JP3300616B2 - 油圧ウインチ装置 - Google Patents
油圧ウインチ装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくにパイルドラ
イバなどの基礎機械に適したウインチ運転モードを有す
る油圧ウインチ装置に関する。
イバなどの基礎機械に適したウインチ運転モードを有す
る油圧ウインチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンのように、クレーン作
業、クラムシェルによる掘削作業、グラブバケットによ
る積み込み作業、あるいはパイルドライバなどの基礎機
械作業を選択的に行う建設機械において、従来から、各
作業に適したウインチ運転ができるように複数のウイン
チ運転モードを選択できるようにしたものが知られてい
る。たとえば、特公平2−48477号公報には、3種
類のウインチ運転モードが選択できるようにしている。
すなわち、 操作レバー中立でネガブレーキが作動し、巻下げ巻上
げ位置では動力巻下げ、動力巻上げを行うクレーンに適
したモード 操作レバー中立でネガブレーキの作動を解除して吊り
荷をフリーフォールし、巻下げ巻上げ位置では動力巻下
げ、動力巻上げを行う掘削作業に適したモード、 操作レバー中立、巻下げ位置、および巻上げ位置のい
ずれでもネガブレーキの作動を解除して吊り荷をフリー
フォールするモードである。
業、クラムシェルによる掘削作業、グラブバケットによ
る積み込み作業、あるいはパイルドライバなどの基礎機
械作業を選択的に行う建設機械において、従来から、各
作業に適したウインチ運転ができるように複数のウイン
チ運転モードを選択できるようにしたものが知られてい
る。たとえば、特公平2−48477号公報には、3種
類のウインチ運転モードが選択できるようにしている。
すなわち、 操作レバー中立でネガブレーキが作動し、巻下げ巻上
げ位置では動力巻下げ、動力巻上げを行うクレーンに適
したモード 操作レバー中立でネガブレーキの作動を解除して吊り
荷をフリーフォールし、巻下げ巻上げ位置では動力巻下
げ、動力巻上げを行う掘削作業に適したモード、 操作レバー中立、巻下げ位置、および巻上げ位置のい
ずれでもネガブレーキの作動を解除して吊り荷をフリー
フォールするモードである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パイルドライバなどの
基礎機械においては、操作レバーが中立位置、巻下げ位
置、巻上げ位置のどの位置にあってもネガブレーキ装置
を作動させて吊り荷を保持し、巻下げ位置に限っては所
望に応じて吊り荷をフリーフォールするようなモードで
ウインチを運転したいという要望がある。しかしなが
ら、従来のウインチ装置ではこのような要望を満たすこ
とができなかった。
基礎機械においては、操作レバーが中立位置、巻下げ位
置、巻上げ位置のどの位置にあってもネガブレーキ装置
を作動させて吊り荷を保持し、巻下げ位置に限っては所
望に応じて吊り荷をフリーフォールするようなモードで
ウインチを運転したいという要望がある。しかしなが
ら、従来のウインチ装置ではこのような要望を満たすこ
とができなかった。
【0004】本発明の目的は、基礎機械に適したウイン
チ運転モードを備えた油圧ウインチ装置を提供すること
にある。
チ運転モードを備えた油圧ウインチ装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】実施の形態を説明する図
2、図9に基づいて本発明を説明する。本発明は、油圧
モータ3により駆動され、ブレーキ装置8Aで制動され
るウインチドラム4と、中立位置、巻下げ位置、および
巻上げ位置に操作される操作レバー1と、油圧モータ3
の動力によるウインチドラム4の正転もしくは逆転、ブ
レーキ装置8Aを動作させたウインチドラム4の制動、
ブレーキ装置8Aの動作を解除した吊り荷によるフリー
フォールのいずれかで運転するために、操作レバー1の
操作に応じて、油圧モータ3とブレーキ装置8Aの駆動
を制御する制御回路とを備えた油圧ウインチ装置に適用
される。請求項1では、(a)操作レバー1を中立位置
に操作した時にブレーキ装置8Aを作動させ、巻下げ位
置に操作した時に油圧モータ3による動力巻下げで吊り
荷を降下し、巻上げ位置に操作した時に油圧モータ3に
よる動力巻上げで吊り荷を巻上げるクレーンモードと、
(b)操作レバー1を中立位置に操作した時にブレーキ
装置8Aの動作を解除して吊り荷をフリーフォールさ
せ、巻下げ位置に操作した時に油圧モータ3による動力
巻下げで吊り荷を降下し、巻上げ位置に操作した時に油
圧モータ3による動力巻上げで吊り荷を巻上げる掘削モ
ードと、(c)操作レバー1を中立位置に操作した時に
ブレーキ装置8Aを動作させ、巻下げ位置に操作した時
にブレーキ装置8Aの動作を解除して吊り荷をフリーフ
ォールさせ、巻上げ位置に操作した時に油圧モータ3に
よる動力巻上げで吊り荷を巻上げる積み込みモードと、
(d)操作レバー1を中立位置、巻下げ位置、および巻
上げ位置に操作したときにブレーキ装置8Aを動作させ
る一方、巻下げ位置では、別設の操作部材を操作するこ
とによりブレーキ装置8Aの動作を解除して吊り荷をフ
リーフォールする基礎機械モードと、を選択する選択手
段TS,SSをさらに有し、制御回路により、選択手段
TS,SSで選択されたモードと操作レバー1の操作位
置に応じて油圧モータ3とブレーキ装置8Aの駆動を制
御することにより、上記目的を達成できる。選択手段
を、(a)クレーンモードと、掘削モードと、積み込み
モードと、基礎機械モードを選択する各位置に切替えら
れる第1の切替器SSと、(b)第1および第2の位置
へ切替えられる第2の切替器TSとで構成し、制御回路
によって、(c)第2の切替器TSが第1の位置に切替
えられているときは、第1の切替器SSが掘削モード、
積み込みモード、および基礎機械モードの位置に切換え
られていてもクレーンモードを強制的に選択し、(d)
第2の切替器TSが第1の位置にあるときに足踏みブレ
ーキが操作され、その後、第2の切替器TSが第2の位
置へ切替えられたときに、第1の切替器SSによる切替
え位置に応じて各モードを選択して設定するように、油
圧モータ3およびブレーキ装置8Aを制御するようにし
てもよい。第2の切替器TSが第1の位置にない時は原
動機の始動を禁止するようにするのが望ましい。第1の
切替器SSを運転室外の開閉蓋付き容器内に収容し、開
閉蓋が開いている時は、第1の切替器SSによるモード
選択を禁止するようにするのが望ましい。 図20に示
すように第1の切替器SSAをロータリー式もしくは摺
動式とし、クレーンモードの切換位置Iと、基礎機械モ
ードの切換位置IVとの間に、掘削モードもしくは積み
込みモードの切換位置IIもしくはIIIを設定しないよう
にするのが望ましい。図20あるいは図21に示すよう
に、クレーンモード、基礎機械モード、掘削モード、お
よび積み込みモードのいずれかを選択する第1の切替器
SSAまたはSSBと、第1の切替器SSAまたはSS
Bで選択された各モードごとにそのモードの設定を許
可、禁止する第2の切替器SW1〜SW4またはSW1
A〜SW4Aとで選択手段を構成するのが望ましい。
2、図9に基づいて本発明を説明する。本発明は、油圧
モータ3により駆動され、ブレーキ装置8Aで制動され
るウインチドラム4と、中立位置、巻下げ位置、および
巻上げ位置に操作される操作レバー1と、油圧モータ3
の動力によるウインチドラム4の正転もしくは逆転、ブ
レーキ装置8Aを動作させたウインチドラム4の制動、
ブレーキ装置8Aの動作を解除した吊り荷によるフリー
フォールのいずれかで運転するために、操作レバー1の
操作に応じて、油圧モータ3とブレーキ装置8Aの駆動
を制御する制御回路とを備えた油圧ウインチ装置に適用
される。請求項1では、(a)操作レバー1を中立位置
に操作した時にブレーキ装置8Aを作動させ、巻下げ位
置に操作した時に油圧モータ3による動力巻下げで吊り
荷を降下し、巻上げ位置に操作した時に油圧モータ3に
よる動力巻上げで吊り荷を巻上げるクレーンモードと、
(b)操作レバー1を中立位置に操作した時にブレーキ
装置8Aの動作を解除して吊り荷をフリーフォールさ
せ、巻下げ位置に操作した時に油圧モータ3による動力
巻下げで吊り荷を降下し、巻上げ位置に操作した時に油
圧モータ3による動力巻上げで吊り荷を巻上げる掘削モ
ードと、(c)操作レバー1を中立位置に操作した時に
ブレーキ装置8Aを動作させ、巻下げ位置に操作した時
にブレーキ装置8Aの動作を解除して吊り荷をフリーフ
ォールさせ、巻上げ位置に操作した時に油圧モータ3に
よる動力巻上げで吊り荷を巻上げる積み込みモードと、
(d)操作レバー1を中立位置、巻下げ位置、および巻
上げ位置に操作したときにブレーキ装置8Aを動作させ
る一方、巻下げ位置では、別設の操作部材を操作するこ
とによりブレーキ装置8Aの動作を解除して吊り荷をフ
リーフォールする基礎機械モードと、を選択する選択手
段TS,SSをさらに有し、制御回路により、選択手段
TS,SSで選択されたモードと操作レバー1の操作位
置に応じて油圧モータ3とブレーキ装置8Aの駆動を制
御することにより、上記目的を達成できる。選択手段
を、(a)クレーンモードと、掘削モードと、積み込み
モードと、基礎機械モードを選択する各位置に切替えら
れる第1の切替器SSと、(b)第1および第2の位置
へ切替えられる第2の切替器TSとで構成し、制御回路
によって、(c)第2の切替器TSが第1の位置に切替
えられているときは、第1の切替器SSが掘削モード、
積み込みモード、および基礎機械モードの位置に切換え
られていてもクレーンモードを強制的に選択し、(d)
第2の切替器TSが第1の位置にあるときに足踏みブレ
ーキが操作され、その後、第2の切替器TSが第2の位
置へ切替えられたときに、第1の切替器SSによる切替
え位置に応じて各モードを選択して設定するように、油
圧モータ3およびブレーキ装置8Aを制御するようにし
てもよい。第2の切替器TSが第1の位置にない時は原
動機の始動を禁止するようにするのが望ましい。第1の
切替器SSを運転室外の開閉蓋付き容器内に収容し、開
閉蓋が開いている時は、第1の切替器SSによるモード
選択を禁止するようにするのが望ましい。 図20に示
すように第1の切替器SSAをロータリー式もしくは摺
動式とし、クレーンモードの切換位置Iと、基礎機械モ
ードの切換位置IVとの間に、掘削モードもしくは積み
込みモードの切換位置IIもしくはIIIを設定しないよう
にするのが望ましい。図20あるいは図21に示すよう
に、クレーンモード、基礎機械モード、掘削モード、お
よび積み込みモードのいずれかを選択する第1の切替器
SSAまたはSSBと、第1の切替器SSAまたはSS
Bで選択された各モードごとにそのモードの設定を許
可、禁止する第2の切替器SW1〜SW4またはSW1
A〜SW4Aとで選択手段を構成するのが望ましい。
【0006】課題を解決するための手段の説明では発明
を理解しやすいように実施の形態の符号を付して説明し
たが、これにより、本発明が実施の形態に限定されるも
のではない。
を理解しやすいように実施の形態の符号を付して説明し
たが、これにより、本発明が実施の形態に限定されるも
のではない。
【0007】
−第1の実施の形態− 図1〜図13は本発明によるウインチ制御装置の第1の
実施の形態を説明する図である。まず図9により油圧回
路を、図2により電気回路を説明する。
実施の形態を説明する図である。まず図9により油圧回
路を、図2により電気回路を説明する。
【0008】図9において、コントロールバルブ2によ
り不図示の油圧ポンプから油圧モータ3へ圧油を供給す
ることにより油圧モータ3は回転駆動される。油圧モー
タ3の出力軸3aは遊星歯車機構5の入力軸(太陽歯車
軸)に接続され、遊星歯車機構5の出力軸(遊星歯車キ
ャリア軸)6にはブレーキドラム7が一体に固定されて
いる。ウインチドラム4には内歯歯車が形成されて遊星
歯車と噛合するようにされている。ブレーキドラム7を
制動してキャリア出力軸6を固定側とした状態で油圧モ
ータ出力軸3aの回転により太陽歯車を回転すると、ウ
インチドラム4は所定の減速比で回転駆動される。ブレ
ーキドラム7の制動を解除するとウインチドラム4は吊
り荷によりフリーフォールする。ブレーキシリンダ8A
によりブレーキレバー9を操作してブレーキパッド10
をブレーキドラム7に押し付けてブレーキドラム7が制
動される。ブレーキシリンダ8Aはロッド室に圧油が供
給されると収縮してブレーキパッド10をブレーキドラ
ム7から離して制動を解除し、ロッド室がタンクに解放
されるとばね力でブレーキパッド10をブレーキドラム
7に押し付けて制動する。また、足踏みブレーキペダル
12aによりマスタシリンダ12bから静油圧を発生し
て手動ブレーキシリンダ8Bを操作するとブレーキドラ
ム7が制動される。
り不図示の油圧ポンプから油圧モータ3へ圧油を供給す
ることにより油圧モータ3は回転駆動される。油圧モー
タ3の出力軸3aは遊星歯車機構5の入力軸(太陽歯車
軸)に接続され、遊星歯車機構5の出力軸(遊星歯車キ
ャリア軸)6にはブレーキドラム7が一体に固定されて
いる。ウインチドラム4には内歯歯車が形成されて遊星
歯車と噛合するようにされている。ブレーキドラム7を
制動してキャリア出力軸6を固定側とした状態で油圧モ
ータ出力軸3aの回転により太陽歯車を回転すると、ウ
インチドラム4は所定の減速比で回転駆動される。ブレ
ーキドラム7の制動を解除するとウインチドラム4は吊
り荷によりフリーフォールする。ブレーキシリンダ8A
によりブレーキレバー9を操作してブレーキパッド10
をブレーキドラム7に押し付けてブレーキドラム7が制
動される。ブレーキシリンダ8Aはロッド室に圧油が供
給されると収縮してブレーキパッド10をブレーキドラ
ム7から離して制動を解除し、ロッド室がタンクに解放
されるとばね力でブレーキパッド10をブレーキドラム
7に押し付けて制動する。また、足踏みブレーキペダル
12aによりマスタシリンダ12bから静油圧を発生し
て手動ブレーキシリンダ8Bを操作するとブレーキドラ
ム7が制動される。
【0009】操作レバー1は中立位置Aから巻下げ位置
Bに操作されると操作量に応じて回路111にパイロッ
ト油圧を発生し、中立位置Aから巻上げ位置Cに操作さ
れると操作量に応じて回路112にパイロット油圧を発
生する。コントロールバルブ2は回路111もしくは1
12のパイロット圧力で切換えられる。パイロット式切
換弁203、204および206と、電磁式切換弁20
1、202および205が設けられ、後述する各モード
にしたがってそれぞれ切換えられて、各モードに応じて
ウインチの運転が制御される。
Bに操作されると操作量に応じて回路111にパイロッ
ト油圧を発生し、中立位置Aから巻上げ位置Cに操作さ
れると操作量に応じて回路112にパイロット油圧を発
生する。コントロールバルブ2は回路111もしくは1
12のパイロット圧力で切換えられる。パイロット式切
換弁203、204および206と、電磁式切換弁20
1、202および205が設けられ、後述する各モード
にしたがってそれぞれ切換えられて、各モードに応じて
ウインチの運転が制御される。
【0010】図2において、トグルスイッチTSはa位
置またはb位置の2つの位置に切換え可能であり、たと
えば運転席に設けられている。トグルスイッチTSの後
段には、4つの切換え位置I〜IVを有するモード選択ス
イッチSSが設けられている。このモード選択スイッチ
SSはたとえば運転席外に設けたスイッチボックス内に
設けられている。切換位置Iはクレーンモード、切換位
置IIはドラグラインまたはクラムシェルによる掘削モー
ド、切換位置IIIはグラブバケットまたはクラムシェル
による積み込みモード、切換位置IVはパイルドライバ
やGLSなどの基礎機械モードである。クレーン作業
は、モード選択スイッチSSの切換え位置にかかわら
ず、トグルスイッチTSを位置aに切換えるだけでよ
い。その他のモードII,III,IVは、トグルスイッチT
Sを位置aのままモード選択スイッチSSを切換位置I
I,III,IVのいずれかに切換え、足踏みブレーキをい
ったん踏込んだ後でトグルスイッチTSを位置bに切換
えて選択する。これにより、各モードに応じたウインチ
制御が可能となる。この位置bをフリーモードと呼び、
フリーモードにおいてモード選択スイッチSSを切換え
ると、掘削モード、積み込みモード、基礎機械モードが
選択される。
置またはb位置の2つの位置に切換え可能であり、たと
えば運転席に設けられている。トグルスイッチTSの後
段には、4つの切換え位置I〜IVを有するモード選択ス
イッチSSが設けられている。このモード選択スイッチ
SSはたとえば運転席外に設けたスイッチボックス内に
設けられている。切換位置Iはクレーンモード、切換位
置IIはドラグラインまたはクラムシェルによる掘削モー
ド、切換位置IIIはグラブバケットまたはクラムシェル
による積み込みモード、切換位置IVはパイルドライバ
やGLSなどの基礎機械モードである。クレーン作業
は、モード選択スイッチSSの切換え位置にかかわら
ず、トグルスイッチTSを位置aに切換えるだけでよ
い。その他のモードII,III,IVは、トグルスイッチT
Sを位置aのままモード選択スイッチSSを切換位置I
I,III,IVのいずれかに切換え、足踏みブレーキをい
ったん踏込んだ後でトグルスイッチTSを位置bに切換
えて選択する。これにより、各モードに応じたウインチ
制御が可能となる。この位置bをフリーモードと呼び、
フリーモードにおいてモード選択スイッチSSを切換え
ると、掘削モード、積み込みモード、基礎機械モードが
選択される。
【0011】切換位置IVの後段にはプッシュ式のフリ
ーフォールスイッチFSが設けられている。このフリー
フォールスイッチFSは図9の操作レバー1の操作ノブ
の上部などに設けられる。基礎機械モードが選択されて
操作レバーが巻下げに操作されている場合にフリーフォ
ールスイッチFSがオンされたときに、ネガブレーキ作
動状態が解除されて吊り荷がフリーフォールされ、足踏
みブレーキで制動される。
ーフォールスイッチFSが設けられている。このフリー
フォールスイッチFSは図9の操作レバー1の操作ノブ
の上部などに設けられる。基礎機械モードが選択されて
操作レバーが巻下げに操作されている場合にフリーフォ
ールスイッチFSがオンされたときに、ネガブレーキ作
動状態が解除されて吊り荷がフリーフォールされ、足踏
みブレーキで制動される。
【0012】また、これらの選択された各モードを表示
するために点灯するクレーンランプCL、掘削ランプD
L、積み込みランプLLおよび基礎機械ランプBLと、
トグルスイッチTSが位置aのときに点灯する緑ランプ
30と、トグルスイッチTSが位置bのときに点灯する
赤ランプ30とが設けられている。さらに、各モードに
応じて励磁、非励磁が制御されるリレーR2〜R7と、
各リレーR2〜R7に応じて開閉されるリレースイッチ
RS2〜RS7が設けられている。さらに、足踏みブレ
ーキペダル12aが踏込まれると位置NOに接続され、
踏込まれていないときは位置NCに接続されるスイッチ
200と、モード選択スイッチSSが内蔵されたスイッ
チボックスの開閉に応じて開閉するスイッチISが設け
られている。さらにまた、図9の電磁切換弁201、2
02、205を切換え制御するソレノイド201S、2
02S、205Sも設けられている。
するために点灯するクレーンランプCL、掘削ランプD
L、積み込みランプLLおよび基礎機械ランプBLと、
トグルスイッチTSが位置aのときに点灯する緑ランプ
30と、トグルスイッチTSが位置bのときに点灯する
赤ランプ30とが設けられている。さらに、各モードに
応じて励磁、非励磁が制御されるリレーR2〜R7と、
各リレーR2〜R7に応じて開閉されるリレースイッチ
RS2〜RS7が設けられている。さらに、足踏みブレ
ーキペダル12aが踏込まれると位置NOに接続され、
踏込まれていないときは位置NCに接続されるスイッチ
200と、モード選択スイッチSSが内蔵されたスイッ
チボックスの開閉に応じて開閉するスイッチISが設け
られている。さらにまた、図9の電磁切換弁201、2
02、205を切換え制御するソレノイド201S、2
02S、205Sも設けられている。
【0013】上述した4つのモードにおける操作レバー
の操作位置に対するウインチ動作およびランプ表示を図
1に示す。
の操作位置に対するウインチ動作およびランプ表示を図
1に示す。
【0014】(1)クレーンモード(モード選択スイッ
チSSは位置I〜IVのいずれかの位置でトグルスイッチ
TSは位置a、もしくは位置選択スイッチSSが位置I
でトグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にネガブレーキが動
作し、操作レバー巻下げで動力降下、操作レバー巻上げ
で動力巻上げとなる。
チSSは位置I〜IVのいずれかの位置でトグルスイッチ
TSは位置a、もしくは位置選択スイッチSSが位置I
でトグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にネガブレーキが動
作し、操作レバー巻下げで動力降下、操作レバー巻上げ
で動力巻上げとなる。
【0015】(2)掘削モード(モード選択スイッチS
Sは位置II、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にフリーフォール/
ポジブレーキとなり、操作レバー巻下げで動力降下、操
作レバー巻上げで動力巻上げとなる。
Sは位置II、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にフリーフォール/
ポジブレーキとなり、操作レバー巻下げで動力降下、操
作レバー巻上げで動力巻上げとなる。
【0016】(3)積み込みモート゛(モード選択スイッチ
SSは位置III、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にネガブレーキが動
作し、操作レバー巻下げでフリーフォール/ポジブレー
キとなり、操作レバー巻上げで動力巻上げとなる。
SSは位置III、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立時にネガブレーキが動
作し、操作レバー巻下げでフリーフォール/ポジブレー
キとなり、操作レバー巻上げで動力巻上げとなる。
【0017】(4)基礎機械モード(モード選択スイッ
チSSは位置IV、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立、操作レバー巻下、操
作レバー巻上げのいずれの位置でもネガブレーキが動作
し、操作レバー巻下時にのみフリーフォールスイッチF
Sをオンするとフリーフォール/ポジブレーキとなる。
チSSは位置IV、トグルスイッチTSが位置b) このモードでは、操作レバー中立、操作レバー巻下、操
作レバー巻上げのいずれの位置でもネガブレーキが動作
し、操作レバー巻下時にのみフリーフォールスイッチF
Sをオンするとフリーフォール/ポジブレーキとなる。
【0018】なお、フリーフォール/ポジブレーキと
は、吊り荷によりウインチがフリーフォールし、足踏み
ブレーキによりウインチを停止させて吊り荷を所定位置
で保持するものである。
は、吊り荷によりウインチがフリーフォールし、足踏み
ブレーキによりウインチを停止させて吊り荷を所定位置
で保持するものである。
【0019】上述したようにこの実施の形態では、トグ
ルスイッチTSを位置aに切換えた状態で足踏みブレー
キを踏込んでからトグルスイッチTSを位置bに切換
え、その後でモード選択スイッチSSを位置I〜IVのい
ずれかに切換える操作が基本操作であるが、足踏みブレ
ーキペダルを踏込まないでトグルスイッチTSを位置b
にしたままモード選択スイッチSSを切換え操作しても
誤動作しないように、インターロック回路が設けられて
いる。
ルスイッチTSを位置aに切換えた状態で足踏みブレー
キを踏込んでからトグルスイッチTSを位置bに切換
え、その後でモード選択スイッチSSを位置I〜IVのい
ずれかに切換える操作が基本操作であるが、足踏みブレ
ーキペダルを踏込まないでトグルスイッチTSを位置b
にしたままモード選択スイッチSSを切換え操作しても
誤動作しないように、インターロック回路が設けられて
いる。
【0020】以下、図2〜図8により電気回路の動作を
説明するとともに、図9〜図13により油圧回路の動作
を説明する。
説明するとともに、図9〜図13により油圧回路の動作
を説明する。
【0021】(I)クレーンモード(図2、図9) 図2において、トグルスイッチTSが位置aに切換えら
れると、トグルスイッチTSを介してクレーンランプC
Lと緑ランプ30が電源に接続されて点灯する。リレー
R2,R3,R4,R5,R6はいずれも励磁されず、
常開リレースイッチRS2,RS3、RS6は開、リレ
ースイッチRS4は接点a側に接続され、常閉リレース
イッチRS5は閉となる。また、スイッチボックスの開
閉に連動するスイッチISが閉であり、リレーR7は励
磁されて常開リレーススイッチRS7は閉じている。以
上のスイッチ状態では、ソレノイド201S,202
S,205Sは非励磁状態である。
れると、トグルスイッチTSを介してクレーンランプC
Lと緑ランプ30が電源に接続されて点灯する。リレー
R2,R3,R4,R5,R6はいずれも励磁されず、
常開リレースイッチRS2,RS3、RS6は開、リレ
ースイッチRS4は接点a側に接続され、常閉リレース
イッチRS5は閉となる。また、スイッチボックスの開
閉に連動するスイッチISが閉であり、リレーR7は励
磁されて常開リレーススイッチRS7は閉じている。以
上のスイッチ状態では、ソレノイド201S,202
S,205Sは非励磁状態である。
【0022】図9の油圧回路図は図2に対応するもの
で、電磁開閉弁201,202,205のソレノイド2
01S,202S,205Sが非励磁状態の場合を示し
ている。ブレーキシリンダ8Aに連通する回路101は
油圧パイロット式切換弁204,回路102,パイロッ
ト式切換弁203,回路103および電磁式切換弁20
1を介してタンクに接続され、ブレーキシリンダ8Aの
ピストンロッドはばね力で伸張してブレーキドラム7が
制動されている。また、油圧モータ3の出力軸3aを制
動するブレーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換
弁206を介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ
11のピストンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出
力軸3aはブレーキパッドで制動されている。
で、電磁開閉弁201,202,205のソレノイド2
01S,202S,205Sが非励磁状態の場合を示し
ている。ブレーキシリンダ8Aに連通する回路101は
油圧パイロット式切換弁204,回路102,パイロッ
ト式切換弁203,回路103および電磁式切換弁20
1を介してタンクに接続され、ブレーキシリンダ8Aの
ピストンロッドはばね力で伸張してブレーキドラム7が
制動されている。また、油圧モータ3の出力軸3aを制
動するブレーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換
弁206を介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ
11のピストンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出
力軸3aはブレーキパッドで制動されている。
【0023】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。操作レバー
1を巻下げ位置Bに操作すると、回路111にパイロッ
ト圧力が発生し、コントロールバルブ2を切換える一
方、パイロット圧力は高圧選択弁14により切換弁20
6に導かれて切換弁206がb位置に切換わり、ブレー
キシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油が供給されて
ブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aから離れて制動
が解除される。さらに、高圧選択弁15により切換弁2
03にもパイロット圧力が導かれて切換弁203がb位
置に切換わり、ブレーキシリンダ8Aは回路101,1
02,104を介して引続きタンクに接続される。した
がって、巻下げ操作時もブレーキドラム7が制動される
ので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に不
図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は第
1の方向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。操作レバー
1を巻下げ位置Bに操作すると、回路111にパイロッ
ト圧力が発生し、コントロールバルブ2を切換える一
方、パイロット圧力は高圧選択弁14により切換弁20
6に導かれて切換弁206がb位置に切換わり、ブレー
キシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油が供給されて
ブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aから離れて制動
が解除される。さらに、高圧選択弁15により切換弁2
03にもパイロット圧力が導かれて切換弁203がb位
置に切換わり、ブレーキシリンダ8Aは回路101,1
02,104を介して引続きタンクに接続される。した
がって、巻下げ操作時もブレーキドラム7が制動される
ので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に不
図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は第
1の方向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
【0024】操作レバー1を巻上げ位置Cに切換えた場
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
【0025】次に、インターロック回路について説明す
る。図3は、ブレーキペダルを踏込まないで、すなわち
ブレーキペダルの踏込みに連動して接点NOに切換わる
スイッチ200が接点NCの状態のままで、モード選択
スイッチSSを位置I、トグルスイッチTSを位置bに
切換えた状態を示す。トグルスイッチTSとモード選択
スイッチSSからリレースイッチRS4の接点aを介し
てリレーR5が励磁され、常閉リレースイッチRS5が
開く。リレースイッチRS5が開いていると、ブレーキ
ペダルを踏込んでスイッチ200が接点NO側に切換わ
ってもリレーR4が励磁されない。リレーR4が励磁さ
れない場合はリレースイッチRS4は接点a側に切換わ
っており、リレーR6が励磁されない。そのため、常開
接点であるリレースイッチRS6は開いたままである。
図3のまま選択スイッチSSを切換えてもソレノイド2
01Sは励磁されず、ネガブレーキ動作が継続して動作
するから、吊り荷がフリーフォールすることがない。こ
の状態ではクレーンランプCLは点灯するが、緑ランプ
30も赤ランプ40も点灯しない。
る。図3は、ブレーキペダルを踏込まないで、すなわち
ブレーキペダルの踏込みに連動して接点NOに切換わる
スイッチ200が接点NCの状態のままで、モード選択
スイッチSSを位置I、トグルスイッチTSを位置bに
切換えた状態を示す。トグルスイッチTSとモード選択
スイッチSSからリレースイッチRS4の接点aを介し
てリレーR5が励磁され、常閉リレースイッチRS5が
開く。リレースイッチRS5が開いていると、ブレーキ
ペダルを踏込んでスイッチ200が接点NO側に切換わ
ってもリレーR4が励磁されない。リレーR4が励磁さ
れない場合はリレースイッチRS4は接点a側に切換わ
っており、リレーR6が励磁されない。そのため、常開
接点であるリレースイッチRS6は開いたままである。
図3のまま選択スイッチSSを切換えてもソレノイド2
01Sは励磁されず、ネガブレーキ動作が継続して動作
するから、吊り荷がフリーフォールすることがない。こ
の状態ではクレーンランプCLは点灯するが、緑ランプ
30も赤ランプ40も点灯しない。
【0026】選択スイッチSSは運転席外に設けたスイ
ッチボックス内に設けられ、スイッチボックスの開閉蓋
を開いて操作する。開閉蓋が開かれている場合、連動ス
イッチISが開であり、リレーR7が非励磁となり、リ
レースイッチRS7は開かれる。したがって、トグルス
イッチTSと選択スイッチSSは電源と切り離される。
その結果、選択スイッチSSの切換操作にともなって直
ちに選択モードが設定されないから、誤動作を防止でき
る。
ッチボックス内に設けられ、スイッチボックスの開閉蓋
を開いて操作する。開閉蓋が開かれている場合、連動ス
イッチISが開であり、リレーR7が非励磁となり、リ
レースイッチRS7は開かれる。したがって、トグルス
イッチTSと選択スイッチSSは電源と切り離される。
その結果、選択スイッチSSの切換操作にともなって直
ちに選択モードが設定されないから、誤動作を防止でき
る。
【0027】一方、図2に示すようにトグルスイッチT
Sが位置aにあるとリレーR5は非励磁のままで常閉リ
レースイッチRS5は閉じている。この状態で足踏みブ
レーキの踏込みでスイッチ200が接点NOに切換わる
と、リレーR4が励磁されてリレースイッチRS4は接
点b側に切換わってリレーR6が励磁され、これによ
り、リレースイッチRS6が閉じて自己保持回路が形成
される。この状態を図4に示す。図4の状態ではクレー
ンランプCLと赤ランプ40は点灯し、緑ランプ30は
点灯しない。その後、選択スイッチSSを切換えれば以
下に説明するように各モードが選択される。
Sが位置aにあるとリレーR5は非励磁のままで常閉リ
レースイッチRS5は閉じている。この状態で足踏みブ
レーキの踏込みでスイッチ200が接点NOに切換わる
と、リレーR4が励磁されてリレースイッチRS4は接
点b側に切換わってリレーR6が励磁され、これによ
り、リレースイッチRS6が閉じて自己保持回路が形成
される。この状態を図4に示す。図4の状態ではクレー
ンランプCLと赤ランプ40は点灯し、緑ランプ30は
点灯しない。その後、選択スイッチSSを切換えれば以
下に説明するように各モードが選択される。
【0028】(II)掘削モード(図5、図10) 図5は、図4のクレーンモードの回路からモード選択ス
イッチSSが位置IIに切換えられた状態を示す。トグル
スイッチTSとモード選択スイッチSSを介して掘削モ
ードランプDLが電源に接続されて点灯する。また、ト
グルスイッチTS、モード選択スイッチSSおよびリレ
ースイッチRS4を介して赤ランプ40が点灯し、ソレ
ノイド201Sが励磁される。
イッチSSが位置IIに切換えられた状態を示す。トグル
スイッチTSとモード選択スイッチSSを介して掘削モ
ードランプDLが電源に接続されて点灯する。また、ト
グルスイッチTS、モード選択スイッチSSおよびリレ
ースイッチRS4を介して赤ランプ40が点灯し、ソレ
ノイド201Sが励磁される。
【0029】図10の油圧回路図は図5に対応するもの
で、電磁切換弁201のソレノイド201Sが励磁され
て位置bに切換えられ、電磁切換弁202,205のソ
レノイド202S,205Sが非励磁状態で位置aに切
換えられている場合を示している。ブレーキシリンダ8
Aに連通する回路101は油圧パイロット式切換弁20
4,回路102,パイロット式切換弁203,回路10
3および電磁式切換弁201を介して油圧ポンプ13の
吐出回路に接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストン
ロッドはばね力に打ち勝って収縮してブレーキドラム7
の制動が解除されている。また、油圧モータ3の出力軸
3aを制動するブレーキシリンダ11は、油圧パイロッ
ト式切換弁206を介してタンクと接続され、ブレーキ
シリンダ11のピストンロッドはばね力で伸張して油圧
モータ出力軸3aはブレーキパッドで制動されている。
で、電磁切換弁201のソレノイド201Sが励磁され
て位置bに切換えられ、電磁切換弁202,205のソ
レノイド202S,205Sが非励磁状態で位置aに切
換えられている場合を示している。ブレーキシリンダ8
Aに連通する回路101は油圧パイロット式切換弁20
4,回路102,パイロット式切換弁203,回路10
3および電磁式切換弁201を介して油圧ポンプ13の
吐出回路に接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストン
ロッドはばね力に打ち勝って収縮してブレーキドラム7
の制動が解除されている。また、油圧モータ3の出力軸
3aを制動するブレーキシリンダ11は、油圧パイロッ
ト式切換弁206を介してタンクと接続され、ブレーキ
シリンダ11のピストンロッドはばね力で伸張して油圧
モータ出力軸3aはブレーキパッドで制動されている。
【0030】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ解除状態であり、ウインチドラム4は
吊り荷に依存してフリーフォールし、足踏みブレーキに
よりシリンダ8Bを駆動してブレーキドラム7を制動す
ることによりウインチドラム4を制動することができ
る。操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、回路1
11にパイロット圧力が発生してコントロールバルブ2
を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択弁14によ
り切換弁206に導かれて切換弁206がb位置に切換
わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油
が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aか
ら離れて制動が解除される。さらに、高圧選択弁15に
より切換弁203にもパイロット圧力が導かれて切換弁
203がb位置に切換わり、ブレーキシリンダ8Aは回
路101,102,104を介してタンクに接続され、
ブレーキドラム7が制動される。したがって、コントロ
ールバルブ2を介して油圧モータ3に不図示の油圧源か
ら圧力が供給されると油圧モータ3は第1の方向に回転
し、吊り荷は動力で降下する。
ればネガブレーキ解除状態であり、ウインチドラム4は
吊り荷に依存してフリーフォールし、足踏みブレーキに
よりシリンダ8Bを駆動してブレーキドラム7を制動す
ることによりウインチドラム4を制動することができ
る。操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、回路1
11にパイロット圧力が発生してコントロールバルブ2
を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択弁14によ
り切換弁206に導かれて切換弁206がb位置に切換
わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油
が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aか
ら離れて制動が解除される。さらに、高圧選択弁15に
より切換弁203にもパイロット圧力が導かれて切換弁
203がb位置に切換わり、ブレーキシリンダ8Aは回
路101,102,104を介してタンクに接続され、
ブレーキドラム7が制動される。したがって、コントロ
ールバルブ2を介して油圧モータ3に不図示の油圧源か
ら圧力が供給されると油圧モータ3は第1の方向に回転
し、吊り荷は動力で降下する。
【0031】操作レバー1を巻上げ位置Cに切換えた場
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
【0032】(III)積み込みモード(図6、図11) 図6は、図4もしくは図5の各モードの回路からモード
選択スイッチSSが位置IIIに切換えられた状態を示
す。トグルスイッチTSとモード選択スイッチSSを介
して積み込みモードランプLLとリレーR3が電源に接
続されてランプLLが点灯し、リレーR3が励磁されて
リレースイッチRS3が閉じてソレノイド205Sが励
磁される。また、トグルスイッチTS、モード選択スイ
ッチSSおよびリレースイッチRS4を介して赤ランプ
40が点灯する。
選択スイッチSSが位置IIIに切換えられた状態を示
す。トグルスイッチTSとモード選択スイッチSSを介
して積み込みモードランプLLとリレーR3が電源に接
続されてランプLLが点灯し、リレーR3が励磁されて
リレースイッチRS3が閉じてソレノイド205Sが励
磁される。また、トグルスイッチTS、モード選択スイ
ッチSSおよびリレースイッチRS4を介して赤ランプ
40が点灯する。
【0033】図11の油圧回路図は図6に対応するもの
で、電磁切換弁205のソレノイド205Sが励磁され
て位置bに切換えられ、電磁切換弁201,202のソ
レノイド201S,202Sが非励磁状態で位置aに切
換えられている場合を示している。ブレーキシリンダ8
Aに連通する回路101は油圧パイロット式切換弁20
4,回路102,パイロット式切換弁203,回路10
3および電磁式切換弁201を介してタンクに接続さ
れ、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね力で
伸張してブレーキドラム7が制動されている。また、油
圧モータ3の出力軸3aを制動するブレーキシリンダ1
1は、油圧パイロット式切換弁206を介してタンクと
接続され、ブレーキシリンダ11のピストンロッドはば
ね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブレーキパッド
で制動されている。
で、電磁切換弁205のソレノイド205Sが励磁され
て位置bに切換えられ、電磁切換弁201,202のソ
レノイド201S,202Sが非励磁状態で位置aに切
換えられている場合を示している。ブレーキシリンダ8
Aに連通する回路101は油圧パイロット式切換弁20
4,回路102,パイロット式切換弁203,回路10
3および電磁式切換弁201を介してタンクに接続さ
れ、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね力で
伸張してブレーキドラム7が制動されている。また、油
圧モータ3の出力軸3aを制動するブレーキシリンダ1
1は、油圧パイロット式切換弁206を介してタンクと
接続され、ブレーキシリンダ11のピストンロッドはば
ね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブレーキパッド
で制動されている。
【0034】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。
【0035】操作レバー1を巻下げ位置Bに操作する
と、回路111にパイロット圧力が発生し、そのパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204に導か
れて切換弁204がb位置に切換わり、回路105を介
してブレーキシリンダ8Aに油圧ポンプ13から圧油が
供給されてブレーキパッド10によるブレーキドラム7
の制動が解除される。したがって、吊り荷によりウイン
チドラム4はフリーフォールする。
と、回路111にパイロット圧力が発生し、そのパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204に導か
れて切換弁204がb位置に切換わり、回路105を介
してブレーキシリンダ8Aに油圧ポンプ13から圧油が
供給されてブレーキパッド10によるブレーキドラム7
の制動が解除される。したがって、吊り荷によりウイン
チドラム4はフリーフォールする。
【0036】操作レバー1を巻上げ位置Cに操作する
と、回路112にパイロット圧力が発生し、コントロー
ルバルブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択
弁14により切換弁206に導かれて切換弁206がb
位置に切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ1
3から圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出
力軸3aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選
択弁15により切換弁203にもパイロット圧力が導か
れて切換弁203がb位置に切換わり、ブレーキシリン
ダ8Aは回路101,102,104を介してタンクに
接続される。したがって、ブレーキドラム7が制動され
るので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に
不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は
第2の方向に回転し、吊り荷は動力で巻上げる。
と、回路112にパイロット圧力が発生し、コントロー
ルバルブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択
弁14により切換弁206に導かれて切換弁206がb
位置に切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ1
3から圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出
力軸3aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選
択弁15により切換弁203にもパイロット圧力が導か
れて切換弁203がb位置に切換わり、ブレーキシリン
ダ8Aは回路101,102,104を介してタンクに
接続される。したがって、ブレーキドラム7が制動され
るので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に
不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は
第2の方向に回転し、吊り荷は動力で巻上げる。
【0037】(IV)基礎機械モード(図7と図12、
図8と図13) 図7は、図4、図5もしくは図6の各モードの回路から
モード選択スイッチSSが位置IVに切換えられた状態
を示す。トグルスイッチTSとモード選択スイッチSS
を介して基礎機械モードランプBLとリレーR2が電源
に接続されてランプBLが点灯し、リレーR2も励磁さ
れてリレースイッチRS2が閉じてソレノイド202S
が励磁される。また、トグルスイッチTS、モード選択
スイッチSSおよびリレースイッチRS4を介して赤ラ
ンプ40が電源と接続されて点灯する。
図8と図13) 図7は、図4、図5もしくは図6の各モードの回路から
モード選択スイッチSSが位置IVに切換えられた状態
を示す。トグルスイッチTSとモード選択スイッチSS
を介して基礎機械モードランプBLとリレーR2が電源
に接続されてランプBLが点灯し、リレーR2も励磁さ
れてリレースイッチRS2が閉じてソレノイド202S
が励磁される。また、トグルスイッチTS、モード選択
スイッチSSおよびリレースイッチRS4を介して赤ラ
ンプ40が電源と接続されて点灯する。
【0038】図12の油圧回路図は図7に対応するもの
で、電磁切換弁202のソレノイド202Sが励磁さ
れ、電磁切換弁201,205のソレノイド201S,
205Sが非励磁状態の場合を示している。ブレーキシ
リンダ8Aに連通する回路101は油圧パイロット式切
換弁204,回路102,パイロット式切換弁203,
回路103および電磁式切換弁201を介してタンクに
接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはば
ね力で伸張してブレーキドラム7が制動されている。ま
た、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレーキシリ
ンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を介してタ
ンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピストンロッ
ドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブレーキ
パッドで制動されている。
で、電磁切換弁202のソレノイド202Sが励磁さ
れ、電磁切換弁201,205のソレノイド201S,
205Sが非励磁状態の場合を示している。ブレーキシ
リンダ8Aに連通する回路101は油圧パイロット式切
換弁204,回路102,パイロット式切換弁203,
回路103および電磁式切換弁201を介してタンクに
接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはば
ね力で伸張してブレーキドラム7が制動されている。ま
た、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレーキシリ
ンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を介してタ
ンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピストンロッ
ドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブレーキ
パッドで制動されている。
【0039】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム4は
制動されていて吊り荷は空中で保持される。
【0040】フリーフォールスイッチFSを操作せずに
操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、電磁切換弁
205が位置aに切換わっているので、回路111に発
生したパイロット圧力は電磁切換弁205、高圧選択弁
15および電磁切換弁202を介してタンクに連通す
る。したがって、コントロールバルブ2は切換わらない
ので油圧モータ3は回転せず、操作レバー1を巻下げ位
置Bに操作してもウインチドラム4はネガブレーキの作
動により制動される。
操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、電磁切換弁
205が位置aに切換わっているので、回路111に発
生したパイロット圧力は電磁切換弁205、高圧選択弁
15および電磁切換弁202を介してタンクに連通す
る。したがって、コントロールバルブ2は切換わらない
ので油圧モータ3は回転せず、操作レバー1を巻下げ位
置Bに操作してもウインチドラム4はネガブレーキの作
動により制動される。
【0041】図8は図7の状態でフリーフォールスイッ
チFSがオンされた状態を示す。トグルスイッチTS、
モード選択スイッチSSおよびフリーフォールスイッチ
FSを介してリレーR3が電源に接続されて励磁し、リ
レースイッチRS3が閉じてソレノイド205Sが励磁
される。すなわち、ソレノイド202Sと205Sの双
方が励磁される。
チFSがオンされた状態を示す。トグルスイッチTS、
モード選択スイッチSSおよびフリーフォールスイッチ
FSを介してリレーR3が電源に接続されて励磁し、リ
レースイッチRS3が閉じてソレノイド205Sが励磁
される。すなわち、ソレノイド202Sと205Sの双
方が励磁される。
【0042】図13の油圧回路図は図8に対応するもの
で、フリーフォールスイッチFSをオンすると、電磁切
換弁205が位置bに切換わるため、操作レバー1を巻
下げ位置Bに操作すると、回路111に発生したパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204に導か
れて切換弁204がb位置に切換わり、ブレーキシリン
ダ8Aに油圧ポンプ13から圧油が供給されてブレーキ
パッド10によるブレーキドラム7の制動が解除され
る。したがって、吊り荷によりウインチドラム4はフリ
ーフォールする。
で、フリーフォールスイッチFSをオンすると、電磁切
換弁205が位置bに切換わるため、操作レバー1を巻
下げ位置Bに操作すると、回路111に発生したパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204に導か
れて切換弁204がb位置に切換わり、ブレーキシリン
ダ8Aに油圧ポンプ13から圧油が供給されてブレーキ
パッド10によるブレーキドラム7の制動が解除され
る。したがって、吊り荷によりウインチドラム4はフリ
ーフォールする。
【0043】再び図12において、操作レバー1を巻上
げ位置Cに操作すると、回路112に発生したパイロッ
ト圧力は高圧選択弁15および電磁切換弁202を介し
てタンクに連通する。したがって、コントロールバルブ
2は切換わらないので油圧モータ3は回転せず、操作レ
バー1を巻上げ位置Cに操作してもウインチドラム4は
ネガブレーキの動作で制動される。この巻上げ操作時に
フリーフォールスイッチFSをオン操作しても吊り荷は
フリーフォールされない。
げ位置Cに操作すると、回路112に発生したパイロッ
ト圧力は高圧選択弁15および電磁切換弁202を介し
てタンクに連通する。したがって、コントロールバルブ
2は切換わらないので油圧モータ3は回転せず、操作レ
バー1を巻上げ位置Cに操作してもウインチドラム4は
ネガブレーキの動作で制動される。この巻上げ操作時に
フリーフォールスイッチFSをオン操作しても吊り荷は
フリーフォールされない。
【0044】−第2の実施の形態− 図14〜図18により第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態のウインチは、図14に示すよう
に、油圧モータ3で回転駆動される出力軸3aにクラッ
チ板51を一体に設け、クラッチシリンダ52によりク
ラッチ53をウインチドラム54に離接することによ
り、ウインチドラム54と油圧モータ3との間で駆動力
を伝達遮断するものである。ウインチドラム54にはブ
レーキドラム55が設けられ、ブレーキパッド56によ
りウインチドラム54が制動される。ブレーキパッド5
6の駆動は第1の実施の形態と同様である。
る。第2の実施の形態のウインチは、図14に示すよう
に、油圧モータ3で回転駆動される出力軸3aにクラッ
チ板51を一体に設け、クラッチシリンダ52によりク
ラッチ53をウインチドラム54に離接することによ
り、ウインチドラム54と油圧モータ3との間で駆動力
を伝達遮断するものである。ウインチドラム54にはブ
レーキドラム55が設けられ、ブレーキパッド56によ
りウインチドラム54が制動される。ブレーキパッド5
6の駆動は第1の実施の形態と同様である。
【0045】クラッチ53によるウインチの駆動制御の
ために、第2の実施の形態ではクラッチシリンダ52へ
の圧油の給排制御が必要であり、パイロット式切換弁2
03と204に加えて、パイロット式切換弁203Aと
204Aが設けられている。なお、電気回路は図2に示
したものと同一である。
ために、第2の実施の形態ではクラッチシリンダ52へ
の圧油の給排制御が必要であり、パイロット式切換弁2
03と204に加えて、パイロット式切換弁203Aと
204Aが設けられている。なお、電気回路は図2に示
したものと同一である。
【0046】図14〜図18を参照して第2の実施の形
態の動作を説明する。 (I)クレーンモード 図14の油圧回路図は図2に対応するもので、電磁切換
弁201,202,205のソレノイド201S,20
2S,205Sが非励磁状態の場合を示している。ブレ
ーキシリンダ8Aに連通する回路101は油圧パイロッ
ト式切換弁204,回路102,パイロット式切換弁2
03,回路103および電磁式切換弁201を介してタ
ンクに接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッ
ドはばね力で伸張してブレーキパッド56によってブレ
ーキドラム55が制動されている。また、油圧モータ3
の出力軸3aを制動するブレーキシリンダ11は、油圧
パイロット式切換弁206を介してタンクと接続され、
ブレーキシリンダ11のピストンロッドはばね力で伸張
して油圧モータ出力軸3aはブレーキパッドで制動され
ている。
態の動作を説明する。 (I)クレーンモード 図14の油圧回路図は図2に対応するもので、電磁切換
弁201,202,205のソレノイド201S,20
2S,205Sが非励磁状態の場合を示している。ブレ
ーキシリンダ8Aに連通する回路101は油圧パイロッ
ト式切換弁204,回路102,パイロット式切換弁2
03,回路103および電磁式切換弁201を介してタ
ンクに接続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッ
ドはばね力で伸張してブレーキパッド56によってブレ
ーキドラム55が制動されている。また、油圧モータ3
の出力軸3aを制動するブレーキシリンダ11は、油圧
パイロット式切換弁206を介してタンクと接続され、
ブレーキシリンダ11のピストンロッドはばね力で伸張
して油圧モータ出力軸3aはブレーキパッドで制動され
ている。
【0047】さらに、クラッチシリンダ52は回路30
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
【0048】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。操作レバ
ー1を巻下げ位置Bに操作すると、回路111にパイロ
ット圧力が発生し、コントロールバルブ2を切換える一
方、パイロット圧力は高圧選択弁14により切換弁20
6に導かれて切換弁206がb位置に切換わり、ブレー
キシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油が供給されて
ブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aから離れて制動
が解除される。さらに、高圧選択弁15により切換弁2
03と203Aにもパイロット圧力が導かれて切換弁2
03と203Aがb位置に切換わり、ブレーキシリンダ
8Aは回路101,102,104を介して油圧ポンプ
13の吐出回路に接続されてウインチドラム54の制動
が解除される。一方、クラッチシリンダ52は回路30
1,302,303を介して引続きタンクに接続され、
クラッチ53により油圧モータ出力軸3aがウインチド
ラム54に接続される。したがって、巻下げ操作時は、
コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に不図示の
油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は第1の方
向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。操作レバ
ー1を巻下げ位置Bに操作すると、回路111にパイロ
ット圧力が発生し、コントロールバルブ2を切換える一
方、パイロット圧力は高圧選択弁14により切換弁20
6に導かれて切換弁206がb位置に切換わり、ブレー
キシリンダ11に油圧ポンプ13から圧油が供給されて
ブレーキパッドが油圧モータ出力軸3aから離れて制動
が解除される。さらに、高圧選択弁15により切換弁2
03と203Aにもパイロット圧力が導かれて切換弁2
03と203Aがb位置に切換わり、ブレーキシリンダ
8Aは回路101,102,104を介して油圧ポンプ
13の吐出回路に接続されてウインチドラム54の制動
が解除される。一方、クラッチシリンダ52は回路30
1,302,303を介して引続きタンクに接続され、
クラッチ53により油圧モータ出力軸3aがウインチド
ラム54に接続される。したがって、巻下げ操作時は、
コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に不図示の
油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は第1の方
向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
【0049】操作レバー1を巻上げ位置Cに切換えた場
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
【0050】(II)掘削モード 図15の油圧回路図は図5に対応するもので、電磁切換
弁201のソレノイド201Sが励磁されて位置bに切
換えられ、電磁切換弁202,205のソレノイド20
2S,205Sが非励磁状態で位置aに切換えられてい
る場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連通する
回路101は油圧パイロット式切換弁204,回路10
2,パイロット式切換弁203,回路103および電磁
式切換弁201を介して油圧ポンプ13の吐出回路に接
続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね
力に打ち勝って収縮してウインチドラム54の制動が解
除されている。一方、クラッチシリンダ52は回路30
1,切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介して油圧ポンプ13と
接続され、クラッチ53はウインチドラム54から離れ
る。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレー
キシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を介
してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピスト
ンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブ
レーキパッドで制動されている。
弁201のソレノイド201Sが励磁されて位置bに切
換えられ、電磁切換弁202,205のソレノイド20
2S,205Sが非励磁状態で位置aに切換えられてい
る場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連通する
回路101は油圧パイロット式切換弁204,回路10
2,パイロット式切換弁203,回路103および電磁
式切換弁201を介して油圧ポンプ13の吐出回路に接
続され、ブレーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね
力に打ち勝って収縮してウインチドラム54の制動が解
除されている。一方、クラッチシリンダ52は回路30
1,切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介して油圧ポンプ13と
接続され、クラッチ53はウインチドラム54から離れ
る。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレー
キシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を介
してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピスト
ンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aはブ
レーキパッドで制動されている。
【0051】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ解除状態であり、ウインチドラム54
は吊り荷に依存してフリーフォールし、足踏みブレーキ
ペダル12aによりシリンダ8Bを駆動してブレーキド
ラム55を介してウインチドラム54を制動することが
できる。操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、回
路111にパイロット圧力が発生してコントロールバル
ブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択弁14
により切換弁206に導かれて切換弁206がb位置に
切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ13から
圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出力軸3
aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選択弁1
5により切換弁203,203Aにもパイロット圧力が
導かれて切換弁203,203Aがb位置に切換わり、
ブレーキシリンダ8Aは回路101,102,104を
介して油圧ポンプ13に接続され、ブレーキドラム55
による制動が解除される。一方、クラッチシリンダ52
は回路301,302,303を介してタンクと接続さ
れてクラッチ53がウインチドラム54と接続される。
したがって、コントロールバルブ2を介して油圧モータ
3に不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ
3は第1の方向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
ればネガブレーキ解除状態であり、ウインチドラム54
は吊り荷に依存してフリーフォールし、足踏みブレーキ
ペダル12aによりシリンダ8Bを駆動してブレーキド
ラム55を介してウインチドラム54を制動することが
できる。操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、回
路111にパイロット圧力が発生してコントロールバル
ブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択弁14
により切換弁206に導かれて切換弁206がb位置に
切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ13から
圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出力軸3
aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選択弁1
5により切換弁203,203Aにもパイロット圧力が
導かれて切換弁203,203Aがb位置に切換わり、
ブレーキシリンダ8Aは回路101,102,104を
介して油圧ポンプ13に接続され、ブレーキドラム55
による制動が解除される。一方、クラッチシリンダ52
は回路301,302,303を介してタンクと接続さ
れてクラッチ53がウインチドラム54と接続される。
したがって、コントロールバルブ2を介して油圧モータ
3に不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ
3は第1の方向に回転し、吊り荷は動力で降下する。
【0052】操作レバー1を巻上げ位置Cに切換えた場
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
合も同様な動作で動力巻上げで吊り荷が巻上げられる。
【0053】(III)積み込みモード 図16の油圧回路図は図6に対応するもので、電磁切換
弁205のソレノイド205Sが励磁されて位置bに切
換えられ、電磁切換弁201,202のソレノイド20
1S,202Sが非励磁状態で位置aに切換えられてい
る場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連通する
回路101は油圧パイロット式切換弁204,回路10
2,パイロット式切換弁203,回路103および電磁
式切換弁201を介してタンクに接続され、ブレーキシ
リンダ8Aのピストンロッドはばね力で伸張してブレー
キドラム55を介してウインチドラム54が制動されて
いる。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレ
ーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を
介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピス
トンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aは
ブレーキパッドで制動されている。
弁205のソレノイド205Sが励磁されて位置bに切
換えられ、電磁切換弁201,202のソレノイド20
1S,202Sが非励磁状態で位置aに切換えられてい
る場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連通する
回路101は油圧パイロット式切換弁204,回路10
2,パイロット式切換弁203,回路103および電磁
式切換弁201を介してタンクに接続され、ブレーキシ
リンダ8Aのピストンロッドはばね力で伸張してブレー
キドラム55を介してウインチドラム54が制動されて
いる。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動するブレ
ーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁206を
介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11のピス
トンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸3aは
ブレーキパッドで制動されている。
【0054】さらに、クラッチシリンダ52は回路30
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
【0055】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。
【0056】操作レバー1を巻下げ位置Bに操作する
と、回路111にパイロット圧力が発生し、そのパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204,20
4Aに導かれて切換弁204,204Aがb位置に切換
わり、回路105を介してブレーキシリンダ8Aとクラ
ッチシリンダ52に油圧ポンプ13から圧油が供給され
てブレーキパッド56によるブレーキドラム55の制動
が解除され、クラッチ53もブレーキドラム55から離
れる。したがって、吊り荷によりウインチドラム54は
フリーフォールする。
と、回路111にパイロット圧力が発生し、そのパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204,20
4Aに導かれて切換弁204,204Aがb位置に切換
わり、回路105を介してブレーキシリンダ8Aとクラ
ッチシリンダ52に油圧ポンプ13から圧油が供給され
てブレーキパッド56によるブレーキドラム55の制動
が解除され、クラッチ53もブレーキドラム55から離
れる。したがって、吊り荷によりウインチドラム54は
フリーフォールする。
【0057】操作レバー1を巻上げ位置Cに操作する
と、回路112にパイロット圧力が発生し、コントロー
ルバルブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択
弁14により切換弁206に導かれて切換弁206がb
位置に切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ1
3から圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出
力軸3aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選
択弁15により切換弁203,203Aにもパイロット
圧力が導かれて切換弁203,203Aがb位置に切換
わり、ブレーキシリンダ8Aは回路101,102,1
04を介して油圧ポンプ13の吐出回路に接続される。
したがって、ブレーキドラム55の制動が解除されると
ともに、クラッチシリンダ52は回路301,302,
303を介してタンクと接続されてクラッチ53がブレ
ーキドラム55を介してウインチドラム54に接続され
るので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に
不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は
第2の方向に回転し、吊り荷は動力で巻上げる。
と、回路112にパイロット圧力が発生し、コントロー
ルバルブ2を切換える一方、パイロット圧力は高圧選択
弁14により切換弁206に導かれて切換弁206がb
位置に切換わり、ブレーキシリンダ11に油圧ポンプ1
3から圧油が供給されてブレーキパッドが油圧モータ出
力軸3aから離れて制動が解除される。さらに、高圧選
択弁15により切換弁203,203Aにもパイロット
圧力が導かれて切換弁203,203Aがb位置に切換
わり、ブレーキシリンダ8Aは回路101,102,1
04を介して油圧ポンプ13の吐出回路に接続される。
したがって、ブレーキドラム55の制動が解除されると
ともに、クラッチシリンダ52は回路301,302,
303を介してタンクと接続されてクラッチ53がブレ
ーキドラム55を介してウインチドラム54に接続され
るので、コントロールバルブ2を介して油圧モータ3に
不図示の油圧源から圧力が供給されると油圧モータ3は
第2の方向に回転し、吊り荷は動力で巻上げる。
【0058】(IV)基礎機械モード 図17の油圧回路図は図7に対応するもので、電磁切換
弁202のソレノイド202Sが励磁され、電磁切換弁
201,205のソレノイド201S,205Sが非励
磁状態の場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連
通する回路101は油圧パイロット式切換弁204,回
路102,パイロット式切換弁203,回路103およ
び電磁式切換弁201を介してタンクに接続され、ブレ
ーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね力で伸張して
ブレーキドラム55を介してウインチドラム54が制動
されている。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動す
るブレーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁2
06を介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11
のピストンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸
3aはブレーキパッドで制動されている。
弁202のソレノイド202Sが励磁され、電磁切換弁
201,205のソレノイド201S,205Sが非励
磁状態の場合を示している。ブレーキシリンダ8Aに連
通する回路101は油圧パイロット式切換弁204,回
路102,パイロット式切換弁203,回路103およ
び電磁式切換弁201を介してタンクに接続され、ブレ
ーキシリンダ8Aのピストンロッドはばね力で伸張して
ブレーキドラム55を介してウインチドラム54が制動
されている。また、油圧モータ3の出力軸3aを制動す
るブレーキシリンダ11は、油圧パイロット式切換弁2
06を介してタンクと接続され、ブレーキシリンダ11
のピストンロッドはばね力で伸張して油圧モータ出力軸
3aはブレーキパッドで制動されている。
【0059】さらに、クラッチシリンダ52は回路30
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
1、切換弁204A、回路302、切換弁203A、回
路103および切換弁201を介してタンクに接続され
ており、クラッチシリンダ52のピストンロッドは伸張
してクラッチ53によりクラッチ板51がブレーキドラ
ム55を介してウインチドラム54に接続されている。
【0060】このとき、操作レバー1が中立位置Aにあ
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。
ればネガブレーキ動作状態であり、ウインチドラム54
は制動されていて吊り荷は空中で保持される。
【0061】フリーフォールスイッチFSを操作せずに
操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、電磁切換弁
205が位置aに切換わっているので、回路111に発
生したパイロット圧力は電磁切換弁205、高圧選択弁
15および電磁切換弁202を介してタンクに連通す
る。したがって、コントロールバルブ2は切換わらない
ので油圧モータ3は回転せず、操作レバー1を巻下げ位
置Bに操作してもウインチドラム54はネガブレーキの
作動により制動される。
操作レバー1を巻下げ位置Bに操作すると、電磁切換弁
205が位置aに切換わっているので、回路111に発
生したパイロット圧力は電磁切換弁205、高圧選択弁
15および電磁切換弁202を介してタンクに連通す
る。したがって、コントロールバルブ2は切換わらない
ので油圧モータ3は回転せず、操作レバー1を巻下げ位
置Bに操作してもウインチドラム54はネガブレーキの
作動により制動される。
【0062】図18の油圧回路図は図8に対応するもの
で、フリーフォールスイッチFSをオンすると、電磁切
換弁205が位置bに切換わるため、操作レバー1を巻
下げ位置Bに操作すると、回路111に発生したパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204,20
4Aに導かれて切換弁204,204Aがb位置に切換
わり、回路105を介してブレーキシリンダ8Aとクラ
ッチシリンダ52に油圧ポンプ13から圧油が供給され
てブレーキパッド56によるブレーキドラム55の制動
が解除され、クラッチ53もブレーキドラム55から離
れる。したがって、吊り荷によりウインチドラム54は
フリーフォールする。
で、フリーフォールスイッチFSをオンすると、電磁切
換弁205が位置bに切換わるため、操作レバー1を巻
下げ位置Bに操作すると、回路111に発生したパイロ
ット圧力は電磁切換弁205により切換弁204,20
4Aに導かれて切換弁204,204Aがb位置に切換
わり、回路105を介してブレーキシリンダ8Aとクラ
ッチシリンダ52に油圧ポンプ13から圧油が供給され
てブレーキパッド56によるブレーキドラム55の制動
が解除され、クラッチ53もブレーキドラム55から離
れる。したがって、吊り荷によりウインチドラム54は
フリーフォールする。
【0063】再び図17において、操作レバー1を巻上
げ位置Cに操作すると、回路112に発生したパイロッ
ト圧力は高圧選択弁15および電磁切換弁202を介し
てタンクに連通する。したがって、コントロールバルブ
2は切換わらないので油圧モータ3は回転せず、操作レ
バー1を巻上げ位置Cに操作してもウインチドラム54
はネガブレーキの動作で制動される。この巻上げ操作時
にフリーフォールスイッチFSをオン操作しても吊り荷
はフリーフォールされない。
げ位置Cに操作すると、回路112に発生したパイロッ
ト圧力は高圧選択弁15および電磁切換弁202を介し
てタンクに連通する。したがって、コントロールバルブ
2は切換わらないので油圧モータ3は回転せず、操作レ
バー1を巻上げ位置Cに操作してもウインチドラム54
はネガブレーキの動作で制動される。この巻上げ操作時
にフリーフォールスイッチFSをオン操作しても吊り荷
はフリーフォールされない。
【0064】−第1の変形例− 図19は第1の変形例を示す図である。スタータスイッ
チSTとスタータモータSMとの間にリレースイッチR
S1が介在され、このリレースイッチRS1はトグルス
イッチTSを位置aに切換えている時にリレーR1が励
磁されるときだけ閉じ、トグルスイッチTSが位置bに
切換えられているときは開かれてスタータモータSMの
起動を禁止する。これにより、エンジン始動時に吊り荷
がフリーフォールすることがない。
チSTとスタータモータSMとの間にリレースイッチR
S1が介在され、このリレースイッチRS1はトグルス
イッチTSを位置aに切換えている時にリレーR1が励
磁されるときだけ閉じ、トグルスイッチTSが位置bに
切換えられているときは開かれてスタータモータSMの
起動を禁止する。これにより、エンジン始動時に吊り荷
がフリーフォールすることがない。
【0065】−第2の変形例− 図20は第2の変形例を示す図であり、図2のトグルス
イッチTSと選択スイッチSSに代えてロータリ式の選
択スイッチSSAと各設定許可/禁止スイッチSW1〜
SW4を直列に配置したものである。たとえば、選択ス
イッチSW1とSW4を閉じて、スイッチSW2とSW
3を開いておけば、選択スイッチSSAをクレーンモー
ドIと基礎機械モードIVとの間で切換える時に吊り荷が
いきなりフリーフォールするおそれがない。ロータリ式
スイッチに代えてスライド式(摺動式)でもよい。
イッチTSと選択スイッチSSに代えてロータリ式の選
択スイッチSSAと各設定許可/禁止スイッチSW1〜
SW4を直列に配置したものである。たとえば、選択ス
イッチSW1とSW4を閉じて、スイッチSW2とSW
3を開いておけば、選択スイッチSSAをクレーンモー
ドIと基礎機械モードIVとの間で切換える時に吊り荷が
いきなりフリーフォールするおそれがない。ロータリ式
スイッチに代えてスライド式(摺動式)でもよい。
【0066】−第3の変形例− 図21は第3の変形例を示す図であり、図2のトグルス
イッチTSと選択スイッチSSに代えてプッシュ式の選
択スイッチSSBと設定許可/禁止スイッチSW1A〜
SW4Aを直列に配置したものである。たとえば、スイ
ッチSW1AとSW4Aを閉じて、スイッチSW2Aと
SW3Aを開いておけば、選択スイッチSSAをクレー
ンモードIと基礎機械モードIVとの間で切換え時に吊り
荷がいきなりフリーフォールするおそれがない。
イッチTSと選択スイッチSSに代えてプッシュ式の選
択スイッチSSBと設定許可/禁止スイッチSW1A〜
SW4Aを直列に配置したものである。たとえば、スイ
ッチSW1AとSW4Aを閉じて、スイッチSW2Aと
SW3Aを開いておけば、選択スイッチSSAをクレー
ンモードIと基礎機械モードIVとの間で切換え時に吊り
荷がいきなりフリーフォールするおそれがない。
【0067】
【発明の効果】(1)以上説明したように本発明によれ
ば、クレーンモード、掘削モード、積み込みモード、基
礎機械モードを選択可能としたので、1台の建設機械を
多用途に使用することができる。また、基礎機械モード
において、操作レバーの巻下位置で別設の操作部材の操
作によりフリーフォール可能としたので、基礎機械に適
したウインチの運転制御が可能となる。この場合に、請
求項2のように、モード切換時にフリーフォールしない
ようにしたので、4つのモードの選択により建設機械を
多目的に使用できるようにしてもその安全性が担保され
る。 (2)請求項3では、エンジン始動時には必ずネガブレ
ーキが動作しているようにしたので、エンジン始動時に
吊りにがフリーフォールするおそれがない。 (3)請求項4では、開閉蓋を開かなければ第1の切替
器が操作できないようにし、開閉蓋が開いているときは
第1の切替器による切換を無効とするようにしたので、
誤操作を防止できる。 (4)請求項5では、第1の切替器をロータリ式もしく
は摺動式とし、操作レバー中立でネガブレーキが動作す
るクレーンモード切換位置と基礎機械モード切換位置と
の間に、操作レバー中立もしくは巻下げでフリーフォー
ルする掘削モード切換位置もしくは積み込みモード切換
位置を設定しないようにしたので、誤操作を防止でき
る。 (5)請求項6では、第1の切替器で選択されたモード
の設定を第2の切替器で許可し、あるいは禁止するよう
にしたので、不所望なモードについては第2の切替器で
設定を禁止するようにすれば、誤操作を防止できる。
ば、クレーンモード、掘削モード、積み込みモード、基
礎機械モードを選択可能としたので、1台の建設機械を
多用途に使用することができる。また、基礎機械モード
において、操作レバーの巻下位置で別設の操作部材の操
作によりフリーフォール可能としたので、基礎機械に適
したウインチの運転制御が可能となる。この場合に、請
求項2のように、モード切換時にフリーフォールしない
ようにしたので、4つのモードの選択により建設機械を
多目的に使用できるようにしてもその安全性が担保され
る。 (2)請求項3では、エンジン始動時には必ずネガブレ
ーキが動作しているようにしたので、エンジン始動時に
吊りにがフリーフォールするおそれがない。 (3)請求項4では、開閉蓋を開かなければ第1の切替
器が操作できないようにし、開閉蓋が開いているときは
第1の切替器による切換を無効とするようにしたので、
誤操作を防止できる。 (4)請求項5では、第1の切替器をロータリ式もしく
は摺動式とし、操作レバー中立でネガブレーキが動作す
るクレーンモード切換位置と基礎機械モード切換位置と
の間に、操作レバー中立もしくは巻下げでフリーフォー
ルする掘削モード切換位置もしくは積み込みモード切換
位置を設定しないようにしたので、誤操作を防止でき
る。 (5)請求項6では、第1の切替器で選択されたモード
の設定を第2の切替器で許可し、あるいは禁止するよう
にしたので、不所望なモードについては第2の切替器で
設定を禁止するようにすれば、誤操作を防止できる。
【図1】本発明の一実施の形態によるウインチ運転モー
ドを説明する図
ドを説明する図
【図2】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図3】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図4】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図5】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図6】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図7】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図8】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の電
気回路図
気回路図
【図9】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の油
圧回路図
圧回路図
【図10】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
油圧回路図
油圧回路図
【図11】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
油圧回路図
油圧回路図
【図12】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
油圧回路図
油圧回路図
【図13】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
油圧回路図
油圧回路図
【図14】本発明の他の実施の形態によるウインチ装置
の油圧回路図
の油圧回路図
【図15】本発明の他の実施の形態によるウインチ装置
の油圧回路図
の油圧回路図
【図16】本発明の他の実施の形態によるウインチ装置
の油圧回路図
の油圧回路図
【図17】本発明の他の実施の形態によるウインチ装置
の油圧回路図
の油圧回路図
【図18】本発明の他の実施の形態によるウインチ装置
の油圧回路図
の油圧回路図
【図19】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
電気回路の変形例を示す図
電気回路の変形例を示す図
【図20】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
電気回路の変形例を示す図
電気回路の変形例を示す図
【図21】本発明の一実施の形態によるウインチ装置の
電気回路の変形例を示す図
電気回路の変形例を示す図
1 操作レバー 2 コントロールバルブ 3 油圧モータ 4 ウインチドラム 8A ブレーキシリンダ 201,202,205 電磁切換弁 203,204,206 油圧パイロット式切換弁 201S,202S,205S ソレノイド TS トグルスイッチ SS,SSA,SSB 選択スイッチ R1〜R7 リレー RS1〜RS7 リレースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−24689(JP,A) 特開 平2−182699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/44
Claims (6)
- 【請求項1】油圧モータにより駆動され、ブレーキ装置
で制動されるウインチドラムと、 中立位置、巻下げ位置、および巻上げ位置に操作される
操作レバーと、 前記油圧モータの動力による前記ウインチドラムの正転
もしくは逆転、前記ブレーキ装置を動作させた前記ウイ
ンチドラムの制動、前記ブレーキ装置の動作を解除した
吊り荷によるフリーフォールのいずれかで運転するため
に、前記操作レバーの操作に応じて、前記油圧モータと
前記ブレーキ装置の駆動を制御する制御回路とを備えた
油圧ウインチ装置において、 (a)前記操作レバーを中立位置に操作した時に前記ブ
レーキ装置を作動させ、巻下げ位置に操作した時に油圧
モータによる動力巻下げで吊り荷を降下し、巻上げ位置
に操作した時に油圧モータによる動力巻上げで吊り荷を
巻上げるクレーンモードと、 (b)前記操作レバーを中立位置に操作した時に前記ブ
レーキ装置の動作を解除して吊り荷をフリーフォールさ
せ、巻下げ位置に操作した時に油圧モータによる動力巻
下げで吊り荷を降下し、巻上げ位置に操作した時に油圧
モータによる動力巻上げで吊り荷を巻上げる掘削モード
と、 (c)前記操作レバーを中立位置に操作した時に前記ブ
レーキ装置を動作させ、巻下げ位置に操作した時に前記
ブレーキ装置の動作を解除して吊り荷をフリーフォール
させ、巻上げ位置に操作した時に油圧モータによる動力
巻上げで吊り荷を巻上げる積み込みモードと、 (d)前記操作レバーを中立位置、巻下げ位置、および
巻上げ位置に操作したときに前記ブレーキ装置を動作さ
せる一方、巻下げ位置では、別設の操作部材を操作する
ことにより前記ブレーキ装置の動作を解除して吊り荷を
フリーフォールする基礎機械モードと、 を選択する選択手段をさらに有し、 前記制御回路は前記選択手段で選択されたモードと前記
操作レバーの操作位置に応じて前記油圧モータと前記ブ
レーキ装置の駆動を制御することを特徴とする油圧ウイ
ンチ装置。 - 【請求項2】請求項1の油圧ウインチ装置において、 前記選択手段は、 (a)前記クレーンモードと、掘削モードと、積み込み
モードと、基礎機械モードを選択する各位置に切替えら
れる第1の切替器と、 (b)第1および第2の位置へ切替えられる第2の切替
器とを有し、 前記制御回路は、 (c)前記第2の切替器が前記第1の位置に切替えられ
ているときは、前記第1の切替器が前記掘削モード、積
み込みモード、および基礎機械モードの位置に切換えら
れていても前記クレーンモードを強制的に選択し、 (d)前記第2の切替器が前記第1の位置にあるときに
足踏みブレーキが操作され、その後、前記第2の切替器
が前記第2の位置へ切替えられたときに、前記第1の切
替器による切替え位置に応じて前記各モードを選択する
ように、前記油圧モータおよび前記ブレーキ装置を制御
することを特徴とする油圧ウインチ装置。 - 【請求項3】請求項2の油圧ウインチ装置において、 前記第2の切替器が前記第1の位置にない時は原動機の
始動を禁止することを特徴とする油圧ウインチ装置。 - 【請求項4】請求項2の油圧ウインチ装置において、 前記第1の切替器は運転室外の開閉蓋付き容器内に収容
され、前記開閉蓋が開いている時は、前記第1の切替器
によるモード選択を禁止することを特徴とする油圧ウイ
ンチ装置。 - 【請求項5】請求項2の油圧ウインチ装置において、 前記第1の切替器をロータリー式もしくは摺動式とし、
前記クレーンモードの切換位置と、前記基礎機械モード
の切換位置との間に、前記掘削モードもしくは積み込み
モードの切換位置を設定しないようにしたとを特徴とす
る油圧ウインチ装置。 - 【請求項6】請求項1の油圧ウインチ装置において、 前記選択手段は、前記クレーンモード、前記基礎機械モ
ード、前記掘削モード、および積み込みモードのいずれ
かを選択する第1の切替器と、 前記第1の切替器で選択された各モードごとにそのモー
ドの設定を許可、禁止する第2の切替器をとを有するこ
とを特徴とする油圧ウインチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33256096A JP3300616B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 油圧ウインチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33256096A JP3300616B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 油圧ウインチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10167679A JPH10167679A (ja) | 1998-06-23 |
JP3300616B2 true JP3300616B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=18256293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33256096A Expired - Fee Related JP3300616B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 油圧ウインチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300616B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP33256096A patent/JP3300616B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10167679A (ja) | 1998-06-23 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |