6の平面図に示すように把持
装置45a,45bによりレール部材4a,4bを挾圧
保持するが、現時点では図7の平面図に示すように開放
した状態となっている。そこで、挾持装置45aの引っ
張りクランプ44aのレバー部55aを引くと、図8の
平面図に示すように背面当接部39aにてレール部材4
aを引き込み、背面当接部39a、ガイド面当接部40
aおよび基準部材411の基準面41aとの間にレール
部材4aを挾圧保持した状態となる。この引き込み時
に、レール部材4aが傾いたり、引っ張りクランプ44
aに無理な力が加わらないように、レール部材4aを矢
印56の方向、すなわちレール部材4aの重心位置57
の方向に引き込み力がかかるように引っ張りクランプ4
4aの角度が設定されている。また、同様に構成された
把持装置45bを操作してレール部材4bも挾圧保持し
た状態とする。
【0017】次に、昇降路壁3a,3bに間接的に固定
された状態のレール部材4a,4bの芯出し位置への位
置調整作業について説明する。先ず、図1に示すゲージ
部材38に取り付けられた第一の位置調整装置42のダ
イヤル部42aを回転させて、ゲージ部材38をx方向
に変位させ、このゲージ部材38の両端に結合した保持
部材38a,38bをx方向に変位させる。この保持部
材38a,38bの上部には、レール部材4a,4bを
把持した把持装置45a,45bが構成されているた
め、レール部材4a,4bの位置も第一の位置調整装置
42のダイヤル部42aの回転により変位し、ピアノ線
1a,1bと基準板43a,43bの間隔、すなわち図
8に示すx寸法を左右とも等しくすることができる。こ
のためレール部材4a,4bの昇降路内におけるx方向
の位置の芯が出された状態に保持される。
【0018】次いで、第二の位置調整装置481,48
2のダイヤル部48a,48bを回転させて、ベースプ
レート71a,71bをy方向に変位させる。このベー
スプレート71a,71bの上部にはレール部材4a,
4bを把持した把持装置45a,45bが構成されてい
るため、レール部材4a,4bも一体のまま変位するこ
とになる。レール部材4a,4bをy方向に変位させな
がら、ピアノ線1a,1bと基準板43a,43bに付
したケガキ線58a,58bの間隔、すなわち図8のY
寸法が許容値内に入るようにしてダイヤル部48a,4
8bの操作を中止すると、レール部材4a,4bの昇降
路内におけるy方向の位置の芯が出された状態になる。
このように、レール部材4a,4bの取り付けるべき所
定の芯出し位置が決まったら、レール部材4a,4bに
合わせてレールブラケットを組み立てて、レール部材4
a,4bを昇降路壁3a,3bに本固定するが、この作
業において従来例では必要であったレールブラケットを
用いてのレール部材の仮固定作業を省略できるようにな
り、位置調整作業を容易に、しかも精度よく行なうこと
ができる。
【0019】その後、レール部材4a,4bの本固定が
終わったなら、引っ張りクランプ44a,44bを戻し
て、挾持装置45a,45bによるレール部材4a,4
bの保持を開放し、押し出しクランプ35のレバー35
aを矢印51と逆の方向に戻し、更にレバー32a,3
2bを元の位置に戻し伸長部材33a,33bを内側に
引き込んで図2に示した作業開始前の状態とする。その
後、エレベータの乗かごを移動させて、次の作業位置に
移ることができる。このように、レール部材4a,4b
の把持および開放作業は、把持装置45a,45bに備
えられた引っ張りクランプ44a,44bを操作するこ
とにより容易に行なうことができる。
【0020】図9は、本発明の他の実施例によるエレベ
ータガイドレールの芯出し装置の斜視図である。先の実
施例では伸長部材33a,33bを昇降路壁側に伸長さ
せたとき、その先端の当接体31a,31bが昇降路壁
に当接する伸長当接装置331,332を構成し、この
伸長当接装置331,332によって昇降路壁面間でエ
レベータガイドレールの芯出し装置全体を保持するよう
にしたが、この実施例では、伸長当接33a,33bの
昇降路壁側先端部に保持装置63a,63bを構成し、
レール部材4a,4bを取り付ける建屋が鉄骨構造であ
る場合、この保持装置63a,63bで鉄骨にエレベー
タガイドレールの芯出し装置全体を支持させるようにし
たもので、先の実施例と同等物には同一符号を付して説
明を省略する。
【0021】保持装置63a,63bは、伸長部材33
a,33bの端部にそれぞれ同一構造で構成されてお
り、ここでは保持装置63aを例にその拡大平面図であ
る図10と拡大側面図である図11を用いて説明する。
同図に示すように保持装置63aは、伸長部材33aに
対してその垂直方向に変位可能に嵌合した軸部64a
と、この軸部64aを伸長部材33aに釈放可能に係止
させたダイヤルストッパ66aと、軸部64aの上部に
設けられて鉄骨構造の建屋の構成部材である中間ビーム
61またはファスナープレート62等の鉄骨部材を把持
するクランプ80aとから構成されている。このクラン
プ部80aは、軸部64aの上部に対向して結合した上
受け部81aおよび下受け部69aと、上受け部81a
に複数の連結具82aを介して垂直方向に変位可能に取
り付けた押さえ板70aと、上受け部81aに螺合する
と共にその下端部を押さえ板70aに当接したねじ体6
8aと、このねじ体68aに結合されてこれを回転させ
ることによりねじ体68aを垂直方向の移動に変換する
保持レバー67aとから構成されている。ここで、中間
ビーム61とは建屋の構成部材であるH鋼などの鉄骨で
なる構成部材であり、またファスナープレート62と
は、この中間ビーム61に溶接されてレール部材4aを
固定するレールブラケットが溶接固定される構成部材で
ある。
【0022】今、エレベータガイドレールの芯出しを行
なう場合、先の実施例の場合と同様に、乗りかごに設け
られた作業床8がレール部材4a,4bの所定の据付固
定位置となるように乗りかごを移動させて停止させる。
その後、図10に示すように伸長部材33aを、保持装
置63aのクランプ部80aが中間ビーム61もしくは
ファスナープレート62を把持可能な位置まで水平にス
ライドさせ、保持装置63aによってファスナープレー
ト62を保持する場合は、この保持装置63aのダイヤ
ルストッパ66aを回転させて緩め、保持装置63aの
クランプ部80aがファスナープレート62を把持可能
な位置まで軸部64aを垂直方向に移動させ、クランプ
部80aの押さえ板70aの下受け部69aとの間にフ
ァスナープレート62を挟み込み、この状態で今度はダ
イヤルストッパ66aを回転させて締め付け、軸部64
aを伸長部材33aに固定する。次いで、保持レバー6
7aを回転させてねじ体68aを下部に移動させ、押さ
え板70aに下方向への押し圧力を与えて、ファスナー
プレート62を押え板70aと下受け部69aとの間で
一定の把持力を加えて把持させる。この把持作業は、保
持レバー67aのねじ体68aが把持力として効果的に
作用するようファスナープレート62がクランプ部80
aの奥に十分入っていることを確認してから行なう。そ
の後、クランプ部80aによってファスナープレート6
2を把持した状態で、図9に示したレバー32aを回動
させて伸長部材33aをベース部材30に固定する。他
方の保持装置63bについても保持装置63aと同様に
操作することにより、伸長部材33a,33bはベース
部材30と一体となり、建屋に対して一定の保持力で固
定されたことになる。
【0023】一方、ファスナープレート62がクランプ
部80aの奥に十分入らない場合は、図10の矢印65
で示すように軸部64aを中心にしてクランプ部80a
を適宜回転させて、ファスナープレート62を把持した
り、あるいは中間ビーム61を把持することにより、上
述の場合と同様に、ベース部材30と伸長部材33a,
33bとを一体にし、建屋に対して一定の保持力で固定
することができる。その後は、図1に示した先の実施例
と同様に把持したレール部材4a,4bの芯出し位置へ
の位置調整作業を行なう。
【0024】位置調整作業が終了し、レール部材4a,
4bの取り付けるべき所定の芯出し位置が決まったら、
レール部材4a,4bに合わせて図示しないレールブラ
ケットを組み立てて、このレールブラケットをファスナ
ープレート62もしくは中間ビーム61に結合すること
によって、建屋に芯出しした状態レール部材4a,4b
を本固定することができる。建屋への本固定が終わった
なら、図11に示した保持レバー67a,67bおよび
ダイヤルストッパ66a,66bを緩め、保持装置63
a,63bを回転させるなどして保持装置63a,63
bによるファスナプレート62もしくは中間ビーム61
の把持状態から解放する。次に、図9に示したレバー3
2a,32bを緩めて伸長部材33a,33bを内側に
引き込むことにより、作業開始前の状態となり、次の芯
出し箇所へ乗かごと共に移動することが可能となる。
【0025】これら両実施例から分かるように、エレベ
ータガイドレールの芯出し装置を伸長当接装置331,
332や保持装置63a,63bなどの支持固定装置に
よって昇降路壁に釈放可能に支持し、把持装置45a,
45bで保持したレール部材4a,4bを位置調整可能
に設けたため、従来のように昇降路壁に仮固定したレー
ルブラケットを用いてレール部材4a,4bや装置全体
を支持する必要がなくなり、またハンマーなどによる位
置調整作業を行なう必要がなくなり、昇降路壁に支持し
たベース部材30に対して第一の位置調整装置42およ
び第二の位置調整装置481,482を操作しながらレ
ール部材4a,4bを変位させて、その芯出しを容易に
行なうことができる。
【0026】尚、上述した実施例のエレベータガイドレ
ールの芯出し装置は、伸長当接装置331,332や保
持装置63a,63bによって昇降路壁間に全体を釈放
可能に支持したが、伸長当接装置と保持装置の組合せ等
による他の構成の支持固定装置によって昇降路壁に釈放
可能に支持しても良く、また把持装置45a,45bを
x方向およびy方向に位置調整する位置調整装置42,
481,482も他の構成であっても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエレベータ
ガイドレールの芯出し装置は、ベース部材に設けた支持
固定装置によって昇降路壁に支持し、このベース部材に
位置調整装置を介してレール部材を把持する把持装置を
設けたため、従来のようにレール部材を昇降路壁に仮固
定して全体を支持する必要がなくなり、また仮固定後に
ハンマーなどによる位置調整作業を行なう必要がなくな
り、作業者の熟練度に左右されることなく、昇降路壁に
支持したベース部材に対して位置調整装置を操作しなが
らレール部材を変位させて、短時間で精度良く芯出しを
行なうことができる。しかも把持装置は、レール部材を
その重心方向に引込んで保持するように構成したため、
保持させるときにレール部材が傾いたり無理な力が加わ
るのを防止して、作業性の良いエレベータガイドレール
の芯出し装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエレベータガイドレー
ルの芯出し装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置を作業床上に配置した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の取付け状態を示す平面図である。
【図4】図1に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の他の取付け状態を示す平面図である。
【図5】図1に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の取付け完了状態を示す正面図である。
【図6】図5に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の平面図である。
【図7】図4に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の要部を拡大した平面図である。
【図8】図6に示したエレベータガイドレールの芯出し
装置の要部を拡大した平明図である。
【図9】本発明の異なる実施例によるエレベータガイド
レールの芯出し装置の斜視図である。
【図10】図9に示したエレベータガイドレールの芯出
し装置の取付け状態を示す要部拡大平面図である。
【図11】図10に示したエレベータガイドレールの芯
出し装置の要部拡大側面図である。
【図12】従来のエレベータガイドレールの芯出し時の
昇降路の断面図である。
【図13】従来のエレベータガイドレールの芯出し作業
の手順を示すフローチャートである。
【図14】図12に示した昇降路の要部を拡大して示す
斜視図である。
【図15】従来のエレベータガイドレールの芯出し装置
の平面図である。
【符号の説明】
1a,1b ピアノ線 3 昇降路 3a,3b 昇降路壁 4a,4b レール部材 30 ベース部材 33a,33b 伸長部材 39a,39b 背面当接部 40a,40b ガイド面当接部 41a,41b 基準面 42 第一の位置調整装置 44a,44b 引っ張りクランプ 45a,45b 把持装置 481,482 第二の位置調整装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内に垂下したピアノ線を基準とし
    てレール部材を昇降路内の所定位置に芯出しするエレベ
    ータガイドレールの芯出し装置において、ベース部材を
    上記昇降路壁に取外し可能に固定する支持固定装置と、
    位置調整可能な位置調整装置を介して上記ベース部材に
    支持すると共に、上記レール部材を把持可能な把持装置
    とを設け、この把持装置は、上記レール部材の背面およ
    び案内面に当接する背面当接部および案内面当接部とを
    有し、上記背面当接部を上記レール部材の重心の方向に
    引き寄せて上記レール部材を挾圧保持するようにしたこ
    とを特徴とするエレベータガイドレールの芯出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記把持
    装置は、上記背面当接部に連結した引っ張りクランプを
    有し、この引っ張りクランプの操作方向を上記レール部
    材の重心の方向にほぼ一致させたことを特徴とするエレ
    ベータガイドレールの芯出し装置。
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