JP2522928Y2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2522928Y2
JP2522928Y2 JP9108990U JP9108990U JP2522928Y2 JP 2522928 Y2 JP2522928 Y2 JP 2522928Y2 JP 9108990 U JP9108990 U JP 9108990U JP 9108990 U JP9108990 U JP 9108990U JP 2522928 Y2 JP2522928 Y2 JP 2522928Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、練習者の練習状況を記録、管理する電子練
習帳を内蔵する電子楽器に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
楽器演奏を学習するには、最初、テンポを遅くした正
確な演奏で繰り返し練習を行い、上達するに従い、次第
にテンポを早めて間違いのない正しい演奏ができるよう
にする。そして完全にマスターしてから次の曲の練習に
移る−これが楽器演奏の上達の早道とされている。ここ
で、正確な演奏とは、1つ1つの音の高さや長さを正し
く演奏することである。
しかし、このような練習を行うには、練習者にとって
強い忍耐力と自制力が要求される。一般に、独習者が練
習するとき、あるいは教師について演奏を学ぶ生徒にし
ても予習をするときには、自分の能力以上にテンポを急
ぐ傾向があり、そのため音高や音長の間違った演奏が行
われがちである。しかも、このような間違った演奏が行
われても、練習者自身が間違いに気が付かないか、たと
え気が付いても無視してしまう場合が多い。このような
ことが起きるのは、練習者が練習中の曲に対して、正し
い演奏を行っているかどうかが判断できないか、あるい
は、そのようなことに関心が薄いことが原因である。
このような練習を続ける限り、いくら練習回数を重
ね、数多くの曲を練習しても上達は限られてしまう。
このような問題点を解決し、練習者に練習中の曲に対
する上達度を知らせ、その演奏が合格したら少しテンポ
を上げるなり次の曲に移るなどして、一歩一歩着実に練
習を進ませるために、自分の練習により関心と意欲を持
たせる次のような電子練習帳の如き装置の実現が要望さ
れている。
すなわち、練習状況を常に把握、管理し、練習者ある
いは教師に練習状況を知らせるために、演奏ミスの回
数、現在練習中の曲に対する上達状況などの他に練習し
た日、練習曲名、練習回数、練習時間などの練習に関す
る諸データを、練習時に自動的に記録しておき、使用者
が選択した項目を表示する装置である。
しかし、このような要望に応えるものは、いまだ実現
されていない。
本考案の課題は、このような練習帳を内蔵した電子楽
器を実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、まず複数の曲データを記憶するとともにそ
の中からいずれかひとつの曲データを出力可能な曲デー
タ記憶手段を有する。同手段は、音高データや音符長デ
ータを含む曲データを記憶する例えばROM(Read Only M
emory)等である。
つぎに、演奏者に演奏操作を行わせる演奏操作手段を
有する。同手段は、電子鍵盤楽器、電子弦楽器、電子管
楽器等の各操作部である。
つぎに、演奏操作に従って演奏操作手段からの演奏デ
ータに基づいた楽音信号を発生する楽音信号発生手段を
有する。同手段は、例えば鍵盤等からのキーコードに対
応した音高を有する楽音波形を出力する音源、これをD/
A変換するD/A変換器及びスピーカである。
つぎに、曲データ記憶手段から順次読み出された曲デ
ータと、練習者による演奏操作に従って演奏操作手段か
ら順次出力される演奏データとに基づいて、練習者の練
習状況に関するデータを抽出する練習状況抽出手段を有
する。同手段は、例えば練習者が練習した日の日付を検
出する日付検出手段、練習曲名を検出する練習曲名検出
手段、練習回数を検出する練習回数検出手段、練習時間
を計測する練習時間計測手段、誤演奏操作回数を計測す
る誤演奏操作回数計測手段、および練習曲毎の誤演奏操
作回数に応じて合格か否かを設定する合格フラグ設定手
段よりなる。
さらに、上述の練習者の練習状況に関するデータを記
憶する練習状況記憶手段を有する。同手段は例えばRAM
である。
ひきつづき、練習状況記憶手段から練習状況に関する
前述のデータを読み出して表示する練習状況表示手段を
有する。同手段の表示内容の中で、設定曲に対する練習
者の上達度合いの表示は、例えばその設定曲の標準練習
時間に対して総練習時間が多いか少ないかの判定と誤演
奏操作回数とに基づいて、練習者の演奏力を評価する言
葉で行われる。
〔作用〕
本考案では、練習状況抽出手段により、練習者の練習
状況に関するデータを練習時に自動的に抽出し、それを
練習状況記憶手段により、電子練習帳の如きメモリに記
憶させることができる。
そのため、練習者、または教師が知りたい練習状況の
項目を選択し、それを練習状況表示手段により表示させ
ることによって、練習状況を的確に把握することができ
る。
〔実施例〕
つぎに、図面を参照しながら、本考案を電子鍵盤楽器
に適用した1実施例を説明する。
第1図は本実施例の全体の構成を示す図である。
同図において、鍵盤部1は、鍵盤と押鍵検出および発
音割り当て回路等よりなる。
スイッチ部6は、スタートスイッチ、モード切り替え
スイッチ、音色スイッチ等の切り替えスイッチを有す
る。
CPU(中央制御装置)2は、ROM(Read Only Memory)
3に記憶されたプログラムを実行する。また同ROM3は演
奏の難易度の異なる種々の曲データも記憶している。
ワーキングRAM(Random Acess Memory)5は、隣接す
る音符間の時間を示す音符長データや押圧鍵の音高を示
す音高データなどの鍵情報を、一時記憶するのに用いら
れる。
練習帳RAM4は、第4図のデータフォーマットに示すよ
うに、練習に関する種々のデータ、すなわち、練習した
日の日付、後述する演奏に対する合格を表す合格フラ
グ、練習曲名、練習回数、練習時間、演奏ミス(誤押
鍵)の回数などの練習に関する6項目のデータを1ペー
ジ分として記録するメモリである。この場合、同じ日に
同じ曲が複数回練習されるときは、練習回数と練習時間
が累算され、また演奏ミスの回数はそのたびに更新され
て、同一のページに記録される。
さらに、楽音生成部9は、押鍵操作により鍵盤部1よ
り出力したキーコードに対応した音高を有する楽音波形
を出力する。この出力はその後、D/A変換器12でアナロ
グ信号に変換され、増幅器13を介してスピーカ14より楽
音として放音される。
またタイマー7は、練習者が押鍵するときのタイミン
グを計時するのに用いられる。
さらに表示部10は、楽曲の拍子を、例えばLED等の点
滅で表示するメトロノームや、押鍵すべき鍵をLED等で
点灯表示するガイドランプ等を有する他に、各種のモー
ド等の切り換えに伴う状態の変化を表示する。
つぎに、表示装置11は、第8図に示すように、練習者
が練習を行った日の日付や、練習した回数、時間、曲
名、演奏ミスの回数など、練習に関するデータを表示す
るためのテンキー15やディスプレイ16などを有する。
時計部8は、上述の表示装置11で表示される練習した
日の日付や練習時間に関するデータを得るための装置で
ある。
以上のような構成により、演奏者は前述の表示部10の
メトロノームの表示するテンポに従って演奏を行う。こ
の場合、演奏者は楽譜を見ながら押鍵操作をするか、あ
るいは楽譜を用いずに、前述のガイドランプに従って押
鍵操作を行う。
つぎに、練習者が練習演奏時に、誤った押鍵操作を行
った場合の誤押鍵操作回数のカウント(ミスカウント)
動作について説明する。
本実施例では、押鍵すべき鍵の押し間違いの他に、押
鍵時のタイミングの間違いも誤押鍵回数にカウントされ
る。すなわち、練習者が例えば第2図(a)に示すメロ
ディを演奏する場合、同図(b)の如く、演奏者の各押
鍵タイミングが、1拍目、2拍目、・・・の各々のタイ
ミングにおける許容範囲tに入っているか否かを判定
し、入っていない場合にミスカウントするようにする。
つぎに、第3図はROM3に記憶される曲データの1例で
ある。このデータは、第2図(a)のメロディーに対応
し、ノートナンバーと音符長データが交互に書き込まれ
ており、曲データの最終部分にはENDマークである00 00
が記憶される。
まず、ROM3より順次読み出される音高データ、すなわ
ち第3図のノートナンバーがCPU2内の特には図示しない
音高レジスタに書き込まれる。
これに対して、練習者が、例えば前述のメトロノーム
のテンポ表示と押鍵位置を示すガイドランプに従って鍵
盤部1を演奏操作することにより、鍵盤部1から押鍵さ
れた鍵の音高データが出力され、その音高データは上述
とは別のCPU2内の特には図示しない音高レジスタに書き
込まれる。
上記の2つの音高レジスタの各内容が、CPU2内で比較
され、両者が一致しなければ練習者の誤打鍵があったと
して、ワーキングRAM5内に設けられたミスカウンタがカ
ウントアップされる。
一方、前述のようにROM3からノートナンバー(音高デ
ータ)が読み出されるとともに、ROM3にノートナンバー
と対で記憶されている音符長データ(第3図参照)が読
み出され、音符長レジタに書き込まれる。そして、この
音符長データは1音毎に累算されるが、この累算値x
は、曲の開始時にリセットされるため、曲の開始時から
現在の曲位置までの時間を示すことになる。
これに対して、練習者が鍵盤部1を演奏操作すること
により、鍵盤部1からは、前述のように押鍵された鍵の
音高データが出力されるとともに、その押鍵タイミング
で曲の開始時から順次カウントアップしているCPU2内の
カウンタの時間データがタイミングデータTとして出力
される。
上記タイミングデータTが、前述の音符長データの累
算値xに対して、許容値t(第2図(b)参照)以内に
入るか否かが、つぎのようにして判定される。すなわ
ち、音符長データの累算値xと許容値tを用いてCPU2内
で上限許容値x+t/2、および下限許容値x−t/2が演算
される。これにより、タイミングデータTが上述の許容
範囲x±t/2に入っているか否かが判定される。
上記判定の結果、タイミングデータTが上記許容範囲
に入っていない場合は、誤押鍵としてミスカウンタがカ
ウントアップされる。
つぎに、本実施例の具体的な動作を、第5図の全体動
作フローチャートに従って説明する。この動作フローチ
ャートは、第1図のCPU2がROM3に記憶されているプログ
ラムを実行する処理として実現される。
まず、練習者の誤押鍵回数を計数するミスカウンタが
クリアされる(S1)。つぎに、CPU3内の特には図示しな
いレジスタxが0にされるが、このxは曲データに書き
込まれている音符長データの累算値に対応する(S2)。
以上が初期設定であるが、つぎに、ROM3より練習曲の
1音符分のデータ、すなわち、音高データであるノート
ナンバーanと音符長データBタそれぞれがCPU2内の特に
は図示しない2つのレジスタ、音高レジスタと音符長レ
ジスタに読み出される(S3)。このとき、練習者は表示
部10の例えばLEDのメトロノームに従って、鍵盤部1の
鍵を押鍵操作するが、押鍵すべきキーを指示するガイド
ランプに従って押鍵するか、あるいはガイドランプに頼
らず、通常のピアノのレッスンのように楽譜を見て押鍵
する。
つぎに、その1音符が曲の終わりか否かが判定され
る。終わりでなければ、鍵盤部1の鍵が走査され(S
5)、押鍵があったか否かが判定される(S6)。押鍵が
あって判定がYESの場合は、押鍵処理として楽音生成部
9で発音処理等が行われる(S8)。
つぎに、押鍵された鍵のノートナンバーa1が、音高レ
ジスタにセットされる。そして、ステップS3で別の音高
レジスタに読み出された最初の音符のノートナンバーと
等しいか否かが判定される(S9)。ここでの判定がNOな
らば、誤った鍵が押鍵されたことになるため、前述のミ
スカウンタの計数値がインクリメントされる(S10)。
また、ここでの判定がYESならば、ステップS11に進む。
一方、ステップS6において、NOの判定がなされた場合
は押鍵がないことになる。この場合は、前述したように
第2図(b)の如く、現在の時間を示すタイミングデー
タTが上述の上限許容値x+t/2を越えたか否かが判定
される(S7)。
タイミングデータTが上限許容値より小さい間(第2
図の区間)は、ステップS7の判定はNOとなり、ステッ
プS5に戻って次の押鍵を待つ。
これに対して、タイミングデータTが上限許容値以上
となると(第2図の区間)、判定がYESとなる。これ
により、押鍵すべきときに練習者の押鍵がないことが検
出され、ステップS11に進んで、前述のミスカウンタの
計数値がインクリメントされる(S10)。
さらに、今までの累算値xの値(この場合は値0)
に、CPU2内の特には図示しないレジスタにセットされて
いる音符長データBが加算され、新たな累算値xとされ
る。すなわち、x=x+Bの演算がなされる(この累算
値xは、第2図の点に対応する)(S11)。
つづいて、鍵盤部1の鍵が走査された(S12)後、押
鍵があったか否かが判定される(S13)。その判定がYES
の場合は、押鍵に基づくノートナンバーa2で押鍵処理が
行われてその楽音が発音される(S16)。しかしこの場
合は、次の音符データがROM2から読み出される前に、楽
譜(第2図(a))に無い余分の押鍵があったことにな
る。従って、ミスカウンタがインクリメントされる(S1
7)。
一方、ステップS13における判定がNOならば、押鍵が
ないことになり、離鍵操作がなされたか否かが判定され
(S14)、判定がYESの場合は離鍵処理として、楽音生成
部9に対して発音の停止が指示され(S15)、また判定
がNOの場合は、つぎのステップS18に進む。
ステップS14、S15またはS17の処理の後、ステップS18
において、以下の処理が行われる。すなわち、前述の音
符長の累算値xから前述の許容値tの1/2を減算した差
x−t/2が前述の下限許容値として演算される。そし
て、S18では、第2図(b)の如く、現在の時間を示す
タイミングデータTが上述の下限許容値x−t/2以上と
なったか否かが判定される。
タイミングデータTが下限許容値(第2図の点)よ
り小さい間は、ステップS18の判定はNOとなり、ステッ
プS12に戻ってつぎの押鍵を待つ。
S12→S13→S14(→S15)→S18→S12の繰り返し処理に
おいて、タイミングデータTが下限許容値x−t/2以上
となると、S18の判定がYESとなり、ステップS3に戻る。
再びステップS3において、ROM4より練習曲の次の1音
符分のデータが読み出され、第2図(b)の点から
点までの間でステップS7を含んだループの処理が繰り返
され、その間に押鍵があれば、音符のノートナンバーan
と合っているか否かが判定され、また押鍵がなければ、
ミスカウンタの計数値がインクリメントされる。その
後、第2図(b)の点を過ぎると、つぎの音のt/2手
前の時点(第2図(b)の点)までの間で、余分の新
たな押鍵があったか否かが、ステップS12〜S18→S12の
ループの処理で判定される。
以上のようにして、1音符ずつの曲データが読み出さ
れるたびに、ステップS11におけるxは、音符長の累算
値によって更新される。練習者の押鍵操作のタイミング
に関する判定は、タイミングデータTがこのxに対する
許容範囲内にあるか否かによって行われる。このように
してステップS4において、読み出した曲データが曲の最
終の部分であれば、その判定はYESになり、つぎのステ
ップS19に進む。
ステップS19において、予め設定した練習回数m回を
練習したか否かが判定され、未だm回に達していなけれ
ば、ステップS2に戻り、上述の動作が続けられる。な
お、この場合、ミスカウンタはクリアされない。そし
て、練習回数がm回に達したら、m回の練習において発
生した誤押鍵回数がmで除算されて平均化処理が行われ
(S20)、つぎのステップS21に進む。なお、ステップS1
9、S20の処理により1曲練習する毎のミスのバラツキを
抑制できる。
つぎに、ステップS21において、今までの誤押鍵によ
るミスカウントの平均値が0〜3の場合は、1段階難し
い曲にステップアップされ(S22)、また、ミスカウン
タの平均値が4〜6の場合は、現状と同じ難易度の曲の
練習が指示されることになる。さらに、ミスカウンタの
平均値が7以上の場合は、1段階易しい曲にステップダ
ウンされる(S23)。
以上のようにして、練習者の演奏能力が判定され、そ
れに応じた練習曲の曲データが、ROM4より読み出され
て、練習が続けられる。
つぎに、ステップS24〜S34は、本日練習した曲(その
曲名をSとする)の練習結果を練習RAM4に記録する場合
のフローである。
まず、時計部8から本日の日付が得られる(S24)。
つぎに、練習帳RAM4のアドレスを指示するためのポイン
タPがクリアされる(S25)。
その後ポインタP(このときの値は0)に対応する記
憶内容である、練習した日の日付(第4図参照)が、本
日のものであるか否かが判定される(S26)。なお、
(P)はポインタPに対応する記憶内容を表す。
上記判定がNOならば、本日の日付が見出されるまで、
ステップS28→S29→S26→S28で繰り返し処理が行われ
る。すなわち、ステップS28で、ポインタPに値6が加
えられるたびに、第4図に示すように練習帳RAM4のペー
ジが繰られ、同じ項目のデータが得られる。この処理動
作は日付が記録されていない、すなわち、(P)=0の
ページ(例えば第4図のポインタP=30以下に対応する
6ページ目)が現れてS29の判定がYESになるまで続けら
れる。
そして、本日の日付が見出されてS26の判定がYESとな
ったら、ポインタの値P+2(この場合、P+2=2)
の記憶内容が練習した曲の名に等しいか否かが判定され
る(S27)。その判定がNOの場合は、ふたたび、ステッ
プS28に進み、判定がYESになるまで、ステップS28→S29
→S26→S27→S28で繰り返し処理が行われ、順次、練習
帳RAM4の新しいページが繰られる。そして、ステップS2
7の判定がYESになると、つぎのステップS31に進む。
ここで、上述の処理で、S29の判定がYESとなって、本
日の日付が見出されないとき、または練習した曲の曲名
が見出されないときは、日付がまだない新しいページの
日付欄(P)(例えば第4図のポインタP=30)に本日
の日付Dが、また曲名欄(P+2)(同じく第4図のポ
インタP=32)に練習した曲の曲名Sが記録される(S3
0)。
このようにして、練習に関するデータが記録されてい
る全てのページが調べられ、本日の日付Dと指定した曲
名Sが記録されているページが求まる。例えば、練習帳
RAM4のデータフォーマットが第4図のような場合、本日
の日付、′90-3-23と練習した曲の曲名Cが記録されて
いるページは4ページである。
その後、ステップS31において、本日練習時の誤押鍵
操作によるミスカウントの回数は3以下か否かが判定さ
れ(S31)、同回数が3以下でなければ、本日の日付D
と練習した曲名Sが記録されているページのポインタP
+1の領域に、不合格のフラグ0が記録され(S32)、
また、同回数が3以下ならば、合格のフラグ1が記録さ
れる(S33)。
つぎに、未だ記録されていない練習回数mと、時計部
8が計時した練習時間が上述のページと同じページの各
記憶領域(P+3)、(P+4)において累算され、ま
た、ミスカウンタのカウント値が同じページの記憶領域
(P+5)において更新される(S34)。この後、ステ
ップS1に戻り、前述と同じ動作が繰り返される。
つぎに、上述の練習結果に関するデータが表示装置11
(第1図、第8図参照)によって表示されるときの動作
を説明する。
この表示装置11は、テンキー15のうちのキー「1」、
「2」、「3」、「4」(それぞれSW1、SW2、SW3、SW4
と略記する)のいずれか1つを押すことにより、後述す
るような項目が選択、表示される。この後、曲名を指定
する必要がある場合は、引き続いて曲名を表すナンバー
をテンキー15によって指定する。
第6図は、表示に関するメイン動作フローチャートで
ある。
まず、表示装置11のテンキー15(第8図)を走査して
いて(S35)、キーの押鍵があると(S36の判定がYESの
場合)、そのうちのどのキーが押されたかが調べられる
(S37)。
そして、押されたキーによって、表示装置11に関する
処理は、以下の4つのフローに別れ、それぞれ第7図の
サブルーチンがコールされる。
SW1が押されたとき この場合は、指定した曲について、今までの練習時間
と練習回数が表示される。
まず、テンキー15が走査され(S38)、指定した曲名
を表すナンバーのキーが押されたか否かが判定される
(S39)。同キーが押されたら、サブルーチンA(第7
図(a))がコールされる(S40)。
同図において、まず、ポインタPがクリアされ(S4
6)、つぎに、今までの総練習時間と練習回数を表すレ
ジスタTとnがクリアされる(S47)。
つぎに、練習帳RAM4の1ページ目からページを繰っ
て、指定した曲名Sがあるか否かかが調べられる。い
ま、ポインタP=0なのでP+2=2であり、1ページ
目のポインタ2(第4図参照)の曲名が調べられる。例
えば第4図で、指定された曲名SをAとすると、1ペー
ジ目において指定された曲名S=Aが見出され、S48の
判定がYESとなる。そして、指定された曲名Sの練習時
間(P+4)、および練習回数(P+3)がそれぞれ、
CPU2内のレジスタTおよびnに累算され、総練習時間
T、および総練習回数nとされる。
一方、1ページ目に指定された曲名が見出されないと
きは、なんの処理も行われずにつぎのステップS49に進
んで、ポインタP=P+6とされページが繰られて指定
された曲名が探される(S48→S49→S50→S48)。指定さ
れた曲名が見出されたら、そのつど、総練習時間Tと総
練習回数nに関する上述の処理が行われる。
そして、練習した日の日付が記されていないページが
出たら、記録された全てのページが調べられてS50の判
定がYESとなったら、得られた総練習時間Tと総練習回
数nが表示装置11で表示される(S52)。
SW2が押されたとき この場合は、特定の曲に関係なく、本日の総練習時
間、および総練習回数が表示される。
まず、第6図のステップS41において、第7図(b)
のサブルーチンBがコールされる。
同図において、ステップS53、S54は前述のサブルーチ
ンAのステップS46、S47と同じである。
その後、本日の日付Dが時計部8から得られる(S5
5)。
つぎに、本日の日付Dが探される(S56→S58→S59→S
56)。
そして、本日の日付が見い出されたら、本日の練習時
間(P+4)が今までの総練習時間Tに加算されるとと
もに、練習回数(P+3)が今までの練習回数nに加算
される(S57)。
そして記録されている全てのページが調べられ、練習
した日の日付が記されていないページが出てS59の判定
がYESとなったら、得られた本日の総練習時間Tと総練
習回数nが表示装置11で表示される(S60)。
SW3が押されたとき この場合は、合格した曲名が表示される。
まず、第6図のステップS42において、第7図(c)
のサブルーチンCがコールされる。
同図において、ポインタPがクリアされる(S61)。
つぎに、合格フラグ1が探される(S62→S63→S64→S
62)。
そして、合格フラグが見い出されてS62の判定がYESと
なったら、合格した曲の曲名(P+2)が表示される
(S65)。
SW4が押されたとき この場合は、指定した曲の上達度合がが表示される。
まず、第6図において、テンキー15が走査され(S4
3)、指定した曲名を表すナンバーのキーが押されたか
否かが判定される(S44)。同キーが押されたら、第7
図(d)のサブルーチンDがコールされる(S45)。
同図において、まず、ポインタPがクリアされ(S6
6)、今までの総練習時間Tがクリアされる(S67)。
つぎに、練習帳RAM4の1ページ目からページを繰っ
て、指定した曲名Sがあるか否かかが調べられる。い
ま、ポインタP=0なのでP+2=2となり、1ページ
目のポインタ2の曲名が調べられる。例えば第4図で、
指定された曲名SをAとすると、1ページ目において、
指定された曲名S=Aが見出され、S68の判定がYESとな
る。そして、指定された曲名Sの練習時間(P+4)が
CPU2内のレジスタTに加算され、総練習時間Tとされる
(S69)。また、前述のステップS34で得られた最新のミ
スカウンタ値(P+5)が、同様にCPU2内のレジスタM
に書き込まれる(S70)。
一方、1ページ目に指定した曲名が見出されないとき
は、なんの処理も行われずにつぎのステップS71に進
み、ポインタP=P+6とされページが繰られて指定し
た曲名が探される(S68→S71→S72→S68)。指定された
曲名が見出されるつど、総練習時間Tと最新のミスカウ
ンタ値に関する上述の処理が行われる。
そして全てのページが調べられてS72の判定がYESとな
って、練習した日の日付が記されていないページが出た
ら、得られた総練習時間Tと最新のミスカウンタ値Mが
用いられて、指定した曲Sについての練習者の上達度合
いが以下の処理で表示される。
まず、総練習時間Tと標準練習時間〔Ts〕が比較され
(S73)、総練習時間Tの方が大きければ、さらに、ミ
スカウンタ値Mが3以下であるか否かが判定される(S7
4)。そして、同値Mが3より大きいときは、「曲Sの
上達が遅い」と表示され(S75)、また、同値Mが3以
下のときは、「曲Sの上達は普通」と表示される(S7
6)。
つぎに、ステップS73の判定がNOのときは、さらに、
ミスカウンタ値Mが3以下であるか否かが判定される
(S77)。そして、同値Mが3より大きいときは、「曲
Sの上達はまだまだ」と表示され(S78)、また、同値
Mが3以下のときは、「曲Sの上達が早い」と表示され
る(S79)。
〔考案の効果〕
本考案によれば、練習者は練習状況を練習状況表示手
段に表示することにより、自分の練習状況を的確に把握
することが可能となる。
そのため、練習者は練習状況に応じて自分の上達度合
いをも的確に把握できそれに応じた練習をすることによ
って、基本に沿った正しい演奏を学ぶことが可能とな
る。この結果、演奏練習が効率的に行え、上達速度も速
くなる。
また、練習状況を練習のたびに表示させることができ
るので、楽器練習に対する練習者の関心と意欲を増進さ
せるなどの効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の1実施例の全体構成図、 第2図(a)、(b)は楽曲の1例と押鍵時のタイミン
グの説明図、 第3図は、曲データのメモリフォーマットの説明図、 第4図は、練習帳RAM4のデータフォーマット図、 第5図は、本実施例の全体動作フローチャート、 第6図は、表示に関するメイン動作フローチャート、 第7図(a)〜(d)は、表示サブルーチンに関する動
作フローチャート、 第8図は、表示装置の配置図である。 1……鍵盤部、2……CPU、3……ROM、4……練習帳RA
M、5……ワーキングRAM、6……スイッチ部、7……タ
イマー、8……時計部、9……楽音生成部、10……表示
部、11……表示装置、12……D/A変換器、13……増幅
器、14……スピーカ.

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の曲データを記憶するとともにいずれ
    かの曲データを順次出力する曲データ記憶手段と、 練習者に演奏操作を行わせる演奏操作手段と、 該演奏操作に従って演奏操作手段から出力される演奏デ
    ータに基づいて楽音信号を発生する楽音信号発生手段
    と、 前記曲データ記憶手段から順次読み出された前記曲デー
    タと、前記練習者による演奏操作に従って前記演奏操作
    手段から順次出力される演奏データとに基づいて、前記
    練習者の練習状況に関するデータを抽出する練習状況抽
    出手段と、 前記練習者の練習状況に関するデータを記憶する練習状
    況記憶手段と、 該練習状況記憶手段から前記練習状況に関するデータを
    読み出して表示する練習状況表示手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】前記練習状況記抽出手段は、 前記練習者が練習した日の日付を検出する日付検出手段
    と、 練習曲名を検出する練習曲名検出手段と、 練習回数を検出する練習回数検出手段と、 練習時間を計測する練習時間計測手段と、 誤演奏操作回数を計測する誤演奏操作回数計測手段と、 練習曲毎の誤演奏操作回数に応じて合格か否かを設定す
    る合格フラグ設定手段と、 よりなることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】前記練習状況表示手段は設定曲に関するそ
    れぞれの標準練習時間と総練習時間との比較、および該
    設定曲の誤演奏操作回数とに基づいて、該設定曲に対す
    る練習者の上達度合いを表示する、 ことを特徴とする請求項2記載の電子楽器。
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