JP4646140B2 - 練習機能付き電子楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、練習機能付き電子楽器に関し、特に、演奏を間違えた個所を効率よく練習するのに好適な練習機能付き電子楽器に関する。
従来から、見本曲と演奏曲との一致・不一致を判定することができる練習機能付電子楽器が知られる。例えば、特開2004−318019号公報に記載された演奏支援装置は、演奏データと、課題曲の演奏情報とを比較して練習結果の履歴を記録する練習結果データベースと、練習結果データベースに記録された練習結果データから分析した演奏ミスをし易い個所や注意喚起したい個所の演奏を支援する支援情報を発生する支援情報発生手段とを有する。支援情報のタイプは画面への文字出力および画像出力、または音声出力である。
また、特開平10−187020号公報に記載された練習支援装置は、ユーザが入力した演奏の間違い内容の検出と解析を行い、その結果によりユーザの条件に最も近い練習曲を練習曲データベースより選択し、選択された練習曲または変形された練習曲の楽譜を表示して模範演奏を行う。これとともに、目標テンポを決定し、この目標テンポに合わせたメトロノーム音を発音させる。
特開2004−318019号公報 特開平10−187020号公報
特許文献1に記載された演奏支援装置において、画面へ文字出力したり画像出力したりする場合、音符以外の情報が表示されていると、その判読が瞬時に行えないことがあり、画面上も出力される文字や画像によって繁雑になるという問題がある。また、音声出力の場合も、演奏中は正確に聞きづらいことがある。
一方、特許文献2に記載された演奏支援装置では、メトロノーム音のテンポを演奏の解析によって変化させてはいるが、曲を通じて一定である。したがって、ユーザつまり練習者に、注意喚起する個所だけを伝えるための情報を十分に提供しているとはいえない。
本発明は、上記要求に鑑み、演奏を間違えた場合に、より効果的に間違い部分を意識させて練習効果を上げるのに好適な練習機能付き電子楽器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、見本演奏情報に基づく練習指示に従って行われた演奏の押鍵情報を前記見本演奏情報と照合して前記演奏のエラー判定を行うことができる練習機能付き電子楽器において、前記見本演奏情報がテンポ指示音の発音情報を含んでいるとともに、前記見本演奏情報を記憶する見本演奏情報記憶手段と、前記エラー判定によって、予め設定した演奏区間内のエラー数の割合が基準値以上である演奏区間をエラー区間として検出するエラー区間検出手段と、前記エラー数の割合が前記基準値以上であった場合に、前記見本演奏情報記憶手段上の見本演奏情報の該当演奏区間にエラー区間情報を挿入するエラー区間情報挿入手段とを具備し、見本演奏時に、前記エラー区間情報が挿入されている演奏区間では、前記テンポ指示音の発音情報を、エラー区間情報が挿入されていない演奏区間と異ならせる点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記エラー区間情報が挿入されている演奏区間で異ならせる発音情報が、前記テンポ指示音の音量値および音色データの少なくとも一方である点に第2の特徴がある。
上記第1の特徴を有する本発明によれば、見本曲と練習者の演奏との間で、ある程度以上の差異がある区間、例えば小節をエラー区間として見本演奏情報上に記録しておくことができ、その記録(エラー区間情報)がある区間では、テンポ指示音をその前の区間と異ならせることができるので、エラー区間を演奏するとき、演奏者はテンポ指示音の変化を意識して演奏することができる。したがって、演奏を間違えやすい区間を高い意識で練習することが練習できる。
第2の特徴を有する本発明によれば、音量の変化や音色の変化によって、演奏者にエラー区間を認識させることができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る練習機能付き電子楽器のハード構成を示すブロック図である。同図において、電子楽器1は、例えば、電子ピアノであり、鍵盤2および操作パネル3を備える。鍵盤2は押鍵・離鍵を検出する図示しないキーセンサを備え、演奏者の演奏を演奏情報(キーナンバおよびベロシティを含む)としてリアルタイムに出力する。
操作パネル3は、操作スイッチ3aと表示器3bとを含む。鍵盤2はキースキャン回路4を介してバス5に接続され、操作パネル3の操作スイッチ3aはパネルスキャン回路6を介して、表示器3bは表示回路7を介してそれぞれバス5に接続される。操作スイッチ3aは鍵盤2に設定される音色、リズム等の選択を行うスイッチを含む。表示器3bはLED表示灯やLCD(液晶表示器)である。
鍵盤2や操作パネル3から入力された指示に従って処理を実行するCPU8が設けられ、このCPU8での処理に使用されるプログラムやデータを格納するRAM9、ROM10、およびアサインメントメモリ11がバス5に接続される。アサインメントメモリ11はRAM9と一体に構成することもできる。
ROM10には、CPU8が各種処理を行うためのプログラムや固定データが記憶される。楽音波形データやエンベロープ波形データ、およびメトロノーム音の波形データもROM10に記憶することができる。RAM9には、各種処理データ等の値が変わるデータが記憶される。
CPU8で処理されたデータに基づいて楽音信号を出力する音源12がバス5に接続され、音源12はサウンドシステム13に接続される。音源12は、複数の楽音を同時発音できるように複数設けることができる。サウンドシステム13は楽音信号のD/A変換器14、増幅器15およびスピーカ16を備える。
さらに、電子楽器1では、鍵盤2から入力される演奏情報だけでなく外部から供給されるMIDI楽音情報に従って楽音を発生することができるようにするのが好ましい。そのためにMIDI楽音情報の入出力インタフェース(MIDI I/O)17を設けることができる。
操作スイッチ3aの各スイッチの状態は、パネルスキャン回路6によってスキャンされ、スキャンによって認識された音色、リズム等に関するデータは音源12に送られる。
音源12では、CPU8によって送られてきた各種データや、アサインメントメモリ11にセットされた楽音情報に応じた楽音信号が生成される。楽音信号はサウンドシステム13へ送られて楽音が生成発音される。アサインメントメモリ11に設定される音源12毎の記憶領域には楽音情報が記憶される。
図1は、本実施形態に係る電子ピアノの要部機能ブロック図であり、CPU8によって実現される。図1において、見本演奏情報記憶部18には、自動演奏される見本曲の演奏情報が記憶される。この見本演奏情報には、テンポ指示音としてメトロノーム音を発生させるためのメトロノーム発音情報も含まれる。見本演奏情報記憶部18はRAM9上の記憶領域であり、ROM10や外部記憶手段から読み込まれた演奏情報が記憶される。自動演奏部19は見本演奏情報が供給されると、それに基づいて発音させる機能であり、音源12やサウンドシステム13等の制御機能である。
エラー判定部20は、自動演奏が開始されると、その自動演奏を見本にした演奏者による演奏情報つまり押鍵検出部21で検出された押鍵情報を読み込む。そして、その押鍵情報と見本演奏情報とを照合して、互いの違いの程度を判定する。判定項目は、ステップタイム、キーナンバ、アタックレベル(ベロシティ)等である。判定は各音符毎に行われ、予め設定したよりも大きい違いがあれば、エラーカウンタ22がインクリメントされ、演奏エラーの個数が計数される。
小節検出部23は、各小節の終わりで小節検出信号を出力し、エラー区間検出手段としてのエラーカウンタ判定部24は、この小節検出信号が入力されるとエラーカウンタの値を読み込んでエラー率を計算し、そのエラー率が所定割合を超えた場合にエラー区間情報挿入部25を駆動して、見本演奏情報の当該小節の先頭にエラー区間情報を挿入する。このエラー区間情報はエクスクルーシブデータとして書き込むとよい。
エラーカウンタ22は、エラーカウンタ判定部24での判定が終わるとゼロにリセットされる。自動演奏部19による演奏の開始は操作スイッチ3aの一つとして設けられるスタートスイッチ26によって指示される。
見本演奏情報に挿入されたエラー区間情報は、自動演奏の際にこの区間で演奏者に注意喚起情報を提供するのに利用される。注意喚起指示部27は、自動演奏部19によって見本演奏が開始されてエラー区間情報が検出されると、その演奏区間で、メトロノーム音を変化させる。メトロノーム音の変化は、例えば、その音量変化や音色変化等である。
また、注意喚起情報として、メトロノーム音を変化させるのに限らず、押鍵指示のために見本演奏とともに表示させる押鍵指示中で押鍵タイミングに応じて表示される音符の色や濃度の変化であってもよい。これら音符の色や濃度の変化は、メトロノーム音の変化と組み合わせて実施すると、より一層大きい効果が得られる。
電子楽器1のテンポ音の発生タイミングを説明する。図3は、メトロノーム音の発生タイミングチャートである。同図において、タイミングt0で、見本演奏のスタートスイッチが押されるとカウントインが開始される。カウントインは1小節分行われる。つまりタイミングt0から開始される小節B0のテンポを刻む動作がカウントインである。カウントインは、これから演奏される楽曲のテンポに対応した時間間隔で、カウントインを示す音色の音Cを発することによって行う。例えば4分音符を1分間に120回刻む4分の4拍子の楽曲では、0.5秒毎にカウントインの音を発する。
そして、1小節分つまり4拍のカウントインが行われた後、小節B1から、例えばレコーダ機能では、演奏の記録が開始される。したがって、演奏者はこの小節B1から演奏を開始しなければならない。そこで、タイミングt1からはレコーダ機能に対応して割り当てられている音色の音、つまり前記カウントインの音とは異なる音色の音mを楽曲のテンポに従って発音する。
例えば、カウントインの音は「ブッ、ブッ、…」というビープ音を使用し、レコーダ機能が開始されてからのテンポ音は「カチ、カチ、…」というメトロノーム音を使用する。このように拍を数える音の音色をカウントインの間とカウントイン後とで切り替えることにより、カウントインが終了した後の、演奏開始タイミングや演奏の記録開始タイミングなどを明瞭に区別することができる。
カウントインの音とカウントイン後とでテンポを刻む音の音色が切り替えられていればよいのであり、各音色に限定はない。カウントインはその後に実行される機能によって、選択されるものであってもよい、例えば、ドラムのリムを叩く「コッ、コッ、…」というクロススティック音や、「ワン、ツウ、…」等、音声であってもよい。また、メトロノーム音をカウントインの音と共に発生し、カウントイン後にカウントインの音を消して、メトロノーム音だけを残す手法であってもよい。
さらに、カウントインの音色を電子楽器1の機能に対応づけてもよい。例えば、レコーダ機能にはビープ音、自動伴奏機能にはクロススティック音、レッスン機能には音声を対応づける等である。
また、さらに、カウントインを楽曲のジャンルに対応づけることもできる。例えば、童謡には音声によるカウントインを、ジャズやポップスではクロススティック音をカウントインとして採用する等である。
続いて、フローチャートを参照して電子楽器1の動作を説明する。図4は、電子楽器1のメインルーチンを示すフローチャートである。ステップS1では、各種レジスタ、カウンタ、フラグなどの初期化を行う。ステップS2では、鍵盤2の操作(鍵盤イベント)や操作パネル3の操作(パネルイベント)等、イベントの有無を判別するイベント検出処理を行う。鍵盤イベントは、鍵盤2を用いた押鍵・離鍵イベントに限らず、例えば、MIDI楽音情報に含まれて入力される鍵盤楽器以外の楽器音の発音・消音指示や、自動演奏データに含まれる鍵盤楽器以外の楽器の発音・消音指示も総称する。
パネルイベントの有無は、操作パネル3の操作スイッチ3aの操作に基づいて判別される。パネルイベントには、レッスンモードスイッチイベントが含まれる。鍵盤イベントの有無判別は、鍵盤3の各鍵毎に設けられるキーセンサの出力監視動作によって行われ、各鍵毎に押鍵・離鍵の有無、ならびにベロシティが検出される。
ステップS3では、検出されたイベントに対応する処理が実行される。ステップS4では恒常処理が行われる。恒常処理はイベントの有無にかかわらず行われる処理であり、楽音信号に対するビブラートの付与やエンベロープのフェーズを進行させる処理、並びにテンポを刻む音の発生処理等が含まれる。
図5は、レッスンモードの処理を示すフローチャートである。このレッスンモードにはレッスンモードスイッチがオン操作されたときに移行する。ステップS10では、スタートスイッチ(レッスン開始スイッチ)26がオンか否かによって、レッスンを開始するか否かが判別される。レッスン開始の指示があれば、ステップS11に進んで押鍵の有無を判別する。まだ、見本演奏が始まっていないので、この時点での押鍵は初期エラーとして、ステップS11Aでエラー表示される。
ステップS12では、イントロ部分の再生つまりカウントインが終了したかどうかが判断される。カウントインが終了したならば、ステップS13に進んで、レッスン部分の見本演奏情報つまり音符一つ分のデータが読み出される。見本演奏情報は、例えば、外部からMIDI情報として取り込まれ、見本演奏情報記憶部18に記憶させておいたものを読み出す。ステップS14では読み出した見本演奏情報の音符に従って自動演奏部19で発音つまり自動演奏の制御が行われる。
ステップS15では、押鍵検出部21で押鍵の有無が判別される。押鍵が検出されれば、ステップS16に進んで押鍵情報が取得される。押鍵が検出されなければ、ステップS15が否定となってステップS17に進む。ステップS17では予定のエラー判断時間が経過したかどうかが判断される。この時間が経過したならば、ステップS18に進み、エラー処理をしてこのフローチャートを抜ける。エラー処理は表示器3b上の表示や音または音声による警告でもよいし、ステップS10に戻る処理であっても良い。ステップS19では、押鍵情報に基づいて発音がなされる。
なお、1音だけの演奏忘れの場合にもステップS17が肯定となることはあるので、ステップS17が肯定の場合に、ステップS18に進まないでステップS21に進み、一つのエラーカウントを行うだけで、レッスンは継続して行えるようにすることもできる。
ステップS20では、エラー判定部20により見本演奏情報と押鍵情報との比較つまり演奏エラーかどうかの判定を行う。見本演奏情報および押鍵情報は、少なくともステップタイムおよび音高(ノートナンバ)を含むのがよく、アタックレベル等を含めてもよい。ステップS20ではこれらのデータを見本演奏情報および押鍵情報に関して比較し、両者の差を検出する。つまりステップタイム、音高、アタックレベルの違いを検出する。ステップタイム、音高、アタックレベルの違いの許容値を予め設定しておき、許容値を超えた押鍵情報に関しては演奏エラーとなる。
ステップS21では、演奏エラーの個数がエラーカウンタ22によって計数される。例えば、ステップタイム、音高、アタックレベルの一つがエラーであれば、エラーカウンタの値は「1」加算され、ステップタイム、音高、アタックレベルについてすべて違っていればエラーカウンタの値は「3」加算される。なお、ステップタイム、音高、アタックレベルはそれぞれに重み付けをしてもよい。例えば、音高についてはミスをすればエラーカウンタの値を「1」ではなく、「2」とする等である。
ステップS22では、予定の音符数の比較処理が終了したかどうかを判断する。例えば、1小節分の比較が終了したかどうかを判断する。この判断が肯定ならばステップS23に進む。1小節分の比較が終了していなければ、読み出しアドレスを一つ進めてステップS13に進み、次の音符についてデータを取得する。
ステップS23では、エラーカウンタ判定部24によってエラーカウンタの値を予定値と比較して評価する。エラーカウンタの値が予定値を超えていればステップS24に進む。ステップS24では、エラー区間情報挿入部25によって、見本演奏情報記憶部18に記憶されている見本演奏情報の、その小節の先頭にエラー区間情報を挿入して、演奏エラーが多かった小節であることを表示する。ステップS23が否定ならば、演奏はミス無く終えたので、このフローチャートを抜ける。
ステップS25では、エラーカウンタ22の値をクリアにする。ステップS26では、見本演奏情報の再生がすべて終了したかどうかを判断する。すべて終了したならば、このフローチャートの処理を終える。まだ、再生が残っていれば、読み出しアドレスを一つ進めてステップS13に進む。
エラー区間情報が挿入された場合、次回その見本演奏情報を使って自動演奏部19により見本演奏されたときに、該エラー区間情報が挿入されている区間で注意喚起情報が提供される。
図6は、見本演奏情報による自動演奏(図5のステップS14)の要部処理を示すフローチャートである。ステップS30では、読み出した見本演奏情報がエラー区間情報であるか否かが判断される。エラー区間情報を読み出した場合は、ステップS31に進んでメトロノーム音の音量を変化させる。例えば、音量指示値をデフォルト値から予め設定した注意喚起用の値に切り替える。
読み出した見本演奏情報がエラー区間情報でなければ、ステップS32に進んで、その見本演奏情報に従って楽音データを生成し、ステップS33では、その楽音データをサウンドシステム13に入力して発音させる。
ステップS34では、1小節分の見本演奏情報を処理したか否かが判断され、この判断が否定ならばステップS15に戻り、肯定ならばステップS35に進んでメトロノーム音の音量をデフォルト値にリセットする。
図7は、メトロノーム音の発音処理を示すフローチャートである。ステップS40では、曲のテンポに応じた所定の発音タイミングか否かを判断する。発音タイミングは見本演奏を始動させるスタートスイッチが押されたときからタイマ割り込みによって計数されたカウンタ値に基づいて判断することができる。発音タイミングと判断されれば、ステップS41に進んで、メトロノーム音の演奏情報に基づいてメトロノーム音の楽音データを生成する。ステップS42では、メトロノーム音の音量指示値を読み出して楽音データに付加する。ステップS43では、メトロノーム音の音量指示値が付加された楽音データをサウンドシステム13に入力してメトロノーム音を発音させる。
図6に示した処理中で、メトロノーム音の音量値切り替えとともに、見本演奏に伴って行う押鍵指示のために表示器3bに表示される音符の表示濃度や表示色を変化させるようにしてもよい。押鍵表示として、例えば、予め表示させてある楽譜のうち、押鍵タイミングが到来した音符の色を、他の音符の表示色と異ならせる手法を採用する場合、エラー区間情報がある小節では、押鍵タイミングが到来したことを知らせるために音符に付与する色からさらに他の色に切り替える。例えば、楽譜の初期の色が黒で表示されてあった場合、押鍵タイミングが到来した音符は黄で表示し、さらにその音符を含む小節の先頭にエラー区間情報が挿入されていたならば、黄で表示すべきところを例えば、赤に切り替える。
図8は、押鍵指示の要部を示すフローチャートである。ステップS50では、押鍵タイミングか否かを判断する。これは、見本演奏情報と割り込みによって計数されるカウンタ値との比較によって判断される。ステップS50が肯定ならば、ステップS51に進んで、エラー区間情報が挿入された小節、つまりエラー区間か否かが判断される。エラー区間であれば、ステップS52に進んで色データに「赤」を設定する。つまり、音符の表示色を示す色データを格納するバッファに「赤」を表す色データを書き込む。エラー区間でなければ、ステップS51からステップS53に進んで色データに「黄」を設定する。また、押鍵タイミングでないときは、ステップS50からステップS54に進んで色データに「黒」を設定する。ステップS55では、音符を表示するためのパラメータの一つに、ステップS52,S53,S54で設定した色データを付加する。
この処理によって、表示された楽譜上で、押鍵タイミングでない音符は黒色で表示され、音符タイミングが到来した音符は黄色で表示される。また、押鍵タイミングが到来した音符であって、エラー区間にある音符は注意喚起のために赤色で表示される。
なお、注意喚起用の情報として、メトロノーム音を変化させるか、音符の色または濃度を変化させるかの選択は、演奏者が予め設定できるように選択スイッチを操作パネル3に設けておくことができる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。上述の実施形態では、直前の演奏で演奏エラーが所定程度を超えた小節を、再び間違って演奏しないように注意を喚起するようにした。これに対して第2の実施形態では、練習機能を使って電子楽器1で演奏した履歴をデータベースとしておき、そのデータベースに基づいてその演奏者が不得意である曲部分を示す特徴を検出し、その曲部分もしくはその曲部分を示す小節において注意喚起用の情報を付加する。例えば、演奏者が演奏ミスをする部分が、テンポの変化があったり、3連符であったり、音高が大きく変化したりする部分である場合、これらを、それぞれ注意喚起用の情報を付加する部分とする。
図9は、第2実施形態に係る電子楽器の要部機能を示すブロック図である。エラー小節データベース28は、過去の演奏結果から、見本演奏情報との違いがあって演奏エラーと判断された小節番号がエラーデータとして練習曲毎に蓄積されている。なお、該エラーデータの蓄積期間は、例えば、最近の10回の演奏に関するものとするのがよい。見本演奏情報記憶部18はエラー小節データベース28に蓄積されている小節番号に基づいて、該小節番号に対応する小節の見本演奏情報を不得意部分検出部29に入力する。不得意部分検出部29は入力された見本演奏情報を分析して、予定した複数の特徴のどれを多く含んでいるかを判断する。不得意部分検出部29は、すべてのエラー小節を分析し、予定した特徴を有している小節の数に基づいて演奏者が演奏エラーを起こしやすい特徴(エラー特徴)を判断する。このエラー特徴が検出されたならば、見本演奏情報記憶部18に記憶されている見本演奏情報中の、エラー特徴に対応する特徴を有する演奏情報を含む小節の先頭にエラー区間情報を挿入する。
見本演奏情報にエラー区間情報が挿入されたならば、この見本演奏情報に基づいて自動演奏部19で見本演奏を行う場合、エラー区間情報が先頭に挿入されている小節では、第1実施形態と同様、メトロノーム音を変化させたり、押鍵表示の音符の色を変化させたりすることができる。
図10は、不得意部分検出部29の動作を示すフローチャートである。ステップS60では、エラー小節データベース28内の小節番号を順に読み出す。ステップS61では読み出された小節番号に基づいて見本演奏情報を読み出す。見本演奏情報を読み出す場合、入力された小節番号の小節だけでなく、その直前の小節の見本演奏情報を読み出しの対象とするのがよい。前の音符からの音程の大きさやテンポの変化等を特徴として判断することができるようにするためである。 ステップS62では、テンポの変化の有無を判別する。直前の小節からテンポが変化していれば、ステップS63に進んで特徴Aカウンタをインクリメントする。ステップS62が否定であれば、ステップS64に進んで3連符の有無を判別する。3連符を含んでいれば、ステップS65に進んで特徴Bカウンタをインクリメントする。ステップS64が否定であれば、ステップS66に進んで直前の音符との音程が予定値より大きいか否かを判断する。直前の音符との音程が予定値より大きい場合は、ステップS67に進んで特徴Cカウンタをインクリメントする。
ステップS66が否定であれば、ステップS68に進んで、すべてのエラー小節番号の見本演奏情報の分析が終わったかどうかを判別し、この判別が肯定ならば、ステップS69に進んで、カウンタ値が大きい特徴カウンタを上位から予定数(例えば、3つ)選択する。ステップS70では、この予定数の特徴カウンタに対応する特徴に基づいて見本演奏情報をスキャンし、該特徴を有するすべての小節の先頭にエラー区間情報を挿入する。
こうして、エラー小節データベース28に格納されている小節番号の見本演奏情報のうち、高い頻度で発生しているエラーに共通の特徴を有する小節にエラー区間情報を挿入することができる。
なお、演奏エラーの特徴は、テンポの変化、3連符、音程の大きさに限らず、見本演奏情報から抽出できる特徴と演奏エラーとが対応づけられて、エラー頻度を検出できる特徴であればよい。
また、エラー小節データベース28にエラー小節を蓄積する際に、エラーの特徴を分析しておき、その分析結果を小節番号とともに蓄積しておいてもよい。そうすれば、演奏開始時に見本演奏情報にエラー区間情報を挿入する処理が簡素化できる。
図11は、エラー小節データベース28の一例を示す図である。同図において、演奏エラーが検出された小節の小節番号に対応して、各特徴の有無が記述されている。このようなデータベースを作成しておけば、レッスン開始時に不得意部分検出部29は、エラー小節データベース28から直接エラー小節番号とその特徴を読み込み、各特徴カウンタによる計数を行い、エラー頻度の高い特徴を検出することができる。
なお、エラー小節データベース28は図11に示したような構成に限らず、演奏ミスが生じた小節数を特徴毎に累積したものとし、小節番号は記憶しない構成としてもよい。演奏者の不得意部分が特徴毎に判ればよいからである。
以上、本発明を最良の実施形態に従って説明したが、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、演奏エラーであると判断する単位は一つの小節に限らず、予め設定した複数の小節を対象として、その中での間違いの多さによって演奏エラーであると判断するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演奏者の演奏はリアルタイムで見本演奏と比較する例を示したが、演奏者の演奏を見本演奏と同じ形式で記憶し、各小節の演奏終了後、または1曲分の演奏終了時にまとめて見本演奏と比較してエラーの数を計数することも可能である。
また、本実施形態では、見本演奏情報に基づいて自動演奏する例をあげ、この自動演奏とともに演奏される練習者の押鍵情報を見本演奏情報と比較して演奏エラーの判定を行った。しかし、自動演奏は見本演奏情報によるものでなくてもよい。例えば、見本演奏に対応する伴奏を自動演奏して、練習者はこの伴奏に合わせて演奏するのであってもよい。
また、演奏音は発生せず、メトロノーム音や、鍵上にLED表示で押鍵指示をしてその押鍵指示に合わせて練習者が演奏するのであってもよい。要は、予定された見本演奏情報に関連する、自動演奏、テンポ表示、および押鍵表示等の練習指示に従って行われた演奏の押鍵情報を見本演奏情報と比較してエラー判定するものであればよい。
また、個別の演奏者の演奏結果にかかわらず、本演奏情報のうち一般に演奏エラーを起こしやすいテンポの変化した小節、3連符を含む小節、音程が大きい小節等にエクスクルーシブデータ等でそれらの特徴を記述しておくことができる。そうすれば、現実のエラー発生時に、そのエクスクルーシブデータに基づいて演奏者の不得意部分を容易に分析することができる。
本発明の一実施形態に係る電子楽器の要部機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る練習機能付き電子楽器のハード構成を示すブロック図である。 メトロノーム音発生タイミングチャートである。 電子楽器のメインフローチャートである。 レッスンモードでの処理を示すフローチャートである。 自動演奏処理の要部を示すフローチャートである。 メトロノーム音の発音処理に係るフローチャートである。 押鍵指示の要部を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る電子楽器の要部機能を示すブロック図である。 不得意部分検出処理のフローチャートである。 エラー小節データベースの一例を示す図である。
符号の説明
1…電子楽器、 2…鍵盤、 12…音源、 18…見本演奏情報記憶部、 19…自動演奏部、 21…押鍵検出部、 22…エラーカウンタ、 24…エラーカウンタ判定部、 25…エラー区間情報挿入部、 28…エラー小節データベース

Claims (2)

  1. 見本演奏情報に基づく練習指示に従って行われた演奏の押鍵情報を前記見本演奏情報と照合して前記演奏のエラー判定を行うことができる練習機能付き電子楽器において、
    前記見本演奏情報がテンポ指示音の発音情報を含んでいるとともに、
    前記見本演奏情報を記憶する見本演奏情報記憶手段と、
    前記エラー判定によって、予め設定した演奏区間内のエラー数の割合が基準値以上である演奏区間をエラー区間として検出するエラー区間検出手段と、
    前記エラー数の割合が前記基準値以上であった場合に、前記見本演奏情報記憶手段上の見本演奏情報の該当演奏区間にエラー区間情報を挿入するエラー区間情報挿入手段を具備し、
    見本演奏時に、前記エラー区間情報が挿入されている演奏区間では、前記テンポ指示音の発音情報を、エラー区間情報が挿入されていない演奏区間と異ならせることを特徴とする練習機能付き電子楽器。
  2. 前記エラー区間情報が挿入されている演奏区間で異ならせる発音情報が、前記テンポ指示音の音量値および音色データの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載の練習機能付き電子楽器。
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