JP3252173B2 - 演奏練習装置 - Google Patents

演奏練習装置

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JP3252173B2 JP11816992A JP11816992A JP3252173B2 JP 3252173 B2 JP3252173 B2 JP 3252173B2 JP 11816992 A JP11816992 A JP 11816992A JP 11816992 A JP11816992 A JP 11816992A JP 3252173 B2 JP3252173 B2 JP 3252173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲の演奏練習に用いら
れる演奏練習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、曲の演奏練習に際しては練習者
の演奏レベルに合った曲を選択して、その曲がマスター
できたか否かを第三者が評価し、マスターできたならば
よりレベルの高い曲の演奏練習を行う練習形態が採られ
る。しかし、このような練習形態にあっては、練習者が
当該曲をマスターできたか否の評価を行い得る第三者の
存在が必要となることから、手軽に独習を行うことがで
きない。そこで、第三者がいなくとも、予め記憶された
曲の演奏練習を可能にする演奏練習装置が提案されるに
至っている。
【0003】この演奏練習装置は、予め記憶されている
曲データと練習者が行った演奏操作データとを比較し、
押鍵ミス、あるいは押鍵タイミングのミスを検出してこ
れをカウントする。そして、ミス回数の多少により、次
により高レベルの曲を練習させるか、より低レベルの曲
を練習させるかを決定して、当該レベルの曲データを出
力し、練習者はこの曲データに対応する曲の練習を開始
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ある曲
を演奏した場合において、押鍵ミスやタイミングミスは
そのときの状況により生ずる場合も生じない場合もあ
り、演奏した際のミスの多少により、当該演奏者の演奏
レベルを即座に決定してしまうのは早計であることが多
い。つまり、同一の曲を練習した場合、未だ当該曲を完
全に演奏できるレベルにまで到達していないにも拘わら
ず、偶然にミスなく演奏できる場合があることはよく経
験するところである。よって、ある曲を練習した際に、
ミスが少ないことより即座に高レベルの演奏練習に移る
と、その曲を完全に習熟することができないばかりでな
く、未だそのレベルまで到達していないにも拘わらず、
高レベルの曲の練習を強いられて、却って独習効果が低
下してしまうおそれがあった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、曲の完全な習熟と演奏レベルに合
った効果的な独習を行うことができる演奏練習装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、複数曲の曲データを記憶した記憶
手段と、該記憶手段が記憶した複数曲のいずれかを選択
する選択手段と、該選択手段により選択された曲の曲デ
ータを前記記憶手段から読み出して繰り返し出力する曲
データ出力手段と、演奏操作に対応する演奏操作データ
を入力する演奏操作データ入力手段と、該演奏操作デー
タ入力手段から入力された演奏操作データと前記曲デー
タ出力手段から出力された曲データとを比較して、前記
演奏操作の適否を判別する判別手段と、該判別手段によ
る演奏操作の適または否の少なくともいずれか一方が曲
データの1曲分において所定値以上となった回数をカウ
ントするカウント手段と、該カウント手段のカウント値
が所定値以上となったとき、前記選択手段により選択さ
れる曲を変更させる選択制御手段とを備えている。
【0007】
【作用】前記構成において、記憶手段に記憶された複数
の曲のいずれかが選択手段により選択されると、曲デー
タ出力手段はこの選択された曲の曲データを繰り返し読
み出して出力する。一方、練習者が演奏操作を行うと、
演奏操作データ入力手段は練習者が行った演奏操作に対
応する演奏操作データを入力し、判別手段はこの両デー
タを比較することにより、演奏操作の適否を判別する。
【0008】他方、カウント手段は、1曲分において演
奏操作の適または否の少なくともいずれか一方が所定以
上となったときにカウントする。つまり、曲データ出力
手段が同じ曲の曲データを繰り返し出力しているとき、
1曲分の曲データで演奏操作の適否が所定以上であった
場合にカウントアップし、よって、このカウント手段は
同じ曲が何回、ミスが少なく演奏できたかあるいはミス
多く演奏したかをカウントしていく。そして、このカウ
ント手段のカウント値が所定以上となって、ミスのない
回数あるいはミスのある回数が所定以上となったとき、
選択手段により選択される曲を変更させ、これにより曲
データ出力手段は、新たに選択された曲の曲データの読
み出しを開始する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にしたがって説明
する。すなわち、図1は本発明の演奏練習装置を適用し
た電子楽器のブロック図であって、CPU1はROM2
内に記憶されたデータ及びプログラム、ワーキングRA
M3内に一時記憶されるデータ等に基づき、この電子楽
器において必要となる全ての制御を実行する。CPU1
には、鍵盤部4とスイッチ部5から各々操作情報が与え
られ、前記鍵盤部4は鍵盤と押鍵検出及び発音割り当て
回路よりなる。前記スイッチ部5には、ROM2内に記
憶されている演奏の難易度が異なる複数の曲のいずれか
の曲を選択する際に操作される選択スイッチや、電子楽
器として必要なスイッチ類が設けられている。
【0010】また、タイマー6は、練習者の押鍵タイミ
ングを計時する場合等に用いられる一定周波数のクロッ
クを生成する。楽音生成部7は、CPU1が行う発音の
指示に従って楽音信号を生成し、該楽音信号はD/A変
換器8及びアンプ9を介してスピーカ10に与えられ、
該スピーカ10より外部に放音される。なお、表示部1
1は、楽曲の拍子を例えばLED等の点滅で表示するメ
トロノームや、押鍵すべき鍵をLEDで点灯表示するガ
イドランプ等が設けられている。
【0011】ROM2には、難易度が異なる複数の曲の
曲データが記憶されており、この曲データは図2に示し
たフォーマットにて格納されている。図2に示した曲デ
ータは図3(a)のメロディに対応したものであって、
ノートナンバーと音符長データとが交互に書き込まれて
おり、曲データの最終部分にはENDマークである0000
が記憶されている。
【0012】次に、以上の構成にかかる本実施例のミス
カウント動作について説明する。すなわち、本実施例で
は、押鍵すべき鍵の適否の他に、押鍵タイミングの適否
も判別してカウントするようにしている。先ず、押鍵す
べき鍵の適否に関して説明すると、ROM2より順次読
み出される音高データ、つまり図2のノートナンバーが
CPU1内の音高レジスタに格納され、一方、鍵盤部4
から押鍵された鍵の音高データが出力されると、この音
高データは前述とは異なる音高レジスタに格納される。
そして、この両レジスタに内容がCPU1により比較さ
れ、両者が一致しなければ練習者の誤押鍵があったもの
として、ワーキングRAM3内に設けられたミスカウン
タをカウントアップする。
【0013】また、押鍵タイミングに関しては、ROM
2より前記ノートナンバーと対で記憶されている音符長
データが読み出され、音符長レジスタに格納される。そ
して、この音符長データは1音ごとに累算されるが、こ
の累算値Xは曲の開始時にリセットされるため、曲の開
始時から現在の曲位置までの時間を示すことになる。こ
れに対して、練習者が鍵盤部4を演奏操作することによ
り、鍵盤部4からは前述のように押鍵された鍵の音高デ
ータが出力されるとともに、その押鍵タイミングで曲の
開始時から順次カウントアップしているCPU1内のカ
ウンタの時間データがタイミングデータTとして出力さ
れる。
【0014】このタイミングデータTが、前記音符長デ
ータの累算値Xに対して、許容値t(図3(b)参照)
以内に入るか否かが判別される。すなわち、音符長デー
タの累算値Xと許容値tを用いて、CPU1で上限許容
値X+t/2、及び下限許容値X−t/2が演算され、
これを用いて、タイミングデータTが許容範囲X±t/
2に入っているか否かが判別される。この判別の結果、
タイミングデータTが前記許容範囲に入っていない場合
は、誤押鍵としてミスカンタがカウントアップされる。
【0015】次に、本発明の第1実施例におけるCPU
1の具体的な動作を図4、5に示したフローチャートに
従って説明する。図4に示した本実施例の全体動作フロ
ーにおいて、mは1曲を単位として適正に弾けた回数を
カウントするカウンタであり、ここで“適正に弾けた”
とは1曲の長さを許容ミス回数N以内で演奏できた場合
である。また、Mは現在演奏練習を行っている曲から次
に難易度の高い練習曲へステップするときの基準回数で
ある。
【0016】そして、この全体動作フローはCPU1
が、ROM2内に記憶されているプログラムを実行する
処理として実現され、先ずカウンタmが0リセットされ
た後(SA1)、ミスカウンタ計測処理が実行される
(SA2)。このミスカウンタ計測処理は、図5に示し
たフローチャートに従った処理であり、演奏者の誤押鍵
回数を計数するミスカウンタがクリアされ(SB1)、
次いで前述したCPU1内のレジスタXが0リセットさ
れる(SB2)。このSB1とSB2によりイニシャラ
イズ処理が実行された後、ROM2より練習曲の1音符
分のデータ、すなわち、音高データであるノートナンバ
ーanと音符長データBがCPU1内の音高レジスタと
音符長レジスタとにロードされる(SB3)。このと
き、練習者は表示部11のLEDのメトロノームに従っ
て鍵盤部4の鍵を操作するか、押鍵すべきキーを指示す
るガイドランプに従って押鍵するか、あるいは通常のピ
アノレッスンのように楽譜を見て押鍵する。
【0017】次に、ロードされた1音符分のデータが曲
の終わりを示すデータ(an=B=00)か否かが判別
され(SB4)、終わりでなければ鍵盤部4の鍵が走査
されて(SB5)、押鍵があったか否かが判別される
(SB6)。押鍵があった場合には、当該鍵のノートナ
ンバー(a1)に基づき押鍵処理が実行され(SB
8)、このノートナンバー(a1)が音高レジスタにセ
ットされる。さらに、別の音高レジスタに読みされた曲
データの音符のノートナンバーanと押鍵された鍵のノ
ートナンバーa1とが等しいか否かが判別され(SB
9)、等しくない場合には誤った鍵が押されたこととな
り、ミスカウンタの計数値がカウントアップされる(S
B10)。また、SB9の判別において、a1=anであ
って、正しい押鍵がなされた場合にはSB11に進む。
【0018】他方、SB6の判別において押鍵がなかっ
た場合には、図3(b)をもって説明したように、現在
の時間を示すタイミングデータTが前記上限許容値X+
t/2を越えたか否かが判別される(SB7)。そし
て、この判別がNOであって、未だ上限許容値を越えて
いない場合には、SB5に戻ってさらに押鍵を待つ。こ
れに対して、タイミングデータTが上限許容値以上とな
ると(図3の区間)、SB7の判別はYESとなる。
これにより、押鍵すべきときに練習者の押鍵がないこと
が検出され、SB10に進んで前記ミスカウタの計数値
がカウントアップされる。
【0019】引き続き、いままでの累算値Xの値にCP
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SB11)。続いて、鍵盤部4の鍵が走査されて
(SB12)、押鍵があったか否かが判別され(SB1
3)、この判別がYESの場合は、押鍵に基づくノート
ナンバーa2で押鍵処理が実行されてその楽音が発音さ
れる(SB15)。
【0020】しかしこの場合は、次の音符データがRO
M2から読み出される前に、楽譜(図3(a))にない
余分な押鍵があったことになることから、この場合もミ
スカウタがカウントアップされる(SB16)。また、
SB13の判別がNOであれば、押鍵がないことにな
り、離鍵がなされたか否かが判別される(SB14)。
この判別がYESの場合には、離鍵処理(SB17)が
実行されて楽音生成部7に対して発音停止が指示され、
また、NOの場合はSB18に進む。
【0021】そして、SB15、SB16またはSB1
7の処理の後、SB18においては、前述の音符長の累
算値Xから許容値tの1/2を減算した差X−t/2を
下限許容値として、現在の時間を示すタイミングデータ
Tがこの下限許容値X−t/2以上となっているか否か
が判別される。タイミングデータTが下限許容値X−t
/2(図3の点)より小さい間は、SB18の判別は
NOとなりSB12に戻って、次の押鍵を待つ。したが
って、その間SB12→SB13→SB14→SB18
→SB12のループが繰り返され、タイミングデータT
が下限許容値X−t/2以上となると、SB18の判別
がYESとなりSB3に戻る。
【0022】再びSB3において、ROM2より練習曲
の次の1音符分の曲データがロードされて、図3(b)
の点から点までの間にSB7を含んだループの処理
が繰り返される。その間に押鍵があれば押鍵の音高a1
と音符データのノートナンバーanとが合っているか否
かが判別され、また押鍵がなければミスカウンタの計数
値がカウントアップされる。その後、図3(b)の点
を過ぎると、次の音のt/2手前の時点(図3(b)の
点)までの間で、余分な新たな押鍵があったか否かが
SB12〜SB18→SB12のループの処理で判別さ
れる。
【0023】以上のようにして、1音符ずつ曲データが
ロードされるたびに、SB11におけるXは曲データの
音符長の累算値によって更新され、練習者の押鍵操作の
タイミングに関する適否は、タイミングデータTがXに
対する許容範囲内にあるか否かによって行われる。そし
て、SB4において読み出した曲データが曲の最終の部
分であれば、この判別がYESとなり、図4に示したメ
インルーチンにリターンする。
【0024】また、図4のメインルーチンではSA2に
続くSA3において、ミスカウンタの計数値が所定の許
容ミス回数N以下であるか否かが判別され、ミスカウン
タの計数値が許容ミス回数N以下であれば、練習曲を適
正に弾けたものと判断されて、適正に弾けた回数をカウ
ントするmカウンタがカウントアップされる(SA
4)。また、ミスカウンタの計数値が許容ミス回数を上
回る場合には、SA3の判別がNOとなって、mカウン
タがカウントアップされることなくSA5に進む。そし
て、SA5で曲全体を適正に弾けた回数を示しているm
カウンタの計数値が次の難易度の高い練習曲にステップ
するときの基準回数M未満か否かが判別され、m<Mで
ある場合、つまり適正に弾けた回数mが基準回数M未満
である場合には、SA2に戻って図5をもって前述した
ミスカウンタ計測処理が実行される。
【0025】このようにして、SA2〜SA5のループ
が繰り返し実行されることによって、練習者はその間同
じ曲を演奏練習し、誤押鍵が許容ミス回数N以下である
適正な完奏がなされるごとに、SA4でmカウンタの計
数値がカウントアップされる。これによりmカウンタの
値が基準回数Mを超えると、SA5からSA6に進み難
易度の高い次の曲へステップアップさせた後、SA1に
リターンして同様の処理が繰り返される。したがって、
現練習曲から次に難易度の高い練習曲にステップアップ
するための条件は、現練習曲を許容ミス回数N以下の誤
押鍵により完奏したのみでは不十分であり、現練習曲を
許容ミス回数N以下の誤押鍵により完奏した回数がM回
となる必要がある。
【0026】よって、現練習曲を偶然に適正な演奏がで
きた場合があっても、mカウンタの値がカウントアップ
されるだけであって、適正な演奏がM回できるまでは、
同じ曲を練習する練習形態となり、これにより当該曲の
完全な習熟が可能となる。また、当該曲の完全な習熟が
達成された後に、難易度の高い次の曲にステップアップ
することから、実力に沿わない高い難易度の曲の練習を
強いられてしまうことがなく、着実なステップアップが
により独習効果を高めることができる。
【0027】図6は、本発明の第2実施例を示す全体動
作フローであって、SC1〜SC4の判別処理及びSC
6,SC7は、図4に示した第1実施例のSA1〜SA
4及びSA5,SA6と同様である。しかし、SC4の
判別がNOであった場合、つまりミスカウンタの計数値
が許容ミス回数Nを上回った場合には、SC5で適正に
弾けた回数を計数しているmカウンタをクリアするよう
に構成されている。
【0028】したがって、前述した第1実施例が、現練
習曲を許容ミス回数N以下の誤押鍵により完奏した回数
が、延べM回となることを条件として次に難易度の高い
曲にステップアップするのに対し、この第2実施例にお
いては、前記完奏した回数が連続してM回となることを
条件として次に難易度の高い曲にステップアップする。
よって、この第2実施例によれば、現練習曲を許容ミス
回数N以下で連続してM回弾けるようになるまで、ステ
ップアップしないことから、より完全に現練習曲を習熟
してから次に難易度の高い練習曲に移行することとな
り、実力に沿わない高い難易度の曲の練習を強いられて
しまう不都合を確実に防止することができる。
【0029】図7は、本発明の第3実施例を示す全体動
作フローであり、mカウンタや次の難易度の高い練習曲
へステップするときの基準回数Mの他に、許容ミス回数
N1、レベルダウンさせる際の基準回数N2、図1のス
イッチ部5に設けられている選択スイッチの操作に対応
する値を格納するレベルカウンタL、及び適正に弾けた
回数をカウントするmカウンタと、適正に弾けなかった
回数をカウントするnカウンタが用意されている。一
方、ROM2に記憶された各練習曲の曲データには、そ
の難易度を示すレベル値が各々記憶されている。
【0030】そして、先ず前記選択スイッチが操作され
たか否かが判別され(SD1)、操作された場合には、
選択スイッチの操作に対応する値がレベルカウンタLに
セットされるとともに、mカウンタとnカウンタとが各
々0リセットされる(SD2)。引き続き、レベルカウ
ンタLの値と同一レベルのレベル値をもつ曲の曲データ
がROM2からワーキングRAM3へ転送される(SD
3)。このワーキングRAM3に転送された曲データに
基づき、図5をもって前述したミスカウンタ計測処理が
実行される(SD4)。したがって、この実施例では、
練習者が予め選択スイッチを操作して、自己の演奏レベ
ルを設定することにより、練習曲を自由に選択すること
ができる。
【0031】そして、SD4のミスカウンタ処理が行わ
れるごとに、カウントアップされたミスカウンタの計数
値がミス許容回数N1以下であるか否かが判別される
(SD5)。このミスカウンタの計数値がミス許容回数
N1以下であって、適正に完奏できた場合には、mカウ
ンタの計数値がカウントアップされ(SD6)、nカウ
ンタの計数値がクリアされる(SD7)。逆にミスカウ
ンタの計数値がミス許容回数N1を上回り、適正に完奏
できできなかった場合には、mカウンタの計数値がクリ
アされるとともに(SD6)、nカウンタの計数値がク
リアされる(SD7)。
【0032】そして、SD5の判別結果に応じて、SD
6,SD7またはSD8,SD9の処理が実行された
後、mカウンタの計数値が次に難易度の高い練習曲へス
テップする基準回数Mを上回ったか否かが判別される
(SD10)。この判別で、m>Mとなっている場合に
は、レベルカウンタLがアップされるとともに(SD1
1)、mカウンタとnカウンタとが0リセットされる
(SD12)。したがって、SD12からSD1に戻っ
た際、練習者が選択スイッチを操作することなく、演奏
練習を継続すると、SD1からSD3に進み、先程SD
11でカウントアップされたレベルカウンタLの値と同
一レベルのレベル値をもつ曲の曲データがROM2から
ワーキングRAM3に転送される。よって、適正な完奏
回数が基準回数Mを超え、練習者が当該練習曲を習熟し
た場合には、前述した第1及び第2実施例と同様に、難
易度の高い練習曲での演奏練習を行い得る。
【0033】これに対し、SD10の判別がNOである
場合には、さらにnカウンタの計数値がレベルダウンさ
せる際の基準回数N2を上回ったか否かが判別される
(SD13)。このnカウンタはミスカウンタの値がN
1以下であるときSD7でクリアされ、また、N1を上
回るときSD9でカウントアップされることから、nカ
ウンタは、連続してミスカウンタの計数値が許容ミス回
数N1を上回った回数をカウントしている。
【0034】したがって、n>N2となって許容ミス回
数N1を上回った不適正な演奏の回数がN2より多くな
った場合のように、連続してミスカウンタの計数値が許
容ミス回数N1を上回った演奏がされた場合には、現在
選択されている練習曲は当該練習者に対して難易度が高
すぎるとすることができる。そこで、SD13の判別が
YESとなった場合には、レベルカウンタLの値がダウ
ンされ(SD14)、その後前述したようにSD3の処
理が実行されることにより、SD14でダウンされたレ
ベルカウンタLの値と同一レベルのレベル値を持つ曲の
曲データがROM2からワーキングRAM3に転送され
る。
【0035】したがって、予め練習者が選択スイッチを
操作して、自己の演奏レベルに合うと思われる練習曲を
選択した場合であっても、ミスカウンタの値が許容ミス
回数N1を上回る演奏が基準回数N2を超えて連続した
場合には、難易度の低い練習曲に強制的にレベルダウン
される。よって、選択スイッチの操作により練習曲の選
択を可能にすることにより、練習曲の選択自在性を確保
しつつ、練習者が自由に選択した練習曲のレベルが演奏
者のレベルより高い場合には、練習曲をレベルダウンさ
せて、練習者のレベルに合った練習曲により効果的な練
習が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、曲データ
で構成される曲を適正に演奏し得た回数や不適正に演奏
した回数をカウントして、そのカウント値が所定値以上
となったとき曲を変更するようにしたことから、その曲
を適正に演奏ができた場合があっても、その回数が所定
値以上とならなければ、同じ曲を練習する練習形態とな
り、これにより当該曲の完全な習熟が可能となる。ま
た、当該曲の完全な習熟が達成された後に、難易度が高
い曲等に変更されることから、実力に沿わない高い難易
度の曲の練習を強いられてしまうことがなく、着実なス
テップアップがにより独習効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例にかかる電子楽器の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】各実施例の曲データのメモリフォーマットを示
す説明図である。
【図3】楽曲の一例と押鍵時のタイミングとを示す説明
図である。
【図4】本発明の第1実施例の全体動作フローチャート
である。
【図5】各実施例のミスカウンタ計測処理の内容を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例の全体動作フローチャート
である。
【図7】本発明の第3実施例の全体動作フローチャート
である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 ワーキングRAM 4 鍵盤部 11 表示部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数曲の曲データを記憶した記憶手段
    と、 該記憶手段が記憶した複数曲のいずれかを選択する選択
    手段と、 該選択手段により選択された曲の曲データを前記記憶手
    段から読み出して繰り返し出力する曲データ出力手段
    と、 演奏操作に対応する演奏操作データを入力する演奏操作
    データ入力手段と、 該演奏操作データ入力手段から入力された演奏操作デー
    タと前記曲データ出力手段から出力された曲データとを
    比較して、前記演奏操作の適否を判別する判別手段と、 該判別手段による演奏操作の適または否の少なくともい
    ずれか一方が曲データの1曲分において所定値以上とな
    った回数をカウントするカウント手段と、 該カウント手段のカウント値が所定値以上となったと
    き、前記選択手段により選択される曲を変更させる選択
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする演奏練習装置。
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