JP2549630Y2 - リニアモータエレベータのガイドローラ装置 - Google Patents
リニアモータエレベータのガイドローラ装置Info
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- JP2549630Y2 JP2549630Y2 JP8421692U JP8421692U JP2549630Y2 JP 2549630 Y2 JP2549630 Y2 JP 2549630Y2 JP 8421692 U JP8421692 U JP 8421692U JP 8421692 U JP8421692 U JP 8421692U JP 2549630 Y2 JP2549630 Y2 JP 2549630Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主ロープにより連結さ
れたかごと釣り合い重りの何れか一方に一次コイルを設
け、この一次コイルに対向して昇降路側にリアクション
プレートを設けて、かごと釣り合い重りとを交互に昇降
させるリニアモータエレベータにおいて、一次コイルと
リアクションプレートとの空隙を保持する装置の改良に
関するものである。
れたかごと釣り合い重りの何れか一方に一次コイルを設
け、この一次コイルに対向して昇降路側にリアクション
プレートを設けて、かごと釣り合い重りとを交互に昇降
させるリニアモータエレベータにおいて、一次コイルと
リアクションプレートとの空隙を保持する装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリニアモータエレベータの一例を
図6〜図8により説明する。図6は全体概略図、図7は
図6の要部詳細図、図8は動作説明図である。図におい
て、1は昇降路、2a,2bは昇降路1の上部に固定さ
れた架台3に設置された滑車、4は一端がかご5に連結
され、滑車2a,2bを介して、他端が釣り合い重り6
に連結された主ロープ、7はかご5用の一対のガイドレ
ール、8はこのガイドレール7に沿ってかご5の昇降を
案内するガイドシューである。9は釣り合い重り6用の
一対のガイドレール、10はこのガイドレール9に沿っ
て釣り合い重り6の昇降を案内するガイドシュー、11
は釣り合い重り6に設置された一次コイル、12は一次
コイル11に対向するように、昇降路1の上下方向全長
に渡って垂設されたリアクションプレート(二次導体)
で、支持ブラケット13によって昇降路壁1aに固定さ
れている。
図6〜図8により説明する。図6は全体概略図、図7は
図6の要部詳細図、図8は動作説明図である。図におい
て、1は昇降路、2a,2bは昇降路1の上部に固定さ
れた架台3に設置された滑車、4は一端がかご5に連結
され、滑車2a,2bを介して、他端が釣り合い重り6
に連結された主ロープ、7はかご5用の一対のガイドレ
ール、8はこのガイドレール7に沿ってかご5の昇降を
案内するガイドシューである。9は釣り合い重り6用の
一対のガイドレール、10はこのガイドレール9に沿っ
て釣り合い重り6の昇降を案内するガイドシュー、11
は釣り合い重り6に設置された一次コイル、12は一次
コイル11に対向するように、昇降路1の上下方向全長
に渡って垂設されたリアクションプレート(二次導体)
で、支持ブラケット13によって昇降路壁1aに固定さ
れている。
【0003】一次コイル11とリアクションプレート1
2との間には約2〜4mm程度の空隙Cを形成するように
据え付けられており、この空隙Cの調整はリニアモータ
の性能を左右するため非常に重要視されている。上記の
構成により、一次コイル11に電力を供給することによ
って、駆動力となる推力Fを発生し、かご5と釣り合い
重り6とを交互に昇降させるようになっている。
2との間には約2〜4mm程度の空隙Cを形成するように
据え付けられており、この空隙Cの調整はリニアモータ
の性能を左右するため非常に重要視されている。上記の
構成により、一次コイル11に電力を供給することによ
って、駆動力となる推力Fを発生し、かご5と釣り合い
重り6とを交互に昇降させるようになっている。
【0004】ところで、上記したリニアモータに電力を
供給すると、推力Fを生じるとともに、一次コイル11
とリアクションプレート12との間に吸引力Kを生じ
る。この推力F及び吸引力Kは空隙Cが小さいほど大き
くなり、また、吸引力Kの大きさは、推力Fの2〜4倍
程度になるため、通常の推力が約500kgf 〜3000
kgf 程度必要であることから、吸引力Kは約1000kg
f 〜10000kgf を超える大きな力になる。
供給すると、推力Fを生じるとともに、一次コイル11
とリアクションプレート12との間に吸引力Kを生じ
る。この推力F及び吸引力Kは空隙Cが小さいほど大き
くなり、また、吸引力Kの大きさは、推力Fの2〜4倍
程度になるため、通常の推力が約500kgf 〜3000
kgf 程度必要であることから、吸引力Kは約1000kg
f 〜10000kgf を超える大きな力になる。
【0005】このため、図8に示すように、一次コイル
11とリアクションプレート12は互いに吸い寄せら
れ、空隙Cも規制された間隔(2〜4mm)を維持できな
くなる。更に、ガイドシュー10の反力Pにより、ガイ
ドレール9がリアクションプレート12側へ湾曲し、ま
た、リアクションプレート12も支持ブラケット13の
支持間で一次コイル11側へ湾曲し、走行速度,消費電
力,着床精度等のエレベータの走行性能が損なわれるだ
けでなく、安全性の面でも問題が発生することになる。
11とリアクションプレート12は互いに吸い寄せら
れ、空隙Cも規制された間隔(2〜4mm)を維持できな
くなる。更に、ガイドシュー10の反力Pにより、ガイ
ドレール9がリアクションプレート12側へ湾曲し、ま
た、リアクションプレート12も支持ブラケット13の
支持間で一次コイル11側へ湾曲し、走行速度,消費電
力,着床精度等のエレベータの走行性能が損なわれるだ
けでなく、安全性の面でも問題が発生することになる。
【0006】そこで、図9に示すように、釣り合い重り
6にガイドローラ装置100を設け、一次コイル11と
リアクションプレート12との空隙Cを所定距離に維持
するようにする方法が提案されている。この方法によれ
ば、ガイドローラ装置100の支持ローラ101がリア
クションプレート12上を転動するため、一次コイル1
1とリアクションプレート12との空隙Cを所定距離に
維持することができる。
6にガイドローラ装置100を設け、一次コイル11と
リアクションプレート12との空隙Cを所定距離に維持
するようにする方法が提案されている。この方法によれ
ば、ガイドローラ装置100の支持ローラ101がリア
クションプレート12上を転動するため、一次コイル1
1とリアクションプレート12との空隙Cを所定距離に
維持することができる。
【0007】ところで、ガイドレール9とリアクション
プレート12との間隔Lは、個々の部品の製作誤差や据
え付け誤差等により、通常±2mm程度の誤差が発生す
る。そのため、誤差が正、即ち間隔LがL+αに広がっ
ている箇所では、空隙CもC+αに広がるため、所定の
推力Fを得られなくなり、安定した走行性能が得られな
くなる。またエレベータが、間隔LがL+αの箇所で停
止し、電力が遮断されている状態から起動する場合に
は、空隙Cが広いために推力が不足し、起動が行えなく
なる恐れもある。更に、間隔LがL+αの箇所では、支
持ローラ101がリアクションプレート12から離れ、
間隔LがL以下の箇所では支持ローラ101はリアクシ
ョンプレート12に接するため、振動や騒音が発生する
という問題がある。
プレート12との間隔Lは、個々の部品の製作誤差や据
え付け誤差等により、通常±2mm程度の誤差が発生す
る。そのため、誤差が正、即ち間隔LがL+αに広がっ
ている箇所では、空隙CもC+αに広がるため、所定の
推力Fを得られなくなり、安定した走行性能が得られな
くなる。またエレベータが、間隔LがL+αの箇所で停
止し、電力が遮断されている状態から起動する場合に
は、空隙Cが広いために推力が不足し、起動が行えなく
なる恐れもある。更に、間隔LがL+αの箇所では、支
持ローラ101がリアクションプレート12から離れ、
間隔LがL以下の箇所では支持ローラ101はリアクシ
ョンプレート12に接するため、振動や騒音が発生する
という問題がある。
【0008】また、誤差が負、即ち間隔LがL−αに狭
まっている箇所では、ガイドシュー10はガイドレール
9を広げる方向にガイドレール9に押し付けられ、ま
た、支持ローラ101もリアクションプレート12に押
し付けられるため、ガイドレール9やリアクションプレ
ート12が湾曲したり、また、釣り合い重り6が昇降で
きなくなる場合もある。
まっている箇所では、ガイドシュー10はガイドレール
9を広げる方向にガイドレール9に押し付けられ、ま
た、支持ローラ101もリアクションプレート12に押
し付けられるため、ガイドレール9やリアクションプレ
ート12が湾曲したり、また、釣り合い重り6が昇降で
きなくなる場合もある。
【0009】そこで、この問題を解決するために、図1
0に示すように、ガイドシュー10に代えてローラガイ
ド20を設ける方法が考えられている。このローラガイ
ド20は、軸21a,21bによって釣り合い重り6に
回動自在に設けられたローラ22a,22bを、ばね2
3a,23bによってガイドレール9に押し付ける構造
になっている。このばね23a,23bは、間隔Lの誤
差を容易に吸収することができるように、ばね定数の小
さいばねを使用している。
0に示すように、ガイドシュー10に代えてローラガイ
ド20を設ける方法が考えられている。このローラガイ
ド20は、軸21a,21bによって釣り合い重り6に
回動自在に設けられたローラ22a,22bを、ばね2
3a,23bによってガイドレール9に押し付ける構造
になっている。このばね23a,23bは、間隔Lの誤
差を容易に吸収することができるように、ばね定数の小
さいばねを使用している。
【0010】このローラガイド20を使用すれば、間隔
LがL−αに狭まっている箇所では、ばね23aがαだ
け圧縮されることにより、誤差を吸収できる。また、間
隔LがL+αに広がっている箇所では、一次コイル11
とリアクションプレート12との間の吸引力によって、
ばね23bがαだけ圧縮されることにより、誤差を吸収
できる。
LがL−αに狭まっている箇所では、ばね23aがαだ
け圧縮されることにより、誤差を吸収できる。また、間
隔LがL+αに広がっている箇所では、一次コイル11
とリアクションプレート12との間の吸引力によって、
ばね23bがαだけ圧縮されることにより、誤差を吸収
できる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
10の従来例の場合でも、エレベータの起動時における
上述の問題が未解決である。すなわち、エレベータが、
間隔LがL+αの箇所で停止し、電力が遮断されている
状態では、吸引力が働いていないため、空隙CはC+α
となり、支持ローラ101はリアクションプレート12
から離れている。この状態からエレベータが起動しよう
とすると、空隙Cが広いために推力が不足し、起動が行
えなくなる恐れがある。また、もし起動できた場合で
も、一次コイル11とリアクションプレート12との間
の吸引力によって支持ローラ101がリアクションプレ
ート12に接するときに、振動や騒音を発するという問
題がある。
10の従来例の場合でも、エレベータの起動時における
上述の問題が未解決である。すなわち、エレベータが、
間隔LがL+αの箇所で停止し、電力が遮断されている
状態では、吸引力が働いていないため、空隙CはC+α
となり、支持ローラ101はリアクションプレート12
から離れている。この状態からエレベータが起動しよう
とすると、空隙Cが広いために推力が不足し、起動が行
えなくなる恐れがある。また、もし起動できた場合で
も、一次コイル11とリアクションプレート12との間
の吸引力によって支持ローラ101がリアクションプレ
ート12に接するときに、振動や騒音を発するという問
題がある。
【0012】更に、この種のリニアモータエレベータに
は、次のような問題がある。図11(A)に示すよう
に、一次コイル11の重量は、釣り合い重り6の全重量
のかなりの部分を占めるため、釣り合い重り6の重心G
は、釣り合い重り6の枠6aの中心よりもリアクション
プレート12側に位置している。これに対して、主ロー
プ4の吊り芯Hは枠6aの中心であるため、両者は距離
Dだけずれている。そのため、電力が遮断されて吸引力
が働いていない状態では、図11(B)に示すように、
釣り合い重り6は傾くことになり、一次コイル11の下
方の空隙C1は大きくなる。
は、次のような問題がある。図11(A)に示すよう
に、一次コイル11の重量は、釣り合い重り6の全重量
のかなりの部分を占めるため、釣り合い重り6の重心G
は、釣り合い重り6の枠6aの中心よりもリアクション
プレート12側に位置している。これに対して、主ロー
プ4の吊り芯Hは枠6aの中心であるため、両者は距離
Dだけずれている。そのため、電力が遮断されて吸引力
が働いていない状態では、図11(B)に示すように、
釣り合い重り6は傾くことになり、一次コイル11の下
方の空隙C1は大きくなる。
【0013】このため、エレベータが起動しようとして
も、空隙C1が広いために推力が不足し、起動が行えな
くなる恐れがあり、また、起動できた場合でも、一次コ
イル11とリアクションプレート12との間の吸引力に
よって支持ローラ101がリアクションプレート12に
接するときに、振動や騒音を発するという問題がある。
尚、主ロープ4の吊り芯Hと重心Gとが一致すれば問題
はないが、枠6aの構造上、吊り芯Hと重心Gとを一致
させることは極めて困難である。
も、空隙C1が広いために推力が不足し、起動が行えな
くなる恐れがあり、また、起動できた場合でも、一次コ
イル11とリアクションプレート12との間の吸引力に
よって支持ローラ101がリアクションプレート12に
接するときに、振動や騒音を発するという問題がある。
尚、主ロープ4の吊り芯Hと重心Gとが一致すれば問題
はないが、枠6aの構造上、吊り芯Hと重心Gとを一致
させることは極めて困難である。
【0014】この場合、普通は図10に記載したローラ
ガイド20を使用して、ガイドレール9に沿って釣り合
い重り6の昇降を案内することにより、図11(B)の
ような極端な釣り合い重り6の傾きは防止できるが、完
全には防止できない。特に、図10の実施例のところで
説明したように、間隔Lの誤差を容易に吸収することが
できるように、ばね23a,23bはばね定数の小さい
ばねを使用しており、撓みやすいため、ローラガイド2
0を使用しても釣り合い重り6の傾きは避けられない。
本考案は上記の問題を解決することを目的としたもので
あり、常に空隙を適正な値に保持することができるよう
にしたものである。
ガイド20を使用して、ガイドレール9に沿って釣り合
い重り6の昇降を案内することにより、図11(B)の
ような極端な釣り合い重り6の傾きは防止できるが、完
全には防止できない。特に、図10の実施例のところで
説明したように、間隔Lの誤差を容易に吸収することが
できるように、ばね23a,23bはばね定数の小さい
ばねを使用しており、撓みやすいため、ローラガイド2
0を使用しても釣り合い重り6の傾きは避けられない。
本考案は上記の問題を解決することを目的としたもので
あり、常に空隙を適正な値に保持することができるよう
にしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案は、ガイドレール
に沿って釣り合い重りの昇降を案内するローラガイド、
及びリアクションプレート上を転動するガイドローラ装
置に加えて、リアクションプレートの裏面を転動する補
助ローラを上記ガイドローラ装置に設け、この補助ロー
ラと上記ガイドローラ装置の支持ローラとでリアクショ
ンプレートを挟み付ける構成とすることにより、釣り合
い重りとリアクションプレートとの空隙を、常に適正な
値に保持するようにしたものである。
に沿って釣り合い重りの昇降を案内するローラガイド、
及びリアクションプレート上を転動するガイドローラ装
置に加えて、リアクションプレートの裏面を転動する補
助ローラを上記ガイドローラ装置に設け、この補助ロー
ラと上記ガイドローラ装置の支持ローラとでリアクショ
ンプレートを挟み付ける構成とすることにより、釣り合
い重りとリアクションプレートとの空隙を、常に適正な
値に保持するようにしたものである。
【0016】
【実施例】本考案の一実施例について、図1〜図3によ
り説明する。図1は本実施例のガイドローラ装置を備え
た釣り合い重りの全体概略図、図2は図1の要部詳細
図、図3は図2の平面図である。
り説明する。図1は本実施例のガイドローラ装置を備え
た釣り合い重りの全体概略図、図2は図1の要部詳細
図、図3は図2の平面図である。
【0017】図において、200は本実施例によるガイ
ドローラ装置、201はベース202に立設された軸2
03に枢着されてリアクションプレート12上を転動す
る支持ローラ、204は一端がベース202に立設され
た軸205に枢着されたレバー、206は軸207によ
りレバー204の他端に枢着されてリアクションプレー
ト12の裏面を転動する補助ローラ、208は軸203
の先端に固定されたボックスで、ねじ棒209を貫通さ
せるとともにナット210によって固定している。21
1は軸207とねじ棒209との間に設けられた引張り
ばねであり、ナット210によって、ねじ棒209の位
置を調節することにより、ばね211の引張り力の調
節、即ち、支持ローラ201と補助ローラ206による
リアクションプレート12の締め付け力を調節するもの
である。
ドローラ装置、201はベース202に立設された軸2
03に枢着されてリアクションプレート12上を転動す
る支持ローラ、204は一端がベース202に立設され
た軸205に枢着されたレバー、206は軸207によ
りレバー204の他端に枢着されてリアクションプレー
ト12の裏面を転動する補助ローラ、208は軸203
の先端に固定されたボックスで、ねじ棒209を貫通さ
せるとともにナット210によって固定している。21
1は軸207とねじ棒209との間に設けられた引張り
ばねであり、ナット210によって、ねじ棒209の位
置を調節することにより、ばね211の引張り力の調
節、即ち、支持ローラ201と補助ローラ206による
リアクションプレート12の締め付け力を調節するもの
である。
【0018】212はベース202に空けられた長穴で
あり、ボルト213によってベース202、即ち、ガイ
ドローラ装置200を、釣り合い重り6に固定してい
る。220は釣り合い重り6に固定されたブラケット、
221はベース202に固定されたブラケット、222
は一端はブラケット220に固定され、他端はブラケッ
ト221を貫通したボルトで、ナット223により、ブ
ラケット221を挟み付けている。また、図10と同一
符号は同一のものを示している。
あり、ボルト213によってベース202、即ち、ガイ
ドローラ装置200を、釣り合い重り6に固定してい
る。220は釣り合い重り6に固定されたブラケット、
221はベース202に固定されたブラケット、222
は一端はブラケット220に固定され、他端はブラケッ
ト221を貫通したボルトで、ナット223により、ブ
ラケット221を挟み付けている。また、図10と同一
符号は同一のものを示している。
【0019】本実施例における空隙Cの調節は、まず支
持ローラ201と補助ローラ206でリアクションプレ
ート12を挟み、次に、ナット210を緩めて、ねじ棒
209の図2における左右方向の位置を調節してナット
210を締めることにより、ばね211の引張り力の調
節、即ち、支持ローラ201と補助ローラ206による
リアクションプレート12の締め付け力を調節する。
持ローラ201と補助ローラ206でリアクションプレ
ート12を挟み、次に、ナット210を緩めて、ねじ棒
209の図2における左右方向の位置を調節してナット
210を締めることにより、ばね211の引張り力の調
節、即ち、支持ローラ201と補助ローラ206による
リアクションプレート12の締め付け力を調節する。
【0020】次に、釣り合い重り6に対してベース20
2が摺動できる程度にボルト213を緩めておき、ナッ
ト223を緩めて、ボルト222に対するブラケット2
21の図2における左右方向の位置を調節、即ち、ガイ
ドローラ装置200に対する釣り合い重り6の取り付け
位置を調節する。換言すればリアクションプレート12
と一次コイル11間の空隙Cを調節する。そして、ボル
ト213及びナット223を締め付けてガイドローラ装
置200を釣り合い重り6に固定する。更に、ガイドレ
ール9に対してローラガイド20を調節する。
2が摺動できる程度にボルト213を緩めておき、ナッ
ト223を緩めて、ボルト222に対するブラケット2
21の図2における左右方向の位置を調節、即ち、ガイ
ドローラ装置200に対する釣り合い重り6の取り付け
位置を調節する。換言すればリアクションプレート12
と一次コイル11間の空隙Cを調節する。そして、ボル
ト213及びナット223を締め付けてガイドローラ装
置200を釣り合い重り6に固定する。更に、ガイドレ
ール9に対してローラガイド20を調節する。
【0021】上記のように、本実施例によれば、支持ロ
ーラ201と補助ローラ206とでリアクションプレー
ト12を挟む構成であるため、常に空隙Cを適正な値に
保持することができるのみならず、ばね211の引張り
力を調節することにより、支持ローラ201と補助ロー
ラ206によるリアクションプレート12の締め付け
力、即ち、空隙Cの変動の難易性の調整が行える。ま
た、空隙Cの調整はローラガイド20とは関係なく、ガ
イドローラ装置200の位置調節のみで行えるため、調
整が容易である。尚、この場合、間隔Lの誤差の有無に
かかわらず空隙Cを所定の範囲内に維持できるようにす
るために、ローラガイド20のばね23a,23bはば
ね定数の小さいものを使用している。
ーラ201と補助ローラ206とでリアクションプレー
ト12を挟む構成であるため、常に空隙Cを適正な値に
保持することができるのみならず、ばね211の引張り
力を調節することにより、支持ローラ201と補助ロー
ラ206によるリアクションプレート12の締め付け
力、即ち、空隙Cの変動の難易性の調整が行える。ま
た、空隙Cの調整はローラガイド20とは関係なく、ガ
イドローラ装置200の位置調節のみで行えるため、調
整が容易である。尚、この場合、間隔Lの誤差の有無に
かかわらず空隙Cを所定の範囲内に維持できるようにす
るために、ローラガイド20のばね23a,23bはば
ね定数の小さいものを使用している。
【0022】次に、本考案の他の実施例について説明す
る。この実施例は自動調芯機構を使用することによっ
て、ガイドローラ装置1個につき支持ローラを2個設
け、支持ローラ1個当たりの荷重を軽減したものであ
る。図4は図2に相当する図、図5は図3に相当する図
である。図において、300は本実施例によるガイドロ
ーラ装置、302はベース301に立設された軸303
に枢着されたプレートであり、軸304,305により
支持ローラ306,307を枢着している。これらのプ
レート302〜支持ローラ307で自動調芯機構を構成
し、両支持ローラ306,307に均等の荷重が掛かる
ようにしている。
る。この実施例は自動調芯機構を使用することによっ
て、ガイドローラ装置1個につき支持ローラを2個設
け、支持ローラ1個当たりの荷重を軽減したものであ
る。図4は図2に相当する図、図5は図3に相当する図
である。図において、300は本実施例によるガイドロ
ーラ装置、302はベース301に立設された軸303
に枢着されたプレートであり、軸304,305により
支持ローラ306,307を枢着している。これらのプ
レート302〜支持ローラ307で自動調芯機構を構成
し、両支持ローラ306,307に均等の荷重が掛かる
ようにしている。
【0023】308は一端が軸305に枢着されたレバ
ー、309は軸310によりレバー308の他端に枢着
されてリアクションプレート12の裏面を転動する補助
ローラ、311はレバー308の中間部に立設されたピ
ンであり、図2の実施例と同様にばね211の一端が引
っ掛けられている。また、図2,図3と同一符号は同一
のものを示している。
ー、309は軸310によりレバー308の他端に枢着
されてリアクションプレート12の裏面を転動する補助
ローラ、311はレバー308の中間部に立設されたピ
ンであり、図2の実施例と同様にばね211の一端が引
っ掛けられている。また、図2,図3と同一符号は同一
のものを示している。
【0024】本実施例における空隙Cの調節は、図2の
実施例の場合と同様であり、上記実施例が支持ローラ2
01と補助ローラ206とでリアクションプレート12
を挟んでいるのに対し、本実施例では支持ローラ30
6,307と補助ローラ309とでリアクションプレー
ト12を挟んでいる点が相違するのみである。本実施例
によれば、図2の実施例と同一の効果があるとともに、
図2の実施例に比べ支持ローラの数が2倍になっている
ため、支持ローラに掛かる荷重を軽減することができ
る。尚、以上の説明では、一次コイル11が釣り合い重
り6に設置されものについて説明したが、一次コイル1
1がかご5に設置されたものであっても同様に実施でき
る。
実施例の場合と同様であり、上記実施例が支持ローラ2
01と補助ローラ206とでリアクションプレート12
を挟んでいるのに対し、本実施例では支持ローラ30
6,307と補助ローラ309とでリアクションプレー
ト12を挟んでいる点が相違するのみである。本実施例
によれば、図2の実施例と同一の効果があるとともに、
図2の実施例に比べ支持ローラの数が2倍になっている
ため、支持ローラに掛かる荷重を軽減することができ
る。尚、以上の説明では、一次コイル11が釣り合い重
り6に設置されものについて説明したが、一次コイル1
1がかご5に設置されたものであっても同様に実施でき
る。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
支持ローラと補助ローラとでリアクションプレートを挟
み、更にこの挟み付け力を調節可能としているため、一
次コイルとリアクションプレート間の空隙を常に適正な
値に保持することができ、振動や騒音の発生を防止し、
リニアモータの良好な走行性能を実現することができ
る。
支持ローラと補助ローラとでリアクションプレートを挟
み、更にこの挟み付け力を調節可能としているため、一
次コイルとリアクションプレート間の空隙を常に適正な
値に保持することができ、振動や騒音の発生を防止し、
リニアモータの良好な走行性能を実現することができ
る。
【図1】本考案の一実施例のガイドローラ装置を備えた
釣り合い重りの全体概略図である。
釣り合い重りの全体概略図である。
【図2】図1の要部詳細図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】従来のリニアモータエレベータの一例を示す全
体概略図である。
体概略図である。
【図7】図6の要部詳細図である。
【図8】図6の動作説明図である。
【図9】従来のリニアモータエレベータの他の例を示す
図である。
図である。
【図10】従来のリニアモータエレベータの他の例を示
す図である。
す図である。
【図11】従来のリニアモータエレベータの問題点を説
明する図である。
明する図である。
1 昇降路 4 主ロープ 5 かご 6 釣り合い重り 7,9 ガイドレール 11 一次コイル 12 リアクションプレート 20 ローラガイド 100,200,300 ガイドローラ装置 101,201,306,307 支持ローラ 206,309 補助ローラ 211 引張りばね
Claims (3)
- 【請求項1】 昇降路の上下方向に設置されたかご及び
釣り合い重り用のガイドレールと、主ロープによって連
結され、ローラガイドによって上記ガイドレールに沿っ
て昇降路内を昇降するかご及び釣り合い重りと、このか
ご又は釣り合い重りの何れか一方に設けられた一次コイ
ルと、この一次コイルに対向して昇降路の上下方向に設
置されたリアクションプレートとを備えたリニアモータ
エレベータに使用され、上記リアクションプレート上を
転動するように上記一次コイル又はこれを支持する側に
設置されたガイドローラ装置において、上記ガイドローラ装置は リアクションプレートの表側を
転動する支持ローラと、リアクションプレートの裏側を
転動する補助ローラと、上記両ローラによりリアクショ
ンプレートを締め付ける手段と、を備えた構成であるこ
とを特徴とするリニアモータエレベータのガイドローラ
装置。 - 【請求項2】 上記両ローラによりリアクションプレー
トを締め付ける手段の締め付け力を調節可能にしたこと
を特徴とする請求項1記載のリニアモータエレベータの
ガイドローラ装置。 - 【請求項3】 上記ガイドローラ装置は、上記一次コイ
ル又はこれを支持する側に位置調節可能に取り付けられ
ていることを特徴とする請求項1又は2記載のリニアモ
ータエレベータのガイドローラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8421692U JP2549630Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | リニアモータエレベータのガイドローラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8421692U JP2549630Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | リニアモータエレベータのガイドローラ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642881U JPH0642881U (ja) | 1994-06-07 |
JP2549630Y2 true JP2549630Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13824288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8421692U Expired - Fee Related JP2549630Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | リニアモータエレベータのガイドローラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549630Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP8421692U patent/JP2549630Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642881U (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |