JP3292225B2 - 産業用ロボットの基準位置決め方法 - Google Patents

産業用ロボットの基準位置決め方法

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JP3292225B2 JP25140594A JP25140594A JP3292225B2 JP 3292225 B2 JP3292225 B2 JP 3292225B2 JP 25140594 A JP25140594 A JP 25140594A JP 25140594 A JP25140594 A JP 25140594A JP 3292225 B2 JP3292225 B2 JP 3292225B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットの基準
位置決め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業用ロボットの基準位置決め
は、図4に示すように、産業用ロボットの固定ベース3
1に複数のダイヤルゲージ32、33、34を有した固
定側治具35を取り付け、この治具35のダイヤルゲー
ジ32、33、34に前記産業用ロボットの手首先端部
36に取り付けられた可動側治具37を当てることによ
って基準位置決めを行っている(たとえば特公平4−4
6716号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術で
は、産業用ロボットの手首先端部36に可動側治具37
を取り付けて基準位置決めを行うため、ツールを手首先
端部36から取り外さなければならないという問題があ
った。また、ツールを取り除くため、前記産業用ロボッ
トの手首先端部36とツール先端部(作業点)との位置
決めを再度行わなければならないという問題点があっ
た。そこで本発明は、ツールを手首先端部に取り付けた
ままで産業用ロボットの基準位置決めをする方法を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の産業用ロボットの基準位置決め方法は、固
定ベースと、この固定ベース回動可能に取り付けられた
第1アームと、この第1アームの先端部に回動可能に取
り付けられた第2アームと、この第2アームの先端部に
取り付けられた、リストベースと可動フランジとを有す
る手首部をそなえた産業用ロボットにおいて、前記手首
部のリストベースと可動フランジにそれぞれ、前記可動
フランジがリストベースに対して基準位置に位置したと
きに合致する位置決め溝を形成するとともに、前記第2
アームとリストベースにそれぞれ、前記リストベースが
第2アームに対して基準位置に位置したときに合致する
位置決め溝を形成し、かつ、前記リストベースのX、
Y、Z方向の表面に、X、Y、Z方向の基準面を形成
し、さらに、前記固定ベースに位置決め治具を取り付け
るとともに、この位置決め治具のX、Y、Z方向の表面
に、前記リストベースのX、Y、Z方向の基準面と対応
するX、Y、Z方向の基準面を形成し、前記リストベー
スと可動フランジのそれぞれの位置決め溝の位置を合致
させて前記リストベースに対する前記可動ベースの位置
決めを行い、さらに、前記リストベースのX、Y、Z方
向の基準面をそれぞれ、前記位置決め治具のX、Y、Z
方向の基準面と密着させて、前記第1アームおよび第2
アームの基準位置決めを行うようにしたものである。
【0005】
【作用】上記手段により、産業用ロボットは、手首部の
リストベースに対して可動フランジを単独で基準位置決
めし、また、第2アームに対してリストベースを単独で
基準位置決めし、さらに、第1アームおよび第2アーム
のみ位置決め治具で固定ベースに対して基準位置決めす
るので、位置決め時にツールを手首先端部から外す必要
がない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図に基づいて
説明する。図1は、本発明を6軸関節型ロボットに適用
した場合の実施例を示す側面図で、産業用ロボットの基
準位置を決めるときのロボットの姿勢を示している。図
2は手首部の詳細を示すもので、(a)は側面図、
(b)は正面図である。図1において、1は固定ベース
で、上部に旋回胴部2を水平面内で旋回自在に設けてい
る。3は第1のアームで、前記旋回胴部2に上下方向に
揺動自在に設けられている。4は第2のアームで、前記
第1のアーム3の先端部に上下方向に揺動自在に設けら
れている。5および6は前記第2アームを駆動するため
のリンクである。7は前記第2のアーム4の先端部に、
捻り、曲げ、回転が可能に設けられた手首部で、リスト
ベース8と可動フランジ9とを有し、このリストベース
8のX、Y、Z方向の表面に、X、Y、Z方向の基準面
10、11、12を形成している。13は前記第2のア
ーム4に形成された例えばキー溝などの位置決め溝で、
14は前記リストベース8に形成された同じくキー溝な
どの位置決め溝である。この両位置決め溝13、14
は、前記リストベース8が第2のアーム4に対して基準
位置に位置したときに合致するようになっている。15
は位置決め治具で、本体部16と位置決め部17とで構
成され、前記本体部16を、前記固定ベース1に取り外
し可能に取り付けている。また、前記位置決め部17に
は、X、Y、Z方向の表面に、前記リストベース8の
X、Y、Z方向の基準面10、11、12と対応する
X、Y、Z方向の基準面18、19、20を形成してい
る。21はツールで、前記手首部7の先端部に取付けら
れており、手首部7の捻り、曲げ、回転動作により姿勢
と位置が制御されるようになっている。22は前記リス
トベース8に形成された例えばキー溝などの位置決め溝
で、23は前記可動フランジ9に形成された同じくキー
溝などの位置決め溝である。この両位置決め溝22、2
3は、前記可動フランジ9がリストベース8に対して基
準位置に位置したときに合致するようになっている。つ
ぎに、このような構成の産業用ロボットの基準位置決め
方法について説明する。まず、ツール21を取り付ける
可動フランジ9のリストベース8に対する基準位置決
め、つまり可動フランジ9を回転させる手首先端軸の基
準位置決めは、可動フランジ9に設けられた位置決め溝
23を、リストベース8に設けられた位置決め溝22に
合致させることにより行う。これら両位置決め溝の合致
は、両位置決め溝に跨がるように例えばキーなどの位置
決め片24を入れることによって行う。つぎに、リスト
ベース8の第2のアーム4に対する基準位置決め、つま
り手首部7の曲げ動作を行う軸の基準位置決めは、リス
トベース8に設けられた位置決め溝14を、第2アーム
4に設けられた位置決め溝13に合致させることにより
行う。これら両位置決め溝13、14の合致は、両位置
決め溝13、14にまたがるように例えばキーなどの位
置決め片25を入れることによって行う。上記リストベ
ース8の第2のアーム4に対する基準位置決めが終了し
た後に、第1のアーム3と第2のアーム4の固定ベース
1に対する基準位置決め、つまり両アーム3、4を駆動
するそれぞれの軸の基準位置決めを行う。固定ベース1
に対する第1のアーム3と第2のアーム4の基準位置決
めは、前記リストベース8のX、Y、Z方向の基準面1
0、11、12をそれぞれ、前記位置決め治具のX、
Y、Z方向の基準面18、19、20と密着させること
により行う。前記手首部7は、その先端部を位置決め治
具15に当てる必要はないので、ツール21はロボット
の基準位置を決める作業の際に手首部7から取り外す必
要はない。図3は第2の実施例を示す位置決め治具15
の先端部、つまり位置決め部17の拡大側面図である。
この第2の実施例では、前記位置決め治具15を、本体
部16と位置決め部17を別部材で構成するとともに、
前記位置決め部17をコイルバネなどの弾性体26で本
体部16に押圧固定し、ロボットの操作を誤って前記手
首部7または前記リストベース8が前記位置決め部17
に衝突した場合においても、衝撃を吸収できるようにし
ている。この場合、前記本体部16と位置決め部17の
両対向面には、それぞれ対応する2カ所以上の位置に凹
部27、28を形成するとともに、これら凹部27、2
8にボール29を挿入しているので、前記リストベース
8が前記位置決め治具15の位置決め部17に衝突して
位置決め部17の位置がずれても、手首部7を位置決め
治具15より離すと再び正確な基準位置を確保すること
ができるようになっている。また位置決め部17が大き
くずれた場合でも、位置決め部17の凹部27、28を
前記ボール29の位置まで戻して、前記凹部27内にボ
ール28を収めることにより、容易に基準位置に復帰す
ることができる。なお、図3において、30は本体部1
6にねじ込んでいるボルトである。前記実施例は、6軸
関節型ロボットに適用した場合を示しているが、本発明
は6軸関節型ロボットに限定されることはなく、何軸型
のロボットでも適用可能である。なお、位置決め溝と位
置決め片を用いた基準位置決め方法は、第2アームに対
する前記手首部の基準位置決めに用いているが、固定ベ
ースに対する第1および第2アームの基準位置決めにも
用いることができる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、産
業用ロボットの手首部の先端軸を含む一軸もしくは複数
軸をそれぞれ単独で基準位置決めするので、ツールを手
首先端部に取り付けたままで、第2アームに対する手首
部の基準位置決め、および固定ベースに対する第1およ
び第2アームの基準位置決めを行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を6軸関節型ロボットに適用した場合の
実施例を示す側面図で、産業用ロボットの基準位置を決
めるときのロボットの姿勢を示している。
【図2】本発明の実施例における手首部の詳細を示すも
ので、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す位置決め治具の先
端部の拡大側面図である。
【図4】従来の基準位置決め方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1 固定ベース 2 旋回胴部 3 第1のアーム 4 第2のアーム 5 リンク 6 リンク 7 手首部 8 リストベース 9 可動フランジ 10、11、12 基準面 13、14 位置決め溝 15 位置決め治具 16 本体部 17 位置決め部 18、19、20 基準面 21 ツール 22、23 位置決め溝 24、25 位置決め片 26 弾性体 27、28 凹部 29 ボール 30 ボルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ベースと、この固定ベース回動可能
    に取り付けられた第1アームと、この第1アームの先端
    部に回動可能に取り付けられた第2アームと、この第2
    アームの先端部に取り付けられた、リストベースと可動
    フランジとを有する手首部をそなえた産業用ロボットに
    おいて、前記手首部のリストベースと可動フランジにそれぞれ、
    前記可動フランジがリストベースに対して基準位置に位
    置したときに合致する位置決め溝を形成するとともに、 前記第2アームとリストベースにそれぞれ、前記リスト
    ベースが第2アームに対して基準位置に位置したときに
    合致する位置決め溝を形成し、 かつ、前記リストベースのX、Y、Z方向の表面に、
    X、Y、Z方向の基準面を形成し、 さらに、前記固定ベースに位置決め治具を取り付けると
    ともに、この位置決め治具のX、Y、Z方向の表面に、
    前記リストベースのX、Y、Z方向の基準面と対応する
    X、Y、Z方向の基準面を形成し、 前記リストベースと可動フランジのそれぞれの位置決め
    溝の位置を合致させて前記リストベースに対する前記可
    動ベースの位置決めを行い、 さらに、前記リストベースのX、Y、Z方向の基準面を
    それぞれ、前記位置決め治具のX、Y、Z方向の基準面
    と密着させて、前記固定ベースに対する前記第1アーム
    および第2アームの基準位置決めを行うことを特徴とす
    産業用ロボットの基準位置決め方法。
  2. 【請求項2】 前記位置決め治具を、治具本体と位置決
    め片とで構成するとともに、前記位置決め片を弾性体で
    治具本体に押圧固定し、前記リストベースが前記位置決
    め片に衝突した際に、衝撃を吸収するようにしたことを
    特徴とする請求項に記載の産業用ロボットの基準位置
    決め方法。
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