JP3508684B2 - 油圧ウィンチ - Google Patents

油圧ウィンチ

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JP3508684B2
JP3508684B2 JP2000066718A JP2000066718A JP3508684B2 JP 3508684 B2 JP3508684 B2 JP 3508684B2 JP 2000066718 A JP2000066718 A JP 2000066718A JP 2000066718 A JP2000066718 A JP 2000066718A JP 3508684 B2 JP3508684 B2 JP 3508684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧モータによって
ウィンチドラムを駆動する油圧ウィンチに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーンに装備される油圧ウィン
チは、一般に、モータによって負荷(吊荷)を巻上・巻
下駆動する動力運転モードとは別にフリーフォールモー
ドを備え、このフリーフォールモードで、負荷重量によ
りウィンチドラムを巻下回転させて負荷を自由落下させ
るように構成されている(たとえば特開平9−2167
93号公報参照)。
【0003】このフリーフォールモードを備えた従来の
油圧ウィンチにおいては、油圧モータによって回転駆動
されるウィンチドラムに、同ドラムのフリーフォール回
転にブレーキ力を加える油圧ブレーキが設けられてい
る。
【0004】この油圧ブレーキは、ブレーキ作用方向に
加圧されるポジティブ側油室とブレーキ解除方向に加圧
されるネガティブ側油室とを有するブレーキシリンダを
備え、このブレーキシリンダを、ペダル操作される減圧
弁であるブレーキ弁と、モード切換スイッチの操作によ
って切換わるモード切換弁(電磁切換弁)とによって制
御する構成をとっている。
【0005】また、この構成の油圧ウィンチにおいて
は、モード切換スイッチが、たとえば乗降時にオペレー
タの体に触れる等、オペレータの意思でなく誤って操作
されると、モード切換弁がフリーフォール位置に切換わ
る一方でブレーキ弁は踏み操作されていないため、ブレ
ーキ解除(フリーフォール)状態となって途端に吊荷が
落下するおそれがある。
【0006】そこで従来、この点の対策として、ブレー
キ弁の出力圧(二次圧)を圧力センサで検出してその検
出信号をコントローラに取り込み、このセンサ信号と、
モード切換スイッチの信号とにより、ブレーキ弁が操作
されときだけ、モード切換スイッチの信号に基づいてコ
ントローラからモード切換弁にフリーフォール位置への
切換信号を送る(フリーフォール運転を可能とする)イ
ンターロック手段を設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このインタ
ーロック手段によると、上記のように圧力センサ、モー
ド切換スイッチ、コントローラを組み合わせた電気装置
として構成されているため、電気装置の常として接触不
良や短絡、断線等、故障因子が多いことから、作動の信
頼性に難点があり、インターロック機能が働かなかった
り、フリーフォールモードへの切換えができなくなった
りする等、トラブル発生のおそれがあった。
【0008】そこで本発明は、インターロック手段をす
べて故障因子の少ない油圧装置として構成し、作動の信
頼性を高めることができる油圧ウィンチを提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、油圧
モータによって回転駆動されるウィンチドラムに、同ド
ラムのフリーフォール回転にブレーキ力を加える油圧ブ
レーキが設けられ、この油圧ブレーキはブレーキシリン
ダを備え、このブレーキシリンダは、ブレーキ作用方向
に加圧されるポジティブ側油室と、ブレーキ解除方向に
加圧されるネガティブ側油室とを有する油圧ウィンチに
おいて、外部からの操作により作動して上記ポジティブ
側油室の圧力を調整するブレーキ弁と、上記ネガティブ
側油室を油圧源に接続しうるフリーフォール位置とネガ
ティブ側油室をタンクに接続しうるブレーキ位置との間
で切換わり作動するモード切換弁と、油圧インターロッ
ク手段とを具備し、この油圧インターロック手段は、上
記ブレーキ弁の操作時にブレーキ弁の出力圧により作動
し、上記モード切換弁がフリーフォール位置にあること
を条件として上記ブレーキシリンダのブレーキ解除方向
への作動を許容するように構成されたものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、油圧インターロック手段として、ブレーキシリンダ
のネガティブ側油室とモード切換弁とを結ぶブレーキ制
御回路中に油圧パイロット切換式のインターロック弁が
設けられ、このインターロック弁は、(i)ブレーキ弁
の出力圧及びネガティブ側油室の圧力を別々のパイロッ
ト圧として加えられ、(ii)この両パイロット圧が加
えられない状態ではネガティブ側油室をタンクに接続
し、少なくとも一方のパイロット圧が加えられたときに
ネガティブ側油室をモード切換弁に接続するように構成
されたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、モード切換弁として操作部を備えた手動式の切換弁
が用いられ、油圧インターロック手段は、ブレーキ弁の
出力圧により駆動される油圧アクチュエータを備え、こ
の油圧アクチュエータは、ブレーキ弁の出力圧が加えら
れないときに上記モード切換弁の操作部の動きを阻止
し、出力圧が加えられたときに操作部の動きを許容する
ように構成されたものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、油圧アクチュエータとして油圧シリンダが用いら
れ、この油圧シリンダにブレーキ弁の出力圧が加えられ
ないときには同シリンダのロッドによってモード切換弁
の操作部を操作不能にロックし、出力圧が加えられたと
きに上記ロックを解除するように構成されたものであ
る。
【0013】上記構成によると、油圧インターロック手
段(請求項2ではインターロック弁を有し、請求項3,
4ではロックアクチュエータを有する)がブレーキ弁の
出力圧によって作動し、モード切換弁がフリーフォール
位置にあることを条件としてフリーフォールモードへの
切換えが可能となる。すなわち、モード切換弁がフリー
フォール位置に切換えられても、ブレーキ弁が操作され
ない限りフリーフォールモードには切換わらない。もし
くは、ブレーキ弁が操作されない限り、モード切換弁が
フリーフォール位置に切換えられず、フリーフォールモ
ードには切換わらない(請求項3,4)。
【0014】これにより、誤操作による吊荷の落下を防
止するインターロック機能が働く。
【0015】ここで、油圧インターロック手段は、ブレ
ーキ弁の出力圧によって作動する油圧装置として構成さ
れているため、電気装置として構成した場合と比べて故
障因子が少なく、作動の信頼性が格段に高められる。
【0016】とくに請求項2の構成によると、油圧イン
ターロック手段が油圧機器のみで構成されているため、
この点の効果が高い。
【0017】一方、請求項3,4の構成によると、ロッ
クアクチュエータ(請求項4では油圧シリンダ)によっ
て手動操作式モード切換弁の操作部の作動を機械的にロ
ックするため、すべてを油圧機器で構成する場合と比較
して油圧回路構成が簡単ですむ。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態(図1参照) 1はウィンチドラム、2はこのウィンチドラム1の駆動
源としての油圧モータ(以下、ウィンチモータという)
で、このウィンチモータ2の出力軸2aとウィンチドラ
ム1との間に動力伝達を行う遊星歯車機構3が設けられ
ている。
【0019】4はこの遊星歯車機構3のサンギヤ、5は
プラネタリギヤ、6はウィンチドラム1の内周に設けら
れたリングギヤ、7はプラネタリギヤ5を支持するキャ
リア、8はキャリア軸で、このキャリア軸8に多板ディ
スク9が設けられ、この多板ディスク9と、同ディスク
9に対して圧接・離間するプレッシャープレート10
と、このプレッシャープレート10を駆動するブレーキ
シリンダ11と、加圧バネ12とにより、ウィンチドラ
ム1をモータ出力軸2aに対して連結・分離し、かつ、
同ドラム1のフリーフォール回転を制動するクラッチ兼
用の油圧ブレーキ13が構成されている。
【0020】多板ディスク9は、キャリア軸8に対して
一体回転可能で軸方向に移動可能に取付けられた複数の
インナプレート14…と、この各インナプレート14…
に対して接離しうるように軸方向移動可能でかつ回転不
能な状態でブレーキケース15に固定された複数のアウ
タプレート16…とから成り、このインナ、アウタ両プ
レート14,16がブレーキケース15の一方の側壁1
5aとプレッシャープレート10との間に挟み込まれて
ブレーキ(クラッチ)オン、解放されてブレーキ(クラ
ッチ)オフとなる。
【0021】加圧バネ12は、ブレーキケース15の他
方の側壁15bとプレッシャープレート10との間に設
けられ、プレッシャープレート10にブレーキオン方向
のバネ力を付与する。
【0022】ブレーキシリンダ11は、両ロッド型のピ
ストン11Pと、プレッシャープレート10をブレーキ
オン方向に加圧するポジティブ側油室11aと、同プレ
ート10をブレーキオフ方向に加圧するネガティブ側油
室11bとを有し、ネガティブ側油室11bが、インタ
ーロック弁18及びモード切換弁19を備えたネガティ
ブライン17を介してブレーキ油圧源20に接続されて
いる。
【0023】インターロック弁18は、第1及び第2両
パイロットポート18a,18bを備えた油圧パイロッ
ト切換弁として構成され、両パイロットポート18a,
18bのいずれにもパイロット圧が加えられないときは
図右側のロック位置aにあり、パイロット圧が加えられ
るとロック解除位置bに切換わる。
【0024】モード切換弁19は、レバー操作により図
左側のブレーキ位置aと右側のフリーフォール位置bと
の間に切換わる手動切換弁として構成され、このモード
切換弁19とインターロック弁18の位置a,bの組み
合わせによってブレーキシリンダ11のネガティブ側油
室11bが油圧源20とタンクTのいずれかに接続され
る(この点は後述する)。
【0025】一方、ポジティブ側油室11aに接続され
たポジティブライン21は、シャトル弁22を介してブ
レーキライン23及びパーキングブレーキライン24に
分岐され、ブレーキライン23が、減圧弁であるブレー
キ弁25を介して油圧源20に接続されている。26は
ブレーキ弁25を操作する操作ペダルである。
【0026】インターロック弁18の両パイロットポー
ト18a,18bのうち、第1パイロットポート18a
はネガティブライン17(ネガティブ側油室11b)に
接続され、第2パイロットポート18bはブレーキライ
ン23に接続されている。
【0027】27はウィンチモータ2の巻上・巻下回転
を制御するリモコン弁、28はこのリモコン弁27の二
次圧(リモコン圧)によって中立、巻上、巻下の三位置
イ,ロ,ハ間で切換わり制御されるウィンチ用コントロ
ールバルブ、29はウィンチモータ2の油圧源である油
圧ポンプである。
【0028】また、30は油圧シリンダ式のパーキング
ブレーキで、バネ30aの力によってモータ出力軸2a
に制動力を付与し、油圧導入時に制動力を解除するネガ
ティブブレーキとして構成され、このパーキングブレー
キ30の油室30bが、油圧パイロット式のパーキング
ブレーキ制御弁31を介してブレーキ用油圧源20また
はタンクTに接続される。
【0029】パーキングブレーキ制御弁31は、リモコ
ン弁27の非操作時(中立時)には図示のブレーキ位置
aに、操作時にはリモコン圧を供給されて図右側のブレ
ーキ解除位置bにそれぞれセットされる。
【0030】すなわち、巻上・巻下操作されたときにパ
ーキングブレーキ30が解除されてウィンチドラム1が
巻上・巻下回転し、非操作時に同ブレーキ30が作用し
てウィンチドラム1が制動停止する。
【0031】32はリモコン圧を取出してパーキングブ
レーキ制御弁31に供給するためのシャトル弁である。
【0032】また、前記シャトル弁22の入力側に接続
されたパーキングブレーキライン24はパーキングブレ
ーキ30の油室30bに接続され、パーキングブレーキ
30のブレーキ解除と同時にブレーキシリンダ11のポ
ジティブ側油室11aに油が供給されて油圧ブレーキ1
1がクラッチとして作動する。
【0033】次に、この油圧ウィンチの作用を説明す
る。
【0034】A.モード切換弁19がブレーキ位置aに
セットされている場合 このとき、ブレーキシリンダ11のネガティブ側油室1
1bは、インターロック弁18の位置にかかわらずタン
クTに連通する。このため、多板ディスク9が圧接して
ブレーキ(クラッチ)オンとなる。
【0035】これにより、ウィンチモータ2の回転力が
遊星歯車減速機構3を介してウィンチドラム1に伝達さ
れ、リモコン弁27の操作に応じてウィンチドラム1が
巻上または巻下回転する。
【0036】なお、リモコン弁27が操作されなけれ
ば、パーキングブレーキ30がオンとなり、ウィンチド
ラム1が停止状態に保持される。
【0037】B.モード切換弁19がフリーフォール位
置bにセットされた場合 B−1 ブレーキ弁25が踏み操作されていないとき この状態では、ブレーキ弁25の出力側(ブレーキライ
ン23)には圧力が発生しないため、インターロック弁
18は図示のロック位置aにある。従って、モード切換
弁19がフリーフォール位置bにセットされても、これ
に関係なくブレーキオン状態が維持され、フリーフォー
ルモードにはならない。
【0038】B−2 ブレーキ弁25が踏み操作された
とき このとき、ブレーキ弁25の出力側に二次圧が発生する
ため、インターロック弁18の第2パイロットポート1
8bにパイロット圧が供給されて同弁18がロック解除
位置bに切換わる。
【0039】この状態で、モード切換弁19がフリーフ
ォール位置bにセットされていると、ブレーキシリンダ
11のネガティブ側油室11bがインターロック弁18
及びモード切換弁19を介して油圧源20に接続され
る。
【0040】これにより、ネガティブ側油室圧11に圧
力が導入され、この圧力と、ブレーキ弁25の操作量に
応じた圧力に加圧バネ12のバネ力を加えた力とが対抗
し、前者が勝つと油圧ブレーキ13が解除され、ウィン
チドラム1が負荷(吊荷)の重さにより回転するフリー
フォール運転が開始される。
【0041】なお、フリーフォール運転の開始後にブレ
ーキ弁25の操作が緩められてその二次圧(インターロ
ック弁18の第2パイロットポート18bに導入される
パイロット圧)が低下しても、インターロック弁18が
ロック解除位置に切換わった時点から油圧源20の圧力
が第1パイロットポート18aに加えられるため、イン
ターロック弁18はロック解除位置bに保持(自己保
持)され、フリーフォール運転を支障なく続行すること
ができる。
【0042】また、このフリーフォール運転中、ブレー
キ弁25が踏み込まれると、ブレーキシリンダ11のポ
ジティブ側油室11aの圧力が高まってブレーキ力が増
加し、ウィンチドラム1が減速または停止する。
【0043】さらに、フリーフォール運転中またはフリ
ーフォール運転可能な状態でリモコン弁27が操作され
ると、パーキングブレーキ制御弁31が切換わり作動し
てパーキングブレーキ30がブレーキ解除されると同時
に、油圧源20の圧力がパーキングブレーキライン24
及びシャトル弁22経由でブレーキシリンダ11のポジ
ティブ側油室11aに加えられて油圧ブレーキ13が働
く(クラッチ結合状態となる)。
【0044】従って、フリーフォール運転中またはフリ
ーフォール運転可能な状態であっても、リモコン弁27
を操作すれば直ちに巻上・巻下運転が開始される。
【0045】このように、モード切換弁19がフリーフ
ォール位置bに切換わっても、ブレーキ弁25が操作さ
れない限り、フリーフォール運転には入らない。すなわ
ち、モード切換弁19がフリーフォール側に誤操作され
ても吊荷の落下を防止するインターロック機能が働く。
【0046】しかも、このウィンチによると、このよう
なインターロック作用が、インターロック弁18とモー
ド切換弁19の組み合わせから成る油圧装置によって行
われ、接触不良や断線、短絡等の故障因子の多い電気装
置は一切排除しているため、インターロック作動の信頼
性が高いものとなる。
【0047】第2実施形態(図2参照) 第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0048】第2実施形態においては、手動切換弁であ
るモード切換弁19の操作レバー19aの操作をロック
シリンダ(単動式の油圧シリンダ)33により拘束して
インターロック機能を果たすようにしている。
【0049】すなわち、ロックシリンダ33は、バネ3
4によって伸長方向に付勢され、この伸長状態でロッド
35が操作レバー19aの操作を止めて、モード切換弁
19のフリーフォール位置bへの切換わりを阻止する。
従って、ブレーキシリンダ11のネガティブ側油室11
bには圧力が導入されないため、油圧ブレーキ13がオ
ンとなり、フリーフォール運転は行われない。
【0050】ロックシリンダ33の油室36は、ブレー
キライン23に接続され、ブレーキ弁25が操作される
と、その二次圧がロックシリンダ33に導入されて同シ
リンダ33のロッド35が縮小作動し、上記ロックが外
れるため、モード切換弁19がフリーとなる。従って、
この状態で同切換弁19がフリーフォール位置bに切換
えられると、油圧ブレーキ13がオフとなり、以後、ブ
レーキ弁25の操作量に応じた速度でのフリーフォール
運転が可能となる。
【0051】また、モード切換弁19がこのフリーフォ
ール位置bに切換わった後、ブレーキ弁25の操作が解
除されると、ロックシリンダ33が伸長作動してモード
切換弁19をフリーフォール位置bにロックするため、
フリーフォール運転中にモード切換弁19が誤ってブレ
ーキ位置aに操作されるミスオペレーションを防止する
ことができる。
【0052】他の作用は第1実施形態の場合と同様であ
る。
【0053】この構成によっても、基本的に第1実施形
態と同様に、電気装置を用いないためインターロック作
動の信頼性を高めることができる。
【0054】また、ロックシリンダ33によってモード
切換弁19の操作レバー19aの動きを機械的にロック
するため、すべてを油圧装置で構成する場合と比較して
油圧回路構成が簡単ですむ。
【0055】他の実施形態 (1)第1実施形態において、モード切換弁19として
手動切換弁でなく電磁切換弁を用いてもよい。
【0056】(2)第1及び第2両実施形態において、
ブレーキ弁25として足踏み操作式に代えて手で操作さ
れるレバー操作式のものを用いてもよい。あるいは、ブ
レーキ弁25として電磁比例減圧弁を用い、ペダルやダ
イヤル、レバー等で操作されるポテンショメータの出力
によってこの電磁比例減圧弁を直接、またはコントロー
ラを介して制御する構成をとってもよい。
【0057】(3)第2実施形態の変形例として、モー
ド切換弁19のスプールにストッパを設け、このストッ
パの動きをロックシリンダ33によって拘束するように
してもよい。
【0058】また、油圧インターロック手段を構成する
油圧アクチュエータとして、油圧シリンダ以外のもの
(たとえば油圧モータ)を用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、ブレ
ーキ弁の出力圧で作動する油圧インターロック手段によ
り、ブレーキ弁が操作されない限りフリーフォールモー
ドに切換わらないインターロック機能が働く構成、すな
わち、インターロック手段を油圧装置として構成したか
ら、従来のように電気装置として構成した場合と比べて
故障因子が少なく、作動の信頼性が格段に高められる。
【0060】とくに請求項2の発明によると、油圧イン
ターロック手段が油圧機器のみで構成されているため、
この点の効果が高い。
【0061】一方、請求項3,4の発明によると、ロッ
クアクチュエータ(請求項4の発明では油圧シリンダ)
によって手動操作式モード切換弁の操作部の作動を機械
的にロックするため、すべてを油圧機器で構成する場合
と比較して油圧回路構成が簡単ですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる油圧ウィンチの
全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる油圧ウィンチの
全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ウィンチドラム 2 ウィンチ用モータ 13 油圧ブレーキ 11 ブレーキシリンダ 11a ブレーキシリンダのポジティブ側油室 11b 同ネガティブ側油室 18 油圧インターロック手段を構成するインターロッ
ク弁 18a,18b ブレーキ弁のパイロットポート 19 モード切換弁 20 ブレーキ油圧源 25 ブレーキ弁 26 ブレーキ弁のペダル 33 油圧インターロック手段を構成する油圧アクチュ
エータとしてのロックシリンダ(油圧シリンダ) 35 ロックシリンダのロッド 19a ロックシリンダによってロックされるモード切
換弁の操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータによって回転駆動されるウィ
    ンチドラムに、同ドラムのフリーフォール回転にブレー
    キ力を加える油圧ブレーキが設けられ、この油圧ブレー
    キはブレーキシリンダを備え、このブレーキシリンダ
    は、ブレーキ作用方向に加圧されるポジティブ側油室
    と、ブレーキ解除方向に加圧されるネガティブ側油室と
    を有する油圧ウィンチにおいて、外部からの操作により
    作動して上記ポジティブ側油室の圧力を調整するブレー
    キ弁と、上記ネガティブ側油室を油圧源に接続しうるフ
    リーフォール位置とネガティブ側油室をタンクに接続し
    うるブレーキ位置との間で切換わり作動するモード切換
    弁と、油圧インターロック手段とを具備し、この油圧イ
    ンターロック手段は、上記ブレーキ弁の操作時にブレー
    キ弁の出力圧により作動し、上記モード切換弁がフリー
    フォール位置にあることを条件として上記ブレーキシリ
    ンダのブレーキ解除方向への作動を許容するように構成
    されたことを特徴とする油圧ウィンチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧ウィンチにおいて、
    油圧インターロック手段として、ブレーキシリンダのネ
    ガティブ側油室とモード切換弁とを結ぶブレーキ制御回
    路中に油圧パイロット切換式のインターロック弁が設け
    られ、このインターロック弁は、 (i)ブレーキ弁の出力圧及びネガティブ側油室の圧力
    を別々のパイロット圧として加えられ、 (ii)この両パイロット圧が加えられない状態ではネ
    ガティブ側油室をタンクに接続し、少なくとも一方のパ
    イロット圧が加えられたときにネガティブ側油室をモー
    ド切換弁に接続するように構成されたことを特徴とする
    油圧ウィンチ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧ウィンチにおいて、
    モード切換弁として操作部を備えた手動式の切換弁が用
    いられ、油圧インターロック手段は、ブレーキ弁の出力
    圧により駆動される油圧アクチュエータを備え、この油
    圧アクチュエータは、ブレーキ弁の出力圧が加えられな
    いときに上記モード切換弁の操作部の動きを阻止し、出
    力圧が加えられたときに操作部の動きを許容するように
    構成されたことを特徴とする油圧ウィンチ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧ウィンチにおいて、
    油圧アクチュエータとして油圧シリンダが用いられ、こ
    の油圧シリンダにブレーキ弁の出力圧が加えられないと
    きには同シリンダのロッドによってモード切換弁の操作
    部を操作不能にロックし、出力圧が加えられたときに上
    記ロックを解除するように構成されたことを特徴とする
    油圧ウィンチ。
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