JP3287834B2 - 多結晶半導体薄膜の熱処理方法 - Google Patents

多結晶半導体薄膜の熱処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多結晶半導体薄膜の熱処理方法に関し、特
に、粒界での電気的特性の良い多結晶半導体薄膜の形成
に係るものである。
[発明の概要] 本発明は、多結晶半導体薄膜の熱処理方法において、 多結晶シリコン薄膜を、その非晶質シリコンの融点以
上でその多結晶シリコンの融点未満の温度でエキシマレ
ーザを照射して熱処理し、前記多結晶シリコン薄膜の粒
界や微小欠陥を溶融させることにより、 多結晶シリコン薄膜中の粒界トラップを減少させて電
気的特性を向上させるようにしたものである。
[従来の技術] 近年、液晶ディスプレイ,LSI等に非晶質(アモルファ
ス)シリコンが盛んに用いられている。この非晶質シリ
コン用いたデバイスとしては、薄膜トランジスタ(TF
T)がある。
また、このような薄膜トランジスタを形成する半導体
薄膜の形成方法としては、特願昭61−78120号公報記載
に係る技術が知られている。この従来技術は、絶縁基体
上の薄膜半導体層にレーザを照射して溶融した後、冷却
固化してなる薄膜単結晶を形成するに際し、レーザ照射
の前工程で熱処理を施して半導体層の半導体の粒径を均
一にするようにしたものである。
さらに最近では、液晶ディスプレイ,LSI等において移
動度の向上が期待されており、このため高移動度が期待
される多結晶シリコン薄膜の研究が盛んになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、多結晶シリコン薄膜を用いて薄膜トラ
ンジスタを形成する場合、粒径にトラップが生じ、この
トラップ密度が大きくなる問題点がある。
斯るトラップ密度(Nt)が増大した場合、以下の式に
より、 S〜kT/q・ln10・(1+qNt/Cox) …(1) S :電圧のスイング値 q :電荷 Cox:絶縁膜容量 μ〜μ・exp(−ΔE/kT) …(2) μ:移動度 ΔE:グレインバンダリーを乗り越えるためのエネルギ
ー μ∝L …(3) L:粒径 ΔE∝Nt 2 …(4) Jr=(qNtkTπ)δvthni/2WR(VR) …(5) (pn接合) J :電流密度 Ni:真性キャリア密度 VR:逆バイアス 移動度μが小さくなると共に、電圧のスイング値が大き
く、また、リーク電流が大きくなるという問題点があ
る。特に、多結晶シリコンの粒界部は、微細な非晶質と
してとらえることもでき、ダングリングボンドが存在
し、トラップ密度が大きいといえる。
本発明は、このような従来の問題点に着目して創案さ
れたものであって、粒界のトラップ密度を減少させて、
電気的特性を高める多結晶半導体薄膜の熱処理方法を得
んとするものである。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明は、厚さ400Åの第1の多結晶シリコ
ン薄膜をCVD法によって形成し、前記第1の多結晶シリ
コン薄膜にシリコンイオンを注入して非晶質化し、該非
晶質化したシリコン薄膜に600℃で40時間のアニールを
施すことによって、非晶質部と単結晶部を含む第2の多
結晶シリコン薄膜を形成し、前記非晶質部と単結晶部を
含む第2の多結晶シリコン薄膜を、その非晶質シリコン
の融点以上でその多結晶シリコンの融点未満の温度で、
且つ220mJ/cm2のエネルギーでエキシマレーザを照射し
て熱処理し、前記第2の多結晶シリコン薄膜の非晶質部
を溶融して単結晶部に変え、粒径が略0.02μmである第
3の多結晶シリコン薄膜を形成することを、その解決手
段としている。
[作用] 非晶質化と単結晶部を含む第2の多結晶シリコン薄膜
の粒界や微小欠陥は、その非晶質シリコンの融点以上で
その多結晶シリコンの融点未満の温度で、且つ220mJ/cm
2のエネルギーでエキシマレーザを照射して熱処理する
ことにより、粒界や微小欠陥のみを溶融し、不対原子層
を減少させてトラップ密度を小さくして薄膜の電気的特
性を高める。また前記粒界や微小欠陥のみが溶融される
ため、前記薄膜の平坦性を維持することが可能となる。
[実施例] 以下、本発明に係る多結晶半導体薄膜の熱処理方法の
詳細を実施例に基づいて説明する。
(参考例) 先ず、第1図に示すように、絶縁基体としての例えば
耐熱ガラスより成る基板1上に1000Å程度の膜厚のSiO2
絶縁膜2を被着形成し、さらに、SiO2絶縁膜2上に、多
結晶シリコン膜3を、例えば温度610℃のCVD法(気相成
長法)で400Åの厚さに堆積させる。
次に、多結晶シリコン膜3にエキシマレーザを照射温
度が1300℃程度となるよう例えば220mJ/cm2で照射し
て、多結晶シリコンの粒界のみを溶融させる。かかるエ
キシマレーザの照射を行なった後の多結晶シリコン膜3
の厚さは、400Åで変化はみられない。
なお、上記エキシマレーザの照射温度は、非晶質シリ
コンの融点温度(1100℃)よりも高く多結晶シリコンの
融点温度(1415℃)よりも低い範囲で設定可能である。
(実施例) 本実施例は、先ず、上記参考例と同様に基板1上にSi
O2絶縁膜2,多結晶シリコン膜3を順次形成した後、第2
図Aに示すようにシリコンイオン(Si+)をドーズ量1
×1014/cm2でイオン注入し、多結晶シリコン膜3を非晶
質化させ、600℃で40時間のアニール(低温アニール)
を行なう。なお、このアニールは、多結晶シリコン膜3
の結晶化が飽和しない状態で停止する。
第2図Bは、多結晶シリコン膜3が上記工程により非
晶質化した非晶質部3Aと結晶化した単結晶部3Bに変った
断面状態を示しており、第3図はその平面である。
次に、エキシマレーザを220mJ/cm2で照射し、上記参
考例と同様に非晶質シリコンの融点温度と単結晶シリコ
ンの融点温度との間の温度で加熱することにより、非晶
質部3Aを溶融して単結晶部3Bに変え、粒径の少し大きい
(〜0.02μm)多結晶シリコン膜3が形成される。本実
施例においても多結晶シリコン膜3の厚さに変化はなか
った。
次に、このようにして形成された多結晶シリコン薄膜
を用いて、チャネル長1μm,チャネル幅10μmとした薄
膜トランジスタ(TFT)と、エキシマレーザの照射工程
を省略したシリコン薄膜を用いて形成した同様の構造の
薄膜トランジスタの特性を第4図〜第7図のグラフに基
づいて比較する。
第4図に示すグラフは、エキシマレーザ照射が施され
た薄膜トランジスタのゲート電圧とドレイン電流との関
係を示すものであり、第5図のグラフに示す、エキシマ
レーザ照射をしない薄膜トランジスタとその特性を比較
すると、そのスイング値(mV/dec.)がより小さく立上
り特性が良好となっている。
また、第6図及び第7図は、電子移動度とゲート電圧
との関係を示すグラフであり、第6図に示すエキシマレ
ーザ照射を施して成る薄膜トランジスタの電子移動度
は、第7図に示すエキシマレーザ照射を施していない薄
膜トランジスタの電子移動度よりも著しく向上してい
る。
上記した特性の比較から判るように、エキシマレーザ
を照射したことにより粒界となっている非晶部分が溶融
して、トラップ密度が減少し、各種特性が向上したもの
と考えられる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明に係る多結晶
半導体薄膜の熱処理方法によれば、多結晶シリコン薄膜
における粒界トラップを減少させて電気的特性を向上さ
せる効果がある。
また、粒界付近のみしか溶融しないため、薄膜の平坦
性を維持する効果がある。さらに、基本的結晶粒径は維
持されるため、粒径の制御性を良好にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は多結晶半導体薄膜の熱処理方法の参考例を示す
断面図、第2図A〜第2図Cは本発明の実施例の断面
図、第3図は本発明の実施例の平面図、第4図はエキシ
マレーザを照射した薄膜を用いたトランジスタのスイン
グを示すグラフ、第5図はエキシマレーザを照射しない
薄膜を用いたトランジスタのスイングを示すグラフ、第
6図はエキシマレーザを照射した薄膜を用いたトランジ
スタの移動度を示すグラフ、第7図はエキシマレーザを
照射しない薄膜を用いたトランジスタの移動度を示すグ
ラフである。 3……多結晶シリコン薄膜、3A……非晶質部、3B……単
結晶部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ400Åの第1の多結晶シリコン薄膜をC
    VD法によって形成し、 前記第1の多結晶シリコン薄膜にシリコンイオンを注入
    して非晶質化し、該非晶質化したシリコン薄膜に600℃
    で40時間のアニールを施すことによって、非晶質部と単
    結晶部を含む第2の多結晶シリコン薄膜を形成し、 前記非晶質部と単結晶部を含む第2の多結晶シリコン薄
    膜を、その非晶質シリコンの融点以上でその単結晶シリ
    コンの融点未満の温度で、且つ220mJ/cm2のエネルギー
    でエキシマレーザを照射して熱処理し、前記第2の多結
    晶シリコン薄膜の非晶質部を溶融して単結晶部に変え、
    粒径が略0.02μmである第3の多結晶シリコン薄膜を形
    成することを特徴とする多結晶半導体薄膜の熱処理方
    法。
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