JP3266934B2 - 演奏練習装置 - Google Patents

演奏練習装置

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JP3266934B2
JP3266934B2 JP13148092A JP13148092A JP3266934B2 JP 3266934 B2 JP3266934 B2 JP 3266934B2 JP 13148092 A JP13148092 A JP 13148092A JP 13148092 A JP13148092 A JP 13148092A JP 3266934 B2 JP3266934 B2 JP 3266934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲の演奏練習に用いら
れる演奏練習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、曲の演奏練習に際しては練習者
の演奏レベルに合った曲を選択して、その曲がマスター
できたか否かを第三者が評価し、マスターできたならば
よりレベルの高い曲の演奏練習を行う練習形態が採られ
る。しかし、このような練習形態にあっては、練習者が
当該曲をマスターできたか否の評価を行い得る第三者の
存在が必要となることから、手軽に独習を行うことがで
きない。そこで、第三者がいなくとも、予め記憶された
曲の演奏練習を可能にする演奏練習装置が提案されるに
至っている。
【0003】この演奏練習装置は、一連の音符データか
らなる曲データをもって記憶されている複数の練習曲の
中から、練習者が自己の演奏レベルに応じた難易度の練
習曲を選択すると、その練習曲の曲データを構成する音
符データが読み出される。そして、練習者が演奏操作を
行うとこの演奏操作に対応する演奏データが入力され
て、練習曲の音符データと比較され、これにより押鍵の
音高ミス、あるいはタイミングミスが検出されてカウン
トされる。このカウントされた、ミス回数の多少によ
り、次により難易度の高い曲を練習させるか、より難易
度の低い曲を練習させるかが決定されて、当該難易度の
曲データが出力され、練習者がこの曲データに対応する
曲の練習を継続することにより、演奏レベルの向上に伴
って難易度の低い曲から難易度の高い曲を練習する練習
形態が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の演奏練習装置にあっては、押鍵の音高ミスと
タイミングミスとを区別することなく両者を共に演奏ミ
スとして取り扱い、演奏ミスの多少により難易度が異な
る曲を練習し得るように構成されている。したがって、
演奏ミスが多いことにより難易度の低い曲の練習を行う
べく決定された場合であっても、当該演奏者は自己の演
奏操作がどのような点で不適であるのか、つまり不適な
演奏操作の種別を認識することができない。したがっ
て、練習者は練習に際して注意すべき点を喚起されるこ
となく、漫然と練習を行ってしまい、充分な練習効果が
得られるものではなかった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、練習者に不適な演奏操作の種別を
認識させるようにした演奏練習装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明にあっては、曲を構成する各音符の音高及び音
長を示す音符データからなる曲データを記憶した記憶手
段と、該記憶手段から前記音符データを読み出す読出手
段と、演奏操作に対応する演奏データを入力する演奏デ
ータ入力手段と、該演奏データ入力手段から入力された
演奏データと前記読出手段により読み出された音符デー
タを比較して、両データの不一致により演奏操作の不適
を検出する検出手段と、該検出手段により演奏操作の不
適が検出されたときの前記音符データに基づいて不適な
演奏操作の種別を判別する判別手段と、該判別手段によ
り判別された種別毎に、前記検出手段が検出する不適な
演奏操作の回数をカウントするカウント手段と、 該カ
ウント手段によりカウントされた前記種別毎の不適な演
奏操作の操作回数に応じた演奏操作の評価を表示する表
示手段と、を備えている。また、本発明は、曲を構成す
る各音符の音高及び音長を示す音符データからなる曲デ
ータを複数種記憶した記憶手段と、該記憶手段に記憶さ
れた複数種の曲データの内、何れかの曲データの音符デ
ータを順次読み出す読出手段と、演奏操作に対応する演
奏データを入力する演奏データ入力手段と、該演奏デー
タ入力手段から入力された演奏データと前記読出手段に
より読み出された音符データを比較して、両データの不
一致により演奏操作の不適を検出する検出手段と、該検
出手段により演奏操作の不適が検出されたときの前記音
符データに基づいて不適な演奏操作の種別を判別する判
別手段と、該判別手段により判別された種別毎に、前記
検出手段が検出する不適な演奏操作の回数をカウントす
るカウント手段と、該カウント手段によりカウントされ
た前記種別毎の不適な演奏操作の操作回数に応じて、そ
の後前記読出手段により前記記憶手段から読み出される
曲データを決定する決定手段と、 を備えている。 さら
に本発明にあっては、曲を構成する各音符の音高及び音
長を示す音符データからなる曲データを記憶した記憶手
段と、該記憶手段から前記音符データを読み出す読出手
段と、演奏操作に対応する演奏データを入力する演奏デ
ータ入力手段と、該演奏データ入力手段から入力された
演奏データと前記読出手段により読 み出された音符デー
タを比較して、両データの不一致により演奏操作の不適
を検出する検出手段と、該検出手段により演奏操作の不
適が検出されたときの前記音符データに基づいて不適な
演奏操作の種別を判別する判別手段と、該判別手段によ
り判別された種別毎に応じた演奏操作の評価を表示する
表示手段と、を備えている。
【0007】
【作用】前記構成において、読出手段により順次音符デ
ータが読み出され、かつ、入力手段から操作された演奏
操作に対応する演奏データが入力されると、検出手段は
両データを比較し、両データの不一致により演奏操作の
不適を検出する。また、判別手段は、検出手段により演
奏操作の不適が検出されたときの音符データに基づき、
不適な演奏操作の種別を判別する。
【0008】つまり、音符データは曲を構成する各音符
の音高及び音長を示すデータであることから、その音高
における両データの不一致により、例えば演奏操作が鍵
盤の白鍵において不適であるのか黒鍵において不適であ
るのか、あるいは、左鍵において不適であるのか右鍵に
おいて不適であるのか等の不適な演奏操作の種別を判別
し得る。そこで、前記判別手段は、これら不適な演奏操
作の種別を判別し、カウント手段はこの種別毎に、不適
な演奏操作の回数をカウントする。さらに、表示手段
は、カウント手段によりカウントされた白鍵又は黒鍵、
左鍵域又は右鍵域における演奏操作の不適回数に応じて
練習者が行った演奏操作の評価を表示し、よって、この
表示手段により表示された評価の内容により練習者は不
適な演奏操作の種別客観的に認識し得る。また、この
不適な演奏操作の種別毎の回数に基づいて表示手段に表
示するのではなく、曲決定手段により、次に読み出され
る曲を決定することもできる。これによって次に練習さ
れる曲は演奏者のレベルに最も適したものが選ばれるよ
うになる。 さらに、前記判別手段により判別された不適
な演奏操作の種別に基づいて、前記表示手段に演奏評価
の内容を表示するようにしてもよい。これにより、表示
手段により表示された評価の内容により練習者は不適な
演奏操作の種別を客観的に認識し得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にしたがって説明
する。すなわち、図1は本発明の演奏練習装置を適用し
た電子楽器のブロック図であって、CPU1はROM2
内に記憶されたデータ及びプログラム、ワーキングRA
M3内に一時記憶されるデータ等に基づき、この電子楽
器において必要となる全ての制御を実行する。CPU1
には、鍵盤部4とスイッチ部5から各々操作情報が入力
され、前記鍵盤部4は、白鍵と黒鍵とからなり各鍵にノ
ートナンバーが付された鍵盤と押鍵検出及び発音割り当
て回路よりなる。前記スイッチ部5には、練習曲の難易
度を設定する際に操作される各々レベル値に対応する複
数のレベル選択スイッチや、電子楽器として必要なスイ
ッチ類が設けられている。
【0010】また、タイマー6は、練習者の押鍵タイミ
ングを計時する場合等に用いられる一定周波数のクロッ
クを生成してCPU1に入力し、CPU1はタイマー6
からのクロックにより計時するタイマーカウンタを有し
ている。楽音生成部7は、CPU1が行う発音の指示に
従って楽音信号を生成し、該楽音信号はD/A変換器8
及びアンプ9を介してスピーカ10に与えられ、該スピ
ーカ10より外部に放音される。表示部11は、楽曲の
拍子を例えばLED等の点滅で表示するメトロノーム
や、前記鍵盤部4の各鍵ごとに配置され押鍵すべき鍵を
点灯表示するナビゲート用のLED等が設けられおり、
表示装置12は演奏結果に関する評価を文字表示可能な
LCD及びこのLCDを駆動する回路で構成されてい
る。
【0011】ROM2には、難易度が異なる複数の曲の
曲データとが記憶されており、各曲データにはそのレベ
ルを示す値が記憶されているとともに、図2に示したフ
ォーマットにて曲を構成する音符のノートナンバーと音
符長データが記憶されている。図2に示した曲データは
図3(a)のメロディに対応したものであって、ノート
ナンバーと音符長データとが交互に書き込まれており、
曲データの最終部分にはENDマークである00 00が記
憶されている。さらに、ROM2には、図4に示したA
〜Dまでの文字表示を前記表示装置12に表示されるた
めの文字データが記憶されている。
【0012】次に、以上の構成にかかる本実施例のミス
カウント動作について説明する。すなわち、本実施例で
は、押鍵すべき鍵の適否つまり音高に関する適否の他
に、押鍵タイミングの適否も判別してカウントするよう
にしている。先ず、押鍵すべき鍵の適否に関して説明す
ると、ROM2からワーキングRAM3に転送されて、
該ワーキングRAM3より順次読み出される音高デー
タ、つまり図2のノートナンバーがCPU1内の音高レ
ジスタに格納される。一方、鍵盤部4からは演奏データ
として押鍵された鍵の音高データ(ノートナンバー)が
入力され、この音高データは前述とは異なる音高レジス
タに格納される。そして、この両レジスタに内容がCP
U1により比較され、両者が一致しなければ練習者の押
鍵ミスがあったものとして、ワーキングRAM3内に設
けられたミスカウンタがカウントアップされる。
【0013】また、押鍵タイミングに関しては、ROM
2より前記ノートナンバーと対で記憶されている音符長
データが読み出され、音符長レジスタに格納される。そ
して、この音符長データは1音ごとに累算されるが、こ
の累算値Xは曲の開始時にリセットされるため、曲の開
始時から現在の曲位置までの時間を示すことになる。こ
れに対して、練習者が鍵盤部4を演奏操作すると、鍵盤
部4からは前述のように押鍵された鍵の音高データが出
力されるとともに、その押鍵タイミングで曲の開始時か
ら順次カウントアップしているCPU1内のカウンタの
時間データがタイミングデータTとして出力される。
【0014】このタイミングデータTが、前記音符長デ
ータの累算値Xに対して、許容値t(図3(b)参照)
以内に入るか否かが判別される。すなわち、音符長デー
タの累算値Xと許容値tを用いて、CPU1で上限許容
値X+t/2、及び下限許容値X−t/2が演算され、
これを用いて、タイミングデータTが許容範囲X±t/
2に入っているか否かが判別される。この判別の結果、
タイミングデータTが前記許容範囲に入っていない場合
は、タイミングミスとしてミスカウンタがカウントアッ
プされる。
【0015】次に、本発明の第1実施例におけるCPU
1の具体的な動作を図5,6に示したフローチャートに
従って説明する。図5に示した本実施例の全体動作フロ
ーにおいて、mは1曲を単位とした演奏回数、Mは同じ
曲を繰り返す際の基準回数(例えば5回)、ミスカウン
タ1は鍵盤の黒鍵の演奏ミスを、ミスカウンタ2は白鍵
の演奏ミスを各々カウントするカウンタであり、N1は
黒鍵の演奏ミスの許容値、N2は白鍵の演奏ミスの許容
値を各々示す。
【0016】この全体動作フローはCPU1が、ROM
2内に記憶されているプログラムを実行する処理として
実現され、先ず演奏回数をカウントするmが0リセット
され(SA1)、引き続き、ミスカウンタ計測処理が実
行される(SA2)。
【0017】このミスカウンタ計測処理は、図6に示し
たフローチャートに従った処理であり、練習者の黒鍵の
演奏ミスをカウントするミスカウンタ1と、白鍵の演奏
ミスをカウントするミスカウンタ2とがクリアされ(S
B1)、次いで前述したCPU1内のレジスタXが0リ
セットされる(SB2)。このSB1とSB2によりイ
ニシャライズ処理が実行された後、ワーキングRAM3
より練習曲の1音符分のデータ、すなわち、音高データ
であるノートナンバーanと音符長データBがCPU1
内の音高レジスタと音符長レジスタとにロードされる
(SB3)。このとき、練習者は表示部11のLEDの
メトロノームに従って鍵盤部4の鍵を操作するか、ナビ
ゲート用のLEDにしたがって鍵を操作するか、あるい
は通常のピアノレッスンのように楽譜を見て押鍵する。
【0018】次に、ロードされた1音符分のデータが曲
の終わりを示すデータ(an=B=00)か否かが判別
され(SB4)、終わりでなければSA3でロードされ
たノートナンバーanが黒鍵であるか否かが判別される
(SB5)。つまり、ノートナンバーanは、鍵盤にお
いて音高順に付されたシリアルナンバーであることか
ら、その値により、黒鍵に対応するノートナンバーであ
るあるか、白鍵に対応するノートナンバーであるかを識
別することが可能である。そこで、SB5ではこのノー
トナンバーanが示す値が黒鍵であるか否かが判別さ
れ、黒鍵である場合にはこれを示すC1フラグがセット
され(SB7)、また、白鍵である場合にはC1フラグ
がリセットされる(SB6)。
【0019】しかる後に、鍵盤部4の鍵が走査されて
(SB8)、押鍵があったか否かが判別される(SB
9)。押鍵があった場合には、当該鍵のノートナンバー
(a1)に基づき押鍵処理が実行され(SB11)、こ
のノートナンバー(a1)が音高レジスタにセットされ
る。さらに、別の音高レジスタに読み出された曲データ
の音符のノートナンバーanと押鍵された鍵のノートナ
ンバーa1とが等しいか否かが判別され(SB12)、
等しくない場合には誤った鍵が押されたこととなり、こ
のときC1フラグがセットされているか否かが判別され
る(SB13)。
【0020】C1フラグがセットされていれば、黒鍵に
対応して誤った鍵が押鍵されたこととなることから、黒
鍵の演奏ミスをカウントするミスカウンタ1の計数値が
カウントアップされる(SB14)。また、SB13の
判別においてC1フラグがリセットされていれば、白鍵
に対応して誤った鍵が押されたこととなることから、白
鍵の演奏ミスをカウントするミスカウンタ2の計数値が
カウントアップされる(SB15)。さらに、SB12
の判別において、a1=anであって、正しい押鍵がなさ
れた場合には、SB14およびSB15の処理が実行さ
れることなくSB16に進む。
【0021】他方、SB9の判別において押鍵がなかっ
た場合には、図3(b)をもって説明したように、現在
の時間を示すタイミングデータTが前記上限許容値X+
t/2を越えたか否かが判別される(SB10)。そし
て、この判別がNOであって、未だ上限許容値を越えて
いない場合には、SB8に戻ってさらに押鍵を待つ。こ
れに対して、タイミングデータTが上限許容値以上とな
ると(図3の区間)、SB10の判別はYESとな
る。これにより、押鍵すべきときに練習者の押鍵がない
ことが検出され、SB13に進んでC1フラグがセット
されているか否かが判別され、この判別結果に応じてミ
スカウンタ1(SB14)またはミスカウンタ2(SB
15)がカウントアップされる。
【0022】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SB16)。次に、鍵盤部4の鍵が走査されて(S
B17)、押鍵があったか否かが判別され(SB1
8)、この判別がYESの場合は、押鍵に基づくノート
ナンバーa2で押鍵処理が実行されてその楽音が発音さ
れる(SB20)。
【0023】しかしこの場合は、次の音符データがロー
ドされる前に、楽譜(図3(a))の音符より早い押鍵
があったことになることから、この場合もC1フラグが
セットされているか否かが判別され(SB21)、その
判別結果に応じてミスカウンタ1(SB22)またはミ
スカウンタ2(SB23)がカウントアップされる。ま
た、SB18の判別がNOであれば、押鍵がないことに
なり、離鍵がなされたか否かが判別される(SB1
9)。この判別がYESの場合には、離鍵処理(SB2
4)が実行されて楽音生成部7に対して発音停止が指示
され、また、NOの場合はSB25に進む。
【0024】そして、SB20、SB22またはSB2
3、SB24の処理の後、SB25においては、前述の
音符長の累算値Xから許容値tの1/2を減算した差X
−t/2を下限許容値として、現在の時間を示すタイミ
ングデータTがこの下限許容値X−t/2以上となって
いるか否かが判別される。タイミングデータTが下限許
容値X−t/2(図3の点)より小さい間は、SB2
5の判別はNOとなりSB17に戻って、次の押鍵を待
つ。したがって、その間SB17→SB18→SB19
→SB25→SB17のループが繰り返され、タイミン
グデータTが下限許容値X−t/2以上となると、SB
25の判別がYESとなりSB3に戻る。
【0025】再びSB3において、ワーキングRAM3
より練習曲の次の1音符分の曲データがロードされて、
図3(b)の点から点までの間にSB10を含んだ
ループの処理が繰り返される。その間に押鍵があれば押
鍵の音高a1と音符データのノートナンバーanとが合っ
ているか否かが判別され、また押鍵がなければC1フラ
グのセット、リセットに応じてミスカウンタ1またはミ
スカウンタ2の計数値がカウントアップされる。その
後、図3(b)の点を過ぎると、次の音のt/2手前
の時点(図3(b)の点)までの間で、余分な新たな
押鍵があったか否かがSB17〜SB25→SB17の
ループの処理で判別される。
【0026】以上のように、1音符ずつ曲データがロー
ドされる度に、SB16におけるXは曲データの音符長
の累算値によって更新され、練習者の押鍵操作のタイミ
ングに関する適否は、タイミングデータTがXに対する
許容範囲内にあるか否かによって行われる。また、SB
4において読み出した曲データが曲の最終の部分であれ
ば、この判別がYESとなり、図5に示したメインルー
チンにリターンする。よって、メインルーチンにリター
ンした時点においては、ミスカウンタ1には練習曲を1
回演奏した場合の黒鍵の押鍵ミスとタイミングミスが、
ミスカウンタ2には同様に練習曲を1回演奏した場合の
白鍵の押鍵ミスとタイミングミスとが各々カウントされ
ている。
【0027】そして、図5のメインルーチンではSA2
に続くSA3において、演奏回数mがインクリメントさ
れ、次に、演奏回数mが基準回数M以上となったか否か
が判別される(SA4)。この演奏回数mが基準回数M
以下である場合にはSA2に戻って、SA2及びSA3
の処理が実行され、演奏回数mが基準回数Mとなった時
点で、SA4からSA5に進む。よって、SA4からS
A5に進む時点においては、ミスカウンタ計測処理がM
回実行され、ミスカウンタ1にはM回分の黒鍵の演奏ミ
ス(押鍵ミスとタイミングミス)が計測され、ミスカウ
ンタ2にはM回分の白鍵の演奏ミス(押鍵ミスとタイミ
ングミス)が計測されている。
【0028】そこで、SA5ではミスカウンタ1の値を
演奏回数m(m=M)で除した値、つまり1回の演奏当
たりの黒鍵の演奏ミスの平均値を求め、この黒鍵の演奏
ミスの平均値が許容値N1未満であるか否かが判別され
る。このSA5の判別結果に応じて、黒鍵の演奏ミスの
平均値が許容値N1未満である場合にはAフラグがリセ
ットされ(SA7)、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値
N1以上である場合にはAフラグがセットされる(SA
6)。
【0029】引き続き、SA8ではミスカウンタ2の値
を演奏回数m(m=M)で除した値、つまり1回の演奏
当たりの白鍵の演奏ミスの平均値を求め、この白鍵の演
奏ミスの平均値が許容値N2未満であるか否かが判別さ
れる。このSA8の判別結果に応じて、白鍵の演奏ミス
の平均値が許容値N2未満である場合にはBフラグがリ
セットされ(SA10)、白鍵の演奏ミスの平均値が許
容値N2以上である場合にはBフラグがセットされる
(SA9)。
【0030】したがって、SA10またはSA9の処理
が実行された後、SA11に進んだ時点においては、
A,B両フラグは、“A=B=0”“A=1,B=0”
“A=0,B=1”“A=B=1”の4種類の組み合わ
せ状態のいずれかとなっており、SA11では、A,B
両フラグがこの4種類の組み合わせ状態のいずれである
かが判別される。そして、“A=B=0”である場合つ
まり、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満であ
り、かつ、白鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2未満で
ある場合には、図4に示したA表示「合格です。次の曲
にチャレンジして下さい。」が表示装置12に表示され
た後(SA12)、一定時間が計測される(SA1
3)。
【0031】よって、表示装置12にはSA13で計測
される一定時間をもって、練習者の演奏を評価したA表
示が継続し、練習者はこのA表示により黒鍵及び白鍵の
演奏ミスが許容値未満であったことを認識することがで
きる。さらに、SA13に続くSA14では、選択曲が
レベルアップされるとともに、演奏回数をカウントして
いるmが0リセットされた後、SA2に戻る。したがっ
て、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満であり、
かつ、白鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2未満である
場合には、レベルアップされた選択曲により、ミスカウ
ンタ計測処理が実行される。
【0032】また、“A=1,B=0”である場合つま
り、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1以上であり、
かつ、白鍵の演奏ミスの平均値が許容値N2未満である
場合には、図4に示したB表示「黒鍵のミスが多いよう
です。もう一度」が表示装置12に表示された後(SA
15)、一定時間が計測される(SA16)。したがっ
て、表示装置12にはSA16で計測される一定時間を
もって、練習者の演奏を評価したB表示が継続し、練習
者はこのB表示により黒鍵の演奏ミスが多いことを認識
することができる。また、SA16に続くSA17で
は、前述のSA14とは異なり選択曲がレベルアップさ
れずに、演奏回数をカウントしているmのみが0リセッ
トされた後、SA2に戻る。したがって、この場合に
は、同じ曲にてミスカウンタ計測処理が実行され、練習
者は同じ曲にて練習を行うことになる。このとき、予め
表示装置12に表示された評価内容により、自己の演奏
において黒鍵のミスが多いことを認識していることか
ら、これを意識しつつ練習を行うことができ、これによ
り効果的な練習が可能となる。
【0033】また、“A=0,B=1”である場合つま
り、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満である
が、白鍵の演奏ミスの平均値が許容値N2以上である場
合には、図4に示したC表示「白鍵のミスが多いようで
す。もう一度」が表示装置12に表示された後(SA1
8)、一定時間が計測される(SA19)。したがっ
て、表示装置12にはSA19で計測される一定時間を
もって、練習者の演奏を評価したC表示が継続し、練習
者はこのC表示により白鍵の演奏ミスが多いことを認識
することができる。また、SA19に続くSA20で
は、前述のSA17と同様に選択曲がレベルアップされ
ずに、演奏回数をカウントしているmのみが0リセット
された後、SA2に戻る。したがって、この場合にも、
同じ曲にてミスカウンタ計測処理が実行され、練習者は
同じ曲にて練習を行うことになるが、予め表示装置12
に表示された評価内容により、自己の演奏において白鍵
のミスが多いことを認識していることから、これを意識
しつつ練習を行うことができ、これにより効果的な練習
が可能となる。
【0034】さらに、“A=B=1”である場合つま
り、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1以上であり、
かつ、白鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2以上である
場合には、図4に示したD表示「全体的にミスが多いよ
うです。前の曲に戻りましょう。」が表示装置12に表
示された後(SA21)、一定時間が計測される(SA
22)。したがって、表示装置12にはSA22で計測
される一定時間をもって、練習者の演奏を評価したD表
示が継続し、練習者はこのD表示により黒鍵及び白鍵の
演奏ミスが許容値以上であったことを認識することがで
きる。さらに、SA22に続くSA23では、選択曲が
レベルダウンされるとともに、演奏回数をカウントして
いるm及びフラグA,Bがリセットされた後、SA2に
戻る。したがって、黒鍵の演奏ミスの平均値が許容値N
1以上であり、かつ、白鍵の演奏ミスの平均値も許容値
N2以上である場合には、レベルダウンされた選択曲に
より、ミスカウンタ計測処理が実行され、練習者のレベ
ルにあった無理のない練習形態が形成される。
【0035】図7は、本発明の第2実施例における全体
動作フローを示すものであり、先ずイニシャライズ処理
が実行されて本実施例で用いられるフラグ等が初期化さ
れる(SC1)。引き続き、前述したスイッチ部5に設
けられているレベル選択スイッチが操作されたか否かが
判別され(SC2)、操作されたならば、ROM2から
このレベル選択スイッチの操作により設定されたレベル
に対応した曲データがワーキングRAM3へ転送される
(SC3)。さらに、演奏回数m、黒鍵の演奏ミス累算
値M1、白鍵の演奏ミス累算値M2が0リセットされた
後(SC4)、ミスカウンタ計測処理が実行される(S
C5)。
【0036】このミスカウンタ計測処理(SC5)は、
図6をもって説明した第1実施例と同様の処理であり、
したがってミスカウンタ1には練習曲を1回演奏した場
合において発生した黒鍵の演奏ミスが、また、ミスカウ
ンタ2には練習曲を1回演奏した場合において発生した
白鍵の演奏ミスが、各々計測されている。そして、ミス
カウンタ計測処理が実行された後、今回のミスカウンタ
1の値が今までの黒鍵のミス累算値に累算されて新たな
黒鍵のミス累算値M1とされるとともに(SC6)、今
回のミスカウンタ2の値が今までの白鍵のミス累算値に
累算されて新たな白鍵のミス累算値M2とされ(SC
7)、引き続き演奏回数mがインクリメントされる(S
C8)。
【0037】次に、演奏回数mが基準回数Mを上回った
か否かが判別され(SC9)、演奏回数mが基準回数M
以下である場合にはSC2に戻る。このSC2からの判
別処理が実行された際に、レベル選択スイッチの操作を
行っていない状態にあれば、SC4で既にワーキングR
AM3に転送されている、前回と同一の曲データにより
ミスカウンタ計測処理が実行される(SC5)。したが
って、SC9の判別がYESとなってm>Mとなるまで
に、同じ曲データを用いてM+1回ミスカウンタ計測処
理(SC5)が実行されることになる。
【0038】そして、SC9に続くSC10では、M+
1回分の黒鍵のミス累算値M1が所定の最大値Max1
以上であるか否かが判別され、黒鍵のミス累算値M1が
所定の最大値Max1以上である場合には、さらにM+
1回分の白鍵のミス累算値M2が所定の最大値Max2
以上であるか否かが判別される(SC11)。SC10
とSC11の判別が共にYESであって、黒鍵のミス累
算値M1が所定の最大値Max1以上であり、かつ、白
鍵のミス累算値M2が所定の最大値Max2以上である
場合には、黒鍵及び白鍵とも不適正である。よって、
m,M1,M2がリセットされた後(SC12)、図4
に示したD表示「全体的にミスが多いようです。前の曲
に戻りましょう。」が一定時間表示装置12に表示され
る。
【0039】そこで、この表示にしたがって練習者がレ
ベル選択スイッチを操作して、レベルの低い練習曲を選
択すると、SC2の判別がYESとなってSC2からS
C3に進み、SC3ではROM2から予めレベル選択ス
イッチの操作によりダウンされたレベルに対応した曲デ
ータが読み出されてワーキングRAM3に転送された
後、ミスカウンタ計測処理(SC5)が実行される。よ
って、SC10とSC11の判別が共にYESとなった
場合には、練習者が表示にしたがってレベル選択スイッ
チを操作することにより、自己のレベルに合った練習曲
にて適正な練習を行い得る。
【0040】また、SC10の判別がYESであってS
C11の判別がNOとなった場合には、黒鍵のミス累算
値M1は所定の最大値Max1以上であるが、白鍵のミ
ス累算値M2が所定の最大値Max2未満であって、白
鍵は適正であるが黒鍵が不適正である場合である。かか
る場合には、m,M1,M2がリセットされた後(SC
14)、図4に示したB表示「黒鍵のミスが多いようで
す。もう1度」が一定時間表示装置12に表示される
(SC15)。
【0041】そこで、この表示にしたがって練習者がレ
ベ選択スイッチを操作して、前回と同じレベルの曲を選
択すると、再度SC2に戻って判別処理が実行された
際、練前回と同じ練習曲の曲データが読み出されてワー
キングRAM3に転送された後、ミスカウンタ計測処理
(SC5)が実行される。よって、SC10の判別がY
ESであって、SC11の判別がNOであった場合に
は、練習者が表示にしたがってレベル選択スイッチを操
作することにより、同じ曲で黒鍵の操作を意識して効果
的な練習が可能となる。
【0042】また、SC10の判別がNOであって、黒
鍵のミス累算値M1が所定の最大値Max1未満である
場合、つまり黒鍵に関しては適正である場合には、SC
10からSC16に進んで、白鍵のミス累算値M2が所
定の最大値Max2以下であるか否かが判別される。こ
のSC16のの判別がNOとなった場合には、黒鍵のミ
ス累算値M1は所定の最大値Max1未満であるが、白
鍵のミス累算値M2が所定の最大値Max2を超える場
合であって、黒鍵は適正であるが白鍵が不適正である場
合である。かかる場合には、m,M1,M2がリセット
された後(SC17)、図4に示したC表示「白鍵のミ
スが多いようです。もう1度」が一定時間表示装置12
に表示される(SC18)。
【0043】そこで、この表示にしたがって練習者がレ
ベル選択スイッチを操作して、前回と同じレベルの曲を
選択すると、再度SC2に戻って判別処理が実行された
際、前回と同じ練習曲の曲データが読み出されてワーキ
ングRAM3に転送された後、ミスカウンタ計測処理
(SC5)が実行される。よって、SC10とSC16
の判別が共にNOであった場合には、練習者が表示にし
たがってレベル選択スイッチを操作することにより、同
じ曲で白鍵の操作を意識して効果的な練習が可能とな
る。
【0044】これらに対し、SC16の判別がYESで
あれば、黒鍵と白鍵とが共に適正であって、演奏者はこ
のレベルの練習曲をマスターしたものとすることができ
る。この場合には、m,M1,M2がリセットされた後
(SC19)、図4に示したA表示「合格です。次の曲
にチャレンジして下さい。」が一定時間表示装置12に
表示される(SC20)。そこで、この表示にしたがっ
て練習者がレベル選択スイッチを操作して、レベルの高
い曲を選択すると、再度SC2に戻って判別処理が実行
された際、練習者がSC3ではROM2から予めレベル
選択スイッチの操作によりレベルアップされたレベルに
対応した曲データが読み出されてワーキングRAM3に
転送された後、ミスカウンタ計測処理(SC5)が実行
される。よって、SC10の判別がNOであって、SC
16の判別がYESとなった場合には、練習者が表示に
したがってレベル選択スイッチを操作することにより、
自己のレベルアップに合った練習曲にて適正な練習を行
い得る。
【0045】図8〜10は、本発明の第3実施例を示す
ものであり、この第3実施例においては、ROM2に図
8に示したA〜Dの文字表示を前記表示装置12に表示
させるための文字データが記憶されている。そして、図
9の全体動作フローにおいては、先ず1曲を単位とした
演奏回数m及びフラグAが0リセットされ(SD1)、
引き続き、ミスカウンタ計測処理が実行される(SD
2)。
【0046】このミスカウンタ計測処理は、図10に示
したフローチャートに従った処理であり、練習者の黒鍵
の押鍵ミスをカウントするミスカウンタ1と、白鍵の押
鍵ミスをカウントするミスカウンタ2、及びタイミング
ミスをカウントするミスカウンタ3がクリアされ(SE
1)、次いで前述したCPU1内のレジスタXが0リセ
ットされる(SE2)。このSE1とSE2によりイニ
シャライズ処理が実行された後、ワーキングRAM3よ
り練習曲の1音符分のデータ、すなわち、音高データで
あるノートナンバーanと音符長データBがCPU1内
の音高レジスタと音符長レジスタとにロードされる(S
E3)。このとき、練習者は表示部11のLEDのメト
ロノームに従って鍵盤部4の鍵を操作するか、ナビゲー
ト用のLEDにしたがって鍵を操作するか、あるいは通
常のピアノレッスンのように楽譜を見て押鍵する。
【0047】次に、ロードされた1音符分のデータが曲
の終わりを示すデータ(an=B=00)か否かが判別
され(SE4)、終わりでなければ鍵盤部4の鍵が走査
されて(SE5)、押鍵があったか否かが判別される
(SE6)。押鍵があった場合には、当該鍵のノートナ
ンバー(a1)に基づき押鍵処理が実行され(SE
9)、このノートナンバー(a1)が音高レジスタにセ
ットされる。さらに、別の音高レジスタに読み出された
曲データの音符のノートナンバーanと押鍵された鍵の
ノートナンバーa1とが等しいか否かが判別され(SE
10)、等しくない場合には誤った鍵が押されたことと
なる。
【0048】次に、ノートナンバーanが黒鍵のノート
ナンバーであるか否かが判別され(SE11)、黒鍵の
ノートナンバーであれば、黒鍵の押鍵ミスであることか
らミスカウンタ1の計数値がカウントアップされる(S
E12)。また、ノートナンバーanが黒鍵のノートナ
ンバーでなければ、必然的に白鍵のノートナンバーであ
って、白鍵の押鍵ミスであることから、ミスカウンタ2
の計数値がカウントアップされる。さらに、SE10の
判別において、a1=anであって、正しい押鍵がなされ
た場合には、SE12およびSE13の処理が実行され
ることなくSE14に進む。
【0049】他方、SE6の判別において押鍵がなかっ
た場合には、現在の時間を示すタイミングデータTが前
記上限許容値X+t/2を越えたか否かが判別される
(SE7)。そして、この判別がNOであって、未だ上
限許容値を越えていない場合には、SE5に戻ってさら
に押鍵を待つ。これに対して、タイミングデータTが上
限許容値以上となると(図3の区間)、SE7の判別
はYESとなる。これにより、押鍵すべきときに練習者
の押鍵がないことが検出され、SE8に進んでタイミン
グミスをカウントしているミスカウンタ3の計数値がカ
ウントアップされる(SE8)。
【0050】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SE14)。次に、鍵盤部4の鍵が走査されて(S
E15)、押鍵があったか否かが判別され(SE1
6)、この判別がYESの場合は、押鍵に基づくノート
ナンバーa2で押鍵処理が実行されてその楽音が発音さ
れる(SE18)。
【0051】しかしこの場合は、次の音符データがロー
ドされる前に、楽譜(図3(a))の音符より早い押鍵
がありタイミングミスであることから、この場合もミス
カウンタ3の計数値がカウントアップされる(SE1
9)。また、SE16の判別がNOであれば、押鍵がな
いことになり、離鍵がなされたか否かが判別される(S
E17)。この判別がYESの場合には、離鍵処理(S
E20)が実行されて楽音生成部7に対して発音停止が
指示され、また、NOの場合はSE21に進む。
【0052】そして、SE18、SE19またはSE2
0の処理の後、SE21においては、前述の音符長の累
算値Xから許容値tの1/2を減算した差X−t/2を
下限許容値として、現在の時間を示すタイミングデータ
Tがこの下限許容値X−t/2以上となっているか否か
が判別される。タイミングデータTが下限許容値X−t
/2(図3の点)より小さい間は、SE21の判別は
NOとなりSE15に戻って、次の押鍵を待つ。したが
って、その間SE15→SE16→SE17→SE21
→SE15のループが繰り返され、タイミングデータT
が下限許容値X−t/2以上となると、SE21の判別
がYESとなりSE3に戻る。
【0053】再びSE3において、ワーキングRAM3
より練習曲の次の1音符分の曲データがロードされて、
図3(b)の点から点までの間にSE7を含んだル
ープの処理が繰り返される。その間に押鍵があれば押鍵
の音高a1と音符データのノートナンバーanとが合って
いるか否かが判別され、また押鍵がなければミスカウン
タ3の計数値がカウントアップされる。その後、図3
(b)の点を過ぎると、次の音のt/2手前の時点
(図3(b)の点)までの間で、余分な新たな押鍵が
あったか否かがSE15〜SE21→SE15のループ
の処理で判別される。
【0054】以上のように、1音符ずつ曲データがロー
ドされる度に、SE14におけるXは曲データの音符長
の累算値によって更新され、練習者の押鍵操作のタイミ
ングに関する適否は、タイミングデータTがXに対する
許容範囲内にあるか否かによって行われる。また、SE
4において読み出した曲データが曲の最終の部分であれ
ば、この判別がYESとなり、図9に示したメインルー
チンにリターンする。よって、メインルーチンにリター
ンした時点においては、ミスカウンタ1には練習曲を1
回演奏した場合の黒鍵の押鍵ミスが、ミスカウンタ2に
は白鍵の押鍵ミスが、またミスカウンタ3には黒鍵と白
鍵とを問わず全体のタイミングミスが各々カウントされ
ている。
【0055】そして、図9のメインルーチンではSD2
に続くSD3において、演奏回数mがインクリメントさ
れ、次に、演奏回数mが基準回数Mとなったか否かが判
別される(SD4)。この演奏回数mが基準回数Mとな
っていない場合にはSD2に戻って、SD2及びSD3
の処理が実行され演奏回数mが基準回数Mとなった時点
で、SD4からSD5に進む。よって、SD4からSD
5に進む時点においては、ミスカウンタ計測処理がM回
実行され、ミスカウンタ1にはM回分の黒鍵の押鍵ミス
が計測され、ミスカウンタ2にはM回分の白鍵の押鍵ミ
スが計測され、ミスカウンタ3にはM回分のタイミング
ミスが計測されている。
【0056】そこで、SD5ではミスカウンタ1の値を
演奏回数m(m=M)で除した値、つまり1回の演奏当
たりの黒鍵の押鍵ミスの平均値を求め、この黒鍵の押鍵
ミスの平均値が許容値N1以下であるか否かが判別され
る。黒鍵の押鍵ミスの平均値が許容値N1を上回る場合
には、Aフラグがセットされるとともに(SD6)、図
8に示したA表示「黒鍵の押鍵ミスが多いようです。も
う一度」が表示装置12に表示される(SD7)。
【0057】SD5の判別がYESであった場合、また
は、SD6,SD7の処理が実行された後、SD8では
ミスカウンタ2の値を演奏回数m(m=M)で除した
値、つまり1回の演奏当たりの白鍵の押鍵ミスの平均値
を求め、この白鍵の押鍵ミスの平均値が許容値N2以下
であるか否かが判別される。白鍵の押鍵ミスの平均値が
許容値N2を上回る場合には、Aフラグがセットされる
とともに(SD9)、図8に示したB表示「白鍵の押鍵
ミスが多いようです。もう一度」が表示装置12に表示
される(SD10)。
【0058】SD8の判別がYESであった場合、また
は、SD9,SD10の処理が実行された後、SD11
ではミスカウンタ3の値を演奏回数m(m=M)で除し
た値、つまり1回の演奏当たりのタイミングミスの平均
値を求め、このタイミングミスの平均値が許容値N3以
下であるか否かが判別される。タイミングミスの平均値
が許容値N3を上回る場合には、Aフラグがセットされ
るとともに(SD13)、図8に示したC表示「タイミ
ングミスが多いようです。もう一度」が表示装置12に
表示される(SD14)。また、SD11の判別がYE
Sであって、タイミングミスが許容値N3以下であった
場合には、図8に示したC表示「合格です。次の曲にチ
ャレンジして下さい。」が表示装置12に表示される
(SD12)。
【0059】そして、対応する判別結果に応じて、SD
7、SD10、SD12、SD14で表示が実行された
後、一定時間が経過したか否かが判別され(SD1
5)、その間、表示装置12に前記判別結果に応じた表
示が継続され、一定時間が経過後、Aフラグがセットさ
れているか否かが判別され、D表示が実行された場合の
ようにAフラグがセットされていないときには、曲がス
テップアップされる(SD7)。また、A〜C表示が実
行された場合のようにAフラグがセットされているとき
には、Aフラグのリセットのみを行ってSD1にリター
ンする。したがって、A〜C表示が実行された場合に
は、曲がステップアップされることなく、同一曲に対し
て再度ミスカウンタ計測処理が実行されることになる
が、この実施例においては、黒鍵及び白鍵の押鍵ミスと
タイミングミスに対する評価が区別して表示される。よ
って、練習者は再度同じ曲を演奏練習する際に、より具
体的に自己の欠点を意識しつつ練習を行うことができ、
これにより一層効果的な練習が可能となる。
【0060】図11〜13は、本発明の第4実施例を示
すものであり、この第4実施例においては、ROM2に
は図11に示したA〜Dの文字表示を前記表示装置12
に表示させるための文字データが記憶されている。ま
た、この第4実施例の全体動作フローは図5に示した第
1実施例と共通であり、SA2のミスカウンタ計測処理
の処理内容が、第1実施例とは異なっている。すなわ
ち、図5の全体動作フローにおいては、先ず演奏回数を
カウントするmが0リセットされ(SA1)、引き続
き、ミスカウンタ計測処理が実行される(SA2)。
【0061】このミスカウンタ計測処理は、図12,1
3に示した一連のフローチャートに従った処理であり、
練習者の右鍵の演奏ミスをカウントするミスカウンタ1
と、左鍵の演奏ミスをカウントするミスカウンタ2とが
クリアされ(SF1)、次いで前述したCPU1内のレ
ジスタXが0リセットされる(SF2)。このSF1と
SF2によりイニシャライズ処理が実行された後、ワー
キングRAM3より練習曲の1音符分のデータ、すなわ
ち、音高データであるノートナンバーanと音符長デー
タBがCPU1内の音高レジスタと音符長レジスタとに
ロードされる(SF3)。このとき、練習者は表示部1
1のLEDのメトロノームに従って鍵盤部4の鍵を操作
するか、ナビゲート用のLEDにしたがって鍵を操作す
るか、あるいは通常のピアノレッスンのように楽譜を見
て押鍵する。
【0062】次に、ロードされた1音符分のデータが曲
の終わりを示すデータ(an=B=00)か否かが判別
され(SF4)、終わりでなければSA3でロードされ
たノートナンバーanが右鍵であるか否かが判別される
(SF5)。つまり、ノートナンバーanは、鍵盤にお
いて音高順に付されたシリアルナンバーであることか
ら、その値により、右鍵に対応するノートナンバーであ
るあるか、左鍵に対応するノートナンバーであるかを識
別することが可能である。そこで、SF5ではこのノー
トナンバーanが示す値が右鍵であるか否かが判別さ
れ、右鍵である場合にはこれを示すCフラグがセットさ
れ(SF7)、また、左鍵である場合にはCフラグがリ
セットされる(SF6)。
【0063】しかる後に、後述するAフラグがセットさ
れているか否かが判別され(SF8)、Aフラグがセッ
トされていない場合には、さらにBフラグがセットされ
ているか否かが判別される(SF13)。ここで、Aフ
ラグとBフラグとが共にセットされていないとすると、
SA13からSF18に進んで鍵盤部4の鍵が走査され
て、押鍵があったか否かが判別される(SF19)。押
鍵があった場合には、当該鍵のノートナンバー(a1
に基づき押鍵処理が実行され(SF24)、このノート
ナンバー(a1)が音高レジスタにセットされる。
【0064】さらに、別の音高レジスタに読み出された
曲データの音符のノートナンバーanと押鍵された鍵の
ノートナンバーa1とが等しいか否かが判別され(SF
25)、等しくない場合には誤った鍵が押されたことと
なり、このときCフラグがセットされているか否かが判
別される(SF26)。Cフラグがセットされていれ
ば、右鍵において誤った押鍵がなされたことになること
から、右鍵の演奏ミスをカウントするミスカウンタ1の
計数値がカウントアップされる(SF27)。また、S
F26の判別がNOであれば、左鍵に対応して誤った鍵
が押されたことになることから、左鍵の演奏ミスをカウ
ントするミスカウンタ2の計数値がカウントアップされ
る(SF28)。さらに、SF25の判別において、a
1=anであって、正しい押鍵がなされた場合には、SF
27およびSF28の処理が実行されることなくSF2
9に進む。
【0065】他方、SF19の判別において押鍵がなか
った場合には、図3(b)をもって説明したように、現
在の時間を示すタイミングデータTが前記上限許容値X
+t/2を越えたか否かが判別される(SF20)。そ
して、この判別がNOであって、未だ上限許容値を越え
ていない場合には、SF18に戻ってさらに押鍵を待
つ。これに対して、タイミングデータTが上限許容値以
上となると(図3の区間)、SF20の判別はYES
となる。これにより、押鍵すべきときに練習者の押鍵が
ないことが検出され、SF21に進んでCフラグがセッ
トされているか否かが判別され、この判別結果に応じて
ミスカウンタ1(SF22)またはミスカウンタ2(S
F23)がカウントアップされる。
【0066】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SF29)。次に、鍵盤部4の鍵が走査されて(図
13のSF30)、押鍵があったか否かが判別され(S
F31)、この判別がYESの場合は、押鍵に基づくノ
ートナンバーa2で押鍵処理が実行されてその楽音が発
音される(SF34)。
【0067】しかしこの場合は、次の音符データがロー
ドされる前に、楽譜(図3(a))の音符より早い押鍵
があったことになることから、この場合もCフラグがセ
ットされているか否かが判別され(SF35)、その判
別結果に応じてミスカウンタ1(SF36)またはミス
カウンタ2(SF37)がカウントアップされる。ま
た、SF31の判別がNOであれば、押鍵がないことに
なり、離鍵がなされたか否かが判別される(SF3
2)。この判別がYESの場合には、離鍵処理(SF3
3)が実行されて楽音生成部7に対して発音停止が指示
され、また、NOの場合はSF38に進む。
【0068】そして、SF84、SF36またはSF3
7、SF33の処理の後、SF38においては、前述の
音符長の累算値Xから許容値tの1/2を減算した差X
−t/2を下限許容値として、現在の時間を示すタイミ
ングデータTがこの下限許容値X−t/2以上となって
いるか否かが判別される。タイミングデータTが下限許
容値X−t/2(図3の点)より小さい間は、SF2
8の判別はNOとなりSF30に戻って、次の押鍵を待
つ。したがって、その間SF30→SF31→SF32
→SF38→SF30のループが繰り返され、タイミン
グデータTが下限許容値X−t/2以上となると、SF
38の判別がYESとなりSF3に戻る。
【0069】再びSF3において、ワーキングRAM3
より練習曲の次の1音符分の曲データがロードされて、
図3(b)の点から点までの間にSF20を含んだ
ループの処理が繰り返される。その間に押鍵があれば押
鍵の音高a1と音符データのノートナンバーanとが合っ
ているか否かが判別され、また押鍵がなければCフラグ
のセット、リセットに応じてミスカウンタ1またはミス
カウンタ2の計数値がカウントアップされる。その後、
図3(b)の点を過ぎると、次の音のt/2手前の時
点(図3(b)の点)までの間で、余分な新たな押鍵
があったか否かがSF30〜SF38→SF30のルー
プの処理で判別される。
【0070】以上のように、1音符ずつ曲データがロー
ドされる度に、SF29におけるXは曲データの音符長
の累算値によって更新され、練習者の押鍵操作のタイミ
ングに関する適否は、タイミングデータTがXに対する
許容範囲内にあるか否かによって行われる。また、SF
4において読み出した曲データが曲の最終の部分であれ
ば、この判別がYESとなり、図5に示したメインルー
チンにリターンする。よって、メインルーチンにリター
ンした時点においては、ミスカウンタ1には練習曲を1
回演奏した場合の右鍵の押鍵ミスとタイミングミスが、
ミスカウンタ2には同様に練習曲を1回演奏した場合の
左鍵の押鍵ミスとタイミングミスとが各々カウントされ
ている。
【0071】そして、図5のメインルーチンではSA2
に続くSA3において、演奏回数mがインクリメントさ
れ、次に、演奏回数mが基準回数M以上となったか否か
が判別される(SA4)。この演奏回数mが基準回数M
以下である場合にはSA2に戻って、SA2及びSA3
の処理が実行され演奏回数mが基準回数Mとなった時点
で、SA4からSA5に進む。よって、SA4からSA
5に進む時点においては、ミスカウンタ計測処理がM回
実行され、ミスカウンタ1にはM回分の右鍵の演奏ミス
(押鍵ミスとタイミングミス)が計測され、ミスカウン
タ2にはM回分の左鍵の演奏ミス(押鍵ミスとタイミン
グミス)が計測されている。
【0072】そこで、SA5ではミスカウンタ1の値を
演奏回数m(m=M)で除した値、つまり1回の演奏当
たりの右鍵の演奏ミスの平均値を求め、この右鍵の演奏
ミスの平均値が許容値N1未満であるか否かが判別され
る。さらに、このSA5の判別結果に応じて、右鍵の演
奏ミスの平均値が許容値N1未満である場合にはAフラ
グがリセットされ(SA7)、右鍵の演奏ミスの平均値
が許容値N1以上である場合にはAフラグがセットされ
る(SA6)。
【0073】引き続き、SA8ではミスカウンタ2の値
を演奏回数m(m=M)で除した値、つまり1回の演奏
当たりの左鍵の演奏ミスの平均値を求め、この左鍵の演
奏ミスの平均値が許容値N2未満であるか否かが判別さ
れる。さらに、このSA8の判別結果に応じて、左鍵の
演奏ミスの平均値が許容値N2未満である場合にはBフ
ラグがリセットされ(SA10)、左鍵の演奏ミスの平
均値が許容値N2以上である場合にはBフラグがセット
される(SA9)。
【0074】したがって、SA10またはSA9の処理
が実行された後、SA11に進んだ時点においては、
A,B両フラグは、“A=B=0”“A=1,B=0”
“A=0,B=1”“A=B=1”の4種類の組み合わ
せ状態のいずれかとなっており、SA11では、A,B
両フラグがこの4種類の組み合わせ状態のいずれである
かが判別される。そして、“A=B=0”である場合つ
まり、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満であ
り、かつ、左鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2未満で
ある場合には、図4に示したA表示「合格です。次の曲
にチャレンジして下さい。」が表示装置12に表示され
た後(SA12)、一定時間が計測される(SA1
3)。
【0075】よって、表示装置12にはSA13で計測
される一定時間をもって、練習者の演奏を評価したA表
示が継続し、練習者はこのA表示により右鍵及び左鍵の
演奏ミスが許容値未満であったことを認識することがで
きる。さらに、SA13に続くSA14では、選択曲が
レベルアップされるとともに、演奏回数をカウントして
いるmが0リセットされた後、SA2に戻る。したがっ
て、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満であり、
かつ、左鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2未満である
場合には、レベルアップされた選択曲により、ミスカウ
ンタ計測処理が実行される。
【0076】また、“A=1,B=0”である場合つま
り、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1以上であり、
かつ、左鍵の演奏ミスの平均値が許容値N2未満である
場合には、図4に示したB表示「右鍵のミスが多いよう
です。もう一度」が表示装置12に表示された後(SA
15)、一定時間が計測される(SA16)。したがっ
て、表示装置12にはSA16で計測される一定時間を
もって、練習者の演奏を評価したB表示が継続し、練習
者はこのB表示により右鍵の演奏ミスが多いことを認識
することができる。また、SA16に続くSA17で
は、前述のSA14とは異なり選択曲がレベルアップさ
れずに、演奏回数をカウントしているmのみが0リセッ
トされた後、SA2に戻る。したがって、この場合に
は、同じ曲にてミスカウンタ計測処理が実行される。
【0077】また、“A=0,B=1”である場合つま
り、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1未満である
が、左鍵の演奏ミスの平均値が許容値N2以上である場
合には、図4に示したC表示「左鍵のミスが多いようで
す。もう一度」が表示装置12に表示された後(SA1
8)、一定時間が計測される(SA19)。したがっ
て、表示装置12にはSA19で計測される一定時間を
もって、練習者の演奏を評価したC表示が継続し、練習
者はこのC表示により左鍵の演奏ミスが多いことを認識
することができる。また、SA19に続くSA20で
は、前述のSA17同様に選択曲がレベルアップされず
に、演奏回数をカウントしているmのみが0リセットさ
れた後、SA2に戻る。したがって、この場合にも、同
じ曲にてミスカウンタ計測処理が実行され、練習者は同
じ曲にて練習を行うことになる。
【0078】さらに、“A=B=1”である場合つま
り、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N1以上であり、
かつ、左鍵の演奏ミスの平均値も許容値N2以上である
場合には、図4に示したD表示「全体的にミスが多いよ
うです。前の曲に戻りましょう。」が表示装置12に表
示された後(SA21)、一定時間が計測される(SA
22)。したがって、表示装置12にはSA22で計測
される一定時間をもって、練習者の演奏を評価したD表
示が継続し、練習者はこのD表示により右鍵及び左鍵の
演奏ミスが許容値以上であったことを認識することがで
きる。さらに、SA22に続くSA23では、選択曲が
レベルダウンされるとともに、演奏回数をカウントして
いるm及びフラグA,Bがリセットされた後、SA2に
戻る。したがって、右鍵の演奏ミスの平均値が許容値N
1以上であり、かつ、左鍵の演奏ミスの平均値も許容値
N2以上である場合には、レベルダウンされた選択曲に
より、ミスカウンタ計測処理が実行される。
【0079】そして、再びSA2にて図12、13に示
したミスカウンタ計測処理が実行された場合において、
予め図5のメインルーチンで、A,B両フラグがA=
1,B=0とされた場合、つまり、右鍵の演奏ミスの平
均値が許容値N1以上であり、かつ、左鍵の演奏ミスの
平均値が許容値N2未満であって、右鍵のミスが多い場
合には、図12のSF8の判別がYESとなる。よっ
て、SF8からSF9に進み、Cフラグがリセットされ
ているか否か、すなわち、SF3で読み出されたノート
ナンバー(an)が左鍵か否かが判別される。この判別
がYESであって、ノートナンバー(an)が左鍵であ
る場合には、音符データ(an,B)が図1の楽音生成
部7へ転送され(SF10)、これによりスピーカ10
からは音符データ(an,B)にしたがった音高及び音
長の楽音が放音される。
【0080】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SF11)。次に、現在の時間を示すタイミングデ
ータTが前記累算値Xとなったか否かが判別され(SF
12)、T=Xとなった時点でSF3に戻る。一方、S
F9の判別がNOであって、ロードされたノートナンバ
ー(an)が右鍵である場合には、SF9からSF13
に進み、Bフラグがセットされているか否かが判別され
るが、この例の場合Bフラグはリセットされていること
から、SF13からSF18に進み、前述したSF18
以降の判別処理が実行される。
【0081】すなわち、このように右鍵の演奏ミスの平
均値が許容値N1以上であり、かつ、左鍵の演奏ミスの
平均値が許容値N2未満であって、右鍵のミスが多い場
合には、左鍵の音符データ(an,B)を楽音生成部7
を転送して、曲データの左鍵側のみを自動演奏させる。
これにより、練習者は左鍵の自動演奏に合わせて、右鍵
の演奏練習を集中的に行うことができ、右鍵に対する効
果的な練習形態を形成することができる。
【0082】これに対し、再びSA2にて図12、13
に示したミスカウンタ計測処理が実行された場合におい
て、予め図5のメインルーチンで、A,B両フラグがA
=0,B=1とされた場合、つまり右鍵の演奏ミスの平
均値が許容値N1未満であり、かつ、左鍵の演奏ミスの
平均値が許容値N2以上であって、左鍵のミスが多い場
合には、SF8の判別がNOとなるとともに、SF13
の判別がYESとなる。よって、SF13からSF14
に進み、Cフラグがセットされているか否か、すなわち
SF3で読み出されたノートナンバー(an)が右鍵か
否かが判別される。この判別がYESであって、ノート
ナンバー(an)が右鍵である場合には、音符データ
(an,B)が図1の楽音生成部7へ転送され(SF1
5)、これによりスピーカ10からは音符データ
(an,B)にしたがった音高及び音長の楽音が放音さ
れる。
【0083】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SF11)。次に、現在の時間を示すタイミングデ
ータTが前記累算値Xとなったか否かが判別され(SF
12)、T=Xとなった時点でSF3に戻る。一方、S
F14の判別がNOであって、ロードされたノートナン
バー(an)が左鍵である場合には、SF14からSF
18に進み、前述したSF18以降の判別処理が実行さ
れる。
【0084】すなわち、このように右鍵の演奏ミスの平
均値が許容値N1未満であり、かつ、左鍵の演奏ミスの
平均値が許容値N2以上であって、左鍵のミスが多い場
合には、右鍵の音符データ(an,B)を楽音生成部7
を転送して、曲データの右鍵側のみを自動演奏させる。
これにより、練習者は右鍵の自動演奏に合わせて、左鍵
の演奏練習を集中的に行うことができ、左鍵に対する効
果的な練習形態を形成することができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、不適な演
奏操作の種別を判別し、判別した種別毎に不適な演奏操
作の回数をカウントして、カウントした種別毎の不適な
演奏操作の回数に応じた演奏操作の評価を表示するよう
にした。よって、練習者は表示された評価により、不適
な演奏操作の種別を認識することができ、不適な演奏操
作の種別を意識しつつ演奏練習を行うことにより、上達
をより早く高める優れた練習効果を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例にかかる電子楽器の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】各実施例の曲データのメモリフォーマットを示
す説明図である。
【図3】楽曲の一例と押鍵時のタイミングとを示す説明
図である。
【図4】本発明の第1及び第2実施例において表示装置
に表示される表示形態の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1及び第4実施例の全体動作を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第1実施例のミスカウンタ計測処理の
内容を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の全体動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第3実施例において表示装置に表示さ
れる表示形態の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例の全体動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】同実施例のミスカウンタ計測処理の内容を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の第4実施例において表示装置に表示
される表示形態の一例を示す図である。
【図12】同実施例のミスカウンタ計測処理の内容の一
部を示すフローチャートである。
【図13】図12に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 ワーキングRAM 4 鍵盤部 11 表示部 12 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09B 15/00 G10G 1/00 G10H 1/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲を構成する各音符の音高及び音長を示
    す音符データからなる曲データを記憶した記憶手段と、 該記憶手段から前記音符データを読み出す読出手段と、 演奏操作に対応する演奏データを入力する演奏データ入
    力手段と、 該演奏データ入力手段から入力された演奏データと前記
    読出手段により読み出された音符データを比較して、両
    データの不一致により演奏操作の不適を検出する検出手
    段と、 該検出手段により演奏操作の不適が検出されたときの前
    記音符データに基づいて不適な演奏操作の種別を判別す
    る判別手段と、 該判別手段により判別された種別毎に、前記検出手段が
    検出する不適な演奏操作の回数をカウントするカウント
    手段と、 該カウント手段によりカウントされた前記種別毎の不適
    な演奏操作の操作回数に応じた演奏操作の評価を表示す
    る表示手段と、 を備えたことを特徴とする演奏練習装置。
  2. 【請求項2】 曲を構成する各音符の音高及び音長を示
    す音符データからなる曲データを複数種記憶した記憶手
    段と、 該記憶手段に記憶された複数種の曲データの内、何れか
    の曲データの音符データを順次読み出す読出手段と、 演奏操作に対応する演奏データを入力する演奏データ入
    力手段と、 該演奏データ入力手段から入力された演奏データと前記
    読出手段により読み出された音符データを比較して、両
    データの不一致により演奏操作の不適を検出する検出手
    段と、 該検出手段により演奏操作の不適が検出されたときの前
    記音符データに基づいて不適な演奏操作の種別を判別す
    る判別手段と、 該判別手段により判別された種別毎に、前記検出手段が
    検出する不適な演奏操作の回数をカウントするカウント
    手段と、 該カウント手段によりカウントされた前記種別毎の不適
    な演奏操作の操作回数に応じて、その後前記読出手段に
    より前記記憶手段から読み出される曲データを 決定する
    決定手段と、 を備えたことを特徴とする演奏練習装置。
  3. 【請求項3】 曲を構成する各音符の音高及び音長を示
    す音符データからなる曲データを記憶した記憶手段と、 該記憶手段から前記音符データを読み出す読出手段と、 演奏操作に対応する演奏データを入力する演奏データ入
    力手段と、 該演奏データ入力手段から入力された演奏データと前記
    読出手段により読み出された音符データを比較して、両
    データの不一致により演奏操作の不適を検出する検出手
    段と、 該検出手段により演奏操作の不適が検出されたときの前
    記音符データに基づいて不適な演奏操作の種別を判別す
    る判別手段と、 該判別手段により判別された種別毎に応じた演奏操作の
    評価を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする演奏練習装置。
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