JPH063031Y2 - ブーム起伏用油圧モータの速度切換回路 - Google Patents
ブーム起伏用油圧モータの速度切換回路Info
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- JPH063031Y2 JPH063031Y2 JP5224690U JP5224690U JPH063031Y2 JP H063031 Y2 JPH063031 Y2 JP H063031Y2 JP 5224690 U JP5224690 U JP 5224690U JP 5224690 U JP5224690 U JP 5224690U JP H063031 Y2 JPH063031 Y2 JP H063031Y2
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- valve
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- speed
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はウィンチによってブームを起伏させるクレーン
等の建設作業機械において、上記ブーム起伏用のウィン
チドラムを駆動する油圧モータの速度を高低二段階に切
換えるブーム起伏用油圧モータの速度切換回路に関する
ものである。
等の建設作業機械において、上記ブーム起伏用のウィン
チドラムを駆動する油圧モータの速度を高低二段階に切
換えるブーム起伏用油圧モータの速度切換回路に関する
ものである。
従来、負荷状態に応じて油圧モータの回転速度を高・低
二段階に切換える回路は、荷上げ下し用ウィンチの油圧
モータに採用されている。
二段階に切換える回路は、荷上げ下し用ウィンチの油圧
モータに採用されている。
この公知の荷上げ下し用油圧モータの速度切換回路を第
2図によって説明する。
2図によって説明する。
なお、ここでは、図の簡略化のため、通常設けられるリ
リーフ弁その他の各種付属要素の図示を省略している。
リーフ弁その他の各種付属要素の図示を省略している。
1は荷上げ下し用油圧モータ(以下、単にモータとい
う)で、このモータ1によって荷上げ下し用ウィンチド
ラム2が回転駆動され、このウィンチドラム2の回転に
よりロープ3が巻上・巻下駆動されて吊り荷Wが上げ下
しされる。4はブームである。
う)で、このモータ1によって荷上げ下し用ウィンチド
ラム2が回転駆動され、このウィンチドラム2の回転に
よりロープ3が巻上・巻下駆動されて吊り荷Wが上げ下
しされる。4はブームである。
5,6はモータ1の巻上側および巻下側両回路で、この
両回路5,6が油圧パイロット式のコントロールバルブ
7を介してモータ駆動ポンプ8およびタンク9に接続さ
れ、このコントロールバルブ7の切換わり作動により巻
上モータ1の回転方向が切換えられる。
両回路5,6が油圧パイロット式のコントロールバルブ
7を介してモータ駆動ポンプ8およびタンク9に接続さ
れ、このコントロールバルブ7の切換わり作動により巻
上モータ1の回転方向が切換えられる。
10はこのコントロールバルブ7を切換制御するリモコ
ン弁、10aはこのリモコン弁10を操作するコントロ
ールレバー、11はリモコン弁の高圧側圧力を選択する
シャトル弁である。
ン弁、10aはこのリモコン弁10を操作するコントロ
ールレバー、11はリモコン弁の高圧側圧力を選択する
シャトル弁である。
また、12,13は圧力スイッチで、リモコン弁10の
操作時にその操作方向に応じていずれか一方がオンとな
り、この圧力スイッチ12,13のオン作動により、ブ
レーキ回路のソレノイドバルブが開いてモータ1のネガ
ブレーキ(いずれも図示せず)が解放される。
操作時にその操作方向に応じていずれか一方がオンとな
り、この圧力スイッチ12,13のオン作動により、ブ
レーキ回路のソレノイドバルブが開いてモータ1のネガ
ブレーキ(いずれも図示せず)が解放される。
モータ1の回転速度は、速度切換ユニットAによって高
・低二段階に切換えられる。
・低二段階に切換えられる。
この速度切換ユニットAは、油圧により駆動されて高速
指令位置と低速指令位置との間で切換わり作動するモー
タ制御器14と、このモータ制御器14を高速指令位置
と低速指令位置との間で切換制御する油圧パイロット式
の高低速切換弁15と、この高低速切換弁15の高速側
パイロット室15aにパイロット圧を供給する高速側パ
イロット弁(電磁弁)16と、高低速切換弁14の低速
側パイロット室15bにパイロット圧を供給する油圧パ
イロット式の低速側パイロット弁17とから成ってい
る。
指令位置と低速指令位置との間で切換わり作動するモー
タ制御器14と、このモータ制御器14を高速指令位置
と低速指令位置との間で切換制御する油圧パイロット式
の高低速切換弁15と、この高低速切換弁15の高速側
パイロット室15aにパイロット圧を供給する高速側パ
イロット弁(電磁弁)16と、高低速切換弁14の低速
側パイロット室15bにパイロット圧を供給する油圧パ
イロット式の低速側パイロット弁17とから成ってい
る。
高速側パイロット弁16は、パイロット圧供給位置aと
パイロット圧遮断位置bとを有し、運転者によるスイッ
チオン・オフ操作によってこの両位置a,b間で切換わ
り作動する。
パイロット圧遮断位置bとを有し、運転者によるスイッ
チオン・オフ操作によってこの両位置a,b間で切換わ
り作動する。
この高速側パイロット弁16がパイロット圧供給位置a
にセットされた状態では、リモコン弁10の操作によっ
て発生するリモコン圧Piが、シャトル弁11、リモコ
ン圧供給回路18を通り、高速側パイロット弁16経由
で高低速切換弁15の高速側パイロット室15aに導入
される。
にセットされた状態では、リモコン弁10の操作によっ
て発生するリモコン圧Piが、シャトル弁11、リモコ
ン圧供給回路18を通り、高速側パイロット弁16経由
で高低速切換弁15の高速側パイロット室15aに導入
される。
一方、低速側パイロット弁17は、図右側のパイロット
圧供給位置aと左側のパイロット圧遮断位置bとを有
し、軽負荷時にはパイロット圧遮断位置bにセットされ
る。
圧供給位置aと左側のパイロット圧遮断位置bとを有
し、軽負荷時にはパイロット圧遮断位置bにセットされ
る。
この状態では、高低速切換弁15の低速側パイロット室
15bにはパイロット圧は導入されず、高速側パイロッ
ト室15aのみにリモコン圧Piが作用するため、同切
換弁15は高速位置aにセットされる。
15bにはパイロット圧は導入されず、高速側パイロッ
ト室15aのみにリモコン圧Piが作用するため、同切
換弁15は高速位置aにセットされる。
一方、負荷圧力(P2−P1)が低速側パイロット弁1
7のクラッキング圧力(たとえば250kg/cm2以下、こ
の例で説明する)以上となる重負荷時には、低速側パイ
ロット弁17がパイロット圧供給位置aに切換わる。
7のクラッキング圧力(たとえば250kg/cm2以下、こ
の例で説明する)以上となる重負荷時には、低速側パイ
ロット弁17がパイロット圧供給位置aに切換わる。
こうなると、制御用ポンプ19からの圧油(圧力PS)
が、制御圧油供給回路20→低速側パイロット弁17を
経由して高低速切換弁15の低速側パイロット室15b
に導入されるため、同切換弁15が高速位置aから低速
位置bに切換わる。
が、制御圧油供給回路20→低速側パイロット弁17を
経由して高低速切換弁15の低速側パイロット室15b
に導入されるため、同切換弁15が高速位置aから低速
位置bに切換わる。
モータ制御器14には、制御用ポンプ19からの圧油
と、巻上側回路5の圧油のうち高圧側の圧油が、シャト
ル弁21、高低速切換弁15、絞り弁22または23を
介して供給される。
と、巻上側回路5の圧油のうち高圧側の圧油が、シャト
ル弁21、高低速切換弁15、絞り弁22または23を
介して供給される。
この場合、高低速切換弁15が高速位置aにセットされ
た状態では、上記圧油が絞り弁22を介して図実線矢印
イ方向に供給されることにより、モータ制御器14が高
速指令位置にセットされ、モータ1が高速で回転する。
た状態では、上記圧油が絞り弁22を介して図実線矢印
イ方向に供給されることにより、モータ制御器14が高
速指令位置にセットされ、モータ1が高速で回転する。
一方、同切換弁15が低速位置bに切換わると、モータ
制御器14に供給される圧油の方向が図破線矢印ロ方向
に切換わることにより、モータ制御器14が低速指令位
置に切換えられるため、モータ1が低速で回転する。
制御器14に供給される圧油の方向が図破線矢印ロ方向
に切換わることにより、モータ制御器14が低速指令位
置に切換えられるため、モータ1が低速で回転する。
こうして、軽負荷時には高速で能率良く荷上げ下し作業
が行なわれ、負荷が大きくなると、自動的に低速運転に
切換わるように構成されている。
が行なわれ、負荷が大きくなると、自動的に低速運転に
切換わるように構成されている。
ところで、負荷圧力(P2−P1)が低速側パイロット
弁17のクラッキング圧力である250kg/cm2まで上昇
して、低速側パイロット弁17がパイロット圧供給位置
aに切換わっても、その後、負荷圧力が250kg/cm2付
近で変動すると、同パイロット弁17が両位置a,b間
で繰返し切換わり作動してしまうおそれがある。
弁17のクラッキング圧力である250kg/cm2まで上昇
して、低速側パイロット弁17がパイロット圧供給位置
aに切換わっても、その後、負荷圧力が250kg/cm2付
近で変動すると、同パイロット弁17が両位置a,b間
で繰返し切換わり作動してしまうおそれがある。
そこで、このような不都合を防止するために、低速側パ
イロット弁17を通って高低速切換弁15の低速側パイ
ロット室15bに供給される制御用ポンプ19からの圧
油(圧力PS)を低速側パイロット弁17に自己保持用
として導入することにより、同パイロット弁17をパイ
ロット圧供給位置aに自己保持し、負荷圧力が所定のリ
セット圧力(たとえば50kg/cm2、以下、この例で説明
する)まで低下したときに同パイロット弁17がパイロ
ット圧遮断位置bに切換わるように構成している。
イロット弁17を通って高低速切換弁15の低速側パイ
ロット室15bに供給される制御用ポンプ19からの圧
油(圧力PS)を低速側パイロット弁17に自己保持用
として導入することにより、同パイロット弁17をパイ
ロット圧供給位置aに自己保持し、負荷圧力が所定のリ
セット圧力(たとえば50kg/cm2、以下、この例で説明
する)まで低下したときに同パイロット弁17がパイロ
ット圧遮断位置bに切換わるように構成している。
このようなモータ速度の速度切換機能は、荷上げ下し用
のモータ1に限らず、ブーム起伏用のモータについても
効果がある。
のモータ1に限らず、ブーム起伏用のモータについても
効果がある。
ところが、このような従来の速度切換回路をそのままブ
ーム起伏用モータの速度切換回路として転用すると次の
ような問題が生じる。
ーム起伏用モータの速度切換回路として転用すると次の
ような問題が生じる。
荷上げ下し用モータの場合は、荷上げ下し中、モータ負
荷は一定であるが、ブーム起伏用モータの場合は、吊り
荷重量が一定でもブーム角度によってモータ負荷が変化
する。
荷は一定であるが、ブーム起伏用モータの場合は、吊り
荷重量が一定でもブーム角度によってモータ負荷が変化
する。
このため、第2図の回路をブーム起伏用モータの速度切
換回路に見立てると、たとえばブームを起こした状態で
高所で荷を吊った後、ブームをある角度まで倒して荷を
下す作業を行なう場合に、ブーム角度の減少→モータ負
荷の増加→負荷圧力(P2−P1)が250kg/cm2まで
増加→低速側パイロット弁17のパイロット圧供給位置
aへの切換わり→高低速切換弁15の低速位置bへの切
換わり→モータ制御器14の低速指令位置への切換わり
のステップでモータ1が低速回転に切換わる。
換回路に見立てると、たとえばブームを起こした状態で
高所で荷を吊った後、ブームをある角度まで倒して荷を
下す作業を行なう場合に、ブーム角度の減少→モータ負
荷の増加→負荷圧力(P2−P1)が250kg/cm2まで
増加→低速側パイロット弁17のパイロット圧供給位置
aへの切換わり→高低速切換弁15の低速位置bへの切
換わり→モータ制御器14の低速指令位置への切換わり
のステップでモータ1が低速回転に切換わる。
このとき、低速側パイロット弁17が自己保持されるた
め、荷が下されて負荷圧力がクラッキング圧力以下に低
下しても同パイロット弁17は切換わらず、ブームをあ
る角度まで起こして負荷圧力(P2−P1)がリセット
圧力(50kg/cm2)になったときにはじめて、低速側パ
イロット弁17がパイロット圧遮断位置bに切換わって
モータ1が高速回転に移行する。
め、荷が下されて負荷圧力がクラッキング圧力以下に低
下しても同パイロット弁17は切換わらず、ブームをあ
る角度まで起こして負荷圧力(P2−P1)がリセット
圧力(50kg/cm2)になったときにはじめて、低速側パ
イロット弁17がパイロット圧遮断位置bに切換わって
モータ1が高速回転に移行する。
従って、荷下し後、高速回転に移行するまで時間がかか
るため、ブームを早く起こして元の位置に戻したいとい
う運転者の要求に応えられず、クレーン作業の能率が悪
いものとなる。
るため、ブームを早く起こして元の位置に戻したいとい
う運転者の要求に応えられず、クレーン作業の能率が悪
いものとなる。
そこで本考案は、負荷圧力が低速側パイロット弁のクラ
ッキング圧力以下に低下した場合に、直ちに同パイロッ
ト弁を切換えてモータを高速回転に移行させることがで
きるブーム起伏用油圧モータの速度切換回路を提供する
ものである。
ッキング圧力以下に低下した場合に、直ちに同パイロッ
ト弁を切換えてモータを高速回転に移行させることがで
きるブーム起伏用油圧モータの速度切換回路を提供する
ものである。
本考案は、油圧により高速指令位置と低速指令位置との
間で切換わり作動してブーム起伏用油圧モータの回転速
度を高低二段階に切換制御するモータ制御器と、高速位
置と低速位置との間で切換わり作動して上記モータ制御
器を高速指令位置と低速指令位置との間で切換える油圧
パイロット式の高低速切換弁と、この高低速切換弁の高
速側パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止を
制御する高速側パイロット弁と、高低速切換弁の低速側
パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止を制御
する油圧パイロット式の低速側パイロット弁とを具備
し、上記低速側パイロット弁は、上記油圧モータの負荷
圧力がクラッキング圧力に達した時点でパイロット圧供
給位置に切換わり作動するとともに、この状態で自己保
持圧を加えられてパイロット圧供給位置に自己保持され
るように構成され、かつ、上記低速側パイロット弁に対
して自己保持圧を供給する回路に、上記油圧モータの回
転停止時に上記自己保持圧をタンクに抜く弁が設けられ
てなるものである。
間で切換わり作動してブーム起伏用油圧モータの回転速
度を高低二段階に切換制御するモータ制御器と、高速位
置と低速位置との間で切換わり作動して上記モータ制御
器を高速指令位置と低速指令位置との間で切換える油圧
パイロット式の高低速切換弁と、この高低速切換弁の高
速側パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止を
制御する高速側パイロット弁と、高低速切換弁の低速側
パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止を制御
する油圧パイロット式の低速側パイロット弁とを具備
し、上記低速側パイロット弁は、上記油圧モータの負荷
圧力がクラッキング圧力に達した時点でパイロット圧供
給位置に切換わり作動するとともに、この状態で自己保
持圧を加えられてパイロット圧供給位置に自己保持され
るように構成され、かつ、上記低速側パイロット弁に対
して自己保持圧を供給する回路に、上記油圧モータの回
転停止時に上記自己保持圧をタンクに抜く弁が設けられ
てなるものである。
この構成により、モータの回転が停止すると、低速側パ
イロット弁の自己保持圧がタンクに抜かれて同パイロッ
ト弁の自己保持が解除されるため、モータの負荷圧力が
同パイロット弁のクラッキング圧力以下に低下した時点
で直ちに同パイロット弁が切換わる。
イロット弁の自己保持圧がタンクに抜かれて同パイロッ
ト弁の自己保持が解除されるため、モータの負荷圧力が
同パイロット弁のクラッキング圧力以下に低下した時点
で直ちに同パイロット弁が切換わる。
このため、モータがすぐに高速回転に切換わってブーム
を早く元の位置に戻すことができる。
を早く元の位置に戻すことができる。
本考案の実施例を第1図によって説明する。
この実施例においては、第2図に示す従来の荷上げ下し
用モータ1の速度切換回路との共通部分には同一符号を
付してその重複説明を省略し、第1図回路と異なる部分
についてのみ異なる符号を付して図示説明する。
用モータ1の速度切換回路との共通部分には同一符号を
付してその重複説明を省略し、第1図回路と異なる部分
についてのみ異なる符号を付して図示説明する。
24はブーム起伏用モータ(以下、単にモータという)
で、このモータ24によってブーム起伏用ウィンチドラ
ム25が回転駆動され、このウィンチドラム25の回転
によりブーム起伏ロープ26が巻上・巻下駆動されてブ
ーム4が起伏作動する。
で、このモータ24によってブーム起伏用ウィンチドラ
ム25が回転駆動され、このウィンチドラム25の回転
によりブーム起伏ロープ26が巻上・巻下駆動されてブ
ーム4が起伏作動する。
低速側パイロット弁17がパイロット圧供給位置aにあ
る状態で、制御用ポンプ19から吐出される制御圧油
(圧力PS)は、前記したように同パイロット弁17を
介して高低速切換弁15の低速側パイロット室15bに
供給されると同時に、同パイロット弁17に自己保持用
として導入される。
る状態で、制御用ポンプ19から吐出される制御圧油
(圧力PS)は、前記したように同パイロット弁17を
介して高低速切換弁15の低速側パイロット室15bに
供給されると同時に、同パイロット弁17に自己保持用
として導入される。
この低速側パイロット弁17と制御用ポンプ19とを結
ぶ制御圧油供給回路20に、電磁切換弁27が設けられ
ている。
ぶ制御圧油供給回路20に、電磁切換弁27が設けられ
ている。
この電磁切換弁27は、制御圧油を低速側パイロット弁
17に向けて流す制御圧油供給位置aと、制御圧油遮断
位置bとを有し、この制御圧油遮断位置bで上記高低速
切換弁15および低速側パイロット弁17に導入された
パイロット圧油がタンク9に抜かれる。
17に向けて流す制御圧油供給位置aと、制御圧油遮断
位置bとを有し、この制御圧油遮断位置bで上記高低速
切換弁15および低速側パイロット弁17に導入された
パイロット圧油がタンク9に抜かれる。
この電磁切換弁27は、両圧力スイッチ12,13の一
方がオンの状態、すなわちブーム起伏操作用のリモコン
弁10が操作されてモータ24が回転している状態で
は、電磁操作部27aが通電されて制御圧油供給位置a
にセットされ、両圧力スイッチ12,13がオフになっ
たとき、すなわちリモコン弁10が中立状態となってモ
ータ24の回転が停止したときに、電磁操作部27aの
通電が遮断されて制御圧油遮断位置bに切換わる。
方がオンの状態、すなわちブーム起伏操作用のリモコン
弁10が操作されてモータ24が回転している状態で
は、電磁操作部27aが通電されて制御圧油供給位置a
にセットされ、両圧力スイッチ12,13がオフになっ
たとき、すなわちリモコン弁10が中立状態となってモ
ータ24の回転が停止したときに、電磁操作部27aの
通電が遮断されて制御圧油遮断位置bに切換わる。
なお、制御用ポンプ19とシャトル弁21とは、この電
磁切換弁27が設けられた回路20とは別の回路28で
接続されている。
磁切換弁27が設けられた回路20とは別の回路28で
接続されている。
この回路構成において、たとえばブーム4を起こして荷
を吊った後ブーム4を倒して荷を下す作業を行なう場
合、次のような動作が行なわれる。
を吊った後ブーム4を倒して荷を下す作業を行なう場
合、次のような動作が行なわれる。
ブーム4を起こして荷を吊った状態で、負荷圧力(P
2−P1)が低速側パイロット弁17のクラッキング圧
力(従来説明に合せて250kg/cm2とする)以上になる
と、同パイロット弁17がパイロット圧遮断位置bから
パイロット圧供給位置aに切換わる。
2−P1)が低速側パイロット弁17のクラッキング圧
力(従来説明に合せて250kg/cm2とする)以上になる
と、同パイロット弁17がパイロット圧遮断位置bから
パイロット圧供給位置aに切換わる。
これにより、制御用ポンプ19からの制御圧油が低速側
パイロット弁17を介して高低速切換弁15の低速側パ
イロット室15bに供給されるため、この高低速切換弁
15が低速位置bに切換わる。これと同時に、制御圧油
が低速側パイロット弁17に自己保持用として導入され
て同パイロット弁17がパイロット圧供給位置aに自己
保持される。
パイロット弁17を介して高低速切換弁15の低速側パ
イロット室15bに供給されるため、この高低速切換弁
15が低速位置bに切換わる。これと同時に、制御圧油
が低速側パイロット弁17に自己保持用として導入され
て同パイロット弁17がパイロット圧供給位置aに自己
保持される。
これにより、モータ24が低速回転してブーム4の倒伏
動作が低速で行なわれる。
動作が低速で行なわれる。
荷下し点に到達した時点でリモコン弁10が中立位置
に戻されると、モータ24が停止してブーム4の倒伏動
作が停止し、この状態で荷上げ下し用ウィンチによる荷
下し作業が行なわれる。
に戻されると、モータ24が停止してブーム4の倒伏動
作が停止し、この状態で荷上げ下し用ウィンチによる荷
下し作業が行なわれる。
このとき、両圧力スイッチ12,13のオフにより、電
磁切換弁27が制御圧油遮断位置bに切換わるため、低
速側パイロット弁17および高低速切換弁15に対する
パイロット圧の供給が停止すると同時に、両弁17,1
5のパイロット圧油がタンク9に抜かれる。
磁切換弁27が制御圧油遮断位置bに切換わるため、低
速側パイロット弁17および高低速切換弁15に対する
パイロット圧の供給が停止すると同時に、両弁17,1
5のパイロット圧油がタンク9に抜かれる。
これにより、低速側パイロット弁17の自己保持が解か
れ、また、このときの負荷圧力(P2−P1)は250
kg/cm2以下になっているため、同パイロット弁17がパ
イロット圧遮断位置bに、また高低速切換弁15が高速
位置aにそれぞれ切換わり、モータ制御器14が高速指
令位置にセットされる。
れ、また、このときの負荷圧力(P2−P1)は250
kg/cm2以下になっているため、同パイロット弁17がパ
イロット圧遮断位置bに、また高低速切換弁15が高速
位置aにそれぞれ切換わり、モータ制御器14が高速指
令位置にセットされる。
従って、この状態で、リモコン弁10がブーム起立方向
に操作されると、モータ24が高速回転し、ブーム4が
高速で起立動作する。
に操作されると、モータ24が高速回転し、ブーム4が
高速で起立動作する。
こうして、ブーム4を早く元の位置に戻すことができる
ため、クレーン作業を能率良く行なうことができる。
ため、クレーン作業を能率良く行なうことができる。
ところで、上記実施例では、圧力スイッチ12,13に
よって電磁切換弁27を切換制御する構成をとったが、
たとえばリモコン弁10の操作そのものを検出して電磁
切換弁27を切換制御するようにしてもよい。
よって電磁切換弁27を切換制御する構成をとったが、
たとえばリモコン弁10の操作そのものを検出して電磁
切換弁27を切換制御するようにしてもよい。
あるいは、電磁切換弁27に代えて、リモコン弁10の
リモコン圧によって切換わり作動する油圧パイロット式
の切換弁を用いてもよい。
リモコン圧によって切換わり作動する油圧パイロット式
の切換弁を用いてもよい。
また、コントロールバルブ7を直接機械式に操作する制
御方式をとる場合には、このコントロールバルブ7の操
作等を検出して電磁式または油圧パイロット式の切換弁
を制御するようにすればよい。
御方式をとる場合には、このコントロールバルブ7の操
作等を検出して電磁式または油圧パイロット式の切換弁
を制御するようにすればよい。
上記のように本考案によるときは、高低速切換弁に低速
側のパイロット圧を供給する低速側パイロット弁に対し
て自己保持圧を供給する回路に、油圧モータの回転停止
時に上記自己保持圧をタンクに抜く弁を設け、モータの
回転停止時に、低速側パイロット弁の自己保持圧をタン
クに抜いて自己保持を解除するように構成したから、モ
ータの負荷圧力が同パイロット弁のクラッキング圧力以
下に低下した時点で直ちに同パイロット弁を切換えるこ
とができる。
側のパイロット圧を供給する低速側パイロット弁に対し
て自己保持圧を供給する回路に、油圧モータの回転停止
時に上記自己保持圧をタンクに抜く弁を設け、モータの
回転停止時に、低速側パイロット弁の自己保持圧をタン
クに抜いて自己保持を解除するように構成したから、モ
ータの負荷圧力が同パイロット弁のクラッキング圧力以
下に低下した時点で直ちに同パイロット弁を切換えるこ
とができる。
従って、荷下し後、すぐにモータが高速回転に切換わっ
てブームを早く元の位置に戻すことができるため、クレ
ーン作業を能率良く行なうことができる。
てブームを早く元の位置に戻すことができるため、クレ
ーン作業を能率良く行なうことができる。
第1図は本考案の実施例を示す回路構成図、第2図は荷
上げ下し用モータに適用される従来の速度切換回路の構
成図である。 24…ブーム起伏用モータ、14…モータ制御器、15
…高低速切換弁、16…高速側パイロット弁、17…低
速側パイロット弁、20…低速側パイロット弁に自己保
持圧を供給する回路、27…自己保持圧を抜く弁として
の電磁切換弁。
上げ下し用モータに適用される従来の速度切換回路の構
成図である。 24…ブーム起伏用モータ、14…モータ制御器、15
…高低速切換弁、16…高速側パイロット弁、17…低
速側パイロット弁、20…低速側パイロット弁に自己保
持圧を供給する回路、27…自己保持圧を抜く弁として
の電磁切換弁。
Claims (1)
- 【請求項1】油圧により高速指令位置と低速指令位置と
の間で切換わり作動してブーム起伏用油圧モータの回転
速度を高低二段階に切換制御するモータ制御器と、高速
位置と低速位置との間で切換わり作動して上記モータ制
御器を高速指令位置と低速指令位置との間で切換える油
圧パイロット式の高低速切換弁と、この高低速切換弁の
高速側パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止
を制御する高速側パイロット弁と、高低速切換弁の低速
側パイロット室に対するパイロット圧の供給・停止を制
御する油圧パイロット式の低速側パイロット弁とを具備
し、上記低速側パイロット弁は、上記油圧モータの負荷
圧力がクラッキング圧力に達した時点でパイロット圧供
給位置に切換わり作動するとともに、この状態で自己保
持圧を加えられてパイロット圧供給位置に自己保持され
るように構成され、かつ、上記低速側パイロット弁に対
して自己保持圧を供給する回路に、上記油圧モータの回
転停止時に上記自己保持圧をタンクに抜く弁が設けられ
てなることを特徴とするブーム起伏用油圧モータの速度
切換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5224690U JPH063031Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ブーム起伏用油圧モータの速度切換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5224690U JPH063031Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ブーム起伏用油圧モータの速度切換回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03130292U JPH03130292U (ja) | 1991-12-27 |
JPH063031Y2 true JPH063031Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31572390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5224690U Expired - Lifetime JPH063031Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ブーム起伏用油圧モータの速度切換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063031Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP5224690U patent/JPH063031Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03130292U (ja) | 1991-12-27 |
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