JPS647392B2

JPS647392B2 -

Info

Publication number: JPS647392B2
Application number: JP55122530A
Authority: JP
Inventors: Masanori Noguchi
Original assignee: Yokogawa Electric Corp
Current assignee: Yokogawa Electric Corp
Priority date: 1980-09-04
Filing date: 1980-09-04
Publication date: 1989-02-08
Also published as: JPS5746294A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、CRT等の表示装置と電子オルガン
等の楽器を用いて作曲等をする場合に使用して好
適なミユージツクプロセツサに関するものであ
る。

従来、曲を作ろうとする場合、楽器と五線紙及
び筆記具とを用意し、楽器を演奏しつつそれを聞
きながら、そのメロデイ等を五線紙に記入し、こ
れを何度も繰返しながら行うのが一般的である。

しかしながら、このような作業は、熟練しない
と作曲した曲と、五線紙に記入した音譜とが一致
しなかつたり、曲のイメージが異なつたりして希
望の曲を作るのに多くの時間を費す。

本発明は、熟練しなくとも作曲等の作業が容易
なミユージツクプロセツサを実現しようとするも
のである。

第１図は本発明にかかわる装置の一例を示す構
成斜視図で、ここでは楽器として電子オルガンを
用いる場合を例示する。

図において、１は上鍵盤、２は下鍵盤、３はペ
ダル鍵盤で、これらはいずれも作曲時、あるいは
通常の演奏時に操作される。４は操作キーボー
ド、５は表示装置で、ここではCRT（陰極線管）
を示す。６はプリンタで、必要に応じて設けられ
る。７はペダル、８はスピーカを示す。

操作キーボード４には、CRT５において、音
譜等の入力位置を示すカーソル５０の位置指定ボ
タンや、表示された音譜の訂正、削除、２分音
譜、４分音譜といつた音譜の種類の指定、音の強
弱、ビブラート、トレモロ、サステインといつた
各種効果の指定、リズムやアルページオの指定、
その他、楽譜表示に必要なパターンの指定や演奏
開始、プリンタの指令等を行うボタンが配置され
ている。

ここに示す装置は、電子オルガンとしての機能
をも、もつており、この電子オルガンを各鍵盤１
〜３を用いて演奏させると、その時に用いた特定
キー（特定な音階）と、特定キーを押している長
さ（特定な音の長さ）とを各音ごとに検出し、こ
れに相当する音譜が、CRTに表示されている五
線譜上の所定位置に順次表示されるように構成さ
れている。また、ここに表示された音譜は、キー
ボード４から自由に訂正、削除できるように構成
されているとともに、キーボード４からの指令に
よつてCRT上に表示された音譜に従つて、自動
演奏ができるように構成されている。

第２図は、本発明にかかわる装置の一例を示す
構成ブロツク図で、ここでは楽器として電子オル
ガンを用いた場合を示している。

OAは上譜盤１、下譜盤２およびペダル鍵盤３
からの鍵盤を押している時間に関連する信号を入
力する音長検出回路で、第１のメモリ回路M₁を
有する。μPはマイクロプロセツサで、上鍵盤１、
下鍵盤２、ペダル鍵盤３からの特定鍵盤を表わす
信号（音の高さを代表する信号）を入力するとと
もに、音長検出回路OAからの信号を入力してい
る。また、キーボード４およびペダル７からの各
信号を入力している。M₂はこのマイクロプロセ
ツサμPに結合する第２のメモリ回路である。な
お、第１のメモリ回路M₁と第２のメモリ回路M₂
とは同一のものを用いるようにしてもよい。

CRT５、プリンタ６はいずれもマイクロプロ
セツサμPからの信号を入力し、キーボード４か
らの信号によつてその表示やプリントが制御され
る。SSは楽音発生回路、８はこの楽音発生回路
SSに接続されたスピーカである。楽音発生回路
SSはマイクロプロセツサμPからの信号によつて
制御され、スピーカ８から音が流れるようになつ
ている。

第３図は音長検出回路OA付近の更に詳しい構
成ブロツク図である。

鍵盤１は各鍵盤に対応して鍵盤数に等しい複数
個のスイツチS₁〜Snが設けられており、特定の
鍵盤を押すと、これに対応した信号がマイクロプ
ロセツサμPに印加され、特定の鍵板に割り付け
られている音の高さ（音階）を認識する。

音長検出回路OAにおいて、各鍵盤１からの信
号はこれに対応して設けられている複数個のゲー
ト回路G₁〜Gnに印加されており、特定の鍵板を
押したとき、対応するゲート回路が開となつて、
カウンタCU₁〜CUnのうちの対応するカウンタ
に、クロツクパルス発生器OSCからのクロツク
パルスが印加され、ここで計数される。この計数
値は、鍵盤を押している長さ、即ち、音の長さに
対応したものとなる。デイジタル比較回路COM
は、各カウンタCU₁〜CUnに計数されたデイジタ
ル量と、第１のメモリ回路M₁に予じめ記憶され
た音符信号とを比較し、対応する音符信号を読み
出してこれをマイクロプロセツサμPに入力させ
る。なお、ここでクロツクパルス発生器OSCの
クロツクパルスの周期は、キーボード４の一部に
設けられているテンポ設定器４１によつて可変で
きるようになつており、また、この設定器４１の
設定値に対応してメモリ回路M₁に記憶されてい
る音符データを修正するようになつている。

マイクロプロセツサμPは、各鍵盤１〜３から
入力される音の高さを示す音階信号と、音長検出
回路OAから入力される音長信号とを入力し、
CRT５上に、音長に対応する音符記号を、音階
信号に対応する五線譜上位置に順次表示する。第
２のメモリ回路M₂には、CRT５上に表示する五
線譜パターンや各種音符パターン、その他の楽譜
記号パターンが記憶されており、これらがマイク
ロプロセツサμPから読み出される。なお、ここ
で音符、体止、変化記号等の各パターンは、五線
譜をもたないパターンとして記憶されていて、こ
れらのパターンが読み出された後に、音階信号に
対応して所定量シフトされて五線譜上に表示され
る。

第４図はCRT上に表示された五線譜パターン
および音符記号等の表示例を示す図である。

CRT５上に表示された音符記号は、カーソル
５０の位置に順次自動的に表示される。また、こ
こに表示された音符記号は、キーボード４の操作
によつて訂正、削除ができるようになつている。

すなわち、キーボード４において、カーソル５
０を所定の位置に移動させた後、訂正、削除キー
４０を押し、これによつて、既に入力表示された
音符記号を削除した後、希望の音階を鍵盤１〜３
のいずれかから選択して押すと同時に、その音の
長さを示す音符キー４２のいずれかを押すと、そ
の音符記号が鍵盤１〜３によつて指定された位置
に入力、表示され、訂正が可能となる。このよう
なキーボード４と鍵盤１〜３の使用によつて、ひ
とつひとつの音を音階と長さを指定して順次入
力、表示して曲を作ることもできる。

また、CRT上に表示された楽譜は、キーボー
ド４に設けられている自動演奏キー４３を押すこ
とによつて、いつでも楽音発生回路SSおよびス
ピーカ８を介して、自動演奏される。この自動演
奏中は、CRT５上に表示されている楽譜のどの
点を演奏しつつあるのかを示すマークが表示され
る。自動演奏は、キーボード４上に設けてある自
動演奏ストツプキー４４を押すことによつて、ど
の点ででも停止することができ、音譜の訂正がで
きるようになつている。また、自動演奏には、キ
ーボード４上に設けてある各種のリズムを選択す
るリズムキー４５の指定によつて、所望のリズム
を重ねて演奏できるようにしてある。

このようなCRT５上への音譜の表示、訂正、
自動演奏等の機能は、すべてマイクロプロセツサ
μPおよび第２メモリ回路M₂に格納されている各
種のプログラムによつて実行される。

以上のように、鍵盤１〜３の操作、鍵盤１〜３
とキーボード４上の音符キー４２との組合せによ
る操作あるいは訂正、削除キー４０やリズムキー
４５の操作と自動演奏の操作及びCRT上につく
られた楽譜を自動演奏する操作等を適宜組合せて
くり返し行うことによつて、CRT５上に希望す
る好みの曲を作り出すことができる。

CRT５上につくられた楽譜は、必要に応じて
メモリ回路M₂に格納することもできるし、また、
プリンタ６によつてプリントすることもできる。

このように構成した装置によれば、作曲した楽
譜を五線紙上に記入するという作業が不要である
というだけでなく、その訂正、削除や、自動演奏
も行うことができるので、熟練しなくとも作曲が
容易に行うことができる。また、演奏者自身が演
奏した楽譜が、CRT５上に楽譜として表示され
るので、演奏の分析や演奏の練習にも用いること
もできる。また、本発明においては、テンポ設定
手段によつてその周期が変わるクロツクパルス発
生器を設け、このクロツクパルス発生器からのク
ロツクを複数のカウンタが計数できるように構成
したもので、複数の鍵板を同時に操作する場合
も、それぞれの音について該当する音符を表示す
ることができる。

また、メモリ回路に記憶されている音符データ
をテンポ設定器の設定値に応じて修正するように
したことから、早いテンポや、遅いテンポなど好
みのテンポをあらかじめ設定することができ、
様々のテンポの曲に対する音符表示が可能とな
る。

なお、上記の説明では、楽器として電子オルガ
ンを用いたものであるが、複数の鍵板をもつよう
な楽器であれば、他の種類の楽器でもよい。ま
た、キーボードを別個に設けたものであるが、鍵
板の一部をキーボードとして兼用するようにして
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかわる装置の一例を示す構
成斜視図、第２図は本発明にかかわる装置の一例
を示す構成ブロツク図、第３図は第２図における
音長検出回路付近の詳しい構成ブロツク図、第４
図はCRT上の表示例を示す図である。１〜３…鍵板、４…キーボード、５…表示装
置、６…プリンタ、OA…音長検出回路、μP…マ
イクロプロセツサ、SS…楽音発生回路。

Claims

【特許請求の範囲】１複数の鍵板、テンポ設定手段、このテンポ設
定手段によつてその周期が変わるクロツクパルス
発生手段、前記複数の鍵板に対応して設けられ鍵
板を押している間に印加される前記クロツクパル
ス発生手段からのクロツクを計数する複数のカウ
ンタ手段、あらかじめ複数の音符に対応した音符
信号が記憶されその記憶値が前記テンポ設定手段
からの信号によつて修正される音符信号メモリ回
路、前記各カウンタ手段からの信号と前記音符信
号メモリ回路からの各音符信号を比較する比較手
段、この比較手段から出力される音長信号と前記
鍵板からの音の高さを代表する信号とを入力する
マイクロプロセツサ、このマイクロプロセツサに
それぞれ結合した表示手段、キーボード及び楽音
発生手段を具備し、前記マイクロプロセツサに前記鍵板からの音の
高さを代表する信号と前記音長検出回路からの信
号とに応じて前記表示手段に該当する音符を五線
譜上の所定位置に順次表示する手段と、前記キー
ボードからの信号に応じて前記表示手段に表示さ
れた音符及びまたは五線譜上の位置を訂正し、前
記キーボードからの信号に応じて前記表示手段に
表示された楽譜に従つて前記楽音発生手段を介し
て自動演奏する手段と、自動演奏時において前記
表示手段に表示されている楽譜に演奏個所を順次
示すマークを表示する手段とを設けたことを特徴
とするミユージツクプロセツサ。