JP2020067412A - 引張試験機のコーンチャック装置、コーン装着用治具、およびコーン取出し用治具 - Google Patents
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Abstract
Description
チャックフレーム内には、負荷軸に沿って入口側から奥方向に徐々に広がる空間部が、その内部にはくさび体がそれぞれ形成されている。空間部にはくさび体に接して一対のくさび状つかみ歯が収容されている。
上記構成において、前記治具は、ハンドルを備えることを特徴とする。
上記構成において、前記治具は、コーン装着用治具であることを特徴とする。
上記構成において、前記治具は、コーン取出し用治具であることを特徴とする。
上記構成において、前記プレートの中央部に外側に張り出すストッパ面を備えることを特徴とする。
上記構成において、治具は、上のつかみ歯の下端に差し込まれるので、ワイヤーロープなどの一部を把持しても自立しない試験片の取付けおよび、取りだしを容易に行える。
上記構成において、治具は、ハンドルを備えるので、コーン装着用治具またはコーン取出し用治具にハンドルを介して、力をかけやすくなる。そして、手動により試験片の取りつけおよび取出しを容易に行える。
試験機本体2は、テーブル4の上方にコーンチャック装置を構成する下つかみ具6aおよび上つかみ具6bを備える。制御装置3は、表示部3aおよび操作部3bを備える。
上つかみ具6bは、試験機本体2の下部のテーブル4より突出した一対のピラー4bに両端をそれぞれ固定されている。一対のピラー4bはテーブル4の上面において、ねじ棒4aの配置位置と異なる対角位置に立設されている。
ピラー4bにはテーブル4内の図示しない油圧昇降機構が接続され、この油圧昇降機構は上つかみ具6bを油圧により昇降する。
つかみ歯7bの内側面には、破線で示すように、チャック面7eが形成されている。
つかみ歯7bの上部には、左右方向に延びるレール63が接続しており、つかみ歯7bがレール63に沿って、左右方向に摺動自在に設けられている。
そして、レール63の上部には、上下方向に延びるアーム64の下端が接続しており、アーム64の上部は、図示しないアクチュエーターに接続されている。そして、アクチュエーターにより、アーム64とともにレール63をチャックフレーム61に対して昇降可能としている。
アーム64を介して、図2に示すように、レール63を上げると、つかみ歯7bはくさび体62に沿って斜め上方に移動し、つかみ歯7b間が広がる。これにより、つかみ歯7bが開いた状態となる。そして、レール63を下げると、図4に示すように、つかみ歯7bはくさび体62に沿って斜め下方に移動し、つかみ歯7b間が狭くなる。これにより、つかみ歯7bが閉じた状態となる。
治具8は、図3に示すように、水平で厚みの均一なプレート81と、プレート81の上下面に接続するハンドル82により構成されている。そして、プレート81は前方に向けて、左右の幅が狭くなる形状となっている。
プレート81は前部に前方へ平行に延びた2本の先端部81cと、前後中央部に左右方向(外側)に張り出したストッパ面81aを備える。
取り外し用の治具10は、図6に示すように、取付け用の治具8とほぼ同一の形状である。治具10の先端部101cの左右方向の幅は、取付け用の治具8よりも狭く、治具10の前部に形成される切り欠き部103の左右方向の幅d2は、取付け用の治具8の切り欠き部83の幅d1よりも広くなっている。また、切り欠き部103の後部は、上方に向けて広がった形状となっている。
プレート101は前部に前方に延びた2本の先端部101cと、前後中央部に左右方向に張り出したストッパ101aを備える。
そして、先端部101cの間に切り欠き部103が形成されている。切り欠き部103は、前部が左右方向の幅が均一で、後部が前部の幅を直径とする半円状の形状となっている。切り欠き部103には、試験片9のロープ部9aが挿入され、切り欠き部103の最前部に面取りがあり、前方に向けて左右方向に広がる形状となっている。これにより、試験片9を切り欠き部103内に導入しやすくなっている。
試験片9は、図2に示すように、ロープ部9aと、両端のコーン部9b(上端のコーン部9bのみ図示。)と、により構成される。
そして、治具8の切り欠き83にロープ部9aを挿入し、コーン部9bをプレート81上に載置した状態で、図2に示すように、試験片9のコーン部9bを治具8とともに上つかみ具6bに取り付ける。
試験片9のコーン部9bの下端9cは、プレート81の先端部81cの上面に当接し、試験片9の荷重がガイド71により受け止められる。
このため、試験片9をつかみ歯7bの間に保持することができ、試験片9を保持する操作者の手間が低減される。
プレート81にハンドル82を設けることにより、プレート81の前部に試験片9を載置しても、ハンドル82を把持して、治具8の姿勢を保ちながら、つかみ歯7bに装着することができる。
この後、ガイド71とつかみ歯7bとの間の開口71cから、治具8を引き抜く。
そして、下つかみ具6aのつかみ歯7aの間に、図示を省略した試験片9の下端のコーン部を配置し、下つかみ具6aの操作部65により、つかみ歯7aを閉じて、試験片のコーン部をつかみ具6aにより保持する。
この際、ガイド71はつかみ歯7bの下端に固定されているので、つかみ歯7bが移動しても、治具8とつかみ歯7bとの上下方向の位置が変化しない。
これにより、コーン部9bの下端9cをつかみ歯7bの下端位置にあわせて、つかみ歯7bにより挟持できる。
このとき、試験片9のコーン部9bは、一対のつかみ歯7bのチャック面7eの間に強固に保持されている。
また、ガイド71には、図5に示すように、ガイド71に対して治具8の位置決めを行うための形状を内側に形成している。ガイド71は、左右外側に延び、前後方向と直交するストッパ面71dを有している。
また、ガイド71の内側と、治具8とのクリアランスを大きく取った場合においても、試験片9をつかみ歯7bに対して高い精度で位置決めできる。
この状態で、上つかみ具6の操作部66を操作し、つかみ歯7bを開く。これにより、つかみ歯7bによるコーン部9bの保持は解除されて、コーン部9bがプレート101上に載置される。
この状態で、治具10をガイド71より引き抜くと、治具10とともに試験片9が取り出される。
これにより、つかみ歯7bに対して、治具8により位置決めしながら、試験片9の装着を行うことができ、試験片9の装着精度を向上させるとともに、装着時の手間を低減できる。また、試験片9の取出し時においても、治具10のよりつかみ歯7bが開いた状態でも試験片9が保持されるので、取出しの際の手間が軽減される。
これにより、試験片9の上端を保持して、つかみ歯7bにより試験片9の荷重を受け止めるので、試験片9の装着時の手間が低減される。
2 試験機本体
6a 下つかみ具
6b 上つかみ具
7a、7b つかみ歯
8 コーン装着用治具
9 試験片
9b コーン部
10 コーン取出し用治具
61 チャックフレーム
62 くさび体
71 ガイド
71c 開口(挿入部)
81、101 プレート
81c、101c 先端部
Claims (9)
- 試験片のコーン部をつかみ歯の開閉によりチャックする引張試験機のコーンチャック装置において、
前記つかみ歯の下端に、
前記コーン部を載せるプレートを有する治具の先端部を挿入可能な挿入部を備えた、
ことを特徴とする引張試験機のコーンチャック装置。 - 前記つかみ歯は、上下一対に配置され、
上のつかみ歯の下端に、前記挿入部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の引張試験機のコーンチャック装置。 - 前記治具は、ハンドルを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の引張試験機のコーンチャック装置。
- 前記治具は、コーン装着用治具であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の引張試験機のコーンチャック装置。
- 前記治具は、コーン取出し用治具であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の引張試験機のコーンチャック装置。
- 前記治具の先端部は前記プレートの前部から平行に延びることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の引張試験機のコーンチャック装置。
- 前記プレートの中央部に外側に張り出すストッパ面を備えることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の引張試験機のコーンチャック装置。
- つかみ歯の開閉によりチャックされる試験片のコーン部を載せるプレートと、
開いた状態の前記つかみ歯の下端の挿入部に挿入可能な先端部と、
を備えたことを特徴とするコーン装着用治具。 - つかみ歯の開閉によりチャックされる試験片のコーン部を載せるプレートと、
閉じた状態の前記つかみ歯の下端の挿入部に挿入可能な先端部と、
を備えたことを特徴とするコーン取出し用治具。
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