JP3644372B2 - ウィンチ - Google Patents

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JP3644372B2
JP3644372B2 JP2000312368A JP2000312368A JP3644372B2 JP 3644372 B2 JP3644372 B2 JP 3644372B2 JP 2000312368 A JP2000312368 A JP 2000312368A JP 2000312368 A JP2000312368 A JP 2000312368A JP 3644372 B2 JP3644372 B2 JP 3644372B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷却油によって摩擦板を冷却する湿式ブレーキを備えたウィンチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クレーン作業やバケット作業等に使用される油圧ウィンチは、一般に、油圧モータによって負荷(たとえばクレーン作業の場合の吊りフックまたは吊荷)を巻上・巻下駆動する動力伝達モードとは別にフリーフォールモードを備え、このフリーフォールモードで、負荷によってウィンチドラムを巻下方向に自由回転させて負荷を自由落下させるように構成されている(たとえば特開平9−216793号公報参照)。
【0003】
このフリーフォールモードを備えた従来のウィンチの構成を図10によって説明する。
【0004】
同図において、1はウィンチドラム、2はこのウィンチドラム1の回転駆動源としての油圧モータ(以下、単にモータという)で、このモータ2の出力軸2aとウィンチドラム1との間に動力伝達を行う遊星歯車機構3が設けられている。
【0005】
4はこの遊星歯車機構3のサンギヤ、5はプラネタリギヤ、6はウィンチドラム1の内周に設けられたリングギヤ、7はプラネタリギヤ5を支持するキャリア、8はキャリア軸で、このキャリア軸8に多板ディスク9が設けられ、この多板ディスク9と、同ディスク9を作動・作動解除するプレッシャープレート10と、このプレッシャープレート10を駆動する制動シリンダ11と、加圧バネ12とにより、ウィンチドラム1をモータ出力軸2aに対して連結・分離し、かつ、同ドラム1のフリーフォール回転を制動するクラッチ兼用の多板ディスク式ブレーキ13が構成されている。
【0006】
多板ディスク9は、キャリア軸8に対して一体回転可能で軸方向に移動可能に取付けられた回転摩擦板としての複数枚のインナプレート14…と、この各インナプレート14…に対して接離しうるように軸方向移動不能でかつ回転不能な状態でブレーキケース15に取付けられた固定摩擦板としての複数枚のアウタプレート16…とから成り、このインナ、アウタ両プレート14,16がブレーキケース15の一方の側壁15aとプレッシャープレート10との間で圧接してブレーキ(クラッチ)オン、離間してブレーキ(クラッチ)オフとなる。
【0007】
加圧バネ12は、ブレーキケース15の他方の側壁15bとプレッシャープレート10との間に設けられ、プレッシャープレート10にブレーキオン方向のバネ力を付与する。
【0008】
制動シリンダ11は、両ロッド型のピストン11Pと、プレッシャープレート10をブレーキオン方向(図の右方向)に加圧するポジティブ側油室11aと、同プレート10をブレーキオフ方向(図の左方向)に加圧するネガティブ側油室11bとを有し、ネガティブ側油室11bに接続されたネガティブライン17が直接、ブレーキ油圧源18に接続されている。
【0009】
一方、ポジティブ側油室11aに接続されたポジティブライン19は、高圧選択弁(シャトル弁)20を介して二つに分岐され、一方の分岐ラインが電磁式のモード切換弁21を介して油圧源18またはタンクTに、他方の分岐ラインがブレーキ弁(減圧弁)22を介して油圧源18またはタンクTにそれぞれ接続される。
【0010】
モード切換弁21は、図示しないモード切換スイッチの操作によって動力伝達位置(ブレーキ位置)aとフリーフォール位置(ブレーキ解除位置)bとの間で切換わり作動し、ポジティブ側油室11aが、ブレーキ位置aで油圧源18に、フリーフォール位置bでタンクTにそれぞれ接続される。
【0011】
ブレーキ弁22は、ペダル23によって操作され、その操作量に応じた二次圧が高圧選択弁20を介して制動シリンダ11のポジティブ側油室11aに供給される。
【0012】
この構成により、次のような作用が得られる。
【0013】
I. モード切換弁21がブレーキ位置aにセットされた状態では、制動シリンダ11の両側油室11a,11bが同圧となるため、同シリンダ11そのものには推力は発生せず、加圧バネ12のバネ力により制動シリンダ11とともにプレッシャープレート10が多板ディスク9側(ブレーキ作用方向)に押されてブレーキオンとなる。
【0014】
この状態では、キャリア軸8が回転不能に固定されるため、ウィンチモータ2の回転力が遊星歯車機構3を介してウィンチドラム1に伝達され、図示しないリモコン弁の操作に応じてウィンチドラム1が巻上または巻下回転する(動力伝達モード)。
【0015】
II. モード切換弁21がフリーフォール位置bに切換えられると、制動シリンダ11のポジティブ側油室11aがタンクTに連通してネガティブ側油室11bとの間に圧力差が生じ、この差圧による制動シリンダ11の推力が加圧バネ12のバネ力を超えることにより、同シリンダ11が多板ディスク9と反対側(ブレーキ解除方向)に押されてブレーキオフとなる。
【0016】
この状態では、キャリア軸8がフリーとなるため、ウィンチドラム1が負荷によって巻下方向に自由回転しうる状態、すなわちフリーフォールが可能な状態となる(フリーフォールモード)。
【0017】
そして、このときブレーキ弁22が操作されることにより、その操作量に応じた二次圧によって多板ディスク9がオンとなり、ウィンチドラム1にブレーキ力が作用する。
【0018】
このようなウィンチのブレーキ13において、多板ディスク9の摩擦熱によるブレーキ力低下(所謂フェード現象)を防止するために多板ディスク9に冷却油を導入して循環させる湿式のブレーキ方式を採用したものが公知である。
【0019】
この湿式ブレーキ方式を図11によって説明する。
【0020】
制動シリンダ11におけるピストン11Pの片側にポジティブ側ロッド24、反対側にネガティブ側ロッド25がそれぞれ一体に設けられている。
【0021】
この両側ロッド24,25は中空軸として形成され、ネガティブ側ロッド25の先端に連結プレート26を介してプレッシャープレート10が取付けられている。
【0022】
27,27はプレッシャープレート取付用のボルト、28はキャリア軸8の外周に固定されたインナプレート取付体で、このインナプレート取付体28の外周に多板ディスク9のインナプレート14…が軸方向に移動可能に取付けられている。
【0023】
制動シリンダ11のポジティブ側油室11aは、シリンダエンドプレート29とピストン11Pとの間に、またネガティブ側油室11bはピストン11Pとブレーキケース15の側壁15bとの間にそれぞれ形成され、油路30,31を介してポジティブライン19、ネガティブライン17に接続されている。
【0024】
一方、制動シリンダ11に冷却油入口ポート32及び同出口ポート33が設けられ、冷却油ポンプ34から吐き出された冷却油が、供給管路35を介して冷却油入口ポート32経由でブレーキ13内に入り、インナ、アウタ両プレート14…,16…間を通過することによってブレーキ13が冷却される。
【0025】
ブレーキ13から出た冷却油は、冷却油出口ポート33から冷却油リターン管路36に入り、オイルクーラー37、リターンフィルタ38経由でタンクTに戻る。39は冷却油ポンプ34のサクション管路である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような冷却油による強制冷却方式をとると、フリーフォール運転時に、多板ディスク9におけるインナ、アウタ両プレート14,16の圧接を解除した(あるいはさらに両プレート間にクリアランスを確保した)場合でも、両プレート間に介在する冷却油の粘性によって両プレート14,16間に連れ回り抵抗(ドラグ抵抗)がブレーキ力として作用する。
【0027】
この連れ回り抵抗は、回転数が一定の場合、冷却油の粘性抵抗にほぼ比例し、この粘性抵抗(動粘度)は、図12に示すように冷却油の温度が低いほど大きくなる。
【0028】
このため、冬期等、冷却油の温度が低い状態で、軽負荷(たとえばフックのみ)のフリーフォール速度が低下し、あるいは降下不能になって作業能率が悪くなるという問題があった。
【0029】
そこで本発明は、ブレーキを冷却油によって強制冷却する湿式ブレーキ方式をとりながら、低温下における冷却油による連れ回り抵抗を減少させてフリーフォール作業の能率を向上させることができるウィンチを提供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ウィンチモータによって回転駆動されるウィンチドラムに、同ドラムの回転を制動するブレーキが設けられ、このブレーキは、制動解除時に上記ウィンチドラムと連動して回転可能な回転摩擦板と回転不能な固定摩擦板が、冷却油ポンプから送られる冷却油内で圧接・離間することにより、上記ウィンチモータの回転力をウィンチドラムに伝える動力運転モードと、ウィンチドラムの自由回転を許容するフリーフォールモードとに切換可能な湿式ブレーキとして構成されたウィンチにおいて、上記冷却油の温度を検出する油温検出手段と、冷却油を加熱して昇温させる加熱手段を備え、この加熱手段は、冷却油ポンプからブレーキに冷却油を供給する管路に直接組み込まれて該冷却油を加圧することによって加熱するとともにこの加熱された冷却油の全量を上記ブレーキに供給する圧力制御弁と、この圧力制御弁を制御する圧力制御弁制御手段とを具備し、この圧力制御弁制御手段は、
(A) 上記冷却油の温度が、加熱を必要とする温度して予め設定された要加熱温度域にあるときに上記圧力制御弁を作動させて冷却油を加熱・昇温させ、
(B) 冷却油の温度が、加熱を必要としない温度として予め設定された非加熱温度域あるときに上記圧力制御弁の作動を停止させる
ように構成されたものである。
【0031】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、圧力制御弁制御手段が、圧力制御弁のベントラインを開閉して同制御弁の設定圧力を制御する切換弁と、冷却油の温度に応じてこの切換弁を作動制御する切換弁コントローラを具備するものである。
【0032】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、加熱手段が、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻す冷却油リターン管路と冷却油ポンプのサクション管路とを結ぶバイパス管路と、冷却油リターン管路におけるこのバイパス管路の接続点よりも下流側に設け られてブレーキから出た冷却油を上記バイパス管路に向かわせるための通過抵抗を与える管路抵抗発生手段とを具備するものである。
【0033】
請求項4の発明は、ウィンチモータによって回転駆動されるウィンチドラムに、同ドラムの回転を制動するブレーキが設けられ、このブレーキは、制動解除時に上記ウィンチドラムと連動して回転可能な回転摩擦板と回転不能な固定摩擦板が、冷却油ポンプから送られる冷却油内で圧接・離間することにより、上記ウィンチモータの回転力をウィンチドラムに伝える動力運転モードと、ウィンチドラムの自由回転を許容するフリーフォールモードとに切換可能な湿式ブレーキとして構成されたウィンチにおいて、冷却油を加熱して昇温させる加熱手段を備え、この加熱手段は、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻す冷却油リターン管路において冷却油の昇温に伴って通過流量が漸増する絞りと、この絞りよりも上流側で冷却油リターン管路と冷却油ポンプのサクション管路とを結ぶバイパス管路を具備するものである。
【0034】
請求項5の発明は、請求項3または4の構成において、バイパス管路に同管路を開閉する開閉弁が設けられるとともに、この開閉弁を要加熱温度域で開き非加熱温度域で閉じる開閉弁制御手段が設けられたものである。
【0035】
請求項6の発明は、請求項1または2の構成において、加熱手段として、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻すリターン位置と同冷却油を冷却油タンクを経由させずにポンプのサクション管路に再供給する再供給位置との間で切換わるリターン切換弁と、このリターン切換弁を要加熱温度域で再供給位置に、非加熱温度域でリターン位置にそれぞれ切換える切換弁制御手段が設けられたものである。
【0036】
請求項1〜3, の構成によると、冷却油の温度を油温検出手段によって検出し、この油温が要加熱温度域まで低下すると、冷却油を圧力制御弁による冷却油加圧作用によって加熱し昇温させるため、冬期等の低温下でも冷却油の粘性抵抗によるブレーキの連れ回り抵抗を小さくして軽負荷のフリーフォールを適正に行い、作業能率を向上させることができる。
【0037】
また、加熱作用は、油温が加熱停止温度に達すると停止するため、冷却油の過加熱を防止して所期のブレーキ冷却機能を確保し、ブレーキのオーバーヒート(フェード現象の発生)を防止することができる。
【0038】
請求項3〜の構成によると、ブレーキから出た(ブレーキ熱を吸収した)冷却油がバイパス管路を通って直接ポンプに再供給され、この再供給される冷却油の熱によって冷却油全体が加熱される。
【0039】
この場合、請求項4の構成によると、絞りでの油の通過抵抗は、温度が低くて油の粘度が高いほど高くなり、それだけバイパス管路からポンプに再供給される冷却油量が多くなるため、冷却油加熱作用が確実に得られる。
【0040】
また、冷却油が十分加熱されると、その粘性抵抗が低下して管路抵抗発生手段の通過流量が自動的に増加し、再供給油量が減少するため、冷却油加熱作用が自動的に漸減し、過加熱が防止される。
【0041】
ここで、請求項1または2の構成(圧力制御弁による加熱方式)とこの再供給方式を組み合わせた請求項3の構成によると、冷却油加熱効率をさらに高めることができる。
【0042】
一方、この再供給方式単独で冷却油加熱作用を行う請求項4の構成をとれば、設備が簡易ですみ、コストが安くてすむ。
【0043】
請求項5の構成によると、冷却油の温度が非加熱温度域になるとバイパス管路が閉じられ、冷却油の再供給が完全に停止するため、冷却油の過加熱がより確実に防止される。
【0044】
また、請求項の構成によると、リターン冷却油を要加熱温度域でリターン切換弁によって全量、再供給できるため、加熱効率が良く、しかも管路抵抗発生手段が不要となる。
【0045】
【発明の実施の形態】
第1実施形態(図1参照)
冷却油ポンプ34とブレーキ13を結ぶ冷却油供給管路35に圧力制御弁41が設けられ、冷却油が必要に応じてこの圧力制御弁41により加圧されることによって加熱されるように構成されている。
【0046】
圧力制御弁41は、管路35に直接組み込まれた親弁42と、この親弁42のベントライン43に接続された子弁44とから成っている。
【0047】
また、ベントライン43には、切換弁コントローラ45によって制御される電磁切換式の切換弁46が子弁44と並列に接続され、この切換弁46が、図示の開通位置b(タンクTに通じる位置)にあるときは、ベントライン43に圧力が立たないため、親弁42はアンロード(冷却油を加圧しない)状態となる。
【0048】
そして、切換弁46がブロック位置aに転じると、ベントライン43に子弁44によって決まる圧力が作用するため、親弁42がオンロード状態となって冷却油が加圧・加熱される。
【0049】
47はブレーキ13に供給される冷却油の温度を検出する温度センサ(温度スイッチでもよい)で、この温度センサ47からの信号が切換弁コントローラ45に送られ、冷却油の温度が、加熱を必要とする温度として予め設定された要加熱温度域にあるときに切換弁コントローラ45から切換弁46に切換信号が送られる。
【0050】
これにより、切換弁46が開通位置bからブロック位置aに切換わって前記したように圧力制御弁41の親弁42がオンロードとなり、冷却油に設定圧力ΔP
が加えられる。
【0051】
こうして冷却油が加圧されることによって熱が発生し、冷却油の温度が次式で与えられる温度ΔTだけ上昇してブレーキ13に供給される。
【0052】
ΔT=ΔP/(c×γ)
ΔT:温度上昇分(゜C)
ΔP:圧力制御弁設定圧(MPa)
c:冷却油の比熱(KJ/(Kg・゜C)
γ:冷却油の密度(Kg/L)
上記加熱作用により、フリーフォール作業時に図12の特性によって冷却油温度が上昇してその動粘度が低下し、ブレーキ13の連れ回り抵抗が減少するため、軽負荷のフリーフォール時に連れ回り抵抗によってフリーフォール速度が低下したり降下不能に陥ったりするおそれがなく、フリーフォール作業を適正に行うことができる。
【0053】
また、フリーフォール作業の進行に伴いブレーキ熱によって冷却油温がさらに上昇し、加熱を必要としない(ブレーキ13がオーバーヒートになるおそれのある)温度として予め設定された非加熱温度域に達すると、これを検出した温度センサ47からの信号に基づいて切換弁コントローラ45から切換弁46への切換信号が停止する。
【0054】
これにより、切換弁46が図示の開通位置bに復帰し、圧力制御弁41の親弁42がアンロードに転じるため、冷却油の加圧・加熱作用が停止し、以後はリターン管路36でのオイルクーラー37による冷却作用のみを受けるため、冷却油の過加熱、これによるブレーキ13のオーバーヒートを防止することができる。
【0055】
なお、オイルクーラー37のファン(図示しない)をオートクールファンとする等、冷却油のオーバークール防止策を施すと冷却油の加熱作用がより効果的に行われる。
【0056】
第2実施形態(図2参照)
冷却油ポンプ34のサクション管路39とリターン管路36がバイパス管路48によって接続されるとともに、リターン管路36におけるこのバイパス管路48よりも下流側(リターンフィルタ38の入口部分)に管路抵抗発生手段としての絞り49が設けられている。
【0057】
この回路構成によると、ブレーキ13から出た冷却油は、バイパス管路48と絞り49側とに分流される。
【0058】
ここで、冷却油の温度が低くてその粘度が高いときは、絞り49の通過抵抗が高くなる一方、サクション管路39の圧力(サクション圧力)はサクション抵抗によって低くなる。
【0059】
従って、分流比率は、冷却油の温度が低いほどバイパス管路48側が高くなり、ブレーキ13で熱回収した冷却油の大半がオイルクーラー37を通らずに冷却油ポンプ34に直接再供給されるため、冷却油が効率良く加熱される。
【0060】
また、冷却油の温度が高くなると、再供給される冷却油の比率が低くなるため、冷却油加熱作用が低下する一方、オイルクーラー37による冷却油冷却作用が高くなるため、冷却油の過加熱が防止される。
【0061】
なお、絞り49という別部品を設けずに、オイルクーラー37やリターンフィルタ38、あるいはリターン管路36におけるバイパス管路48よりも下流側の部分自体を管路抵抗発生手段として機能させることも可能である。
【0062】
この実施形態によると、第1実施形態の圧力制御弁41や切換弁46、切換弁コントローラ45、温度センサ47が不要となるため、回路構成が簡単となり、設備コストが安くてすむ。
【0063】
第3実施形態(図3参照)
第3実施形態においては、第2実施形態の構成を前提として、バイパス管路48に、同管路48を開閉する開閉弁50が設けられ、冷却油温度が要加熱温度域となったときに、温度センサ47からの信号に基づく開閉弁コントローラ51からの信号によりこの開閉弁50が図示のブロック位置bから開通位置aに切換わってバイパス管路48が開通し、冷却油加熱作用が開始するように構成されている。
【0064】
この構成によると、冷却油温度が非加熱温度に達すると開閉弁50がブロック位置bに戻って冷却油の全量がオイルクーラー37経由でタンクに戻り、冷却油バイパス(加熱)作用が完全に停止するため、冷却油の冷却作用が効率良く迅速に行われ、オーバーヒート防止効果がより確実となる。
【0065】
第4実施形態(図4参照)
第4実施形態においては、第3実施形態の構成を前提として、管路抵抗発生手段として第2及び第3両実施形態の絞り49に代えて背圧弁52が設けられている。
【0066】
この構成によると、リターン管路36に少なくとも背圧弁52の設定圧力以上の圧力が作用するため、開閉弁50の通過圧力損失を含めたバイパス管路48の通過圧力損失が背圧弁設定圧力となる冷却油温度範囲(要加熱温度域)では、ブレーキ13から出た冷却油の全量がバイパス管路48でバイパス(再供給)される。
【0067】
このため、冷却油の加熱効率が高くなり、冷却油を迅速に適温まで上昇させることができる。
【0068】
なお、開閉弁50を設けない第2実施形態についても、絞り49に代えて背圧弁52を用いることにより、基本的に同様のヒートアップ向上効果を得ることができる。
【0069】
第5実施形態(図5参照)
リターン管路36にリターン切換弁53が設けられている。
【0070】
このリターン切換弁53は、冷却油をタンクTに戻すリターン位置bと、冷却油をバイパス管路48に向かわせる再供給位置aとを有し、温度スイッチ54からの信号に基づく切換弁コントローラ55からの信号により、このリターン切換弁53が両位置a,b間で切換わる。
【0071】
すなわち、温度スイッチ54は、図6に示すように要加熱温度A以下でオン、非加熱温度B以上でオフとなるように設定され、同スイッチオンでリターン切換弁53が再供給位置aに、オフでリターン位置bにそれぞれセットされる。
【0072】
これにより、冷却油の全量が、要加熱温度域ではポンプ34に再供給され、非加熱温度域ではタンクTに戻されるため、加熱効率、冷却効率がともに良くなる。
【0073】
なお、第1、第3、第4、第5各実施形態におけるコントローラ45,51,55はマイクロコンピュータで構成してもよいし、図7に示すように、温度スイッチ54のオン・オフによりリレー56(57はリレー接点)を作動させて切換弁46,50,53のコイル58を励磁・消磁する電気回路として構成してもよい。
【0074】
また、温度検出手段と切換弁を用いる各実施形態において、切換弁46,50,53として温度検出機能を兼ね備えたサーモバルブを用いてもよい。こうすれば、温度検出手段及びコントローラが不要となる。
【0075】
第6、第7実施形態(図8,9参照)
図8に示す第6実施形態は、第1実施形態(図1)と第4実施形態(図4)とを組み合わせ、図9に示す第7実施形態は、第1実施形態(図1)と第5実施形態(図5)を組み合わせた構成をとっている。
【0076】
すなわち、両実施形態において、冷却油供給管路35に、親弁42と子弁44から成る圧力制御弁41が設けられるとともに、この圧力制御弁41に切換弁46が接続されている。
【0077】
また、第6実施形態においては、リターン管路36に背圧弁52(図3に示す絞り49でもよい)が設けられるとともに、この背圧弁52の上流側とサクション管路39とを結ぶバイパス管路48に開閉弁50が設けられている。
【0078】
一方、第7実施形態においては、リターン管路36にリターン切換弁53が接続され、両実施形態において、温度センサ47からの信号に基づくコントローラ59,60からの信号により、
(i) 切換弁46が開通位置bとブロック位置aとの間で切換わって冷却油の加熱/加熱停止作用が行われ、
(ii) 開閉弁50が開閉し(第6実施形態)、またはリターン切換弁53が切換わって(第7実施形態)、ブレーキ13から出た冷却油をポンプ34に再供給し、またはタンクTに戻す
ように構成されている。
【0079】
この( )( ii )の二つの相乗作用により冷却油を効率良く加熱することができる。
【0080】
より具体的にいうと、冷却油が回路を一巡する毎に上記( )の加熱作用によってΔT1だけ温度上昇し、フリーフォール作業による発熱を利用した上記( ii )の加熱作用によってΔT2だけ温度上昇するとして、冷却油が回路を一巡する時間をt1とすると、時間t経過後にブレーキ13に供給される冷却油の温度ΔT3は次式で与えられる。
【0081】
ΔT3=ΔT1×(t/t1)+ΔT2
【0082】
【発明の効果】
記のように請求項1〜3, の発明によると、冷却油の温度を油温検出手段によって検出し、この油温が要加熱温度域まで低下すると、冷却油を圧力制御弁による冷却油加圧作用によって加熱し昇温させるため、冬期等の低温下でも冷却油の粘性抵抗によるブレーキの連れ回り抵抗を小さくして軽負荷のフリーフォールを適正に行い、作業能率を向上させることができる。
【0083】
また、加熱作用は、油温が加熱停止温度に達すると停止するため、冷却油の過加熱を防止して所期のブレーキ冷却機能を確保し、ブレーキのオーバーヒート(フェード現象の発生)を防止することができる。
【0084】
請求項3〜5の発明によると、ブレーキから出た(ブレーキ熱を吸収した)冷却油がバイパス管路を通って直接ポンプに再供給され、この再供給される冷却油の熱によって冷却油全体が加熱される。
【0085】
この場合、請求項4の発明によると、絞りでの油の通過抵抗は、温度が低くて油の粘度が高いほど高くなり、それだけバイパス管路からポンプに再供給される冷却油量が多くなるため、冷却油加熱作用が確実に得られる。
【0086】
また、冷却油が十分加熱されると、その粘性抵抗が低下して管路抵抗発生手段の通過流量が自動的に増加し、再供給油量が減少するため、冷却油加熱作用が自動的に漸減し、過加熱が防止される。
【0087】
ここで、請求項1または2の発明(圧力制御弁による加熱方式)と再供給方式を組み合わせた請求項3の発明によると、冷却油加熱効率をさらに高めることができる。
【0088】
一方、この再供給方式単独で冷却油加熱作用を行う請求項4の発明によると、設備が簡易ですみ、コストが安くてすむ。
【0089】
請求項5の発明によると、冷却油の温度が非加熱温度域になるとバイパス管路が閉じられ、冷却油の再供給が完全に停止するため、冷却油の過加熱がより確実に防止される。
【0090】
また、請求項の発明によると、リターン冷却油を要加熱温度域でリターン切換弁によって全量、再供給できるため、加熱効率が良く、しかも管路抵抗発生手段が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図2】 本発明の第2実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図3】 本発明の第3実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図4】 本発明の第4実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図5】 本発明の第5実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図6】 第5実施形態における温度スイッチの動作設定を示す図である。
【図7】 同実施形態における切換弁コントローラを電気回路で構成した図である。
【図8】 本発明の第6実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図9】 本発明の第7実施形態にかかるブレーキ冷却油回路図である。
【図10】 従来のウィンチ構成を示す図である。
【図11】 同ウィンチにおけるブレーキとその冷却油回路の構成を示す図である。
【図12】 ブレーキの冷却油の温度と動粘度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ウィンチドラム
2 ウィンチモータ
13 多板ディスク式ブレーキ
14 ブレーキを構成する回転摩擦板としてのインナプレート
16 同固定摩擦板としてのアウタプレート
21 モード切換弁
32 冷却油入口ポート
33 同出口ポート
34 冷却油ポンプ
35 冷却油供給管路
36 冷却油リターン管路
37 オイルクーラー
T タンク
39 冷却油ポンプのサクション管路
41 圧力制御弁(加熱手段)
42 圧力制御弁の 親弁
43 ベントライン
44 子弁
45 圧力制御弁制御手段としての切換弁コントローラ
46 切換弁
47 温度検出手段としての温度センサ
48 バイパス管路
50 開閉弁
51 開閉弁コントローラ(開閉弁制御手段)
52 背圧弁
53 リターン切換弁
54 温度検出手段としての温度スイッチ
55 切換弁コントローラ(切換弁制御手段)

Claims (6)

  1. ウィンチモータによって回転駆動されるウィンチドラムに、同ドラムの回転を制動するブレーキが設けられ、このブレーキは、制動解除時に上記ウィンチドラムと連動して回転可能な回転摩擦板と回転不能な固定摩擦板が、冷却油ポンプから送られる冷却油内で圧接・離間することにより、上記ウィンチモータの回転力をウィンチドラムに伝える動力運転モードと、ウィンチドラムの自由回転を許容するフリーフォールモードとに切換可能な湿式ブレーキとして構成されたウィンチにおいて、上記冷却油の温度を検出する油温検出手段と、冷却油を加熱して昇温させる加熱手段を備え、この加熱手段は、冷却油ポンプからブレーキに冷却油を供給する管路に直接組み込まれて該冷却油を加圧することによって加熱するとともにこの加熱された冷却油の全量を上記ブレーキに供給する圧力制御弁と、この圧力制御弁を制御する圧力制御弁制御手段とを具備し、この圧力制御弁制御手段は、
    (A) 上記冷却油の温度が、加熱を必要とする温度して予め設定された要加熱温度域にあるときに上記圧力制御弁を作動させて冷却油を加熱・昇温させ、
    (B) 冷却油の温度が、加熱を必要としない温度として予め設定された非加熱温度域あるときに上記圧力制御弁の作動を停止させる
    ように構成されたことを特徴とするウィンチ。
  2. 請求項1記載のウィンチにおいて、圧力制御弁制御手段が、圧力制御弁のベントラインを開閉して同制御弁の設定圧力を制御する切換弁と、冷却油の温度に応じてこの切換弁を作動制御する切換弁コントローラを具備することを特徴とするウィンチ。
  3. 請求項1または2記載のウィンチにおいて、加熱手段が、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻す冷却油リターン管路と冷却油ポンプのサクション管路とを結ぶバイパス管路と、冷却油リターン管路におけるこのバイパス管路の接続点よりも下流側に設けられてブレーキから出た冷却油を上記バイパス管路に向かわせるための通過抵抗を与える管路抵抗発生手段とを具備することを特徴とするウィンチ。
  4. ウィンチモータによって回転駆動されるウィンチドラムに、同ドラムの回転を制動するブレーキが設けられ、このブレーキは、制動解除時に上記ウィンチドラムと連動して回転可能な回転摩擦板と回転不能な固定摩擦板が、冷却油ポンプから送られる冷却油内で圧接・離間することにより、上記ウィンチモータの回転力をウィンチドラムに伝える動力運転モードと、ウィンチドラムの自由回転を許容するフリーフォールモードとに切換可能な湿式ブレーキとして構成されたウィンチにおいて、冷却油を加熱して昇温させる加熱手段を備え、この加熱手段は、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻す冷却油リターン管路において冷却油の昇温に伴って通過流量が漸増する絞りと、この絞りよりも上流側で冷却油リターン管路と冷却油ポンプのサクション管路とを結ぶバイパス管路を具備することを特徴とするウィンチ。
  5. 請求項3または4記載のウィンチにおいて、バイパス管路に同管路を開閉する開閉弁が設けられるとともに、この開閉弁を要加熱温度域で開き非加熱温度域で閉じる開閉弁制御手段が設けられたことを特徴とするウィンチ。
  6. 請求項1または2記載のウィンチにおいて、加熱手段として、ブレーキから出た冷却油をタンクに戻すリターン位置と同冷却油を冷却油タンクを経由させずにポンプのサクション管路に再供給する再供給位置との間で切換わるリターン切換弁と、このリターン切換弁を要加熱温度域で再供給位置に、非加熱温度域でリターン位置にそれぞれ切換える切換弁制御手段が設けられたことを特徴とするウィンチ。
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