JPH02148831A - レーザアニール方法及び薄膜半導体装置 - Google Patents

レーザアニール方法及び薄膜半導体装置

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JPH02148831A
JPH02148831A JP30055888A JP30055888A JPH02148831A JP H02148831 A JPH02148831 A JP H02148831A JP 30055888 A JP30055888 A JP 30055888A JP 30055888 A JP30055888 A JP 30055888A JP H02148831 A JPH02148831 A JP H02148831A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜半導体装置製造におけるレーザアニール方
法に係り、特にアクティブマトリクス方式のデイスプレ
ィに好適なレーザアニール方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、アクティブマトリク入用の薄膜半導体装置である
薄膜トランジスタ(Thin Film Transi
−stor 、略してTPT)材料としては高画質化の
点ですぐれている多結晶シリンコ(Polycryst
alli−ne 5ilicon、略してpoly−5
i)が用いられている。このPo1y−8i膜は減圧C
VD法(LPCVD法)及び常圧CVD法(APCVD
法)により作成されている。絶縁基板としては石英ガラ
ス又は通常のガラス板を用いる。通常のガラス板を用い
る際は最高温度が約640℃という大きな制約があるた
めガラス板には熱的影響を与えずpoly −3i膜の
表面層だけをレーザ照射することで再結晶化する方法が
試みられている。この方法によればガラス板に影響を与
えない低温熱アニールに比べ結晶性が向上している。
従来はこのレーザ照射方法として特開昭60−2451
24号に記載のようにSi膜で吸収率の大きな紫外光パ
ルスレーザを照射して半導体装置を製造する方法が検討
されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術ではレーザ照射によって結晶性を向上させ
ることでTPT特性を向上させていたが再結晶化したP
o1y−3i膜の結晶の配向性については検討されてお
らずTPTを作成したときのキャリア移動度を更に向上
させる可能性があった。
本発明の目的は薄膜半導体装置の特性を向上させるため
の薄膜半導体装置の構造、とりわけTPTの能動層に使
用されるPo1y−Si膜の配向性を考慮するこで更に
大きなキャリア移動度を得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的はガラス基板等の絶縁性基板上に形成された半
導体装置であるTPTを構成するPo1y−3i層を(
111)面を主体とした配向を持たせることにより達成
される。
このPo1y−8i層は減圧CVD法により基板温度5
50 ’C以下の温度において1500Å以下の膜厚で
堆積し、500℃以下で堆積したSi膜では200 m
 J / c1以上、520−550℃で堆積したSi
膜では400 m J / CI(以上の光強度でレー
ザ光をPo1y−3i層側から照射することで得られる
。又、550 ’Cで堆積したSi膜を薄膜化した場合
、800−1500人の膜厚では400mJ/a(以上
、600−800人の膜厚では300mJ/c11以上
、600Å以下の膜厚では200 m J / a1以
上の光強度でレーザ光をPo1y −8iWJ側から照
射することで得られる。
〔作用〕
レーザ照射によって再結晶化したPo1y −S i膜
は個々のSi結晶中には欠陥が少なく電子のトラップは
粒界に大きく影響される。Po1y −S iの結晶粒
界の界面電荷密度は、Si単結晶の各結晶面と5iOz
との界面電荷密度が(100>。
<110>、<111>の順に増加することと同様の関
係が成立し、(111)優位配向のPo1y −Si膜
では配向性の見られないPo1y−3i膜に比べ痕と垂
直方向((111)方向)のトラップ密度が大となる。
膜と平行方向では反対に(111)優位配向のPo1y
 −S i膜が配向性の見られないPo1y −S i
膜に比べ相対的に低いトラップ密度を示すことになる。
トラップ密度が低いと粒界に生じる空乏層幅はせまくな
り、ここでのポテンシャル障壁は低くなる。Po1y 
−S iのキャリア移動度は主として粒界におけるポテ
ンシャル障害の高さで決まる。TPTのキャリアはPo
1y −S i膜と平行方向に流れる。これらの条件か
ら(111)優位配向のPo1y −S iでは配向性
のないPo1y−3iに比べ相対的にキャリアの移動度
が大きくなる。
〔実施例〕 以下本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明を用いたTPT全体の断面構造を示す。
基板1は歪温度約640℃のガラス基板である。基板1
を550°Cに保ち、ヘリウムで2o%に希釈したモノ
シランガスを原料として圧力I Torrの条件でLP
GVD膜を堆積させる。堆積時間は85分間で1500
人の膜を堆積させる。
次に基板1を480℃に保ち、ヘリウムで4%に希釈し
たモノシランガスと酸素を原料として常圧CVDにより
表面保護膜を約8分間で1000人堆積させる。この膜
の上面からX e CQをガス源とした紫外光パルスレ
ーザ(波長308nm、パルス幅25ns)を照射する
ことでLPGVD膜を再結晶化しPo1y −S i膜
2,3.4を得る。この時レーザ光強度を400mJ/
ci以上とすることでPo1y −S i膜の主たる配
向は(111)優位配向となり平均結晶粒径は約100
0人である。
次に表面保護膜として用いた5iOz膜をフッ酸の水容
液で除去する。レーザ照射により再結晶化したPo1y
 −S i膜を島状に形成するホトエツチングの工程を
通した後、常圧CVD法によりゲート絶縁膜用の5iO
z膜5を堆積させる。次にゲート電極用のPo1y −
S i膜6を550℃、  IToorの条件で350
0人堆積させる。ゲート膜5をホト。
エッチした後、ソース、ドレイン領域3,4のインプラ
を行なう。条件はリン(P)を用い、5×1015■−
2のドーズ量、30KeVの電圧である。
リンガラスからなるパッシベーション膜8を480℃で
5000人堆積させ、さらに、N2中600℃の条件で
20時間以上の熱処理、あるいは200mJ/a#以上
の光強度で紫外光パルスレーザを照射することでインプ
ラ領域を活性化させる。コンタクト用のホト、エッチ行
程の後、AQ電極7を6000人スパッタすることでT
PTを形成する。
第2図はPo1y −S iを減圧CVD法により基板
温度を550℃として1500人堆積し、そのPo1y
−、S i側から光強度を100〜400n+J/a#
の間で変化させ紫外光パルスレーザを照射して再結化さ
せた際の各面からのX線回折強度と、上記方法で作成し
たTPTの移動度の変化を示す。最も回折強度の強いS
 i  (111)回折ピークはしきいエネルギ(約1
00mJ/ad)以上で光強度に比例して増加している
が他のSi  (220)、5i(311)回折ピーク
は光強度300 m J / cnt以上で増加量が鈍
り配向性が(11L)優位配向となる。(111)優位
配向となる3 00 mJ/cm2以上の光強度で移動
度は急激に増大している。
次に第3図に減圧CVD法による堆積する際の堆積温度
を500〜600℃としてLPGVD膜を堆積した後上
記記載と同様に表面保護膜を堆積、その後紫外光パルス
レーザを照射し再結晶化したPo1y −S i膜の結
晶配向性を示す。基板温度500℃で堆積したLPGV
D膜には200mJ/Cm2以上、520〜550℃で
堆積したSi[では400mJ/a#以上の光強度でレ
ーザ光を照射することで(111)優位配向となり、基
板温度580℃以上で堆積したSi膜では(111)優
位配向は見られない。
次に第4図に減圧CVD法により堆積する際の基板温度
を550℃として堆積時間を短くしてLPGVD膜を4
00〜1500人の膜厚で堆積した後上記記載を同様に
表面保護膜を堆積、その後紫外光パルスレーザを照射し
再結晶化したPo1y−8i膜の結晶配向性を示す、膜
厚1500人では400mJ/ad以上800人では3
00mJ/Cm2以上、600人及び400人では20
0mJ/cnT以上の光強度でレーザ光を照射すること
で(111)優位配向となる。
本実施例で述べた(111)を主配向とするPo1y 
−S i膜は移動度が大きく、これをTPTの能動領域
に用いることですぐれた電気特性を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、LPGVD膜の堆積条件が異なっても
照射紫外光パルスレーザ光の光強度を最適化することで
(111)優位配向のPo1y −S i膜が得られる
ので、キャリアの移動度が大きい薄膜半導体装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のTPTの構造の模式図、第2図はレー
ザアニール後のPo1y −S iの結晶性及び移動度
の光強度依存性を示す図、第3図、第4図はPo1y 
−S i膜の結晶配向性を示す図である61・・・絶縁
性基板、2・・・多結晶シリコン層、3・・・ソース領
域、4・・・ドレイン領域、5・・・ゲート絶116・
・・ゲート電極、7・・・AQ電極、8・・・パッシベ
ーション膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、絶縁基板と該基板上に形成された半導体膜を有する
    薄膜半導体装置において、レーザ照射により該半導体層
    を(111)面を主体とした配向を持つ多結晶シリコン
    膜とすることを特徴とするレーザアニール方法。 2、特許請求の範囲第1項記載のレーザアニール方法に
    おいて絶縁基板上に550℃以下の基板温度で減圧CV
    D法により多結晶シリコン膜を形成し、該多結晶シリコ
    ン膜をレーザ照射することで(111)面を主体とした
    配向を持つ多結晶シリコン膜とすることを特徴とするレ
    ーザアニール方法。 3、上記多結晶シリコン膜において1500Å以下の膜
    厚を500℃以下で堆積した多結晶シリコン膜では20
    0mJ/Cm^2以上、520〜550℃で堆積した多
    結晶シリコン膜では 400mJ/cm^2以上の光強度のレーザ光を多結晶
    シリコン側から照射することで(111)面を主体とし
    た配向性を持たせることを特徴とするレーザアニール方
    法。 4、上記多結晶シリコン膜において、550℃以下で堆
    積したSi膜を薄膜化した場合、800〜1500Åの
    膜厚では400mJ/Cm^2以上、600〜800Å
    の膜厚では300mJ/Cm^2以上、600Å以下の
    膜厚では200mJ/cm^2以上の光強度のレーザ光
    を多結晶シリコン側から照射することで(111)面を
    主体とした配向性を持たせることを特徴とするレーザア
    ニール方法。
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