JP3268174B2 - 媒体記録再生装置 - Google Patents

媒体記録再生装置

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JP3268174B2
JP3268174B2 JP25634895A JP25634895A JP3268174B2 JP 3268174 B2 JP3268174 B2 JP 3268174B2 JP 25634895 A JP25634895 A JP 25634895A JP 25634895 A JP25634895 A JP 25634895A JP 3268174 B2 JP3268174 B2 JP 3268174B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体搬送路の両側
に厚さの異なる記録媒体に対応する情報記録再生ヘッド
が配置された媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カードに代表される記録媒体に対し
て磁気ヘッド等の情報記録再生ヘッド(ヘッド)により
情報の記録再生を行なう媒体記録再生装置が様々な分野
で利用されている。この媒体記録再生装置には、媒体搬
送路に臨むヘッドに対向してパッドローラを設けたもの
や、上記ヘッドに対向して別のヘッドを配置しているも
のがある。ヘッド同士を対向して設けた媒体記録再生装
置では、一方のへッドを対向するヘッドに対して付勢手
段で付勢習性を与えており、また、ヘッド同士の当接に
よる摩耗防止のために、記録媒体に対して適度なパッド
圧が出せる範囲の隙間を設けている。これら各ヘッドに
は、直接記録媒体に接触して情報の授受(記録再生)を
行なうコア部がヘッド中央に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このヘッド
間に形成される隙間は、一般に使用頻度の多い記録媒体
の厚さを基準に設定しているので、基準となる記録媒体
以外の記録媒体が搬送路内に挿入されるとパッド圧や記
録媒体とヘッドとの接触状態が変わってくる。例えば、
厚い記録媒体を基準にこの隙間を設定すると、薄い記録
媒体に対するパッド圧が出せず、薄い記録媒体を正規の
搬送速度で搬送できなくなり情報の記録再生不良となっ
てしまうことがある。一方、薄い記録媒体を基準として
隙間を設定した場合、ヘッド同士を接触するように付勢
した状態にすれば良好なパッド圧が得られるが、単にヘ
ッド同士を接触させると、各ヘッドの中央に配置したコ
ア部同士が接触してノイズが発生したり、コア部の摩耗
による段差が発生して記録媒体の厚さに関係なく情報の
記録再生不良が発生するおそれがある。本発明の目的
は、記録媒体の厚さに関係なく良好な情報の記録再生を
可能とする媒体記録再生装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、厚
さの異なる記録媒体が走行する媒体搬送路の両側に、同
記録媒体に対して情報の記録再生を行なうコア部がそれ
ぞれ中央に配置された第1情報記録再生ヘッドと第2情
報記録再生ヘッドとを、各コア部を含むそれぞれの先端
部を上記媒体搬送路に突出させて互いに対向配置し、同
第1情報記録再生ヘッドあるいは上記第2情報記録再生
ヘッドの少なくとも一方が付勢手段により対向するヘッ
ドに向かって付勢された媒体記録再生装置であって、上
記コア部同士が互いに接触しないように、上記第1情報
記録再生ヘッドと第2情報記録再生ヘッドとを媒体搬送
方向にずらして対向配置して当接させている。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1に示す媒体記録再生装置1には、下ガイドブロ
ック2と上ガイドブロック3がフレーム4に固定されて
おり、下ガイドブロック2と上ガイドブロック3との間
に媒体搬送路5を形成している。
【0006】媒体搬送路5の両側(上下)には、それぞ
れ第1情報記録再生ヘッドとして磁気ヘッド6と第2情
報記録再生ヘッドとしての磁気ヘッド7が対向配置され
ている。磁気ヘッドは、矢印Aで示す記録媒体として
の磁気カードCの搬送方向(以下、「媒体搬送方向A」
と称す)に延びるヘッド支持板8に接着固定されてい
る。ヘッド支持板8は、薄板の側部を折り曲げて形成さ
れていて、その両端に小孔8a,8bがれぞれ穿設さ
れている。この小孔8a,8bには、基板10,11の
一端にそれぞれ設けられた半球状突部付きピン(以下、
「ピン」と称す)13A,13Bが挿通していて、ヘッ
ド支持板8を媒体搬送方向Aと直交する上下方向に揺動
自在に支持している。ピン13Bの横には、図2に示す
ように、小孔8bの横に設けた小孔8cを挿通するピン
9が設けられており、矢印Wで示す媒体搬送路5の幅方
向に向かって揺動自在とされている。
【0007】媒体搬送路5の上下には、図示しない駆動
機構により回転駆動される搬送ローラ対14A,14B
が磁気ヘッド6,7近傍に配置されている。図では1組
みの搬送ローラ対14しか示していないが、この搬送ロ
ーラ対14の前後にも同様な搬送ローラが配置される
(図示省略)。
【0008】下ガイドブロック2に固定された固定板1
6には、板バネ17の一端17aがビス18で固定され
ている。板バネ17の他端17bは、逆U字状に形成さ
れていて、ピン13A,13Bを結ぶ線上で、磁気ヘッ
ド7とピン13Bとの間に位置するヘッド支持板8を押
圧している。磁気ヘッドは、板バネ17により媒体搬
送路5内に向かって付勢されている。板バネ17は、バ
ネ力が大きく設定されていて、正常な磁気カードCの走
行時においては、上下に変位できないようになってい
る。正常な磁気カードとは、湾曲が一定の許容範囲にあ
る磁気カードCのことを指す。板バネ17のバネ力は、
湾曲の大きいものや折れ曲がった異常カードが搬送され
て磁気ヘッド7の押圧力が許容範囲を超えると、磁気ヘ
ッド7が下方に下がるようなバネ力に設定されている。
【0009】基板10の一端は、図1に示すように、下
ガイドブロック2に植設されたピン24に回動自在に挿
通されていて、半球状突部付きピン13bが固定された
他端の端には、スキュートラック調整用の長孔が穿設さ
れている。この長孔には、偏心ピン25の偏心部が挿通
されている。基板10は、偏心ピン25をねじ26で下
ガイドブロック2に固定することにより位置決め固定さ
れている。
【0010】基板11は、下ガイドブロック2に植設さ
れたカラー27を介してねじ28でねじ止め保持されて
いる。基板11の他端には、基板10と同様の長孔が穿
設されていて、偏心ピン25を介してブロック2にそれ
ぞれねじ26でねじ止め固定されている。基板10,1
1は、それぞれ偏心ピン25が回動されると、基板10
はピン24を中心に、基板11はカラー27が嵌められ
たピンを中心にそれぞれ回動される。この回動によって
磁気ヘッド7のスキュートラック調整が行なわれ、調整
後基板10,11はカラー27、偏心ピン25をねじ止
めすることで固定される。
【0011】磁気ヘッド6は、図1、図2に示すよう
に、媒体搬送路5の上方に位置するフレーム4の取付け
板15A,15Bに軸20によって回動自在に支持され
た保持ブロック19に設けられている。軸20は媒体搬
送方向Aに向かって延出して保持ブロック19の基端1
9A側を挿通しており、取付け板15A,15Bに形成
された孔15Cに支持されている。
【0012】保持ブロック19は、図3に示すように、
窓枠状に形成されていて、媒体搬送路5の中央側に位置
する他端19B側を媒体搬送路5に対して揺動可能とさ
れている。保持ブロック19の両側部19a,19bに
は、軸受21a,21bがそれぞれ設けられており、こ
の軸受21a,22bには、支持ピン22,23がそれ
ぞれ回動自在に支持されている。
【0013】保持ブロック19の内側には、接着部材3
0を介して磁気ヘッド6を固着された固定ブロック31
が、保持ブロック19との間に僅かな隙間をもって遊嵌
されている。この固定ブロック31には、支持ピン2
2,23の先端が圧入されていて、保持ブロック19に
対して支持ピン22,23を中心に揺動自在となってい
る。固定ブロック31と保持ブロック19との間は僅か
な隙間しかないので、固定ブロック31が揺動すると保
持ブロック19と緩衝する。固定ブロック31は、この
保持ブロック19と緩衝するまでの一定範囲内で揺動自
在となっている。
【0014】軸20には、付勢手段としてのねじりコイ
ルバネ32が、保持ブロック19の空間部X内で巻装さ
れている。ねじりコイルバネ32の端部32a,32b
は、保持ブロック19に形成されたバネ掛け部33,3
4に係止され、中央に形成された腕部32cはフレーム
4に係止されており、保持ブロック19に設けた磁気ヘ
ッド6に、磁気ヘッド7へ向かう回動付勢習性を与えて
いる。このねじりコイルバネ32による磁気ヘッド6の
回動付勢習性は、板バネ17による磁気ヘッド7の付勢
習性よりも弱く設定されており、磁気ヘッド6を磁気ヘ
ッド7よりも媒体搬送路5に対して進退し易くしてい
る。
【0015】つまり、磁気ヘッド6は、軸20を中心に
媒体搬送路5に対して進退自在に支持されていると共
に、支持ピン22,23を中心に媒体搬送路5の幅方向
Wに向かって僅かに揺動自在とされている。
【0016】磁気ヘッド6,7は、図1,図5に示すよ
うに、媒体搬送路5に臨む先端部6A,7Aの中央が高
くなるように湾曲して形成されていて、その中央に磁気
カード体Cに対して情報の記録再生を行なうコア部6
B,7Bをそれぞれ設けている。磁気ヘッド6,7は、
これらコア部6B,7Bが互いに接触しないように、媒
体搬送方向Aにずれて配置されて互いに当接している。
この実施例では、磁気ヘッド7のコア部7Bを磁気ヘッ
ド6のコア部6Bよりもカード挿入方向側(側)に配
置している。
【0017】ここで、本実施例における磁気カードCに
ついて説明する。磁気カードCは、図6(a)に示すよ
うに、カード上面や下面に磁気ストライプC1a、C1
bがそれぞれ設けられたクレジットカード等に代表され
る厚カードC1と、図6(b)に示すように、カード下
面に磁気ストライプC2aが設けられたプレペイドカー
ド等に代表される薄カードC2とが用いられる。磁気ヘ
ッド6は厚カードC1に対応し、磁気ヘッド7は厚カー
ドC1と薄カードC2の両方に対応するもので、それぞ
れカードC1、C2の磁気ストライプC1a、C1b、
C2aと接触することで磁気記録信号の授受を行なう。
また、磁気ヘッド7のコア部7Bから上ガイドブロック
3の内側3aまでの間隔L1は、カード厚より僅かに広
い程度の間隔となるように設定されている。なお、磁気
ヘッド7の媒体搬送路5への突出量は、半球状突起部1
3Bに挿通される突出量調整ワッシャー29の厚さや枚
数等によって調整される。
【0018】このように構成した媒体記録再生装置1の
媒体搬送路5に磁気カードCが挿入されると、磁気ヘッ
ド6,7の間に同カードCが搬送ローラ対14で搬送さ
れて位置する。すると、磁気ヘッド7は、略その位置を
移動することなく、磁気ヘッド6が軸20を中心にねじ
りコイルバネ32の付勢力に抗して揺動する。
【0019】この時、挿入された磁気カードCが厚カー
ドC1であると、磁気ヘッド6は、大きく上方に向かっ
て変位し、下方の磁気ヘッド7と相まって厚カードC1
適度なパッド圧を与える。一方、挿入された磁気カー
ドCが薄いカードC2であると、ヘッド間は当接してい
るので、磁気ヘッド6がカード厚さ分上方に向かって変
位し、磁気ヘッド7と相まって同カードC2に十分なパ
ッド圧を与える。
【0020】従来の構造では、磁気ヘッド6,7を当接
させると同ヘッド6,7のコア部6B,7Bが接触して
ノイズを出したり、あるいは摩耗して段差ができてしま
うため、両者を当接できず搬送される磁気カード、特に
薄い磁気カードC2に対するパッド圧を十分に与えるこ
とができなかった。しかし、本実施例に示すように、コ
ア部6B,7Bが接触しないように、磁気ヘッド6,7
を媒体搬送方向Aにずらして配置して両ヘッド6,7を
当接させることで、磁気ヘッド6,7の水平方向に見た
隙間をゼロ以下に設定できる。従って、薄い磁気カード
C2が挿入された場合であってもパッド圧を十分に与え
ることができ、薄い磁気カードC2の情報の記録再生不
良が極めて少なくなる。また、コア部6B,7Bが接触
しないので、コア部6B,7Bの接触を起因とするノイ
ズや摩耗による段差の発生がなくなり、磁気カードの厚
さに関係なく情報の記録再生不良が極めて少なくなる。
【0021】この実施例では、搬送ローラ対14で磁気
カードCを搬送するタイプの媒体記録再生装置1を用い
て説明したが、磁気カードCを手動で走行させるタイプ
の媒体記録再生装置においても、本発明と同様にコア部
6B,7Bが接触しないように、磁気ヘッド6,7を媒
体搬送方向にずらして配置して両ヘッド6,7を当接さ
せても無論構わない。また、本実施例では、媒体搬送路
5に進退自在に支持され、かつ媒体搬送路5の幅方向W
に向かって僅かに揺動自在された磁気ヘッド6を媒体搬
送路5の上方に配置したが、この磁気ヘッド6を媒体搬
送路5の下方に配置し、磁気ヘッド7を上方に配置する
ことでも構わない。さらに、ここでは磁気ヘッド6の
部6Bを磁気ヘッド7のコア部7Bよりもカード侵入
側(左側)に配置しているが、このコア部6Bをコア
7Bよりもカード排出側(右側)に配置させても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、互いに対向する第1情
報記録再生ヘッドと第2情報記録再生ヘッドとが記録媒
体の搬送方向に、コア部が接触しないようにずらして配
置して互いに当接させるので、各ヘッドのコア部が直接
接触しなくなり、コア部接触により発生していたノイズ
が低減し、このノイズを起因とする記録媒体の情報の記
録再生不良を低減できる。加えて、各ヘッドを当接させ
てもコア部が接触しないので、コア部の摩耗を防止でき
ヘッドの耐久性の向上につながると共に、ヘッド間の隙
間をゼロとできるので、薄い記録媒体にも良好なパッド
圧を与えられ、厚さの異なる記録媒体から安定して情報
の記録再生を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す媒体記録再生装置の概
略構成側面図である。
【図2】図1に示す媒体記録再生装置の一部破断正面図
である。
【図3】第1情報記録再生ヘッドの取付け状態を示す平
面図である。
【図4】図3に示すI−I線断面図である。
【図5】本発明の要部である第1情報記録再生ヘッドと
第2情報記録再生ヘッドの配置を示す拡大図である。
【図6】本発明で採用された記録媒体の種類の一例を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 媒体記録再生装置 5 媒体搬送路 6 第1情報記録再生ヘッド 7 第2情報記録再生ヘッド 6A,7A コア部 32 付勢手段 A 媒体搬送方向 C 記録媒体 C1 厚い記録媒体 C2 薄い記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−207472(JP,A) 特開 昭63−10386(JP,A) 実開 平7−26909(JP,U) 実開 昭59−189787(JP,U) 実開 昭63−74714(JP,U) 実開 平5−90611(JP,U) 実開 平5−36634(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/53 G11B 5/56 G11B 21/20 G11B 25/04 G06K 7/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さの異なる記録媒体が走行する媒体搬送
    路の両側に、同記録媒体に対して情報の記録再生を行な
    うコア部がそれぞれ中央に配置された第1情報記録再生
    ヘッドと第2情報記録再生ヘッドとを、各コア部を含む
    それぞれの先端部を上記媒体搬送路に突出させて互いに
    対向配置し、同第1情報記録再生ヘッドあるいは上記第
    2情報記録再生ヘッドの少なくとも一方が付勢手段によ
    り対向するヘッドに向かって付勢された媒体記録再生装
    置であって、 上記コア部同士が互いに接触しないように、上記第1情
    報記録再生ヘッドと第2情報記録再生ヘッドとを媒体搬
    送方向にずらして対向配置して当接させたことを特徴と
    する媒体記録再生装置。
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