JP2003002588A - ウインチのブレーキ装置、およびこのブレーキ装置を備えたクレーンの巻上装置 - Google Patents

ウインチのブレーキ装置、およびこのブレーキ装置を備えたクレーンの巻上装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ圧を供給する電磁比例減圧弁がステ
ィックした場合でもブレーキを作動させる。 【解決手段】 操作量検出器21によって検出されたブ
レーキペダル20の操作量に応じて電磁比例減圧弁18
の駆動を制御し、油圧シリンダ15への圧油を調整す
る。ブレーキペダル20には押付部材24が連結され、
ブレーキペダル20が所定量S2以上操作されると、押
付部材20が減圧弁18のばね18bを押動する。これ
により減圧弁18は強制的に押し戻され、ブレーキが作
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインチドラムの
回転を停止させるウインチのブレーキ装置、およびこの
ブレーキ装置を備えたクレーンの巻上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレーキ装置においては、従来
よりブレーキペダルの踏み込み量に応じてブレーキ弁
(減圧弁)を駆動し、このブレーキ弁の駆動量に応じた
ブレーキ圧によってブレーキを作動させるようにしてい
る。この場合に用いられるブレーキ弁としては、ブレー
キペダルの踏み込み量に応じたパイロット圧により駆動
される油圧減圧弁や、ブレーキペダルの踏み込み量を電
気信号に変換し、この電気信号により駆動される電磁比
例減圧弁などがある。ブレーキ弁として電磁比例減圧弁
を用いれば、ブレーキ弁の特性を種々の特性に容易に変
更することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、電気信号により駆動される電磁比例減圧弁は、異物
の噛み込み等によりスティックしやすく、電磁比例減圧
弁がスティックすると、ブレーキが作動しないおそれが
ある。
【0004】本発明の目的は、ブレーキ圧を供給する電
気式のブレーキ弁がスティックした場合などであっても
ブレーキを作動させることができるウインチのブレーキ
装置およびこのブレーキ装置を備えたクレーンの巻上装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明に
よるウインチのブレーキ装置は、油圧源と、ウインチド
ラムと、ウインチドラムの回転を制動するブレーキ部材
と、ブレーキ部材を駆動するシリンダ装置と、ウインチ
ドラムの制動を指令する操作部材と、操作部材の操作量
に応じて出力された電気信号による第1の制動指令に応
じて、油圧源からシリンダ装置への圧油を制御する第1
の圧油制御手段と、操作部材の操作量に応じて第1の駆
動指令とは別系統で出力された第2の駆動指令に応じ
て、油圧源からシリンダ装置への圧油を制御する第2の
圧油制御手段とを備えることにより上述した目的を達成
する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載のウインチの
ブレーキ装置において、第1の圧油制御手段が、油圧源
とシリンダ装置の間に介装された電磁比例減圧弁を有
し、この電磁比例弁を強制的に駆動するように、第2の
圧油制御手段は、操作部材に連結され、操作部材の操作
量に応じて電磁比例減圧弁のスプールを押動する押付部
材を有するものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載のウインチの
ブレーキ装置において、第1の圧油制御手段が、油圧源
とシリンダ装置の間に介装された電磁比例減圧弁を有
し、第2の圧油制御手段は、電磁比例減圧弁に並列に設
けられた弁装置を有するものである。 (4)請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項
に記載のウインチのブレーキ装置において、第2の駆動
指令は、少なくとも第1の駆動指令を増減する操作部材
の操作領域よりも大きな操作領域で出力されるものであ
る。 (5)請求項5の発明によるクレーンの巻上装置は、請
求項1〜4のいずれか1項に記載のブレーキ装置を備え
たことにより上述した目的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 以下、図1〜図3および図6を参照して本発明によるウ
インチのブレーキ装置の第1の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るブレー
キ装置を有するウインチの油圧回路図であり、図6は、
このブレーキ装置が用いられるクレーンの側面図であ
る。図6に示すように、移動式クレーンは、走行体10
1と、走行体101上に搭載された旋回可能な旋回体1
02と、旋回体102に起伏可能に支持されたブーム1
03とからなる。そして、旋回体102に搭載されたウ
インチドラム1の駆動によりワイヤロープ104が巻上
げまたは巻下られ、ワイヤロープ104に接続されたフ
ック105により吊り荷106が吊り上げられる。ま
た、起伏ドラム107の駆動により起伏ロープ108が
巻上げまたは巻下げられ、ブーム103が起伏される。
【0007】図1に示すように、ウインチは、ウインチ
ドラム1と、ウインチドラム1を駆動する油圧モータ2
と、油圧モータ2に駆動圧油を供給する油圧ポンプ3
と、油圧ポンプ3から油圧モータ2への圧油の流れを制
御する方向制御弁4と、油圧モータ2の駆動力をウイン
チドラム1に伝達する遊星減速機構5と、ウインチドラ
ム1の駆動を停止するブレーキ装置10とを有する。
【0008】油圧モータ2の出力軸2aは遊星減速機構
5のサンギア51に連結されている。サンギア51には
プラネタリギア52が歯合され、プラネタリギア52に
はウインチドラム1の内側に設けられたリングギア53
が歯合されている。プラネタリギア52はキャリア軸5
4により支持され、キャリア軸54はブレーキケース1
1の側壁を貫通してケース11内に達している。
【0009】ブレーキ装置10はいわゆる湿式多板式ブ
レーキ装置であり、キャリア軸54に軸方向に移動可能
に係合された複数枚のインナディスク12と、ブレーキ
ケース11の内周面に軸方向に移動可能に係合された複
数枚のアウタディスク13と、これらディスク12,1
3同士を互いに圧接させるブレーキディスク14と、ブ
レーキディスク14を駆動するブレーキシリンダ15と
を有する。ブレーキシリンダ15のボトム室15aには
ばね16が介装され、ロッド室15bは管路17,電磁
比例減圧弁18(以下、減圧弁と呼ぶ)を介して油圧源
19またはタンクに接続されている。なお、ブレーキケ
ース11には図示しない給油口、排油口が設けられ、こ
の給油口、排油口を介してケース11内にディスク冷却
用の油が流れる。
【0010】ブレーキペダル20にはペダル操作量を検
出するポテンショメータなどの操作量検出器21が設け
られている。コントローラ22には、操作量検出器21
からの信号と、フリーフォールを指令するフリーフォー
ルスイッチ23からの信号が入力され、この入力信号に
応じて減圧弁18のソレノイド18aに制御信号を出力
する。
【0011】コントローラ22には操作量検出器21か
らの信号に対する制御信号の関係が予め設定されてお
り、フリーフォールスイッチ23がオンのとき、操作量
検出器21からの信号に応じた制御信号を減圧弁18の
ソレノイド18aに出力する。これにより、減圧弁18
通過後の2次圧P2が図2のように制御される。すなわ
ち、ブレーキペダル20の非操作時に2次圧P2は最大
とされ、ストローク量の増加に伴い2次圧P2が減少さ
れ、ストローク量が所定値S1に達すると2次圧P2は最
小(タンク圧)とされる。なお、図2では、ペダルスト
ロークが小さい領域でブレーキ力の微調整を可能にする
とともに、ペダルストロークが大きい領域でブレーキを
確実に効かせるようにブレーキ特性の傾きを途中から大
きくしている。
【0012】フリーフォールスイッチ23がオフのとき
は、コントローラ22から減圧弁18に制御信号が出力
されず、減圧弁18は非通電状態となる。その結果、減
圧弁18のスプールはばね力によって図1に示すように
非通電位置に戻され、減圧弁18通過後の2次圧P2は
タンク圧になる。
【0013】ブレーキペダル20には、ペダル操作量に
応じて移動する押付部材24が連結されている。ブレー
キペダルが所定量S2以上操作されると、押付部材24
は、減圧弁18に戻り力を及ぼすばね18bに当接し
(図3参照)、減圧弁18のスプールを戻り方向(非通
電位置方向)に押動する。これにより、減圧弁18が強
制的に非通電位置に戻される。押付部材24が減圧弁1
8に当接する際のペダル操作量S2は、図2のペダル操
作量S1よりも大きな値に設定されている。
【0014】以上のように構成された本実施の形態の動
作を説明する。 (1)フリーフォールスイッチオフ フリースイッチ23がオフのときは、減圧弁18は非通
電状態となり、油圧シリンダ15のロッド室15bはタ
ンク圧になる。これにより、シリンダ15はばね16の
付勢力によって伸長し、ブレーキディスク14が図1の
a方向に押動される。このディスク14の押動により、
アウタディスク13とインナディスク12が圧接されて
インナディスク12に摩擦力が作用し、インナディスク
12の回転が阻止される。そして、インナディスク12
の回転が停止されると、キャリア軸54の回転が停止さ
れ、油圧モータ2の回転はサンギア51、プラネタリギ
ア52、リングギア53を介してウインチドラム1に伝
達可能となる。この場合、ブレーキ装置10は油圧モー
タ2の回転をウインチドラム1に伝達/非伝達するクラ
ッチ装置として機能する。
【0015】ここで、不図示の操作レバーを巻上または
巻下操作して方向切換弁4のパイロットポートにパイロ
ット圧油を作用させると、方向切換弁4が中立位置から
切り換えられ、油圧モータ2が巻上または巻下方向に回
転する。これにより、ウインチドラム1が巻上または巻
下駆動され、吊り荷の巻上作業などを行うことができ
る。なお、ウインチドラム1は、ブレーキ装置10とは
別に設けられた不図示のブレーキ装置(例えばディスク
ブレーキ)により停止される。
【0016】(2)フリーフォールスイッチオン 操作レバーを中立位置に操作して方向切換弁4を中立位
置に切り換えると、油圧モータ2への圧油の供給が遮断
され、油圧モータ2の回転が停止する。この状態でフリ
ーフォールスイッチ23をオン操作すると、コントロー
ラから減圧弁に制御信号が出力され、シリンダのロッド
室にはペダル操作量に応じた圧力が作用する。ここで、
ペダル非操作時には、減圧弁は単なる開放弁となって油
圧シリンダのロッド室に最大圧力が作用し、油圧シリン
ダはばね力に抗して縮退し、ブレーキディスクが図1の
b方向に移動する。その結果、ディスク12,13に作
用する圧接力が除去され、インナディスク12はアウタ
ディスク13から離れて回転可能となる(ブレーキ解
除)。このようにしてブレーキ解除されると、キャリア
軸54の回転が許容され、ウインチドラム1は吊り荷の
負荷によって自由回転状態となり、吊り荷をフリーフォ
ールすることができる。
【0017】この状態でブレーキペダル20を踏み込み
操作すると、図2の特性に従ってペダルストローク量の
増加に伴いボトム室20a内の圧力が減少する。これに
よりペダルストローク量の増加に伴いブレーキディスク
がa方向に押動され、ディスク12,13同士が圧接さ
れ、インナディスクの回転が阻止される(ブレーキ作
動)。その結果、ウインチドラム1の回転が停止し、吊
り荷を所定位置で保持することができる。なお、この場
合、ブレーキペダルが所定量踏み込まれると、最大ブレ
ーキ力が作用する。
【0018】ゴミの噛み込み等により減圧弁がスティッ
クした場合には、ブレーキペダル20を前述した所定量
S1よりも大きく踏み込む。これにより図3に示すよう
に押付部材24が減圧弁18のばね18bに当接し、ス
プールが非通電位置に押し戻される。その結果、シリン
ダ15のロッド室15bがタンク圧になってブレーキデ
ィスク14が図3のa方向に押動され、ウインチドラム
1の回転が阻止される。
【0019】このように第1の実施の形態によると、ペ
ダル操作量に応じたコントローラ22からの電気信号に
よって減圧弁18を駆動するとともに、ブレーキペダル
20に押付部材24を連結し、ブレーキペダル20が所
定量S2以上操作されると押付部材24を介して減圧弁
18のスプールを押動するようにした。すなわち、ブレ
ーキペダル20の操作量に応じてブレーキ信号を二系統
出力し、その一方はコントローラ22を介して減圧弁1
8のソレノイド18aに出力されるとともに、他方は押
付部材24を介して減圧弁18のばね18bに出力され
るようにした。これによりフリーフォール作業中に減圧
弁18がスティックした場合であっても、減圧弁18の
スプールを強制的に非通電位置に押し戻すことができ
る。その結果、ブレーキが作動して吊り荷の自由落下を
防止することができ、ブレーキ装置10の信頼性が向上
する。
【0020】また、ブレーキペダル20が通常の操作領
域を越えて操作されたときに、押付部材24を介して減
圧弁18のスプールを押し戻すようにしたので(S1<
S2)、通常のペダル操作領域では押付部材24の押付
力を無視することができ、ブレーキ特性の設定が容易で
ある。さらに、ブレーキペダル20や減圧弁18、油圧
シリンダ15等の油圧部品を追加することなく減圧弁1
8へのブレーキ指令だけを2系統設けるようにしたの
で、簡易な構成により二重のブレーキ装置10を構成す
ることができる。
【0021】−第2の実施の形態− 図4を用いて本発明の第2の実施の形態について説明す
る。第1の実施の形態では、押付部材34から減圧弁1
8自体に押付力を及ぼすようにしたが、第2の実施の形
態では、新たに切換弁25を設け、この切換弁25に押
付力を及ぼすように構成する。図4は、第2の実施の形
態に係わるブレーキ装置を有するウインチの油圧回路図
である。なお、図1と同一の箇所には同一の符号を付
し、以下ではその相違点を主に説明する。
【0022】図4に示すように、シリンダ15のロッド
室15bに通じる管路17には、減圧弁18と並列に切
換弁25が設けられている。切換弁25は押付部材24
からの押付力によって切り換えられる。すなわち、ペダ
ル操作量が所定値S2以上になると、押付部材24が切
換弁25のスプールを押動し、切換弁25は位置イから
位置ロに切り換えられる。これによって、シリンダ15
のロッド室15bはタンクに連通し、フリーフォール時
のウインチドラム1の回転が強制的に停止される。な
お、切換弁25を油圧切換弁として構成し、ペダル操作
量に応じたパイロット圧により油圧切換弁を切り換える
ようにしてもよい。
【0023】このように第2の実施の形態によると、減
圧弁18と並列に切換弁25を設け、ペダル操作による
押付部材24からの押付力によって切換弁25を切り換
えるようにしたので、電気系統のトラブル等により減圧
弁18のスプールが動かなくなったとしても、ブレーキ
を作動させることができる。
【0024】−第3の実施の形態− 図5を用いて本発明の第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態では、切換弁を電磁切換弁26と
して構成する。図5は、第3の実施の形態に係わるブレ
ーキ装置を有するウインチの油圧回路図である。なお、
図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその
相違点を主に説明する。
【0025】図5に示すように、油圧シリンダのロッド
室に通じる管路17には、減圧弁18と並列に電磁切換
弁26が設けられている。ブレーキペダル20の近傍に
は、ブレーキペダル20が所定量S2以上操作されると
オンするスイッチ27が設けられ、スイッチ27からの
信号はコントローラ22に入力される。スイッチ27が
オンされると電磁切換弁26に制御信号が出力され、電
磁切換弁26が位置イから位置ロに切り換えられる。こ
れによりシリンダ15のロッド室15bがタンクに連通
し、ブレーキが作動する。
【0026】このように第3の実施の形態によると、減
圧弁18と並列に電磁切換弁26を設け、ブレーキペダ
ル20が所定量S2以上操作されると電磁切換弁26を
切り換えるようにしたので、減圧弁18がスティックし
たとしても二重の電気系統によりブレーキを作動させる
ことができる。また、電磁切換弁26としたので、ペダ
ル踏力によって押付部材24を押動する必要はなく、切
換弁26を容易に切り換えることができる。
【0027】以上のように本発明は、ブレーキペダル2
0の操作によって二系統のブレーキ指令を出力し、電磁
比例減圧弁18がスティックした場合であっても他のブ
レーキ指令により油圧シリンダ15を駆動し、ブレーキ
を作動させるようにしたことを特徴とするものであり、
それは上記実施の形態に限らず種々の形態で実現するこ
とができる。例えば、上記実施の形態は、湿式多板式ブ
レーキに適用したが、油圧シリンダ15により作動する
他のブレーキ(例えばディスクブレーキやドラムブレー
キ)にも適用することができる。また、上記実施の形態
では、ブレーキペダル20の操作によりブレーキ指令を
出力するようにしたが、他の操作部材の操作によりブレ
ーキ指令を出力するようにしてもよい。さらに、ブレー
キペダル20が通常の操作領域を越えて操作されたとき
にブレーキを強制的に作動させるようにしたが、通常の
操作領域を越える前にブレーキを作動させるようにして
もよい。すなわち、S1<S2となるようにブレーキ特性
を設定したが、S1≧S2としてもよい。
【0028】また、図4,5において、切換弁25,26
の代わりに減圧弁18を設け、一対の減圧弁18を並列
に配設するようにしてもよい。この場合、ペダル操作に
よって一対の減圧弁18を同時に駆動し、そのいずれか
低い方の2次圧を選択してシリンダ15に導くようにす
ればよい。これにより、いずれか一方の減圧弁18がス
ティックしたとしても他方の減圧弁18によりブレーキ
を作動させることができる。
【0029】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、インナディスク12とアウタディスク13とブレー
キディスク14がブレーキ部材を、油圧シリンダ15が
ブレーキ装置を、ブレーキペダル20が操作部材を、電
磁比例減圧18と操作量検出器21とコントローラ22
が第1の圧油制御手段を、電磁比例減圧弁18と押付部
材24、切換弁25と押付部材24、電磁切換弁26と
スイッチ27がそれぞれ第2の圧油制御手段を、切換弁
25と電磁切換弁26が弁装置を、それぞれ構成する。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、操作部材の操作量に応じてそれぞれ別系統の第1の
制動指令と第2の制動指令を出力し、この制動指令に応
じて油圧源からシリンダ装置への圧油を制御するように
したので、電気式のブレーキ弁がスティックした場合な
どであってもブレーキを作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置
を有するウインチの油圧回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるブレーキ装
置の一特性を示す図。
【図3】図1の油圧回路の動作の一例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ装置
を有するウインチの油圧回路図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るブレーキ装置
を有するウインチの油圧回路図。
【図6】本発明が適用されるクレーンの側面図。
【符号の説明】
1 ウインチドラム 12 インナディ
スク 13 アウタディスク 14 ブレーキ
ディスク 15 油圧シリンダ 18 電磁比例
減圧弁 20 ブレーキペダル 21 操作量検
出器 22 コントローラ 24 押付部材 25 切換弁 26 電磁切換
弁 27 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源と、 ウインチドラムと、 前記ウインチドラムの回転を制動するブレーキ部材と、 前記ブレーキ部材を駆動するシリンダ装置と、 前記ウインチドラムの制動を指令する操作部材と、 前記操作部材の操作量に応じて出力された電気信号によ
    る第1の制動指令に応じて、前記油圧源から前記シリン
    ダ装置への圧油を制御する第1の圧油制御手段と、 前記操作部材の操作量に応じて前記第1の駆動指令とは
    別系統で出力された第2の駆動指令に応じて、前記油圧
    源から前記シリンダ装置への圧油を制御する第2の圧油
    制御手段とを備えることを特徴とするウインチのブレー
    キ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウインチのブレーキ装
    置において、 前記第1の圧油制御手段は、前記油圧源と前記シリンダ
    装置の間に介装された電磁比例減圧弁を有し、 この電磁比例弁を強制的に駆動するように、前記第2の
    圧油制御手段は、前記操作部材に連結され、前記操作部
    材の操作量に応じて前記電磁比例減圧弁のスプールを押
    動する押付部材を有することを特徴とするウインチのブ
    レーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のウインチのブレーキ装
    置において、 前記第1の圧油制御手段は、前記油圧源と前記シリンダ
    装置の間に介装された電磁比例弁を有し、 前記第2の圧油制御手段は、前記電磁比例減圧弁に並列
    に設けられた弁装置を有することを特徴とするウインチ
    のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウ
    インチのブレーキ装置において、 前記第2の駆動指令は、少なくとも前記第1の駆動指令
    を増減する前記操作部材の操作領域よりも大きな操作領
    域で出力されることを特徴とするウインチのブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブ
    レーキ装置を備えたクレーンの巻上装置。
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