JP4898474B2 - ウインチ装置 - Google Patents

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本発明は、吊り荷のフリーフォールが可能なウインチ装置に関する。
従来、吊り荷のフリーフォール時に十分な制動力を得るものとして、湿式多板式ブレーキを有するウインチ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この公報記載の装置では、冷却油ポンプからブレーキに冷却油を供給する管路に圧力制御弁を設け、圧力制御弁により冷却油を加圧することで冷却油温を上昇させ、油の粘性による回転抵抗(いわゆるドラグトルク)を低減し、フリーフォール速度の不足を解消するようにしている。
特許第3644372号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のように冷却油温を上昇させるだけでは、十分なフリーフォール速度を得ることが難しい。
本発明によるウインチ装置は、ウインチドラムと、ウインチドラムを巻上/巻下駆動する巻上用油圧モータと、吊り荷の負荷によるフリーフォール時に、油が封入された空間内をウインチドラムと一体に回転する回転体を有し、この回転体の回転を制動するブレーキ装置と、フリーフォール時に回転体の回転を許容し、フリーフォールの停止時に回転体の回転を阻止するようにブレーキ装置を制御するブレーキ制御装置と、空間内に供給される油を加圧して加熱する加熱手段と、フリーフォール時にウインチドラムの回転をアシストするアシスト用モータと、ブレーキ装置の空間内およびアシスト用モータに油を供給する油圧源とを備えることを特徴とする。
巻上用油圧モータにより、減速機を介してウインチドラムを巻上/巻下駆動し、アシスト用モータにより、減速機を介さずにウインチドラムの回転をアシストすることが好ましい
フリーフォール時にはフリーフォール停止時よりも、油圧源からアシスト用モータに作用する駆動圧を大きくする駆動圧制御手段をさらに備えることもできる。
空間内に供給される油の温度を検出する油温検出手段と、フリーフォール時に油温検出手段により所定値以下の油温が検出されると、所定値より高い油温が検出されたときよりも、油圧源からアシスト用モータへ作用する駆動圧を大きくする駆動圧制御手段とを備えることもできる。
本発明によれば、フリーフォール時に、回転体が収容された空間内に封入された油を加熱するとともに、アシスト用モータを用いてウインチドラムの回転をアシストするようにしたので、十分な速度で吊り荷をフリーフォールすることができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1を参照して本発明によるウインチ装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図である。図1に示すようにウインチ装置は、ウインチドラム1と、ウインチドラム1を駆動する油圧モータ2と、油圧モータ2に駆動圧油を供給する油圧ポンプ3と、油圧ポンプ3から油圧モータ2への圧油の流れを制御する方向制御弁4と、油圧モータ2の駆動力をウインチドラム1に伝達する遊星減速機構5と、ウインチドラム1を制動するブレーキ装置10とを有する。制御弁4は操作レバー(不図示)の操作量に応じたパイロット圧により操作される。
油圧モータ2の出力軸2aは遊星減速機構5のサンギア51に連結されている。サンギア51にはプラネタリギア52が噛合され、プラネタリギア52にはウインチドラム1の内周側に設けられたリングギア53が噛合されている。プラネタリギア52はキャリア軸54により支持され、キャリア軸54はブレーキケース11の側壁を貫通してケース11内に達している。
ブレーキ装置10は湿式多板ブレーキである。ブレーキケース11内において、キャリア軸54には複数枚のインナディスク12がスプライン結合により軸方向に移動可能に係合され、インナディスク12はキャリア軸54と一体に回転可能となっている。ブレーキケース11の内周面には複数枚のアウタディスク13がスプライン結合により軸方向に移動可能に係合されている。アウタディスク13とインナディスク12は軸方向に交互に配置されている。
最外部のアウタディスク13の側方にはブレーキディスク14が配置されている。ブレーキディスク14にはばね16により、ディスク12,13同士を圧接するよう付勢力が作用する。これによりインナディスク12の表面に摩擦力が作用し、インナディスク12の回転が阻止される。ブレーキディスク14はブレーキシリンダ15のピストンを形成し、ブレーキシリンダ15の油室15aに圧油が供給されると、ブレーキディスク14にはばね16の付勢力に対抗した油圧力(ブレーキ解除圧)が作用する。これによりディスク12,13同士の圧接力が除去され、インナディスク12が回転可能となる。
ブレーキケース11には給油ポート11aおよび排油ポート11bが設けられ、ブレーキケース11内には給油ポート11aを介して冷却油が供給される。この冷却油はブレーキケース内を流れてディスク12,13を冷却した後、排油ポート11bを介して排出され、フィルタ17を経てタンクに戻る。このような湿式多板ブレーキは、ディスク12,13の面積が大きいため、吊り荷のフリーフォール作業等において十分なブレーキ力を発揮することができるが、その反面、ディスク12,13間の油の粘性による回転抵抗(いわゆるドラグトルク)が大きく、フリーフォール時の速度が不足しやすい。
ブレーキシリンダ15の油室15aは電磁切換弁21およびブレーキ弁22を介してパイロットポンプ23に接続されている。ブレーキ弁22はブレーキペダル24により操作される。ブレーキペダル24の非操作時には、パイロットポンプ23からの圧油がブレーキ弁22を介して電磁切換弁21にそのまま導かれ、ブレーキペダル24の最大踏込時には、パイロットポンプ23から電磁切換弁21への圧油の供給がブレーキ弁22により遮断される。
電磁切換弁21は図示しないフリーフォールスイッチの操作により切り換えられる。すなわちフリーフォールスイッチがオンされると位置aに切り換えられ、オフされると位置bに切り換えられる。電磁切換弁21が位置aに切り換わった状態では、パイロットポンプ23から油室15aに圧油が供給可能となり、位置bに切り換わった状態では、油室15aにタンク圧が作用する。
インナディスク12の回転軸には油圧モータ31の出力軸が連結され、油圧モータ31にはフリーフォール速度を増速させるような油圧ポンプ32からの圧油による駆動トルクが作用している。油圧モータ31に作用する駆動トルクはリリーフ弁33により調整される。本実施の形態では、ディスク12,13間の油の粘性抵抗によって生じるトルク、すなわちドラグトルクを打ち消すモータ駆動トルクが作用するようにリリーフ弁33が設定されている。
油圧モータ31の出口ポートは、ブレーキケース11の給油ポート11aに接続され、モータ31を流れた油はブレーキケース11内に冷却油として導かれ、ディスク12,13を冷却する。なお、図示は省略するが、冷却油が流れる冷却用回路にはオイルクーラが設けられ、これによりブレーキ力発生時の摩擦熱により冷却油が所定温度以上となることが防止される。油圧モータ31の出口ポートにはチェック弁35が接続され、油圧モータ31を通過した油の一部はチェック弁35を介してモータ31に還流することができる。これにより油圧モータ31が高回転した際のキャビテーションを防止できる。
第1の実施の形態に係るウインチ装置の主要な動作を説明する。
(1)フリーフォールスイッチオフ
フリーフォールスイッチがオフのときは、電磁切換弁21は位置bに切り換えられ、ブレーキシリンダ15の油室15aはタンクに連通する。この状態ではブレーキシリンダ15にブレーキ解除圧が作用しないため、ブレーキディスク14はばね16の付勢力によりディスク12,13側に押動される。これによりアウタディスク13とインナディスク12が互いに圧接され、インナディスク12の回転が阻止されて、ブレーキ作動状態となる。この状態をネガブレーキ作動状態とも呼ぶ。なお、インナディスク12には油圧モータ31の駆動トルクが作用しているが、この駆動トルクよりもばね16の付勢によるブレーキ力の方が大きいため、油圧モータ31は回転しない。
このようにしてブレーキ装置10が作動すると、キャリア軸54の回転が阻止され、油圧モータ2の回転はサンギア51、プラネタリギア52、リングギア53を介してウインチドラム1に伝達可能となる。ここで、操作レバーを巻上または巻下操作して方向切換弁4のパイロットポートにパイロット圧を作用させると、方向切換弁4が中立位置から巻上側または巻下側に切り換えられ、油圧モータ2が巻上または巻下方向に回転する。これにより、ウインチドラム1が巻上または巻下駆動され、吊り荷を昇降することができる。この場合、ブレーキ装置10とは別に設けられた不図示のブレーキ装置によりウインチドラム1を停止できる。
(2)フリーフォールスイッチオン
操作レバーを中立位置に操作して方向切換弁4を中立位置に切り換えると、油圧モータ2への圧油の供給が遮断され、油圧モータ2の回転が停止する。この状態でフリーフォールスイッチをオン操作すると、電磁切換弁21が位置aに切り換えられる。これによりパイロットポンプ23からの圧油(ブレーキ解除圧)がブレーキ弁22、電磁切換弁21を介してブレーキシリンダ15の油室15aに作用し、このブレーキ解除圧によりばね16が縮退し、ブレーキディスク14はディスク12,13から離間する。その結果、ディスク12,13に作用する圧接力が除去され、インナディスク12は回転してブレーキ解除状態となる。この状態をフリーフォール状態とも呼ぶ。
このようにしてブレーキ装置10が解除すると、キャリア軸54の回転が許容され、ウインチドラム1は吊り荷の負荷によって自由回転状態となり、吊り荷をフリーフォールすることができる。ここで、作業開始直後等、油圧モータ31に供給される作動油温が低いと、ディスク12,13間の油の粘性抵抗が大きい。このため、油圧モータ31の駆動圧が上昇し、油圧ポンプ32からの圧油はリリーフ弁33からリリーフし、ブレーキケース11内に導かれる。この際、リリーフした圧油は加圧されて温度が上昇するため、ブレーキケース内の油の粘性抵抗が小さくなり、ディスク12,13に作用するドラグトルクを積極的に打ち消すことができる。
作動油温の上昇によりドラグトルクが小さくなると、油圧モータ31の駆動圧が減少し、リリーフ弁33からのリリーフが停止する。フリーフォール時にはキャリア軸54と一体になってインナディスク12が回転するが、インナディスク12には油圧モータ31による駆動トルクが作用し、ドラム1の回転がアシストされる。これにより、軽負荷の吊り荷であっても十分な速度でフリーフォールすることができ、作業効率が向上する。また、ハンマグラブやクラムシェルなどの掘削作業も良好に行うことができる。
フリーフォール時にブレーキペダル24を踏み込み操作すると、操作力の増加に伴い油室15aに作用する油圧力が減少し、ブレーキディスク14がディスク12,13側に付勢される。これによりウインチドラム1に作用するブレーキ力が増加し、吊り荷のフリーフォールを停止することができる。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)油圧モータ31にリリーフ弁33を接続し、ドラグトルクが大きいとき、つまり作動油温が低いときは、油圧ポンプ32からの圧油をリリーフ弁33を介してブレーキケース11内に導くようにした。また、インナディスク12の回転軸に油圧モータ31を連結し、フリーフォール時のドラグトルクに対抗した駆動トルクを油圧モータ31に付与するようにした。これにより作動油温を早期に上昇することができ、ドラグトルクを低減できる。また、フリーフォール時のドラム1の回転は油圧モータ31によりアシストされるので、十分な速度で吊り荷をフリーフォールすることができ、作業効率が向上する。
(2)作動油温が上昇すると、油圧モータ31の駆動圧が低くなって圧油のリリーフが停止するため、油圧ポンプ31からの圧油が無駄にリリーフすることがなく、燃費の向上を実現できる。また、作動油の加熱しすぎを防止できる。
(3)コントローラ等を介さずに作動温度に応じて油圧モータ31のアシストトルクを調整することができ、安価に構成できる。
(4)ブレーキケース内に冷却油を供給する油圧ポンプ32と油圧モータ31に駆動圧を供給する油圧ポンプ32と兼用するので、部品点数の増加を抑制できる。
(5)遊星減速機構5を介さずに、ドラム1の回転を油圧モータ31でアシストするので、油圧モータ31の回転が遊星減速機構5により減速されずにドラム1に直接伝達され、十分なフリーフォール速度を得ることができる。これに対し、例えばウインチ駆動用モータ2の巻下回転速度を上げて吊り荷の効果速度を増速する構成では、遊星減速機構5によりドラム1の回転が減速されるため、十分なフリーフォール速度を得ることが難しい。
−第2の実施の形態−
図2を参照して本発明によるウインチ装置の第2の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図である。なお、図1と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態におけるリリーフ弁33は、外部指令によってアンロードおよびオンロード可能なバランスピストン型のリリーフ弁であり、そのベントポート33aはアンロード切換弁36を介してタンクに接続されている。アンロード切換弁36のパイロットポートには、電磁切換弁21を通過したパイロットポンプ23からのパイロット圧が作用し、パイロット圧が設定圧以上になると、アンロード切換弁36は位置bから位置aに切り換わる。アンロード切換弁36の切換設定圧は、ブレーキ解除時の圧力以上に設定されている。
ブレーキペダル24が戻し操作された状態で、フリーフォールスイッチのオンにより電磁切換弁21が位置aに切り換えられると、ブレーキシリンダ15の油室15aにパイロットポンプ23からのブレーキ解除圧が作用し、ブレーキ装置10が解除される。このとき、パイロットポンプ23からのパイロット圧はアンロード切換弁36のパイロットポートにも作用し、アンロード切換弁36が位置aに切り換えられる。これによりベントポート33aがブロックされてリリーフ弁33がオンロード状態となり、第1の実施の形態と同様、油圧ポンプ32からの圧油はリリーフ弁33によって加圧され、加熱される。
一方、ブレーキペダル24が踏み込み操作されると、あるいはフリーフォールスイッチのオフにより電磁切換弁21が位置bに切り換えられると、フリーフォールが解除される。このとき、パイロットポンプ23からアンロード切換弁36へのパイロット圧の作用が停止し、アンロード切換弁36が位置bに切り換えられる。これによりベントポート33aがタンクに連通してリリーフ弁33がアンロード状態となる。このため、フリーフォール時以外には、油圧ポンプ32からの圧油がアンロードするので、油圧ポンプ32に作用する負荷が小さくなり、さらなる燃費の向上を実現できる。
−第3の実施の形態−
図3を参照して本発明によるウインチ装置の第3の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第2の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態では、油圧パイロット式のアンロード切換弁36を用いたが、第3の実施の形態では、電気信号により切り換わる電磁式のアンロード切換弁37を用いる。電磁切換弁21を通過したブレーキ解除圧は、圧力スイッチ38で検出され、ブレーキケース11に導かれる作動油温は、温度センサ39で検出される。コントローラ40は圧力スイッチ38からの信号によりブレーキ解除圧が所定値以上か否か、すなわちブレーキ装置10が解除されているか否かを判定するとともに、温度センサ39からの信号により作動油温が所定値以下か否か、すなわちドラグトルクを減少させる必要があるか否かを判定する。この判定結果に基づきコントローラ40はアンロード切換弁37に制御信号を出力し、アンロード切換弁37を切り換える。
すなわち、ブレーキ解除圧が所定値以上かつ作動油温が所定値以下と判定されると、アンロード切換弁37を位置aに切り換え、油圧ポンプ32からの圧油をオンロードする。また、ブレーキ解除圧が所定値未満、あるいは作動油温が所定値より高いと判定されると、アンロード切換弁37を位置bに切り換え、油圧ポンプ32からの圧油をアンロードする。これにより第2の実施の形態と同様、フリーフォール時以外には油圧ポンプ32からの圧油がアンロードするので、燃費が向上する。また、第3の実施の形態では作動油温が高くなった場合もアンロードするので、さらに細かい制御が可能であり、作動油温を最適温度に維持できる。
上記実施の形態では、インナディスク12にアシスト用のモータ31を連結したが、アシスト用モータを他の場所に設けてもよい。油圧モータ31ではなく電動モータをアシスト用モータとして用いてもよい。リリーフ弁33により冷却油を加圧して加熱するようにしたが、加熱手段はこれに限らない。すなわち本発明は、冷却油を加熱してドラグトルクを低減するとともに、ドラム1の回転をモータ31でアシストして十分なフリーフォール速度を得るものであり、上述した以外の種々の構成によってこれを実現可能である。油圧ポンプ32からの圧油をブレーキケース内に供給する回路に油圧モータ31を介装し、冷却油供給用の油圧源をモータ駆動用の油圧源として用いたが、各油圧源を別々に設けてもよい。
上記実施の形態(図2)では、フリーフォール停止時に、アンロード切換弁36の切換により油圧ポンプ32からの圧油をアンロードするようにしたが、少なくともフリーフォール時にフリーフォール停止時よりも油圧源から油圧モータ31へ作用する駆動圧を大きくするのであれば、駆動圧制御手段の構成は上述したものに限らない。また、上記実施の形態(図3)では、油温検出手段としての温度センサ39により作動油温を検出し、フリーフォール時に油温検出値が所定値より高いと、アンロード切換弁37の切換により油圧ポンプ32からの圧油をアンロードするようにしたが、少なくともフリーフォール時に所定値以下の油温が検出されると、所定値より高い油温が検出されたときよりも油圧モータ31へ作用する駆動圧を大きくするのであれば、駆動圧制御手段の構成は上述したものに限らない。
上記実施の形態では、湿式多板式ブレーキを用いたが、他のブレーキ装置を用いてもよい。したがって、回転体もインナディスク12に限らない。油が封入された空間内に回転体を回転可能に収容するブレーキケース11の構成も上述したものに限らない。油圧モータ2の駆動力を遊星減速機構5を介してウインチドラム1に伝達するようにしたが、他の減速機を介して伝達するようにしてもよい。電磁切換弁21の切換とブレーキ弁22の作動によりブレーキ装置10を制御するようにしたが、ブレーキ制御装置の構成はこれに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態のウインチ装置に限定されない。
本発明の第1の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図。 本発明の第2の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図。 本発明の第3の実施の形態に係るウインチ装置の構成を示す油圧回路図。
符号の説明
1 ウインチドラム
2 油圧モータ
5 遊星減速機構
10 ブレーキ装置
21 電磁切換弁
31 油圧モータ
32 油圧ポンプ
33 リリーフ弁
36,37 アンロード切換弁
39 温度センサ
40 コントローラ

Claims (4)

  1. ウインチドラムと、
    前記ウインチドラムを巻上/巻下駆動する巻上用油圧モータと、
    吊り荷の負荷によるフリーフォール時に、油が封入された空間内をウインチドラムと一体に回転する回転体を有し、この回転体の回転を制動するブレーキ装置と
    フリーフォール時に前記回転体の回転を許容し、フリーフォールの停止時に前記回転体の回転を阻止するように前記ブレーキ装置を制御するブレーキ制御装置と、
    前記空間内に供給される油を加圧して加熱する加熱手段と、
    フリーフォール時に前記ウインチドラムの回転をアシストするアシスト用モータと
    前記ブレーキ装置の空間内および前記アシスト用モータに油を供給する油圧源とを備えることを特徴とするウインチ装置。
  2. 請求項1に記載のウインチ装置において、
    前記巻上用油圧モータは、減速機を介して前記ウインチドラムを巻上/巻下駆動し、
    前記アシスト用モータは、前記減速機を介さずに前記ウインチドラムの回転をアシストすることを特徴とするウインチ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のウインチ装置において、
    フリーフォール時にはフリーフォール停止時よりも、前記油圧源から前記アシスト用モータに作用する駆動圧を大きくする駆動圧制御手段をさらに備えることを特徴とするウインチ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のウインチ装置において、
    前記空間内に供給される油の温度を検出する油温検出手段と、
    フリーフォール時に前記油温検出手段により所定値以下の油温が検出されると、前記所定値より高い油温が検出されたときよりも、前記油圧源から前記アシスト用モータへ作用する駆動圧を大きくする駆動圧制御手段とを備えることを特徴とするウインチ装置。
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